12日目(野暮用を細々と)



遂に明日、ですってね。1ヶ月か、、。(篭るのは全然平気なんだけどw)


もうこうなったら流れに身を任せるしかないですね。引退後の予行演習と思ってのんびり構えます。仕事的には何も改善しようがないので、とにかく自分と向き合う。

特にこういう時は普段からできない事をする、これに尽きます。


今日の起床は9:00。かつてない人間的な生活サイクル。飲み屋の人間(ヤクザ)ってのは体内時計との格闘の日々なのです。やはり朝起きるように出来ているらしく、少し気を抜くと朝方に戻ってしまう。それだと仕事中眠くて仕方ないから昼寝をしたりして、騙し騙し夜型にもっていく。けれど今は躊躇なく朝起きて(とはいえ9時だけど)パンをトースターに突っ込んで、窓を開けて桜を眺めながら「今年の桜は長く持ったなぁ」なんて向田邦子のドラマみたいなセリフを吐いては、ああコロナさえなければ、と現実に引き戻されるのでした。

あれほど夢見た、自分のしたい事だけをして良いという夢の6週間。まさか伝染病の感染爆発で叶うとは、、思いもしなかったです。


まるで「家から出ないで昼寝だけしてられる道具出してよドラえも〜ん」と泣きつき、未来の道具を使い過ぎて毎度の通り戒められるのび太の気分です。


のび太ならこの窮地をどうするだろうか。僕はのび太ほど昼寝も出来ないし、たまに勇敢になったりも出来ないので、やはり地味この上ないやるべき事を黙ってやるしかない。

先ずは、、。これ。1週間くらい前から気になってたコレをやっつける。















冷蔵庫のポケットに刺さっている例の容器たち。


まだ少しずつ残っているんですが、何かに使うには足りない。ので、既に新しいのが空いている。つまり冷蔵庫のポケットにこういう瓶が沢山刺さっている。

我ながら何て怠慢なんだろう。コロナ以前からこうだから始末が悪い。





これをですね、全て絞り出して混ぜて、塩胡椒とレモン汁を入れてインチキソースを作る。


茹でたブロッコリーに付けて食べたらどうかなと、試したけど全然美味しくない、、、(´・_・`)


ケチャップがどうも強いらしい。ケチャップの印象しか残らないので、これはカレーに突っ込む事にしよう。カレーの香りは何をも消してくれる。

全てを飲み込むカレーという存在。絵具で言えば黒だし、二丁目の飲食店舗でいえば喫茶クイン。

そういえばクイン、明日からどうすんのかな、、。


で、見回したら本の山。こう見えて本を読むのが好きなのですが、気持ちが乗るまでとにかく時間がかかる。

しかも、テレビの音なんか聞こえてくるとダメなんですよ。うふさいってんじゃなく、何かの蔵出し映像なんかで奈良岡朋子の声が聞こえてくると「あら、何かしら」となる。浮気しやすい僕がダメなのです。


仕方ないから3.4冊もってお店に行く。


緑茶を熱めの濃いめに入れて、僕の指定席に横になり、読み耽る。













んー、見事なくらい、全然入ってこない(笑)


バラの枝の編み込みをしたくてウズウズする。3/13頃はこんなだったのに、、





知らない間にこんなに立派になって、、





犬も猫も従姉妹の赤ちゃんも可愛いけど、僕は植物派。モノ言わないし、糞もしないしw、少し放っておいても平気。

ここから5時間、花壇全体のお手入れに没頭する。




本読めなかったけど、別にいいや。今はしたい事を思い切りしよう。



気がついたらこんな真っ暗!!


緑がどんどん茂ってきたけど、今年は新芽もバラも僕一人用だな、こりゃ。






いつもの帰り道、歌舞伎町のメインストリートを自転車で通る。数件の居酒屋さんは大入り満員。あー、何考えてんのかね、ホスト風のやら学生グループとか。何考えとんねんw

神奈川の河川敷でキャンプで水位が上がってアレしちゃった事件のメンツとそっくり。
居酒屋もね、開けてるからこんなの集まっちゃうんですよ。最後の晩餐のつもりですかね。コロナ貰ったら本当に最後になるから辞めといた方がいいのに。


こういう時に絶対いるんですよ、わざわざ宅飲みしたり、集団で居酒屋行ってみたりする人。自分だけは伝染らないって思ってんのか、、。


いかんいかん、またイライラモードに。断ち切るために大好物を買って帰る。





今夜はマカロニグラタン。僕はこのホワイトソースを、、焼かずにそのまま食べるのが大好きなんですよ。下品ですけどw

それを見越して今回は少し多めに作ります。残りはご飯を入れてドリアにして冷凍。
 

明日から例の宣言だし、ソワソワはするけど、絶対に買い溜めはしません。お米に至っては備蓄米が数年分あるんですってよ。


しかし、スーパーは予想を超えた事態に。って僕が写真撮ってここにアップしたら誰かをドキドキさせるので、それはしません。

ホント、そういうのから買い占めが流行るんだと思うのです。やめようね。

あと、友人からニュース記事のリンクが沢山送られて来るようになりました。未定の情報や、かなり不確実なものも含まれていたりもして、少し落ち着きましょうよ、と思うところです。


それもコレも非常事態宣言の為。誰も体験した事ないですもんね、、。そりゃ怖いですよ。


明日からも淡々と参りましょう。




11.5日目(ヤグザの矜恃)



飲食店オーナーが集まった署名を監督官庁へ提出したニュース、というのがありました。


Facebookかな、僕のところにも回ってきまして、当然のように僕も署名しました。

が、読むにつれ少し引っかかるところがありましたので、いつもの通り重箱の隅を突いてみることにします。長いので、ツッコミ所のみを赤い字にしておきます。




*****




3月31日午後4時。東京・永田町の自民党本部に、10人の料理人が集まった。

落合務シェフやパティシエの鎧塚俊彦氏など有名料理人らは、いつものコックコートではなく、スーツを着用。マオカラースーツに身を包んだ服部栄養専門学校の服部幸應校長の姿もあった。

彼らが訪ねた先は岸田文雄政調会長である。要望書とともに「このままでは倒産する飲食店がたくさん出てきます」と訴えた。

この日の陳情のために大阪から来京した 米田肇氏(三つ星レストラン「Hajime」オーナーシェフ) は、3月30日から発起人となって署名活動も開始している。

飲食業界を救済するために、家賃と雇用者給与の補助を求める内容に対して、4日間で8万人近くの署名を集めた。「国内外から15万人は集めて国と自治体に声を届けたい」(米田氏)と力を込める。

新型コロナウイルスの影響で、日本中の飲食店が苦境に立たされている。インバウンド(訪日外国人観光客)の減少から始まり、日本人観光客や仕事での会食も激減。

政府や地方自治体が外出自粛要請を出したことが決定打となり、飲食店を訪れる客数は激減している。

■ロックダウンの前に、すでに瀕死状態

最も深刻なのは地方の名店だ。「地元の厳選された食材を使った客単価1万5000円程度の店は、観光客が多いために壊滅的な状態」(米田氏)。
レストランの世界ランキングに名を連ねる名店さえ、親戚に金を借りながら何とか店を維持している状態に陥っている。
数カ月先まで予約で埋まる米田氏の「Hajime」も例外ではなく、4月のキャンセルは200人超に上った。 客単価8万円なので、ざっと2000万円近くの減収となる。

4月は桜を目当てに訪れる外国人も多く、2019年末から予約で埋まり始めたが、キャンセルが相次いだ。九州や東京からの客も身動きが取れずにキャンセルが増えている。
  富裕層が多い都心部の場合、さほど客数の減っていない人気店も少なくない。だが、カウンター形式や地下店舗の中には「感染者を出すと怖い」という理由から、休業を選ぶケースが出始めている。 すでに極限まで厳しい状況だが、このまま感染者数が増えてロックダウン(都市封鎖)となれば、「飲食店の半分以上が潰れる」と米田氏は危機感を露わにする。
 
ロックダウンにならずとも、すでに瀕死状態に陥っている飲食店は数多い。3月27日に小池百合子東京都知事が「飲食を伴う集まりを控えるように」と自粛要請をしたことがトドメとなった。
「飲食業が発生源になっているから自粛しろというが、それを補う経済政策は何もないではないか」と多くの飲食店経営者は怒り心頭だ。休業するにも補填はなく、営業を継続しても閑古鳥が鳴く、という生殺し状態が続いている。

政府や自治体は飲食店など中小企業を対象とした補助金や助成金を増やしているが、「申し込みが殺到しており、融資が下りるのは3カ月後。助成金制度も複雑で非常にわかりにくく、 手続きを待つ間に店が潰れてしまう」(米田氏)。
実際にフランスでは、三ツ星レストランの有名シェフが署名を集め陳情したことで、ロックダウン中の経費や家賃、給与を補填する策が打ち出された。

多くの飲食店では、経費の3〜5割を人件費が占める。家賃が1〜2割で、残りが食材費となっている。もし緊急融資が降りても、それを元手に家賃や給与を払い続けるうちは、店の収入が激減しているために負債が膨らむばかり。
感染がピークアウトして通常に戻っても、マイナスからのスタートとなる。いっそ店を潰すにも、元の状態に戻すのには費用がかかるため、進むも退くも茨の道が待ち受ける。

何よりも辛いのは、コロナが終息する見通しが見えないことだ。「飲食店の半数以上が3カ月後に潰れてしまう事態をリアルに感じている。
2021年開催の東京オリンピックで、世界中から人が集まったとき、どこで食事をすればいいのか」(同)。
強烈な危機感が署名活動へと突き動かす原動力となっている。

■飲食店を救うなら予算は1兆円超え? ! 
  もともと日本の飲食業界は、多くの店が薄利多売で商売をしてきた。数年前から深刻な人手不足に陥り、有名料亭さえも、後継者不在で閉店に追い込まれている。
確かに、今や低賃金で修行を積むなどは昔話で、会社員と変わらない給与水準まで改善されている。それでも労働時間が長いゆえ、離職率の高さは変わっていない。



引用ここまで。


*****





あの、違和感しかないんですけど、、。客単価8万円、4月のキャンセル2,000万円、、。


まさかその額を税金で補償して欲しいの?って思われますよー!



と問いたい。キャンセル2,000万、年商3億近いオーナーが補償要求署名の発起人ってのはどうなんだろ。私凄く引っかかるんですけど。

それならね、街の裏通りの古い中華屋さんとか、給食センターの明るいおばちゃんとか、商店街のコロッケ揚げてるお父さんなんかが「補償ないと困ったよ」と声を上げるのが普通。

僕がこのミシュランシェフなら、「ウチは客単価高いし代表は辞退するよ、署名は集めるね」って絶対言うな。それどころか月のキャンセルから客単価からベラベラと品のない。

こんなニュース誰が読んだって自分の税金使われたくないって思うわ。



この、知らない誰かに勝手に代表してくれてるハタ迷惑な感覚、、、何かに似てる。


(独り言ですが)某パレードでブスのオネエさんが通販のレザーの衣装着て、ケツ出しながら性具を口に咥えつつ「ゲイはいつも傍にいます!」って訴えられるのと同じくらい迷惑です。






***


少し話が変わりますが、今朝の「ワイドなショー」で松ちゃんが、ホステスさんが給料下がったからって我々の税金で保証するのはちょっと嫌だ、とコメントしてたそうです。


僕もお水の住人なんだけど、スルッと納得しちゃいました。


そもそもね、ヤグザな商売を選んだんですよ、僕ら。不要不急の贅沢品なんだもん、そりゃ景気や疫病に左右されるに決まっとる。けど、お客さんからお酒だって頂けるし、色んなもの経費で落とせるメリットもある。

これを会社にお勤めの方や医療、福祉の方と一律に権利を主張するのは気が引けるんだよなー。


僕が少しダークな世界を選んだのはですね、博打心があったからなんですよ。自分の能力を存分に試せて、面倒な制約もないし、スリルもある。

僕は心から、このヤクザ感が好きです。

お勤めの身だと、上司の引き立てとか、クソ下らない飲み会とか経理のハンコとか、色々面倒が付き纏うじゃないですか。

そのデメリットの分だけ、今みたいな時代には庇護してもらえるって訳で。


松ちゃんが言いたかったのは職業差別ではなく、選んだ時に腹くらい括っとけよって話でしょ。同感ですわな。

ボクサーやスタントマンはお給料高い代わりに、生命保険に入れないのは常識なのだ。




僕ですね、何日か前は「補償欲しい」って思ってたんですよね。税金払ってるし当然と。

しかし、日々考えているうちに、もう要らないかもと思うようになりました。少しくらい貰ったところで全然足りないし、このようなアホ政権の事です、全く期待していません。

そのお金は、さっき挙げたコロッケ揚げてるお父さん達に先にあげて欲しい。利幅の薄い商売をコツコツ真面目ななさってたんだもん。今キツいに決まってます。


まあ、ウチだってぼったくってないし、一杯幾らの明朗会計なので部類としては、、ホステスさんとコロッケ屋の間くらい?まあ自分で何とかしますよ。


ってか、あらゆるヤクザな日陰の人々が補償に殺到したら、もちろん困ってる方にはいいとして、それと同じくらい不正受給も凄く増えるんだろうな。悪知恵働くヤバイ人、多いもんww





自覚って見失いやすい。商人は倒産するかもだし、農家は作物が冷夏やイナゴに襲われるかもだし、武士は誰かに斬られるかも知れない。みーんな同じよ。


ヤグザはヤグザなりに矜恃を持とうぜ。そうしたら平和が戻った時、前より大切にされるかもですよ、ねえ(笑)

同業者に激しく嫌われるタイプの文章ですが消しませんよ。



(昨日は朝まで高倉健さんの東映作品を見てまして、ヤグザモードに入っております。)





*これは僕の個人的ファンタジーであり、キヌギヌ以外のスナック、BARの経営者がヤグザだと言う訳ではありません。






11日目(志村けんさんのこと)




志村けんさん。大好きでした。数日経った今でもね、心にぽっかり穴が開いています。

亡くなられた日にはインスタグラムのライブ配信をしていたのですが、もやもやして何かしなきゃ!と志村さんの死がきっかけでもありました。そして配信が終わった後はベロベロになるまで飲んで、YouTubeのドリフ大爆笑を見ながら泣き崩れました。








以後、お笑い番組と私、という切り口で進めます。



割とテレビで育った僕は、物心ついた頃からドリフターズが好きでした。まあ、世の中の子供ほぼ全員が好きだったんですね。特に「8時だよ、全員集合!!」(1969年〜1985年)

公開放送なんかを今見ると、かなり大袈裟でドタバタしつこいな、、って思いますが、子供って単純な繰り返しとか好きじゃないですか。もれなく当時の僕も保育園くらい。そんな事を知る由もなく大はしゃぎでした。

毎回いかりや長さんが悪者。リーダーキャラの加藤茶、知的な仲本工事、おっとりしたブーさんの間を駆け抜ける圧倒的な存在感の志村けん。そして、マッチにトシたゃん、明菜に聖子と綺羅星の如しゲストのアイドル達。


何度もしつこく繰り返してお決まりのパターン。子供はキチンと「志村〜!後ろ後ろ!」って言いたいんですよね。


少し後に始まった「オレ達ひょうきん族」(1981年〜)の笑いは、僕が低学年へと移行する時に颯爽と現れた「ドリフに比べりゃ少し垢抜けた」存在だった。

子供向けのタケちゃんマンなんかもありつつ、少し上に設定した目線だったように思う。

小学校高学年辺りになると「元気が出るテレビ」(1985年〜)これはもう、近所の年上のお兄さんが読んでる月刊紙みたいな背伸びしたイメージ。ブラックジョークや時事ネタなど、大人の事情が分かってないと笑えないレベル。


その後のお笑いといえばダウンタウン、ウッチャンナンチャン達の「夢で逢えたら」(1988年〜)僕は中学、高校辺り、という訳ですが、、。


話を戻すとですね、もの心ついた頃に繰り返し見たドリフターズ。彼らは僕の笑いの教科書だったんですね。

ずっと心の奥底に刻み込まれていました。


そして志村けんさん。司会業やトーク番組が全盛のテレビ業界の中、ずっとコントを中心に活動しておられました。

僕は志村さん、今となっては渥美清さんの流れを汲む昔気質の最後のコメディアンだと思っています。

三味線は弾かれるし歌も上手くて、運動神経も良いときた。方言を自在に操って色んなキャラクターを演じる。コントで色んなキャラを操る人は数いれど、志村さんの演じるババァには哀愁があるのです。


映画、「鉄道屋」で共演した高倉健さんが、ビートたけしのお笑いには狂気が、志村けんのそれには哀愁がある、という記事を読んだことがあります。まさにその通り!


演じる役の中で特に好きなのがひとみばあさん。





前にも書いたブログの中盤からもひとみばあさんが出てきます。


ただの惚けた婆さんにしては、僕の心にずっと引っ掛かった。二丁目の赤線地帯マダムだったとネットの記事にて後で知り、膝を打った覚えがあります。

「そうか、ご苦労された女性なんだな、、、」


柄本明さんとの芸者コントは有名すぎるし、石野陽子さんとのコントや研ナオコさんとの「なまたまご」も大好き。

そうなんです、ニュートラルに入っていって、後味がサラッとしてるのに、妙に洒脱で情緒があった。


僕の嫌いなとんねるずのような内輪ネタや、暴力や後輩いじめもない。分析しても始まらないけど、とにかく好きな「型」だったんですね。




中でも、僕の好きなコントを貼っておきます!!


ドリフ大爆笑からもしもシリーズ。いかりやさんと二人の絡みが僕の好みです。


寝たきりの立ち食い蕎麦屋のオヤジ


お決まりのネタ。志村さんの老人ネタには愛があります。身体は言うこと聞かなくても、しっかり仕事して生きてる。

リンク切れの場合のために、画像貼っておきます。


動けないジイサンは、体を紐に吊るして蕎麦屋を営んでます。





お決まりの食い物お下劣ネタ。







病気の芸者のコント


お座敷に入る事すらままなりません。今夜がヤマかも、、という病状。




そして、待ってましたっ!!上の蕎麦屋と同じく体が不自由なので輪っかに通して営業するという、けんさん独自「吊り輪」芸。

リアルタイムで見て爆笑しました。今見ても、まだキチンと笑えるってすごい事。







寝たきりの居酒屋さん


こちらも同じく「吊り輪」シリーズ。さらに中風(関西ではちゅうぶ、と読んでます)飲み過ぎで手が震えるハンデが入り、更に下らない。







オカマのラーメン屋


これは僕が週に一回は見ている、コントの決定版。オカマがラーメン屋台を営む、というだけのシンプルストーリーなんだけど、どうしてこんなに面白いのか。ゲイバーに随分と通われて、観察なさったというエピソードを読んだことがあります。ゲイの僕が見ても何故か許せる、何とも大らかなコント。





マダムヤーン、マダムヤーン。真似してしまいます(笑)




少年の僕に「面白くて頭のおかしい飲食店」を教えてくれたけんさん。笑わせるという行為の裏側に、弱者や多様性の中で力強く生きてる姿が浮かびます。それを匂わせないところも好き。


あー何だろな、このバランス感。少し哀愁があって、トンがってる訳でもなく(都会的過ぎない)見る上での敷居は低くて、国民的。


ついつい、たけし、さんま、タモリに中心を置きがちだけれど、志村けんさん、あなたこそ僕の笑いの神様でした。

コロナであっという間に亡くなられる、という事実。最近までご活躍だったのに、ショッキング過ぎます。未だに受け止め難いです。




どうか、どうかゆっくりお休みになってくださいね。






10日目(節目の日)




4/4、お陰様を持ちましてキヌギヌちゃんは15周年を迎え、16年目に入ります。

今まで数々のお引き立て、誠に有難うございます。今後とも(コロナによりますが)どうぞ宜しくお願いします!

今年はこんな中でお店の誕生日を迎えるとは、、。こりゃビックリです。

いつもは桜が咲き始めて、ホンワカした中で迎えるのが常なのですが、、。まあ仕方ないわな。




最近のこのブログ、愚痴めいた内容ばかりで申し訳ないです。割と良さそうなネタを用意して挑むのですが、つい腹立たしい事に目が行っちゃって筆が進んでしまいます。ストレスフルな感情ならではの悪い癖ですね。



そんな時は手を動かしましょう。今日も今日とて、いつもの工事です。工事は僕の一番の趣味。百回くらい書いてますが、リラックス出来て終わった後、凄く気持ちいいんです。肩こり治るくらいスッキリする。


工事したいけどお預け、って自分で焦らしたりするくらい好き。今日は昼過ぎから店に入って、気の向くところから手当たり次第散らかしまくって挑みました。何せ、お店の15周年特別工事です(気持ち悪いですよね)



先ずはベランダ周りの電源を全てやりかえる。


場所はベランダに出るガラス戸の上の壁。

メイン照明とアコーディオンのショーケース照明、屋外冷凍庫の電源、今までは一口だったのを手動で切り替えてたんだけど、それぞに三口に分ける。


壁に穴を開けてケーブルを通す。





壁を這わせて、水滴に強い中蓋付きのタップを取り付ける。挿してるのは冷凍庫の電源です。





スイッチはヴァイオリンの裏側にあります。





シールも貼って、間違えないようにする。





こんな事して何が楽かって、毎回ベランダに出なくて制御出来るんですよ。今日までは開店とクローズ毎にベランダに出てパチパチやってました。

そのくらいやれよ、って思われるかもしれませんが、店内にはスイッチが40箇所くらいあって、オンオフが結構面倒くさい。毎日の事なので、なるべく負担を減らしたいのです。


その後はキッチン周りの配線と、大元の分電盤のあたりを手直しして、冷蔵庫の中身の処分。


口の空いてるものと生の物を全て捨てて、電源を抜く。





製氷機も使わないので中身を捨てて電源オフ。





長期の海外旅行でもした事がない作業。長く閉めると電気代がバカになりません。製氷機一台で月に6,000円くらいかかる。ウチには冷蔵と冷凍あわせて4台あるので、バカにならないのです。今日の作業で月に12,000円の節約。




思えば15年、氷を捨てるなんてした事なかった。ずっと平和にやってこれてたんだな、なんて妙に感慨深くなる。

コロナに毎日慣れてくる自分がいて、なんとも思わない時期に、ふいに何かの作業をして思わず「今凄いことになってるじゃん!」と気づかされ、物凄くビビる時があります。


氷を捨てながら、「てか、ヤバくね」と呟いてしまいました。




気を取り直して、緩んでそうなネジを片っ端から締め直す。まあ、モノが増えて増えて、手作りなのでたまに振動で抜け落ちたりします。

その後はお掃除。流し台も床も、トイレも素手でやる。歯ブラシと竹串を使って奥まで念入りに。


僕の信用する人ほぼ全員が教えてくれたおまじないってのがありまして、このトイレ掃除なんですね。

毎日、、舐められるくらいピカピカにしておくととんでもなくいい事が起こるらしい。まあ、オシッコ臭い店って、どんなに素敵だろうがやはりそんなもんですよね、、。


お金もかからない、失うモノもない、何とも素敵なおまじないです。




15年前の今日、2005年の4月4日のオープンの日。三丁目の旧店舗なのでもちろん今と間取りは違いますが、こんなトボけた内装でした。





軽井沢か小淵沢の、主婦好みの雑貨屋みたいなヌル目の内装でスタートしたキヌギヌ。

あの頃は今ほど掃除してませんでしたwトイレも臭かったように思います。確か誰かに怒られました。

今では掃除は苦ではないし、工事なんてやり過ぎると楽しみが無くなるのでセーブする段階になってる。

モノは増える一方で、隙間のないくらい、、というか壁が見えませんよね、、。いよいよ仏壇みたいになってきました。






でもね、誰もいないとただの空の箱なんですよ。無機質で、空虚で、モノクロで、香りのしない箱なんです。


これにお客さんが入ると、白黒テレビがカラーになるみたいに輝き出す。


来年は、再来年は、20周年はどうなってるんだろう。


そればかりは誰にも分かりませんね、、。少しでも安らかないい時代になってますよう、今は祈るのみです。



明日は大好きな大好きな、志村けんさんの事を書かせてください。




8日目(転ばぬ先の杖)




今日は緊急融資を受ける資料を揃えて錦糸町へ。11日ぶりに街に出ました。

竜宮城から帰ってきたみたいな気分。このところは特に家から出てませんで、映画を見て、三食自炊の上、ヨガや体操などやって大人しく過ごしておりました。


外を歩くなんて久しぶり過ぎてドキドキします。網走刑務所を出所する高倉健さんの気分(笑)


新宿線の新宿三丁目駅から市ヶ谷で乗り換えて行くのがいつものコース。

駅も人が少ないな。貴重な新しいマスクを付け直して、気合を入れて電車に乗り込む。車内も心なしか空いてる。席の感覚を開けて座る乗客たち。


静まりかえった市ヶ谷ホームからの眺め。今年は殊更心に染みる。





桜の木はコロナに感染しないんだっけ、、なんて馬鹿な事を考える。ニュース見過ぎて頭がおかしくなってる。

福島原発の隣町の桜も美しく咲いてたせど、人間に対しての猛威は植物にしたらヨソゴトみたいに遠くで起こってる出来事なのかもしれない。人間だけが騒いでるんじゃんね、今回だって。


錦糸町に着いて提出書類をまとめるためにエクセルシオールカフェに入る。ここには充電器付きの大きなテーブルの席があるのだ。スペースも潤沢に取ってある、気に入っているお店。






ちょ、ギャン混みやんけ!!


おいおい、レジ付近なんてギュウギュウに詰めて並んでる。下町風ババァが口角飛ばして大声でコロナの得意話を話まくる。イチャつく学生に、イヤホンでビジネス通話する眉の細いサラリーマン。

テレビで放送されてる駅前の人通りのなさとか、コメンテーターが1メートル離れてるのとか、何なんだろう。茶番でしかない。




用事を済ませて税理士先生の事務所に向かう。提出書類をお渡しして経理事務などを済ませて、やっと本題のアレ。





借金太郎の悪知恵、限度額一杯を借り入れます。月々にしたら物凄い返済額だけど、これは転ばぬ先の杖。使わなきゃそれでお守りとして持っておいたらいい。万が一僕が死んだら返さなくていいので、両親とパートナーのものになる。(それで宴会やってね)そう言い聞かせる。



もう少ししたらドンと振り込まれる。これで先ずは一安心なんだけど、、何か歩に落ちない。


さっきのカフェ、80人くらい入ってたな、、。なんだったんだろう。モヤモヤする。

僕が毎日部屋に篭って薄気味悪いブログを書いてる間に、昼間の激混みカフェではこんな伸び伸びした光景が繰り広げられていたなんて。


どうして夜の時間帯が悪いのか。夜になったら街の空気が入れ替わって、リスクが高まるとでもいうのか。


なんかバカバカしくなってきた。今日までの時間を返せと叫びたい。


ねー、百合ちゃんよ、昼ならいいのか、、?


ならば、お昼にキヌギヌカフェやっちゃうよ。バターの効いたブリオーシュとかエスプレッソとかアイスクリームとかを素敵な器で出しちゃうよ。

バラの蔦にメジロとか色んな鳥とか飛んでくるのよ、ウチのベランダ。





そこでご機嫌な古いジャズとか演奏しちゃうよ。










昼なら許される、、、、って、いかんいかん。ウチはお客さんにリスク与える事はしてはならないのだ。

僕が媒介してしまう可能性が怖い。14時に来店した方のコロナウイルスを16時に来た方に移してしまう可能性だってあるのだ。



もうね、なんなら世の中一斉にダメにして欲しい。じゃないと、僕が嫉妬に狂って頭がおかしくなってしまう。こんなの、割り切った人が勝ちになる世の中じゃん。


大見栄切ってクローズして、英断だと随分褒めて頂いたのにたのに、やっぱ開けますって言ったら、、、。



いや、言ってみただけですよ。




悔しいのでもう一回、エクセルシオールカフェを覗く。





キャー!!さっきより混んでる!!





早く帰ろ。バカバカしい。






7日目(レモン風呂に入る)




今日雨だったのでは一日中ゴロゴロ。


そして、一昨日リモンチェッロを作った残りの果汁のレモネード飲みながら、レモンの皮の白いところを浮かべた風呂に入りながらこのブログを書いています。

もう、自らがレモンの妖精のようです。いや、寧ろママだけにママレモンの気分です。













なんだかこの一週間の動きを見ていると、三島由紀夫が予言した通りの日本になっちゃいましたね。

「このまま行ったら日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、 ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜け目がない、或る経済大国が極東の一角に残るのであろう」



実はあんまりブログも書きたい気分ではありません。無収入の今、政治家の会見ニュースを日がな一日見ている僕にとって、ポジティブな事を書けるわけがありません。


百合子さん(呼び捨ては好きではない)のバー、キャバレー、云々発言。行ってはいけないですよー、自粛ですよー、でも、閉店しろとは言ってませんので補償しませんからねー。

 そして、安倍ちゃんに至っては「再来週以降、一世帯にマスク二枚プレゼント」宣言!!


はー、どんなギャグかと。

流石にガックリ来ますわな。アメリカでは補償の動議が出てから下院通過まで3時間だったとか、イタリアは財政出動が国家予算に対して幾らだとか、勇気の湧く話が伝わっております。


もうね、日本という国に頼っていてはいけません。サラリーマンでもないし、自分の身は自分で守る。明日は政策金融公庫に行きまして、融資の相談です。

私、金融公庫では大きなのを過去に二回、無事故で完済してます。なのでかなりの融資枠があります。完済した人にはどんどん枠を増やして貸したがるんですね。

こう思うと過去の借金生活も無駄ではなかったようです。なんせ15年のうち13年は返済してましたから。

国を信用していない性悪なのと、実質無金利なので今回は上限いっぱいまで借りちゃいます。もうね、知るかっての。

僕がアメリカ人なら身を守るために拳銃を買いまくってるかもしれません。本当にそのくらいの気合い。

なんだったら、このお金でパーっとパーティーやっても良いですね。酒の池に肉の林。桜の下でフルオーケストラにピアノ入れて。良いですねぇ。


ってのは冗談ですが(コロナあるしね)、信用できないものは早々に諦めるタイプでして、特に無収入な日々、決断は早い方がいい。



そしてね、今回ばかりは運が悪かったと思ってるんですよ。政治とか以前に。




例えばの話。


「ハッカーの侵入によりパソコン本体からとても有害な電磁波が出てます。世界中のパソコンは直ちに電源を落として下さい!」

みたいなニュースだったら、ITの皆さんは失業しますよね。


他にも「太陽から謎の有害な紫外線が出てます、お昼間は絶対に出歩かないで!夜は良いよ」ならば、農業の方やお昼間の仕事の方は失業しますよね。


逆に、上の二つの条件ならばキヌギヌは粛々と営業していたかも、です。


何が言いたいかというと今回のコロナ、僕の業種にとって運が悪かっただけなんじゃないかな、と。たまたま飲み屋的に良くないケースだったんですよ。

百合子さんや安倍ちゃんへの文句は政策のマズさに対する二次的なものであって、そもそも飲食店を選んだ自分をどさくさで棚に上げちゃズルいように思うのです。

考えすぎかな。

とはいえ、税金は先に納めて(預けて)いるので、税金分だけは彼らに怒っていい、とも言える。

まあ、ゴチャゴチャ吠えても仕方ないので、僕は超個人主義的に生きていく事に決めました。自分以外の何も当てにしません。


4月1日、今から準備すること。



*飲食店、というひとつのジャンルだけだと来年またコロナが来たら繰り返しになる。仕事のウェイトを、何かの影響されない別ジャンルに分ける。もしくは貯金が運用、賃貸マンション等。

*お金があれば大抵の波は超えられる。明日限度額いっぱいを借りて、使わない分は優良株を買って小遣い増やし、多少の事では動じないように身辺を固める。

*一日も早くキヌギヌを再開できるように今は耐える事を頑張る。お店に立つ事は僕が生きている証明みたいなものなんです。お願いですからそれを僕から奪わないで下さい。



安倍ちゃんのバカ、百合子嫌い、ってのは子供でも言えますしね。楽になるなら何度でも言いますけど、今は言いたくない。


あー、一気に嫌なことばっから書いてしまいましたが、今夜はお許し下さい。このニュースの中、これくらいは皆さん思ってるんじゃないかな。お仕事が公務員でも会社にお勤めでも。





ウルトラ不景気が始まってさあ!というタイミングで、マスクを2枚ずつ配っりますよ、という国。


これはね、かなりマズいですよ、、。


お金で買えないものをずっと追いかけて作って来たんですね。だけど、こういうピンチになり、収入が途絶えると全部がお金の話。もう、嫌になります。

読んでる人も嫌でしょ。でも、性格だから書いちゃうんですよね。「負けずにがんばろね!また会いたいニャン(^-^)」なんてね、書けませんよ。全部そのまま書いちゃう!(笑)


明日は金融公庫に行った帰りに、自分の作った城に行って、丁寧に紅茶でも淹れて、片っ端から楽器のチューニングをします。


ベランダを開けると鳥が鳴いててね、一年で一番気持ちがいい時期なんですよ。ヽ(´ー`)







6日目(動画配信)



引きこもり6日目。流石に退屈なのでお店に行って片付け物をする。ストックしてあったレモン、ライムを回収するのがメインのミッションです。

他のものはアルコールなので、数年は日持ちします。これは本当にバーをやってて良かったことの一つですね。花屋さん、ケーキ屋さん、魚屋さん、寿司屋さん、、。ロスの出る商売なんてたくさんあります。

今はお辛いと思いますが、頑張って耐えてくださいませ!!


で、このレモンとライム。




買ってから10日ほど経ちますが、まだキレイ。ツヤツヤしてます。

これ、自家消費だと絞ってジュースにして飲むくらいしか使い道ないですよね、、。あとは唐揚げに絞るか。

ライムなんてもっと使い道がない。これも絞ってジュースにするか。


と、ここで閃いた。リモンチェロを作ろう。




店でも出してるんだけど、レモン5個にスピリタス500CC、ガムシロップ750CC。

それをInstagramのライブ配信してみることにした。少し恥ずかしいのだけれど、そうも言ってられない。このままだと存在を忘れられるかも知れないのだ。

レモンの皮を剥いてスピリタスに漬ける。




間にピアノを弾いたり





結局1時間半も一人で話していました。慣れるとカメラの存在を忘れてしまうので、いつもの自分らしく振る舞うことが出来ました。






いつもの効果音ボタン、ライブ配信にはピッタリでした。拍手ボタンとかドラムロール、中々使えますね。


週末の夜辺り、またチャレンジしてみようと思います。何かを作るトライの方が飽きられなくていいと思います。フリートークだと死んでしまいます、、、。



家に帰ると、百合子さんの会見。

更に、バー、酒場などの夜間の利用自粛を繰り返しておられました。酒場での感染確認が複数あったらしい。ネットによると、感染経路を辿ると主にキャバクラだったそう。


キャバクラとBARは一括りになるのかは別として、なぜBARだけ叩かれるのか。満員電車とか、昼間の牛丼屋さんはどうなんだろう。


その直後のニュースで、今朝月曜日の新宿の通勤動画が流れる。





絵的にはこっちの方が怖いだろ


通勤はお仕事だから必要なのか?じゃあBARはお仕事ではないのか。誰が不要不急の判断をするのか。誰が優先順位をつけるのか。昼は安全で夜は危険?そりゃ業態によるでしょう。



この不公平感に疲れるんですよ。


やっぱりBARは不要不急。そこは否定しません。けれど、人が自腹で店をクローズしてることに対してなんの責任もない発言。それは見栄だけだからね。よく考えたら全然割が合わないじゃないか。一斉ロックダウンして、早くウイルスやりこめようよ。

政府は良心につけ込むという1番ずるいやり方をするなよと言いたい。


昨日はコロナ禍以降、1番腹が立った。冷静でいたいけど、そういつまでもお人好しではいられない。特に不公平な中では。




4日目(ギョーザ作り)



このシリーズは長くなりそうなので、後で見返して分かりやすいよう○日目(その日のトピック)というようなタイトル構成にて参ります。


さー、昨日は自分の人生が自由になったみたいだなどと浮かれておりましたが、今日は海外のニュースなど見ていて落ち込んでしまいました。


感染者のグラフから言うと、ズレがある訳でしょ。14日という潜伏期間がどーのこーの、、。


全体的にヤバい感じがするし、考えただけで先が思いやられますよね。



僕の子供の頃なんて、今思えばのんびりとしたもんでした。高度成長期が終わり第二次ベビーブーム。大気汚染や光化学スモッグが問題になっているものの、時はバブルへと向かうのでありました。

やっとこさ社会人になれまして(学生時代は団体行動が苦手で馴染めなかった)、さあ、これから!という時。


バブル崩壊から湾岸戦争の後、阪神大震災、そいで同時多発テロ。お店を始めた後に2年後のリーマンショック、そして6年後には東日本の震災。


15年を経て今回のコロナと来ました。子供の頃と違って、何やら事件が多いぞ。バブル崩壊だってリーマンだって、景気は悪かろうが「店開けちゃダメ」なんてことは一度も無かった。


ダメなら店をバラして こんな風に気楽に屋台曳くのもいいけど、こんな苦労ばっかりしなきゃいけないの?なんて思ってしまった。子供の頃に比べて少し多すぎる気がする。



一度ネガティブな方へ舵を切るとですね、畳み掛けるように悪い方へとなだれ込む。いつものクセです。


そんな時は手を動かしなさい、とは母の教え。なるべく面倒な料理を作る事にしました。

と言っても節約しないといけないので、ギョーザを作ることにした。「餃子」ではなくギョーザ。より庶民的でジャンクなのです。


先ずはネギ。僕は野菜があまり好きではないのです。ブロッコリーとか少しなら食べるけど、「今日はブロッコリーをどうしても食べたい!!」ってのはかつて経験がない。多分、そんなに好きじゃないのです。(一通りは買うけどね)


ただし、ネギ。これは大好き過ぎて切らしたことがない。このように輪切りにして冷蔵してあります。今回は引きこもり仕様という事で2キロくらい。




ラーメンでも蕎麦でもチャーハンでもスープでも、何でも載っけます。炒め物にも煮物にも。ネギだけあればいい。


そこにキャベツと豚挽肉。安かったので鶏ひき肉もプラス。キャベツは塩をしてこれでもかというくらいに絞ってあります。




味付けは適当。塩と胡椒に砂糖、醤油、ごま油、ニンニクと生姜。

昔習った包み方で。いつか食い意地カテゴリーに書いた気がする。





これを100個つつんで、食べる分以外は冷凍。





あー、食べるまで3時間もかかっちゃった。買い物に行って野菜を刻み、塩をして絞り、、。この手間が良いのですよ。


しかし、3時間も料理して食べることなんて滅多になかったな。そんな事してたらお店の準備なんて到底無理です。いつもは吉野家とか飛び込んで、30秒で出てきたのを1分で食って店を出る。

食事とは名ばかりの毎日でしたので、凄く変な感じがします。


にしても、お店の事どうしようかなー。とにかく無性にお店に立ちたくて仕方がない。

百合ちゃんの言うリクエストを掻い潜るにはどうしたらいいのか、、。そればっかり考えてしまう。


夜間がダメなら昼は?

窓全開ならどう?

会話しないならいいの?漫画(笑読書)喫茶は?


うーん、、、これはやっても良いのかな、、。やりたいんですけど。ドトールコーヒーやってるんだったらこれは良いんじゃないの?とか、すぐ他所と比較したがる。


そう、今は自分の考える軸がブレブレなのです。色々沢山すぎてよくわかんないよ。


ウチBARの中で比較的早い段階でクローズしてますが、明確な確証なんて何もなかった。はっきり言ってカッコ付けたところが大きく、その決断には毎日悩みます。




お昼のカフェ、ウィルス対策出来るのであれば本当に週末に出来たらやりたいけどなー、前言撤回みたいなのもダサいしな。


あーまたスパイラルに入ってきた、、。



***



リセットして寝ます。僕の見る夢はですね、高確率で僕をハッピーな世界に連れて行ってくれます。なのでクスリ要らないのです。


夢くらいは楽しいのを観たいですよね、、、ヽ(´ー`)




しっかり眠って、明日も頑張りましょう。





引きこもり3日目




こちらのブログは当面毎晩25:00頃に更新予定。あくまで予定です。

しかもその後、グズグズと加筆するので、クオリティ的には朝の方が読みやすい当面思います。

さてさて、引きこもり生活3日目となりました。 本当にやる事がない毎日の中、規則正しく生活できるよう、自分をしつける最中にあります。


まずは、きちんと丁寧にご飯を作ること。今日は大根を面取りして出汁でコトコト煮ました。そしてネギを細かな輪切りにして冷凍したり、玉ねぎをスライスして塩胡椒で炒め、小分けに冷凍する。後は冷蔵庫の掃除。



そんなのですね、すぐに終わってしまう。あー、早く店に行って管楽器の配置をより充実した角度に直したり




例のスイッチをより良く配置換えしたり





薔薇の芽欠きとか、カウンター磨きとか、下水掃除とか、やりたいやりたい。






しかし、かなりの長期戦を覚悟しろと昼間に安倍ちゃんが申しておりました。土日超えたって外出禁止令は変わらず解かれないでしょうね。

とはいて今のところ、法的には働いてもいいはず。善意で売り上げ飛ばして家に篭ってるこちらがバカみたいな気分になってくる。

東京都の感染者数が40人、46人、60数人と日に日に増加してるのに、この週明けに禁止を解くわけないよね。


騙し騙し諭されながら、結局は希望を絶たれる作戦のような気がします。




「お母さーん、カルピス飲んでいい?」

「宿題してから、ね」

「お母さん、カルピスは?」

「風呂上がりにね、冷えたやつ」

「お母さーん」

「歯を磨いたでしょ、明日ね」

「お母さ、、」



一瞬読むとイジワル母さんに見えますが、突然に「我が家は今からカルピス禁止!!」と発令されるよりは、子供としては少しは気が楽なのかもです。




今週末が来週一杯になり、4月一杯から梅雨明けを目処に、となる。梅雨頃には経済がぐちゃぐちゃになってるな。

ただ一つ奇跡があるとしたら、突然コロナウィルスが息絶えて、瀕死の患者さんなんかが大勢起き上がってゾロゾロ道に出てくる。思わず抱き合ったり空を仰ぐラストシーン。当然、カメラはドローンで引きです。
残念ながらそんな可能性は低いと思う。







新宿の飲食店的にはですね、きっとご高齢のご夫婦系店舗の空き物件が、山のように出てくると踏んでいます。「お父さん、そろそろ潮時ですね」って、悲しい話ですけど。


これは株と同じで今が底値。確実に上がる事は分かってるんだけども素人にはなかなか手が出せない。

よっぽど体力のある富裕層なら塩漬けにしてしばらく様子見られるんだろうけど、こんな人の来ない時期に契約出来るような人、どのくらいいるだろうか、、。

そしてお決まり通り、しょうもない飲食チェーンの本部に取られちゃうんです。結果、またかよと言いたくなるよなお店ばかりになる。


今回の騒動で経営が難しくなるのは、ライブハウスやバー、居酒屋、宿泊施設の形態。ピンポイントで大打撃を受けてます。

反して好調なのはテイクアウト。買い溜め食材がなくなった後は、普通の飯屋さんも回復すると思うのです。

要はテイクアウト以外の個人店、特に不要不急の酒場は生きる道はほぼなし、ということでしょうね。


太古の時代に大地を駆けた、かのティラノサウルス、トリケラトプスのような感じになるのかしら、、、。

いや、そんな事はない。いつの時代も偶然を重ねて生き残る種族がある。僕は屋根付き倉庫かなにかでグランドピアノを置いて、消費カロリーを限界まで低くして深海に潜る。

シーラカンスのようににユラユラと、、。





って、そこまですら執着はしてません。あ、、なんでだろうか、私。


もしかして、(既得な一部ファンの方には悪いんですけど)自分の人生キヌギヌが全てって言い聞かせてた事への深層心理の反発なのかな、なんて。

変な例えだけど、例えばタイタニックのローズさん。船が沈むくだりで、命の危機にもかかわらず彼女はどこか楽しげだった。もちろん愛が要因なんだけど、囚われの令嬢が味わった束の間のワクワクした気持ち、そこも大きかったのでは。

キヌギヌが嫌なんじゃなくってね、「生き方は一つだけじゃないんだ」ってふいに気付かされたって事。長年尽くした間に自分で洗脳していたのかもしれません。






土壇場の筈なのにタイタニックだのローズだの、、。能天気な自分に呆れます。

いやでもね、これはたまたま不幸中の幸、ラッキーだったんですよ。大きな方の店の借金返し終わったのと、住宅ローンを組んでなかったって要因は大きいですね。

もし返済予定があったら今頃、大騒ぎしてました。


「今も涙で画面が見えない中ブログを書いています、、、」

「このままじゃ潰れちゃいます!!」

「クラウドファウンディング始めます、長いですが今すぐお読みください」、、、みたいなの。



自営業の人はよっぽどお金余ってないと長期ローン組むべきでないと思います。買うならキャッシュで。だって僕らはサラリーマンじゃないんだから!!


もしも、お家を買われたところの個人経営の方が読んでらしたら申し訳ないです。これは単なる嫉妬です。僕はマンションも買えないボロい賃貸暮らしですが、僕にとってはそれでよかったのかも。







人生も旅も、僕は身軽な方が良い。寄り道出来るし、汗かいたら川にザブンって飛び込んで、濡れたまま歩き出せばいい。


もしもロックダウンが続いたら、、。さっさと店畳んで移動式バーやっちゃう。すぐやるもんね。


先ずはイメージを、、とイラスト描いてたら妙に楽しくなっちゃって、寝られなくなる問題。









バカで幾分、得してます。ウイルス予防に関して以外は、なるべくお気楽に参りましょうよ(笑)




シナリオのその先にあるもの





日々厳しさを増しますね。コロナちゃん。

お勤めの方と自営業、って構図で分けるのは好きではないんだけど、余力の大きさでいうと、どうしても僕みたいな自営やフリーの方は弱いです。

特に、自宅と別に店舗を構えているケースだと、かなりの額がのしかかってきます。家賃、光熱費、エアコンや冷蔵庫のリース料もあります。

これがですね、複数店舗経営しているともっと大きくのしかかることになるんでしょうね。そして、社会保険付きの正社員さんがいたり、しかも寿司屋とか懐石料理だとロスだらけでもっと偉いことになる。ひー!

つまり、今回みたいなのを乗り切るためには相当のキャッシュフローがないといけない。お小遣い貯めてた位じゃどーにも足りんのですわ。


僕の場合は、、多少貯めてるとはいえ、どこまで資金を突っ込んで良いのかわからない。パチンコ代に帰りの電車賃まで使っちゃう馬鹿にまではなれないのです。


ニューヨーク、封鎖の効果が現れるのに少なくとも半年後だとか、ドイツは2年かかるとか言ってるらしい。

半年なら何とか耐えられなくもないけど、2年だとまあ、無理ですな。普通に考えてその前に廃業しないと。



実は今日は友人の複数のオーナー氏とこんな話ばかりしていました。

つまりは「どこまで耐える?」という内容の会話でした。


「もう早々に畳もうか」なんていうオーナーもいれば、「いや、畳んだ月にワクチン開発されでもしたら悔しいよな」なんて話も出たり。うーん、やめ時ってのも難しいのです。


こればかりはですね、僕も有難いことに過去に経験がない。

そして不況の波は僕ら小規模経営者やフリーの人だけでなく、だんだんと規模の大きい企業にもダメージが波及するでしょう。これは間違いないですね。



ネクタイ外さない真面目なあの彼とか、大きな自動車会社の陽気な彼女とか、いつも気にかけてくれるアパレルの彼とか、出版社勤めの聡明な某君とか、書ききれないくらいの色んな方の顔が浮かびます。

いやー、お互い辛いですが、僕はお先に!とでも言うしかないじゃんね。嫌ですけどね、長く続くなら仕方ない。

ギャグで言うのではなく、これは大方予想出来ちゃう。戦争とか放射能漏れとか、そういうレベルなんですよね。


朝起きて、あー、全部夢だったのか?!なんて言えたらって何度思った事か。


でも、今のままだと申し訳ないけどキヌギヌは耐えられて半年くらいです。

理想も大切だけども、何せすぐに食える仕事に就かないと生きていけません。


いっそのことさっさと畳んで売り払ってサッパリした方が気持ち良さそう。そして身軽になる。そうそう僕みたいな人を雇う人は現れないと思うんだけど、固定の支払いに追いかけられるよりはマシです。


変にね、中の下みたいなの嫌なんですよね。落ちるなら思い切って下の下の方が良いかも、なんて。(裕福でない方ををバカにして言ってんじゃないですよ)


んでね、ピアノだけは取っておいてですね、どっかの半地下の駐車場を格安で借りる。ローソク立てて、古い曲でも弾きながらネクタイ閉めて焼酎やワインを売るの。

音につられてみんな集まってくる。「あの先生、もとオペラ歌手だったんだよ!」なんてお声が掛かり、一節歌ってもらったら会場は大歓声。チップなんか頂いたり。



いや、、、全然悪くないんじゃないの。しかも夢物語なんかじゃなく、今の僕なら全部出来ちゃう。



***


別にヤケでも何でもなく、とても心静かで、冷静な気持ちでおります。改めて考えると、不思議なくらいお店という形態に拘ってなく、いざ失うとしても恐怖心はそこまでないんですね、、。
むしろ、清々しささえ感じます。

たまに自分のお店をブチ壊したくなる衝動に駆られたり(皆さんあるでしょ、その程度です)不謹慎ながら少しだけワクワクしております。本当に不謹慎ですけど、本当なんだから仕方ない。




***


また別で話していた友人がB&B(民泊ですな)をやってるんですが、その 賃貸契約を昨日で全て解約したそうです。凄くビックリしたんですが、そのあっけらかんとした様に、二度びっくり。株で言う「損切り」の判断力と、まるで執着のなさ。

天晴れ!と思いました。参りました。そして、少しだけ悔しく思いました。執着を持たない、なんて素敵な事なんだろう。

明日からまた彼は思い描いた何にでもなれるじゃんかよ。


ジジイになるとですね、つい内装や道具頼りがちになります。このハープはサイズで注文してどうだったとか、ガラスのシェードは大正時代の何だとか。

好きで集めたけれど、今となっては割とどーでもいいんです。所詮モノだしいつかは朽ちる。それに縋って説明してるのはまるで自信がない証明みたいだ。(ま、聞かれたら答えるだけなんですけど。)

でも、マリアカラスが裸で歌おうが本質的な存在感は揺るがない。そして歌声は思い出となり永遠に朽ちない。ちょっと臭いけど。


モノを並べたところで、一体それにどれだけの価値があるのか。むしろ僕という力を試すに段には邪魔者になるのではないか。


悲観的な感情ではなく、今回のコロナちゃんは僕の執着心を思い切り壊してくれました。

より自由になりたくてモノを集めたけど、実はない方が自由な時もあるのね。

ピアノ一台、欲を言えばウッドベースくらいが手元にあって、ピアノの上でお酒を出せて、仲間が来てくれたら何も変わらないじゃないか。寧ろ、よりやりたかった理想形だったりして。


僕の店を好きでいて下さる既得な方には大変申し訳ないのですが、今後何かの形でフッとお店を閉めるかも知れませんが、スピリットは別の方法で生き続けますので、その時はどうかご理解をお願いします。そういうの決める時、めっちゃ早いです、僕。


「えー!文化の灯を勝手に消さないでよ!」っていうのは無しでお願いしますね。お金振り込んでから言ってね、て話で。(笑)


というかですね、ここを読んでる人だって僕だって、60年もしたら全員もれなく土に還るわけでしょ。



たった数年の間の瞬きのような日々。ならば物事の本質がどこにあるのか。それが美しいのか、その方がよっぽど大切だと思っとります。


なんかどんどん壮大な話になりまして申し訳ありません、、。

そもそもですね、こういう時にクヨクヨする人が嫌いなのですし、僕も普段からそうなりたくないと気を付けていますが、何度も何度もクヨクヨした話聞かされても、、。結末もなく、ただ聞いて欲しいだけの、、。聞き手も同情するだけなら簡単だけど、聞かされる間、たまったもんじゃありません。


なるべくサッパリ生きていきたいもんです。


そして、どんな状態になっても、「生きてるだけで丸儲け」ですから、とにかく皆さま、うっかり死なないように!


生きてこのサバイバルを楽しみましょう^_^






続く





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