楽器の配置を変えてみる





雨の日曜日、いかがお過ごしでしょうか。僕は葉山の海の家に行く電車の中で書いています。

雨ですがきちんと通って演奏しております。どうぞ皆様のお越しをお待ちしております。

葉山一色海岸ウミゴヤ(御用邸真向かい)

毎週日曜日、13:00〜17:00までピアノ弾いております。店内まで雨が吹き込む場合は演奏不可となります。






久しぶりのお店関連。本来のブログの目的はこうあるべきですが、もはやあまり書くことが無いので(新メニュー紹介などは、皆無です)




一昨日、友人の圭ちゃんにテナーサックスを頂きました。高校の吹奏楽部で使っていらしたというこの楽器、いやいや、中々高級機種でして、ディスプレイも釘で引っ掛けるなんてのは無しで(元々ないけど)取り外しやすく、見た目も美しくしないといけない。


しかし、テナーサックスはまあまあ大きいのです。




ブラケットという金具をサイズ違いで二本、強力に壁に固定ました。





楽器側のストラップを下げるリングを軸受にして支えています。ここがサックスの中で一番力が強いらしい。





で、お店ソファ後ろのコーナー、通称ジャングルエリア。アルトと並べて飾ってみました。



そして、使いたいときは数秒で取り出し可能です。^_^


角に上手く収まった感はあるんだけど何となく物足りない。お店の中に金管楽器が分散してるからなのか。

この後の全ての予定を曲げてでも、金管楽器を一箇所に集めたくなる。ムズムズする。

開店前1時間なのに、いつもの悪い癖が始まりました、、。軽度のADHD特有の症状。


バックバーのポストホルン、ベランダ側のホルンとトロンボーン、トランペット、フレンチホルンなんかを大集合。





お、モジャモジャなってしました。ゴチャゴチャの中に統一感のある、僕の落ち着くやつだ。これこれ。

圭ちゃん、ありがとう。永く大切にします。


大井川鐵道の操縦桿を思い出す(´∀`*)





そして、浜松の楽器博物館。密度で言えば超えたといって過言でない。





こうやって旅の思い出を無理矢理お店に重ねて、使った時間とお金を正当化する。「これは必要経費なんだ!!」


そして、元々ホルンなんかがかかっていた壁。ベランダの上になります。





ネジ穴が40箇所くらいあって、パテ埋めして塗装かけようかと思ったんだけど、取り敢えず隠せないかっちゅーんで、アリもので塞いでみることに。


昔、ピチカートファイヴの野宮真貴さんの伴奏の営業をしていたことがあり、その時に買ったxylophone。





なんか数寄屋造の変わった鴨居みたいだけど、まあアリかと。今だけね。


マレットとオマケのシンバルも付けときました。何かセッションの時に鳴ったら面白いかなと。

そういえば客席側には即演奏可能な楽器、置いてなかったもんな、、。


もう少し楽器が貯まったら、この壁も一面楽器で埋め尽くそう。



楽器は美しいです。もっと合理化出来るし、シンプルにしてもいいはずなのに、今でも19世紀ヨーロッパ的な装飾を踏襲してます。

クネクネと怪しげに連なり、機械式時計のようでもあり、海浜工業地帯の工場のようでもあります。











やはり美しい!


今回の金管楽器フェア、実は僕の立ち位置からが一番よく見えます(笑)






好きなものを眺めながら働くのは良いですね。左にある観音竹、近所の歯医者の隣の花屋さんで3,000円でしたが、楽器とよく合う色です。良い買い物でした。

自宅は断捨離、店は陳列過剰の二本立てにてバランス取っております。





静岡旅行記その4 マイノリティのサロン




成人映画館、、。どうしてこんな場所に興味があるのか。


今回の浜松の成人映画館。どのフロアにどんな見た目の人が何をしてた、という細かいリポートはするつもりないのです。

それを期待なさった方には申し訳ないのですが、説明しようもないくらい単なるポルノ映画館なのです。

ググれば沢山の成人映画館のレポートや感想が出てきます。成人映画館といっても多種多様。ポルノ作品上映館として、女性だって観に来れる場所が殆どで、ハッテン行為をしたら即退場、という場所もあります。

逆に上野の傑作劇場のように、ゲイ専用の場所もありますし、僕が今回行った浜松や、かつての京都の映画館などの、オーナーの裁量で黙認、共生しているというパターンもある。

ご興味がある方はお調べの上、実際行ってみられる事をお勧めします。中には女性割引があり、女性チームで見に来る館もあるとか。多種多様です。

興味があれば足を運ぶ。映画館側の収入にとっても、とてもいいことだと思うんだけど(笑)



しかし、実際には多くの成人映画館に、ルールを超えてゲイが集まるという事実。暗い館内に加えて深夜営業という映画館の特性が大きいんだと思います。

そして、ブームが過ぎたコンテンツの跡地利用にゲイがなだれ込む図式は、時代の常。売春防止法施行後の二丁目ゲイタウン化なども同じ構造でした。

そして僕が今回惹かれたのは、浜松のシネマハウス新映。

単なる発展場だけではなく、マイノリティのサロンとして機能していた、という点なのです。


昔からブログをお読みの方はご存知だと思うのですが、僕はマイノリティの集う場所、いわゆる日陰のコミュニティに激しく惹かれます。

飛田新地や遊郭、銀座の夜の女など。二丁目も、漏れなくそうですよね。

自らもゲイで、ある種日陰の住人であります。
自ら水商売を選んだのは、さらにカオスの中心へと身を置きたい、そんな関心からだろうと思います。恐るべし混沌と人情の世界。(笑)


そして、目下の関心事である
年老いた未婚のゲイはどこで何してるの?


という疑問。浜松の夜は期せずして「マイノリティ」「老後」という二つの問題を僕に突きつけてくれました。




二丁目では、比較的ご高齢の方もたまに見かけます。そして、大抵は既婚世代だったりします。高齢ゲイ単身者は何処へ?

というと、東京に於いては上野、浅草とスライドしていくと、これまた年齢に応じたゲイコミュニティがありまして、通りに面したゲイバーが数件あり、夕方からやってたりします。


何度かトライしましたが「兄ちゃん、まだ若すぎるぜ!」とお断りされました(笑)。 嬉しいのか悲しいのか。

東京と、大阪の新世界にもいわゆるフケ専バーの集まる街があります。ただ、全国的に見て特殊な例だと思う。


一方で他府県ってどうなってんだろう。ゲイバー自体がない市町村が圧倒的で、そもそも地方では顔バレが致命傷になり得るのでそうそうは行かないとも聞く。

想像するに、愛媛の山奥のミカン農家さんにも、山形県の村役場を定年退職なさった方も、宍道湖のほとりの釣り具屋さんのお父さんにもゲイがいてもおかしくない。いや、沢山いらっしゃる筈。

その人たちだって、必ず歳を重ねる。

僕は長年、高齢のお客さんがいらっしゃる度に、失礼のないようにそういった方のエピソードをお聞きするんだけど、ほぼ皆さん、「昔の仲間は切れちゃったなぁ〜」と答えられるのです。




僅かな聞いたケース、とある70代後半の東京近郊に住むゲイの先輩。

昔はかなりのイケメンだったんだけど、見た目が災いしてか、ずっと定職につかなかった。加齢とともにゲイコミュニティから遠ざかってしまったらしく、今は連絡しても顔は見せたがらないらしい。

お仕事は住み込みでスーパーの清掃をなさっている。お金が貯まると年に一度か二度、二丁目へ男の子を買いに来る、らしい。

うーん、もしかして、こういう老後を過ごしている方、少なくないんじゃないかな。

そんな問題を踏まえての、成人映画館。もちろんゲイ全体のほんの僅かな層だけど、多くの高齢者が集まっておられる。

よそ者が覗き見するのは大変失礼だけど、僕だってゲイの一人で且つ歳も取ってきた。入場料1,700円をキチンと払ってるので入る権利はある!


そんなわけで今回、お邪魔してきました。




映画館なので、大きく分けてメインの劇場部分とロビー、それにトイレと階上の休憩室(謎)部分からなります。

ロビーは談話室、それ以外は発展場のように住み分けがなされていました。


僕は、覗き見た他人のセックスライフについて書くつもりはないので、僕の関心は主に待合室のサロン部分についてになるのですが、まあ何とも穏やかな空気です。

多くの方はロビーに集まってる訳ですね。

中にはトイレや休憩部など、ウロウロ物色なさる方もいらっしゃるんだけど、多くはソファに座っておられます。

例えば地方のバス停、1時間に2本位のバスを待つ婆さま連中のベンチをご想像下さい(笑)

60代から80代のおじいちゃんゲイと思しき方に加えて、女装の方もチラホラ。

皆、一様に穏やかな世間話をなさっていました。今日は人が少ないね、梅雨はいつ明けるか、みたいな穏やかな会話が繰り広げられておりました。

それも自然発生的なの。すごく自然でした。

良いなぁ。僕にもいつか、こう言う場所があったら良いなぁ、なんて思いました。老後のマイノリティのサロン。

発展映画館、ってのはかなり抵抗あるけど(笑)まあ、機能としては素晴らしいでしょ。






有り余るお金があればロータリークラブ、ライオンズクラブに入ったり、更に華麗な学歴と名誉があれば東京倶楽部、交詢社とかアークヒルズクラブ(審査あり、終身会員の入会費は600万!)

中流層なら街のコミュニティなど。習い事だったり俳句の会、お祭りや町内会もその一つかもしれない。

でも、僕も含めて少なくないゲイは詮索されるのが凄く面倒なのです。「ご家族は?」「お子さんは大きいのですか?」となると、即帰りたくなる。(笑)

悪い人たちじゃないんだけど、ノンケの安定した輪に入って行くのはこの上なく億劫なのです。

だからって、繋がりが欲しくなってバス停や公園のベンチで話すのは雲をつかむような話じゃないですか。


ある程度カテゴライズされている中で、趣向も話題も似ている。無駄が省ける。何とかクラブも、そういう意味では素晴らしいと思うのです。(僕は結構ですけど)


僕のようなマイノリティが歳食って、いつの日かキヌギヌも閉めて、自由な毎日が始まる日が来たとする。

どんなにお金があって、立派な持ち家があっても、それだけでは生きていけない。やはり誰かと繋がって、新たな友達と出逢いたいと常に思うんじゃないか。

もちろんね、そもそも友人が沢山居て、となりゃ素晴らしい事だけど、複数の友達と常に連絡取り合って会うのって中々体力がいるじゃないですか。

今回は誰を誘ったり、誘わなかったりもあって、今でさえ面倒に感じる時があります。


そういう時に、サロン的な場所がある、ってラクチンじゃないですか。

ある程度の思考が似ている人がたむろしてて、中には顔見知りがいて、好きな時に一人で行って嫌なら帰れる自由な場。

今の僕のお店もそういう機能はあるんだけど、老後にそうそうお金を使える人は居ない。老後に今の飲み代は高すぎるのです。



僕の老後、ポルノ映画館に通い詰める勇気は無い代わりに、今キヌギヌをもっと頑張って、いつの日かそういうサロンのような場所を作れたらな、と思っています。

オカズ持ち寄りで、ご飯と味噌汁はこちらが用意。低料金で簡単なお酒があって、喫茶だけでも良いし、サッと来てサッと帰れる。


楽器は売り払った後なので真ん中にピアノくらいでいいや。植物はたっぷり欲しいですね。果樹やら野菜を作って、ねえアンタ、次のトマトを食べるまでは死ねないよ、、、、とお互い励まし合う。


季節の移ろいを感じながら、出逢いもあり、恋愛もして、気の合うみんなでゴソゴソ過ごすの。

何より、僕もそこに居れさえすれば、最後の時まで寂しくないんじゃいかな。

ゲイとして、ゲイコミュニティに何ができるか。20代最後辺りからの僕のライフワークでもあります。

LGBTと書きたいところなんだけど、それは「和、洋、中、エスニック」くらい広いカテゴライズなのです。取り敢えずゲイの等身大の悩みでしか、僕なんかには語れませんので、その辺りは悪しからず。

しかも、僕の許容の無さから閉じた今は会員制を取っている僕の店。いろんな矛盾抱えながらも、何かできないか考えております。


SLに乗って鰻を食い、楽器を見に行ったつもりの浜松の夜。

思いがけず色んな事を感じた成人映画館。誠に良い旅でありました。


ちなみに、国内にはこんなにあるんですよ!!(全てがゲイのサロンではないです)成人映画館に対する愛情溢れるこのサイト。読み物としても素晴らしい知識と考察を踏まえてらっしゃる。


敬意を持ってリンクを貼らせていただきます

リンク切れの場合は「成人映画館」や「ポルノ映画館」で検索してみてください。沢山出てきます。




さてさて、静岡旅行記、この辺りで一巻の終わりとなります。ありがとうございました。


次はどこに行こうかな^_^






静岡旅行その3 DEEP浜松




浜松では最終夜、老舗のゲイバー2件と、何と成人向けポルノ映画館にも行ってきました、、。

ただ、先にここで反省をさせて下さい。



僕はブログとは別にインスタグラムをやっているのですが、浜松のナイトライフの模様をそちらで随時アップしてしまいました。ストーリー、という24時間で消えるほうので、です。

かなり酔ってる中で、ちゃんと居合わせた方の顔などは全て隠しました。が、そんなの言い訳になりませんよね。既に削除しましたが、ごめんなさい。


僕はお店で普段、黙って動画を撮られるのがすごく苦手なんです。
声掛けてもらえさえすれば、かなーり平気なんですが、誰だって断りなくって嫌じゃないですか。お腹引っ込めたり顔も作らなきゃいけないのに。


いわゆるマナーの問題です。

特にノンケさんがいきなり撮影して、その後下を向いて何かにアップしてるだろう様子なんかを目にすると

「ここゲイバーだから、お客さんの映り込みマズイんですよねー^_^」

と、物凄い怖い顔で言葉を添えたりします。

百歩譲って僕だけならともかく、仮にもお客さんを見世物のパンダのように扱って欲しくない。

僕だって動物園でパンダが餌食べたりウンコしたり、はたまた喧嘩なんて始めたら迷わず撮影してアップしちゃう。少し意地悪で面白いキャプションだって付けちゃうだろう。

でも、僕らはパンダではなく、人間なのです。



***


でも、昨日ボクは同じことをやってしまった。浜松の成人映画館のロビーで入れ歯を抜き差ししていたおじいちゃんをパンダ扱いしてしまった。顔を隠したから平気、とかではなく、文章オンリーで伝えるべきだった。

僕にはここで活字にするという素敵なアウトプットがあるじゃないか!!

知らない人に無許可動画をアップされるのは、一種の暴力です。(キヌギヌでたまに思う)

でも、固有名詞は伏字で、感想を交えて再構成した文章は、少なくとも盗み撮り動画よりは愛がこもってると思うのです。そして、匿名性も守られる。

旅先で面白い事があるとつい、「みんな見て!」という、共有したいのと、多少の優越感とが混ざったような感情が常に湧きます。でもね、やっちゃいけないんですよ。それをすると、される事も甘んじて受け入れないといけなくなる。

今までそんな動画上げたことなかったんだけどなぁ。なんせ成人映画館だから張り切っちゃったんだろうな。飛び切り懐かしくて楽しかったから。



後悔先に立たず。愛を込めて浜松の夜をリポートします!




***




楽器博物館の後、駅から遥か遠いホテルにてブログを書く。少しうとうとして腹も減ったので、と時計を見ると夜の9時前!!

浜松のナイトライフは比較的早いという情報で、チンタラしてると全部閉まっちゃうぞ、と慌てて駅に向かって歩く。

はっきり言って「何もない」駅への道。浜松駅の南東側で駅から至近、東京で言う所の神田エリアのような立地なんだけれど、かなり静かなのです。

後で知ったんだけど、駅の北側が繁華街だそうで。なるほど。

僕の働く新宿5丁目も同じなんだけど(笑)

歩くこと15分ほど。浜松の最古参のゲイバー、Sさんに到着しました。(こちらは撮影、掲載許可を頂いとります)

中は、80年代ディスコ風というか、何ともスペーシーな感じ!





四つのテレビをくっつけたマルチ風画面の枠には鏡面加工の縁が付いてて、さらに反射して、宇宙船のような感じ。

開業30数年間という内装は当時のものだそうで、大切に手入れしながら使ってるんですって。

大川栄策さんのようなマスターに浜松に来た目的を尋ねられると、もれなく大井川鐵道の話をする。

マスター、徐に奥の部屋へと移動。そこには、、、





待ってましたっ!!日本唯一の鉄道模型ゲイバー!!!

そこからは雪崩のような鉄道トーク!!NゲージとOゲージの世代間格差とか、ディーゼル車の牽引について日本国内のおススメ絶景鉄道とか、為になるお話。

そして、、バックバーの後ろに窓があり、ジオラマの富士山が見えるのです、、。




七色に輝く富士山の周りを、鉄道がなおも走ります。

まるで将来の僕の姿、、。お使いのLEDリモコンも僕のと同じでしたし(笑)

このですね、第三者に熱中なさってる感じって凄く心地いいんですよ。

お互いのパソーナルエリアを侵さない、両者の前に横たわる関心事を練り上げていく、僕の好きな会話のタイプ。


薄っぺらな話よりも断然、この方が良い。多少ついて行けなかったとしても。

そうして旅の話になり、過去の話になり。その流れを受けて今一緒に暮らしてる人はいるの?なんて話になりました。

初対面ですぐ「浜松には仕事?彼氏いるの?タイプは?」なんて聞かれたら、うんざりですもんね。

うーん、勉強になるなぁ。

僕は大抵ウーロンハイを頂くのですが、まあ全国、味は大体同じですよね。何に触手が伸びるのかいうと、やはり人柄と、店のこだわりにだと思うのです。

6杯も頂いてしまいました。

優しい人柄と、圧倒的オタクな趣味性。ずっと居ても全然疲れないんですよ。なんだか懐かしいくらいの居心地の良い空間でした。

その後、別のお店に移動。前のお店よりは若いマスターのなさっている、バーHさん。

週末は入らないくらいに混むという前情報で挑んだんだけれど、ラッキーなことにこちらも貸切。

マスターの話によるとですね、浜松にはスズキの本社があり、トヨタの関連会社があり、ヤマハ発動機に、、。と世界有数の一大自動車産業地帯だそう。

自動車業従事者は車で少し遠くの勤務地に通い(しかも社販で車が買えちゃう)土地も広くて安いので、みーんな車なんだそう。

なので、平日飲みに来る人は少ないんですって。飲みに来るなら平日、とまあそんな感じらしい。

むしろ、新幹線で1時間の東京に飲みに行っちゃうんだそう。

へー。ほー。新宿なんて車で来る人皆無だし、車を持っている人だって数えるほどしかない。

ならば土曜辺りに飲みに来たいな、と思うところだけれど、 僕は平日しか来られないので、そんな機会も無いしな。

そもそも人が少ない方が楽なので、平日でいいです。(笑)

ここのマスターと浜松のゲイライフの話をしていると、ふと近所の成人映画館の話をされました。

「全国の女装が集まる凄いところなのよー!すぐ近くなんだけどさ、まだあるのよねー。」


これは行くしかない!!






***




そもそも、僕の青春時代である1995年辺りの京都は、まだまだ昭和のままの陰気でカオスなゲイスポットが沢山ありました。

とても今の若い子には耐えられないような、独特の情緒が溢れておりました。

数々の怪しいバーや、中には成人映画館なんてのもあり、その名をシネフレンズ西陣と言いました。




興味本位で数回行ったことがありましたが、それはそれはユニークで、ディズニーランドどころじゃない多様性とめくるめくエンターテイメントの世界でした。

昨今の明るくて薄っぺらなゲイタウンのバーとは違い(失礼)ドロドロした情念と奇怪な人々の愛憎入り混じる、混沌とした空間だったのです。

文字通り「カオス」そのものでした。


またいずれ書きますが、無くなる寸前の場末の映画館を体験出来たのは、凄くラッキーだったと思います。

その後、クラブイベントブームの中、大阪を経て東京に引っ越し、狂ったように遊びまくる青春時代が到来します。
東京のそれはそれは華やかで洗練されたクラブで遊びながらも、常にマウントを取り合う(誰が一番モテるか?友達多いか?的な)人間関係に段々と嫌気がさしていました。

イケメン達と時を過ごしつつ、内心では人情溢れる場末の映画館を懐かしんでいました。数回行っただけなのに。




場末の映画館の世界では、格好を付けたら負け、という何とも清々しい不文律がありました。面白い人、変わってる人、格好をつけない人が良しとされ、イケメンを盾に気取ってるような人は大抵、後ろ指を指されて笑われていました。

「なに見てんのよ、気取った男前、あっち行きや!」みたいな(笑)

(見た目は格好良くはないけど、面白くて真っ直ぐな人ばっかりだったよな。。。)

しかし、僕が東京にいる間に映画館は火災で無くなっていました。

燃えちゃうなんて、、逆立ちしたって行きようがない。いや、仮にまだあったとしても、そう簡単に昔には戻れないのです。幻滅して行かない方が良かった、となるのが大体の相場でして。人生ってそういうもんです。

有名な映画、ニューシネマパラダイスを見たときにすぐさま、京都の燃えた映画館を思い出しました。



そんな事を思い出し、余計に浜松の新映という映画館に行こうと思いました。ここには、確実にまだあるんですもん、ニューシネマパラダイス浜松が。

マスターには、「何かあったら走って戻っておいで」と心強いお言葉まで頂いて。

そうなんですよ。一人旅や一人寿司は全く平気となった43歳において尚、一人成人映画館は有り得ない高いハードルなのです。

今回、思い切って挑戦してきました!










打ち疲れたので、次回に続きます。(笑)






静岡旅行その2 楽器博物館編




まだ陽のあるうちからブログを書く始末。

今日は楽器博物館だけ行って、後はホテルでゴロゴロすると決めたのです。



浜松グランドホテル、、。駅から遠いんですよね。タクシーで1,000円くらいする。




送迎は朝のみで、バス停も遠そうなのでタクシー利用になるんですが、2泊して何度もタクシー乗ったら、、。その料金を加算したら駅前のオークラに余裕で泊まれた。

遠隔ホテルの罠です。しかも僕の期待していた渋い情緒はなく、かつての栄光を諦めた感が漂っております、、。維持に務めるべく近隣の大国のツアー会社とでも連携しているのか、ほぼ聞こえてくるのはその国の方が発する爆音の会話。うむむ。


何より、ユニットバスがオシッコ臭いのです。息を止めてシャワーを浴びる。バスタブには浸かっていません。

なんか、最近息を止めてばっかりだな。。。


次回からは気を付けよう。レビューや旅行記を読み込むしかない。




そんなホテルでの朝食。大国の皆さんは朝早くからお出掛けのご様子で、朝食会場はガランとした様子。





お粥と漬物、小さな鮭の切り身で済ます。あんまりお腹空いてなかったんですよね。


節約のため、徒歩にて浜松駅前の楽器博物館へ。今回の二つ目の目的であります。







今回はオタク度かなり高めで参ります。なんせ、子供の頃に図書館で穴が空くほど見た、歴史的な楽器が沢山!!

僕は三度の飯よりも、重度の楽器オタクなのです。

沢山の楽器に囲まれると安らかな気分になり、肩こりが治ります(笑)好きなものが明確にある人生で良かった。




さてさて、そんな僕にとっての憧れの地。

日本で唯一の、公立の楽器博物館。浜松市が運営しております。


これまた僕の勝手な想像ですが、そもそも浜松拠点のヤマハ、カワイ、ローランドなんかが大昔から研究開発用に相当量の楽器を持ってるんですよ。どのメーカーも同じだと思うのですが、特にヤマハさんなんかピアノに菅も弦も打楽器もだから、恐ろしい量を持っているに違いない。

三社と市とで金出し合って皆さんに見てもらおう、ってなったのではないかと。違うかな?



まあ、そんな話は下衆の勘繰り。心を引き締めて鑑賞させて頂きます。入場料800円。


まず入りますと、アジアの大きな楽器が。



インドネシアのガムランだそうです。この筒みたいなの、この中には鐘だか太鼓だかが円形に配置されていて、中に人が入って演奏するらしい。ほー。



こちらはモンゴルのギャリンというチャルメラ系の楽器。

右のにはKEEが付いております。独自の進化系、素敵です。持って帰りたい。





琵琶族の楽器。中央アジアから見て左右に伝播した様子が実物とともに展示されていました。






もうですね、沢山ありすぎてキリがない。




アジアのをくるっと見て、地下に直行。


降りたところにはデュオのピアノ。一台で向かい合った二台ピアノの機能を有しているんですって。


上で卓球が出来そうなデカさでした。




お次はハープ!!アイリッシュにアントワネット時代のに、エラールのディスク型ダブルアクションまで、、。幾らするんだろか。










滅んだ楽器も沢山ありました。こちらはオフィクレイドというチューバの原型となった低音金管楽器なんだけど、管長をキーの開閉で制御しようと試みたもの。

想像するに、音程によって音色や音量にバラツキが出そうですよね、、。今の金管楽器ではピストンやロータリーにて管長を制御するのが常識となっていますが、、。




コルネット属。ロータリーの位置なんかが定まってなくて、可愛い。

(可愛いという表現ばかりですが、どうにも可愛いんだ)




この、少しズレた感じが可愛いって感覚。なんなんだろう。人間は小さくて不安定なものを守りたい欲求があるそうなのですが、僕にとっては生まれたての仔犬並みに可愛く思えます。





こちらはアドルフサックス(サキソフォーンの発明者)が考えたテナーヴァルブトロンボーン。





キモ可愛い!!!


それぞれのベルから一音ずつ出るんでしょうか。ならば半音階込みで11個必要になるのでは、、。オクターヴの兼ね合いも気になります。

一度演奏を聴いてみたいもんです。


マッドマックスの映画にこんなん出て来ますよね、、。





今度は折りたたみのクラリネット。折りたたんだのを一体化させています。ベルが上向きって煩そう。いつの時代もコンパクト化は人々の夢。





本当に膨大すぎてキリがないんです。


ヨーロッパの管弦楽器、常設だけで230台あるんですって。こりゃ間に合わん。

お次は鍵盤楽器。70台あります。


ガラスで出来た管を叩く鍵盤楽器。これ、酔ってたら思わず持って帰ってました。
きっと可愛い音がするんだろうなぁ。





お隣はチェレスタ。ミュステル社はチェレスタを発明した正真正銘のパリの楽器屋さん。





鉄琴をソフトなマレットで叩いたような音のする鍵盤楽器。ハリーポッターの、あれです。

僕は死ぬまでにこのミュステル社製のチェレスタを手に入れるのが夢です。今は作ってないんだとか。

発明当時、パリのミュステルを通りかかったチャイコフスキーがこの楽器を見つけ、急いでいたのでこの楽器に手付金を払って取り置きしたんです。そして、他の作曲家には内緒にして欲しい、特にグラズノフには、、。とお願いしたそう。

その後、バレエのくるみ割り人形の金平糖の踊りに使われました。


きゃー!前に進めない!!一々思い入れが強すぎる。


すごいスピードでブログ書いでます。旅先なのに、何やってんだか。






どんどん参ります。三角形のスピネット。キヌギヌにもあるんですが、年齢的に大先輩です。





手を触れられないようにしてあるこの鍵盤カバー。実はここの画像を見て、ウチでも真似してアクリル屋さんに作ってもらいました。

斜めは加工が難しいので、直角にしましたが。





オルガン二台まとめて。








大きい楽器には右側にハンドルが付いております。

持ち回りで信者の少年なんかが回したりしてたのかな。つい気持ちよくなって居眠りして曲が止まったりして怒られたり。

想像は尽きません。



見たまんまピアノの歴史。まあ、よくこれだけ集めました。





ジラフピアノ。キリンに似てるのでそういう名前だそうです。





ピアノのフレームをそのまま立てた形状は、見た目も面白いです。




調律はしやすそう。





そして、、今回見に来たメインと言っても過言ではない、奥行き121センチ、世界最短奥行き?のヤマハピアノ。





キヌギヌちゃのピアノ、奥行き142センチなんですね。これだって相当小さいんです。市販で一番小さいレベルなんだけど、まだ大きくて内側からグラスが下げられません。





そこで、一時期この戦前のピアノを探していたんです。大阪のヴィンテージを扱ってるピアノ屋さんのサイトに、一時期掲載されてたのですが試奏するにも距離があり、諦めてました。無理してでも買っておけばよかった。





昭和10年当時で950円。


物価が今は2800から3000倍なのですが、それだと2,600万もする。物価ってモノによって誤差が出るので正確にはわかんないけど、昔の人が言う家一軒買えるくらいの値打ちのピアノ、っていうのは強ち間違いではなさそうですね。


こちらも戦前のオーボエ、ファゴット。日本管楽器、後にヤマハと経営統合しますが、当時これもクソ高かった筈。




今ではヤフーオークションやらebayで、楽器は驚くほど安くなりました。

僕の子供の頃でさえ、楽器なんて超高級品で高くて買ってもらえなかった。クラリネットなんて二年がかりでゴネ倒して買ってもらいました。

今は本当に、いい時代になりましたよ。僕のような楽器狂いには特に。


浜松の楽器博物館。うっかり小学生の頃の自分に戻ってしまいました。この情熱を、自分の職場に向けよう。楽器博物館も素敵だけど、新宿に狂った職場があるじゃないか!

店に戻って楽器を丁寧に磨こっと。

一瞬だけホームシックにかかっていましたが(笑)これぞ、旅の醍醐味。


明日の昼には東京に戻ります。長文失礼致しました。






静岡旅行記その1 大井川鐵道編



さてさて、やって参りました初の静岡西部。

今までは熱海はもちろんのこと沼津、三島ですとか御殿場辺りまでは割とご縁があった静岡なのですが、それより西は素通りするのみ。


この薄紫のエリアです。



今回初めて、お邪魔させて頂きました!


先ずはこだま号にて、一路静岡駅へ。



朝の下り、空いてるはずがありませんわな。僕以外皆さん社会人風の装い(僕も社会人なんだが)


そんなビジネスな空気を切り裂くように、崎陽軒テロ。





これがないと新幹線に乗った気がしないのです。ああ通過儀礼。

パクパク頬張ってビールを飲んでいると、もう新横浜。


うとうとすると、もう小田原。


トイレに行って、携帯をいじって顔を上げるともう静岡駅、という具合です。のぞみしか乗らない僕にとって、こだまって鈍行列車並みのイメージだったけど、これは速い。

また乗ろっと。




静岡から金谷、という駅に向かう。そこから大井川鐵道に乗り換え、新金谷に一駅だけ乗り換える。この辺りのアクセスは最悪で、というか東京のアクセスが良すぎるのでこれが普通なんだろう。

大井川鐵道さん、全国の古い車両を集めて使っていらっしゃる。いわば鉄道車両の宝箱状態。たった一駅なんだけれど、こんな素敵な車両に乗らせていただきました。






昭和40年代の近鉄車両(笑)僕には見慣れたカラーです。この子もかつて大阪や奈良を駆け抜けてたんだろうか。


ボロボロのシートがこれまた可愛い。





そんなこんなで新金谷駅へ。SL車両始発の駅となります。



男はつらいよ、細雪、陽暉楼、悪魔の手毬唄、数々のロケ地ともなったこの路線のSL。




今現在の大井川鐵道のSLは大きく分けて二種類。

いわゆる正しいSL車両と、





こちらの顔の付いたタイプ。(笑)うう、、怖いんだけど。






もちろん僕のお目当は前者の渋いタイプ。顔など要りません。黒いほうがシャープでイケメンじゃないか。








そんな事よりお目当のC-10。群衆より早く駅舎を出て、真っ先にC-10に乗り込む。この車両は昭和3年製、東北本線を始め日本中を走ってたそうな。





お席は全席指定。予約グループ毎に四人席を当てがわれるのか、僕は一人で4人席を占領させていただきました。やった!!




同乗者は団塊の世代70代後半と思しきジジババ様が殆ど。青春のタイムカプセルと化しています。皆さん興奮しすぎて並んでる人を抜かしたり、物凄い大声で喋ったり、発車前に関わらず歌など歌ったりしてます。

かなり、、辛い、、。僕は自分のレトロシアターを再現しにここまで来たのだ。音と匂いと音楽とでタイムスリップしに来たのに。ババァの笑い声じゃレトロワールドが壊れちゃうぜ。




僕は、このノリが凄く苦手で、東京からヘッドホンを持ってきました。

ヘッドホンで孤の空間を作る。プレイリストは割と壮大なクラシックです。

曲を選んでるうちに、尋常じゃないくらいにガクガク揺れたと思いきや、走り出したのでした。

SLってこんなに揺れるのかというほど、ギシギシくる。昔のはこんなもんだったんですよね。凄く楽しい!!

汽笛の音がですね、本物なんですよね。当たり前なんだけど。爆音でボーって鳴るんですよ。こりゃもう最高です。


こんな風に茶畑を駆け抜けて行きます。




床の油の匂い、窓から入ってくる煙と蒸気(昔のドラマみたいに顔が真っ黒にはならなかった)の匂いが、僕の五感を刺激しまくります。

そしてこの床ももれなく「リンレイ」の床油。僕の店と同じ匂いです。



落ち着いたところでお弁当。経木の弁当箱のが絶対良かったので、小さめのつぶ貝の炊き込みご飯のお弁当。





なんでこんな東海地方で北海道のつぶ貝を食わなきゃいけないのかわからないけど、これがまた異常に美味い!






経木の弁当箱の香りと床の油の匂い、石炭の燃える匂い。 ガタゴト揺れる振動に、汽笛の音。


生きたはずがない時代なのに、どうしてこんなに懐かしいのか。


うるさかったはずのジジババグループが、何でか急に愛おしく思えてきた。そりゃ彼らが10代の頃の乗り物、懐しくてウキウキもするでしょ。

安室奈美恵のカラオケで踊り狂う40代に、百恵ちゃんに酔いしれる50代。過ぎ去った時代を懐かしむ彼らを、誰が責められようか。



輸送力をディーゼル化、電化に切り替える為に蒸気機関車が廃止される昭和37年までは全国的にSLがメインだったと思うと、そう遠くない過去に凄く不思議な気がします。

廃止前には東京大阪間を最速8時間くらいかけて走っていたそうです。使用石炭は片道4トン。

燃費良いんだか悪いんだか、、のんびりした話だなぁ。



牽引車も格好いいけど、客席の細部も一々が堪らない。お手洗いのシンクだってこんなに可愛い。

どうしてこの時代のプロダクトはこんなにも可愛くて愛らしいのか。今のは全然ダメ。無機質で愛せないです。





などと、僕のレトロ賛美は延々と続きます。缶チューハイ三本飲んだせいか。





気がつくと行程も終盤に。SL終点の千頭駅は山間の小さな駅と思いきや、とんでもない人混み。





そう、帰りはこのトーマス号に乗らないといけないのです。あわわ。


と、乗ってきたC-20の運転席にちびっ子達が並んでる。僕も、、、並ぼう。


そして、、敬礼して撮ってもらいました!!





キャー!キャー!!嬉しいよぉ。


オカマも見せてもらう。オカマがお釜、、。んな事はいいとして、内側に燃え滾る灼熱の炎を見られたよ。


僕も燃え盛りたい。






しかし、この運転席。計器とレバーとパイプの無秩序な怪物みたいだ。





ここに向かい合って椅子が一つ。運転席と怪物が対峙していて、僕にとっては象徴的な光景でした、、。




レバーやパイプの振動なんかも運転する上で大切なデータなんですって。ふーん、凄く興味あります。



帰りはトーマス号。こちらは行きとは真逆に、乗客はほぼちびっ子と保護者。未就学児童がトーマスを指差し、泣いたり狂喜乱舞しています。

同じ車両に顔をつけて色を塗っただけで、これ程にファンが二分するなんて、ちょっと面白い。





内装もトーマスさん一色でして、、。


乗務員もハンチングに繋ぎで、開拓時代風になさってます。可愛い!





折り返し駅にて待ち時間はあったものの、往復80キロの道のりを4時間、料金は5,000円ちょっと。

動態保存なさってる大井川鐵道の皆さんと、煙の側で暮らす沿線の皆さんのご理解に、ちょっと感激してしまいました。(因みに沿線の皆さん、揃って手を振ってくださるのです)

中々の楽しい旅となりました。






金谷から新金谷、そして東海地方をさらに西へ。

掛川、磐田、天竜川、、聞いたことのある地名が多いです。


一言で言うと何にもない田園地帯(笑)そこに新興住宅が建ちまくっている、そんな景色を40分ほど走ると、、



アクトシティ浜松!!





45階建ての、静岡一の高層ビル。周りに何もなさすぎる中に一本だけ忽然と現れて(失礼)かなり驚いた。絵で見たバベルの塔みたいだ。




やっぱりですね、高層ビルがバンバン立ち並ぶ中では、それは当たり前に見えちゃう。アクトシティはスカイツリーのちょうど1/3の高さなのに、見た目の衝撃は完全にスカイツリー以上。





僕の個人的な感想ですが、やはり東京は異常な街なんですよ。

高層ビルの数もだけど電車の本数、混み具合。家賃の高さ、面積の少なさ。

絶対おかしいでしょ、コンビニが三軒並んでるとか、、。





最近、東京に疑問を持ち始めてます。当たり前だと思ってる事は、実は凄く窮屈で不自然なものなんじゃないか?と。

うっかり騙されてるんじゃないかな、とも。





そんな話は脇に置いておいて。

明日は鰻に楽器博物館など、気ままに散策しようと思いまーす。

火曜日の不規則なお休み、誠に失礼致します。





昭和レトロ探訪 鮨屋危機一髪の巻



さて、久々の昭和レトロ探訪。


レトロ食い物屋たまにある、それも大失敗編です(笑)



先日、「鼓童」のコンサートを観に浅草公会堂へ参りました。


関係の方よりご招待頂いたのですが、(本当にありがとうございます。お礼は改めて)それは素晴らしいステージでした。





鼓童のメンバーの皆さん。演奏家としても世界一流のミュージシャンに間違いないのですが、それだけでない魅力があるように思います。





皆さん漏れなく現代日本ではとっくの昔に絶滅したような、掛け値なく無垢で健康的な表情をなさってるんですよね。

例えて言うなれば戦前のスポーツ選手とか、修行中の永平寺の禅僧とか、もっと言うと知覧の特攻隊の青年のような。(決して誤解のなきよう)


佐渡で共同生活をなさっている直向きな生活そのものが全てに渡って滲み出ています。


きっと電車でお婆さんが立ってたら迷う事なく爽やかに席を譲るだろうし、ペヤングなんか食べないんだろうし、人の悪口が始まってもニコニコっと微笑みながら気付かれないようその場を離れたりしそう。(因みに僕のヨガの先生も似た空気があります。)



んー、そもそもの魂の美しさなのか、、。生活習慣から来るのか、、。



まあ、そんな訳で僕は音楽を聴きに行くのと同時に、彼らの嫋やかな所作から日本の四季折々の美しい自然や、歴史や文化までも勝手に結びつけて味わっています。





素晴らしいステージに気を良くした僕は、そのまま浅草を散歩しました。何となく電車に乗るのが惜しい気がしたのです。


浅草って、昔ながらの飲食店が随分と沢山軒を連ねてます。僕みたいなレトロファンにとっては、好奇心の宝庫です。


今日はいい音楽を聴けたし、梅雨の雨上がり、なんでも出来そうな自分がいる。


例えば、一人で絶対に入らなそうな老舗のお鮨屋さんにフラッと入ったり出来そう。


いきなり発見です!!





街によくある、老舗風。植え込みにパリッとした暖簾。他を寄せ付けない圧倒的な貫禄。

鮨となると余計に緊張するので、今までどこも入れなかった。

鰻でも蕎麦でも純日本風居酒屋でも平気だけど、何故か鮨屋はダメ。怖いのです。


鮨屋が纏う緊張感、これだけは真の大人の乗り越えるべき壁なのかもしれません。

いつかの日にね、と言いながらこの秋で44歳になる私。いつ行くの?今でしょ!なんて旬を過ぎた台詞で自らを奮い立たせつつ、思い切って入ってみた!!





「こんにちは〜。飛び込みですが宜しいでしょうかー?一人です」



中には80代と思しきお婆さんがお一人。目が合う。

やった、貸切じゃん。


ほー、中はテレビが点いていて、思ったよりアットホーム。

かなり散らかってるけど、、、




っと、書くのは申し訳ないんだけど、この店、とんでもないレベルの腐敗臭がする。

ドブとか魚の下処理の匂いとか、そんなじゃないんです。貝類とか、いや、小型の哺乳類が1匹丸のまま傷んだような、ヤバい匂い。


「お店を出よう!」と思った瞬間、その女性がお茶とおしぼりを持っていらした。



「ニコッ ^_^」


マズイ。間に合わなかった、、、。



もう、こうなりゃ注文して、あとで考えようっと。これも勉強代。


お鮨は並と上、そしてチラシ寿司の並と上辺り。その他は覚えてない。臭すぎて全く頭が回らなかった。


鼻から息ができないのです。まともに鼻から吸うと、間違いなく嘔吐してしまうくらい凄い。


このブログを書き始めて、こんな内容書くのは始めてです。苦手な方は早いうちに他のページに飛んでくださいね。




握り寿司の並を注文したはいいけど、誰が握るの?と思いきや、さっきのお婆さんがネタを切り出していらして、、、。


いや、男女差別とかではなく、、え?!握れるの?その前にハエが凄いんですよ、店内。5匹くらいいた。


と言っている間に出来た!(汗)





はい、生のシャコから頂きましたが、傷んでました、、。飲み込んじゃった(インスタには食べてないと書きましたが、本当は二貫食べてます。なんか悪くて)


お茶で何とか流し込み、残りはカバンの中に緊急用にしまってあったコンビニ袋に入れて持ち出しました。他のもかなり匂いがキツかったので、そういう事でしょうね。



お母さん、更にもう一皿の握りに取り掛かっていたのだけれど、咄嗟に「こ」で充分です!!お腹一杯で、、」とお伺いしたところ、ハーフね?と。


助かったけど、、、これ以上、ねぇ。







、、、そんなこんなで、後は省略しますが、散々な目に遭ってしまいました。



憶測ですがお母さん、もしかして軽度の痴呆症なのでは、と思いました。散らかり具合とか、気の散りかたが大昔に亡くなった僕の親族にそっくりでした。





確実に傷んだ魚介を飲み込み、黙ってお金をお支払いし、対応として正しかったのか、という疑問。


僕はお金を払ってる以前に、食中毒の危機に晒されてた訳で、決して許されないんじゃないだろうか。

万が一、僕の後に鼻の詰まった子連れ家族が来店したらどうなのか。

そもそも匂いのキツイ客席に座った辺りで僕に非があるのか。

とか、

観光で来たアメリカ人なら何というだろうか。

僕の店ならどうなんだろか。仮に、もしもウチのハイボールに洗剤が入ってたらどうなんだろ。皆さん怒ってくれるだろうか。


などなど、色んなことを考えてしまった。




んー、何度考えても言えないんですよ。女将さんには悪意がなく、僕は店内の匂いに納得して席に座ったし、本当に無理なら途中で飛び出して帰ることもできた。



うん、言わなくて良かった。そういう事にしようか。



心が完全に折れた僕は、胃の中のシャコを感じながら、一路、新宿へと向かいました。


レトロ探訪、、、。確かにハズレもあります。だからこそのレトロ。


鮨屋は暫く怖いなぁ、、。とはいえ、月曜からは浜松。リベンジする気力もないくらいに、さっきの匂いが脳裏にこびり付いている。


っと、夏の間は火を通したメニューにしよう。鰻か蕎麦か、天麩羅ならまあ当たらないよね。



またコンビニ袋補充しとこっと。(全く懲りてませんw)









首のイボを切る(モグリ外科手術)




30時間も寝て、ドミノピザを食べて、また寝る。


これ以上眠れない辺りで、仕方なく起きるとそこには別世界が。体が信じられないくらい元気になり、扁桃腺も口内炎も見事に治っています!!




(アマナイメージズ)



走り出しそうなくらいに元気が漲る僕の体。この単純な構造、もう少しコントロール出来ればどんなに楽か。

お仕事のペースの問題は少し置いておいて、寝まくって元気が出たことは、とても良いことです。


ふと、洗面台の鏡を見た。元気とは裏腹に信じられないくらい汚い顔をしている。

顔は浮腫むし、髭はボーボー。日焼け跡も汚らしい。


そして、いつも気にしている首のイボ。



苦手な方はここでおやめ下さいますよう。閲覧は自己責任にて!!























もう5年くらいずっと病院に通っていて、液体窒素を塗ってもらってるんだけれど、中々取れてくれない。


首のイボには血液が流れていて、神経もあります。要は飛び出した皮膚の一部なのですが、液体窒素を塗って凍らせる事で、凍傷のような状態にしちゃい、乾燥したらポロっと落ちるそうな。



普通ならね。



僕のは先生がビックリするくらいしぶとくて、凍らせてもまた血管が再生して、すぐ生き返るらしい。そんな事あるの?(笑)



美容整形行くと高いでしょ。なんだかね。



今は元気この上なく、万能感が僕を満たしている。やることはひとつ。


イボをハサミで切り落とすことにしたよ!!



んー、平気平気!死にはしない。



ジップロックを二重にして氷と塩を山盛り。それで冷やして、移動しながら伴侶にチョキン!とやってもらう。


なんせ、イボを切るのも切られるのも初めてなので、お互い気味が悪い。仕方なくキャアキャア騒ぎながらとなる。

「次のは大きいよ!!」
「怖い怖い!!やっぱやめるー」

側から見たら完全に頭がおかしいと思われるだろうけど、そりゃそうだわな。

かなり冷やしたので、そんなに痛く無い。輪ゴムで「パチン」と弾いた時のような感覚。


10数箇所、切り取りまして。仕上がりはコチラ。





ほら、こんなに綺麗!!






少し血は出ましたが、マキロンで消毒して、化膿止めの軟膏でカバー。カサブタが取れたら、きっとつるんと生まれ変わって、、と希望を持って。





昔はですね、母ちゃんがグラグラした歯を抜いてくれたり、魚の目切ってくれたり、ピアス開けてくれたりしました。

衛生観念とか昔とかなり違うし、今の子達はそういうの減ったんではないでしょうか。

一々病院に行くのは当然、安全で確実ではあるけれど、オッサンのイボなんて、自分で取るモノのような気がします。なんだか楽しいし、爪だって切るわけだし、、(個人の感想です)


とはいえ、人のを切るのは嫌ですね、、。怖いですもん。





お母ちゃんにやってもらった昔のような、何故か懐かしい気分になりました。伴侶よ、ありがとう。




このところ体調悪くてすみません





日曜日は突然お休み頂きまして、ゴメンなさい。沢山のお問い合わせを頂いて、申し訳無い限りです。

日月曜日、トータル30時間くらい眠りました。泥を吸った綿のように、ただひたすら眠りました。


秋で44歳、長年の水商売生活に目に見えない疲れが溜まっているのかも知れません、、。


まず、昔より粘りが無くなりました。昔なら徹夜してもハードワークが続いても、一晩寝れば元に戻りましたし、それでもダメなら焼肉屋で生ニンニクをガリガリやると風邪くらいは治りました。

今は、疲れてくると扁桃腺や背中、腰の痛み。風邪っぽかったりと、見事にどこかが順番に痛くなります(笑)


キヌギヌちゃん、年間290日くらい働いているのですが、休みでいうと月平均6日。お盆とお正月を固めて頂いているので、隔週くらいでもう少し欲しいな、、とも思います。なんせ、お休みの日に工事とか掃除、買い付けをを入れまくるので、全然体が休まらないのです。休むの下手くそなんですよね、きっと。

あー、また言い訳、ダメですねぇ。

体の為にとヨガも始めて、それは素晴らしい事でしたし、今年初めから食事を抑えめにしているんだけど、やはり休息と、そして酒量と、タバコ(iQOS)が多いのが原因なのかと、、。

そして、厄介なのは昨夜みたく急にお休みいただいて家で寝てたって全然休まらないということ。

お店休んじゃった!という罪悪感から、悪夢を見たりします。それじゃあんまりですよね、、。


春から忙しかった中で、6月がさらにバタバタしたというのもありますが、今後もしかしたら思い切って、定休日を増やす、なんて事も考えている始末です。

しばらくはまだこのままで行きますが、定休日に関してはデータを取って、シミュレーションしてみたいと思います。

「今大儲けするより、30年後も変わらず開いてるお店」をモットーにやっとります。

もう少し微調整して、無理なく長く続けたいと思います。


お店に向かわれる前には引き続き、ブログをご確認頂けると助かります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。




石垣島のリベンジは静岡にて




先週の沖縄旅行、、。扁桃腺のお陰で、感想としては0点でした。

体調管理の甘さと、扁桃腺の薬(要処方箋)を前もって常備してない自分の弱さにほとほと腹が立ちました。椰子の木も沖縄民謡も、何も見ていない。


こうなりゃリベンジ!というわけで、近々に国内旅行を模索しております。

定休日の月曜に1日だけ火曜日をプラスする、僕のささやかなリフレッシュ国内旅行。どうかお許し下さい。


お客さんで東北出身のTくんに、花巻や三陸あたりの相談をしていて、今朝予約寸前までいったんだけど、流石に東北は広いので二泊三日だと満足に回りきれない。今回は色んなのをギュッと詰めて、政略的に回りたい。

雄大な東北地方は先に長期休みが取れた時に取っておいて、近場の東海地方にお世話になろうという魂胆です。



7/8から二泊三日。今回の旅は東京駅から。


ぷらっとこだま、というプランがあります。新幹線のこだま号だと、のぞみやヒカリより3割ほど安くなるのです。

東京発静岡行き、ひかりなら1時間ジャストで6,150円のところ、ぷらっとこだまなら1時間24分にて4,700円。あんまり変わんないか、、。いや、弁当とビール代は確実に浮く(笑)



東京発8:26の新幹線で、向かうは静岡駅には9:50着。乗り継いで新金谷駅発11:52の、今回のお目当てはこちら!!





大井川鐵道さん、SLを状態保存なさってまして、年間300日走らせておられます。

新緑の茶畑をビュンビュン走り抜けます。ああ、夢のようだ。




客室も当時のまま。駅弁を食べ、ビールなぞ呑んで、目を上げればこの天井に窓枠。そして新緑の景色。





これはたまらない。ブラームス辺りのプレイリストを作って大きなヘッドホン持って行こう。


SLの終着駅は千頭駅という、ど田舎の僻地になります。橋をたくさん渡り谷を越えての68分、1,720円。

本当はここで一泊しようかと思ったんだが、何もなさ過ぎて即折り返します。帰りもSL。

宿は数件有ったんだけど、駅から遠くて高かったの。のんびり篭る旅行も好きなんだけど、今回は沖縄の分まで移動しまくりたい。


乗り過ごすと気味の悪いコイツに乗る羽目になるので、遅刻厳禁です。







SLを降りたら、目指すは浜松市。金谷駅から浜松までは41分、760円。





ぷらっとこだまで浮いたお金を突っ込んで、名物の鰻を頂く。

先ずは辛口のぬる燗を二合ほど頼んでお新香でちびちびやる。酔いが回って来たあたりで鰻丼ではなく、そこそこのお重のを、心静かに1人で食べたいもんです。




宿はですね、浜松グランドホテルさま。

前にも書きましたが高度成長期に地方都市に乱立した、妖怪塗り壁みたいな薄くて四角いホテル、大好きなんです。

地方都市で一番の格式を誇る「**国際観光ホテル」「**グランドホテル」「**ロイヤルホテル」などがその例。

今回も例に漏れず、浜松グランドホテルさまへ。朝食付き2泊、15,000円の激安プラン。うヒヒ。



夜ご飯は駅前の古くてこじんまりした鮨屋に飛び込んで、ささっと済ませる。中瓶ビールとお造り、赤貝のぬた、熱燗から握り八貫くらいで、サッと出ちゃう。長居は無用です。


浜松のナイトライフ、実はこれは慌てて調べた割には旅のメインでもあるのですが、浜松には鉄道模型が走りまくる不思議なゲイバーが有るそうなのです。




しかも、最近富士山オーロラジオラマ、というのが完成したらしく、、。




頭おかしいですよね、絶対(笑)これは見に行って勉強しなきといけない。上には上がいらっしゃるからなぁ、、。

こちらのブログでもレポート致します!!



鉄道まみれの長い1日目が終わり、翌日はのんびりと浜松楽器博物館さま。入館料800円。

ホテルのすぐそばにあるので、朝飯食った後の開館直後を狙います。


僕にとって楽器の大群は、桜並木みたいなものなんです。

満開の桜の下を右にフラフラ、左にフラフラ、、と。


あー、素敵だなぁ。





ギャッ!たまらん!!




ヒー!!お漏らししそう、、。






2日めは完全にこちらだけ。昼はホテルに帰って昼寝して、調子良ければ海辺りでも散歩出来たら良しとしよう。


あまり予定を詰め込むと、また扁桃腺が、、、。(今回は抗生物質のストック持ち込み)あまり遠回りせず、晩御飯も昨日の鮨屋かなんかを再訪してサラッと済ませる。



グランドホテルさんでもう一泊させていただき、水曜の11時台のこだまにて東京へ戻ります。連休明けは店で氷の仕込みしないといけないのです。

今回の二泊三日の予算は食事も交通費も全部込みで38,000円!

うーん、お得です。(笑)





7月のシフト




早いもので2019年も半分が終わりました、、。ユーミンとサザンが紅白で歌っていたのがもう遥か昔の事のようです、、。

って、そんな事言っても仕方ないですね。後ろばかり見ず、前を向いて歩いて行きましょう(キリッ)



7月のシフトです。空欄の日はシンスケ一人でのんびりやっております。そして 7/14は初のスタッフ途中入れ替わり、花びら大回転でございます。



1(月)定休日
2(火)
3(水)
4(木)
5(金)とも
6(土)ケンジ
7(日)〜24:00
8(月)定休日
9(火) リフレッシュ休暇頂きます!
10(水)
11(木)
12(金)いの
13(土)タケシ(臨時の新人さま)
14(日)タケシ〜25:00(臨時の新人さま)ハタくん(中野の服屋オーナー)〜終わりまで
15(月)〜24:00
16(火)繰越にてお休みとなります
17 (水)
18(木)
19(金)とも
20(土)ケンジ
21(日)〜24:00
22(月)定休日
23(火)
24(水)
25(木)
26(金)タケシ(ベテランのほう)
27(土)とも
28(日)〜24:00
29(月)定休日
30(火)
31(水)


どうぞよろしくお願い致します。まさかの急なお休みに備えて、キヌギヌに向かう前にはブログチェックも宜しくお願い申し上げます(お休みする場合は夜七時頃ににアップしてます)







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佐賀藩主鍋島家令嬢伊都子。彼女はのちに梨本宮に嫁ぐが、明治から昭和に渡って77年間日記を残していて、その様相は「書き魔」と言わんばかり。初の洋行先のパリで買い物の様子や婚礼、即位式などの華やかな思い出を経て、戦中戦後の倹約の様子や時代に対する落胆ぶりなど。往時の匂いが漂ってくるかのような生々しさ。著者、小田部雄次の解説が当時の世情をわかりやすく補ってくれる。

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写真集 酒井美意子 華族の肖像
写真集 酒井美意子 華族の肖像 (JUGEMレビュー »)
酒井 美意子
加賀藩前田家令嬢の酒井美意子。マナー講師として厚化粧キャラでメディアに登場した姿をご存じの方もいらっしゃるであろうが、彼女は戦前まで駒場の前田侯爵邸に居住していたことを知る人は少ない。莫大な財産と華麗な人脈を、膨大な写真とコメントで紐解く、いわば現代版歴史絵巻的な写真集。必読。

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極楽商売―聞き書き戦後性相史
極楽商売―聞き書き戦後性相史 (JUGEMレビュー »)
下川 耿史
戦後の性関連産業を裏側の視点から取材した戦後風俗史。進駐軍専門のパンパン宿や性具の販売店、愚連隊、ゲイバー、カストリ情報誌、個室喫茶・・・。戦後の性に携わった人々の汗や息遣いが聞こえそうな一冊。

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京セラ、auの創始者ににして仏門に入った稲森氏が、街の小さな碍子工場を一代にしていかに大企業へと成長させたかを描く。単なるサクセスストーリーに収まらない哲学や思想を散りばめた珠玉の一冊。

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芝桜〈上〉 (新潮文庫)
芝桜〈上〉 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
我らが有吉佐和子先生の長編。戦前の花柳界を舞台に、二人の女が艶やかに力強く生き抜く。温厚で情緒的な梅弥、狡猾で気ままな蔦代。共に授かった類い稀な美貌を武器に、ただひたすら戦前、戦後の花柳界を生きる。花柳界独特のお茶屋の仕組みや旦那制度、一本や水揚げなど、判りにくい独自の世界がこの一冊でよくわかる。ストーリを彩る、旦那からの贈り物の三越謹製三百円の帯や、大粒の翡翠の簪、英国土産の巨大ダイヤモンドなど、随所に登場する豪華絢爛な衣裳拵えと、それを取り巻く年増女将との丁々発止のやりとりの描写は必見。店主のバイブルと同時に、不動の一位たる女流文芸作品。

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書いた記事数:1013 最後に更新した日:2019/07/14

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