明日火曜日は



2ヶ月ぶりの「誰でもデー」でございます!



前回は扁桃腺爆発によりお休みしてしまいましたが、今回は体調も万全、準備万端でお待ちしております。


ご来店は2名さまずつ、お手数ですが全てのお客さまにご来店前前のお電話をお願いしております。


03-3358-0899




ベランダの植物の芽も出始めていますよ!








キヌギヌ的SDGs




SDGs、流行りの一過性の言葉っぽくてあんまり好きではないですが、通りが良いのでこの表現で参ります。


お店をやっているとまあ沢山のゴミが出ます。パッケージやなんかは極限まで分別して出してますが、もうちょっと頑張ったら、もっとゴミを減らせるのではないかと。


ゴミの日まで置いておく場所もないし、ゴミ出し自体も面倒だし、胸も痛むし、、。




気持ちにも体力的にも少し余裕が出てきたので、ちょこちょこ手直しをしております。






*SDGs第1弾!傘のタグ



傘立てに溜まる忘れ物のビニール傘。使えるものは急な雨の日にお客さんに差し上げていますが、長年放置すると汚れてそうもいかない。


そうなるとまとめて不燃ゴミで出しますが、凄い量になります。この間なんて40本近くあったかな。


確実に持って帰って貰うには傘に個別の印を付けられるようにするのがベストなんだけど、輪ゴム、シール、色々考えましたが、、小さくて見にくいものではそんなに上手くいきそうにありません。


探した結果、こんなものを用意してみましたよ。ベストではないけどベターではあるかな。



クローク用のタグでして、針金付きのチケットはキリトリ線入りです。入れ物はアンティークのレターラックを。この辺りの出費は痛いですが、好きなもので店を満たしたいのでグッと堪えて頑張ろう。




使い方説明も額に入れて掲示しました。直感的な表記には程遠いけど、これが今の限界。



とは言え、今までの使用者はお一人のみ(笑)


酔って手元が暗い中、中々使いづらいですよね。次の雨天時に丁寧に促し、さらに使い方を検証してみましょう。





*SDGs第2弾! ナッツのゴミを減らしたい



おつまみのナッツ。少し残ったり、そもそも全く食べない方もおられます。こちらの都合に合わせて全員に食べ切って貰うなんて事、夢のまた夢です。







そ・こ・で!!



こんな昔懐かしい紙袋はご存知ですか?


昭和の商店でヒモで吊るしてあった、、、駄菓子屋とか肉屋でコロッケ買った時とかに使う、薄くてツルッとしたやつですが、写真で伝わるかしら。




これをアスクルで仕入れました。食べ残しのナッツをこれに入れて持ち帰って貰う作戦です。


まあ毎晩、大量のナッツを捨てていますよ。週末ともなると毎晩軽く一キロは捨ててんじゃないかな。これにはずっと心を痛めてました。


天井から吊るされた袋をピッと引き抜き、食べ残しナッツを詰めてテープ止め、お釣りと一緒にお渡し。


配置さえ考えれば割とスピーディーにこなせるかな。



捨てられるはずのアーモンドに胡桃、カシューナッツ。朝食のシリアルに混ぜ込んで、または暇な時に摘んで食べて頂ければ幸いです。




中々お客さん目線で物事を見るのは難しいです。結局のところ傘立ての札は面倒だし、ナッツ貰っても困る、という方も多いかも知れない。

でも、傘もナッツも放っておくとただのゴミ。捨てる時は辛いもんです。

僕とお客さんで少し手間をかけて、ゴミを減らせれば、と考えてます。




***




ゴミ削減とは関係ないけど、その他の手直しもちょこちょこと。



*ギミックの月の修理



月を吊るしているヒモが切れました。ヒモは棚裏を90度で曲がりながら回転ハンドルに達していますが、コーナーの所の金具で擦り切れたんですね。




コーナーの擦れる所にマシン用のボビンを固定してみる。コロコロ回る仕組みです。




一つ55円、こんなに効果的な55円が他にあるでしょうか!まあスムーズに回ってくれ、数年は交換しなくて使えそうです(今回のヒモは一年半持ちましたが)


ハンドルに至るヒモの誘導も、これを機にパーツを増やして臨みました。ミシンの糸のガイドを参考に、木のパーツと滑車と金具を組み合わせてセッティング。




高速回転させても安定しております。我ながらの満足な仕上がり(´ω`)



*メインのトランペット増設



新人スタッフが吹くトランペット。前はえらく遠い所に設置してましたが、取り出しやすいように、ハープとヴァイオリンの裏に装着しました。もうここにしかスペースがありません。



今まで置いていたのを移動したんで後ろの壁に穴が空きました。それを塞ぐ為にまた一台、7,000円の安い(ドイツ製)のを買いまして(汗)



トランペットはもう七台目です。もう要らないよ(笑)


ま、いつか人を集めてアイーダでもやりましょうかね。




***




ゴミを減らして、使えるものはしっかり直して使って。地球に優しいなんて崇高な目的よりも、単にゴミを置くところがないんですよね。マジでゴミ出したくない。


工夫を重ねて、更に手を抜いて生きていけますように


あーこりゃこりゃ。





調子が上がってきました!




このところ、用事が重なって午前中から動く日が続きました。仕方なく嫌々出かけては、ウトウト過ごします。


秋の終わりから今まで、自由時間はほぼずっと横になっていた僕には苦行のような工程なんだけれど、まあ何とかやり抜く。


そのまま店に戻って仕事をし(これまた忙しい)家に帰り落ちるように睡眠。すると翌朝また早く目覚めるんですよ。もっと寝る予定だったのに。

努力しても二度寝ができないんですよね。諦めてウォーキングに出掛けますと、春めいた街のせいか、なんだか心の調子が良い。


そんな訳でこの週末にかけては仕事においても全く疲労感を感じず過ごせたばかりか、部屋にいても外に出歩きたい、なんて思うようになりました。



そう、この感じなんですよ!



やっと僕の元に来てくれましたよ、並の人間お出かけ欲求が!今まで「兆し」は見えど立ち消えばかりが続いたが、今回のは少し確信めいた予感がする。


例えばですけど、部屋の掃除が嫌で仕方ないとする。放置したある日、嫌々ながら少し片付けしてるうちに、気持ちに反して本格的な大掃除になっちゃう、あの現象とよく似てます。


誰かに止められようが飯だろうが

時間を忘れて、部屋中ひっくり返して掃除しまくる、何かに突き動かされたような感覚。


頭じゃ分かっているんだけども、そのきっかけ作るのはなかなか難しいんですよ。いや、無理なんじゃないかな。


今回も待って待って、やっときたか、という感じです。前回は2ヶ月くらいでなんとなく復活出来たんだけど、今回は5ヶ月弱と長かった。ずっとこのままだったらどうしようかと不安にもなりました。


まだ兆ししか見えていませんが、これを機に浮き上がらればいいな、と思っております。4/1から旅行だし(実は先週まて全く行きたくなくなっていた)


まだ万全ではないですが、かなり上向きなのは間違いなさそうですね。


ただ、お散歩熱は上がってきた割に活字を打つのが少し億劫でして、当ブログに長々書くようなモードではありません。


しばらくは開店、遅刻掲示板としての利用となりますが、今のところは元気にしておりますのでどうぞお店も含めて変わらず宜しくお願いします。



お店は来る4/4で丸19年、20年目に突入します。 こんなに長い間やらせていただけ、心から感謝しております。


この先ブログもだらだら書き連ねて参りますが、どうぞお見捨てなく、よろしくお願いします。


窓を全開にしてDIYをしていたら風が吹き込んで気持ち良いことこの上ありません。ベランダにも春が来ておりまして、その辺りも書きたいことたくさんあるんだけどな、、、。


また少ししましたら。






メニューできました


日曜日はお休みを頂き、失礼しました。


この所ずっと体調が悪く、二日酔いのようなモヤモヤした状態が続いております。


今日辺りでやっと良くなりましたが、日曜日は扁桃腺とヘルニア腰痛が同時に襲ってきました。過労気味な所に2つ来られると流石に太刀打ちできないですね、、。病院にも行きましたが、こんなことが最近は月に2度ほどあり、なんとも情けないです。


全然サボりたい訳じゃないんですがね、お店を休んで家で寝てるなんて罪悪感がパンパなく、むしろ出勤した方が体調が楽なんではとさえ思ったりもします。


昔は急なお休みといえば「儲かったから明日は休んじゃえ」的な時もありましたが、人生も中盤を過ぎるとそうも言ってられません。周りの元若社長達の廃業が続く中、自分はラッキーなのだから時間を愛おしむように出勤したい、と感じるようになりました(笑)


なのに身体が動かない、これは悔しいです。


お酒も控えているのですがまだ根本的に良くなった、とは言えないですね、、。やはり楽しいと思い切り振り切った営業してしまい中々手が抜けなくて(そういう意味では若いのかも)翌日に体調が悪くなる、そんな事の繰り返しなのですが、そろそろそれも考えていかないといけません。


そんな中でメニューを作ってみました。スタッフのタケが作ってくれたのですが、ジュゲムブログの解像度の低さには毎度閉口しておりますが、読めますでしょうか、、。




拡大してみます。






スピリッツ、リキュールの値段を単独で表記したものと、個別カクテルの値段を併記しています。


色のマークはウチの伝票用早押しスタンプの色です。(笑)







、、、バーメニューをどう表現するかの問題は永遠のジレンマです。数々のバーで働きましたが、はっきり言って全部バラバラです。分かりやすいものは何一つありませんでした。


素材単体と、混ぜるモノ、混ぜ方で値段が変わってくるのですが、全てを書くと膨大なメニュー数になってしまいます。そうなると誰も見ない。


よくあるのはスピリッツ/リキュール項目別表記です。


例えばウォッカならば


ウォッカストレート800円

ウォッカロック900円

ブラックルシアン1,200円

ウォッカクランベリー1,000円 

バラライカ1800円


というようにウォッカ一族の氏名を書いていくのが一般的ですが、もしウォッカに4種類の銘柄があり、価格が違うとなるとメニュー量が4倍になってしまう。こうなると誰も読まないよね。



素材の多さと、順列組み合わせを含めるとキリがないのでウチとしてはいっそ諦めて、ポイントのみ抜粋して書く事に辿り着きました。

ここに来るまでかなりの時間かかりましたが(´・_・`)


とは言え、緻密に計算はしています。カクテルで1400円のネグローニというのがありますが、材料としては800円のジンと900円のカンパリ、900円のベルモットの合計単価は2600円なのです。  

その半量ずつを混ぜ、丸氷単価100円を使うとあら不思議!きちんと1400円に戻ってきます。


なるべく公正になるよう値付けしております。


が、しかし、穴があったらごめんなさい。



という訳で酒場のメニューは参考程度に〜。



へへへ。







3月の営業予定



さー、早いもので弥生三月でございます!


体調は幾分回復したものの、今日一日中声が変でした。ま、そのうち治るでしょう。


今月は健康を第一に、ご陽気に参りますよ。雨が多いですが、傘の取り違えを防止する新しい取り組みにも乞うご期待です。




2024年3月の営業日です
⭕️→休業日
○青色→誰でも入れる営業日
【営業時間】
水/木曜日  20:00〜26:00
金土/祝前  20:00〜27:00頃
日曜/祝日  20:00〜24:00

*体調不良などの急なお休み告知は当日19:00までにブログにのみUPしております。嫌な予感がする場合はプロフィール欄から「キヌブログ」にてチェックをお願いします。

*事前電話なくなりましたので直接来店して下さってOKですが、以下の場合はお電話にてご確認を!03-3358-0899

*ゲスト連れで確実に座りたい場合
*女性同伴の場合
*閉店時間前後

僕の個人携帯、LINE、Instagramメッセージ等は繋がりません。

*細長い店内を鑑み、一組4名さま迄となっとります。

*普段は近しいゲイの方向けのお店ですが、最終火曜日は月に一度の「誰でも入れるDAY」です。20:00〜24:00 、僕が絡みやすいよう1組2名さま迄となります。こちらは女性の方やストレートの皆さんもお気軽にお越し下さい!
(この日は来店前のお電話をお願いします)






雑記あれこれ(2/26)



明日は第14回「誰でもデー」開催でございます。(風邪にて中止となりました、申し訳ありません)


お手数なのですが来店前にお電話を頂きますようお願いします。


営業の趣向上、少人数でないとお話がしづらいので、お一組2名さまにてお願いします。

4名さまのグループが2名に分かれて入店、というようなご来店方法は何卒ご遠慮ください。


まだまだ寒い季節ですが、どうぞお待ちしております。



***




気がつけばもう2月も終わり!しかしなんて早いのだろう。


この所のキヌギヌ、あいも変わらず忙しくさせて頂いております。


「まあ流石に2月は暇だろうよ」と読んでいたんですが、今月は過去18回の2月で最高の売り上げ更新となりました!(後が怖いよね)



嬉しい悲鳴なんですけれど、疲れ果てちゃって、普段の仕事に行く以外には何にもできないんです。毎日欠かさず13時間も眠り(連勤明けだと15時間とか)そして眠りは深く、目覚めてもまだ眠寝たりない。


休みの日には寝たきりのままUbereatsを2回取り、洗濯ができたらラッキー。掃除機は無理で、、という感じですね。


唯一の楽しみ、西荻窪の割烹にも月に一度行ければいいくらいのペースにになっちゃいました。


お店には行けるんだけど、店以外の思い出ゼロ!というのが去年の秋から続いてます。


2年に一度くらい決まってこうなるんですが、今回はかなり長いんですよね。多分だけど、コロナで2年半も休んだせいで体のリズムが狂ってしまったんだと思います。


お散歩やら自炊、店のDIYだけやってればいいお気楽生活が長く続いたもんで、復帰後は休みを週休2日に増やしたとて何かと身体が疲れやすくなってます。


顔も浮腫んで垂れ、お散歩も滅多に出なくなり体重は過去最高。髪型も髭も全てがベストとは言い難い。写真撮られるのも苦痛です。


自称元イケメンとしては忸怩たる思いではありますが、何かを手放さないと新たには手に入れられないんですよ。人生ってそういうもんだと思ってます。


それなら迷わず店の繁栄を選びますよ。キヌギヌさえ機嫌良くやらせて貰えたら他はどーでも良い、というのが本音です。趣味の充実って一体なんだろう?


お店こそが趣味でありプライベートである僕にはピンと来ません。


それよりも、飽きられて当然な19年目でのV字回復、お店をやっててこんなに嬉しい事はないですよ。たまに営業が終わって片付けながら、ありがたくて胸が熱くなったりもします。





***




そんな忙しくもぐうたら生活の中で、連休が2回もありました2月。


一番忙しい時に母から父のガン宣告を聞いたりで、心理的にも苦しかったです。



そうか、そういう時も来るんだな、と。慌てたって京都行けないし、向こうも無理して飛んでこられてもね、と言うような具合でして(割と合理的な家風なのです)こんな時こそDIYです。


「モヤモヤする時はイタズラに暇を作ってはダメ」をモットーに、工具箱を開けます。手さえ動かしていれば大丈夫。なぜこれが自宅で出来ないのかが謎なんだけど、今は考えない。


今回は水槽内のメダカの餌場。



こーいうものがAmazonに売っています。


水中に縦にセットして上から赤虫なんかを入れて使うものなんですがね、そうするとエサがゆっくりと出てくるのですよ。これを横にして使おうと思いまして。



見にくいのですが、このように横にして取り付け、この中で塊になった丸い浮きエサを食べて貰う。エサは時間をかけて水でふやけ、14時間浮き続けます。




ガラスのカップ内でエサを食べてもらえれば、食べ残しが出ないので下に落ちない。水が汚れないんではないか、と。



ピンセットで器の中にエサを置く。最初は皆さんご入場下さり上手く行ったかに思えたんだけど、中でメダカが暴れると開口部がエサが吹き飛ばされて下に落ちてします。



理想は小さなこういう形のなんだけど、、売ってる筈もなく。




ならば、と内側にシリコンチューブを入れて狭めてみる。




セットしてみたものの、あんまり効果なし。まだエサがこぼれる。



ならば、という訳でもっと狭めたい。



店を練り歩くと、ヴァイオリンの松脂ケースを発見。


これがですね




これ以上ないシンデレラフィット!!




穴を開けまして




ヤスリで整えて




最終的にはこんな感じでセットしてみます。





凄くいい!これぞ目指したメダカ食堂ですよ。中で完結してエサも溢れないし、お水もキレイ。この時点で朝10時くらいなんだけど継続して観察を続けましょう。




、、ついウトウトしまして目覚めたら、嫌な光景を目にしました。



体の大きなボス格の1匹が食堂入り口に立ちはだかり、他の9匹がを入れないようにしている。


下っ端メダカが食堂に近づくとボスは体当たりをし、それだけでなくたまに食堂に入ってエサを食べては出てきて「あー美味しい」、と言わんばかりに、それを繰り返し見せびらかす。


何という意地悪な性格なんだろう(´・_・`)



頭にきてエサ場は撤去、ボスは割り箸で挟んで懲らしめてやりました。絶対にイジメは許しません。



という訳で、穴の空いた赤いフタは元の位置に戻りました。この10時間はなんだったんだろう。



***



自宅ではTVの代わりにほぼYouTubeを見ているのですが、昔のNHKの日曜美術館に、建築家の吉村順三の回が上がってました。嬉しい!



https://youtu.be/C8BAZNNIM6A?si=hXCLrmNzeHzaOX5A



吉村氏は皇居新宮殿や俵屋旅館、多くの大型公共施設を設計した方なんですが、自分の仕事のベースは住みやすい住宅設計ににある、という方針の方でして。


この映像の中に「軽井沢の山荘」という建築がでてくるのですが、これに思わず唸ってしまいました。たった17坪の小さなお家ですが、どこまでも開放的で、そして機能的で。







2階リビングの壁面、L字にガラス戸がはまっているのですが、全てが戸袋に収納でき、フルオープンになるんですって。


ひゃー、こんな所で暮らせたらな、、。

暮らすどころかBARでもできたら素敵だろうなと。僕は森のキャンプに行きたい!というよりは、


都会の建物の森のそばのガラス張り、エアコン完備の中から密林を眺めるのが理想です。



新宿御苑沿の内藤町の一戸建てに、こんなビューの家が数軒建っています。散歩してて見つけたわですがね、すごいんですよ。森に面したところが大きなガラス張りで、本当にこの山荘みたいな景色なんですよ。




誰か素敵なご夫婦なんかが、僕に格安で売ってくれないかしら。チーン。



雨の日に森を眺めながら本を読んだり、静かに美味しいものでも食べたら最高だろうな、、。




と、よく考えたら、さっき苦戦したメダカの水槽のエサ場みたいじゃんか。




あー、森の中の眺めのいい部屋で過ごしたいという心理の現れなのかな。


いつかこんな家に住める日が来るのか、、もう48歳じゃ間に合わないかな。



いつか森沿いの一戸建てに住みたいけど、それには仕事をもっと頑張るしかないな。








鮭の出汁と向き合う



久々の意地汚い自宅の料理です。不快に思う方はお読みにならないでください、、。



***



50歳前の身体の事を案じ、多くの人がそうであるように毎日サプリを飲んでおります。


カリウムなどに加えてDHAサプリも飲んでいるんですね、いわゆる魚油です。



血液サラサラ、脂肪燃焼効果、脳にもいいと定評のあるDHA。


元々、圧倒的な肉より魚派なので、それなら魚食べた方が早いよねー、という訳でサプリに加えて魚を食べています。



鮭のカマ部分が好きで食べているんですが、試しに今回、鮭のハラスを注文してみました。



こんな横長のが6袋、2.5キロも届きました!


ま、普通に焼いて食べる訳ですが、ちょっと脂が多過ぎました。こんなに脂っこいんだっけ?


想像を絶する脂っこさ、しかも脂は全部グリルに落ちちゃうし。




魚油サプリにお金を出しているんだから、この脂だってサプリ、つまりはお金じゃないですか。勿体無いんじゃん、と。


魚焼きグリルの下に溜まった液体、、脂に加えてコラーゲンもありますよ。全部食べ尽くして鮭の供養もしてやりたい。



本当に汚いんですけどね、、。焼き汁を思い切って小鍋に移す。



えいっ!



(普段より更に清潔にしてあります)



汁を火にかける。ええい、いっそのこと食べ終えた残りの骨と皮も煮込んでみよう。




あら、何ともいい香りじゃないですか!それにニカワのようなコラーゲンが出てきました。鮭のエキスが濃縮されて香ばしい。


このままでは食べにくいので濾しておきましょう。




大量のカツオと昆布で出汁をとったのストックが冷凍庫にあったので、鮭のヤバい汁と合わせて更に濾す。



こ、これは、、、。うまい!!







「鮭からの力強い出汁とカツオ昆布出汁がお互いを引き立てあって、何て贅沢な旨みなのかしら!生臭さも全然なく、寧ろ香り高くて豊かだわ。濃厚なのに飽きが来ない、、。」



思わずグルメ漫画の女性記者のように分析してしまいます。



とはいえ、所詮はグリルに落ちた焼き汁。そのまま腕によそって食べる気にはなりません。


田舎味噌を溶いて、味噌汁にしてみました。もはや廃棄物の面影はどこにもない。





あー、更に美味いですよ。潮汁というよりは、石狩鍋とちゃんちゃん焼きの間の味ですね!


鮭の脂と出汁と、鮭の皮の焦げた香ばしさが味噌汁に移っています。これは食欲をそそるなぁ。具は何がいいかな、シンプルにネギと豆腐もいいし、北海道ならじゃがいもなんかも合いそう。


汚い料理なのでお勧めはしませんが、鮭の旨みを丸ごと味わっております。


炊き立てのご飯と焼き魚、そして香ばしい味噌汁。それに青菜のお浸しがあれば満足です。





そうこうしている間に、春はもうすぐそこです







食い倒れな夜



昨夜はお友達であり、元スタッフのK氏のご自宅にお邪魔してきました。彼は恐ろしくグルメな方で、料理人でもあります。


都内某所、31階の眺望、、。我が家の2階からの眺めとは大違い。




今日のメニューはしゃぶしゃぶとタラバガニ。小学生の腕くらいある。こんな大きいの見たことないよ。




1人一本ずつあります。ひー。




ベロン。





カニを貪りながら、たたみイワシやクリームチーズの茶碗蒸し、サーモンとか色々なものを頂く。


中でも美味しかったのが、カマボコ。





おそらくきちんと作られたカマボコって、こういうのなんだろうと思い知らされる逸品。普通のと全然違い、メチャクチャ濃くて美味しいのですよ。本わさびもよく合う訳で。



お次はしゃぶしゃぶ。細く切ったネギやクレソンで巻いて食べるんだけど、こんなお肉、カタログでしか見たことないよ、、。





締めは雑炊かしら?と思っていたら、何といくらが出てきた。どうなってるんだ?!




いくら丼にして頂きます。うん、こりゃまた美味しい!





他にも沢山のメニューが出てきて、自分の持ち込んだデザートが恥ずかしくなります。


いや、ここは胸を張って出すしかない!





***



(必ずウケる)持ち込みティラミス



材料


マスカルポーネ1カップ

生クリーム200cc

全卵2個

カステラ6切れ


コーヒーシロップとして

エスプレッソ2杯、砂糖適量

(またはインスタントコーヒー)

あれはコーヒーリキュール、

ブランデーなど


ココアパウダー




作り方


1.訪問先の方にバットに借り、カステラを切って敷き詰めます。コーヒーシロップを使ってカステラに浸し、冷蔵庫に入れます。


2.卵は卵黄、卵白を分けます。


卵白は砂糖を入れて硬めのメレンゲに泡立て、卵黄はマスカルポーネと和えて柔らかくしておく。



(ミキサーを持ち込むと楽です)


3.生クリームを砂糖を入れて柔らかめに泡立てる。先ほどのメレンゲとさっくり混ぜ、更にマスカルポーネ卵黄も合わせて混ぜます。


4.カステラの上に3の合わせたクリームをかけ、ラップをして冷蔵庫で落ち着かせます。


5.取り出したら表面全体にココアパウダーを振りかける。




5.各お皿に盛り付けてから、更にココアパウダーを振る。






これですね、僕がお呼ばれ頂いた時の定番なんですが、ほぼ失敗しないんですよ。盛り付けが下手くそでもココアでカバーできます。


1,000円くらいでこーいうシェーカーが売っていますので、ココアを入れておけば更に便利です。僕は3つ持っています(出先で茶漉しを借りても可)





シロップとパウダーをそのまま抹茶に変更したら、抹茶ティラミスに(´ω`)


ぜひお試し下さい!




***





しかし、、、カステラとマスカルポーネとじゃどう考えても頂いたご馳走のお返しには足りない。


今度は生きた鯛でも1匹持っていかないとだな後はアイディアでカバーするか、、。


そのくらい贅沢で美味しい時間でした!


この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました!









海外からのお客さま


連休も最終日です。今日はお休みをいただきまして、ゆっくり過ごしております。



金曜夜連休中は春節もあり、インバウンドのお客さま(ルール上常連さんがお連れくださった)も多かったんだけれど、その中でも目を引く欧米からの4人組。

イケメンかつ陽気なチームで、ネグローニやらマルガリータやら強いのを沢山注文されます。


いつも通りピアノ弾いたり気球とか月とか動かしてたらゲラゲラ笑ってガブガブ飲んでは、「気に入った!必ず戻ってくるよ!」と。


映画関係で日本に来たんだ、と話していらしたのですが...






さっきInstagramを見ていたら、あれれ!




本当に映画の方だった!エストニアの監督と俳優さんの御一行。



エストニア/イギリス合作だそうで、ゲイストーリーの映画だそうです。


とっても面白いらしいです!こちらに宣伝しておきます。


映画「ファイアバード」


2/9公開だそうです。



https://www.reallylikefilms.com/firebird









春はすぐそこに



3連休直前の金曜日、如何お過ごしでしょうか。飲食店経営者にとっては冬山を登るような気持ちであります。


というのも風邪が治ったと思いきや、即ギックリ腰。48歳ってこんなにつらいの?もう高齢者なの?


、、なかなか思うようにいきません。


思えば雪の降った二日間、部屋で激しめのエクササイズをしたのが悪かった。




雪の二日間は定休日。自宅に居なきゃいけないなんて、コロナ以来だなと感慨に耽りつつ、スマホで店のベランダの防犯カメラを眺めます。



かたやテレビにYouTubeを繋いで、動画を見ながらエクササイズやらストレッチをしました。外出して滑るの嫌でしたからね。


この時に腰を痛めたようです(笑)



その後違和感を感じながらも過ごし、昨日に洗濯物をしていて屈みながらくしゃみをした時、ギックリ!とやってしまいました。


8時間ほどよこになり、コルセットを二重に巻いてロキソニンテープ、ロキソニン錠を飲んで4時間だけ出勤しました。


痛かったけれど、店に着くと治るんですよね。アドレナリンが出ているのか、とにかく良かった。


お休みして家にいても休まるのは体だけです。逆に気持ちは全然休まらないのね。休むと罪悪感で嫌な気持ちになりますし、動いてる方が腰にも良いらしい。


今はタクシー配車もあるし、今後行ける範囲の時はなるべく行こうっと思う次第です。



***




今日は菜の花が安く売っていたので山盛り買って茹でこぼします。菜の花、かなり育ってますが僕はこのくらいの方が好き。





葉のところは辛子多めのカラシ和えにします。茎は味噌汁に入れまして、いや、春ですねぇ。



春の季節そのものよりも、冬に春を先取りしている時の方が、より色濃く春を感じます。しみったれた僕の心に刺さる春の香り。


最近は鮭にハマっております。冷凍の鮭ハラスが1キロ、鮭かまが1キロ届いたので、処理してから食べまくっています。


カマはまとめて焼いてから急速冷凍。なんて大きいんだ。




ハラスは脂っこいので、ジャガイモとしめじを入れた石狩鍋風の味噌汁に。




菜の花の辛子和えとトマトのサラダ、鮭ハラスの刺身と共にいただきます。



ああ、健康的!





***




お店にも一足先に春を、という訳でこんなリキュールを入れてみました。


イタリアのバラのリキュールと



フランスからスミレのリキュールです。







到着は明日以降なのですが、まあ高いこと!!どうやって回収しようか(笑)


こーいうクラフト系の高級リキュールはカクテルもいいけれど、ストレートで飲むのがおすすめだそうです。


ならば2種の飲み比べもいいな。この間の銀のトレーに、オネエ全開の少女漫画みたいに盛り付けよう。



お店のバラも絶やさず活けております。今回は一番好きなオレンジ2色に加え、イブピアッツァという香りのいい赤のを3本混ぜてみました。






ああ、春はすぐそこに。
















calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

recent trackback

recommend

南の島に雪が降る (知恵の森文庫)
南の島に雪が降る (知恵の森文庫) (JUGEMレビュー »)
加東 大介
太平洋戦争末期、赤道直下の戦地ニューギニアで慰問団を結成し、7000人の兵士を楽しませた元歌舞伎役者の実話。ジャングルの中に歌舞伎座を建て、馬の尻尾や棕櫚の繊維で結いあげた鬘、パラシュートの打ち掛けや緞帳、ガーゼの糸を間引いた紗幕、そして紙吹雪を用いての雪景色に、遠い故郷を思い出し、兵隊たちは声を上げて泣く。究極の状況下での知恵と優しさの詰まった人々の心の触れ合いを描いた温かい作品。

recommend

伽羅の香 (中公文庫)
伽羅の香 (中公文庫) (JUGEMレビュー »)
宮尾 登美子
何不自由なく育った主人公は、何気なく始めた香道の奥深さに知らぬ間に溺れてしまう。免許皆伝の暁には、と始めた会合。気がつけば彼女の自宅は時のサロンに変貌し、有力者が訪ねて来るまでになる。しかし少数の仲間はそれをよく思わず、時を同じくして太平洋戦争の足音が忍び寄る、・・・・。
蘭奢待を始めとする平安から連なる奥深くも豪華な数多くのエピソードが、読み人を香りの世界へと誘う。
安いもので構いません、お好みの香木を焚き締めながらの拝読をお勧め致します。グッと気分が出ます。

recommend

グロテスク〈上〉 (文春文庫)
グロテスク〈上〉 (文春文庫) (JUGEMレビュー »)
桐野 夏生
悪気もなく、ただ人の不幸を喜びに生きる「私」と、類い稀な美貌を持ち、出会う人々を皆驚嘆させてしまう実の「妹」、人に勝利する事でしか自分の存在意義を見いだせない、容姿に恵まれない和恵。その三人を中心に描かれるQ女子高(私立慶應女子高校がモデルになっている)の超閉鎖的階級社会を舞台に、途中入学組に対しての、富裕層からなる内部進学者からの壮絶ないじめを軸とした数々のエピソードは圧巻。物語全体は東電OL事件を主軸にして描かれており、後半は生生しい売春婦の日常が詳細に描かれている。店主がここ最近の著書で、久々に気骨を感じた作品。

recommend

一の糸 (新潮文庫)
一の糸 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
何不自由ない造り酒屋の娘茜は幼き日に目を患い、その時連れられて聞いた文楽、露澤清太郎が奏でる三味線の音に恋をしてしまう。大正から太平洋戦争後にかけた女の一大抒情詩。乗馬を好む娘、宝石や宿屋を惜しげもなく買い与えるおおらかな母、その後の茜の命を賭けた壮絶な苛めとの戦い、本物の芸に賭ける壮絶なエンディングと、読みどころが随所に散りばめられた文句なしの女流文芸娯楽作品。

recommend

悪女について (新潮文庫 (あ-5-19))
悪女について (新潮文庫 (あ-5-19)) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
公子という一人の貧しい女が中華屋の仲居からスタートして何百、何千という嘘を重ねて戦後の混乱期にのし上がる様を描いた作品。嘘を重ねると言っても、無論、それだけでは決して成功はしない。夜学に通って簿記の試験をパスし、自らの美貌を磨いて出会う男を翻弄し、汗まみれになり生き抜くさまは寧ろ潔い。とある事件後の週刊誌記者による聞き取り調査と云う一風変わった文体で綴られる全編は、時を忘れ、あっという間に読めてしまう。中でも、登場スr数々の大粒の宝石の描写は秀逸。「取材魔」の異名を取る有吉文学の中でも比較的軽めな現代もの。特に初心者にお勧めの一品。

recommend

女系家族〈上〉 (新潮文庫)
女系家族〈上〉 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
山崎 豊子
船場に続く大商家の物語。入り婿の父が突然亡くなり、残された三姉妹が遺産相続を期に豹変を始める。狡猾な大番頭、突然現れる妾の存在に、三姉妹は関係を結んだ男の入れ知恵や様々な駆け引きを繰り返し、遺産を減らさぬよう奔走する。団結した三姉妹と叔母が妊娠したと思しき妾を抑えつけ、懇意の医師が器具を用いて検査を始める妾宅での描写は、昭和女流文芸史に残る陰惨な情景と云えるだろう。

recommend

 (JUGEMレビュー »)

昭和初期の船場に三代続く女系の老舗足袋屋に生まれた男の半生を描く。女親に反発するかのように愛人を4人も囲いながらも商売に精を出す主人公。迎え入れた新妻の妊娠を探るために肥溜めを棒で掻き回す姑と大姑の陰惨な嫌がらせ、襲名披露の配り物がたった足袋一足だと聞いてケチだと馬鹿にする参加者を尻目に、実は踵の留め金具が純金製で帰宅した一同を仰天させるエピソードなど、船場の粋と意地が詰まった珠玉の作品。

recommend

針女 (新潮文庫)
針女 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
出征した帝大出の弘一が残した青春の遺書を胸に、パンパンや闇成金の持ち込む針仕事に打ち込む孤児の清子。彼女は過去に踏んだ針が体を周り運悪く跛(びっこ)になるというハンディキャップを持つ。復員した夫は戦争のせいで性格が豹変しており・・。パンパンや気違いといった現代では禁止用語の登場人物が行き交い、戦後の混乱期をそのまま原稿用紙の上に広げたような生々しい作品となっている。

recommend

連舞 (集英社文庫)
連舞 (集英社文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
昭和初期の日本舞踏の一大流派、梶川流の栄枯盛衰を描く。先代家元の妾の子に生まれながらも伸び悩む自分の踊りの才能、踊りの天才と謳われる性格の悪い妹、妹しか愛さない母に悩まされる青春時代。しかし、GHQ接収後のアーニーパイル劇場での歌舞伎ショーにてストリップを強要され、大逆転の末成功となり、家元夫人にまで上り詰めてしまう。忌わしい過去と出自に翻弄されつつも、過去をねじ伏せるかのように踊りに邁進し、遂に芸の道に境地を見出す主人公、月の直向な横顔が涙を誘う。

recommend

明治のお嬢さま (角川選書)
明治のお嬢さま (角川選書) (JUGEMレビュー »)
黒岩 比佐子
明治期の令嬢の実態を探る。たしなみ、学力、美醜の葛藤、結婚生活まで多岐にわたる。面白いのは多くの令嬢は今と変わらず贅沢品に執着したらしく、友人の持ち物を嫉む生々しい手紙なども解説入りで紹介されている。その他、当時の流行の髪型や美人術、痩せる薬などの広告資料も収録。

recommend

宮中賢所物語―五十七年間皇居に暮らして
宮中賢所物語―五十七年間皇居に暮らして (JUGEMレビュー »)
高谷 朝子,明石 伸子,太田 さとし
千代田の森の奥深く、宮中賢所に57年お住まいの神職の女性の半生を描いた作品。下界と分断された森の中で祈りを捧げる日々。厳格な穢れの区別(下界のものに触れると潔斎しなければいけない)、四足のものは食べてはならない、毎朝数時間かけて髪おすべらかしに結うなど驚愕の生活と共に、日本古来の自然に寄り添った質素な習慣を紹介する。

recommend

朝香宮家に生まれて
朝香宮家に生まれて (JUGEMレビュー »)
北風 倚子
渋谷・松濤の鍋島公園一帯は戦前、広大な鍋島侯爵邸であり、著者の住まいであった。大空襲で火の海になった屋敷を逃れ、昭和という時代を生き抜いた、旧華族のお姫様の生涯。

recommend

社長 島耕作(8) (モーニングKC)
社長 島耕作(8) (モーニングKC) (JUGEMレビュー »)
弘兼 憲史
言わずと知れた島耕作シリーズ単行本。長い経緯はさておき、弊店が表紙になっております。店主もタキシードでモデルを致しました。
是非お買い求めくださいw

recommend

梨本宮伊都子妃の日記―皇族妃の見た明治・大正・昭和 (小学館文庫)
梨本宮伊都子妃の日記―皇族妃の見た明治・大正・昭和 (小学館文庫) (JUGEMレビュー »)
小田部 雄次
佐賀藩主鍋島家令嬢伊都子。彼女はのちに梨本宮に嫁ぐが、明治から昭和に渡って77年間日記を残していて、その様相は「書き魔」と言わんばかり。初の洋行先のパリで買い物の様子や婚礼、即位式などの華やかな思い出を経て、戦中戦後の倹約の様子や時代に対する落胆ぶりなど。往時の匂いが漂ってくるかのような生々しさ。著者、小田部雄次の解説が当時の世情をわかりやすく補ってくれる。

recommend

写真集 酒井美意子 華族の肖像
写真集 酒井美意子 華族の肖像 (JUGEMレビュー »)
酒井 美意子
加賀藩前田家令嬢の酒井美意子。マナー講師として厚化粧キャラでメディアに登場した姿をご存じの方もいらっしゃるであろうが、彼女は戦前まで駒場の前田侯爵邸に居住していたことを知る人は少ない。莫大な財産と華麗な人脈を、膨大な写真とコメントで紐解く、いわば現代版歴史絵巻的な写真集。必読。

recommend

極楽商売―聞き書き戦後性相史
極楽商売―聞き書き戦後性相史 (JUGEMレビュー »)
下川 耿史
戦後の性関連産業を裏側の視点から取材した戦後風俗史。進駐軍専門のパンパン宿や性具の販売店、愚連隊、ゲイバー、カストリ情報誌、個室喫茶・・・。戦後の性に携わった人々の汗や息遣いが聞こえそうな一冊。

recommend

 (JUGEMレビュー »)

京セラ、auの創始者ににして仏門に入った稲森氏が、街の小さな碍子工場を一代にしていかに大企業へと成長させたかを描く。単なるサクセスストーリーに収まらない哲学や思想を散りばめた珠玉の一冊。

recommend

芝桜〈上〉 (新潮文庫)
芝桜〈上〉 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
我らが有吉佐和子先生の長編。戦前の花柳界を舞台に、二人の女が艶やかに力強く生き抜く。温厚で情緒的な梅弥、狡猾で気ままな蔦代。共に授かった類い稀な美貌を武器に、ただひたすら戦前、戦後の花柳界を生きる。花柳界独特のお茶屋の仕組みや旦那制度、一本や水揚げなど、判りにくい独自の世界がこの一冊でよくわかる。ストーリを彩る、旦那からの贈り物の三越謹製三百円の帯や、大粒の翡翠の簪、英国土産の巨大ダイヤモンドなど、随所に登場する豪華絢爛な衣裳拵えと、それを取り巻く年増女将との丁々発止のやりとりの描写は必見。店主のバイブルと同時に、不動の一位たる女流文芸作品。

links

profile

書いた記事数:1517 最後に更新した日:2024/03/25

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM