フォーを考える その4(four)




フォー関連、無事終わりました。よく分からないマイブームにお付き合い頂き、誠にありがとうございました。


元々、冬の間は割と静かになりがちです。客足も緩やかになり、ベランダの植物もスカスカに落葉するこの季節、何かフードに打ち込むのは恒例となりつつあります。


が、今年は異常に忙しかった。何でか分からないんだけど、12月の続きのような1月、2月でした。(来年怖い)

お陰様でいつもの2倍くらいのスピードで立春を迎えられました。


フォー当日。例のアジア食材店に行き、ハーブやらを買う。




刻んでバットにいれ、ショーケースに並べる(今回最大のお楽しみタイム)



ヌードルは袋から出してスタンバイ。



スープもオッケー。鶏ガラを煮出し、にんにく生姜にバイマックルーとレモングラス。鼻歌歌いながらアクを取り、ナンプラーにて仕上げ。



例のお椀も洗い清めて。(後に熱くて二枚重ねに変更)




こんな感じです(600円)




最初のお客さまは毎度おなじみ愛すべき女性カップル。感想を聞くのは恒例となっております。ワイワイやってるところに続々とオーダー。


結局、3.5時間で18食出たところでラストオーダーとなりました。11分に一杯の計算が。まあまあのフル稼働です。


でもですね、日曜の夜ってのは大抵の方が満腹でのご来店なのですよ。数人の方が飯を抜いていらして下さったが、それはウチの為にそうして下さったのであり、きっと晩飯はフォーだけだと足りない筈。本当に頭が下がる思いです。


今後のフード企画としては、飯出すなら日曜お昼間からライブをやっての屋台(フジロック的なやつ)か、パテやチーズのようなお酒に合う軽いものの方のどちらかだと痛感しました。


自分が食い物作りたいからとゴリ押ししたこの企画、時間帯的にはちと失敗。


「作りたいモノ」と「必要とされるモノ」のバランスが大切ですね、当たり前ですけど。


基本的に開店前にシコシコ仕込むのは大好きなので、今度は何やろうかな。ショーケースもあるぞ。


っと、実は決まってまして、次はこれやります!!




鳥レバーのパテ


楽天でこんな瓶がひとつ70円で売ってました。食べ残しを持って帰って頂けるようにと思い、これならそのままどうぞと言える。ココットと瓶を選べるとかもアリかと。



お腹いっぱいの方でもお持ち帰り頂ける。賞味期限も1週間ほどあるし、これをショーケースに保冷剤を敷いて並べて、上にはベランダのローズマリー。温めたスライスバゲットを添えてポンと出すなら、一人でできる。

これがいい。早速取り掛かろう。



おままごとが大好きな私。次の設定はラテンヨーロッパの古いカフェですかね。まだ肌寒い季節にヘミングウェイみたいな渋い爺さんが来店。






「いらっしゃいませ、何に致しましょうか」
「赤ワインがいいね、少し重めのがいい」
「はい、いつものハーフですね。ご一緒にレバーパテは如何ですか?コニャックで柔らかめに仕上げております」
「私の好物だよ、無論頂こう。バゲットはカリカリ過ぎずに頼むよ」
「畏まりました」

(店の奥のピアノから古いシャンソンが流れる)


なーんて。これじゃすぐ一本くらい飲んじゃうな。






僕の場合、味単体よりも全体的な構成に興味があるようです。こげ茶の店内、渋い爺さん客と無精髭の兄ちゃんの店員、少しヨレたピアノの音。ならばワインはこれこれで、レバーパテは柔らかめでブランデーとバター効かせたいよなー、となる訳です。

ヨーロッパのバーならエプロンもいいけど、また麻のジャケットでも着ようかな。スタッフ分7着も用意したのにジャケットの事なんて全く忘れてた。可哀想に。





今後も雰囲気重視のおままごとをやっていけたら、と思います。引き続きのお付き合い、宜しくお願いします。




フォーを考える その3




今週日曜日はフォーの日です。19:00〜24:00までとなります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。


さて、週末のフォー仕込み、いよいよ始まりました。丸い氷を作りながら、ホットワインの仕込みも横でやっております。仕込みは昼間から入って好きなBGMをガッツリ流しつつ、盛大に散らかして挑みます。

軽度のADHDの僕にとって、散らかし放題の1人の時間は幸せそのもの。普段は効率よく振る舞えるよう相当我慢しているので実はストレス溜まっています。(笑)


いつかADHDについては細かく書きますが、「普段は徹底的にマニュアル通り」「散らかしていい御褒美タイム」の二刀流が心に良いようです。



先ずはフォー。アジア食材店なんか行くと物凄く安いフォーが売っているんだけど、クオリティは千差万別なのだそう。確かに安売りスーパーの1キロ298円のパスタで失敗、てのはよくある話。

何がダメって言うんじゃないけど、何となく間が抜けたような味の、ありますよね。ありゃ食えたもんじゃない。


ケンミンのフォー、業務用。比較的割高なのですが美味しいと定評があります。タイ国製造。





これを水で1時間ほど戻します。パリパリのがくたっとなればOK。流水でしっかり滑りを洗い流します。





これをですね、僕は今回15等分に分けます。一人前66グラム入りパックです。 100円ショップの30枚入り保存袋に束ねて入れる。入れるときに空気を入れて、麺が潰れないように。面倒だけど、きっと僕を助けてくれる筈。





それを15個、ケースに入れて冷凍する。前にも書いたけど、敢えての水戻しの冷凍が極上に旨いらしい。





と、ここまでやってみてクソ面倒だなと思った。こんな事やってたら夜が明けてしまうよ。Amazonで調べると靴下入れというケースが売ってたの。





今度はこれを買って、冷凍麺を10玉毎に作って大きな蓋つき容器で保存すると、更にスピーディかも。




などと思案してる間にカチカチに凍ったフォー。1玉だけ試作してみました。小分けにして試した結果、茹で時間は1分がベストな様子。ザルにあげてスープで満たし、試食してみた。








ううう、旨い!!


チュルチュルの口当たりなのに、麺はシコシコ。しっかりコシと弾力がある上に喉越しも極上です。コシのないフニャフニャのフォーを出されたら暴れたくなる僕ですが、これなら抱きしめたくなる。

よっしゃ、お金頂けるレベル!






目処がついた所で一旦片付けて店を出る。東新宿のファミマの二階に、アジア食材店があります。





中は偉いことになっとります。もうね、凡ゆるモノが売ってるの。


ハーブ各種もあるし





トッピングに使う赤玉ねぎも。(これが入るとアジア感が一気に増す!)





スープストックに入れるハーブセットもこのお値段!





ナンプラーもこの品揃え!





タイ料理屋でよく見るアレとか(買うのは我慢)





もうね、素晴らしくアジアの香りが漂ってます。店からチャリで5分のアジアの台所。当日の昼間にまた来よう。


フォーシリーズの4号最終編はスープ仕込みと当日ご提供の模様となります。


仕込みとリサーチ、動線確認さえしっかりしておけば、散らかさず、お待たせすることなく提供できます。何せドリンク作りながら、洗い物しながらなので行き当たりばったりだと僕の場合、破壊的な位にグチャグチャになってしまう。

お店を始めた頃はADHDのせいで、お酒の発注は散漫。売り切れ続出でした。常に「ハサミはどこ?」「小銭足りないので一万円札はゴメン」なんてやってました。

我ながら相当応えたので、しつこいくらいにシミュレーションと準備を重ね、今では店にハサミは置き場所を固定して6本、釣り銭も大量にストック。(凄いところに隠してあります)

そんな準備が今となっては趣味化しております。遠足のおやつをリュックに詰めるみたいで楽しいじゃんね。


もしここを読んでるADHDの方、平常に振る舞う鍵は準備と対策あるのみだと思ってます。今はスクショも有ればクラウドもある(夢のようです)かなり生きやすい世の中になりました。頑張って準備して、より良い環境にしていきましょうね!





フォーの話からかなり逸れましたが、まあ良しとする。




フォーを考える その2



フォーを考えるシリーズ、第2章です。当然フォーなので4番目までとなります(つまらん)


ベトナムのオバハンの屋台風、という漠然としたテーマで進めていますフォー企画。

必要なアイテムは


鍋2つ
ショーケース

おはし

スープ
具材
各種調味料(お客さん用)



辺りかと思いますが、丼と鍋は決まったのでお次はショーケース。


オバハンの前に置かれたショーケースはドラえもんの4次元ポケットさながらに色々なものが飛び出してまいります。





こんな大きなのは無理でも、小さなケースがあれば雰囲気が出る。その中には小宇宙のようにナンプラーの小瓶とか、唐辛子の漬けたのとか、そして盛大に緑のパクチーが入っていてほしい。

ショーケース好きなのです、わたし。レトロな喫茶店のウィンドウとか、食堂のサンプルとかでもずっと見飽きません。


今回はベルメゾンのダサいショーケースを注文。ダサい癖に8,000円もするのだけれど、敢えてこれがいい。





脱OLのカフェオーナーが錆びたホーローのマグカップなんかを飾りそうなこのナチュラル感。

僕はシェラックニスで仕上げてみます。




夜中に泊まり込んで10回塗ったところで断念。仮眠をとります。



で、起きてから後二回塗る。サンドペーパー600番で磨き、食器洗いスポンジの固いとこで磨いてからウェスで仕上げ磨き。








本当はこのくらいの黄金〜飴色に仕上げたいんだけど、この100年前のニス、120回とか重ね塗りした上で経年変化しないとこうならないらしい。

ネットには「漆とかと同じ塗装方法と考えて」とある。そんなのやってられないので12回で終了。二度と使わないたまに登場する棚にそこまで力を入れてられない。


この棚もフォー以外にも使えそうな気がしてきた。保冷剤を入れて藁を敷いてチーズとか、スコーン並べてハイティーとか、、うーん、考えただけで面倒臭そう、、。


そうだ、夏にフランクフルトを並べて売ろう!


外はカリカリで、魚肉とか練りこんであるやつ。ケチャップたっぷりかけて。あー、あんな旨いもの無いよね。





棚はいいとして、話をフォーに戻します。麺はケンミンのタイ国製造の麺が一番旨いらしい。





これを常温の水で1時間戻して(白米を炊くときの吸水のように必要なんだそう)一人前ずつ冷凍しておくんですって。、、わざわざ冷凍なんかしたらボソボソにならんのかい!と思いきや、信じられないくらいにツルツルシコシコになるらしい。敢えて冷凍が旨いのだそうで、僕的にはロスも出なくなるのでこれは有力情報。まあ、試作してからだな。

スープは鶏肉でとって、そのままカットして具材にするそう。僕は鶏ガラ買ってきてしっかりめのを取ろうと思ってます。そこに八角、クミン、コリアンダー、ニンニク、胡椒。


具材は赤玉ねぎスライス、鶏肉、パクチーともやし、カットライムで良いかな。大久保のアジア食材店もリサーチ済み。


試作を何度かしてから、2/9の日曜日にご提供致します。そのまま平日に数日間やるかも、という感じのスケジュール。

どうぞ宜しくお願いします。




フォーを考える その1




過去数年間、冬の間の多少暇な時期は毎年フードを準備しておりました。三年ほどやったおでん、一昨年はポトフなどの煮込み料理を2ヶ月スパンでご提供してました。忙しくなると中々出来ないのが実情なのですが、フードを出すのは最高の気分転換となります。

単発では芋煮会や炭火グリルでバーベキュー、お雑煮などを数回。


ワンオペ、ドリンクを作る中での提供時間を考えると、仕込んで温めるフードしか出来ないのでポトフやおでんというラインナップとなっておりましたが、今回は簡単な調理をしてみよう、という事で初の麺類。


まずは厨房機器からチェック。

麺を茹でる鍋とスープの鍋、これが心臓部となります。本場ベトナムでは大鍋に小鍋を吊るすタイプと、寸胴に仕切りがあるタイプの2つに分かれるようです。あと、たまーに独立した鍋2個のパターン(独自調べ)




筒型の鍋を吊るすタイプ






仕切りタイプ(半月型の鍋が沈んでるのか?)




が、日本にそんな鍋は売っていなかった。すごく探したんだけれど。

そもそも、置くところがないじゃないか。多分二度とやらない次いつやるかわからないのに、大きなもの増やしたくない。

僕の店は隙間恐怖症のような見た目の割に、実は断捨離傾向なのです。(笑)信じてもらえないかもですが、要らないものはすぐ捨てます。毎日、めちゃくちゃ沢山捨ててます。


で、鍋リサーチ問題。家の近くのフォーのお店に潜入してみた。メニューを撮っていいですか?と言いながらムービーを回して、鍋をクローズアップする。産業スパイ気分。





僕の目には鍋が3つ見えました。きっと麺茹でと、レギュラーとスパイシーの各スープだろうか。





ええい!まどろっこしいので早稲田のテンポスバスターズに行こう!





この店は中古厨房機器屋さんなのです。体育館みたいなところに凡ゆるおよそ思いつく限りの厨房機器が売られております。


この際寸胴、という頭を捨てましょ。省スペース優先で見つけたのはこのポット。



なんと重なるではないか。今ある寸胴にスッポリ入るので収納スペースが今後も全く増えないという幸福。

1つ1200円。うーん、タクシー一回分か、安いなぁ。


店に持って帰ってシミュレーションする。

電気コンロ二台を並べてですね、麺とスープそれぞれを温める。





例の丼にスルリと盛り付け、ショーケースの具材を投入して、約40秒で出せる計算。


キッチンスペースの中に引っ込めばかなり広くてやり易いのだけれど、僕のこだわりは店内の隅っこに組み込まれたキッチン風のところで少ない動きでチマチマ作りたいのです。

そう、本場ベトナムのストリートの屋台のオバハンみたいに素早く、全くその場を動かず、盛大にお喋りしながら。





何をこだわっているんだかよく分からなくなってきたその時、また次のが閃いた!!


このセットでホットワインが出来ちゃうじゃないか!!


アイデアが過ぎったかと思うと同時に、スパイスとオレンジジュース、ワインを煮込む自分がいた。




寸胴を重ねて湯煎方式ならば焦げないし提供時間も短縮出来るし、(アルコールが飛ぶので後に個別温めに変更しました)なんだ、フォーのお陰で2年ぶりにホットワインが復活出来たぞ。





てな訳で、ホットワイン始まりました。オーダーを受けた後にお玉ですくい、鍋で温めて出しています。7分ほどお待ちくださいね。


お玉といえばスタンド。家ならお椀に水を張って突っ込んで置いていますが、店ではそうもいかない。と、友人のゆかりさんの家で見たお玉スタンドを思い出しました。

アマゾンで買ったのですが、こんな良いもの早く買えば良かったと後悔しきり。





こういう頭の良さそうなカトラリー周り、大好きです。


家から掘り出してきたハニーディスペンサーも。10年前に買ってから部屋の荷物に埋もれたままでしたが液ダレがなく、いつも清潔です。





もう、店が好きなのか調理器具が好きなのか、何がしたいのかよく分からないような嗜好性ですが、店さえ開けば結果オーライ。

普通のバーテンダーのブログなら「ソムリエ試験、もうすぐ最終試験です!」とか「希少なダブルカスクのウィスキー、入荷しました」なんて内容が相応しいんだろうけど、こちらとしてはそういうのに全く興味が湧かない。

通常の飲みやすいラインナップにプラスして季節のものが少しと、あとはお玉スタンドやハニーディスペンサーが可愛かったらそれで良いじゃん、なんて思ってしまう(笑)


まあ、その普通のラインナップが難しい訳ですが、、。



ホットワイン、今後は冬の定番として加わります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。


ついでにスパイスのショーケース付けちゃいました。ホットワイン仕込むより短時間での大工仕事。





良いのか悪いのか、DIYの技術が最近どんどん上がってきました。基本的な事なんだけど、ネジを素早く正確に打てたりですね、水平を取るにしても穴を開けるにしても角度や深さが一度でピタリと決まるようになってきました。何より仕上がりが昔より綺麗です。

40代半ばなのに、まだまだ成長しますね、、。今はお酒や音楽よりも大工仕事や厨房構築の方が楽しいのです。そのうち飽きたら本業に戻りますので、しばらくお待ち下さい。


各方面、緩やかに精進して参りますの。どうぞよろしくお願いします。






料理しっぱなし




さて、日曜日のフードの日(と、勝手に命名)は思い付きでタコスを作ることにしました。

たまーに食べたくなります、タコス。





入り口ドア側の席を1つ潰して、タコス屋さんごっこ。


引き抜くタイプの包む紙も買ってきました。というか、「ごっこ」の真髄はこの「ピッ」と引き抜く動作に集約されてる。この紙を吊るす事で、急にタコス屋さんごっこになる。





と、張り切って30食仕込んだものの日曜日の夕方のこと、皆さん満腹でいらっしゃる。18食出たところで完全にストップ。


チョイスとしては失敗でした(笑)



自宅にて、残飯処理の毎日。





もっとね、軽いものが良いのですよ。ふろふき大根とか、小さな器のフォーとか、生ハム切り出したり。


そして何よりオペレーションが大変。タコス焼く鉄板と肉を温めるコンロ、具材が9種。これだけ置くなら他の凝った料理出来ちゃうじゃん。具材が多い割にスナックの域を脱しないタコスという存在。

んー。フォーか、、冬だし良いかもなぁ、、。





少し前にベトナム行った時にも街中で毎度ガン見してたんだけど、フォーの屋台はメインの鍋ひとつに具材用のショーケースだけなんですよ。提供用スープの中の内鍋で麺を茹でるので鍋ひとつで済む。野菜や魚のダンゴをパパッと入れて。


別の店のショット。出汁の大鍋の中にザルが入っており、麺をグルグルっと温めます。米麺は30分くらい水に浸けて戻したもの。





そして、こちらも絶対のガラスケース。





僕が世界一好きなアナンタラバンコクの森の中の朝食のフォーもガラスケース&鍋ひとつだった。フォーの必要装備とみていい。(またこのホテルが安くて素敵なのだ)





ああ、2月はフォーにしよう。ガラスケースも探さなきゃ。100円ショップで割と素敵だった小さい器も買ってある。ありゃピッタリだな。

こうなりゃベランダに本気の屋台を作っちゃおうかなとも思うのだけれど、いやいや、もう一人雇うなんて無理だわな。やはり店内がいい。



んで、結局タコス前後は疲れ果てて店に泊まったのだけれど、家に帰るとふるさと納税のサザエが着いてた。



25個も!!!





サザエ、アワビ、牡蠣の類は大好物なんだけど、流石に25個は多い。まだ生きてるので刺身と肝の煮付けとつぼ焼き、エスカルゴバターで仏蘭西風なのとサザエ飯の4品で行くことに。











我ながら上手くいった。サザエ飯なんて永遠に食える。


ただ、25個も剥く事を除けば、、、。





その後は銭湯に行って、映画。アマゾンプライムにて「ファントムスレッド」。


1950年代、オートクチュール全盛のモードの世界。中心的存在であるデザイナーの歪んだ愛の話です。モデルはバレンシアガだそうで。





絵のような各シーンの映像美と、歪んだ二人。凄く面白かったです。熱っぽく語る友人の言葉は最高のレビューですね。


そして、音楽が素晴らしいのです。ピアノとストリングストリングが絡み合う、絶妙なサントラ。時には50年代のノスタルジーな暖かさもあるんだけど、全体的にはミニマルな感じ。

探すとアップルミュージックですぐ出てきたのでダウンロード。包括料金って凄いけど平気なのか?!





作曲はジョニーグリーンウッド、、誰だろうと調べると、「レディオヘッド」のギタリストの方だとか。へー、ほー、ロックバンドのギタリストの方ってこんな曲書けるのね!

いやー、参りました。そこらの作曲家でも書けないようなものをギタリストが、、なんて、まさかギタリスト。バカにしたりはしていないですがね。

割とロックバンドが苦手なのです。子供の頃から。ただ、今回みたいに好きな感じを調べてロックアーティストに辿り着くと毎回「そろそろロック聴かないといけないな、、」と思うわけです。

ニルヴァーナとかドアーズとか、ピンクフロイドとかレディオヘッドとか。書いてても聞き慣れない遠い異国の言葉に聞こえるけど音楽は国境ないんですもんね。

もう少し先に取っておこう。(笑)


今日のブログはフードがテーマだったんだけど話が逸れてしまった。まあ、良しとする。




鶏肉あれこれ




未だ続けております、緩やかな糖質制限ダイエット。86キロから76キロまで落とした後にあろうことかラーメンを食べ始め、一時81キロまで戻りましたが今は78キロという、ジグザグな変化です。

糖質を制限しているイコール、夜中にはラーメンや天津丼を食べられなくなるので、僕的にはかなり効果があります。

別に「夜中のラーメン禁止ダイエット」でも良いんだけど、余りに当たり前過ぎて続けにくいんですよね。(笑)厳しめで大袈裟なミッションでないと結局、長く続かないのです。



そんなこんなで最近利用するのが近所のナチュラルローソン。





低糖質パンとか、色んなものがズラッと売っています。ダイエット前は、何となく騙されてるような気がして利用したことが無かった。輸入のポテチなど意識高い系のラインナップは通常店より一割くらい高い気がする。

そんな中で低糖質パンを買うのに入ってみたら、これが中々いい感じ。中には使えるものも沢山あるのです。


明日のパンを買うついでにそのほかも物色しているのですが、お惣菜コーナーの中に揚げてない唐揚げ(オーブンで焼いてるらしい)というのがあった。

唐揚げじゃなく、唐焼き、になるんだろうけど、どんな味かしらと思い買ってみる。なんたってナチュラルローソンなんだから、ナチュラルなはず!






糖質制限的に唐揚げ?と思われるかも知れませんが、唐揚げの糖質量は100グラム中3.66グラム。白米100グラムの糖質量が36グラムなので、ちょうど1/10なのです。糖質制限は脂肪分をカウントしないので、オニギリ食べるなら唐揚げを、となる。


僕はスーパーでもコンビニでも、買い物に行くと必ず100パーセント、つまみ食いアイテムを買って帰り道に歩き食いをします。下品です。

歩いて帰るときに唐揚げやクリームコロッケ、時にはシウマイなんかを食べる。激しく幸福に包まれます。

座って食べる100倍くらいのアドレナリンが出ます。夜店の屋台のあの感じです。もう44歳なのに、、、。


そして、伴侶は僕を汚いものを見るような目で見ます。だけど気にしない。


だって、、歩き食いが好きなんだから!



で、このヘルシー焼き唐揚げ。早速朝の街を歩きながら1つ、口に放り込む。



ゲーッ!!近年稀に見るマズさ!!!



なんだこれ!噛むと嫌な脂が吹き出して、肉質もグニグニしてます。隠しきれない鶏臭さ。

多分余った脂肪とか皮を丸めて結着させて揚げてんじゃないかと。恐るべし巨大飲食産業。


そのグニグニの向こうに、明らかにヤバイ薬品系の味。ポット洗浄中のお湯を間違えて飲んだ時以来の衝撃。

思わず植え込みに吐き出す。ごめんね。


もー、変なもの売りやがって。ナチュラルって名乗る割にはとんでもないケミカル味だよな。ケミカルローソンかよと。

いい加減な事してさ、先輩のからあげクンに伏して謝れと言いたくなる。からあげ先輩はジャンクさを隠す事なく、むしろ清々しい。


んー、コンビニの鶏肉系惣菜はダメですね。ファミマの唐揚げ串も、この系統のグニグニ脂肪団子だった記憶が。まだアリなのはセブンの梅ささみ揚げ、チキンステーキ。


大抵の場合、「鶏の身」が入ってないのです。つくねならまだしも、そんな事許されるんだろうか。



***


定休日、月曜の夜は珍しく友人のお宅にお招き頂きました。


天高が7メートルはある、湾岸エリアの高層階。料理好きで飛び切りお洒落なカップル両氏の繰り広げる食卓は、豪華で豊か。そして、何の嫌味も感じないのです。





僕でも知ってた築地の宮川食鳥鶏卵のかしわ鍋。銅の打ち出しの鍋で戴きます。しかも、主役の鶏肉はこんな折詰に入っているのです。





これが絶品なのです!!





***



話は少し逸れますが18年ほど前に、転々と焼き鳥屋さんを食べ歩いていた時期がありました。焼き鳥の修行をしたいと思っており、いずれピアノ焼き鳥屋をしようと画策しておったのですね。

20軒はリサーチしたかな。そんな中の、渋谷の放送局の真ん前二階にある小さな焼き鳥屋さん。

ヒゲ坊主のお兄ちゃんがやってる、その焼き鳥屋さん。もう、ダントツに美味かったのです。それまでの僕は「鳥の旨味」を知らなかったに等しい。今までのとは味も風味も全然違うのです。

その後、ゴリ押ししてスタッフとして入れていただいたのですが、暫くして「どうしてこんなに美味しいのですか?」と聞くと、


「宮川っていう日本一の鶏肉屋から仕入れてるから。ここの肉を仕入れてる店は絶対潰れないんだよ」と、衝撃の内容。


確かに、とんでもなく旨い鶏肉だったな。あれじゃ他で食えなくなる。

しかしその店はとても偏った客層で、当時のストリートカルチャー関係者の溜まり場となっていて、半ばサロンのような役割を担っていた。

有名なロックミュージシャンやデザイナー、テレビによく出ている総合格闘家とか、少し前に闇営業がバレてしまったタレント、金髪のあの人も。

大体は刺青だらけ、判で押したような強面のイケメンが詰め掛けており、僕はその中でビビリながら働いていた。

誰かがAV女優さんなんか連れて来ると、マスターは僕に「ちょっと頼むわ」と女優と2人でトイレに入ってしまう。もの凄いサウンドが店内に漏れる中、僕は呆然とお酒を作る。ニヤニヤ笑う客たち。


映画のワンシーンにある、悪の巣窟のような、強烈な焼き鳥屋でありました。

僕はその後ご縁がありまた別の会社に入社することになりました。要はこの巣窟、給料が安過ぎたのです。手取り11万円くらいでは生活できず、お店のネギの青いところや鶏肉の切れ端を持って帰って自炊するも、ガリガリに痩せてしまいました。

キヌギヌを始めたのは更にその3年後になります。

そして、宮川の鶏肉を使っていたその焼き鳥屋さんは店主のジンクスとは裏腹に、今はもうありません(何故だろう、、)




***



アルバイト時代以来の宮川の鶏肉。やはり旨かったなぁ。鶏肉はこうでないと!これで唐揚げ作ったら飛び上がるほど旨いんだろうな。今度やってみよっと。


話が逸れましたが、友人宅の食事その後。


圧倒されてばかりいられない僕ら。この夜はデザートとお酒を買ってくる役割になっていたのだが、少し手を掛けてみることにした。グルマンな彼らには、伊勢丹辺りの金で買えるスイーツでは勝負にならないのだ。

大体、情報量が少ない僕らに勝ち目はない上に、彼らはその辺りのは全部食い尽くしてるに違いない。



そこで、自宅から材料、ボールと電動ミキサーを持ち込んで、その場でティラミスを作る事にしました^_^





*材料


マスカルポーネチーズ 200グラム
純乳脂肪生クリーム 200cc


カルーアコーヒーリキュール 60cc(なければエスプレッソ50ccブランデー10cc砂糖20グラムでも可)
カステラ3切れ
余ったビスケット適量

生クリーム用砂糖、純ココア、ミント、果物 適量


1.控えめの砂糖を加えた生クリームを泡立て、柔らかくしたマスカルポーネを加え混ぜる。

2.テリーヌ型にビスケットを大きく砕いてコーヒーリキュールの半量を染み込まる。クリームを乗せ、更にリキュールを染み込ませたカステラを乗せ、再度クリームを乗せる。

3.冷蔵庫で30分ほど寝かせてから大きなスプーンで盛り付け、茶漉しでココアを振り、果物を添える



我ながらこれが旨いのだ!

これからのシーズン、デザートに悩むお呼ばれ食事会。どうぞお試しください。タッパーで持ち込んでココア振るもよし、電動ミキサーがあれば秒殺で作れます。メルカリで2,000円くらい。


なんの話か分からなくなったけど、美味しいものの話書いてたらグニグニの唐揚げの怒りを忘れました。よしよし。


宮川の鶏肉を含む、食事の数々を更に美味しくしてくれたのは、紛れもなく友人宅の和やかな風景。なんとも形容しがたい素晴らしい時間でありました。モノレールの夜景を見ながら静かな感動を反芻しつつ自宅へと戻りました。

日々慎ましく豊かに暮らすこと、そしてたまのおもてなし。それにまつわる料理や調理器具、アプローチが全て混ざり合い、自然で嫌味がない。

当たり前を繰り返してるから嫌味がないんだろうな。

レストランともホテルとも違う、暖かな食卓。吉本ばななさんの小説「キッチン」の世界そのものでした。


それに引きかえ、僕の自宅なんかはですね、そんなじゃないのです。どこにもアップ出来ない。お店にエネルギー吸い取られているので、必要最低限だけ揃えた学生寮みたいな雑然とした感じなのです。

やはり、キッチンやリビング、一番長く過ごす場所こそ、きちんと作りこまないと安らげないですよね、、。(いつかは、と思いつつ10年ほど経っちゃった)





すぐ影響されて、ヤフオクで友人宅より一回り大きな銅のうどんすき鍋を二枚、買ってしまいました!




これね、薄いのでピッタリ重ねて収納出来るんですよ。土鍋二台って場所取るけど、これなら省スペース。蓋はないけど一挙両得です。

この冬中にかしわ鍋、出来たらなぁ。築地の宮川さんにも一度行ってみたい。







もう冬はすぐそこ、巣篭もりの季節です。この季節は特に手を掛けた、暖かい食卓のある暮らしがしたいですね。


(締めが婦人画報風になってしまった)


溢れるカレー欲



糖質制限を始めて早3ヶ月が経ちました。9キロ落ちたところで体重は行ったり来たりを繰り返してなかなか落ちません。



だって、食いたいんだもの!


低糖質縛りの中、なんだかんだで量を食べてしまっています。食べりゃカロリーがあるので痩せませんわな。

その上、週に一度の解禁日が解禁しすぎてヤバい事になってます。先日の月曜日。カレーを日に3皿も食べてしまいました。文字通り爆食い、白目を剥いて流し込みました。

C&Cのオーソドックスなチェーン店カレーを食べた後に、、




新宿ガンジーの欧風カレーをふた皿(汗)




5,000キロカロリーを平らげ終えた後もカレーのサイトを見たり、動画を見る日々。カレー、ああカレー。


今回の食事制限にあたり、僕はカレーが最も好物たった分かりました。以前はランキング一位はラーメンだと思っていたのですが、どうやらカレーだったようです。(どうでもいい)


それに反して甘いものは殆ど欲しくなりません。寝る前にたまに欲しくなると糖質オフのチョコレートを少し、もしくは「たらみ」の糖質オフゼリーを半分とか。

自分の好みって普段は意外とわからないもんですね。



さて、問題はこのカレー封じをしない事にはダイエットが進まない。

カレーといってもご飯が大敵なのです。今のところご飯の代用品としては、こんにゃくやカリフラワーを刻んだ商品しかない。(試す気はなし)


ご飯をあきらめ、カレー味の食生活がベター。ネットを調べると、カレールウは糖質が多いので缶入りのカレー粉がいいよ!との情報。





ほほう。確かにローカロリーで低糖質。味はカレーだから、カレー欲は満たされるかもな。


早速買って試してみたよ。先ずはカレー味の炒めキャベツとふすまパンホットドッグ。



汁物はカレースープ。ベースのスープに豚バラ、油揚げとネギを入れてカレーうどんの麺抜き状態。これは温まります。


カレー粉、かなりの優れものです。この他にもカレーシチュー、カレー味のオムレツ、カレー豚汁、、、。






こんな食生活を10日ほど続けました。体からカレーの匂いがする(笑)


流石にカレー、飽きた




あんなに思い描いたカレーが疎ましく思えるなんて、、。やったー!と喜んだのも束の間、ネットの通販のオススメに出てきたヴィシソワーズに目を奪われた、、。






ぎゃー!!旨そう!!ヴィシソワーズの海に飛び込みたい、溺れたい。


あー、思い出した。食事制限始める前から、この繰り返しだった。何かを激しく愛し、2週間くらいこねくり回しては飽き、次に進む。

僕の予想だと、ヴィシソワーズの後はキャンベルのクラムチャウダーで、その次は中華風卵入りのコーンスープなんです。その次はソルロンタン、鱧の湯引き、牛しゃぶに胡麻ダレ、チキンのコチュジャン煮込み、生ウニ刺身、という具合に。


お店の楽器もそう。練習曲もそう。内装いじりもそう。飽きるまでこねくり回しては、その後見向きもしない。


何種類かのレパートリーをクルクル回っては、また頭から戻って。


そんなのを繰り返す人生なんです。まあ、良いんですけどねぇ。











昨日の言い訳〜鍋リメイク



昨日は急に休業してしまい、ゴメンなさい。


実は今、物凄くノッてるのです。昨日も働きたくて仕方がない。なので凄く残念でした、、。



土曜日の終業後、混んで盛り上がったので嬉しかったのか、そのまま工事をはじめました。いつもの「余ったエネルギー消化」工事です。


バックヤードの浄水器の蛇口を配管し直して30センチほど手前に移動。構造上奥まっていた蛇口、凄く使いにくくて毎日気になっていました。





これはいつも働くスタッフ向けサービスですかね。使いやすい環境で長く続けてほしいのです。


夜が明けて少し昼寝をしてから近所をお散歩したり、店に戻って植木の手入れなんてしながらゴロゴロしていた矢先、予約確認のお電話が。

1日繰り上がりました。(汗)どうにも調整ならない感じなので、はい!気持ちを切り替えて。



昨日の貸切の皆様は鍋をご所望でしたので慌ててコンロを2セットご用意いたしました。





1時間しか準備時間がなかったので余程動転していたのか、、。


白菜を買い過ぎてしまいました。

デカいの2個も!!!





不安は的中、ほとんどの白菜が余ってしまった。家に持って帰るも、こんなに食べられない。


白菜だけでなく、ネギも水菜もしめじもエノキも沢山ある。そもそも大前提として僕、鍋の白菜があまり好きではないんです。




あー、困った。










と、良いこと思いついた?!





少量で試作してみる。斜めに切った白ネギはバターで炒め、キノコ投入。大量の白菜をコンソメで煮込んでおく。

ここまでは寄せ鍋にしか見えない。




2つを合わせてミキサーにかけて粉砕。





ローリエを入れて再度煮込み、無調整豆乳と生クリームを少し。青ネギを散らす。



白菜のポタージュスープ!!







バターで炒めたネギの香り、ローリエがこんなにまで西欧感を高めるのか。寧ろ、トボけた印象の白菜さんはポタージュに相性が良いのかも知れん。

カロリーも糖質も低いのに、かなり濃厚。食べ応えも申し分なし。


許されるなら一人で鍋ごとイケちゃうくらい進む。ヤバイ。






ここ最近は毎日キノコオムレツと野菜サラダ、アボカド、そしてローソン低糖質ブランパンでしたが、野菜サラダがとにかく飽きやすい。なんの思想もなく噛み砕いて飲み込む。


つまりは生野菜が嫌いなんです。食っててそんなに変化がないので辛いのよ。


ポタージュだと栄養が壊れるかもだけど、量は圧倒的に摂れますもんね。しばらくはポタージュをサラダの補助に組み込みたいと思います。





そんなこんなで体重、20日で5キロ減。
嬉しいのだけど先は長い。ペース早すぎるので、少し緩めます。

糖質も少しづつ意識的に取るようにしています。かなり自分を洗脳にかけたので口に入れるのが怖いんだけど、これは薬だと思って。


そしてウォーキング。





いやー、すこぶる調子が良いです。今まで調子が良いなんて思った事がなかったので(常に怠い、モヤモヤ、ボーっとしてた)ちょっと変な感じさえします。

ま、やっと人並みの平均値に戻った、位に思っておきます。いつまで続くか分からないですし、、。


火曜にお会いしましょう。




追記


道路に面した看板の電球が切れています。お手数ですが営業中かどうかはお電話などで店舗までお確かめください。

そもそもあの看板は全フロア分、一括スイッチにて付けっ放しなので、営業時間とはリンクしておりません。

今週中にはメンテ入ると思います。すみません。



幻のパンを求めて



また低糖質ネタが続きます。かなりハマっておりますが、興味のない方にはあまり面白くない話なので、読み飛ばしてくださって構いませんよ。(とは言え裁縫箱が面白いとも思えないんだけど。)

ハマっていることを書くほうが筆が乗るのと、なるべく押し付けや否定はしないよう書いていますので、その辺りはお許しくださいませ。



温泉宿にて。夜中に何故かカレーパンが食べたくなりました。それも低糖質のやつ。


普段はカレーパン、そんなに食べないんです。ベタベタしてて、ならカレー食べるし。サンドイッチやハンバーガーなんかはささっと食べるにはよく利用しますが、カレーパンをわざわざ買いに行く、ってのはそんなになかったかなぁ。


制限を始めて10日。今までにない、もう、食べたくて食べたくて仕方なくないヒステリー状態。一口でいい、匂いだけでもいい(笑)低糖質食の最中、栃木の山奥の温泉宿の食事の炭水化物全てを抜いている僕にとって、それはどうしようもない。


今日都内へ帰ってきて浅草で降りた瞬間に、駅前の柵に腰掛けて低糖質のカレーパンを調べる。


いやー、しかし東武浅草駅。なんて素敵な駅なんだろうか。縦型で、東京で一番好きな形の駅舎。




レトロな外観にデパートまで入っていて、昔は遊園地にロープウェイがあったとか。





昔読ませてもらった童話に出てきそうな、素敵な構造物。西武新宿とか始発駅なんだからこんな風にすればいいのに、、。なんて、無理だわな。

それは置いておいてカレーパン。


ナチュラルローソンにも低糖質カレーパンが置いてあるらしいとの情報。しかし、浅草駅近くにはナチュラルローソンがない。


ネットを検索してみると、新宿線の菊川駅前に夫婦で低糖質パンを作ってる店があるそうなのです。


こうなったら、カロリー消費も兼ねて、菊川駅前まで歩くことにしてみた。そして、そこにたどり着くまでに仮にナチュラルローソンがあっても入らない事にした。


合理的でないこだわり、何がしたいのかよくわからない制約なのですが、大体の場合、こうやって生きてきました。


ナチュラルローソンではいつでも買えるけど(自宅の側にある)菊川はそうそう行く場所ではないし。


何より、このナチュラルなご夫婦にお会いしたくなってきた!!








浅草から一路、くねくね好きな道を歩く。あっ、バナナ?細長いカレーパン?!



何でも標的に見える。ヤバイ。


こんな大都会の真ん中でカレーパンなんて、10分もあれば5種類くらい揃いそうなのに、僕が今食べたいカレーパンは墨田区菊川にしかない。




昔からなんですけど、ある制約下、限られたもので何かを再現した料理というものに強く惹かれます。


精進料理なのに山芋で作ったうなぎの蒲焼とか、ベジタリアンで大豆のカツ丼作ったり、豆乳で濃厚なパフェ作ったり、凄いと思います。普通の作り方ですごく美味しい!よりは、制約のある中でなんとリアル!しかもそこそこ美味しい、の方が僕の胸には響きます。


パンなんて殆ど小麦粉だから糖質カットはどうやっても難しいらしいのです。しかも中のカレーも実は糖質過多。因みに市販のカレーパン、平均的な糖質量は29グラムの所を菊川のは5グラムですって。


小麦の胚乳を使わず、ふすま(ブラン)と、複数の材料でオリジナルのレシピでお作りになってるそう。

正にサバイバル、です。



あった!!





中は思ったよりコンパクト。パンは低糖質だけではなく、普通のも作っていらっしゃいました。





さー、ジャンジャン買います。生まれてこんなにパン買ったの初めて。(ご飯派ですので)






「優しさ」と「謙虚さ」を絵に描いたような素敵な奥様。色々ご相談に乗っていただき、オススメのを買わせて頂く。またいらして下さいね、との事。僕も「また是非寄らせてください!」と大きな声で返事をした。


いつ以来だろうか、こんなに大切に食べ物を買ったのって。すぐに持ち帰って冷凍して、毎日のサラダにプラスして頂きます。




市販品の1/6の糖質量の貴重なカレーパン、どんな味なのか。待ちきれないので失礼して新宿線の車内喰いをする。サイテーです。




キャハハ!!確かにカレーパンです!!うわー、素晴らしい。


お味は、、そりゃ制約だらけだから無条件に美味しいとは言えません。それを求める方が酷というもの。頑張ってる味、とでも言うのか、、。素直な味で、好きです。大袈裟だけど味とかコスパじゃなく、命のバトンを頂いてるような、そんな妙な感動がありました。(恥ずかしい)


続いてのトンデモパンは大豆で出来た地味な丸パン。



こちらの糖質量はですね、驚愕の0.6グラム。普通のコッペパンが25グラム位なので、1/40という恐ろしい低糖質。これがどのくらい大変なパンかは、糖質サバイバーにしか分からないかも。

僕の1日の許容糖質量は厳しめの上限60グラム。軽めのご飯一杯と同じです。

外食においてハンバーグやグラタンのような食品に繋ぎのパン粉や隠れペンネが入ってる事を予想すると、いきなりご飯やパンを制限一杯に食べるわけには行かない。

しかしこのパンなら1日で100個食べても範囲内。(そんな事しないけど)




大豆やグルテンのオリジナルレシピで作られてるそうです。素晴らしい。


お味は、、




いやいや、驚きました。ちゃんとパンです。パンしてますよ。

口でチギろうとしても硬く、少し引っ張られる。食べた後に少しふすまの匂い?があるんだけど、僕は気になりません。サンドイッチなんかにしちゃったら全然分からないレベル。

なんかね、、全体的に有難いんですよ。頭が下がるというか、貴重というか。

自分で植えた桃の木に、やっと実がなった、そんな感じの有難さでした。甘くないとか丸くないとか、そんなウワベなんてどーでもええねん。


また行きます!


「みんなのパン」

東京都墨田区菊川3-17-2 アドン菊川ビル 1F

交通手段: 都営新宿線 菊川駅 A3出口から徒歩1分

営業時間AM 9:00〜PM 7:00

定休日: 水曜日・日曜日







何でここまでやるかと言うとですね、、今後、もう二度と太りたくないんですよ。

太った人にしか分からない、人に会った時ほぼ全員に「太りましたね」と返される悲しさや、自分をコントロール出来ない気恥ずかしさ。そして、段々と人前に出ることが億劫になる。

何よりいつもドカドカと食べてる自分に疲れました。長い人生、食べることとは付き合わなきゃいけないし、食べることは変わらず大好きなんですけど、今までは「何食べようか」が生活の8割を占めていました。ご褒美にはまた美味しいものをたっぷり食らう。嫌なことがあったらヤケ食いで夜中に大盛りラーメン、チャーハン、カレー。

胃もたれしながら、明日はざるそばか、お茶漬けか、中華粥も良いなぁ、、なんて考えながらポテチを食う。

新宿辺りに住んでいると悲しいほど簡単に24時間好きな食事が摂れます。それに深く依存していた僕。これって中期の過食症なんですってね。


そして、太りたくないのと同じくらい強く思う事があります。



もうね、食べ物に支配されるの、ほとほと疲れたんですよ。



ご馳走へのプライオリティを「旅行」とか「コンサートに行く」とか、「洋服を買う」くらいのところに下げたいのです。最近じゃ食べることにさえ感動しなくなってました。飲み込んだらもう終わりですもの。噛みながら次に何を食うかを考え始めます。

そろそろヤバイな、と思いながら2年くらい過ぎておりました。




糖質制限は最初の二ヶ月が肝心だそう。ケトン体を燃やせる体に切り替え、カロリー計算は3,000キロカロリー以下ならまあ肥満は気にしなくていいらしい。



もう少しサバイバルして、燃えやすい体になったら毎日の糖質量を緩めて、運動を増やして、ご褒美の日も作っていこう、と。当然、今の生活で一生は無理です。あくまで癖付け期間としてトライしております。

最終的には末永く、人より粗食な生活を送りたいと思ってます。うちの婆さん、102歳で亡くなったけど菜っ葉と油揚げの炊いたのと漬物と、ご飯くらいでした。

例えば生前の婆さんに、かつての僕のように1日のうちに大盛りカレーと豚骨ラーメンと天津飯と餃子とからあげクンを食べさせたらどうなってただろうか。





まずは低糖質のおかずは大体頭に入った。次は主食を工夫しよう。コメはどうしても再現不可能なので、制約下でも食えるパスタやパンをしっかり研究する。


楽しみながら運動して、食い意地の奴隷から解放されますよう。









糖質制限と向き合う




ダイエット日記は書くつもりがないと書いたのに、やはり書いてしまいました。

「**キロ痩せました!」なんて報告されても読んでてつまらないでしょ。

僕が読み手なら、そんな事報告されても「へ〜、そりゃ良かったですねぇ。なら何故今までそんなに太ってたの?」と思う(笑)





10年前のわたくし。






これは、、辛いw


このオッさんに一体どんなドラマがあったのか、太っただけでは語り尽くせない色々な歪みが表情に出ております。



このブスなおっさんがどうやって立ち直れるか、高みの見物をお楽しみ下さいませ。話題の大河ドラマみたいに、年末にはどんな結果にせよ完結すると思います。


ダイエット日記は読んでてつまらない、と書きましたが、敢えてライフハックとして晒して取り組もうと思います。

ここはキヌブログ 、汚いところも全部見せます。

低糖質OLの書く、小さな自慢がさりげなく散りばめられてるようなブログには負けません。デブ顔のアップまで晒しているダイエットブログは見たところ皆無です。やれるもんならやってみろ。

おヒマな方はお付き合い下さいませ。




そもそも糖質制限とは。


やった事ないので知らなかったんですけど、何と目から鱗な仕組みでした。

食事を取ると様々な栄養が消化吸収されますが、注目すべきは炭水化物。小腸から吸収されると血液中を駆け巡ります。つまりは血糖値が上がる。

血糖値の上昇により膵臓からインスリンというホルモンが分泌され、指示を受けた各臓器は糖質をエネルギーに利用したり蓄えたりの活動を始めます。
余った糖質は脂肪の形で蓄積される、これこそが肥満の第一歩なんだけども、そもそもこの「貯蔵サイン」であるインスリンを出させない(減らす)食生活を続ければ、脂肪が貯まらなくていいんじゃね?という理論に基づき、アメリカのアトキンス博士が提唱したダイエット方法です。


蓄積されなかった脂肪は尿から排泄されるとの事。なのでお水をたくさん飲みます。

肉や魚、乳製品に油脂、もちろん野菜も食えて、むしろしっかり食うと効果が高いとまで書いてある。バターをおやつにしろと言うドクターの記事まである。

食べてはダメなのは米や麺類、パスタにパン。あと砂糖。かなり豊富な食事が取れることになります。


そんなにカロリーを摂って、痩せる?ホントに排泄されるの?というもの。


調べてると、どうやら排泄されるのは確実らしい。疑問は尽きないし、実体験しないと信用できないんだけど。




そして、低糖質で倒れたりしないのか?という疑問。

驚くべきは、全身の血液に溶け込んでる血糖の正常値は4グラム(角砂糖1個)でしかないんですって。しかも、肝臓は脂肪からブドウ糖を作れるらしく、低糖質の心配は全くないらしい。

稲作以前の石器時代の民の多くが低糖質でも生きられたとかなんとか、(中略)とにかく取らなくても平気らしい。


気をつけないといけないのは、うっかり筋肉がエネルギーとして分解されないようにタンパク質をしっかり摂ってのトレーニングは必須となるとの事。


そして、低糖質から通常食に戻す時にリバウンドが起きやすい、そこで失敗する人が多いという情報も。


低糖質ダイエットを推奨する意見はあくまで学説の1つだそうで、悪い面が全くないとは言えないよう。見極めて続けたいと思います。



能書きはこのくらいにして、取り敢えず始めてみることに。







とにかく2週間は低糖質の体を作るために糖質をカットしろ、との事で(ライザップのやり方ね)自炊の日々となりました。


まずはサラダを大量に作り置き。毎食用意が面倒臭いのは苦手です。





これを主食と思う事にする。米やらパスタは無かったことにする。しばらくの我慢です。

そしてオカズ。色とりどりのオカズさえあれば生きていける私。

サラダチキンは常に5、6個ストック。それでは飽きるので、普段は自炊をしていきましょう。

卵はオッケーだったから、今日はきのこオムレツにする。油は推奨のオリーブオイルで、ケチャップは低糖質。サラダはノンオイル。


ほい、今朝の朝ごはん。






糖質量は1.4グラムでした。ご飯お茶碗一杯の1/40。数字だけ見ると米が食えなくなくなります。



中々の満足感。前のカロリー制限の時、キツ過ぎて天明の大飢饉の夢を見たりしたんだけど、低糖質、、本当にこんなのでいいのか、、?



とはいえ、始めて4日で3キロ落ちたのでやはり効果があるのかも。と、調べたら体内の水分とグリコーゲンが失われただけですって。なるほど。



5日目でぶち当たったのは、無性にジュースが飲みたくなるという問題。ケーキや饅頭は普段、ほぼ食べないんだけど、起き抜けにオレンジジュースとリンゴジュースを半々で混ぜて飲んでおり、これが習慣となっておりました。禁止されると無性に欲しくなるのが人情というもの。


ネットで調べるとリンゴ酢とパルスイートを水で割って飲んでます、というご意見が。酸味と甘み、そりゃ間違いなくジュースですよ。





これがですね、メチャ旨いの!!


堂々の糖質量0.0グラム。なんだこのいい事している感じは。



間食もあまりしなくなりました。それでも欲しくなるとお豆腐とか納豆食べたり、ネット上にはからあげクンくらいは全然問題ないと書いてるんですよ。そうか、糖質制限だったか。ついカロリー制限と混同してしまう。


食生活全般において、万事こんな感じでやっております。サバイバルみたいで楽しくなってきました。何より、外食しなくなってお金を使わなくなったのがいい。



トレーニングをして、ランニングをして汗をたくさんかき、プロテインを飲んで、緑黄色野菜をモリモリ食らう日々。



運動嫌いでタバコと飲酒と夜中のラーメンが大好きなダメ人間の僕としては、こういう生活は、ある種の壮大なギャグだと思ってます。今も、始めた自分を少しバカにしてます。

健康を手に入れた人が陥りがちな「ソフトな押し付け感」にも抵抗あります。


若いお客に開口一番、「今日はジム行ってみっちりトレーニングしてきたんですよー」と言われても。こんなデブに一体どんな返答があるというのか。

「僕は同じ時間帯、ラーメン食べて寝てたよ」と答えることにしています。




でもですね、心の隅には「健康を手にしたスリムな人」への羨ましさがあります。そんなの、誰だってなりたいに決まってるじゃん。

もしそうなれたら、生きるのも楽そうだし、顔にハリも出て人前に出るのも苦じゃなくなるし、洋服も好きなの選べて、背中が痒くても手が届いて、そりゃモテたらこの上ない(笑)




飲み屋のマスターなんてのは不健康なイメージのほうが愛されるという持論がありまして、店では健康生活ついては話すのは控えます。恥ずかしいので店ではあんまり振らないで下さいね(笑)

しかしながらブログは別人格。クリックして見に来て下さってる選択制なので、好きなことを書かせて頂いてます。


たまにアップさせてもらい、気長に地道に頑張って行こうと思います。








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