18周年パーティー終わりました




狭い中で行わせて頂きました、18周年パーティー。ご参加を賜りました皆様には、心から感謝いたします。ありがとうございました!


そして、お話もままならなかった方もたくさん覚えています。ごめんなさいね。



2日くらい前から仮眠程度しか取れなかったもんで、夕方辺りから意識がフワフワとなり(断片的に)皆さんとどんなお話をしていたか定かでは有りませんが、動画を見る限り楽しそうな感じに映っていたので、まずは一安心、というところです。


今回は営業時間もスタッフも1.5倍という、強欲な試みだったのですが、過去最高の人数にお越しいただきました。


スタッフの皆さんには上手く伝えられない事が多い中で、テキパキと進めていただき、ありがとうございました。


少し振り返ってみます。



今回は写真多めで参ります。



***



ベランダでは早くからKちゃんが仕込みを開始。クラムチャウダーにミネストローネです。



森のキッチン、という感じです。



フランクフルトも僕の好みのカリカリに焼いてもらっています(食べかけ)



中では飾り付けの準備です。万国旗を付けたり、ソファを動かしたりテーブルを置いたり椅子を屋上へ上げたり。どうしても狭いので一つ動かしたら次の一つに取り掛かる、という感じです。




 終わり次第弦楽器のリハーサル開始です。






とか言ってるうちにベランダケータリングのシガニーさん到着。ミートボールにチャプチェ、スイーツにレモネード、アイスコーヒー。





チャプチェが本当に美味しかったんです。五個くらい頂きました。何が入ってんだろ。


飲んで食べて演奏して喋ってもまだ夕方前。更に営業は続きます。気がつくとお客さんがドアまでいっぱいに。あらら。





更にこのすぐ後には今写真を撮っているエレベーターホールはおろか、喫煙所までが満員電車状態になりました。


7時の前後半入れ違いの時にスタッフだけで記念撮影。今回はスタッフ、生バンド合わせて22人でしたが、一度に全員が集まることは難しく、アリの巣のように常に入れ替わりながら会を進めます。




この後は記憶がマダラになります。同じ伝達を何度もしたり、呂律も回らないし、元々声も枯れていたので、まるで薬物中道患者のようだったと思います。



カウンターの中には弦楽四重奏とコントラバス、ピアノにヴォーカル。管楽器ならまだしも、弦楽器は棒を左右に振り回して弾くので狭いところには向かないのです。無理を押して演奏してもらいます。




4曲くらい終えると汗だくになります。


ちょっと一息、と思うのと同時にカウンターは臨戦状態。ドリンクを待って頂いていた人の声が四方八方から飛んできます。


そこへシャンパンのオーダーが入る。何か一ネタやりたいね、、となり、またゴソゴソ道具を探し出す。BAR担当のスタッフにしたら邪魔でしょうがなかっただろうな、、。多動症でごめん。


ビール瓶を何本も割ったりと、こんな状態が24時近くまで続きましたw


特に後半のキツい中を回してくれた受付氏、及び4人のスタッフ達、ありがとうございました!





***




夕方前の光の差す時間の店内。弦楽器のチューニングの音と、スープが煮える香りがします。

知った顔がいて、ちょっとした音楽があって。飛び入りのお客さんの歌があって、1人で過ごす人やたまに見かけるお馴染みさんと初めて話す人、酔ってふざける人がいたり。


それぞれがバラバラでいいんですよ。個人が好きなスタイルで過ごしていて、何となくだけも居場所もある。飽きたらすぐ帰るのもあり。


そんなささやかな幸福感を感じる夕方でした。




打って変わって夜はフジロックのステージの小さいバージョンみたいな盛り上がりに。

演奏の合間に僕も「いよいよ何をやってもウケる時間帯がやって参りました!」と言いましたが、まさにそんな感じ。


お酒のペースもみるみる上がってゆきます。





言葉にするのは難しいですが、昔からの憧れに近づけたと言いますか、、「小説の挿絵のセピア色の酒場みたいな」匂いが少しだけしたような気がしました。


でもまだ手に入った訳じゃないんですよ。少し何かが違うんですよ。さっきまで見ていた夢を思い出そうとしても、全く手が届かなくてムズムズする、、みたいな感じかね。


いつか、その雰囲気にもう少しだけ近づけると良いんだけどな。



***



疲れ果ててその夜も店に泊まり、翌日コインランドリーで洗濯物を畳みながら、やっぱりイベントっていいな、と心から思いました。



もう4年もお休みしていたけど、今後はもっとやりたいです。ま、年に1度か2度くらいが丁度良いんだけどね。


終わった後に昨日の喧騒を反芻しつつ、あーしょうこーしようとメモを書きながら、残ったビールを飲みながらウダウダ過ごします。この時間が一番好きなんですけどね(笑)




そんな訳でして、無事に終えることができました。



狭くて不自由な中いらして下さったお客さまには改めてお礼を申し上げます。


そして狭い中で弾いてくれたバンドメンバー各氏、あまり伝達も出来ない中で頑張ってくださった受付、BARスタッフ、フードスタッフの皆にケータリングの両氏。


重ねてお礼申し上げます。ありがとうございました!



パーティー関連はこれにて一旦終了となります。お読み頂きましてありがとうございました!




おしまい




18周年パーティー始動!



【以前は2日間に渡り開催、と書いていましたが、凝縮して1日開催修正いたしました!】


2005年にオープンしましたキヌギヌちゃん、今年の4月4日で丸17年、18年目へと突入します。皆さまのお力のおかげでこんなに長くやらせてもらえました。本当にありがとうございます。


ついにこのお店も新成人ですね。いやはや、昨日開けたばっかりのような気分ですけど。この子供、手強いですよ。まだまだ反抗期は続きそうです。



そんなコロナで3年間中断した周年パーティーですが、今年は5月中旬に開催予定です!


今年も13:00〜25:00辺り、12時間ぶっ通しなのですが、お昼から音楽を聴きながら飲みましょう、そして近隣の迷惑にならぬよう、ということでこの数年、昼間からスタートして早めに切り上げております。





ベランダではフードをご用意。ご好評頂いているスープは今年はプロ級の友人にお願いする事にしました。僕のミネストローネ、割と評判が良いのですが、前夜に殆ど寝る暇がないので今年はお休みです。


お決まりのフランクフルトに加えまして、外注している特注パンも毎年の鎌倉キビヤベーカリーさんに加えて代々木上原の大好きなカフェにもお願いしようと只今交渉準備中となっております。


長時間だとかなりの量が必要になりますからね。



(2017年のメニューより)


もちろん音楽も毎年に増して沢山ご用意。

生ピアノリレーの前半と弦楽器メインとに分けてご用意の予定。


ストリングスはいつもの弦楽七重奏に加えて多数のヴォーカルが参加する花びら大回転!

新曲(バラード)もご用意しております。



ピアノリレーは各ジャンルのピアニストが生演奏をリレーで繋ぐ、という趣向。


生の音楽をバックに野外フェスのように昼間から酒飲んでウロウロ移動しつつしつつ色んな人とおしゃべりできるスタイルは、僕の理想でたります。


小さいお庭からは日が差して気持ちいいですよ。




そしてこの日だけは普段の営業ではまず敵わない「僕が出し物にのみ専念できる」という夢のような時間(笑)


楽譜を探したり奥から小物を引っ張り出したり、「次アレやりたい!」それだけに集中できる有難い日です。それもこれも、ミュージシャン含む22名のサポートがあるからです。そんな機会を与えて頂け、とても感謝しております。


という訳でこの日は沢山飲んで遊ばせて頂きます!



11坪の空間に、どこまでお楽しみを詰め込めるか。おもちゃ箱をひっくり返したような空間になると良いのですが、、、。


日程や金額はまとめて来週頭くらいに出せると思います。3ヶ月も先のことですが、今から予定に入れて頂ければ幸いです。



つづく。






湯煎式ウォーマー考



届きました、湯煎式ウォーマー!!





が、ショーケースにつっかえまして、見事に入らんのです。測らなくても大丈夫とタカを括っていたのが良くなかった。


寧ろ僕の感覚は正しくて、大理石敷いた分だけ高くなっていたのが原因でした。これさえなけりゃ入ったのに。うー、どーしよ。


そか、脚が付いてたよね。ゴムを付け替えてやろう。




3Mのガラステーブルの脚のシリコンパーツ、まだ残ってたんで使えるな。




ドリルで穴を開けて元通りビス留めします。





はい、これでオッケー。ちょこっと配線をいじってコードを横から出るようにしました。


それなら更に面積を稼げます。





手前に挽肉、奥には濡れ布巾で包んだトルティーヤを入れる。広く使えるし、湯煎だから管理も安心です。


後は左側のスペースに具材を入れたバットを並べて、、と。


ここいらでメキシコのタコス屋さんを画像検索。毎度のお楽しみです。


ほー。この店の挽肉は汁気たっぷりですな。服を汚しそう。


鉄板ではトルティーヤ焼くのかな?



ここの鉄板には恐ろしい量の赤い粉が、、(唐辛子)、、?




どちら様もこんなに具沢山なのね、、。僕のイメージだと挽肉の上はレタストマトチーズに少し青唐辛子の酢漬け、位だったんだけど。こんなに選べたらそりゃ美味いだろうけど。



こうなると種類が多すぎてもう手に負えない。




ま、自分の思う最低限のラインナップで細々とやりましょう。金土曜日、2日間を続けてやろうかな。



***



ここで問題発生。コンロを撤去したら、通常メニューであるホットワインをどこで作るか、という問題。いつもはこの湯煎器を置いてる位置に電気コンロがあるんだけど、置けないじゃん。


ストックのことを考えても、二日間もオーダーは止めたくないし、、。コンロを置けるとしたらカウンターの隅に、か。


今のはそこそこ大きいので無理なんだよな。新しく小さいコンロを仕入れようか、、。




とフリマアプリ。見ていたら直径9.5センチのレトロな電熱器がありまして即買い。



これじゃ味気ないし、誰かがうっかり火元を触れたら危険なので箱で覆うことにしよう。



テロテロに味のある五合升に組み込んではどうか?うん、素敵かもね。





四角の中に丸を入れるから、コーナーにスキマが出来るんだけど、どうしたものか。


上を塞ぐと宜しくない予感がするので、茶の湯の釜みたいに内側を銅板で覆うべきか。ちょっと調べてみよう。


表にはベークライトのスイッチを付けて、オンオフをコントロール。小さな穴を開けさせてもらってコードを出して、、。それなら何ら危なくないし、また升として使いたい時に塞げるもんね。


落ち着いた風味のコンロがひとつ欲しかったんです。鉄瓶載せて沸かしたり、小さな網を乗せて餅を焼いたりするような。


、、どっかのどじょう料理屋で似たのを見たな(笑)




素敵なのに仕上がるといいんだけど。仕上がりましたらまたこちらに書きますね。


と、タコスよりもコンロの方に気持ちが寄ってしまってるではないか。


あー、いかんいかん。





(さらに続く)



トルティーヤその2



ああ、また要らない調理器具を買ってしまった、、。


好きなんです、ステンレス厨房機器。






ホテルのビュッフェなんかにある、湯煎保温器です。中にお湯を入れて電気で温度調節ができます。中古のキレイなのが出ていたので即買い。


今月のお小遣いが飛んでしまった、、いやいやこれは先行投資ということにしておこう。お店屋さんの夢がグッと拡がります。


湯煎って便利なんですよね。昨日の七草粥もそうだけどお雑煮にフォーにおでんにポトフ、日本酒の熱燗までも。


温かいメニューにつきっきりになる必要がありません。


今まではコンロと丸鍋を2ペア、並べて湯煎していましたが、多大なスペースを取られてしまう。カウンターの席を一つ潰したりもしてました。


これなら一台で真四角でしょ。今までの半分くらいのスペースで済みます。


カウンターではなく内側の狭小スペースにもスッポリはまります、、。ハマるはず。(未計測)



タコスの時には保温器の片方には焼き目をつけたトルティーヤを入れ、もう片方にはスパイスで炒めた挽肉を入れて保温する。そうすると一箇所で火口が賄える


あとは、具材の置き方。


ステンレスバットなら手持ちでたくさんあるので


これを置く台を作ろうと思います。


取り出しやすさを考えたら階段状のこんな感じかね。これはファミレスのティーパックストッカーなんですけど。



チーズ、ダイストマト、レタス、ハラペーニョ、オニオン、サルサソース、ペッパーソルトも置けたら完璧。4個口の2段あれば足りるかな。


*保温器からトルティーヤを取り出す

*肉を乗せる

*好みを聞いて具材を載せる

*吊るしたパラフィンの包み紙で包む


全ての動線を1箇所に集約できたら、複数オーダーご通ってもサッとお出しできる。



大理石の幅が600mmジャスト。 湯煎保温器が370mmだから、残り230mmの幅にバット8個を積み上げないといけない。




つーことは、ワンフロアに2戸ある傾斜した4階建てマンションを一棟建ててやればいいのか。


えー、こんな感じ?




焦って力をかけたら一瞬で地滑りが起きそう(汗)




安心して暮らせるよう、基礎のしっかりしたのを作らないとですね。(メンドクセ


ま、お盆もお皿必要ないし、洗い物も出ません。早くパラフィン紙を「ピッ」って引っ張りたい。






***




1月、2月は暇な日が続きますが、今年は更にコロナの感染者が増えて、とんでもなく暇な日々になるんじゃないかと。


こーいう時こそ巣作りをして、今後のノウハウを身に付けて。春に向かってまだまだ庭いじりやら鳥の餌台など、仕事を沢山作って気が狂わないように忙しぶるのが得策です

(´ω`)


暫くは間を開けた金曜日辺りに、脈略ないメニューをご用意することにします。



保温器があるもの、火の番をしなくていいから温かいメニューのバリエーションは無限です。次は何がいいかな。

ロールキャベツはキャベツが煮崩れるしパス。カレーライスは飯炊かなきゃだし(米を炊く料理は鬼門)パスタってのも複数出すのは難しい。


やはり仕込みありきの、ポトフ、クラムチャウダー、ミネストローネなんかが出し易いよですよね。




何かいいメニューがあればお教え下さい!





そんな訳で更につづく











七草粥、無事終わりました



用意しました35食、全てなくなりました!




新春のお振る舞いとしてお出ししましたが思ったよりもオペレーションが大変でした。

メイロー氏はスイスイ働いてくれたのですが、それにしても狭いスペースの中で日本酒の振る舞いもあり、ダブルで終始余裕がなかった。


来年からはどちらか一つにしよう。




満席で日本酒出して、お粥盛り付けて普通のオーダーお聞きしておつまみお出しして、電話が鳴ったら完全にパンクしますね。これじゃ逆にご迷惑かけてしまいます(汗)


少し見直さないと。


そもそも必要な物が多すぎるのです。朝食会場かよ!と。





狭いながらも出来ることはある。効率化の殆どの原因は配置問題じゃないかと考えています。2人のスタッフがぶつからない動線で、最小の動きで済む位置にモノを置く。 


(来年への備忘録です)



左のスタッフがお粥をよそい、七草を乗せる。その間に右のスタッフはお盆に塩昆布と箸などを組み立てる。


何度も実験したんだけど、圧倒的にスペースが足りないんですよ。どうやってもお盆を拡げて盛り付けるとスペースが足りない。5食とか同時に出すタイミングがありましたが、片付いていても2つ分のスペースしかない。こりゃ無理ゲーだわな。


ホテルの厨房なんかにある、あのラックさえあればスイスイと、、。


勢いでヤフオクの中古をポチッとやってしまいそうになりました。絶対に要らんけど。


でも、バタバタしつつもフードをお出しするのは大好き好きなんです。間も持つしw前にも書きましたが自分の店の中でお店屋さんごっこを出来る楽しさは例えようがありません。ラーメン屋さんでも板前さんでも、なに屋さんにでもなれる。


という訳で、再来週の金曜日にはラテン音楽を流しながら、タコス屋さんをお送りします!


なぜタコスなのか。今頃はお節料理の反動で、ついこういう食い物に目が行ってしまいます。


前にやってるもんね。へへへ。




2020年の一月か、、。3年分の進化という事で、過去の半分のスペースでセッティングするのを目標にやってみよう。


(再び自分用の備忘録です)


*合い挽きミンチと玉ねぎは炒めて油を切り、ステンレスポットにて湯煎保温

*レタス、チーズ、ハラペーニョ、ダイストマト、オニオン、は新什器にて5段収納

*トルティーヤは先に焼き目を付け、アルミホイルに包んで金網敷きホットプレートの上にて常時保温

*サルサソースはチューブに詰め直して上からヒモで吊るす


そして、、この包み紙。これをピッ!とやるのがお店屋さんゴッコの楽しみなのです。





今回はスタッフ氏に譲ってあげよう。



という訳で、1/20(金)はタコスの日です。こちらはお振る舞いではなく、一つ六百円(税込み)を頂戴いたします。


また近くなったら告知いたします。



14周年パーティー終わりました




まずは、狭い中来て下さった178人の皆様に御礼を申し上げます。ありがとうございました。


山奥の小さなフェスみたいな、いい雰囲気に仕上がりました(笑)





個別にお話も出来ませんたが、アイコンタクトとたくさんの音符、という形で「ありがとう」と叫んでいましたの、分かりました?(ズルいですかね)




今回のバンドは留学中のM氏とその伴侶が一時的に抜けまして、5人。そこへヴォーカルが3名でした。





我ながら良いメンバーに支えられ、弦楽器とジャズというキヌギヌ新境地を進んでおります。編曲はピアノのたかちゃん。本当にいつもありがとう!


そして、スタッフはこの通り。レギュラーも居れば年に一度の方もいれば、という村祭り的なメンバー。一番古い方で2年半なんだけど、家族のような存在です。





日の差す中で、ミネストローネの香りと共にスタート。






数々の飛び入り。オペラ歌手いずみちゃんにドラァグクイーンのドリアンによる美輪明宏氏、ジャズピアノのてっぺいくん、パーカッショニストのHくんに、、、もう数え切れないくらい。


途中、警察がいらしたりしましたが、その後はアンプラグドにてラストまで突っ走りました。





8時間の間に、本当にたくさんのいい男達が来てくれました。そう、ウチのお客さんはいい男が多いのです。物静かで知的で、群れて騒がず、でもよく笑い、ノリも良い。
7時くらいでしょうか、思わず店内を見回して見惚れてしまった瞬間があります。


内輪ネタのうるさいガキ共や、沢山で群れないと行動できないようなチーム、説教臭い上に、すぐ口説こうとするジジィなんかは居ませんの。よそは知らんけど。




そして、このブログでお馴染みの三橋順子先生がお見えになり、、、準備に2日徹夜なのと飲みすぎた僕はビービー泣いてしまいました、、。





三橋先生は僕がこの10数年欠かさずに毎日ブログをチェックしている、トランスウーマンの大学の先生。

いわゆる、「僕のアイドル」なんですね。

性社会、性分化史研究がご専門なのですが、あらゆるジャンルを網羅してらっしゃる。



まあ、ずっと泣きそうでムズムズしてた所に、トドメを刺された感じですかね。嬉しかったな。








節目とはいえ「長年の想い」とか「今年の抱負」みたいなのはもう良いですよね。毎年書いてるし(汗)


今後への抱負があるとしたら「日数減らしながらもより充実した営業を」的な感じですかね。ちょこちょこ連休なぞ取りながら、この後長くやらせて頂けたらと思います。

お休みを限りなく減らして、いつも開いている店って、割り切ればすぐ出来るのだけど、それって何の意味があるんだろうか。

そう言うお店のマスターって、疲れ切ってて愚痴っぽい話が多い気がする、、。


僕ならリフレッシュしながら、常に元気な状態で長く続けたい。延いてはお客さんの為でもあるのです(笑)



なので、お休み確認としてこのブログをチェック頂くよう、今後ともよろしくお願い申し上げます。無駄足は踏まないでください。あ、今夜もお休みです。



もはや、バーだからとか飲食業だから、こうあるべきなんてのは脇に置いておいて、もっとプリミティブな課題に向き合わないといけないのです。

究極的には酒と音楽があって、素敵な「しがらみのない」知り合いが少し横にいて(これ重要)違う生き様の人から刺激をもらえて息抜きが出来、なおかつちょっとだけ色恋の期待もある、そんな場所が僕の店の理想なわけです。


それはバーへの期待すべきコンテンツ、延いては生きる上での不変の欲求とも言えるんだけど、永遠に変わらないそれを最大限に引き出せるよう、僕が毎日チューニングできるようなる、という課題。

今は出来る日と出来ない日があるのです。当たり前だけど。

こんなに楽しくて難しい課題はないんで、とにかく長く続けるしかない、のですねぇ。


年に一度の周年パーティーは、この答え合わせ的な部分も多分にあります。今年は夕方の段階で上手く流れが作れたな、と言うわけで意識的に酔わせて頂きました(笑)



ノリが作れて流れ出したら、僕なんかは酔っ払いの木偶の坊の方が良かったりします。

これも経験上だけれど、フワーッと漂うクラゲみたいにアホな方がお客さんも横同士が結びつきやすい。

「あー、シンスケかなり出来上がって来ましたね、、」

「さっきから叫んでるだけですよね、、w」



こんなにも平和な共通の話題が、果たして他にあるでしょうか、、。


たかが酒場の、そんな風な割とどうでもいい事を真剣に考えている毎日です。




そんな中で騒音により警察が来てしまいました。子供の日の6時前、夕方でもうアウトなんだ、と愕然としつつもちゃんと謝る。

来年からマイク控えようかとも思っています。多分僕の声で苦情頂いたんだと。

アンプラグドで出来れば、それも森の中みたいで楽しいかも。元々、そんな空間目指してるところではあるのですが。

んで、半分くらいの人はウトウト寝てる、みたいなノリを目指したいです。






ともあれ、今後もゆるーく、頑張らず、楽しく参りましょう。

もう少し気を張らず、楽しんだっていいんじゃない?




15年目もどうぞ、変わらぬご愛顧を宜しくお願い申し上げます。



店主より。










14周年パーティーのお知らせ



14周年partyのお知らせです。早いもので丸14年、15年目に入りますキヌギヌちゃん。まだまだ新人気分が抜けません。

オープン当時から悩みも課題も何一つ変わっていません。そろそろ楽になれると思っていたのに、、水商売はそう甘くありませんでした。

こんなに長く続けさせて頂きまして、文字通り感謝、の意味を込め、いつものピクニック感覚でお送りいたします。


混みすぎてとてもお替わりできないのに飲み放題料金払わないといけない、体質でお酒飲めないのに飲み放題料金払わないといけない。

奮発してシャンパン開けてやるぞ!と意気込むも飲み放題料金払わないといけない。


あれ何なの。なんか変なシステムがご近所で横行していますね。生意気ですか、その辺りのシステムも変えてやろうとか思っています。一軒が適正価格で長年やれば、良いお客さんはそのうち気付くはず。



? 5/5(日)

15:00〜23:00 (LO22:45?)

料金:1,500円with/1ドリンク(お替り500円)?

別売りフード:鎌倉キビヤの特製ベーコンオリーブパン/自家栽培ローズマリーのミネストローネ/粗挽きフランクフルトなど?

? 出演:新宿五丁目弦楽奏団/高島みほちゃん/RM/その他陽気な方々。

いつもの曲プラス今年は「はじめてのチュウ」Jazzストリングスバージョンもお送りします。


お荷物を置くスペースが限られます。軽装にて、お荷物少なめでお越しくださいませ。

混雑が予測されます。しかしながらビルの構造上、お並びいただけませんのでお近くよりお電話にて混雑状況をご確認下さいませ。経験上、おひと組3名様以内くらいでないと、まず入れません。

? 会員制となっとりますので初めての方はどなたかに連れてきて貰って下さい^_^



屋形船ご参加ありがとうございました




第三回大人の屋形船、無事終わりました。




ご参加頂きました皆様には厚く御礼申し上げます。いらしてない方はまた次回どーぞ。



いつも通り、お三味線の乱れ弾きにて船内へお出迎え。今回は71名さまでした。


そのあとは僕のご挨拶から乾杯。お料理を召し上がりながら隅田川を北上します。



スカイツリー前に停泊しましたら錨を下ろし、新橋のお姐さんによる舞踊。





その後はお台場へと向かい、再び錨を下ろして、またご歓談。





玄人カラオケ大会へとなだれ込みます。





(歌いながら客席にピンポン球120球を打ち込む)



楽しいことはしっかり味わいたいのでじっくり一つで充分、という方もいらっしゃるかも知れません。


しかし僕はそれを掛け合わせるのが好きです。割と情報量多目に畳み掛けるいつものパターンです。


お出汁も昆布とカツオ、椎茸を組み合わせると複雑で旨味が増します。



船に乗るだけでも楽しい。いつもと違う川から見る景色は非日常。


そこに粋な浴衣姿のお友達がいて、より楽しい。お刺身や揚げたての天ぷらが美味しくて、お酒は飲み放題。


一流の芸者さんがお酌してくれて、窓を開けると潮の香りがして、常に生の音楽があって、、。



しかもエアコンキンキンで広くて過ごしやすい環境。トイレの綺麗な設備。快適のためのインフラは必ず確保する。



少なくとも7つか8つは贅沢なモノを掛け合わせて、夢で見た遊園地みたいに仕上げたい。



でも、屋形船って中々リスクあるのですよ(笑)実は毎回ビビってます。


大型の貸し切り船、申し込み最低人数がありまして、不足分は自腹になります。正直、タダでさえ赤字なのに死ぬ気で宣伝して予約取れないと大赤字になります、、。



そんな中で生バンドと芸者さん入れて、なんて。




それでもいい!やらせて!!






見栄と思われてもいい、数年に一晩くらい格好付けさせてよ。



そして、古典芸能を崩して楽しむのもキヌギヌ流。


普段、開いた窓に座って演奏なんてして下さらないプロの面々に、隣の船を威嚇するよう無理やりお願いする。(笑)





このところ古典芸能は舞台越しで鑑賞するものになってしまいましたが、遥か江戸の昔はもっと身近でノリノリだったんじゃないかしら。


そんなこと思いながら僕もプロに混じってインチキ笛を吹かせて頂きました。




予算の都合で毎年は無理だけど、なるべく数年おきにはやりたいと思っております。



安くはない参加費を払って、お忙しい中いらして下さった皆様、心より感謝いたします。



今後も、贅沢でコンセプチュアルな本物志向の催しを出来ればと思っております!



そして、会を盛り上げて下さった邦楽連中の皆様、新橋の芸者さん、ある種全ての演目を掻っ攫っていったカラオケのみどりと恵子。



愛してます!



また馬鹿騒ぎやろうね。






数年後にお会いしましょう。






屋形船、1ヶ月前となりました



おはようございます。階段から落ちたその後ですが痛みも引き、シップ貼ってゆるゆる過ごしております。


今夜からオープン致しますのでどうぞお越しください。6月のシフトは少し待ってくださいね。






さて、7/1の屋形船ですが、1ヶ月を残して75パーセントほど埋まりました。今年も割といいペースです。


まだまだご予約頂けますので、迷ってらっしゃる方はどうぞご参加くださいませ!


お問い合わせはこちら、キヌギヌ店頭まで。 03-3358-0899



7/1、18:00より、晴海乗船場発となります。邦楽バンドに舞踊家、白塗り芸者さんも2人乗り込みます。お値段や時間、お申し込み方法等はこちらをご参考になさってください。



http://lequineguine.jugem.jp/?eid=1032



今年を過ぎますと、過去のペースを見ても数年空くことが予想されます(笑)是非ともお楽しみくださいませ。










屋形船のお誘い



企画物のご案内です。



キヌギヌ13周年パーティーは5/27(日)新宿五丁目の弊店にて開催となります。15:00〜23:00という聞きなれない開催時間ですが、どうぞよろしくお願いします!




そして、、、お待たせしました!


三年の空白を経まして、3回目となりますキヌギヌ変態屋形船大会を開催致します!!


【日程】2018年7月1日(日)18:00

【料金】15,000円(税込)となります。こちらに全て含まれます。

【定員】 今回はゆったり遊覧できる80名前後を予定しております。前回は3週間でご予約100名を超えました。お早めのご連絡をお待ちしております。

【ご予約開始】5月9日スタートを予定しております。

現金またはお振込の入金確認をもちましてお席の確定とさせていただきます。

経理上、クレジットカードはご利用頂けませんので現金のご用意をよろしくお願い致します。


【運行会社】あみ達さんより大和という日本最大の船をチャーターしました。ウォシュレット4室、掘りごたつ式、スカイデッキ付きとなります。

ホームページはこちら

【出演】新宿五丁目邦楽研究会

(日本の伝統的なおもてなしをお仕事となさる街のお姐さん、踊りのお師匠さん、お三味線のお家元さんなど一流どころのみ、ご登場頂きます!)


【メニュー】和食懐石御膳となります。飲み放題付きプランとなります。メニューは船会社の季節の献立に準じます。


もずくの酢の物
ホタルイカの酢味噌和え
厚焼き玉子
スモークサーモンのマリネ
茶碗蒸し
胡麻豆腐
穴子の煮付け
ホッキ貝のサラダ
ローストビーフ
お刺身の舟盛り
天ぷら 盛り合わせ(7品) (きす・えび・穴子・いかもしくはめごち・季節の野菜3品)
タコとホタテの炊き込み御飯
蟹のつみれ汁
季節のフルーツ (パイナップル・イチゴ)


お飲物

瓶ビール ※キリン(季節限定品、終了次第 『一番搾り』) 日本酒 ※黄桜 黒獅子 ウイスキー ※ホワイトホースファインオールド 焼酎(梅割り / レモン割り) ※メルシャン TAKUMA 芋焼酎 ※幻の露 麦焼酎 ※白水 白ワイン、赤ワイン ※フランジア(カリフォルニア産) 杏露酒 ※永昌源 ライチ酒 ※永昌源 梅酒 ※濃厚梅酒 緑茶 紅茶 コーラ オレンジジュース ウーロン茶 ミネラルウォーター 炭酸水


【乗船場所】晴海乗船場(大江戸線勝どき駅より徒歩五分、晴海トリトンスクエア向かい)


17:45には集合をお願いします!!











2015年の開催時は三味線4丁による曲弾きにてご乗船お出迎え。

歌舞伎より将門のハイライトを、舞踊2名により上演。三味線、平太鼓、小鼓、笛が入りました。





端唄などを挟みまして、東京湾へ停泊。窓を開き放ち、集まる他の船に見せびらかします。






その後は全員参加のカラオケ大会。夜桜お七など、演歌にはもれなく邦楽と舞踏の飛び入り有りの飛び出す変態カラオケ。


客にピンポン玉を打ち込みながらエロ歌謡を歌う彼女の勇姿が見られるか?!





締めは三本締め、これまた賑やかに邦楽と舞踊が入ります。お皿やコップを叩いて大団円。



少しお値段は張るのですが、飲食と演者さんへの花代を含めるとかなりお得な内容となっております。

船会社の方が仰るには、プロの演奏家がゾロゾロ乗り込むような屋形船はほぼ皆無だそうなのです。

モノホンの芸能とバカバカしさの融合を追求するキヌギヌ企画物イベント。 一晩だけ、初夏の江戸時代にタイムスリップ致しましょう!







どうぞお誘い合せの上振るってご参加下さい!!





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伽羅の香 (中公文庫) (JUGEMレビュー »)
宮尾 登美子
何不自由なく育った主人公は、何気なく始めた香道の奥深さに知らぬ間に溺れてしまう。免許皆伝の暁には、と始めた会合。気がつけば彼女の自宅は時のサロンに変貌し、有力者が訪ねて来るまでになる。しかし少数の仲間はそれをよく思わず、時を同じくして太平洋戦争の足音が忍び寄る、・・・・。
蘭奢待を始めとする平安から連なる奥深くも豪華な数多くのエピソードが、読み人を香りの世界へと誘う。
安いもので構いません、お好みの香木を焚き締めながらの拝読をお勧め致します。グッと気分が出ます。

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グロテスク〈上〉 (文春文庫)
グロテスク〈上〉 (文春文庫) (JUGEMレビュー »)
桐野 夏生
悪気もなく、ただ人の不幸を喜びに生きる「私」と、類い稀な美貌を持ち、出会う人々を皆驚嘆させてしまう実の「妹」、人に勝利する事でしか自分の存在意義を見いだせない、容姿に恵まれない和恵。その三人を中心に描かれるQ女子高(私立慶應女子高校がモデルになっている)の超閉鎖的階級社会を舞台に、途中入学組に対しての、富裕層からなる内部進学者からの壮絶ないじめを軸とした数々のエピソードは圧巻。物語全体は東電OL事件を主軸にして描かれており、後半は生生しい売春婦の日常が詳細に描かれている。店主がここ最近の著書で、久々に気骨を感じた作品。

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一の糸 (新潮文庫)
一の糸 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
何不自由ない造り酒屋の娘茜は幼き日に目を患い、その時連れられて聞いた文楽、露澤清太郎が奏でる三味線の音に恋をしてしまう。大正から太平洋戦争後にかけた女の一大抒情詩。乗馬を好む娘、宝石や宿屋を惜しげもなく買い与えるおおらかな母、その後の茜の命を賭けた壮絶な苛めとの戦い、本物の芸に賭ける壮絶なエンディングと、読みどころが随所に散りばめられた文句なしの女流文芸娯楽作品。

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悪女について (新潮文庫 (あ-5-19))
悪女について (新潮文庫 (あ-5-19)) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
公子という一人の貧しい女が中華屋の仲居からスタートして何百、何千という嘘を重ねて戦後の混乱期にのし上がる様を描いた作品。嘘を重ねると言っても、無論、それだけでは決して成功はしない。夜学に通って簿記の試験をパスし、自らの美貌を磨いて出会う男を翻弄し、汗まみれになり生き抜くさまは寧ろ潔い。とある事件後の週刊誌記者による聞き取り調査と云う一風変わった文体で綴られる全編は、時を忘れ、あっという間に読めてしまう。中でも、登場スr数々の大粒の宝石の描写は秀逸。「取材魔」の異名を取る有吉文学の中でも比較的軽めな現代もの。特に初心者にお勧めの一品。

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女系家族〈上〉 (新潮文庫)
女系家族〈上〉 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
山崎 豊子
船場に続く大商家の物語。入り婿の父が突然亡くなり、残された三姉妹が遺産相続を期に豹変を始める。狡猾な大番頭、突然現れる妾の存在に、三姉妹は関係を結んだ男の入れ知恵や様々な駆け引きを繰り返し、遺産を減らさぬよう奔走する。団結した三姉妹と叔母が妊娠したと思しき妾を抑えつけ、懇意の医師が器具を用いて検査を始める妾宅での描写は、昭和女流文芸史に残る陰惨な情景と云えるだろう。

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昭和初期の船場に三代続く女系の老舗足袋屋に生まれた男の半生を描く。女親に反発するかのように愛人を4人も囲いながらも商売に精を出す主人公。迎え入れた新妻の妊娠を探るために肥溜めを棒で掻き回す姑と大姑の陰惨な嫌がらせ、襲名披露の配り物がたった足袋一足だと聞いてケチだと馬鹿にする参加者を尻目に、実は踵の留め金具が純金製で帰宅した一同を仰天させるエピソードなど、船場の粋と意地が詰まった珠玉の作品。

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針女 (新潮文庫)
針女 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
出征した帝大出の弘一が残した青春の遺書を胸に、パンパンや闇成金の持ち込む針仕事に打ち込む孤児の清子。彼女は過去に踏んだ針が体を周り運悪く跛(びっこ)になるというハンディキャップを持つ。復員した夫は戦争のせいで性格が豹変しており・・。パンパンや気違いといった現代では禁止用語の登場人物が行き交い、戦後の混乱期をそのまま原稿用紙の上に広げたような生々しい作品となっている。

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連舞 (集英社文庫)
連舞 (集英社文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
昭和初期の日本舞踏の一大流派、梶川流の栄枯盛衰を描く。先代家元の妾の子に生まれながらも伸び悩む自分の踊りの才能、踊りの天才と謳われる性格の悪い妹、妹しか愛さない母に悩まされる青春時代。しかし、GHQ接収後のアーニーパイル劇場での歌舞伎ショーにてストリップを強要され、大逆転の末成功となり、家元夫人にまで上り詰めてしまう。忌わしい過去と出自に翻弄されつつも、過去をねじ伏せるかのように踊りに邁進し、遂に芸の道に境地を見出す主人公、月の直向な横顔が涙を誘う。

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明治のお嬢さま (角川選書)
明治のお嬢さま (角川選書) (JUGEMレビュー »)
黒岩 比佐子
明治期の令嬢の実態を探る。たしなみ、学力、美醜の葛藤、結婚生活まで多岐にわたる。面白いのは多くの令嬢は今と変わらず贅沢品に執着したらしく、友人の持ち物を嫉む生々しい手紙なども解説入りで紹介されている。その他、当時の流行の髪型や美人術、痩せる薬などの広告資料も収録。

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宮中賢所物語―五十七年間皇居に暮らして
宮中賢所物語―五十七年間皇居に暮らして (JUGEMレビュー »)
高谷 朝子,明石 伸子,太田 さとし
千代田の森の奥深く、宮中賢所に57年お住まいの神職の女性の半生を描いた作品。下界と分断された森の中で祈りを捧げる日々。厳格な穢れの区別(下界のものに触れると潔斎しなければいけない)、四足のものは食べてはならない、毎朝数時間かけて髪おすべらかしに結うなど驚愕の生活と共に、日本古来の自然に寄り添った質素な習慣を紹介する。

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朝香宮家に生まれて
朝香宮家に生まれて (JUGEMレビュー »)
北風 倚子
渋谷・松濤の鍋島公園一帯は戦前、広大な鍋島侯爵邸であり、著者の住まいであった。大空襲で火の海になった屋敷を逃れ、昭和という時代を生き抜いた、旧華族のお姫様の生涯。

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社長 島耕作(8) (モーニングKC)
社長 島耕作(8) (モーニングKC) (JUGEMレビュー »)
弘兼 憲史
言わずと知れた島耕作シリーズ単行本。長い経緯はさておき、弊店が表紙になっております。店主もタキシードでモデルを致しました。
是非お買い求めくださいw

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梨本宮伊都子妃の日記―皇族妃の見た明治・大正・昭和 (小学館文庫)
梨本宮伊都子妃の日記―皇族妃の見た明治・大正・昭和 (小学館文庫) (JUGEMレビュー »)
小田部 雄次
佐賀藩主鍋島家令嬢伊都子。彼女はのちに梨本宮に嫁ぐが、明治から昭和に渡って77年間日記を残していて、その様相は「書き魔」と言わんばかり。初の洋行先のパリで買い物の様子や婚礼、即位式などの華やかな思い出を経て、戦中戦後の倹約の様子や時代に対する落胆ぶりなど。往時の匂いが漂ってくるかのような生々しさ。著者、小田部雄次の解説が当時の世情をわかりやすく補ってくれる。

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写真集 酒井美意子 華族の肖像
写真集 酒井美意子 華族の肖像 (JUGEMレビュー »)
酒井 美意子
加賀藩前田家令嬢の酒井美意子。マナー講師として厚化粧キャラでメディアに登場した姿をご存じの方もいらっしゃるであろうが、彼女は戦前まで駒場の前田侯爵邸に居住していたことを知る人は少ない。莫大な財産と華麗な人脈を、膨大な写真とコメントで紐解く、いわば現代版歴史絵巻的な写真集。必読。

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極楽商売―聞き書き戦後性相史
極楽商売―聞き書き戦後性相史 (JUGEMレビュー »)
下川 耿史
戦後の性関連産業を裏側の視点から取材した戦後風俗史。進駐軍専門のパンパン宿や性具の販売店、愚連隊、ゲイバー、カストリ情報誌、個室喫茶・・・。戦後の性に携わった人々の汗や息遣いが聞こえそうな一冊。

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 (JUGEMレビュー »)

京セラ、auの創始者ににして仏門に入った稲森氏が、街の小さな碍子工場を一代にしていかに大企業へと成長させたかを描く。単なるサクセスストーリーに収まらない哲学や思想を散りばめた珠玉の一冊。

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芝桜〈上〉 (新潮文庫)
芝桜〈上〉 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
我らが有吉佐和子先生の長編。戦前の花柳界を舞台に、二人の女が艶やかに力強く生き抜く。温厚で情緒的な梅弥、狡猾で気ままな蔦代。共に授かった類い稀な美貌を武器に、ただひたすら戦前、戦後の花柳界を生きる。花柳界独特のお茶屋の仕組みや旦那制度、一本や水揚げなど、判りにくい独自の世界がこの一冊でよくわかる。ストーリを彩る、旦那からの贈り物の三越謹製三百円の帯や、大粒の翡翠の簪、英国土産の巨大ダイヤモンドなど、随所に登場する豪華絢爛な衣裳拵えと、それを取り巻く年増女将との丁々発止のやりとりの描写は必見。店主のバイブルと同時に、不動の一位たる女流文芸作品。

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書いた記事数:1517 最後に更新した日:2024/03/25

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