星も月も



さてさて、三丁目だの五丁目だのは終わりました。今の店を愛し抜き、限界まで手を加えます。(笑)


気球の背景となる、星のバトン。


近所の金物屋にて、2メートルのパイプとナイロン紐を買ってきました。





ナイロン紐を天井に固定する。天井の板は発泡スチロールみたいなふかふかなので、キリで刺して木材のある所を探り、ネジで止めます。


三本いっときました。今回は重いのだ。




そして、パイプに通します。横長の空中ブランコみたいなイメージです。






位置を変えながら、一番効果的に見える位置を探る。マナーとして、普段は絶対に星が見えないようにしたいのです。(ってブログで書いちゃってるけど)ともかく、隠れてる事が肝心なのです!



位置決めが毎回大変で、1時間は仮止めを繰り返す。四十肩なのに、キツイですわな。


ここへ、イルミネーションを巻きつけます。ここからはお楽しみ。




とにかく付けてみた。10メートルで100個もあるけど、そんなにいらないので少し省いて、70個くらいか。


何となくバラついてて収まりが悪く、ボケて見える。


欲しい絵は星の王子様みたいなわかり易い星空なので、全てを正面に向くよう針金で固定する。あー、腕が上がらないよ、、。





整いました!気球を飛ばしてみましたが、心なしか悠然と見えます(笑)







バースデーも垂らしてみましょうか。


手描きのイラストみたいに、ファンシーな印象になりました。そう、これこれ。たまに出すものだから、キツめのファンシー感が欲しかったの。





誕生日の方がいらしたら、先ずはミラーボール。そして気球を飛ばす。んで、星がバサッと落ちてきて驚いた所にバースデーが字幕のように。最後はアヒルで締めます。

小ネタも5つ重ねたらご満足頂けるかと。


さらに心の綺麗そうな方ならレースのカーテンと、飛行機をプラスして締めはやっぱり法螺貝と太鼓乱れ打ちの最大9つ。


天井落ちてきそうですけど、平気かしら、、。




そして、、、やっぱ月が欲しいよな、しかも三日月、、、。と、調べると、、


ギャー!!速攻あったよお母さん!!


Amazon先生にて月が売ってました。なんて便利な時代になったんだろか、ねえ、お母さん。





何とまあ、理想的なチープさだこと。このシェードだけ使わせてもらい、中には星のLEDを突っ込みます。



雲は、、少し様子見ましょうかね。


天井のバトンも、それぞれ独立して動作出来ました。かなり混線していますが、僕の小道具の良さはシンプルで壊れにくい所にあります。


ヒモとネジとフックしか使わないもの(使えない)






メンテナンス無しで2年は持って欲しいところ。


何とかイラストのように仕上がりそうです(笑)








その前にクリスマス。今年はツリー以外に、頭上ツリーも復活させるのですが、サンタクロースのクソ重い人形と星のLEDで、更にアホ丸出しの店内になると思われます。






長年の夢が遂に叶いそうです、、。


そして春は、憧れのあれ、宙乗りを、、、。






うん、想像するのはタダですから。(笑)



有意義な定休日でした。




気球続き。



デヴィ夫人の奔放な発言を考えるよりも、自分にとって楽しいことをしないと、せっかくの日曜日が勿体無いのです。



というわけで、兼ねてから気になっていた気球のレール隠しの工事を決行することに。


家にあった木製ブラインドのパーツ4本を、ベランダで適当にカット。







バラが不思議そうにこちらを見ています。アンタいつも何やってんの?






しかし、廃材利用は良いなぁ。お金かからないし、ゴミ増えなくて済むし、既に味が出てるし、最高ですなぁ。


これを、L字金具でレールの手前に固定する。






うん、上手く隠れました。少しの歪みはご愛嬌。あんまり上手にやると元々あったと思われてしまい、悔しいのです。





カーテンレール、茶色でオーダーしたんだけど光沢があって嫌だったの。

これで、気球を取り付けてるステンレスのパーツも隠れた。






さて、気球環境が改善された今。こうなるとさらに背景や小道具を出したくなる。(ならない?)



例えば雲や月、星とか虹とか。


ファンタジーな小道具を作り込むと、未だに照れくさいです。はぁ?って感じの方も少なくない。

でも、照準を酔っ払った外国人観光客の旅行者に絞ると、割と恥もなくできちゃう。


これが、いちげんさんの日本人のサラリーマンの団体、を対象に考えると、かなり躊躇します。

下手したら「何に使うの?」とか聞かれてしまう。何に使うかなんて1つづつ考えてたらこの店の存在事態、危ぶまれるじゃないか。

最近ではあまり気にしない事にしているけど、気球を取り付けた日にも「何に使うの?」と聞かれ、少しだけショックだった。まあ、そこまでは気にしないけど(笑)


なので工事前のバカイメージを膨らませる時には外国人観光客の屈託無い笑顔をイメージする事にしています。








例えば綿で出来た雲と、月が降りて来て、乾電池式で光る星とかをバトンに固定して、それがそのまま降りてくるようなの。





これを降ろして、そこにミラーボールを回したらさぞ綺麗だろーなー、、。と妄想。


天井はまだスペースに余裕があるのでこれはいけそう。


今付いてるレースのカーテン越しに雲や月が見えたら、もっと夜空っぽくなるかしら、、?











昼間なのでレースのカーテンが反射して重たいけど、もうちょっと薄くて、ブルーなんかだといい感じじゃないかな。


と、Amazonでブルーのカーテンを検索すると、結構ある!そして安いのです。






ポチっとする前に、もう少し吟味しよう。






他にもカーテンが膨大にある。





ひゃー、、、、。恥ずかしい。






ダサっ!!


、、、、んん、待てよ。最近導入したオーシャンドラム、という波の音が出る楽器。





薄い太鼓なんだけど、中にビーズが入っていて、大きく揺らすと波の音が盛大に鳴ります。






こんな音がします。




大海原を渡る気球、、これもありかなぁ。

でも、デザインがダサ過ぎるんだよ、、、。


後はこんなのとか。





お城シリーズ。このユキオというメーカーのカーテン。ヤバ過ぎます。全部ダサい(笑)


この犬のとか。ヒー、、、。





もし出会ったイケメンの家にお邪魔して、こんなカーテンが吊るしてあったら、速攻で仮病のフリして逃げ帰りたくなる。

その位の破壊力があります。。




んー、どうしようかな。気球とレースのカーテンと背景の小道具。



焦らず、もう少し練ってみましょうか。


ああ、このままだと薄気味悪いマリオネット劇場みたいになってしまう、、。






行くところまで行くべきか、この辺りでやめておくべきか、、。





いや、やりましょう。いつか、日本人のシャイなお客さんも全員笑わせてみたい。





気球の電球しつこく改良の巻




気球のライト、実は全然気に入ってませんでした、、。


急いで買ったアクリルの気泡入りのボール、ギラギラしてますの。





これじゃ、まるでイカ釣り漁船のハロゲンです。






イカは好きなんだけどな、、、。もう一工夫したいところ。(。-_-。)



僕の好みは、甘美で切ない、古き良きパリのナイトクラブのような照明です。

絵本から飛び出したような、蜂蜜と焦がしバターのような匂いのする、セピア色の。


たかが気球の電気ごときでパリだの焦がしバターだの、なんて大袈裟なんですけど、自分の中での既視感を大切にしたいので、こだわるところは徹底的にこだわりたいのです。


逆に、どーでもいいところはどんどん捨てます。お客さんにエアコンが現代的じゃないか、と突っ込まれた事がありましたが、僕にとってはなぜか全く気になりません。

僕の思うポイントだけ抑えて歩んでいきます。(笑)



さて、追加注文したシリコンボール。




付け替えるとこんな感じなのですが、これでも素敵なんだけど、もっとアホっぽい、オレンジな色味が欲しい。



そそ、これこれ。






手元にあるオレンジのフィルム状のモノないかね、、。店中大捜索です。いつもの借り物競走。


ひどい時には何かを分解して取り出したり、本のページを切り裂いたり、何でもします。


倉庫に入ってたセロハン。いつかの周年で使ったかな。




あとは、オレンジ色のお薬のゴミ、キャンディの包み紙、目薬の袋とか、セブンイレブンのシール。見つけたらなんでも切り取って詰め込み、写真を撮る。

頭がオレンジ色に染まります。あー、ルイロデレールのセロハンとか、チュッパチャプスのセロハンとか、欲しいよぉ、、、。


実験的に、順番に色々ボールに詰める。



最終に残ったのがこの三種。

薬のパッケージと、色の濃い方がセブンイレブンのシール。





うん、こんな感じ。セブンイレブンのシールが良いかもです。


夜なので味付けは常に濃いめ。いつもそうなんだけど、ちょっと色味がキツイかな?くらいに作っておくと、日が暮れて、さらに混雑するとちょうど良くなる。



ここで、、シールが足りなくなる。そりゃそうだ、実験のはさけるチーズを買った時に貼ってあった5センチ位だもの。



ダッシュでセブンイレブンに行く。ペヤングを買って、シールが欲しいと伝える。


お店の人は一瞬訝しげでした。なーるほど、万引きするのに使うと思われるかも知れないよね。

聞かれもしないのに、工作やっててオレンジのシールが必要で、、と伝えると、「はぁ、、」とばかりに沢山くれた。






貼り終わったら、ペヤングにありつけるという訳。まさに馬の首につける人参と同じ。
これを丹念に巻きつける。トボけた感じが欲しいので、やや各球にムラを出してみた。





古いシャンソンを流しながら、、


セブンイレブンのビシソワーズを飲みながら、、




(雰囲気作りが大切です 笑)


昔のパリ、パリ、、





世紀末ベルエポックからゴールデンエージにかけて、っと、、





焦がしバターと、あと何だっけ?






はい、出来ました!






完全に自己満足です。多分、乃村工藝社とかにお勤めの方以外、誰も気付かないと思います。


でも、何か増えたけど統一感あるな、とか、どこか懐かしいな、って感じて頂けたらそれで良いのです。



なんだかんだ、作ってる時が一番楽しいのです。

そして自己満足はお店にいい効果をもたらします。髪を切った日や、新しい洋服を下ろした日のお出かけと同じ、どこか誇らしげで新しい気分になれます。



今回の2期工事は照明が480円と、大盛りペヤングとビシソワーズ二個で千円以内。まあまあ楽しめました。



これ、作るの楽しいんでレール込みで発注来たら嬉しいんだけど。(笑)






まだまだつづく。






気球に照明を



四月も終わろうとしております。ゴールデンウイークという、僕にとっては過酷な週間も始まりました(笑)


スタッフのシフトですが、これからここにアップしようと思います。目的の日に目掛けていらして下さいませ。


5月


2(火)ヒロくん
3(水)いのくん
4(木)タケくん
5(金)コウジくん
6(土)いのくん
12(金)あもくん
13(土)いつきくん
19(金)タケくん
20(土)オカケンくん
26(金)いつきくん
27(土)いつきくん



*毎月曜の定休日以外に、ゴールデンウイーク最終日の5/7日曜日はお休みを頂きます。




さて、気球。真っ暗でよく見えないとのご指摘が。


そこで、乾電池式のイルミネーションを巻きつける事にしました。



10球くらいが妥当か。
ネットで注文するも、待ちきれない。





よし、という事で、目星をつけてビレッジバンガードに電話。イルミネーション、少ししか置いてないらしいので、ハンズとドンキホーテ、ラフォーレ、その他8箇所くらいを廻る。やっとの事でルミネエストで見つかりました。


ケーブルをぐるぐる巻いて、カゴの上に等間隔に配置する事にしよう。パリオペラ座のシャンデリアのイメージ。






シャンデリア、メンテナンス用にこんなに下がるんですよー。ご存知でした?


しかも、シャガールの描いた天井画の一部が一緒に下がるのです。超カワイイやんけ!!

まだ見た事ないですけど。




元々ある針金に巻きつける。







ぐるんぐるんです。




テキトーにやったら、等間隔にならなかったので解いてやり直し。





毎度、やりながらノウハウが身につきます。終わる頃には上手になるんだけど、次に活かせるチャンスが来ても全部忘れてる、の繰り返し(汗)



そして、何とか放射状に仕上がりました。測ってやるって大事だなぁ。





お、ちゃんと気球が照らされてる!!





乗客も大変喜んでいるようです。






電池ケースも、カゴに穴を開けてブチ混みました。






僕からしか見えないので良し、とする。


凄いのは電球の持ち。LEDが長持ちするのは知っていたんだけれど、5000時間持つらしいです。1日15分点灯させても、今のペースだとあと66年持ちます。

77周年パーティーの頃にまた買い直して巻き直すとしよう。


その頃僕は107歳(笑)お店の方が溶けて無くなってそうです。


我ながら、とても良い出来です。これはちょっと西洋のどっかの百貨店のディスプレイみたいだ。稀に見る仕上がりの良さ。普段の僕のテイストもちゃんと盛り込まれてる。


あー、クリスマスのサンタクロースのソリも早く飾りたいな。





あと3箇所くらい手直しします。ヘッドの部分にも、もう一工夫欲しい。


気球ブームが来ております。(笑)

気球、やっと。



気球に乗って、なんて歌詞の歌がありました。懐かしいですね。


実物を見たことないくせに昔から憧れがある、そんなものの1つに気球があります。





こーいう悩みのない、特定の思想に囚われないアイテムが好みであります。アヒルにしろ、鳥や飛行機、果物、シャンデリア、ミラーボール、バラも楽器も基本そうです。


考えてみると子供部屋の壁紙の素材みたいなのばっかりですね。僕の頭の中が幼児のままなのか。



3メートルのスペクタクル、というのは気球の事なんです。これをカウンターの上で左右に動かしたかった。



注文していた電動カーテンレールが昨夜届きました。




某お高いホテルの部屋にも同じものが設置されてるという、24キロまで耐えられるという頼れるアイテム。(24キロのカーテンなんてあるんですね 汗)


これを、バリバリッとドリルで取り付けます。






スイッチはリモコンとボタンの2種類。ボタンも天井に取り付けます。見た目最悪なボタンだけど、ここは妥協して。





それで、気球のおもちゃをぶら下げます。昔買ったオランダのアンティーク。お店の後ろの方に飾っていたんですが、今回はフロントへ。





カゴにはお菓子を入れます。個装されたクッキーなんかよろし。







少し元気がない方がいらしたら、気球を飛ばしてお菓子をあげたいな、なんてメルヘン極まりない事を考えていました。

他にも、お釣りのやり取りとか、ドライアイス入れたり、紙吹雪を積み込んで風で煽るとか、色々バリエーションが効きそう。



スイッチを入れると、これがまた世にもバカバカしく左右に動きます。動画でないと分かりにくいのですが、丁度いいスピード。



電動なのでピアノ弾きながらでも操作できます。今は平日1人ぼっちなので、これは重要。









ブログを書いていて、何となく、前にも考えたような記臆が過ぎりました、、、。
4年くらい前に書いた妄想イラストを箱から引っ張り出して見てみると、その頃もやはり同じような事を考えてたみたいです。絵ではライムになってますが(汗)





レールを付けるだけで4年も掛かったのか、、。もうちょいペース上げていかないと。



とはいえ、電動レールを採用したのは年のせい。昔だったら妥協せずに壁に穴開けて歯車とハンドルとか取り付けてたと思う。それが面倒だから今までやらなかったんだろう。


そして、箱から出るわ出るわ、恥ずかしいイラストの数々。



メルヘンな殴り書き、物凄い量です。


店のオープン前にもこの手の予想図を40枚くらい描いていて、退職してから絵を持って不動産を探しに行った記臆が。



その頃描いた店内イメージ図。





懐かしいですねなぁー。金魚やシャンデリアなんか、割と実現可能な範囲の想像をしていたみたいです。

ピアノが隠れてるってのもまあ、その通りかな。



当時の僕は、カウンターにソーセージを吊るして売りたかったようです。


アップでも描いてました。






、、、って、これ今ならカーテンレールで出来るじゃん!!


イラストは上から下に降りてくる緞帳タイプだけど、ソーセージを棒に吊るしておいて、目隠しの布かなにかからスッと横に出せば、、






そして、ハサミでチョキンと。


こりゃ、肉フェスが出来そうですね。肉が左右に揺れて、ああ、楽しそう。


昔のイラストを見ていて思ったのですが、やりたい事はどんどん叶えないと、20代の頃思ってたよりは残りの時間がそんなに無い気がしてきました。




今年は少しだけ貪欲に、やりたかった事を叶えて行こうと思います。









電気街にて大先輩に会う、の巻



分かってもらえる一部の人にしかわからない話ですが、、。






古い電車とかバスに付いてるこーいうやつ。電車の放出サイトなんか探したけど見つからず、でもやっぱり諦められなかった。












それを探しに、秋葉原の某パーツ街を訪ねました。
この駅は独特です。東京に住んでいても今でも違和感があります。電気にアニメに、独自の進化を遂げる街。未来都市みたいだ。





駅近くに間口の狭いお店が並んだパーツ屋街が駅のそばにあります。数十件の小さな店が軒を連ねて、まるで戦後の闇市のよう。

ここは本当に素晴らしい。「こんな風で、こんな用途の部品探してます」とどこかで聞くと、その専門店まで連れていってくれます。しかも、それぞれの店は競合しないように少しずつ品揃えが違うらしいのです。


今回も、行きつけのブザー屋さんの感じのいいおじさんの所に行く。


ブザー専門パーツの店は、こんな風にボタンが付いていて全て視聴?出来るようになっています。




中にはとんでもない爆音で鳴るやつとかあって、「ブビビビビ!!」と街に鳴り響いたりして中々面白い。


小さなブザーを1つだけ買って、お尋ねする。


「操作盤なんかに付いてるサインランプ探してまして、ダイヤみたいにカットされてるプラスチックが付いてて、赤とか緑とか、バスの運転席に付いてるような、、」

と聞くと、「あー、表示灯ね、1つ裏の角だよ。」と。


歩いて40秒の店は、ジイさんがちょこんと座っている。サイズは全て同じ、両手を広げた位の小さなお店。




フィリピンのスモーキーマウンテンみたいに、恐ろしい数の部品が並んでます。




お爺さんに表示灯を探してまして、、と聞くと、

「あら、あるよ。何に使うのかしら?直流?交流?」とすかさず聞いてくる。


「はい、実はバーを営んでいて、ショーの演出で使うブザーや照明のスイッチパネルをアンティーク風に作っていてます。電源は100ボルトで、、」と正直に。


写真をお見せする。この方が早い。





ここで、照れくさかったりして変な嘘をつくと後々ややこしくなる。


例えば、車を改造していて、運転席に付ける表示灯を探してます、なんて言うと、見た目は同じでも24ボルト直流のパーツを出されたりして、家庭用電源には使えないのです。

前にもソケットパーツを買うのに嘘をつき、無駄な支出をしてしまいました、、。



お爺さんは白髪で、柔らかい話し方をなさる。目つきが独特で、お顔は東郷健さんに似ている。






「あら、面白いお店ねぇ。ふうん、ショーとかやるのね?ショーパブかしら?どこにあるの?」





(あ、この人オネエだ、、、。汗)





そういやこのお店だけ、うっすら香水の香りがする。それも昔流行ったような主張の強いムスク系の香りで、なんとも言えない退廃的な昭和のマダム感がする。電気屋なのに、、。


「じゃお兄さん、オーナーさん?ボーイさんかしらね、踊りも踊るの?場所は新宿かしら?」




(話がどんどんズレていくよ)



普段沢山のゲイの人に会ってるのに、突然街でバレると何故か恐怖を感じる。それがご高齢のオネエさんだと尚更な訳で。


街中でゲイ同士が発してる電波みたいなものがハウリングした時の、とても残念な時バージョンとでもいうか。(笑)

過去に同じような体験として、一人旅で行った旅館の布団係の人が同じ感じで、一晩中怖い思いをした経験がある。


謎の電気街で、明らかに動揺している僕を、ジイさんはお歳にも関わらず、力強く射抜くように僕の目を見つめる。

まるでライオンがウサギを睨みつけるようなその目に、ウサギは硬直してしまって目が反らせない。


その時、ジイさんは「ははーん」という目つきをして(多分僕がゲイだと確信したんだろうな)よりオネエな話し方になった。


「アタシもさぁ、稼業継いでこの商売やってんだけど、昔はよくマチに繰り出したもんよぉ。お兄さんのお店のカードとか無いの?」



(わー、電球買いに来ただけなのに、、、)



「お店は東京?」




『お、お店は京都なんですっ!!』




あー、また変な嘘ついちゃった。(´・_・`)




ジイさんは少し悲しそうにため息を吐くと、すぐパーツを取り出した。


「これね、1つ700円。電球は100ボルト5ワットが良いわねぇ、、」







おー、探してたモノがあった。さすがは某巨大電気街。にしても、早く立ち去りたい。


ジイさんはさらに悲しそうに


「京都、遠いわねぇ、、」




いやいや、そうじゃ無いでしょう。きっとこのジイさんは僕みたいな髭もじゃの、どちらかというと汚れ専なのかと。(笑)

いやはや、有難いんですけど、いきなりだと調子狂うなぁ。




お会計を済ませると、帰り際に


「電球切れたらまた買いに来るのよ」


と、柔らかく手を振った。









店に戻って取り付け作業。またパネルを開いてドリルでガリガリやる。





後は電源を取るだけ。内側から光ると、暗い店内からどう見えるのかな。楽しみだな。





作業しながら、チラチラとジイさんの顔が浮かんだ。僕も、間違いなく歳を重ねるわけで、その時僕はどんなだろうか。


あの方の年齢になっても仕事はしてるんだろうか。ゲイ特有のレーダーは作動してるんだろうか。香水の香りはするんだろうか。



感慨深い春の宵でございました。



追記


電灯、灯りました。








スイッチ増殖中





駄ネタが続きます。



カウンター左側のスイッチパネル。ご存知の通り、訳のわからないスイッチで溢れています。


天井照明や、各種効果音、入り口のインターホンに電話回線もここに来ています。





さらに2つの回線を開通させるべく、ヤフオクで落としたスイッチを自宅から持って来たよ。





昔の呼び鈴ボタンだと思われます。可愛い。早く押したい!


というわけでヤマダ電機へGO。



電気コード付きのソケット、赤のクリプトン球やらを購入。







お客さんがスイッチに興味を持たれると押されるのですが、丸いブザーなんかは、正直言ってうるさいのです。


音の鳴らない、でも作動してるのが解りやすい動作って何かないかな、と考えておりました。


そこで。昔のマイクロフォンって、通じているかどうかを示すサインランプが付いていたんです。

映画、英国王のスピーチに出てくる演説用のマイクロフォン。





見にくいですが、国王の前のカウンターに、赤いランプがあります。



これが、何の意味も無いのだけれど可愛いと。レトロなボタンを押したらこれが点く。それだけでいい。






似たような電球が見つからないのでヤマダ電機内で一番似たやつで代用します。

パネルの蓋を開けて回線を通す。いつもの揖保乃糸。






ソケットを固定して、コードの片方を分岐してカット、スイッチに配線する。





あー。なーんか、ダサい安物の口紅みたいだな。全然可愛くないけど、そのうち素敵な電球が見つかったら取り替えよう。





押すと、このように光ります。







「で、それが何なの?」と言われたらそれまでなんですけど、、。(笑)



古い操作盤とか制御装置に付いてるサインランプのようなのが欲しいんだけど、基本24ボルトらしく、繋ぎ方がわからないので断念。

素人はここまでか、、。









にしてもスイッチパネル、ここから始まってよく仕上がりました。(自画自賛)








17回線中、未開通のボタンが残り4回線。頑張ろう。


まだまだ上には上がいますから、、、。






(悔しい、、、。)





釣りものメンテナンス



お誕生日のキヌギヌちゃん、まさかプレゼントをあげるわけにはいかないので、メンテナンスをしてあげることに。


天井付けのバースデードロップと、ボックス付けのカーテンレールの、それぞれの位置を交換します。


多分、意味わからないと思います。(汗)


これは秋からやりたかった事なのですが、先延ばしにしておりました。
ピアノの向きを変えてから位置的に不都合が出て来て、結果的にあまり使わなくなってしまい、今日はその修正をします。



釣りもの、それはカウンター内側にある下らない小道具達です。


先ずは飛行機。


レールに飛行機が吊るしてあるのですが、普段は見えてしまうので天井の高い位置からフックで吊るしてたのですが、最近腰が痛いので、さらに低い位置に収納出来るように。





そして、レールの高さを30センチ程下げました。元々は天井につけていたんだけど、ボックスに固定しました。これも客席から見えやすいように。






手動で引っ張り出します。





入り口側カウンターに回って、テグス糸の付いた輪っかを固定する。





引っ張るとこちらに向かって飛んで来ます。





まだまだ来ますよ!






機体には操縦席があり、ここにお菓子を詰めて、お客さんにあげます。

遥々来てくれた外人さんカップルなんかにたまーにやります。(笑)



同じレールを使って、今度はカーテンです。

カーテンが二枚ハギなので、真ん中を縫いました。


このように収納されています。





クルン、と





広げるとこうなります。






天井にソケットがあるので、青のライトを明日付けます。


これはですね、歌う方用の前奏で閉じておいて、歌い出したら開くという趣向です。照明さんがカーテン係になります。


カーテンレールがボックスに降りて来たので、ボックスに付いていたバースデードロップを天井に固定します。


バースデードロップってのは、これです。紐を引くと、、






普段は見えないように、普段は天井にペッタリ張り付くよう付けました。この取り付け位置が大変で、1時間くらい調整をしてました。(汗)






操作用の紐はこちら。ヴィオラの横に移動。





後は、トリガーから輪っかを放ってあげるだけです。自分の重力で落ちて、左右に揺れてくれます。これがバカバカしくて良いのだ。



今日の作業で、3種、全部のせが可能に!




だから何って話なんだけど(笑)




釣りものの調整が終わった後はお酒の棚の棚板の追加。最近種類が増えたので場所が足りなくなって来ていたので。


倉庫に転がってた廃材を縦横にカットして、位置を決める。


しっかりL金具で固定して完成。収納力が8本増えました!






お隣の広い方はこんななってます。






次は金魚の水換え。月に一回必ず変えます。





春らしく、柔らかい金魚藻を増やしました。これはエサにもなるらしい。

ハゴロモ藻科のガボンバって種類が好みです。ユラユラ揺れて見ていて和みます。



それが終わったらチェンバロのチューニング。


この店は本当にやる事が山盛りです。たまに腹が立ってムカムカします。





その後は植木の手入れをして、掃除。ガシガシやります。


少しだけ昼寝して、8時から営業。


まあ、開店前は日によって違いますが、何かしらやってます。



一日中ピアノの練習の日もあれば、バラの誘引したり、窓側で本を読んだり、思い付いて電気回線をいじったりもしますし、オーボエやハープを練習したりも。



どっかの有閑マダムの趣味ですよねぇ。男らしさのカケラもないけど。


まあ、いっか。(´・_・`)





困った時の瓶頼み




例の棚です。まだやっております。

2016年にイタリアに行った時に買って来た、サンタマリアノベッラのリキュールが9本あり、店の棚の奥に突っ込んであったのですが、それを並べて飾ってみることにしました。




どうですかね?中々気に入っております。瓶の上に隙間が空いてしまってるので、薬局というか研究室風にスプーンなど並べてみました。まあこの辺りかと。



見ていて落ち着くな、と思っておりましたら、、。


ああ、これでした。銭湯の冷蔵庫(笑)




間違ってもこちらでは落ち着けない。なんでだろ、同じ瓶なのに。




ネットで調べたところ、サンタマリアノベッラのリキュールは今日本で買うと3種類しか売っていなくて、しかも7000円近くに値上がりしてます。なんでこんなに高いんだろうか。


まあ、そんな事でお得なので9本まとめ買いして、厳かな店内で「いずれライトアップして飾る」とか心に決めたのを思い出しました。


ブログを確認してみると、確かに書いてありました(笑)奇しくも買った日が2014年の3/10、という事は四年前の今日なんですよね。ブログは翌日に空港で書いたのを覚えています。


四年も経ったのかぁ、、。震災から6年でしょ、何て早いんだろう。












子供の頃から瓶が並んでる風景が好きでした。それでバーを始めたといっても過言ではありません。


実家の近所に山下耳鼻科という洋館風建築の病院がありました。レトロなんだけれど清潔そのもので、使い込まれたモダンな佇まいは僕の原風景のひとつです。そこにも瓶が沢山並んでおりました。


耳鼻科の診察台にある、喉に塗る薬の一番最後の甘い液体、あれか楽しみでした(笑)レトロな館で塗られる謎の甘いシロップ。切ない思い出です。

今の病院は、どうも好きになれません。プラスティックで無機質で、愛せない。





それに引き換え、レトロな病院って、どうしてこんなに美しいのだろう。


ここまで行かなくても





せめてステンレスとか





調剤薬局もね、こんな棚は便利でしょうが





こっちの方が断然夢があるじゃないか。






これなら毎日通います。(笑)









話が逸れました。




ああ、何でか僕はレトロに包まれて生きて行く。それだけで元気で安らかになれるのです。なんで古いものがこんなに好きなのか。今となっては細かく紐解く気もありません。

好きなものが見つかって、ただ感謝するのみです。そこにお酒や音楽や、バカな会話も落とし込める、バーという名の便利な装置。


レトロな空間を追う事は間違いなく一生飽きない自信がある。オタクは強し、です。




追い続ける事にこそ意味があり、それが僕に合ったスタイルなんだと思います。楽しくてしょうがない。



これからも素敵なお店であれるよう、のんびりやっていきたいと思いますのでよろしくお願い致しますね。(^_^)







さて、取り付け



さて、昼過ぎにショーケースが届きましたので、慌てて出勤。取り付けは早い方がいい。


最初思ったのはこの位置。入ってすぐ左の壁です。みんなから見えるし、玄関開けてすぐ、少し明るくなればと。




当てがってみる。ここで行きましょう。






アンカーを打ってからドリルでバンバン打ち込む。10分で完了!





次は電源を取ります。ここが厄介で、スイッチパネルから壁の隙間の空間を這わせて持ってくるのですが、、。

まずはパネルの裏側。





揖保の糸の作業工程みたくなっています。生きてるって電源って、どれだ?!



テストをしながら、使われてないのを見つける。奥にありました。次回のために印をつけておきます。


で、LEDライト。箱を開けた底の部分に固定します。



こんな感じかね。




そこで、重要なことに気が付いてしまった。


混み合う時に通ると、ここに確実に肩がぶつかる、、。ガラスに「バン!」なんてなったら、大変なことになる。こりゃダメだな。

もっと上に、、と、ここしかない。黒板のあったところ。(お店に来ていない方には何のことかわからないと思います、すみません。)


時間がないので省略しました。また1からやり直しからの、完成〜





そして、取り外し型の宝石箱を作る。小箱をぶら下げて、必要があれば取り外します。


世界堂にて、グリーンの素材と発泡スチロールの棒、そして深めの額。



クルクル巻いて固定する。なんか抹茶味の金太郎飴を作ってるみたい。食いたくなってきた(汗)






裏で固定して、表を整える。出来た!





箱自体ににも同じクロスを貼ります。この辺りは慣れてるのでささっと。





うむむ、全然可愛くない、、。何でだろう。どうしてかな。

石が密集し過ぎなのか、色味の問題か、とにかく却下。



このくらい全然可愛く見えないのも珍しい。なんでかね。



開店まで1時間を切ったので、取り敢えずあこや貝とか蝶のおもちゃ、フェイクの野菜を突っ込んでみる。百合の花は美輪さんの舞台に落ちていた造花です。





有りがちなのは昆虫とか貝とか、花の種とかルアー、鍵とかボタン、、。まあ、無難ですよね。何かが違う。

こんな自由な箱に何を入れたら素敵か、なんてのは自分の美意識を丸裸にされて問われている気がする。正面から行くか、少し外すか、かなり逸らすか。

なんでこんな悩む事態になってしまったのだろう。大喜利は苦手です。


僕的にはもっとアホなのを真剣に並べたいんだけど。


アホなの、、例えば


大きなスルメを縦に三枚くらいとか、日本各地のアラレとオカキ、とか、、


あー、全然面白くないよ、、。(´・_・`)



今夜一晩考えまーす。いいのあったら教えてくださいね。






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南の島に雪が降る (知恵の森文庫)
南の島に雪が降る (知恵の森文庫) (JUGEMレビュー »)
加東 大介
太平洋戦争末期、赤道直下の戦地ニューギニアで慰問団を結成し、7000人の兵士を楽しませた元歌舞伎役者の実話。ジャングルの中に歌舞伎座を建て、馬の尻尾や棕櫚の繊維で結いあげた鬘、パラシュートの打ち掛けや緞帳、ガーゼの糸を間引いた紗幕、そして紙吹雪を用いての雪景色に、遠い故郷を思い出し、兵隊たちは声を上げて泣く。究極の状況下での知恵と優しさの詰まった人々の心の触れ合いを描いた温かい作品。

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伽羅の香 (中公文庫)
伽羅の香 (中公文庫) (JUGEMレビュー »)
宮尾 登美子
何不自由なく育った主人公は、何気なく始めた香道の奥深さに知らぬ間に溺れてしまう。免許皆伝の暁には、と始めた会合。気がつけば彼女の自宅は時のサロンに変貌し、有力者が訪ねて来るまでになる。しかし少数の仲間はそれをよく思わず、時を同じくして太平洋戦争の足音が忍び寄る、・・・・。
蘭奢待を始めとする平安から連なる奥深くも豪華な数多くのエピソードが、読み人を香りの世界へと誘う。
安いもので構いません、お好みの香木を焚き締めながらの拝読をお勧め致します。グッと気分が出ます。

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グロテスク〈上〉 (文春文庫)
グロテスク〈上〉 (文春文庫) (JUGEMレビュー »)
桐野 夏生
悪気もなく、ただ人の不幸を喜びに生きる「私」と、類い稀な美貌を持ち、出会う人々を皆驚嘆させてしまう実の「妹」、人に勝利する事でしか自分の存在意義を見いだせない、容姿に恵まれない和恵。その三人を中心に描かれるQ女子高(私立慶應女子高校がモデルになっている)の超閉鎖的階級社会を舞台に、途中入学組に対しての、富裕層からなる内部進学者からの壮絶ないじめを軸とした数々のエピソードは圧巻。物語全体は東電OL事件を主軸にして描かれており、後半は生生しい売春婦の日常が詳細に描かれている。店主がここ最近の著書で、久々に気骨を感じた作品。

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一の糸 (新潮文庫)
一の糸 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
何不自由ない造り酒屋の娘茜は幼き日に目を患い、その時連れられて聞いた文楽、露澤清太郎が奏でる三味線の音に恋をしてしまう。大正から太平洋戦争後にかけた女の一大抒情詩。乗馬を好む娘、宝石や宿屋を惜しげもなく買い与えるおおらかな母、その後の茜の命を賭けた壮絶な苛めとの戦い、本物の芸に賭ける壮絶なエンディングと、読みどころが随所に散りばめられた文句なしの女流文芸娯楽作品。

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悪女について (新潮文庫 (あ-5-19))
悪女について (新潮文庫 (あ-5-19)) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
公子という一人の貧しい女が中華屋の仲居からスタートして何百、何千という嘘を重ねて戦後の混乱期にのし上がる様を描いた作品。嘘を重ねると言っても、無論、それだけでは決して成功はしない。夜学に通って簿記の試験をパスし、自らの美貌を磨いて出会う男を翻弄し、汗まみれになり生き抜くさまは寧ろ潔い。とある事件後の週刊誌記者による聞き取り調査と云う一風変わった文体で綴られる全編は、時を忘れ、あっという間に読めてしまう。中でも、登場スr数々の大粒の宝石の描写は秀逸。「取材魔」の異名を取る有吉文学の中でも比較的軽めな現代もの。特に初心者にお勧めの一品。

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女系家族〈上〉 (新潮文庫)
女系家族〈上〉 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
山崎 豊子
船場に続く大商家の物語。入り婿の父が突然亡くなり、残された三姉妹が遺産相続を期に豹変を始める。狡猾な大番頭、突然現れる妾の存在に、三姉妹は関係を結んだ男の入れ知恵や様々な駆け引きを繰り返し、遺産を減らさぬよう奔走する。団結した三姉妹と叔母が妊娠したと思しき妾を抑えつけ、懇意の医師が器具を用いて検査を始める妾宅での描写は、昭和女流文芸史に残る陰惨な情景と云えるだろう。

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 (JUGEMレビュー »)

昭和初期の船場に三代続く女系の老舗足袋屋に生まれた男の半生を描く。女親に反発するかのように愛人を4人も囲いながらも商売に精を出す主人公。迎え入れた新妻の妊娠を探るために肥溜めを棒で掻き回す姑と大姑の陰惨な嫌がらせ、襲名披露の配り物がたった足袋一足だと聞いてケチだと馬鹿にする参加者を尻目に、実は踵の留め金具が純金製で帰宅した一同を仰天させるエピソードなど、船場の粋と意地が詰まった珠玉の作品。

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針女 (新潮文庫)
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有吉 佐和子
出征した帝大出の弘一が残した青春の遺書を胸に、パンパンや闇成金の持ち込む針仕事に打ち込む孤児の清子。彼女は過去に踏んだ針が体を周り運悪く跛(びっこ)になるというハンディキャップを持つ。復員した夫は戦争のせいで性格が豹変しており・・。パンパンや気違いといった現代では禁止用語の登場人物が行き交い、戦後の混乱期をそのまま原稿用紙の上に広げたような生々しい作品となっている。

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連舞 (集英社文庫)
連舞 (集英社文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
昭和初期の日本舞踏の一大流派、梶川流の栄枯盛衰を描く。先代家元の妾の子に生まれながらも伸び悩む自分の踊りの才能、踊りの天才と謳われる性格の悪い妹、妹しか愛さない母に悩まされる青春時代。しかし、GHQ接収後のアーニーパイル劇場での歌舞伎ショーにてストリップを強要され、大逆転の末成功となり、家元夫人にまで上り詰めてしまう。忌わしい過去と出自に翻弄されつつも、過去をねじ伏せるかのように踊りに邁進し、遂に芸の道に境地を見出す主人公、月の直向な横顔が涙を誘う。

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明治のお嬢さま (角川選書)
明治のお嬢さま (角川選書) (JUGEMレビュー »)
黒岩 比佐子
明治期の令嬢の実態を探る。たしなみ、学力、美醜の葛藤、結婚生活まで多岐にわたる。面白いのは多くの令嬢は今と変わらず贅沢品に執着したらしく、友人の持ち物を嫉む生々しい手紙なども解説入りで紹介されている。その他、当時の流行の髪型や美人術、痩せる薬などの広告資料も収録。

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宮中賢所物語―五十七年間皇居に暮らして
宮中賢所物語―五十七年間皇居に暮らして (JUGEMレビュー »)
高谷 朝子,明石 伸子,太田 さとし
千代田の森の奥深く、宮中賢所に57年お住まいの神職の女性の半生を描いた作品。下界と分断された森の中で祈りを捧げる日々。厳格な穢れの区別(下界のものに触れると潔斎しなければいけない)、四足のものは食べてはならない、毎朝数時間かけて髪おすべらかしに結うなど驚愕の生活と共に、日本古来の自然に寄り添った質素な習慣を紹介する。

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朝香宮家に生まれて
朝香宮家に生まれて (JUGEMレビュー »)
北風 倚子
渋谷・松濤の鍋島公園一帯は戦前、広大な鍋島侯爵邸であり、著者の住まいであった。大空襲で火の海になった屋敷を逃れ、昭和という時代を生き抜いた、旧華族のお姫様の生涯。

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社長 島耕作(8) (モーニングKC)
社長 島耕作(8) (モーニングKC) (JUGEMレビュー »)
弘兼 憲史
言わずと知れた島耕作シリーズ単行本。長い経緯はさておき、弊店が表紙になっております。店主もタキシードでモデルを致しました。
是非お買い求めくださいw

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梨本宮伊都子妃の日記―皇族妃の見た明治・大正・昭和 (小学館文庫)
梨本宮伊都子妃の日記―皇族妃の見た明治・大正・昭和 (小学館文庫) (JUGEMレビュー »)
小田部 雄次
佐賀藩主鍋島家令嬢伊都子。彼女はのちに梨本宮に嫁ぐが、明治から昭和に渡って77年間日記を残していて、その様相は「書き魔」と言わんばかり。初の洋行先のパリで買い物の様子や婚礼、即位式などの華やかな思い出を経て、戦中戦後の倹約の様子や時代に対する落胆ぶりなど。往時の匂いが漂ってくるかのような生々しさ。著者、小田部雄次の解説が当時の世情をわかりやすく補ってくれる。

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写真集 酒井美意子 華族の肖像
写真集 酒井美意子 華族の肖像 (JUGEMレビュー »)
酒井 美意子
加賀藩前田家令嬢の酒井美意子。マナー講師として厚化粧キャラでメディアに登場した姿をご存じの方もいらっしゃるであろうが、彼女は戦前まで駒場の前田侯爵邸に居住していたことを知る人は少ない。莫大な財産と華麗な人脈を、膨大な写真とコメントで紐解く、いわば現代版歴史絵巻的な写真集。必読。

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極楽商売―聞き書き戦後性相史
極楽商売―聞き書き戦後性相史 (JUGEMレビュー »)
下川 耿史
戦後の性関連産業を裏側の視点から取材した戦後風俗史。進駐軍専門のパンパン宿や性具の販売店、愚連隊、ゲイバー、カストリ情報誌、個室喫茶・・・。戦後の性に携わった人々の汗や息遣いが聞こえそうな一冊。

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 (JUGEMレビュー »)

京セラ、auの創始者ににして仏門に入った稲森氏が、街の小さな碍子工場を一代にしていかに大企業へと成長させたかを描く。単なるサクセスストーリーに収まらない哲学や思想を散りばめた珠玉の一冊。

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芝桜〈上〉 (新潮文庫)
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有吉 佐和子
我らが有吉佐和子先生の長編。戦前の花柳界を舞台に、二人の女が艶やかに力強く生き抜く。温厚で情緒的な梅弥、狡猾で気ままな蔦代。共に授かった類い稀な美貌を武器に、ただひたすら戦前、戦後の花柳界を生きる。花柳界独特のお茶屋の仕組みや旦那制度、一本や水揚げなど、判りにくい独自の世界がこの一冊でよくわかる。ストーリを彩る、旦那からの贈り物の三越謹製三百円の帯や、大粒の翡翠の簪、英国土産の巨大ダイヤモンドなど、随所に登場する豪華絢爛な衣裳拵えと、それを取り巻く年増女将との丁々発止のやりとりの描写は必見。店主のバイブルと同時に、不動の一位たる女流文芸作品。

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