昭和ファンシーを考える




旅行先の鬼怒川温泉、某旅館よりお送りいたします。

この旅館は、どう見ても高度成長期に建てられたであろう古い施設を上手くリニューアルして、現代的な内装の元頑張っています。


渓谷沿いに掘りごたつなんかあって。



お風呂も去年だかにリニューアルされたようです。




お掃除が行き届いていてどこも清潔で、それにかなりお安いんです。一人二食付きで12,000円くらい。今はこの金額だと箱根あたりはアウトです。この数年で随分値上がりしちゃいました。


ロビーにシャンデリアとかマグロ解体ショーとか要らないのです。気楽でラフに楽しめるお宿が一番です!


しかし、安さには理由が。鬼怒川という寂れた温泉場の寂れた外観の建物、そして随所に隠しきれない昭和の設備が残っております。電話とかスイッチとか、完全に昭和40年代のままのデザインです。

中は本当にリニューアルされているんだけど。

お食事個室の電話なんか顕著だなー。こんなの見たことないもん。





お部屋でもそんなレトログッズを見つけてしまいました。絶対見逃さない(粗探しとも言う)



電話の横に何か箱があるぞ!





裁縫箱!しかし何年前のデザインやねん!!


アイラブテニスって書いてあるしw




こういうテイストのファンシーさって、僕の姉とかよりもっと上の世代かな。

内藤ルネさんより手前で





そうそう、ちょうど水森亜土さんくらい。1970年くらいかな。





僕の子供の頃のファンシーといえば、サンリオ全盛期だった。キキララとか、キティちゃんとか、もう完全にキャラクター化されていたような。








ファンシー全盛期のデザインってどんなだっけ、と思い、裁縫箱からそれぞれの時代の紐解いてみたいと思います。いつものネット検索頼りです。






うちの母の時代、だいたい1955年辺りでしょうか。

構造は大抵が薄いセルロイド製か、たまにベークライト。

デザインは中央辺りにポツンと1つ描かれていて、黒い人物だったり、割とシュールだったような。かなり抽象化されデザインされております。



なんか怖い。実家にこんなのありましたけど、かなりシュールだったな。





その後の時代は比較的具象的というか、アニメ的な可愛さを求めるようになるのでしょうか。

色も以前のより明るい色を選んでるように感じるも、少女のタッチは依然として怖い。



彼女も、やはり怖い。




そして時代は下り、旅館にあった水森亜土系のファンシー時代に繋がる、1970年代。

アイラブテニスのシリーズなのか、ハッピーサイクリングと書いてある。なんなんだろう、この全体に漂う無意味さは。



そのほかにもリトルチャンピオンというコピーのデザインも。おおよそチャンピオンに見えないアホそうな眼差しが見るものに安らぎを与える。



なんだ、またサイクリング案件かよ。この時代の裁縫箱はテニスかサイクリング限定なのか。





と思ったら、他にもありました。

木の下で愛を語る風のとか、



妖精風なやつ。羽生えてるけど平気なのかね。




定番の男女向かい合う愛の図案、など。ただひたすらに夢見心地な、穏やかな世界感。




この頃のファンシーさは、共通した徹底的なボンヤリ感にあると思います。四葉のクローバー、テニスラケット、自転車、花や風船。

そして、人物は下膨れの頰に金髪。悩みなき欧米の少年少女に題材を取っているものが圧倒的に多い。




そして、僕の時代。1985年辺りから。

キャラクター全盛時代。謎の生き物が大量に到来します。

まずはキキララ先生。



物凄く懐かしいんですけど。なんか、グッと来てしまいます。落ち着くと言う表現がぴったりな。

うちのタマ知りませんか、もはずせません。



なぜこんなのが流行ったのかわからないけれど、身の回りの女子の持ち物は全てタマでした。

その他、謎のキャラクターモノが氾濫していたようです。






この時代のキャラクターは犬とか猫とかペンギン、恐竜を可愛くアレンジしたようなのばかり。

今でも軽井沢の潰れそうなファンシーなお土産もの屋さんに行ったら陰ながら生存してるかもしれません。


同時代には、ライセンスによる垢抜けたキャラクターが並行して存在していました。今でも通じるような洗練されたデザイン。






ミスターフレンドリーとかいう気味の悪いキャラクターも、学校採用のデザインだったそうです。



冷静に考えるとこんなの怖いですよね。神社で頂けるお祓いの人型の紙にしか見えない。




さて、時代は下り、今はどんなデザインの裁縫箱を使っているのか。











なんじゃこりゃー!!全然モノを縫う気にならないデザイン、、。

まあ、男の子ならこんなので良いのか。気持ち悪いなぁ。



因みに、僕の小学生に充てがわれたのはベージュの箱で、何の可愛げもないこんなデザインでした。



没個性、生徒が争わないようにとの配慮なのか。

女の子は「鞠」、男の子は「独楽」でした。共産主義国家みたいでしたが、こんなもんかなと疑いもなく大切に使っておりました。


他の共産主義裁縫箱も大体こんな感じ。



小鼓もあれば




扇もある。




何で違和感があるのかって、ベージュの箱にフルカラーイラストだからなんだと思うのです。

黒字に金だったら、渋いながらも違和感なかったと思う。




中にはこんなシュールなのも、、、。




「鞠」にあんまり可愛くない熊をプラスしたデザイン。改革開放路線の経済特区みたいだな。



そして、限界集落みたいなデザインも。



嫌だなー。ここまで来ると無地じゃダメなの?と思ってしまう。




裁縫箱の表という単一キャンバスに描かれる時代絵巻。裁縫箱以外にも興味深いグッズがあるかもしれません。


また次回、掘り下げてみましょう。お風呂行ってます。





あけまして昨夜の紅白論




あけましておめでとうございます。皆様にとって素敵な一年となりますよう!

お店は1/4から、満を持してお送りいたします!



さて、キヌブログ 。今年は詰まらなくても細かいことをバンバン書いて行きたいと思います。割と下調べしたり画像溜まるまで待つことが多いので(現在20本くらいネタが貯まっていますが)とにかく書く。書いて、気に入らなかったら翌日消します(笑)



今年の紅白歌合戦。僕はこの紅白が大好きなんですね。事務所の力や序列やランキングやキャラ被り、なんやかんやあるけれど、年末には(選ばれた人のみ)垣根を超えて集まる、という超越感が好きなのです。


ところが、最近の紅白はちょっととっ散らかった印象が拭えなかった。ベテランに実力派、アニソンに小娘の集団に、とにかく全部を網羅しなけりゃならないのは仕方ないとしても、それらを貫くポリシーみたいのが何となく欠落してて、とにかく全部出して視聴者を増やしたい、みたいな風にしか見えなかったのです。
カオスにもならない、ただの羅列の大行進というか。

とはいえ、僕にはそれらをまとめる演出なんて到底思いつかないけど。もしあるとすれば今回の「平成最後の」とか、大きな震災の後とか、そういう大義名分が鍵になると思うのです。



そもそも、国民全体が楽しめる1つの歌番組なんてものが成立するのかどうか。

ネット批判ジジイのようで嫌なんだけど、ネットが世に普及してからというもの、世の中が同じ曲を口ずさむなんて時代は終わってしまった。

テレビとラジオがメインのメディアであった古き良き時代、百恵ちゃんやピンクレディの頃が最後だろうか。

いや、ネットが登場する前に、既に破綻してたのかも知れない。例えば小室ファミリー全盛の頃だって付いていけないお年寄りは沢山いらしただろうし、年月が過ぎた今、僕がお年寄りの側に回って、そういうギャップが露呈しただけなのかも。




にしても、エンタメとしては方法はあると思うのです。今回のMISIAや米津なんとかさん、椎名林檎さんなんかのパフォーマンスは、曲を知らない人でも楽しめたと思うのです。

それは、ものづくりの熱とか工夫とかで、知らないというハンデを吹き飛ばす事が出来んじゃないかな、って希望に近いものなんだけど。



すごーく生意気な事を書くと、僕もお客さんの飛び入り演奏の時に、そういう事をすごく気にしてたりします。オペラを歌っていただくにしても、額縁に入れて高いところに飾っても仕方がない。R&Bだからってそこまで砕けた雰囲気も違うと思う。人の持つ本気度を際立たせて魅せるような工夫って、関心がない人をも惹きつけるんじゃないかと信じてます。




MISIAのロングトーンを測ったところ、18.9秒ありました。これはお婆ちゃんでも「上手いわねぇ、この人」ってなると思う。

椎名林檎と宮本さんのデュオも、難解だけれど人を惹きつける世界観があると思う。

けん玉も良かったし、石川さゆりさんの和楽器と布袋コラボも、テレビの前で唸ってしまった。というか、全体的にすごく凝っていて、何より、ものづくりの熱を感じさせて貰いました。


僕なんかみたいな素人には分からないけど、きっと生放送であのクオリティ、全てを1発で決めるのって、死ぬほど大変なんだと思います。

お客さんに聞いた話ですけど、舞台袖では転換の大道具さんが一番偉いんですって。どんなに大御所でも、大道具が通る時にはスタッフに「どけどけ!死にたいのかゴルァ!!」と怒鳴られるらしいです。






***


にしてもラストのサザン。素晴らしかったです。

きっと台本で、サブちゃんとユーミンの大御所二人はセンターに行くように指示があったとは思うのだけれど、中々どうしてここまで盛り上がるのか、少し真面目に考えてみました。

桑田佳祐は2014年、紅白の中継でピースとハイライト、という曲を歌って物議を醸しています。元々リベラルな桑田さんは安倍政権に反対しており、ピース(平和)とハイライト(極右)とのタイトル通り、社会風刺の歌詞による曲を紅白に選んだんですって。

しかも、チョビ髭を付けて歌っておりました。



チョビ髭、、あの人しかいないですよね。これは年末の歌番組としてどうなのかとかなり批判が上がりました。



そんなこんなで今回の紅白。まずはしっとり歌い上げ、勝手にシンドバッドを歌う。この曲は、桑田佳祐が青山学院の軽音楽部時代にふざけて作った曲なんですって。天才の思いつき、世にもノリのいい曲。

まずはサブちゃんに絡む。流石です。





そして、誰かに押されて出てきたようにも見えるユーミンが満を持して絡む。





先にサブちゃんに絡む事により、出場回数50回の大御所に許しを得た格好となります。

紅組トリの石川さゆりさんが41回、このところお休みのアッコでさえ39回なので、その太鼓判はかなり効き目がある。

そこで登場のユーミン。桑田佳祐さんとユーミンは1986年のクリスマスショー(フジテレビ、司会は明石家さんま)以来の共演だとか。

日本のニューミュージックのライバルであり、名実ともに真ん中で支えてきた二人の共演。これは笑っていいともの最終回くらいのパンチがありました。



レジェンド北島三郎を先に巻き込んで、他を抑えてユーミンのみとやりあう桑田佳祐。

この構図って、何かに似てるなぁ、と深読みすると、、。


天皇陛下と、その承認を受けた議員の関係と似てるかも(笑)






先にサブちゃんに許して貰ってるから、特定の人と仲良くしたり暴れても他の人はあんまり文句が言えない。




実際の天皇は力はなく、サブちゃんも(レコ大では)棒に寄りかかるくらいのお年寄り。力なき象徴から承認されるという作業を経てるので、何となく平和で、筋が通ってる気がする。

この承認者が司会者や、ましてアッコでは全く締まらなのです。

長老で偉くて、でも今はそんなにパワーはありませんよ、位の存在がとてもいい。

しかも暴れてるのは桑田さん一人なので、重ねてユーミンがサブちゃんに筋を通す必要はない。

これって、とても日本的な収まりのいい構図なのかも、なんて思ってしまいました。



僕はこういう、歌謡番組の裏側の重箱の隅を突くような見方をするのが凄く好きです。ただの考え過ぎです。

おヒマな方は都はるみと仲間たちもご参照ください。





場所は変わってアメリカのディーヴァズライブ。

これなんか見てると、絶対的女帝アレサフランクリンが出てきて、もうお年なんだし、大レジェンドなんだから落ち着いて眺めてても絵になるのに、、、なんて思いを他所に、小娘セリーヌディオンと徹底的にやり合う。

他を差し置いて一対一で、しかも女帝アレサがコテンパンにやっつけて圧勝、みたいな。これはこれで面白いんだけど。

丁度いいサイズのが上がっていました


大統領って肩書きの性質もあるのかもだけど、ワントップが強大な力を持つアメリカ的権力と、日本の「畏れ」のような曖昧な存在に承認される、という段階を踏まえた代理権力。

それぞれの構造の違いを感じてしまいました。




酔ってるので話が訳分からなくましたが(笑)、久しぶりに紅白歌合戦、楽しませて頂きました。



ユーミンと桑田の絡みを見てしまった以上、今後はそうそうのサプライズでは感動できなくなる。

そうなると健康体の明菜と聖子のヒットメドレーとか、中島みゆきと一夜限りのちあきなおみのデュエットとか、無理難題しか残ってないかも知れません、、。まるで墓を掘り返すようなキャスティング。


それが実現するなんてのは、第三次世界大戦終結の年の紅白とか、そんなのしかないかもですが、、、。




何より、今年も平和な年でありますよう。

強引ながらこの辺りでお休みなさい。




全国わがままな店大賞




僕はYouTube大好きであります。僕だけでなく、最早テレビよりも見るよ!なんて方も多いんではないでしょうか。

現在、2億時間くらいの動画がアップロードされているとかって話で、、、。とはいえ、同じようなのばかりおすすめに出てきますし、どないやねん、って話ですけど。


なるべく見たことのない変なやつを見たくなるのが人情でして、死ぬ気で探しておりましたら、また古いバカな番組を見つけましたので勝手におススメ致します。


「全国わがままな店大賞」


こだわりが強く、お客をお客とも思わないような身勝手な、しかし人気のあるお店を特集しております。


これは面白いですww


エントリーナンバー1
青森の歌舞伎汁粉の店


リンクはこちらより冒頭






青森にあるお汁粉屋さん。ここの店主は、注文の品を出す際に歌舞伎の口上を言いながら出すんだとか。


どう見ても愛想が悪そうなこのかた。




メニューもこの通り。




例えば田舎汁粉を注文すると、、

「三人吉左 田舎汁粉 豆沢山に一文の銭と違った金包み コイツぁ春から縁起がいいや」


と思い切り棒読みで言いながら出されます、、。

お子様もこの通りのゲンナリ感。





その他にも灰皿をお願いすると、マッチを擦りながら「お若いの、おマッチなせぇ〜」と、これまたやる気なさそうに言うらしい。

ああ、何て気味が悪いんだろうか。一度行ってみたい。と思ったら、かなり前に閉店しているとの情報。


僕は、お客さんから同じく歌舞伎口上を読み上げるお店が新橋にもあったと聞いています。そちらは大変なオネエさん(男性)で、とても上手に役者さんのモノマネをしていらしたとのこと。

モノマネも素敵だけど、何となくこのシュールなやる気のなさも愛おしかったりします。青森かは分からないけど北国で陽気なお汁粉屋さんなんて似合わない気がする。






エントリーナンバー2 若旦那のお三味線が流れる変な店


リンクはこちら22:23辺りより


杉並区にあります「ちんとんしゃん」さん。




こちらのマスター、居酒屋なのに働かない。真ん中に座って三味線を弾くのみ。



こちらの方も独特の雰囲気というか世界観の表情。(´-`).。oO(絶対オネエだな)




目の前がカウンター、混雑するにも関わらず、この若旦那、絶対にここから動かないのだそう。



そして、目の前の食器が溜まってくると世にも柔らかいオネエな言い方で「誰か片付けてぇ〜 機嫌悪いなぁ」と言い放つと、お客が片付け出す。(笑)


働くのは若旦那のお母さん。お料理にお運びにと、とても働き者です。



働き過ぎが祟ったのか、営業中に寝てしまいます。




出される味は懐かしい家庭の味、といったところか。





若旦那がいない日の方が売り上げ良いんだとか。
キツいなぁ。狂ってるなぁ。なんかいいぞ(笑)




このお店は今も現役で営業中。

書いていて思い出したんですが、10年くらい前にこちらで働いている綺麗なお姐さんがキヌギヌにも来店された事がありました。芸者さんみたいな綺麗な女性でした。


現在、若旦那は、そして寝ちゃってたお母さんはお元気なんだろか。しかし、何て素敵なんだろ。


ここも他人事とは思えない(笑)








エントリーナンバー3

どう見てもイラついているオカマの喫茶店

リンクはこちらより45:50辺り




兵庫県加古川市より喫茶ベベール。おどろおどろしいフォントが秀逸。




この店のマスターは、オネエ丸出しなんですね。この場合のオネエは話し方の形容であり、セクシャリティはまた別の話です(知らんし)





もー、懐かしい!古い昭和のインテリオネエ。こんな人酒場でよく見かけたなぁ。



ここのマスター、機嫌が悪いと看板下げちゃいます。





そして、常にオネエ全開でお客さんに怒る。

来店した人にも、 「何やのその喋り方!!」



厳しいこの表情。



「ガチャガチャ触らんといて!」
「何ちゅう屁理屈!」
「黙って言う通りしといたらええの!」


もうね、申し訳無いけど一番苦手なタイプです(笑)


だからこそ見ていて楽しい(笑)


コーヒーを頼むとやたらケーキやらが付いてきて、しかも最後に煎茶だかが出てくるらしい。



その沢山の工程を一人でこなしていて、ペースを乱されると機嫌が悪くなるらしいのです。何だそれ(笑)


早口なインテリオネエ。ネット情報ではショパンがお好きらしく、店内では常に流れてるそう。


番組は続きます。マスターは完璧主義だそうで、カップはどれも一脚10万円以上する。




添えるケーキもこだわりの手作り。





閉店後にはコーヒー豆を撒いて毎日拭き掃除。木の床に香りづけをするのだそう。





そして店主は語る。「この店は自分の分身、とにかく可愛い。(壁を指差して)出来たらそこでミイラにでもなりたい」だって。







ギャー!!僕とそっくりやんけ!!


あー、そうか。気持ち悪いって思ってたのは、自分と似ているからか。近親憎悪、、。


まさかね、やだやだ。困ったなぁ(汗)



しかし息子さんいらっしゃるのね、、。やたら強調されているように見えるのも裏に色々ありそうです。オネエだから人生ややこしいのかな。まあ、オネエだって既婚者沢山いますし。

ってか他人の人生です、下衆の勘ぐり、大変余計なお世話でした。





このお店も現在はやっていらっしゃらないとのこと。マスター、随分前にご病気をなさってという情報がネットにありました。

お元気であれば良いのだけれど。






どんなに個性的とはいえ、お客さんが了承さえすればどんなスタイルだってお店として成立するじゃないですか。飲食店って万人に向けてやってないですし、ドアの内側のモラルは無限のパターンがあっていいと思う。


いつのまにか浸透してる「お店はこうあるべき」という退屈な概念。いらっしゃいませ、少々お待ちください。みたいなの。


安心感はいいんだけど、最近のは個性とか、美意識とかに欠けるお店が多すぎる気がする。
おしぼりも要らないし、灰皿替えなくてもいいから、頼むからハッとさせられるようなお店に行って、翻弄され、少しくらい不条理でも、夢みさせてもらって、そのままほろ酔いで家に帰りたいな、なんて思うのです。

退屈より多少ぶっ壊れてるほうが全然いい。


つまりは非日常。束の間の夢を見たいからだからこそ、飲食店は仕事と家の中間に存在できてる訳で、、。

ウチもそうなれれば嬉しいんだけど。このYouTube見る限り、あと200年くらいかかりそう、、、。


しかし、こーいう既成概念をブッ壊したお店、行きたいなぁ。


どこかありましたらお教えください。






新宿「性なる街」の歴史地理






このブログに度々登場します三橋順子先生。明治大学など複数の大学の講師でもあり、トランスジェンダーであられ、性社会、文化史研究家であられます。


彼女のブログは僕の「お気に入りリスト」の上から2番目にあります。(1番上は酒屋の発注サイト)


そしてこのブログ、毎日欠かさずチェックしております。

膨大な知識と、ブレることのないリベラルな論調の持ち主である先生の守備範囲は唖然とするほど広く、ご専門の性社会学や昨今のLGBT動向はもちろん、政治、時事問題、各選挙の票読み、日常のちょっとした事柄からサッカーの試合予測から戦前にかけての着物の染色手法「銘仙」について、地震の翌日のプレート解説まで、多岐に渡ります。



僕はこのブログを密かに「三橋曼荼羅」と呼んでおります。「平成の南方熊楠」とも。


数冊の著書を経て、僕の最も関心のある新宿の歓楽街を読み解いた著作がこのたび出版されました!!



新宿「性なる街」の歴史地理

三橋順子著 朝日新聞出版より1700円






この著書は、歓楽街、酒場、ソープランド、ゲイタウン、女装者コミュニティ、そんな店が混在する新宿にクローズアップしています。

江戸時代の宿場町から戦前の遊郭、戦後の赤線を経て世界有数のゲイタウンの誕生までの変遷を描いています。そこに伴うゴールデン街、千鳥街、緑園街といった飲屋街も登場します。


昭和33年に施行された売春防止法。それまで政府黙認の元、営まれていた全国各所の赤線地帯が一斉廃止になりました。

急な法律の施行に戸惑う当事者やお客さん。それもその筈、ある夜を境に街が1つ消える訳ですから。


僕にとってはその辺りの成り行きが堪らないのです。


そもそも、売春街という超特殊なエリアが、ドラマ性をより際立たせております。こんなに素直で人間臭い街が他にあるだろうか。


1つのアクションによって、その後の流れがどんどん変わる。誰も予測しなかった別の潮流が生まれたりもする。

歴史を遡って眺めるのは本当に面白いです。将棋の手の解説を逆から読むようでもあり、それこそ戦争の戦略を逆さから紐解くのにも似ている。
うちの親父が日露戦争から大平洋戦争にかけての本を膨大に読んでいて、何が面白いのかと気味が悪かったのだけれど、それと似ているかも知れない。

歴史を上流から下流から紐解く、それは人間ドラマそのものではないでしょうか。





三橋曼荼羅は膨大な資料から、この著者に見事に再現されております。


棺桶に入れて欲しい一冊!





前置きが長くなりましたが、本書はとにかく濃密な内容となっております。


膨大な図録と写真、地図を駆使して考察を重ね、今まで明らかになっていなかった細部を見ることが出来ました。


地図ひとつ取っても「東京都縮尺2500分の1地形図」「火災保険特殊地図」「特集誌より引用の店舗図」などを使い分けられ、特集号などにありがちな「この辺りに昭和末期まで存在した」、、というような曖昧な表現は排除されています。

筆者の筆圧の高さと細やかさに圧倒され、読むにつれて当時の新宿を歩いているかのような錯覚に陥ります。

遥か新宿駅、伊勢丹を背にして世界堂へと差し掛かると向こうにネオンの光が見える。都電通りを渡って寿司屋の手前を左に曲がると香水の香りとともに、客引きのお姐さんの手招き。
「お兄さーん、寄ってかない?」

こんな感じでしょうか。






はあ、、、一度行ってみたかった。



赤線地帯の研究の他にも、飲食店街として僕の移転前の営業場所であった新宿千鳥街に関しての研究も掲載されております。


赤線跡の二丁目、青線跡のゴールデン街、ドヤ街跡の流れを組む緑園街や千鳥街。その中でも千鳥街は特殊な道を辿ります。


新宿通り沿いにある画材屋「世界堂」近くに拡がっていた飲屋街が、区画整理のために新宿二丁目の真ん中に一斉移転させられ「新千鳥街」と名称変更する経緯です。

飲み屋がごっそり代替え地に移転なんてあまり聞いたことがないのですが、、、。そこにも面白い話が沢山登場します。


そして、文章の中には僕の店の名前も登場します。(笑)




***



、、、そのことをブログに書いたら、今は亡き新宿「千鳥街」の名残のこのビルにあった会員制バーキヌギヌのオーナーさんからコメントをいただき、いろいろ情報交換をするこもができた。

「千鳥街」なんて誰も興味をもっていないだろうと思い込んでいたので、同じ関心を持っている方がいることを知って、とてもうれしかったし、何より勇気付けられた。


「キヌギヌ」は2015年10月に新宿五丁目に移転したが、いつか二人でタイムマシンに乗って「千鳥街」でデートしたいと思っている。



***






キャー!!嬉しいっす!!僕だって千鳥街に関心のある人なんているとは思ってませんでした。


それが、毎日読んでいるファンのブログのしかも著者に、活字で店名が載るだなんて。

山手の「ドルフィン」という店名がユーミンの名曲に永遠に刻まれる、それに等しい感動があります。本当にありがとうございます。





さてさて、昨日のブログにも書きました志村けんさんのコント「ひとみちゃん」との関連について。


これに関しては少し僕の独自考察も交えて書きたいと思います。





志村けんのひとみ婆さんのモデルはかつて二丁目赤線のママだった!?



1958年内外タイムスより赤線時代の「サロンひとみ」





1962年、売春防止法により「寿司ひとみ」となり、フジテレビが近かった事から放送、出版関係者の溜まり場となる。タモリが赤塚不二雄に詠んだ弔辞にも「毎日、新宿のひとみ寿司という所で夕方から集まっては、深夜までどんちゃん騒ぎをし、、」とあります。


ここまでは著書に描かれておりますが、時代は下り志村けんさん。この方もひとみ寿司のお客さんでありました。

ひとみ寿司で働く声の震えたバァさんが余りにも面白いのでコントにしようと河田町から床山さんを連れて行き、同じ髪型のカツラを発注したそうです。(キヌギヌのお客さん談)

つまり、志村けんさんの演じるひとみ婆さんは、赤線時代のサロンの経営者だった訳ですね。


故人のプライバシーを暴くのはいい気分がしないのですが、お店の屋号と、志村けんさんが実名で使用なさっているところを見ると、間違いなさそうです。


在りし日の「居酒屋ひとみ」2006年閉店。





こちらは現在。少し前までパン屋のドミニクサブロンが入っていました。





赤線のネオンから大騒ぎの文化サロンへと業態を変えながらも同じ場所から時代を見守ったひとみ婆さん。ご近所だけに一度会ってみたかった、、。

所ジョージさんや、山下洋輔さん、研ナオコさんもこの店の常連だったそうです。


赤塚不二夫さんやタモリさんのグループに至っては、寿司ではなく冷やしキャベツを食べていたそう。それが寿司屋に対するギャグだったらしいんだけど、板前さんにしたら堪らないだろうな。




ともあれ、赤線廃止から派生して数百件のバーを要するゲイタウンが形成された過程や、反対に赤線時代のマダムが土地に残って飲食店を続けた逸話まで盛りだくさん。力強く生きた名もない女性たちが綴る、 秋の読書に最適な一冊。タイムマシンに乗ったような臨場感溢れる作品です。


全力でおススメ致します。




議事堂を考える



久しぶりの独自研究。というかブログ更新がままならず、すみません。

「遅刻します」とか「休みます」ばっかりで、単なる掲示板に成り下がってしまっています。(本来の目的としては正しいのですが)


やはり、好きなことを書き連ねるのも僕のストレス発散の要素の一つ。久しぶりにどーでもいい事にフォーカスして参ります。



僕は密かに、CATVで放送大学を見ているんです。その講座の中で「権力の建築」というプログラムがありました。

どこぞの王宮や資本家の邸宅、迎賓施設なんかを特集しているのですが、これがなかなか面白い。時の実力者が権力を誇示するのに一番最適な方法こそ、建築であるかもしれません。宝石やら絵画では見せるには限界ありますもんね。


そこで、国家レベルで権力をアピールする究極の建築って何だろう、と考えました。世が世ならば王宮となるんだろうけど、民主主義や共和制だとそうはいかない。

ならば、国会ではないのか、と。外観のビジュアルも様々ありますが、これもお国柄により様々。

今回は外観は他に譲るとして、比較しやすいよう、内装のみに着目してみました。そもそも議場とは演壇と傍聴席。シンプルですこと。



先ずは、我らが日本の国会議事堂。





1936年竣工。日本中の最高の材料を集めて作られた鉄筋コンクリート造の議事堂は、当時の金額で2500万円を投じたとの事。


国産にこだわり、とことんこだわった国産の材料で揃えたものの当時の日本のこと、ドアノブ、ステンドグラス、ポストはクオリティが及ばすアメリカからの輸入なんだとか。


なんて可愛いポスト。今でも現役だそう。欲しい!





いやいや、中々素晴らしい建築ではないですか。華美でもなく、重厚ながら落ち着く、飽きの来ない仕上がりですよね。











お次は海外より。個人的に好きなのはイタリアの下院議員。ローマにあるモンテチトーリオ宮殿がその場所で、1870年より使用、とある。





流石はイタリア国会。このままオペラ座になりそうな華やかさ。議場の上のバルコニーとか、堪らないじゃないですか。

やっぱり赤も良いなぁ。






お次はハンガリー国会。1904年完成。およそ1000人が従事し、4000万個のレンガ、50万の宝石と40kgの金が使われたとあるけど、、、。

金や宝石って必要なの?と思ったら、ハンガリー帝国時代の議事堂だそうで、なるほど納得。





キンキラですなぁ。落ち着かないかも。



お次はイギリスのビッグベン。火災にて消失した遺構を基に1840年頃に再建される。世界遺産に指定されているそうです。





うーん、格好いいなぁ。イタリアよりシックで他所よりかなりコンパクト。好みです。真ん中で卓球の試合出来そうな見事なすり鉢型。

なんで向かい合ってるんだろう。他の国は圧倒的に円形が多いのに、わざわざなんで。今度調べておきます。




海外の、と言いつつも日本の県議会議事堂も気になったので寄り道。


余りにもデザインが酷いのです!夢がないわ。政治は夢を語る場、合理的なのも良いけど少しはロマンティックじゃないと。







神奈川県議事堂。1966年竣工の新庁舎内部にある。グレーを基調としたモダンな印象。





なーんかね、無機質ですよね。僕は木目や布や暖色系の照明が好きなので、真逆のこーいうのはちっともテンション上がらない。アスクルで頼んだコクヨの机と椅子、って感じでどうも好きじゃないです。

グレーの色調なんか、東京フォーラムのAホールかと思ってしまう。





うん、似てるわ。


以下、スピードを上げて、南からお届けします。
沖縄県議会






福岡県議会





山口県議会





兵庫県議会





滋賀県議会






大阪府議会





愛知県議会





長野県議会




東京都議会





栃木県議会





埼玉県議会





飛ばして、、、北海道議会










疲れたので、暇な時に加筆します。(汗)

滋賀県議会、大阪府議会は好みなんだけど、後は同じかな、、。滋賀県議会のこじんまりした感じとか、中々落ち着くんだけど。ってそもそも滋賀の定数が44で、東京都議会の定数が127。3倍も開きがあるのも知らなかった。


まあ、どこもだいたい似たような無難なデザインで、全然面白くない。






ユニークな議場はないかな、、と調べたら、名古屋市議会の丸い議場、これは議場マニア(いるらしいです)の中でも人気なんだとか。






調べた中で、たいていの議場は扇型、対面長方形型、馬蹄U字型、円形の四種に分類されるようです。


まあ、どうでもいい事ですけど。


あとは新潟の長岡市議会議場もとてもユニーク。短冊みたいなのがぶら下がってます。





一時期、洒落たタワーマンションのモデルルームにやたら付いてた、ポールヘニングセンの特注バージョンかと思った。なんだこれは。





まあ、これはこれで面白いじゃないか。もっと好きなデザインにすればいいのに!!

沖縄だったら柱の一部にゴーヤと海ぶどうが交互にデザインされてるとか、、って、バカにしているわけではなく。

コリント式列柱には、アカンサスとかって葉っぱがピラピラデザインされたりして、歴史があるからそんなもんかと思うだけであって、素直に考えるといい加減なもんだと思う。





アカンサスが食えるのか、そもそも何なのかは知らないけど、ここにゴーヤだろうが海ぶどうだろうが、飾られてたって何もおかしくない。




デザインって、もっと楽しくて有機的でもいいと思うのです。

僕的な好みの議場といえば、レトロ好きなのでこじんまりした懐かしい、京都府議会の旧議場のようなのが良いなぁ。出身地贔屓とかではなく。








お顔がすぐ近くに見えます。何だかアットホームでいいぞ。色んな意見が出そう。
今度広いバーやるならこういう階段席も面白そうかも。



おまけ


コソボの国会議事堂内。抵抗勢力が痺れを切らして何やら飛ばした模様です。

バルサンじゃあるまいし、外でやれよな、と言いたくなる。








おしまい





WOMAN




友人でありお客さんであるフォトグラファーの下村一喜氏が、二冊目の本を出されました。


その名もウーマン


当代一流の女性を常に撮影なさっている彼が、独自の女性論を繰り広げる一冊。





女性はなぜすぐ女性の悪口を言うのか。
なぜマウンティングをするのか。勝ちたがるのか。
男性と女性の思考の違いとは。

女性がダメな男性を好きになるのは何故か。
母親と女性という二つの人格。
母が娘にかける呪い。

女性の自立、フェミニズムの開花を経て、その根底にあるもの。







卑弥呼から紫式部、山田五十鈴にユーミンから小柳ルミ子、伊達公子まで総出演で、女性を考察し、掘り下げ、見事に丸裸にしてしまいます。


明快な分かりやすい文章で、テンポも良く各章毎にキチンと結実する本書は、テンポ良くスルスルと読めます。

純粋な読み物としても楽しめますし、職場など周りの女性のややこしい心理を読み解く実用書としても役に立つと思います。



***



閑話休題



僕の実生活、女性の友人と呼べるような人は数人程度。それもしょっちゅう会うわけではありません。

そして職場ではほぼ毎日、男性のお客さまとしか交流がありません。ある種特異な生活です。

しかし、普段読む小説は有吉佐和子を始め山崎豊子、曽野綾子、、、。女流作家が描く女性が主人公のものが殆ど。

映画も古いもの、例えば山田五十鈴や杉村春子、田中絹代に若尾文子に岸田今日子、岩下志麻に岡田茉莉子、、。乙女とババァばっかです。


興味があるファッションと言えば初期のクリスチャンディオールやシャネル、オートクチュールやプレタポルテ。着物も好きですが総刺繍や折枝文様の打掛、京鹿子、鶉縮緬、爪綴れの帯。どう見ても華美でエレガントなものばかり。

実生活に女性が登場しないのに、興味は女性の方向ばかり。とはいえ、僕は女性になりたいとか女性装をしたいとは思いません。(笑)



なんで、、?



女性の感じ方を通して見たほうが、同じドラマがより色濃く感じられるのではないか。


これって、感受性における女性の優位性だと思うのです。この本を読んで初めて気付かされ、感じた事なのですが、、。


いや、或いは文芸作品の中の女性が美しすぎて、実際の女性にまで手が回らないのかも、、(失礼)


ゲイの中にもこういう人って多いと思うのです。女性のアイドルや歌手、女優が好きで、ドラァグクイーンのショーに大爆笑する。

ある種、女性の感受性や奔放さ、シャーマン的な性質、ひいては浅はかさやズルさまでもが(失礼)ドラマをより際立たせ、色鮮やかに再構築させる。

横尾忠則さんも男性の行動力に女性の感受性、と書いていましたが、それぞれの得意分野が明確に分かれています。それだけ、女性は男性に比べてドラマ性が高い事は間違いなく言い切れます。

表現世界において女性の存在は必要不可欠なのです。僕のような女性と縁遠い生活を送る身でさえも。


もちろん、男性だらけの素晴らしい作品も多くあります。三国志や司馬遼太郎の作品、ドラゴンボールもワンピースもそうかも知れない。



でも、、でも、、やっぱ僕にはそれらよりも芝桜や香華、細雪やガラスの仮面の方がしっくりくるのです。裏切りや嫉妬、圧倒的な色気。華美さを競う闘争本能、子を産む喜びと苦しみ。


男性社会には限界ありますよね(笑)



僕は、自分の実生活に足りない女性の華やかな部分を、文芸作品を通して無意識のうちに補完しているのだと思います。そして、そこには補うに余りある色鮮やかな夢が拡がっています。



僕の人生にどのタイミングで女性エキスの補完工程が組み込まれたのかは知らないけど、きっとエスキモーが生肉を食べてビタミンを補給しているように、自然の摂理なのかも知れません。




原始、女性は太陽であった。
男性が狩をして女性は焚き火のそばで子守をしていた太古の昔から母性はあり、全ての人に影響を与えた母性。

時を経て、現代ではかなり多様化した人生が選択できるようになりました。

そんな世の中が変化した現代でも未だにそんな男性論、女性論が成り立つのは、数万年経っても根底の部分がそんなに変わっていないからだと思うのです。




じゃ、具体的に女性にはどんな特性があるの?歴史的にどうだったの?となると、細かくは考えた事がない。なんとなく知っているつもりではいたけど。


色んな女性論を斜め読みしてきた僕として、結果的にはあんまり腑に落ちなかった。

ananの小娘の座談会程度の掘り下げでは、理解はできるけど共感には至らないのが本音なのです。

論じるには歴史的な引用を駆使してあらゆる方向から捉え、視点は常に俯瞰でなければならない、それは僕の持論であります。


本書は、同じくゲイが描く客観的、論理的な女性論として(同族意識もありますが)膝を打ちました。なるほど、そういう仕組みなのか!と。



女性の写真を大量に撮影してきた筆者の独自の体験、感性が盛り込まれた珠玉の一冊。

そして僕と同様に、筆者の原稿用紙の上にも女性への無限の憧れと夢が、見るも鮮やかに拡がっています。



当事者である女性に、女性に振り回される男性にも、そしてその側を生きるゲイの皆さんにもオススメです。



ウーマン 下村一喜
集英社より1,400円+税






アイディアを頂きに舞浜へ




ディズニーリゾート、言わずと知れたエンタメ界の巨人です。割と好きなのですが、ディズニーシーをメインに4回くらいしか行ったことないのです。


今回、伴侶と共に5回目のお邪魔をさせていただく事にしました。ランドは15年ぶりとなります。



初めてお邪魔したのが中学生の頃の修学旅行。まだシーなどある筈もなく、このランドだけでしたが入り口からして圧倒されたのを覚えています。

ガラスのアーケードに可愛らしい建物に、初めてヨーロッパの夢を見ました。






この大先生とキヌギヌとを比較するのは格が違い過ぎて悲しくなりますが、勝手に憧れを抱き、共感などしております。(笑)


*古き良き欧米をベースに

*特定の言語や文化に偏らない

*音や照明を多用したエンタメ

*短期的な流行に左右されない世界観



あー、巨人よ。今日も学ばせて頂きます。しかも生意気にキヌギヌ目線でお届けします。



入ってすぐ、ピアノを乗せた台車を漕いでるオッさん登場。ピアノ弾きながら漕いで移動なんて、、、。誕生日の子供に近寄り、軽くバースデーメドレーなど。ピアノが動いて客に近づくなんて、ズルい。





移動の難しさを1番のウィークポイントに抱えるピアノの欠点を易々と乗り越える、ディズニーリゾートの強大なパワー。





温室ガラス壁のリサーチも兼ねて参りましたが、呆気なく素敵なガラス壁を発見。





そうそう、こーいうヴィクトリアンなさりげないやつ。輸入建材なんだろうな。帰宅後調べたところ、たった一面だけで軽く100万超えます。ああ、恐ろしい。


小さなスナックの店舗一つとっても可愛い。電球に縞のテント、ウッドの支柱。





ショーケースには蒸気機関を模したポップコーン。どんだけお金掛けてるのか。





こちらは移動型店舗。これも可愛いなぁ。





ジャングルクルーズというのを初体験。緑のテントが新緑によく映えておりました。というか、本当に海外に来たみたいな開放感と雄大さに驚く。








鹿もいます。うちのよりかなり大きい。





今度は魅惑のチキルーム。内容は鳥が合唱するという子供向けなものなんだけど、嘴が動いてシンクロしてます。






またサンルーム風なガラス壁を発見。こちらの方が少し優雅な感じ。




お次はスモールワールド。こちらも子供向けのアトラクション。荒唐無稽な平和で包まれた世界を船で進むというものなんだけど、月や星や気球がワイヤーで動いてて、めくるめくワンダーランドが繰り広げられます。








こんな風に書いているとまるで僕がディズニーを参考にお店を作ったみたいになるけど、違うのですよ!!


結局、言語や文化を超えてハッピーなものを、と考えると、鳥とか動物、月や星や気球、ピアノなんかの普遍ネタに辿り着く。


エンタメ界の巨人に向かって失礼だけど、、ほうじ茶でも飲みながら「お互いネタ似るよねぇ」と語り合いたいところ。


アーリーアメリカンのエリアでは、ポップコーンの屋台もそれ風。この緑のペンキの雰囲気、好きだな。それに乾燥トウモロコシをぶら下げるのはパクらせてもらおう。





少しスペーシーなエリアも。床が動いて画面が飛び出すやつ(名前忘れた)にギャーギャー叫ぶ。僕はこの手の怖くて苦手です。というか、ジェットコースター系は10年くらい前から完全にアウト。





こういう、何気ない建物とか堪りません。誰も見てないかも知れないけど、しっかりストーリーを盛り込んで作る。素晴らしいです。








ハウス食品が出してるカレー屋さん。食事をする広場の中に水飲み場風の小屋がありますが、、、





お冷やが樽の蛇口から出ました!うーん、こういう組み合わせも好きです。もはや唸るしかない。そして、いつかこういうの考える仕事したい。





近くにお土産屋さんがあり、その中に今まで思いつかなかった被り物が売っていた。


僕は被り物が好きで、今までも古代ローマの兜とかボルサリーノとかシルクハット、文金高島田とか、変な被り物をちょこちょこ買い集めていたんだけど、これは本当に思いつかなかった。





ヒー!!欲しいっ!!


この人のように勇敢になりたい、、。




ということで試着。まあ、アジア人でも似合う気がする。





まあまあのお値段だけど、今後何かに使えるかも、ということで、店の経費にて計上。




いやいや、それにしてもこの遊園地は大したものです。最初は羞恥心があるんだけど、段々とどーでもよくなってしまう。


僕らのような男二人連れの肩身の狭さですら忘れてしまう。つまりは建物やアトラクションに必死で、みんな自分のことをどう見られてるかの辺りが希薄になるのではないか。

それを証拠に、相当な馬鹿っぽいペアルックの夫婦とか、巨大なハットを被ったオジさまとか、普段なら気になるはずの彼らに、どんどん見慣れてしまう自分がいる。

耳を付けた小娘に至っては、当たり前すぎて無い方が不自然に思えてくる。



というわけで、夢と魔法の王国に飛び込んでみました。





思いの外、平気な自分と、そもそもこの遊園地のハイテンションさに改めて呆れる。こんな羽根が付いてるのに、誰も気にしてないのだ。

会釈や、すれ違い様に「お、スゲー」位は言われたかもだけも、凝視する人など皆無。



これは気持ちいいかも、、、。(汗)






ずっと歩いて腹が減ったので明治乳業がスポンサーのクリスタルパレスと言う名の温室レストランへ。1人3,000円のビュッフェレストランです。





40分位は並んだかな。今回1番の混雑だったかもです。


中を覗くネイティヴアメリカン。





この羽根のキャスケットは、後ろがかなり間抜けな事になっています。

夢と魔法のお陰で気にならないけど、冷めてから写真で見るとかなり恥ずかしい。


中は素晴らしい英国風温室になっていまして、柱と鉄骨、ガラスで組み上げられています。








ああ、やはり温室って素敵だなぁ。この遊園地には素敵なものが山のようにあります。


僕の店でも、この数万分の一でも夢を見てもらえると嬉しいんだけどな、、。


飯を食っているとエレクトリカルパレードが始まった。





初めて見たけど、こちらは映像なんかで見た昔の方が好きかも。LEDは色がキツくて好きじゃないです。


電球だけの、大昔のラスベガスみたいな情緒がある方が良いと思うんだけどなぁ、、。ここは好みかな。







35周年の直後だったので混んでるかと思いきや、行列は長くて20分とか。スペース何とかは5分待ち、ホーンテッドマンションも10分以内でした。ニュースを見て敬遠した人もいるのか、割と狙い目かもです。



ともあれ、色々勉強させて頂きました!新宿ディズニーランドに戻ったらまた色々ネタを仕込もうと思います。


薄汚いネズミがご来店をお待ちしております。



ドッペルゲンガー?!




お友達のM氏からメッセージ。これは晋輔さんですか?とのご質問でした。






わー、似てる!!まだ僕ギンザシックス行った事ないのに(笑)




太って首の後ろの肉が割れてるのとか、そっくりです!!




少し調べたらこのそっくりさんのお名前と経歴が分かりました。検索が怖いのでお名前は控えますが、東京カレンダーの編集長さんらしいです。趣味はゴルフだそうで。


この写真とか、さらに似ています。






これは自分のインスタにアップしてもバレないレベル。ピンクのニットのむっちり感が全く同じです(笑)








とはいえ編集長さま、正面からだとそんなに似ていません。横顔だけ似ている方なのかな。





編集長さまにはすごく失礼なんだけど、これだと本当に蘇民祭じゃん。(´・_・`)




自分のイメージは常にキリッと、より細く補正されているので(笑)たまに気を抜いた状態で鏡を見ると驚いたりします。バカですけど仕方ない。やー、困ったものです。

せめて去年の今頃のマイナス4キロか、、





一昨年のマイナス12キロくらいまで絞りたいのです。








30歳まで、何をどんなに食べても太らなかったのに、、、。3日くらい、毎日ケーキを10個とか食べても体重減ってたりもした。

年取るのは構わないんだけど、この点だけは昔に戻りたい。


ちょっとお散歩して来ますー。





新宿5丁目の歴史を紐解く


久しぶりの紐解く、シリーズ。



僕の働く街、新宿5丁目界隈。今回はこの辺りの土地の歴史を探って参ろうと思います。





5丁目の、特に毎日通る三番街。申し訳ないくらいに歴史を感じません。(笑)

お向かいには古くからの遊郭(赤線)で、お寺もあって、寧ろ歴史の宝庫だけれど。

その北側になると特に特徴もない。僕のブロックにはお寺や神社すらもない。


この通りは元は活気のある商店街らしいのですが、バブル後に潰れた商店の跡地にマンションが建ち、住宅と商業地が入り混じった何とも言えない落ちぶれた雰囲気が漂っています、、。
とはいえ、なんとなく区画整理されており、土地も四角形で、整然とした感じはあります。






では調べてまいりましょう!


前は新宿歴史博物館とか図書館に行って、新宿年表や古地図を見て調べていましたが、最近はこの古地図ぶらり、というアプリを使ってます。





この中の一枚、改正番地入り最近東京市街明細図(1930)

昭和五年編纂のこの地図、手書きの割にかなり精密です。




このアプリの良いところは、現在の地図の現在地のマーカーが古地図上に現れるところです。今のと昔の地図を交互に見られたりもして、ちょったタイムスリップ気分が味わえます!



真ん中の赤の丸いマークがキヌギヌの場所ですが、、。浜野邸とあります。

というか、このジュゲムブログは本当に画像の解像度が低い。見辛くてすんません。僕はもう何年も頭に来ています。


更に拡大してみる。





番衆町と呼ばれたこの町内全域、どうやら、キヌギヌちゃんのある通りから6ブロック丸ごとが浜野さんのお宅だったようです。


浜野さん、、誰だそれ。さらに調べてみると、、、。


浜野茂 はまの-しげる

1852−1914 明治時代の投機家。 嘉永(かえい)5年4月生まれ。材木商,酒商などを転々とし,博徒(ばくと)となる。維新後,伊藤博文の知遇をえて太政官(だじょうかん)につとめる。

のち投機で財産をつくり,明治27年衆議院議員。東京新宿に広大な土地をもち,新宿将軍とよばれた。大正3年9月28日死去。63歳。摂津西宮(兵庫県)出身。



浜野茂、という明治の相場師が住んでいたようです。しかし、元々バクチ打ちだった彼、伊藤博文と知り合って太政官から代議士になるなんて、ドサクサにも程があります。

維新前後ってのはそのくらい混沌としてたんでしょうか。ドラマ「西郷どん」もいよいよ維新ですが、そんな人沢山出てきますよね(笑)



そんなドサクサ浜野氏。相場で当てたお金を元手に32000坪を購入し、金に糸目をつけず庭を整備し、敷地の中では狩ができたらしい(笑)


僕の調べですが、邸宅の南端の長さはキヌギヌに入る3番街の角から東に歩いて水炊き「玄海」さんを過ぎ、東京電力の支社の先までが邸宅の区画だったようです。




この敷地、ざっとタテ300メートル、横350メートルとして、105,000平方メートル、坪でいうと31,800坪、大体ピッタリですね。ああ、気持ちいい。

元博徒、浜野氏の晩年の写真が一枚だけありました。





栄枯盛衰、、ですな。あなたのお宅の庭の端っこを借りて、商売させて頂いてます。ありがとうございます。



とはいえ、同じ頃、目と鼻の先には東京監獄と言われる巨大な監獄がありました。場所は東京医大から富久町、曙橋の坂道にかけて。





しかも、南側は巨大赤線遊郭でした。監獄と遊郭に挟まれて、気にならなかったのかね。


衆議院議員程の人のお屋敷なら、高輪とか上大崎とか、他にも場所があったんではないか、と、。 東京監獄は1903年に鍛治橋から新宿富久町に移転しており、すぐ向かいの東京医大は監獄付属の農地跡とのこと。多分ですけど浜野氏が引っ越してくる前から有るはずです。

(監獄は1937年、巣鴨に移転、巣鴨プリズンを経てサンシャインビルとなります)


まあ、敷地がかなり広いのでそこまで気にならないんでしょう。下衆の勘ぐりでした(笑)





さて、元博徒の浜野氏が住む前は一体何だったのか。となると幕末期になり、これだけまとまった土地があるというと大抵は召し上げられた武家屋敷の何かしらとなる。


やはり調べると、出雲母里藩松平家の下屋敷でした。島根県の東部、安来市を納めた藩だそうです。





ドジョウすくいの安来節〜なんかもここの唄だそうです。


時代が行ったり来たりしてしまいますが、元博徒、浜野氏の後のこの土地はどうなったのでしょうか。


これがとても面白いのです。


西武グループが遊園地を経営していました!


西武グループの創始者、堤康次郎(1889-1964)





彼は西武グループの基礎となる箱根土地、という不動産会社の名義で1920年辺りににこの土地のうち一万坪を購入しています。そこに新宿大遊園地を作るという構想を立てます。


そして、1924年にオープン。





庭園を活かした敷地には孔雀館、白鳥座という映画館や劇場、庭園劇場(野外劇場?)などを建て、専属の少女歌劇団も居たそうです。



白鳥館



白鳥館の内部




ロシアのバレエも上演。



孔雀館(映画館)





ちょっと、千と千尋の、、の廃屋っぽい建物ですね、昭和モダニズムというか、、、。






阪急電鉄の小林一三氏が宝塚歌劇団を結成したのが新宿園開業より11年遡っての1913年。新宿園の開業同年には宝塚大劇場が落成。


西の鉄道ターミナル型遊園地のロールモデルを参考に、堤氏もこれに続けと参入したと見るのが自然でしょう。


新聞広告もありました。



ロシヤからバレエ団を招いたり、曾我廼家五蝶一座、活動写真に舞踏と、遊園地の割には凝った演目にこだわったのが仇となったのか、2年後の1926年(昭和元年)には経営破綻してしまいます。


後に堤氏は「演目が教育的すぎたこと、入園料が高かったこと、新宿がまだ発展途上だったこと」と話していたそうです。



入場料が高いってどの位の話か。当時20銭だった新宿園の入場料。ちょうど破綻した年の物価表がありましたので引用します。


・米10kg 3円20銭
・コーヒー1杯 10銭
・ガソリン1リットル 18銭
・映画館入場料 30銭
・ビール大瓶1本 42銭
・公務員初任給 75円


20銭だと、、コーヒーで言うと今の700円位ですかね。高いか安いかはよく分かりません。

ともかく、その翌年である1927年に、練馬にて豊島園を開園しています。新宿園の失敗ノウハウを活かした豊島園は後に大成功します。さすがは西武グループ。



そして同年、新宿園の跡地を利用して、東京高等音楽学院(後の国立音楽大学)が仮校舎としてこの地で開校します。半年ほどで国立市に移転。




調べるに連れ、色んなことがわかって来ました。新宿園の西の端の境界線はキヌギヌの前の道である三番街の道路だったこと、入り口は靖国通り沿いに面していた事など。


うむむ、遊園地があったとは聞いていたが、まさか西武グループの、ホールや歌劇団も擁した立派なもので、跡地利用に国立音大まで絡んでいたとは、、。


新宿園は豊島園へと受け継がれ、堤氏は戦後にかけて旧華族や富豪の邸宅を買い続け、後のプリンスホテルグループ、全国のリゾート開発へと続きます。

国立音大も在籍数1800人を擁する巨大音楽大学へ。

そして博徒、浜野氏の息子もまた父の死後、日本初となるターミナルデパート、現在のルミネエストの創業者。闇市のヤクザ利権渦巻く新宿駅を「民衆駅」にしようと駅ビル事業がスタート。

混乱した利権争いに終止符を打つべく、浜野氏のご子息が新宿を唯一纏められる人物だと社長に推され、伊勢丹、三越の社長らが副社長に就任。


ツワモノ共の夢は現在も確実に受け継がれています。



5丁目に移転してきて早2年半、新宿の外れの薄暗い場所くらいにしか思っていなかったけど、中々文化的で、面白い街ではないですか。

またこの街が好きになりました。歴史を知ると不思議と愛着が湧きます!♪( ´▽`)



太平洋戦争から高度成長期、バブル期に至る5丁目の歴史後編はまた後日。




追記



1つ疑問が残ります。浜野邸は1924年に売却され、新宿園へと変わっているのですが、この地図は1930年完成のもの。

6年も前のデータが掲載されるもんなんでしょうか。とすると、当時の地図の情報収集方法やタイムラグなど、とても気になります。

詳しい方、お教えください。




ベース愛が止まらない



最近、4人くらいいらっしゃるお客さんのジャズピアノに合わせてウッドベースを弾かせて貰ってるのですが、、、




平日は問題ないんだけど、僕の技術が足りないので、週末の混雑した状態なんかだとイマイチ音が聞こえない。

僕は生派なので何でもかんでも電気を通すことはしたくないんだけど、3月にレストランであるパーティーのお仕事を頂いてしまい、その本番にどうしてもマイクが必要になるので、その為にも必要になってしまいました。


パーティーで弾かせて頂くなんていつぶりだろか。

思えば昔に取り組んでいた新宿ロマン座(アコーディオンの移動型デュオ)は、結成間も無い6か月で43本もお仕事を頂いた、異常ともいえるブレーク期がありました。酷い時には週に5本の営業をして、お店も閉めず、、みたいな。


青春そのものだったなー。


店のお客さんが次々にオーダー下さったんですが、本当にご縁に感謝です。その後も輪が広がり、じゃんじゃかオーダーを頂きました。電源もマイクも無しで動ける音楽ってのは需要が有るんですね。パーティーや開店イベント、百貨店に結婚式、、、、沢山やらせて頂きました。


休止してからもうすぐ2年、急に思い出したけど2年も経ってるなんて。時間がたつのは早いですな。(笑)


さて、過ぎたことはさておき、今はベース。


マイクで拾うとハウリングだとかが起こりやすいので、直接振動を拾う方式を採用しようかと。ピックアップという形のものなんだけど、種類が多すぎて拉致があかないのでお店に行くことに。





大久保にある某楽器店。



並んでる様は、まるで墓場みたいです。





大久保のホテル街の辺り、元々は超高級住宅地だったんですって。首相の私邸とか、資産家の大きなお屋敷が並んでいたそう。そこの良家の子女が楽器に触れる機会が増え、大久保駅近くには楽器店が増えたと聞きました。

空襲の後に、移住した資産家の跡地にホテル街が形成されて外国の方が集まり、今のコリアンタウンが形成されたとか。あまりに変わりすぎで、未だに信じられないんですけど(笑)


話を元に戻しますとピックアップ。


一番自然な音がするものを!との問いに、のび太君似のお兄さんが、これが良いですよ!と。




この、銅の板切れを駒に挟むんですって。それをケーブルで拾うらしい。



挟んでみた。こんなもので本当に音が出るのか、、。




ケーブルを装着して、と。





音が鳴らない!!(笑)


楽器店に2度ほど通って判明したのは、僕の使ってるミキサーアンプと相性が悪いかもね、という理由でした。(汗)

カラオケボックスみたく、ケーブルを挿したらすぐ音が出るんじゃないの?!相性とか、そんな情緒的な話をされても、、。



機械って、これだから苦手です。



仕方ないので家からボロいアンプを持ってくる。20歳位の青春時代に買ったのが押入れの奥に眠っていたのだ。





位置はハープの下。ピアニストの真後ろです。



これを繋ぐと、、、まー、爆音で鳴ってくれます!!

ボンボン、というかズンズン、という音かな。上手くなった気がする。

練習し過ぎて指先に水膨れが出来ては潰れて、Iphonが反応しないので親指でブログを書いてます。


沢山弾いてもっと上手くなりたい。早くいかりや長介になりたい。





長さん、追いかけます。




とはいえ、ベースゴリ押し感が強いかもと伴侶から指摘がありました。どの曲でもベース弾きたさに入って行くのは良くないよ、ピアノソロだけの魅力もあるから抑えて、と。


うーん、確かに。

僕はどうしても盛りグセがあるので、人数やアレンジが豪華な方が好きなのですが、引き算の良さもあります。ベースはスピーカーが付いたにもかかわらず、少し抑えめの登場としますね。







さて、大理石のテーブルに合わせて、イタリア製の大きな灰皿を手に入れました。フィレンツェにて手作りらしいっす。



生意気なんですが、手に触れる長く使うものは少しでも良いものを使いたい。酒屋がくれるガラスの灰皿とか嫌だな。

良いものって誰しも気持ちが上がるじゃないですか。

20年も持てばタダ同然だし、少しでもいい気分になって貰いたいのです。

とはいえ、テーブルの3倍もした超高級灰皿!持って帰らないでね(笑)






その後もお店の修繕ばかりしております。


この一週間はかつてない連日工事フェア。


ドアの油圧ストッパー
鹿角羊歯の金具取り替え
カウンター下の荷物フック増設
ピアノ上の配線やり直し
サンプラーケース収納取り付け
金魚の酸素ポンプの振動防止機能追加
エスプレッソマシン移設
動く気球のレール延伸(入り口側へ)
「拍手!」ライトの修正(暗くしたよ)




とまあ、細かな作業ばかりやっております。一々書くとキリがないのですが、昼間から店に入ってゴリゴリやる。閉店後もまた続きをやる。


今、かつてないくらいにお店と距離が近づいています。気持ち悪いんだけど、恋人みたいに未だに近くなったり遠くなったりするんですよね。

近くなった時には、集中してナデナデしてあげる。そうすると答えてくれるのです!!静かな営業では密度が高くなって、混み合った時には広く感じるんですよ。

本当に不思議なんだけど、空間が語らずも語りかけてくれる。前の店舗もそうでしたが、本当にそんな気がします。(わかる方には解るはず 笑)


感覚が研ぎ澄まされている時には、下を向いて作業していてもお店の中が手に取るように分かります。ソファに当たるエアコンの温風の流れから見えない位置のドリンクの残量まで(笑)

つまりは、ノッているという事なんでしょうけど、爽快な働き心地です。定点観測ならではの快感。

今日もこれからソファ収納に修正を加えます。荷物カゴが踵に少し当たるので、カゴの位置を下げる為に落下防止板をカットするって内容なんだけど、多分誰も気づかないと思います。





裏側のこの出っ張りのせいでカゴが足に当たる。僕は気になりました。





そんな小さな修正なんだけれど、そんな修繕が100箇所くらい集まったら、きっと居心地の良さに繋がるんじゃないかな、と。


キャプテン翼くんが(読んだ事ないけど)ボールは友達、怖くないよ!みたいな事を言ってて、当時はこいつアホちゃうか?となんて思っていましたが、今ならわかる。


お店は友達!コワクナイヨ!!








さて、またお店にてリフティングしてきます
♪(´ε` )






今夜より雪の予報です、皆様通勤にはくれぐれもお気をつけ下さいね!









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公子という一人の貧しい女が中華屋の仲居からスタートして何百、何千という嘘を重ねて戦後の混乱期にのし上がる様を描いた作品。嘘を重ねると言っても、無論、それだけでは決して成功はしない。夜学に通って簿記の試験をパスし、自らの美貌を磨いて出会う男を翻弄し、汗まみれになり生き抜くさまは寧ろ潔い。とある事件後の週刊誌記者による聞き取り調査と云う一風変わった文体で綴られる全編は、時を忘れ、あっという間に読めてしまう。中でも、登場スr数々の大粒の宝石の描写は秀逸。「取材魔」の異名を取る有吉文学の中でも比較的軽めな現代もの。特に初心者にお勧めの一品。

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女系家族〈上〉 (新潮文庫)
女系家族〈上〉 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
山崎 豊子
船場に続く大商家の物語。入り婿の父が突然亡くなり、残された三姉妹が遺産相続を期に豹変を始める。狡猾な大番頭、突然現れる妾の存在に、三姉妹は関係を結んだ男の入れ知恵や様々な駆け引きを繰り返し、遺産を減らさぬよう奔走する。団結した三姉妹と叔母が妊娠したと思しき妾を抑えつけ、懇意の医師が器具を用いて検査を始める妾宅での描写は、昭和女流文芸史に残る陰惨な情景と云えるだろう。

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昭和初期の船場に三代続く女系の老舗足袋屋に生まれた男の半生を描く。女親に反発するかのように愛人を4人も囲いながらも商売に精を出す主人公。迎え入れた新妻の妊娠を探るために肥溜めを棒で掻き回す姑と大姑の陰惨な嫌がらせ、襲名披露の配り物がたった足袋一足だと聞いてケチだと馬鹿にする参加者を尻目に、実は踵の留め金具が純金製で帰宅した一同を仰天させるエピソードなど、船場の粋と意地が詰まった珠玉の作品。

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針女 (新潮文庫)
針女 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
出征した帝大出の弘一が残した青春の遺書を胸に、パンパンや闇成金の持ち込む針仕事に打ち込む孤児の清子。彼女は過去に踏んだ針が体を周り運悪く跛(びっこ)になるというハンディキャップを持つ。復員した夫は戦争のせいで性格が豹変しており・・。パンパンや気違いといった現代では禁止用語の登場人物が行き交い、戦後の混乱期をそのまま原稿用紙の上に広げたような生々しい作品となっている。

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連舞 (集英社文庫)
連舞 (集英社文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
昭和初期の日本舞踏の一大流派、梶川流の栄枯盛衰を描く。先代家元の妾の子に生まれながらも伸び悩む自分の踊りの才能、踊りの天才と謳われる性格の悪い妹、妹しか愛さない母に悩まされる青春時代。しかし、GHQ接収後のアーニーパイル劇場での歌舞伎ショーにてストリップを強要され、大逆転の末成功となり、家元夫人にまで上り詰めてしまう。忌わしい過去と出自に翻弄されつつも、過去をねじ伏せるかのように踊りに邁進し、遂に芸の道に境地を見出す主人公、月の直向な横顔が涙を誘う。

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明治のお嬢さま (角川選書)
明治のお嬢さま (角川選書) (JUGEMレビュー »)
黒岩 比佐子
明治期の令嬢の実態を探る。たしなみ、学力、美醜の葛藤、結婚生活まで多岐にわたる。面白いのは多くの令嬢は今と変わらず贅沢品に執着したらしく、友人の持ち物を嫉む生々しい手紙なども解説入りで紹介されている。その他、当時の流行の髪型や美人術、痩せる薬などの広告資料も収録。

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宮中賢所物語―五十七年間皇居に暮らして
宮中賢所物語―五十七年間皇居に暮らして (JUGEMレビュー »)
高谷 朝子,明石 伸子,太田 さとし
千代田の森の奥深く、宮中賢所に57年お住まいの神職の女性の半生を描いた作品。下界と分断された森の中で祈りを捧げる日々。厳格な穢れの区別(下界のものに触れると潔斎しなければいけない)、四足のものは食べてはならない、毎朝数時間かけて髪おすべらかしに結うなど驚愕の生活と共に、日本古来の自然に寄り添った質素な習慣を紹介する。

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朝香宮家に生まれて
朝香宮家に生まれて (JUGEMレビュー »)
北風 倚子
渋谷・松濤の鍋島公園一帯は戦前、広大な鍋島侯爵邸であり、著者の住まいであった。大空襲で火の海になった屋敷を逃れ、昭和という時代を生き抜いた、旧華族のお姫様の生涯。

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社長 島耕作(8) (モーニングKC)
社長 島耕作(8) (モーニングKC) (JUGEMレビュー »)
弘兼 憲史
言わずと知れた島耕作シリーズ単行本。長い経緯はさておき、弊店が表紙になっております。店主もタキシードでモデルを致しました。
是非お買い求めくださいw

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梨本宮伊都子妃の日記―皇族妃の見た明治・大正・昭和 (小学館文庫)
梨本宮伊都子妃の日記―皇族妃の見た明治・大正・昭和 (小学館文庫) (JUGEMレビュー »)
小田部 雄次
佐賀藩主鍋島家令嬢伊都子。彼女はのちに梨本宮に嫁ぐが、明治から昭和に渡って77年間日記を残していて、その様相は「書き魔」と言わんばかり。初の洋行先のパリで買い物の様子や婚礼、即位式などの華やかな思い出を経て、戦中戦後の倹約の様子や時代に対する落胆ぶりなど。往時の匂いが漂ってくるかのような生々しさ。著者、小田部雄次の解説が当時の世情をわかりやすく補ってくれる。

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写真集 酒井美意子 華族の肖像
写真集 酒井美意子 華族の肖像 (JUGEMレビュー »)
酒井 美意子
加賀藩前田家令嬢の酒井美意子。マナー講師として厚化粧キャラでメディアに登場した姿をご存じの方もいらっしゃるであろうが、彼女は戦前まで駒場の前田侯爵邸に居住していたことを知る人は少ない。莫大な財産と華麗な人脈を、膨大な写真とコメントで紐解く、いわば現代版歴史絵巻的な写真集。必読。

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極楽商売―聞き書き戦後性相史
極楽商売―聞き書き戦後性相史 (JUGEMレビュー »)
下川 耿史
戦後の性関連産業を裏側の視点から取材した戦後風俗史。進駐軍専門のパンパン宿や性具の販売店、愚連隊、ゲイバー、カストリ情報誌、個室喫茶・・・。戦後の性に携わった人々の汗や息遣いが聞こえそうな一冊。

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京セラ、auの創始者ににして仏門に入った稲森氏が、街の小さな碍子工場を一代にしていかに大企業へと成長させたかを描く。単なるサクセスストーリーに収まらない哲学や思想を散りばめた珠玉の一冊。

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芝桜〈上〉 (新潮文庫)
芝桜〈上〉 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
我らが有吉佐和子先生の長編。戦前の花柳界を舞台に、二人の女が艶やかに力強く生き抜く。温厚で情緒的な梅弥、狡猾で気ままな蔦代。共に授かった類い稀な美貌を武器に、ただひたすら戦前、戦後の花柳界を生きる。花柳界独特のお茶屋の仕組みや旦那制度、一本や水揚げなど、判りにくい独自の世界がこの一冊でよくわかる。ストーリを彩る、旦那からの贈り物の三越謹製三百円の帯や、大粒の翡翠の簪、英国土産の巨大ダイヤモンドなど、随所に登場する豪華絢爛な衣裳拵えと、それを取り巻く年増女将との丁々発止のやりとりの描写は必見。店主のバイブルと同時に、不動の一位たる女流文芸作品。

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書いた記事数:979 最後に更新した日:2019/02/20

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