蘭の水耕栽培と冬のベランダ
またいつものお客さまから蘭を頂きました。きっと沢山お祝いで貰われるのか、、さもなくば購入なさっているのか。
僕は花の終わった蘭専門なので知る由もありません(笑)
毎回元気なのを頂き、個人的に好みの苔玉に吊るすか鉢に植え替えるかしています。
場所的に足りなくなったので、前にやった水耕栽培に今回も仕立てるか、と思案の所であります。
根付くまで難しいですが、一度安定したらこっちのものです。
まずは一株元気そうなのから。チップ苔で支えられているので全て取り外しておきます。
あとは、、水に刺すだけ。メルカリではこーいうメスシリンダーの化け物みたいなのがかなり安くで売っています。
右のが今晩作ったので、左のは一年半ほど経ったものてすが、まあまあ元気でやってますよね。
後はこれを温室に配置します。手前は背の低い鉢植えを、中程には高さのあるもの、奥にはメスシリンダーの水耕栽培を置き、苔玉仕立てのを上から吊るすと、まるで修学旅行の写真のようにお顔がよく見える!
何がいいって、水やり忘れないんですよね、全員の顔が見えると。
この温室モドキも早くも4年半ほど経ちました。
奥に仕込んだヒヨコ用電球はサーモスタットで常に22度をキープし、天井のファンは交互に風を送り(蘭は風が大切なんだそう)サイドからは爬虫類用のミストマシンが15分に一度、5分間蒸気を噴射し、温度が上がりすぎたら別のサーモスタットに連動した壁下の排気ファンが作動して熱を逃す、というもの。
この間冬支度の為にコンセントを挿した時に電気部分を覗き込んだんですが、電源コンセント7箇所にタイマー2個とが交差し、ご丁寧に手元スイッチで制御できるようになっていました。
今の自分にゃもう2度とセッティングできないような複雑な配列に仕上がっていて、我ながらビックリ、、。
43歳の頃に組んだ回路が今は理解できない事実、、否応なく老化の気配を感じます(笑)
いやいや、その時はたまたまノッていて異常な集中力だったんだろうよ、そういう事にしておこう。
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ついでに、メジロの餌台のカゴにミカンをセット。
明日辺り暖かいから
もちろん隠しカメラで全て録画しております。
これ、本当に食べに来るんですよ。ヒヨドリと餌を取り合いつつ、負けずに食べに来てくれる。
餌のない日も律儀にほぼ毎日通ってくれるどころか、僕が泊まった日にはベランダの枝に止まって店内を見ながら「チュンチュン」と鳴き、餌をせがむんですよ。
春になり、桜の季節になると蜜を吸うので餌場には来なくなるんですが、初夏に2匹で、多分パートナーを連れて遊びに来たことも。(メジロは頭がよく、ずっと餌場を覚えてるそうです)
あれには泣かされますね、、。鳥を飼う事は今は無理と諦めてましたが、メジロの餌付けは今となっては大きな冬の楽しみです。
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こうやって、ささやかながら四季を繰り返して生きて行くのですね、、。特に華やかさはないけど、特に足りない事もない。
もっと若い頃は「そんなの退屈じゃん、僕はパリとかNYとか飛び回る人生を」などと真剣に考えていた時 頃もあったけど、身の丈に合っていない旅を繰り返すと、そのうち飽きるか、さもなくば帯状疱疹が出るんですよ。
僕なんかはこのくらいのサイズのベランダで、こじんまりと四季を謳歌するのが丁度いいんですよ(拗ねてる訳ではなく)
春になったらバラや藤棚の手入れして、ビオトープに金魚を入れて。初夏には梅の実を摘んで梅酒を漬けて。スタッフでBBQして、 夏には一人プール。
秋には剪定をして、たまにテーブルを出してすき焼きなんかも。冬には蘭の温室に灯をいれて、メジロの餌付けして。
ほんの猫の額のような小さなベランダですが、ささやかな楽しみが詰まっていて退屈しません。
小さいけどベランダがあってよかった!
次回は夜中のドリル補修コレクション、あれこれです。