蘭の水耕栽培と冬のベランダ



またいつものお客さまから蘭を頂きました。きっと沢山お祝いで貰われるのか、、さもなくば購入なさっているのか。


僕は花の終わった蘭専門なので知る由もありません(笑)


毎回元気なのを頂き、個人的に好みの苔玉に吊るすか鉢に植え替えるかしています。


場所的に足りなくなったので、前にやった水耕栽培に今回も仕立てるか、と思案の所であります。

根付くまで難しいですが、一度安定したらこっちのものです。


まずは一株元気そうなのから。チップ苔で支えられているので全て取り外しておきます。





あとは、、水に刺すだけ。メルカリではこーいうメスシリンダーの化け物みたいなのがかなり安くで売っています。



右のが今晩作ったので、左のは一年半ほど経ったものてすが、まあまあ元気でやってますよね。





後はこれを温室に配置します。手前は背の低い鉢植えを、中程には高さのあるもの、奥にはメスシリンダーの水耕栽培を置き、苔玉仕立てのを上から吊るすと、まるで修学旅行の写真のようにお顔がよく見える!


何がいいって、水やり忘れないんですよね、全員の顔が見えると。




この温室モドキも早くも4年半ほど経ちました。


奥に仕込んだヒヨコ用電球はサーモスタットで常に22度をキープし、天井のファンは交互に風を送り(蘭は風が大切なんだそう)サイドからは爬虫類用のミストマシンが15分に一度、5分間蒸気を噴射し、温度が上がりすぎたら別のサーモスタットに連動した壁下の排気ファンが作動して熱を逃す、というもの。


この間冬支度の為にコンセントを挿した時に電気部分を覗き込んだんですが、電源コンセント7箇所にタイマー2個とが交差し、ご丁寧に手元スイッチで制御できるようになっていました。


今の自分にゃもう2度とセッティングできないような複雑な配列に仕上がっていて、我ながらビックリ、、。


43歳の頃に組んだ回路が今は理解できない事実、、否応なく老化の気配を感じます(笑)


いやいや、その時はたまたまノッていて異常な集中力だったんだろうよ、そういう事にしておこう。




***




ついでに、メジロの餌台のカゴにミカンをセット。

明日辺り暖かいから




もちろん隠しカメラで全て録画しております。





これ、本当に食べに来るんですよ。ヒヨドリと餌を取り合いつつ、負けずに食べに来てくれる。


餌のない日も律儀にほぼ毎日通ってくれるどころか、僕が泊まった日にはベランダの枝に止まって店内を見ながら「チュンチュン」と鳴き、餌をせがむんですよ。




春になり、桜の季節になると蜜を吸うので餌場には来なくなるんですが、初夏に2匹で、多分パートナーを連れて遊びに来たことも。(メジロは頭がよく、ずっと餌場を覚えてるそうです)


あれには泣かされますね、、。鳥を飼う事は今は無理と諦めてましたが、メジロの餌付けは今となっては大きな冬の楽しみです。



  

***




こうやって、ささやかながら四季を繰り返して生きて行くのですね、、。特に華やかさはないけど、特に足りない事もない。


もっと若い頃は「そんなの退屈じゃん、僕はパリとかNYとか飛び回る人生を」などと真剣に考えていた時 頃もあったけど、身の丈に合っていない旅を繰り返すと、そのうち飽きるか、さもなくば帯状疱疹が出るんですよ。


僕なんかはこのくらいのサイズのベランダで、こじんまりと四季を謳歌するのが丁度いいんですよ(拗ねてる訳ではなく)


春になったらバラや藤棚の手入れして、ビオトープに金魚を入れて。初夏には梅の実を摘んで梅酒を漬けて。スタッフでBBQして、 夏には一人プール。


秋には剪定をして、たまにテーブルを出してすき焼きなんかも。冬には蘭の温室に灯をいれて、メジロの餌付けして。


ほんの猫の額のような小さなベランダですが、ささやかな楽しみが詰まっていて退屈しません。



小さいけどベランダがあってよかった!






次回は夜中のドリル補修コレクション、あれこれです。







メジロよ、来い



この最近冬の遊び(暇つぶし)と言えば鳥の餌付け。


ミカンやバナナ、ジュースを軒先やベランダなんかに置いておくと、スズメやメジロが来てくれます。


去年は見つけてくれたその後、週に3回は来てくれました。これが緑色していて可愛いの。




桜の頃になると、花の蜜なんかを吸うようになるので餌には困らず、次第にベランダにも来なくなります。


僕みたいにルーズで飽きやすい人間は小鳥を飼うとそのうち殺してしまうので、このくらいの距離感が丁度いいのです。


餌のあげ忘れもの心配もフンの始末も必要ないし、気温や天敵も考えなくていい。


「エサをあげると鳥の持つエサを採る本能が奪われる!」なんていう人も多少いますが、冬の間だけなんだし特に気にしません。


もしベランダに柿の木植えて実を放置しても、基本的には同じ事が起こる訳で、、。





メジロくんと知恵比べの毎日は楽しい。冬があっという間に過ぎますし、春が来ると会えなくなるのが少し名残惜しくらいです。


こんなお楽しみ、もっと早く知りたかった。


シーズンだけゲレンデで会える、旧知の愛人のようもであります。


ああ、早く会いたいよ。美味しいゴハン用意しとくからさ。




***




年末から始めていましたが未だ現れず。


僕の通勤ルートだといつもミカンを買いそびれてしまい、年明けの餌付けが先延ばしになっていました。


遂に痺れを切らし、セブンイレブンというモノすごいコスパの悪い店でみかんゼリーを買う。ひとつ150円超えます。




なんだよ〜、僕だって100円ローソンのみかん少なくて味の薄いの食ってんのに、通りすがりの鳥ごときにこんな高級な、、。


ううう、旨そうだよ。半分だけね。




雨除けにカゴの上にラップを被せて完成。


カゴに入っているのはですね、ヒヨドリ避けなんですね。このブログをお読みの方はご存じだと思いますが、鳩みたいな大きいのが来て、全部食い散らかしてしまいます。


キャーッという淫靡で騒がしい鳴き声と共に、大量のフンを撒き散らします。木の実を沢山食べていると見え、床が小倉トーストみたいになるので困っていました。(気になる方はYouTubeなどで)


僕はメジロ一択、ヒヨドリには来て欲しくない。そういう訳でメジロが入れてヒヨドリが入れない幅のケージに入れております





後は監視カメラ。モノが動くと自動的に録画し、スマホから見られます。


ポニーテールのオッサンも漏れなく録画されます。




3月中旬位までは鳥の観察日記もブログに沢山あげると思います。


カクテルのメニューなど、BARらしい記事を一つも上げてない(今後も上がりません)変なブログですが、今後ともお付き合いを宜しくお願い致します^ ^










ベランダ通信 (8/9)



お馴染みの猫の額ほどのベランダ。東に向いております。


これ以上伸びる所がないくらいにジャングル化が進んでおります。



とは言え、藤の花の水が足りなくて少し葉が減ってしまいました。


暑い日の翌日に、黄色くなってどんどん落ちるんですよ。腐っても嫌だし、と水加減を見ながら与えていたんですが相当難しいですよ。


かなり喉が乾く子と見た。




落ちたのは下葉の方で、上のパーゴラに這わせているチームは異常に元気です。見難いですが、4本ほどの蔓がパーゴラを超えてベランダ中央にまで伸びました。


このまま大切に育てて、藤棚に仕立てます。




パーゴラの下からイラストのように(気持ち悪い絵ですが)フラフラっと揺れる感じで仕立てたい。店内からよく見える位置とは言い難いんだけど、もう場所がここしか無いんですよ。




枯れなきゃ来年4月くらいにお花をお目にかけられると思います、どうぞお楽しみに!


(´-`).。oO(その頃は世の中はどうなってるんだろか、、





***




頂いた蓮の蓮根。こちらは中々蕾が上がってきてくれません(´・_・`)


僕の技術が悪い、、というか、ベランダの日照に問題ありです。





昨日の散歩で通りかかったどこかのお家にあった小さい鉢、とっくの昔に立派な蕾が付いていたのに。


ここん家は思いきり南向きですから、やはり日当たりなんですよね。


ウチはに向きの、しかもジャングル生垣に挟まれてます。直射日光が蓮に当たる時間はせいぜい2時間くらい。




ここで、定点カメラの映像をご覧ください。僕はいつも自宅から日当たりを観察してます。





AM8:00 


まだ光は入ってきません。


9:00  


茂みの上が明るくなってきました!



10:00  


上半分まで光が差しましたよ。




11:00  


ようやく裾のところまで到達。蓮にはまた届きません。




12:00  


正午でこんなもんです。蓮にやっと日が当たりました!日差しは芝生の半分くらいまでか。




13:00  


如何にも夏のギラギラといった感じですが、そろそろお終いです。蓮には僅かに光が

当たっています。




14:00   


この日はお天気が曇りになり、少し翳りましたが、夏場だと14:30頃には直射日光が終わってしまいます。 勿論蓮は日影入り。




15:00  


快晴なのに曇天、といった感じの明るさ。向かいビルのお陰で西日が入らなくなって、出勤しても前ほど熱くなくなったのは嬉しいんだけど。





そんな感じで、ここは蓮には厳しい環境かも!



晴れの日はこんな感じだけれど、当然曇りや雨だと暗いまま、花が咲くには全然足りないんですわ。元々知っていたんだけど、ネットのどのハスの記事を見ても「蓮は日光が大好き、日の出から日没まで当ててやって」とありました。そりゃ無理だよー。


LEDライト買って照射しようにも、葉っぱがあちこちにあるので何個も必要だし、、。うむむ。難しい。


折角頂いたのに咲かせられなさそうです、ごめんなさい!



その他、頂いた胡蝶蘭も元気ですし、蝙蝠蘭も梅もローズマリーも西洋人参木も棕櫚竹もよく茂っております。自動灌水マシンと液体肥料の力は凄いですよ。



益々ジャングル化を進めて、更にお向かいさんと隔絶した孤高の世界を目指します!



***




あ、そういえばYouTubeに斜め向かいのマンションの内見動画が上がっておりました。


最後の方でキヌギヌのモジャモジャが見えますw


僕もお向かいの同じ高さから見るのは初めて。からお暇な方はご覧くたさいませ。








水音を考える



ベランダの深い(実は浅い)森のその奥に、、




泉、というか火鉢の水場があります。


更にアップ。







吐水口をありモノのジョイントパイプで調節して、水音を大きくしてみました。左ので吸って濾過して吐き出しております。循環式ですのでエコです。



この「音色作り」が中々難しい。「チョロチョロ」では物足りないし、「ドバドバ」や「ドボドボ」では品がない。

ちょうどいい「トポトポ」的な涼しい音が欲しいんだけど。


今まで水音の事なんて考えたことなかったけど、実に色んな種類の音があるんですね。これはかなり深いですよ。


1時間くらい試して、YouTubeでも噴水やなんかを見繕って聴き比べ、やっと納得いく形になりました。真上少し斜めに傾けて落差をつけてやると、どっかの名水が湧いてる水源みたいな音に。







うーん、今度はパイプの形が気に入らない。



プラスチックのパイプじゃ様にならないのですよ。(夜はどうせ真っ暗なんだけど)例えば純銅の錆びたパイプとか、テラコッタのなんかを煉瓦の壁に埋め込めたらなぁ。





***




イタリアに行った時、ローマの数々の広場には水飲み場がありました。それも、ずっと出っ放しなのです。

見た目ももちろん涼しげな音がいいんですよね。滔々と流れる水の音の、何とも言えない清涼感。


遥かご先祖様のそのご先祖さまの頃から水音は最高の贅沢だったに違いない。


泉のほとり、そんな言葉だけで僕は胸がキュンと高鳴ります。





、、、取り敢えず、音だけはいい感じに仕上がりました。サウナみたいにクソ暑い毎日ですが、ご来店の際にベランダに出られましたら、少し聴いてみて下さい。少しだけ涼しく感じて頂けるかもです。




パイプの形は明日以降また考えよっと。お金をかけずに素敵なの、ないかしら。













ベランダ園芸通信(5/25)


まずはバスの花。


こちらは自宅でして、6時間ほど直射日光が当たります。




葉がスッと伸びて、7枚ほどに増えました。それに引き換え、お店のはと言いますと、、






2日ほど前にはいつものビオトープの中に突っ込んでいたので日当たりは正午の1時間のみ。あまりに可哀想なのでシンクの上なんだけど、こちらも2時間ほどしか日が当たらない。


蓮は一日中直射日光でもいいくらいとあるので、少し可哀想です。ま、東京のベランダで一日中直射日光が当たるなんて稀有な話物件だけなんだけれど。


自宅のに比べて葉も元気がなく、枚数が少ない。流石に可哀想です。でも、これから追い抜いてくれると期待して。


もっと深い素焼きの鉢を探してかうつもりです。これだと水が少ないですよね(汗)





バラのリレーも終盤に差し掛かりました。木瓜からピエールドロンサールと続いて最後の赤いつるバラ。





これからの季節は花は暫くお預けだけれど、日に日に緑が眩しい季節に入ります。梅雨前のひと時、なるべく日の光に当ててあげたいと工夫をしております^ ^



今日はめちゃくちゃ歩きました。朝9時から鎌倉から横浜までを、約5時間で歩きました。しかし、どうにも眠いので今夜のブログはこの辺りで。


皆さまも梅雨前のひと時、健やかにお過ごし下さいませ。








緑に目が行く春の午後



しばらく園芸関連続きます。



ベランダのビオトープに蓮がやってきてというもの、他もどんどんいじりたくなってしまい、収拾がつきません。なんせ春ですもの!!


先日は中野のホームセンターで藤の鉢植えと目が合いまして、、買うつもりなかったのに(他のものを買わずに)藤だけを連れて帰ってきてしまいました。 




150センチはある鉢植えが手招きしてこちらを見るんですよ、、「ねぇ、、連れて帰って、、。」


粋な足首のようにスッと伸びた枝を見た時に「あー、ビオトープの後ろの窪みにピッタリ入るな」と頭の中のパズルが組み上がってしまっていました。最近はメジャーがなくてもサイズ感が大体分かるようになりました。(自分のベランダに限り)これはもう連れて帰るしかない。


タクシーの中は藤の香りで充満。雨の中藤棚の下でお花見しているような気分でした。




藤タクシー。ビールでも買って乗り込めば良かった。



お店に到着して、絡み合った枝を解く。ものすごく強い力でお互いが巻きついていまして、ある箇所を動かした瞬間にゼンマイのようにブルルルルン!!と解けたんだけど、衝撃で花が舞い散ってしまいました。


花は藤では唯一の八重咲き品種の「八重黒竜」という品種。



よく見かける藤だと和のテイストが強すぎるので、これなら丁度いいや。葡萄の実にも、ライラックの花のようにも見える。



***




かくして、ビオトープの後ろの窪みにスッポリ収まった藤娘さん。藤は株元に光が当たらなくても、葉にさえ日光が届けばオッケーだと言うこと。ウチのような狭小ガーデニングには最適です。



一年で3メートルもツルが伸びるので、来年には確実に棚に届く勢いです^ ^

ちょっと分かりにくいですが、北側だけ棚にしてあります。ここを整理して藤棚にひて、、。へへへ。




藤が収まった辺りに人工芝ユニットが届いたので、ついでに敷いちゃいました。また睡蓮鉢を動かして、腰が爆発しそうw



人工芝、地面に接する面が空洞になっていてとても水捌けが良いとか。すのこを敷く予定でいたんだけれど、この際緑攻めにしちゃおうかと。今の人工芝は10年以上持つらしく、使い捨ての昔のイメージとは少し違います。




ユニットとはいえ、中々骨の折れる作業でした。仕上がりは、と言いますと



うーん、パットパットゴルフ場みたいだな、、。質感が全然違うけど、こんなもんだよね。もっと苔寺みたいなのイメージしてたんだけど。


(夜に照度が落ちたらバッチリでした)


苔寺、ねぇ...。






***



その翌日から苔、苔。コケに目がいって仕方がないのです。そりゃベランダには活着させるの無理ですよ、お金使いまくって飛び石おいて踏まないようにすればどうにかなるかもだけど、現実的ではないよね。


でも、苔って本当に美しい。芝とは違うしっとりと緻密な質感で、色も艶も佇まいも全部好き!!天然のカーペットじゃんね。




せめてベランダのシンクのレンガにまず活着させたい!っつーことで狩りに行くことに。



家の前の桜の木から少し苔を貰います。




ベロン、と剥がして、空いた穴は元に戻るよう抑える。フカフカなのがシート状になって剥がれてくれます。(採取して良いところと悪いところがあると思います、自己責任にて!)





ネットで見た通り、細かくしたのをヨーグルトに混ぜてペーストにする。何でかは知らないけど、小さな挿し木みたいなもで、それを安定させる為のものなのかもしれない。眉唾という情報も同時にあった。




別で、メルカリで手に入れたマメヅタのシート。





ここからは僕のアレンジなんだけど、乾燥スギゴケとマメヅタ、気持ち悪いヨーグルトペーストを巻き込んで、ピンセットでレンガの目地に詰め込みます。




こんな感じになりました。




信じて2年くらい水をかけ続けると、こうなるはずです。理論的には合ってると思う。





信じるものは救われる、バケツに柄杓刺しておいてお客さんに掛けてもらうのも良いかもw


今は藤やアケビやカロライナジャスミンが咲いていますが、これからの季節はチェストベリー(西洋ニンジンボク)に木瓜バラ、ハゴロモジャスミン、そして時計草にピエールドロンサールと花の時期が続きます。ピエール君は大体ゴールデンウィークの終わり頃かな。


(画像は去年の)


今年からは蓮に睡蓮が加わって、益々花が続きます。植物を弄り出したのが今の店舗に移ってからだから丸6年、季節を感じることによって時間の経過がゆっくり楽しめるようになりました。


花のある日々は中々良いものですね。話題に事欠かないし酒も美味いし集まる人は優しい人ばかりだし、良いことばかり。


ベランダ弄りはまだまだ続きます。



明日はゴールデンウィークのスケジュールをアップ致します、どうぞ宜しくお願いします。




***



今は週末営業もワンオペで頑張っております。かなり混み合ってギリギリの線で頑張っておりますご来店の際にはお手数をお掛けしますが、お店の固定電話までお電話を宜しくお願いします。


「ケンです」「田中です」では同名の方が沢山いらっしゃるので、分かりやすく伝えて下さい。お顔が分かると当然、対応が変わりますので(笑)








***



そして僕は本日この後、出前ピアノの営業です。品川の晴れがましい某場所にピアノを運び入れまして、張り切って演奏してきます。





今夜もいつも通り8時からの営業となります。 それではどうぞ皆さま、素敵な週末を!


メダカ全滅!



少しずつ、星になっていたのだけど残り3匹がついに、、。


理由も調べたところ、何となくわかっちゃいました。完全に僕が悪いのです。


先週中野の寿司屋で食べたナガラミ。今度レトロ探訪で書こうと思っている「通夜飯」系の和食の店です。





この殻をですね、あんまり立派だったので、、、 よく洗ってからドボン、とビオトープに入れました。




このところ気温が高かったんで、奥に残っていたであろう肝が腐ってたんでしょうね。


さっき水槽をリセットしてこの貝を引き上げたところ、中から大涌谷みたいな匂いがしました。これ一個であの谷全部くらいのパンチ力がありました。虫歯のおじいさんの息のような匂い、とも。



これは死ぬわな。無理もない。





ごめんね、、。メダカ達。他に理由があったのかもだけれど、腐った貝の肝が理由の一つなのは間違いありません。


ピカピカに洗いました。祈りも捧げました。



また一からやり直し、です!今度はしっかりバクテリアが育って水か完成するまで、何も入れないでおこう。


万全の状態でメダカをお迎えします。



これでいいかな。しばし様子を見ます。








ハスの花の蓮根を頂きました!



昨日はまたベランダやらの手入れをしようと昼過ぎに店に出勤しましたら、何か袋があ?よ。


何だろね?




中から出てきましたのは蓮子の花の蓮根と肥料!!


キャー!キャー!嬉しいです!本当にありがとうございます!



ちゃんとレンコンの形になってるんですよ(当たり前か)




加えて、至極丁寧な美しい字のお手紙が添えられていた。昔にここのコメント欄に「蓮を育ててます」という方からだったのです。東京でのご予定の合間に、わざわざ持ってきてくださった!


本当にありがとうございます。こういうの一番嬉しいです。





なるほど、これを田んぼの土に植えつけると蓮の花が咲くらしい。茶碗蓮という小型の品種であるらしく、名の通り茶碗で育てられるとのこと。



昔に花屋さんで咲いてる状態の水の入った鉢を買ったことはありますが、植え付けは初めて。





バケツのようなものに新芽を下向きにして植え付け、水を張る。うーんシンプル。 取り敢えず土が手に入るまではワインクーラーにつけておきます。


心配としては 「蓮は極めて日光を好む」とどの育て方にも書いてあること。


お店のベランダ、日当たりが悪いのです。


写真の右から日が登って、左手に沈むんだけど、右はウチの店舗で左は例のマンション。まるで渓谷のようなベランダなのです。


直射日光が当たるのは朝10時から昼の2時前までの4時間足らず。





この写真で正午過ぎ。夏にかけて植え込みも茂りまくりで、更に不利になる。


後、心配と言えば蓮根を頂ける事を予測せずに濾過装置を取り付けてしまっています。

蓮根に影響ないかしら、、と心配をしていましたが、よくよく考えてみたら水の総量が増えるだけなのでそんなに影響はないかなと。


そもそもメダカは水流が嫌いなので、水の流れが起きないようスポンジを取り付けてます。戻る水の水流は、ジワジワ染み出るような程度。


蓮の池に風が吹いたらサザナミくらいは立つだろうしな。平気だろう(言い訳しないと投資がムダになる)






きちんとセッティングするとこうなる。更に奥まって暗いのです。




という事で、お店と自宅と2カ所で育てることに致しました!


Amazonで土も注文しましたし(スピード重視で、京都からの土は断念しました)



メダカもいるしバケツもある。北関東のOさま、頂いたからにはしっかり育てて、きっと咲かせて見せます!!



開花は7月下旬辺りとのこと、お楽しみに。













ベランダに春がやってきた!



まずは、貧相な梅の花。こんな枝振りでも、どっこい春を感じさせてくれます。





前に入居なさっていたオーナーママが残していかれました。受け取った時にはミイラ一歩手前でカラカラだったんだけど、一部だけ復活。


3年後に花が咲き、一昨年からやっとこさ実がなるようになりました。6粒だけでしたが、去年の6月10日に収穫しました。





静かに梅酒へと変化しております。バックバー、松林の鹿の奥に怪しく鎮座しております。




しかしこの所のポカポカ陽気。今年はバラもジャスミンも蔦も何もかも新芽が早いですね。もしかしたら数年前の、やたらと春が早かった年と並ぶかもしれません。


暖かくなると更に園芸が楽しくなります。伸びる子たちを捕まえて正しい道へと誘導する(笑)


こうも暖かいと、そろそろ水やり再開しないとです。冬越しは乾燥気味にするのが鉄則なんだけど、20度超えてくるとしっかり撒いてやらないといけません。


最近は鳥の餌付けのことばかりで、水回りに手を入れないのを先延ばしにしてまひた。そろそろやらないとな(笑)


最近ビオトープを南側に移動したのですが、奥に蛇口があってとにかく使いにくいのです。ビオトープ自体もデカいし不安定だし、睡蓮の為に日当たりも気にしないといけなかったんで、蛇口前を犠牲にしました。


元の位置、北側の隅っこは動線を邪魔しない代わりに日当たりゼロでした。(お店入り口からみて左手です) ここなら何も塞がず、快適な位置だったんだけど。




この場所にはハイテーブルが来まして、今のビオトープは南側のこんな感じ。





(防犯カメラのなんで画質落ちます)


この奥のくぼみに、蛇口と水遣りホースと散水タイマーの操作パネルなどがゴッソリあるのですよ。冬はまあ使わないしいいや、ってなもんだったんだけど。


水道管は固定しちゃってるのでバラして動かさないといけない。うーん、嫌だ。でもやろう、僕しかいない。



という訳で水回りを30センチ左へズラす。煉瓦で作ったシンク下のスペースの死角に全て突っ込む。長くなるので割愛します。





その手前にはしのぶを吊るして目隠しにします。




しのぶの下が15センチほどのスペースが。ホースがすぐに取り出せますて、握るとお水がシャーっと。


取り出して放水まで2秒掛かりません。スティーヴマックインの拳銃のようです。





ビオトープの台は不安定なので却下して、蛇口のあった奥に押し込み、そこへコウモリ蘭を置く。


ビオトープは手前の床に平置き。地震も怖いしね。




という訳で、テキストで書くと何のこっちゃ?となりますが、ヒキで見るとこんな仕上がりです。ってあんまり変わってないか。




まあ、ここには僕にしか分からない美があります。(笑)


僕は茶庭の庭師でも露路の何たるかに詳しい訳でもないけど、最近お茶人がお庭に対して思いを述べておられる文章なんなを読んだ時、何となく気持ちが分かります。


限界まで手を加えて、且つとても自然に仕上げたい、そういう事でしょ?


ガラクタが雨に打たれて朽ち、そこに草が伸び、苔むして蔦が絡まったような、のーんびりとした鄙びた、作為的でない、主張せず、洗練された、何という事はない雰囲気。


庭を20年くらい放っておいたらいいのか?と、それはまた違うと思う。適切に手を入れるからこそ、より自然に見えるんじゃないかしら。雑木林とは違うんだよなぁ。






***



ウチは今年で7年目だけど、樹木の活力が年々増えてくるのがまた堪らない。ネットによるとそろそろピークを迎えて、後は衰退していくらしいんだけど(鉢だと根が詰まるからだそう)まあそれでもいいや、と。走れるだけ走って後は枯山水にでも、、、。


雑居ビルの五階のモサモサの秘密基地。ちっちゃいからこそ僕にも目が届いてしっかり取り組める。むしろ僕にはちょうどいいサイズです。


コンセントが8口あって、水の出る流し台も、ちっちゃい蘭の温室にビオトープもある。バラが4種類リレーで咲き終わったらチェストベリーや梅の実も成って、今年からはメジロもヒヨドリも来る。


我ながら充実してきたなー、と感心しております。早く春が来て爆発するくらいにワサワサに茂ってくれんかのう。


初来店のお客さんに「このお庭って入居前 らあったの?」と聞かれる時が一番嬉しいですね(笑)やった!と飛び上がりたくなります。



その為にも、、早く営業したい、、、。







つづく。




小鳥餌付け、その後



餌付けを進めるうちに、メジロは毎日固定的に通ってくれるようになりました。


まるで自分で飼っているような感覚!


とは言えみかんの割ったのを置いておくだけです。カゴも要らなきゃ水替えも必要なし、青菜もボレー粉も要らない。


僕が長期の旅行に行っても責任を負わなくてもいいし、、僕みたいな小鳥好きの飽き性にすれば、餌台による餌付けは素敵過ぎます。


まるで、聞き分けのいい愛人みたいだ(笑)


 緑のフォルムもいつ見ても愛らしい。完璧に僕の好みなのです。




ただ、野外餌付けはそこまで甘くはありません。例のヒヨドリが来て、しかもツガイでみかんを横取りし、荒らしていきます。


 (盗み見カメラからのカット)





粒あんみたいなウンコを撒き散らし、みかんの皮を引きちぎって投げ飛ばす。バサバサ羽ばたいては神経質そうにギャーッとなくこの大きくて黒い鳥。



キミは愛せないんだ、ごめん。



メジロだけが餌にありつけて、ヒヨドリは食べられない仕組みを考えないといけない。


まずは、YouTubeで調べたセッティング。ヒヨドリが食べにくいようにみかんを吊るします。



左から


*深くて取りにくい

*垂直ワイヤーに深めの受け皿

*垂直ワイヤーに垂直セッティング

 


さて、どうか?!



家に帰って翌朝、カメラから観察する。来るのは大体朝の6時か7時なのだ。


結果的には惨敗です。全部食べられ、みかんの皮は引きちぎられてベランダに散乱してます。映像を戻してみると、一時間近く練習して食べていました。つまりは頭がいいので止まり木が不安定でも色んな形を試して工夫を重ねてるようです。





あー、もう。悔しい。こうなりゃスキマの幅を調節したカゴを用意するか。メジロの入れる幅は2センチなんだそうで、多分3センチ以内であればヒヨドリは入れないと見た。


そんな都合よい幅のカゴなんて売ってるのかね、、とAmazonやらを流し見していると、ハッ!!と閃いた。


自宅ベランダの「なかった事になっているガラクタ置き場」に、見事におあつらえむきのサイズのがあったぢゃないか!!




鎌倉山の植物店「苔丸」さんで、しのぶを吊るして売っていたんです。確か2008年辺りじゃなかったかな。マダムっぽいデザインが今は好きじゃないんだけど、何度も迷った割に捨てずに今日まで来たのはこの為だったのか、、。


この網の幅は2.5センチ。メジロは余裕だし、ヒヨドリは無理だろう。イメージトレーニングもしてみたよ。





満を持してみかんをセット。首だけ突っ込まれたら食われそうなので、いつものステンレス製の台に高さを持たせて据える。



盗み見カメラも位置が合わないので、高さを出して壁に固定する。




翌朝、、あっさり大成功!!


メジロ最高かよ!




動画でお見せできないのが残念ですが、ピョコピョコ入ったら出たりしています。相当、好奇心が旺盛なのね。





白い縁取りのある目玉が特徴的ですよね。カエルみたいでカワイイ。



ヒヨドリは、といいますと、、、






全方向からハチドリ並みのホバリングによるアプローチ。気が狂ったかのようにバサバサ羽ばたいて、凄い勢いです。


可哀想だけどこんなに漫画みたいに上手くいくものかと、ついニヤニヤしてしまいます。



ヒヨドリくんに悪気がないのは分かっているんです。でも、お食事後のテーブルには毎度盛大な量のウンコが残ってます。これは何だと。まるで粒あんかよ、と。


 反してメジロのウンコは、オレンジ食べ過ぎなんでしょう。小さな粒で、まるでとびっ子のよう。特に今はオレンジや花の蜜しか食べてないのか、ほとんど固形物が混じっていません。


なのでお掃除はサッと拭くだけ。すごく楽ですね。




、、、見た目も羽の色も鳴き声も振る舞いもだけど、下のお掃除の楽さも大きな問題です。


改めてメジロ派で参ります。緑のあの子に毎日会いたい。更に集めるべく考えます。




つづく。






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安いもので構いません、お好みの香木を焚き締めながらの拝読をお勧め致します。グッと気分が出ます。

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グロテスク〈上〉 (文春文庫)
グロテスク〈上〉 (文春文庫) (JUGEMレビュー »)
桐野 夏生
悪気もなく、ただ人の不幸を喜びに生きる「私」と、類い稀な美貌を持ち、出会う人々を皆驚嘆させてしまう実の「妹」、人に勝利する事でしか自分の存在意義を見いだせない、容姿に恵まれない和恵。その三人を中心に描かれるQ女子高(私立慶應女子高校がモデルになっている)の超閉鎖的階級社会を舞台に、途中入学組に対しての、富裕層からなる内部進学者からの壮絶ないじめを軸とした数々のエピソードは圧巻。物語全体は東電OL事件を主軸にして描かれており、後半は生生しい売春婦の日常が詳細に描かれている。店主がここ最近の著書で、久々に気骨を感じた作品。

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一の糸 (新潮文庫)
一の糸 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
何不自由ない造り酒屋の娘茜は幼き日に目を患い、その時連れられて聞いた文楽、露澤清太郎が奏でる三味線の音に恋をしてしまう。大正から太平洋戦争後にかけた女の一大抒情詩。乗馬を好む娘、宝石や宿屋を惜しげもなく買い与えるおおらかな母、その後の茜の命を賭けた壮絶な苛めとの戦い、本物の芸に賭ける壮絶なエンディングと、読みどころが随所に散りばめられた文句なしの女流文芸娯楽作品。

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悪女について (新潮文庫 (あ-5-19))
悪女について (新潮文庫 (あ-5-19)) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
公子という一人の貧しい女が中華屋の仲居からスタートして何百、何千という嘘を重ねて戦後の混乱期にのし上がる様を描いた作品。嘘を重ねると言っても、無論、それだけでは決して成功はしない。夜学に通って簿記の試験をパスし、自らの美貌を磨いて出会う男を翻弄し、汗まみれになり生き抜くさまは寧ろ潔い。とある事件後の週刊誌記者による聞き取り調査と云う一風変わった文体で綴られる全編は、時を忘れ、あっという間に読めてしまう。中でも、登場スr数々の大粒の宝石の描写は秀逸。「取材魔」の異名を取る有吉文学の中でも比較的軽めな現代もの。特に初心者にお勧めの一品。

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女系家族〈上〉 (新潮文庫)
女系家族〈上〉 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
山崎 豊子
船場に続く大商家の物語。入り婿の父が突然亡くなり、残された三姉妹が遺産相続を期に豹変を始める。狡猾な大番頭、突然現れる妾の存在に、三姉妹は関係を結んだ男の入れ知恵や様々な駆け引きを繰り返し、遺産を減らさぬよう奔走する。団結した三姉妹と叔母が妊娠したと思しき妾を抑えつけ、懇意の医師が器具を用いて検査を始める妾宅での描写は、昭和女流文芸史に残る陰惨な情景と云えるだろう。

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昭和初期の船場に三代続く女系の老舗足袋屋に生まれた男の半生を描く。女親に反発するかのように愛人を4人も囲いながらも商売に精を出す主人公。迎え入れた新妻の妊娠を探るために肥溜めを棒で掻き回す姑と大姑の陰惨な嫌がらせ、襲名披露の配り物がたった足袋一足だと聞いてケチだと馬鹿にする参加者を尻目に、実は踵の留め金具が純金製で帰宅した一同を仰天させるエピソードなど、船場の粋と意地が詰まった珠玉の作品。

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針女 (新潮文庫)
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有吉 佐和子
出征した帝大出の弘一が残した青春の遺書を胸に、パンパンや闇成金の持ち込む針仕事に打ち込む孤児の清子。彼女は過去に踏んだ針が体を周り運悪く跛(びっこ)になるというハンディキャップを持つ。復員した夫は戦争のせいで性格が豹変しており・・。パンパンや気違いといった現代では禁止用語の登場人物が行き交い、戦後の混乱期をそのまま原稿用紙の上に広げたような生々しい作品となっている。

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連舞 (集英社文庫)
連舞 (集英社文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
昭和初期の日本舞踏の一大流派、梶川流の栄枯盛衰を描く。先代家元の妾の子に生まれながらも伸び悩む自分の踊りの才能、踊りの天才と謳われる性格の悪い妹、妹しか愛さない母に悩まされる青春時代。しかし、GHQ接収後のアーニーパイル劇場での歌舞伎ショーにてストリップを強要され、大逆転の末成功となり、家元夫人にまで上り詰めてしまう。忌わしい過去と出自に翻弄されつつも、過去をねじ伏せるかのように踊りに邁進し、遂に芸の道に境地を見出す主人公、月の直向な横顔が涙を誘う。

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明治のお嬢さま (角川選書)
明治のお嬢さま (角川選書) (JUGEMレビュー »)
黒岩 比佐子
明治期の令嬢の実態を探る。たしなみ、学力、美醜の葛藤、結婚生活まで多岐にわたる。面白いのは多くの令嬢は今と変わらず贅沢品に執着したらしく、友人の持ち物を嫉む生々しい手紙なども解説入りで紹介されている。その他、当時の流行の髪型や美人術、痩せる薬などの広告資料も収録。

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宮中賢所物語―五十七年間皇居に暮らして
宮中賢所物語―五十七年間皇居に暮らして (JUGEMレビュー »)
高谷 朝子,明石 伸子,太田 さとし
千代田の森の奥深く、宮中賢所に57年お住まいの神職の女性の半生を描いた作品。下界と分断された森の中で祈りを捧げる日々。厳格な穢れの区別(下界のものに触れると潔斎しなければいけない)、四足のものは食べてはならない、毎朝数時間かけて髪おすべらかしに結うなど驚愕の生活と共に、日本古来の自然に寄り添った質素な習慣を紹介する。

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朝香宮家に生まれて
朝香宮家に生まれて (JUGEMレビュー »)
北風 倚子
渋谷・松濤の鍋島公園一帯は戦前、広大な鍋島侯爵邸であり、著者の住まいであった。大空襲で火の海になった屋敷を逃れ、昭和という時代を生き抜いた、旧華族のお姫様の生涯。

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社長 島耕作(8) (モーニングKC)
社長 島耕作(8) (モーニングKC) (JUGEMレビュー »)
弘兼 憲史
言わずと知れた島耕作シリーズ単行本。長い経緯はさておき、弊店が表紙になっております。店主もタキシードでモデルを致しました。
是非お買い求めくださいw

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梨本宮伊都子妃の日記―皇族妃の見た明治・大正・昭和 (小学館文庫)
梨本宮伊都子妃の日記―皇族妃の見た明治・大正・昭和 (小学館文庫) (JUGEMレビュー »)
小田部 雄次
佐賀藩主鍋島家令嬢伊都子。彼女はのちに梨本宮に嫁ぐが、明治から昭和に渡って77年間日記を残していて、その様相は「書き魔」と言わんばかり。初の洋行先のパリで買い物の様子や婚礼、即位式などの華やかな思い出を経て、戦中戦後の倹約の様子や時代に対する落胆ぶりなど。往時の匂いが漂ってくるかのような生々しさ。著者、小田部雄次の解説が当時の世情をわかりやすく補ってくれる。

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写真集 酒井美意子 華族の肖像
写真集 酒井美意子 華族の肖像 (JUGEMレビュー »)
酒井 美意子
加賀藩前田家令嬢の酒井美意子。マナー講師として厚化粧キャラでメディアに登場した姿をご存じの方もいらっしゃるであろうが、彼女は戦前まで駒場の前田侯爵邸に居住していたことを知る人は少ない。莫大な財産と華麗な人脈を、膨大な写真とコメントで紐解く、いわば現代版歴史絵巻的な写真集。必読。

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極楽商売―聞き書き戦後性相史
極楽商売―聞き書き戦後性相史 (JUGEMレビュー »)
下川 耿史
戦後の性関連産業を裏側の視点から取材した戦後風俗史。進駐軍専門のパンパン宿や性具の販売店、愚連隊、ゲイバー、カストリ情報誌、個室喫茶・・・。戦後の性に携わった人々の汗や息遣いが聞こえそうな一冊。

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 (JUGEMレビュー »)

京セラ、auの創始者ににして仏門に入った稲森氏が、街の小さな碍子工場を一代にしていかに大企業へと成長させたかを描く。単なるサクセスストーリーに収まらない哲学や思想を散りばめた珠玉の一冊。

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芝桜〈上〉 (新潮文庫)
芝桜〈上〉 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
我らが有吉佐和子先生の長編。戦前の花柳界を舞台に、二人の女が艶やかに力強く生き抜く。温厚で情緒的な梅弥、狡猾で気ままな蔦代。共に授かった類い稀な美貌を武器に、ただひたすら戦前、戦後の花柳界を生きる。花柳界独特のお茶屋の仕組みや旦那制度、一本や水揚げなど、判りにくい独自の世界がこの一冊でよくわかる。ストーリを彩る、旦那からの贈り物の三越謹製三百円の帯や、大粒の翡翠の簪、英国土産の巨大ダイヤモンドなど、随所に登場する豪華絢爛な衣裳拵えと、それを取り巻く年増女将との丁々発止のやりとりの描写は必見。店主のバイブルと同時に、不動の一位たる女流文芸作品。

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書いた記事数:1517 最後に更新した日:2024/03/25

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