5/21 一夜限りの三丁目営業!




目前の12周年の事に集中すればいいのに、ご縁というのはそうもさせてくれません、、。


キヌギヌ旧店舗のあった3丁目の場所で現在お店を営まれている、マーキーのお店に飲みに行った折に、、




「一晩貸してよ!」


「イイよ!」





というわけで。一夜限りの復活営業を致します。



5/21(日)20:00〜適当に


場所:新宿3-1-32 4階(キヌギヌ旧店舗)


この日ばかりは狭いので会員制に戻させて頂きます。


メニュー 赤ワイン、烏龍茶のみ



楽器は、電子ピアノを持ち込みまして、初心に帰り、僕1人でお迎えします。



往年のお客様は昔を懐かしむもよし、新店舗からのお客様は「ふーん、こんな感じだったんだ」など。

それぞれの楽しみ方でどうぞ。



別に昔の店に未練があるわけじゃないですよ。今の店が大好きですし。

ちょっとしたイタズラ心というか、、、。


僕は、ケヤキの並木を眺めながら1人、答え合わせをします。(笑)



現在のテナント、カオスさん。













懐かしいなぁ。全く変わってないように見えるのは僕だけだろうけど。
















キヌギヌ自体はこの日曜日、12周年パーティーとなります。

4/23 14:00〜26:00まで。
いずれもご興味のある方はどうぞ。




オムライス悲喜交々




1990年頃、京都の実家で両親と姉と暮らしていた高校生の頃。






まだ携帯もパソコンもない時代。今思えば毎晩、帰路で友達と立ち話をしていました。家に帰れば長電話かテレビ、ラジオ、そして読書。

その頃は高校の吹奏楽に熱中しており、練習が終わるとまたそこから部の友達と話しこんで家に帰るのが11時くらい。

その後は飯を掻き込んで風呂に飛び込み、すぐに部屋に篭り、夜中に腹が減ると台所へ出て夜食を作るという、親のスネをかじりながら一人暮らし気分を味わうという世にも生意気な生活を送っていました。



親と接する時間を減らしたかったのか。そりゃもう、思春期真っ盛りですもの。15歳とかですから。


僕の実家は割と都会なんだけど、夜中にコンビニで弁当を買うという習慣なんて全くなく、、、というかコンビニ自体がそう沢山ある訳でもなく、仕方なく夜食を自分で作って食べるのが癖になり、そのうちライフワークと化していました。

若い方には分からないかもだけれど、昔は夜中や正月三が日はお店が閉まるので、みんな家にあるものを食べていたんですよ。



最初は夜食らしいお茶漬けや焼きそばなんかだったのだけど、段々凝り出してキッシュを焼いたり、手捏ねピザとか、終いには土鍋で炊き込みパエリアを作ったりしてました。

その頃よく作っていたのがオムライス。伊丹十三の映画「タンポポ」に出てくるオムレツが乗っている、卵で包まないタイプのオムライスでした。



オムレツ部分にナイフを入れるとパラっと開き、中から半熟卵が流れ落ちます。





その頃僕は思春期真っ盛りで、特に父親と上手くコミュニケーションが取れなくなっておりました。

自分がゲイである事への引け目や、何かと頑固で怒りっぽく口煩い親父に対して距離を置いていました。



とはいえ、家にはテレビが一台しかないので、自ずと皆集まるのはリビング。

静かな部屋に父と二人きりです。



僕は、今思えば本当に恥ずかしいんだけど、親父に対して意地悪をしていました。夜中に豪華に盛り付けた料理を、親父の前でこれ見よがしに食べるっていう(汗)



親父は気にしないような態度で、黙って新聞なんか読んでいました。





そんな事が長く続いたある夜。


オムライスを作って食べようとしたら、親父が「旨そうやな」と声を掛けてきた。


僕はなんだか、とても複雑な気分になった。


料理を褒められて嬉しかったのと、我ながらバカな意地悪をしたもんだっていう恥ずかしさと、親父は親父で随分と長い間話しかけなかったなってのと。


僕は「うん」とだけ答えて、オムライスを掻き込んだ。



次の日の夜、オムライスを2つ作ってラップしておいた。親父の為に。

恥ずかしいので部屋に篭って、夜中に様子を見てみると食べ終えたお皿がキチンと洗って水切りかごにあった。


翌朝、お互いに特にオムライスの事は話題に出ないんだけど、何となく気持ちが楽になった。


それから、3回に1回くらいは二食作るようになった。毎回だと押し付けがましいし、全く作らないのも変だ、という事で。



ラップを掛けて置いておくだけ。



その後の親父との関係は、特に仲良くなるわけでもないし、話が弾む訳でもなきんだけど、メシを作る側、食う側という役割が与えられただけで、途端に気持ちが楽になった。


僕は、人間関係なんてそんなものだと思う。口を利かなくても通じていると思えればそれは立派な信頼関係だし、何も演じてまで会話が弾む必要なんて無いんじゃないかな。


カミングアウトに対しても、そういうスタンスです。言わなくても、通じ合っている何かが本人同士にあれば、言葉にする必要なんてない家庭もあるんじゃないか、と。


僕は20歳の時に全て話しましたけどね(*´-`)







親子や恋人、友人に同僚。一度冷めてしまった関係は中々戻らないと思う。

僕は、そんな風にコミュニケーションを取るのが難しくなったら、食べ物を作って食べてもらう事がたまにあります。

この時のオムライスのように。



「ゴメンね」とか「許すよ」とか、言葉は要らない。ただ食べてくれたらそれでいいのだ。


そんな親父は今日が誕生日。






親父に誕生日おめでとうのメールをして、その後に思い出して自分のためにオムライスを作ってみた。





そして、まだ関係の冷めていない、仲良しの伴侶にそれを食わせる。美味しいと何度も言いながら、バクバク食べてくれました。



当時の親父もまだ大人になりきれなくてモガいていたのかも知れない。僕には高校生の息子なんて居ないから、想像もつかないけど。



夜中に親の買った食材で飯を作り、淡々と食らう。

家の固定電話で毎夜長電話を繰り返す。

親父が大切にしていた8ミリ映写機のレンズが欲しくて、バラバラに分解して取り出したりもした。

駄々をこねてはクラリネットを買ってもらったのに、卒業後にあっさり売り払ったりもした。





今思い返すと、親父はそんな事には何も小言を言わなかった。



そして、僕が高校一年生の時の親父は42歳。


奇しくも今の僕と同じ歳になります。(汗)




色々な思いを巡らせる、春の雨の夜でした。





1/37000の大当たり



駄菓子屋タクシーってご存知ですか?

ニュースなんかで取り上げられております。駄菓子を積んだタクシー。


東京のタクシーの中で一台のみ、何と37000/1の確率なんだそうです。


ついに、今朝当たりました!




運転席のシートには駄菓子がいっぱい。食べ放題。(食えなかったけど)
お兄さんも頑張って下さい、僕も頑張ります!と言い残して降りました。

なんかいい気分。






宝塚歌劇という曼荼羅




宝塚歌劇、友人の関係で行って参りました。


正直いうと少し苦手でありました。

女性ばかりという違和感。中には少数だけれど、男役として完成度の低い人も混じっている。そして独特のセリフの抑揚。

初回に見た時に好きになれなかった、閉鎖的な内輪ギャグ。それにやたらと爆笑するコアなファンのおばはん達。

今回はどうだろうか。(汗)




一部のお芝居、18世紀のスウェーデンの独立への歩みを描いた作品。

女性ばかりの閉鎖的な甘ったるさや、内輪ノリの不思議なギャグもなく、今回はなんとも男性的(笑)でテンポが良く切れ味もいい。

盆に載せたセットが周りながら色々な表情を見せ、景色が変わって飽きさせない。

演出によるのかな、、。全然違う。


個々のキャラクターもよく描かれており、心の動きがバランス良く頭に入る。

主人公の平和への願いはとても深く、現在の政治情勢を考えさせるような風刺も感じる。

ラストの舞踏会のシーンでは、それまでの派手な色とりどりのドレスとは打って変わり、イエローとベージュのみ。一番盛り上がるべきシーンでの敢えて抑えた色目は、とても効果的で心に残りました。

全編に疾走感があり、メロドラマに陥らない、とても後味のいい素晴らしい作品でした。


お芝居を語る資質が僕にはないのでこの辺りでやめておきますが、後半は女性劇団という事を忘れていました。


そして、レビュー。(大階段、羽根の付いた例のやつ)



参考画像


実はまだ3回目なのです。一度目は8年位前にベルサイユのバラ、そして一昨年。いずれもレビューが無かったのです。


今回は初のレビュー。あれは、一体どんなものなんだろうか。



幕が開くと、大階段に布を纏った男役が独り。



それが剥ぎ取られると、階段が現れて、めくるめく色の洪水。

まー、これが凄い。洪水というより鉄砲水。これが延々と一時間以上続く。

流しそうめんのレールにお節料理をありったけ流し続けるような感じ、とでも言えばいいか、、。

味わう前に、こちらはひたすら余韻もなく飲み込むだけ。咽がつまりそう。

何だこりゃ!!僕は軽くショック状態に、、。


と、周りを見渡すと妙齢の女達が恍惚とした表情で見つめている。


そう、それはパチンコのフィーバーを眺める顔と同じであった。

打ち上げ花火のラストのバンバン畳み掛けるアレとも似ている。曼荼羅のようでもある。


とにかく、女性の脳からアドレナリンを出させる何か装置の類いに間違いない。


そんな事を考えながら見ていると、演者の表情に気づく。作り笑いではない、気持ち良さそうな笑顔をして踊っているのだ。

こんなにも人を楽しませようと、畳み掛ける笑顔の女たち。何と美しいのか。無邪気なまでに無垢な笑顔と、何かに打ち込むひたむきな横顔。

アドリブで手を振る、投げキッスにウィンク。
運悪く、客席に降りてきた端の方の男役の方のウィンクが僕のど真ん中に命中してしまった。

!(◎_◎;)



そして、最後まで目を剥いて夢中で見てしまった。




昔から僕の人生の中で、陥るまいと心に誓っていた三つのものがあります。

その三つとは、レース編みと女装と宝塚の追っかけであります。それらは僕の主義ではないのです。

しかし、裏を返せば興味があるっちゅー事かもしれませんね。(うーん)



あのパチンコフィーバー、いや、花火の乱発は現実だったのか。いつかもう一度確かめてみたい、、。


とりあえず落ち着こう。日比谷を後にして、新宿のいつものスーパーに行く。

ここには現実がある。

鯛のアラが二匹分、半額になり400円で売っていたので牛蒡と大根と炊くことにしてみた。もちろん生姜も入れよう。




正月に飲み残した菊正宗がかなりあるのでそれもブチ込む。




部屋がアルコールで充満する。頭がクラクラしてきた。


うーん、さっき僕が見たものは一体何だんだろうか。


バンジョーのお兄さん


僕が小学校低学年の頃の話。

京都のあるお寺に今では当たり前のフリーマーケットの先駆けのような市がありました。


そこはいわゆるヤクザの露天商のような専業の店は一軒もなくて、主に素人さんの作品の発表の場になっていました。


その場で散髪屋さんをする人、編み物を編んできて売る人、自分の山からミカンを摘んできてジャムを煮て売る人、流木で何か作品を作る人、漬物を漬けて売る人、洋服やバッグ、アクセサリー、コーヒー豆の焙煎したのから、ありとあらゆるモノが売られていた。

素人臭いと言えばそれまでなんだけれど、個性のある人達が集まり、毎回楽しそうに物々交換が始まる。帰り際は決まってみんな互いに別れを惜しむ。

そう、そこは夢のようなマーケットなのです。


そんな中にクッキーを売りに来るお兄さんが居ました。

大きな丸いゴツゴツした素朴そのもののクッキー。

お兄さんは今の僕より若い、30代中頃くらいか。物静かで少し影があり、ムーミン谷のスナフキンのような見た目だった。悪いけどおおよそ対面販売を職として選ぶ、しかもクッキーなどを売る人には見えなかった。

更に当時の僕は、クッキーなんて女の人が好きな男にプレゼントするために作るようなものだという固定概念があったので、余計に不思議に見えた。



お兄さんはとても美味しいクッキーを作るのだけれど、見た目からか(失礼)あまり人が寄り付かない事がままあった。


そんな時はトラックからかなり年季の入ったバンジョーを取り出し、徐に構えて弾くのであった。





その曲がまた凄い。よくロデオのシーンなんかに流れるアレを世にも盛大に、それも大音量で演奏するのです。


もちろん、毎回みんなビックリする。

僕は前から知っていたので、お兄さんのそばに寄り、お世辞の一つも言って割れたクッキーを頂きつつ、その時を待った。


そして、相変わらず爆音での演奏が始まるとクッキーを齧りながら驚く通行人を見物するという寸法。


暗い男の弾く、底抜けに明るいバンジョーの音色。

ギャップに笑いながらも誇らしげな気分になる。


いつも短い曲を超特急で弾き終わると照れ臭そうに楽器を仕舞い、頭をポリポリ掻くのでした。

彼が何故、クッキー屋さんになろうと思ったんだろう。そしてバンジョーは素朴なクッキーとそこまで相性が良いのかという疑問。


、、、まあ、自分もそのお兄さんの年を越え、何の因果かお兄さんより少しだけややこしい店をやっている。今日も雅楽をバックに鈴を振り回して日本酒を振舞った。それも20回はやった。



お兄さんが見たら何て言うだろうか。

(´・_・`)


どうしてお兄さんを思い出したかと言うと、ホットワインのフランス語がヴァンショーでね、という話になったとき、急にバンジョー、、、と脳の回路が繋がった、それだけなのですが。


にしてもあのクッキー、演奏聴きながらもう一回食べたい。





遅刻しないキャンペーン


当たり前過ぎて鼻で笑われるかも知れませんが、今年の1月から遅刻をしないキャンペーンをコソコソ始めました。

そうしてしょうじくんがレギュラー入りしたのが5月から。色々変化はありましたが早いものでキャンペーン開始から7ヶ月経ちました。

お陰様でまだ一度も遅刻してません!!
σ(^_^;)


遅刻しないなんて当たり前の事なんですけど、昔はよく遅刻したりサボったりしてました。営業がやっと終わってからの洗い物も発注も掃除も一人、正直一人は辛かった。目覚めても疲れが全く抜けておらず、夕方うたた寝して遅刻を繰り返したあの頃。

言い訳しても仕方ないんですけと。

けど、ユーザー側から見て、時間通りにやってない店ってのはあり得ない。ってか使いづらい。待ち合わせ出来ないし、雨の日や暑い時や寒い時は尚更、腹が立つ。

ただでさえ狭いからお断りする事もあるのに。思い出すと何てことだと今更思う。あの頃はごめんなさいね。


これからも定休日のない、きちんと八時に空いている当たり前のお店を目指して、ひっそり頑張ります。

定休日や遅く空く日には前もって必ずこちらに書きますので、併せてご覧下さいませ。


将来の僕の姿?!



僕が常日頃、店の物件を探してるなんて口にしているのを聞いた方が情報を下さいました。

色々口に出してみるもんですねぇ。

場所は六本木、まあ新宿っ子の僕としては有り得ないんですけど、まあ見てみるだけならということで。


今日のお昼に連絡を頂き、夜に一緒に見に行こうとお誘い頂き、お休みだったので直行しました。

六本木の一等地の地下一階、ミッドタウンのま向かいで駅近という便利な場所なのに、10坪10万でいいというお話。こりゃ見てみたい。


気になるのは安い理由。何でも40年ほど続けられたピアノBARなんだけれど、疲れたからそろそろ辞めるんだそう。それも今週いっぱい。だからすぐに借りるか決めてくれないかという、気の抜けない条件。

どんな方がやってるのか見当も付かない。ワクワクする。


雨が上がったので、早速自転車で向かいました!






ほう、白いドアか。




ギャッ!!蔦がお出迎え、、



ちょっとウチと似てる、、、、。モノだらけ。






アンティークというか、何と言うか、、。五月人形風の兜とか、気味の悪い人形とか絵とか、銀食器や本が乱雑に置いてある。


センスは、んー、って感じ。統一感がない。


マスターとご挨拶。中高年とお見受けする男性でした。

何と言うか、、、キツ、、いやいや、かなり個性的な方です。ゴールドカラーで豹柄のシースルーのシャツにスカーフ。

髪型はというと、金髪のかまやつひろしさんと言えば何となく伝わるでしょうか、、。そう、お帽子風なアレ。完全に浮いてる。

そこに自作っぽいチェーンで出来たヘアーバンド。

「私アンティークが好きでね、ほら、シャンソンやジャズなんか流すでしょう、だからバカラも好きなの。これ全部お店に付けるからね。このコンソールはイギリスの、、」


わわ、キツい話し方だなぁ。(汗)


店の中央には木目のピアノと薔薇の花。

「ワタシも弾けるのよ、ウフフフ!」


ガーン!!他人とは思えない、、。40年経ったら僕も、、、。えー、困るかも。怖いよ。


「ドリンク何にする?あ、ワイン?赤ね、25000円のボトルになっちゃうけど、、え、辞めておくの?はいはい、、」




何だか考えさせられるBARでした。
(´・_・`)



しかし六本木は無いにしても、この値段で駅からすぐの10坪は有り得ない出物物件。しかも僕の探してるちょうどいい大きさ。ゆったりカウンターを取って、ソファーも置いて、グランドピアノも置いて、一体感もある。タバコやトイレに行く時もシートが支えず、無理なく行き違える。


やっぱ、良いなぁ。適度な広さは居心地の良さ。快適さは何者にも代え難い。



無理せず気長に探しますっと。

アートネ〇チャー、からのクーリングオフ

 
先にお知らせ。


モヒート、始めました。例年ながら大人気です。

夏の定番です。1300円。


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未来予想図、まだ書いていますが終わりません。先に小ネタを・・・。



***


そして本題。


薄毛に悩みだしたのは2008年頃。無理なダイエットをして、2か月で18キロを落としたあたりから、後頭部が気になりだした。

ちなみに前髪のM字は生まれつき。お父さん、お母さん、ありがとう。


もうね、後ろに関しては明らかに薄いのですよ。でも、無かったことにしていた。


三日前くらい、近所のスーパーのレジを並んでいたんです。そこの壁は合わせ鏡になっていて、並んでいる人が映って見える。

僕は客を眺めながら「あ、ハゲてるなぁ、あいつ」なんて観察しながらレジの順番を待っていたの。

あれ、似たシャツ着てるな、、



自分だった。



最近、帽子も被っていない。特に週末の麻のジャケット制服が定められてから、被ることが出来なくなった。

これを毎日見られていたのか・・・。

昨日。勢いで夜中じゅうネット検索して、一番近いアートネ〇チャーに行ってしまった。増毛体験。

ポリエチレンで出来た輪っかのついた毛を、地毛に結んで毛を増やす、というもの。だけど、地毛が伸びたらまたやり直さなきゃいけない。要は施術を始めたらずっと通わないといけないシステム。

まあ、月換算で15000だから、と自分を納得させながら体験を受けた。

これは本当に凄い。


結び目なんて見えないんですよ。もう、毛穴くらいしかない。古い、安いタイプのだと結び目が見えるらしいのだけれど、毎年進化しているらしいそうで。

女性のウィッグはOKで、男のハゲの増毛はなんでダメなのか?!そんなもっともらしい説明を受けながら、どんどん自分を見失ってゆく。

この技術に参ってしまい、即決。35万円。


何で高いかって、先に5000本くらいまとめ買いさせるのがこの業界大手のやり方らしい。これにもいろんな理由を聞かされ、ふーん、まあ、そんなもんかな、くらいの感想。


次にシャンプーやヘアケア、櫛までも勧められて。流石に17万とかなのでそれは断ったけど、

まったくもって洗脳された自覚はないんだけれど、月換算とか、飲み代を月に何回我慢、とか、買う方向に自分を誘導している時点で、かなり冷静さを欠いていた事が後になって判る。

某フランスのメーカーのバックを買ったあの日も、謎のロングコートを買ったあの日も、同じだった。

好材料ばかり並べて、冷静さを排除してしまうその癖は本当に気を付けないといけない、です。

かといってこの業者さんが悪徳で、とかそういうお話ではないのですよ。答えは自分にありますから。



***

そんなこんなで家に帰り、またサイトを見てたの。契約に後悔はしていない。
いつもの悪い癖なんだけれど、買った後に熱中のあまり、他の業者のサイトを見まくる。調べまくる。


スヴェンソン、というドイツの会社がありまして。


そこの製品はまあともかく、各会社いろんなタレントさんが宣伝をしていて、大体装着して笑顔、自信が戻りました」みたいな体なんだけれど、この会社の宣伝はとても面白かった。

諸橋なんとかさんという方。増毛施術後。

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プロレスラーに附けさせて、実際に試合をして髪の毛を掴んで引きずりまわす、というもの。レフェリーが髪をチェックして3カウント、ゴングが鳴ると歓声が起こるも、もっと禿げたヒール役のレスラーが出てきて、「俺のがもっと禿げてるぞ」と乱闘、みたいな滅茶苦茶なストーリーなんだけど、ちょっと笑ってしまった。

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コメントに「若返りました。若ハゲの頃は髭を生やして悪役に徹していたのですが、今では完全に好青年」みたいな感じの内容。


気になったので画像検索を。

確かにM字ハゲだな。

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でも、こっちのが恰好いいやんけ!


んー、ってかハゲが恰好悪いんじゃなくて、禿げてて恰好悪いと思っている自信のない雰囲気が、輪をかけて恰好悪くさせてるんじゃないの?と。


堂々としていたら、ハゲよりその堂々とした様に目が行くはず。根拠はないけどなんか、そうだと思った。



朝起きてもう一度よく考え、近所のイタリアンで伴侶と友達とランチしながら、話をしてクーリングオフをすることに決めました。


人生初のクーリングオフ。

定型の書式で書いたものを郵便局から書留で送る。担当さんごめんなさい、という気持ちと35万が還ってくるという喜び。


何よりも、


ハゲをセクシーに見せるような男にならねば



と思うのでした。


でも、また安い所があったら増毛しに行くかもw

その時はそっと見守ってね。(謎)




ここまで何でも書いたら余計に、ハゲが恥ずかしく無くなってしまった。

良いような、それも問題のような。




おしまい

夢は夢のままで・・・。



多感な若い頃の記憶はいわば宝物のようです。

特に、辛い中で自分の支えになった思い出はより美しく縁取られ、心にの奥底に大事に保存されます。
時折、懐かしんで思い出す度にその印象は良いほうへとデフォルメされ、どんどん膨らみます。


今回、膨らみきって耐えられなくなったので確かめに行くことにしましたw

***

高校を卒業して調理師専門学校に進学し、卒業後、京都のMというフランス料理のレストランに就職しました。(検索で引っかかってしまうのでイニシャルにしておきます)

宮内庁御用達のそのレストランは明治37年創業。昭和3年以来、京都御所に皇族が訪れる度に店ごと引っ越して御用を務める、というかなり重厚なレストランでした。
ミーハーの僕は、そこの仕事を見てみたかったので迷わずMへ就職することにしましたw

お客様も皇族や政治家、お家元、会社の社長さんや学者が多かったな。ほとんどオッサン。

女性は女性で多数の芸舞子さんや瀬戸内寂聴さん、シャンソンの石井好子さん、一力茶屋のおかみさんなんてのもいらしてました。かなりパンチあのある客層。



その店は京都の四条通にあり、三角屋根の洋館のような作り。

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どっしりとした、宮沢賢治の童話に出てきそうな重厚なレストラン。フランス料理ではなく仏蘭西料理と表記させる、まさに「晴れの日の食事はこうでなくっちゃ!」といった伝統と格式の塊のような場所。

なんせ、給仕長は毎晩燕尾服を着ているのだ。白髪の紳士。この人に銀食器の磨き方や、テーブルマナーを一通り教わりました。(マナーは忘れたけど)

メニューも濃厚そのもの。前菜も今時は流行らないような重めのモノやパイ詰め、テリーヌ。飾り切りのお野菜。
ソースはほぼ全部にバターが入っているし、サラダのお皿は氷の塊、お肉も魚もワゴンで温めて出す。ギャルソンはソースも作る。デザートはクレープシュゼットやベイクドアラスカなんて、ブランデーをかけて火をつけちゃう、大げさなものばかり。

とにかく、給仕が活躍する仰々しいレストランでもあったのです。


その昔は更に古く、蔦が絡まっていました。洋館&蔦好きの僕には堪りません。
何でも、京都市に最初の救急車を寄付した時の写真とか。


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廊下には色んな画家や作家の作品がズラリと並ぶ。中には手塚治虫さんがこのレストランを描いた作品なんかの生原稿もあって。副社長さんがロッテンマイヤー先生にそっくりだったのを描いたと思われます。(レストランM創業記念本より無断転載)

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内装も、とにかく豪華で仰々しい感じでした。写真は、ネット上を探しまくってこの一枚しか出てきませんでしたが、実際はさらに重々しい感じ。

本物の中まで純銀の銀食器とクリスタルガラス。英国マッピン&ウェッブの銀器は先代がイギリスに行った際に博打で有り金全部を賭けて勝って持って帰ってきたとか、凄いエピソードだらけ。

各テーブルには赤いバラが山のように活けられておりました。

僕はこの内装が大好きで、ボーッっと眺めていた記憶があります。

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ここから本題。

こんなレストランです。予想通り先輩たちも厳しい方が多く、実際には理不尽な経験に悩んでおりました。僕は今と違ってあまり主張のないタイプだったので、色々とイラつかせることも多かったと思います。特に入社後間もない間は、手も足も飛んでくることもありました。

怒鳴られた後、決まって過ごす場所がありました。

このサロンの奥に「花の間」というサーモンピンクのこちらはアールデコ一色のお部屋がありまして(そこがまた信じられないくらいセンスが良い)、そこの奥に窓がありました。そこを開けると、目を疑うような平和な景色が広がっていました。

ちょっとした四角い形のお庭があるのですが、季節はちょうど新緑の今頃。樹が一本生えていて、青く葉を広げております。日が差して木漏れ日が揺れて、嫌な事なんてなかったかのような優しさ。

煉瓦作りの壁には前の建物の頃の蔦がまだ残っていて、鳥が飛んできたり。
時間が止まったような雰囲気。まさに鄙びたヨーロッパの午後。

本当に美しい絵のような、壁を切り取ったような景色。静寂以上の静けさ。

僕は昼間から白のタキシード。薄暗い部屋で何かクラシックをウォークマンを聴きながら窓を眺めてはため息をついておりました。


自分に酔ってたのは言うまでもありません。


イメージ画像(拾いもの)

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***


いつも見る夢が何パターンかあるのですが、このお庭も夢に出てくるのです。現実に見た景色を夢に見るのは珍しいケース。

二月のある夜、三日間くらいに渡ってまたこの夢を見ました。18年も経つのに。

いてもたってもいられず、グーグルマップで調べたら何とそこは、ブルックスブラザーズ京都店に!!

うーん、どうしても観たい・・・。でもブルックスかぁ・・・・。

そこで、グーグルの航空写真で確認しよう。頭いいなぁ、俺。

レストランのお庭だったであろう場所はビルの谷間に確認は出来た。でも暗いのでよくわからん。裏手に背の高いビルがあるから登って見てみようか。でも住所を検索しても、住居使用っぽいし・・。トラブルになったら面倒だし・・。



京都に帰った先々週、意を決して行ってきました!!


行きの新幹線の中で作戦を立てたのですが、お昼の暇な時間帯にスーツでも作って、採寸しながらお話して、仲良くなれたら見せて下さるかな?と。かなり正攻法なんですけどこの作戦が一番スマートな気がしたので、正面から切り込みました。

新幹線下りてそのままタクシーでブルックスさんに。

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おお、階段も当時そのまま。しかし面影が全くない。全然違う。これは、窓どころの騒ぎではない。

早速二階に上がって、スーツを物色。た、高いっ!!


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作戦中止。僕の好きなコットンのボタンダウンシャツを試着。それでも2万もする。(汗)

「あのー、実は」と店員さんに話しかける。この御仁は40代くらいの物腰の上品な易しそうなお方。
18年前にこのビルで働いていて、1階奥の窓の景色が忘れられない件をわかりやすく手短にお話する。

その方。本当に良い方で、色んな改装のお話なんかも教えて下さる。肝心の窓の場所は、残念ながらストックルームの奥の壁になっており、お見せできない、との事で・・・・。



んー、残念・・。鳥が歌い、木漏れ日が揺れるあの尊い中庭。

・・・えー、本当に駄目ですか・・。壁壊してまた元通りに・・。無理か。

店員さん、思い出したように突然、

「あー、2階の窓から見えるかもしれませんね」


!!!!何でもします。絶対見たい。

シャツのお会計を済ませ、更に奥へ向かいます。当時宴会場の控えの間だった部分に、確かに窓があった。

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二重窓になっており、固い。全く開けられていない様子。

僕の興奮は最高潮。どうしよう、まだ時間が止まってるのかな。懐かしいやら、照れ臭いような・・。

窓が開く。煉瓦の外壁が見える。蔦が絡まっている。そうそう、一階もこんな感じだった。



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そうそう、

そして・・・・。










ギエエ!!!!



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(涙)


なんだ、この汚い空き地は・・。    ・・・・。


見なきゃよかった。樹もないし、煉瓦じゃなくってトタン板だし・・。
昔は確かに煉瓦の壁に蔦が絡まって、樹が生えてて、だったんだけど。
勘違いかなぁ、それとも壊したのか、上からトタンで覆ったのか。




しつこいけどこんなイメージだったのに・・。あれ?





意気消沈、お店を後にします・・。


初恋の人に久々に逢うも、加齢で誰かわからないような、夢が砕かれたそんな気分。


兎にも角にも店員さん、ありがとうございました。



***


高島屋のレストラン街に出店されている、との情報をもとに行ってみました。パリソワーズというスープがありまして、ビシソワーズにコンソメのジュレをかけたものなんですが、この味も忘れられなかった。

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こっちはあっさりと味わう事が出来ました。ちゃんとお皿も当時のもの(大倉陶園製だったと思う)で、ちゃんと蔦が繁ってる。

お庭は変わり果てていても、ここに残っていればそれで良しとしよう。なんて。

でも、淋しいなぁ。やっぱ夢は夢のままでそっとしておいた方がよかったんだろうか。


夢は夢のままで・・・。が一番ですね。


家に帰って当時のメニューを見る。きちんと取ってあるのだ。

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クラシックが好きな事や楽器を弾く事、お料理やお酒、インテリアにカトラリー、グラフィックを組み合わせて、最終的には童話に出てくるような幸せなレストランを経営したいんですよね。それはこの19の時から変わりませんけれ。

西洋好きなだけの少年に、食の文化を通して、往年の華やかな時代にタイムスリップ出来ることを教えてくれたこのレストランに感謝をしないといけないですね。


***



・・・そういえば、キヌギヌの紙ナプキン作りました。自分でデザインしてTくんに清書してもらいました。

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白地にモスグリーンでプリントされます。25日から登場なのでGWには間に合いそうです。完成品は見てのお楽しみ!ということで。


これからも自分なりの美意識を積み重ねて、あの日見た窓の景色のような心休まるお店を作れるよう、精進します。

今日のブログは綺麗にまとまった気がします。w


おしまい



クリスマスと映画「アマデウス」

 またまた更新が遅くなってしまいました。すみません。

こんなに更新しないと誰も見てくれないかな、なんて思ってしまいますが、マイペースでやっていきたいと思うのです。

「更新さえしてたら閲覧者増えるよ」とよく言われますが、、、

***

皆さんお元気ですか??

今日はしゃぶしゃぶです☆

「おいし〜〜〜〜っ」

お替りしちゃいました(*^_^*)

明日も頑張るぞっ!!!  

ワイワイ



***



てなブログは苦手です。否定はしません。あくまで個人的な見解ですが。



関西人の性(サガ)なのか、枕とオチがないと許せないんです。
言いわけはこの辺にして。



さてさて、もう12月ですね。キヌギヌも七年目にして初めてクリスマスのデコレーションを始めました。
今までは中途半端が嫌なのでやらなかった。ツリー一本飾ってクリスマスキャロル流してサンタの帽子被るくらいなら、やんない方がオシャレかなーって。
でも、今年はちょっとひらめいたのでやってみることにした。

***

材料はこちら。モミの木は足りないのでこの後、新宿、渋谷、池袋の全店の素材を買占めて倍にしました。w




蜀79AF~1.JPG

今回はこの籠を芯にして、1,2mの人工枝を巻きつけて巨大なパラソル状態にしています。

蜀咏悄~4.JPG

ぶら下げるとこんな感じ。キモい。

蜀咏悄~2.JPG


これを天井から吊るします。これで全体の半分。

蜀咏悄~1.JPG

テグス30本くらいで四方八方から引っ張ります。丁度、冬の兼六園の松の枝みたいな感じ。
(参考画像)



24ZumMljtqeVU-0.JPG


で、電飾とオーナメントをぶら下げる。見にくいけれど赤い麻ひもで吊るしているのはチーズ、サラミ、チョコレート、クッキーです。大人版お菓子の家にしたかったの。酒池肉林ともいう。

蜀7DAF~1.JPG

インコの小次郎もお引越し。最初に軸にした籠の鎖と赤いストローであり合わせの止まり木を。
敢えてセコい感じがよろしいかと思い、汚く仕上げました。

蜀71BF~1.JPG


今はこの横に金時計とか色とりどりの小箱をリボンで結んで吊るしています。


イメージはハロッズの一階のクリスマスコーナーのディスプレイ、あとくるみ割り人形の舞台装置。
あと5日くらい、10万円くらいかけたら凄いの出来る自信あるのになぁ。


20081215nutcracker.jpg



天井に滑車を付けて、サンタが橇に乗って頭上を横切ったり、紙吹雪が降って雪が積もったりしたい。

きりがない・・・・。



誰か、ディスプレイの仕事下さい。

***


閑話休題。


1984年公開のアマデウスを親父に連れて行ってもらって、京都の祇園会館って映画館に観に行った。


tom_hulce_amadeus_002-4549e.jpg



もう圧巻。見た後、2ヶ月くらいおかしくなってしまった。あの世界から抜け出せなくなってしまった。

衣装もストーリーも音楽も、オールプラハロケも、時代考証も、出てくる建物も全てがおとぎ話のようだった。

でも一番記憶に残ったのは特に、雪の積もる中、森の小屋で蝋燭の灯りの下、ピアノを弾きながら娼婦?や歌手とともに酔っぱらって仲間と合唱するというシーン。

確か、クリスマス頃の設定だったと思うのですが・・・。

文化的で音楽性も高くて(何しろモーツァルトが弾くんだから)猥雑で下品。僕の中の神様のようなモーツァルト像が壊れ、同時に何かが生まれた。

映画で気に入った曲がどのカセット(当時は黄色いグラモフォンのカセットテープしかありませんでした。)収録されているかもわからないから、ピアノの先生に聞く。だけど口ずさむメロディーがうろ覚えなので伝わらない。だからラジオ欄でモーツァルトの文字を見るたびにラジオの前に正座して録音しまくった。今みたいにYOUTUBEがあったら二分で解決しただろうに。

視覚的にも、「アマデウス」のたった一枚のチラシを穴があくほど眺めて暮らした。1780年代当時の風俗も図書館に行って片っぱしから調べて、肖像画や宮殿の写真を眺めてはため息をつく。

熱病のように暮らした二ヶ月間。他の事はなにも手に付かなかった。

もしかしたら当時の集中力と情熱の貯金で今でもやっていけているのかもしれない。


あの日から紆余曲折の20年を経て、ようやく店を始めた。さらに店を始めて7年。あのシーンと同じような大きさの店で森を見降ろす窓の傍、蝋燭の下でピアノを弾きながら毎晩同じような事をやっている。

「ありがとう」ってミロス・フォアマンに手紙でも書こうかな(笑)


仲間も随分と増えた。劇場のプロデューサーやプロオケで活躍するチェリストやフルーティスト、オルガニストやハーピスト。ピアニスト、あらゆるジャンルの歌手を始め指揮者の卵。もちろん音楽家だけじゃなく、絵描きの友人やカメラマン、スタイリストにヘアメイク、サラリーマンに公務員、魚屋の息子から学生、経営者、料理人、バリスタ、教師、役者・・・。素晴らしい笑顔とセンスの友人達。

自慢になってしまうけど、その中でも今年になってダンという友人が出来た。

彼はウイーン国立歌劇場やパリオペラ、英国ロイヤルで仕事をしている、これ以上ないキャリアの指揮者で現役ピアニストで元バリトン歌手。

今は東京フィルハーモニーの常任指揮者で、今月は新国立劇場でも振っている。

彼はマンハイムに住んでいる雲の上の人なんだけれど、僕と同じような事を感じてくれているんだろう、ゲラゲラ笑いながら陽気に皆と歌う。ピアノもガシガシ弾く。

ここは世界一のバーだと一晩に三回言われた。

嬉しいけど。だって「アマデウス」の映画の真似だもの。


200年前のウィーンの水商売と同じシステムで営業してるここは、こんな極東の地だけれど、もしかして白人の原風景かもしれない。

左の彼女は今回の新国立のオルロフスキー公役のエドナ嬢。彼女もゲラゲラ笑いながら強いマティーニを召し上がる。シュトラウスの書いた役と同じだ。

蜀咏悄~3.JPG

僕は音楽大学はおろか大学も出ていないけれど、音楽に国境も学歴も関係ないと思う。大事なのは五線譜のゲージの向こうに見え隠れする絶対普遍の美を感じることが出来る心と、それを具現化できる技術の両方なんじゃないかな、と思う。

技術と言えば、英語も習い出したんです。今後絶対に必要になるし、今のブロークンではすでに限界に達しています。

またいずれ書くけど素晴らしい先生に出会いました。芸術に造詣が深い、あり得ないエレガントな英国で学んだ、謙虚なジャマイカ人。話すと長いのですが・・・。毎回大笑いしながら、感動して泣きそうになりながらレッスンしています。


最近、世界中に散らばる、僕と同じコミュニティーの人が紹介し合って来店して下さっています。今までとちょっと店の雰囲気が変わるかもしれませんが、僕は国際化しようが鎖国しようが、実はさして気にしていません。良い人であれば何の問題もないです。成金が威張るわけでもなし、無論、ヘンな人が来ないように皆さんには御紹介の際には注意深くお願いしていますし。

決して怖がらないでくださいね。

英語が出来ない僕でも、ジェスチャーとハイタッチと酒と音楽があったら、2時間は持ちますので(笑)
しばらく温かく見守って下さいませ。



僕もそろそろ役者になります。一人でやってきて随分迷いもあったけど、今後するべき事が見えてきました。ピエロと言われようが、自己満足と言われようが楽しんで仕事にいそしみます。


それがこれ。被れるようになるまでに7年もかかりました。

蜀咏悄~31s.jpg




今年のクリスマスはどうなる事やら。


よかったらまた覗いてやって下さい。


※検索等でこのブログをご覧になった皆様へ。

お問い合わせを頂く事がありますが、当店は会員制となっており、大人の事情で特定の方およびその御友人を対象としております。(察してね)

大変申し訳ありませんが、御紹介者同伴でない突然のご来店は御容赦頂きますよう失礼ながらお願い申し上げます。

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