ゴミになるもの、ならないもの
15年くらい前に買った、マルタンマルジェラというブランドの茶色の革ジャン。
このブログの「旅行記」タブよりNY旅行記辺りに写真あると思うんだけど、味のある茶色のシングルのです。
体重の増減により全く着なくなりまして、仕方なく某フリマアプリより出品しておりました。
人気のある商品でして、割と強気な値付けをしたのですが、(固定ファンがおり、エルメスのハンドバックのように中古でも価格が落ちないアイテムとなっています)売れるはずもないよな、と出品したまま2年ほど放置していました。
が、突然昨日になって通知が届きました。買いたいんですが、という方からのご連絡。ちょこっとお値引きもしまして、商談成立!
キャー!!嬉しい!!((o(^∇^)o))
朝10時に起きてさっさと配送を済ませます。こういうと時に限って、まるで神隠しのようモノがに無くなったりするんです、昔から。
いやいや、突然の臨時収入。欲しかったけど特には必要てアレやこれやが買えちゃうじゃないか!
19世紀初頭のスイス製ロータリー式トランペットとか(もちろん演奏可能)
飴色のツヤツヤした無垢材のお盆とか、
少し枯れ気味の丸い可愛い子とか
絞りが付いてて細い光を出せるピンスポだとか(バラのライト作り終わったタイミングで店舗ディスプレイの友人が教えてくれた)
ベランダの金魚のおやつのマツモまで!
(これはセコいなぁ)
バックヤードの製氷機の上に長年敷きたかった、住友プラスチック製のオーダーまな板までも?!
ひゃー、欲しい欲しい欲しい!
って、お店のモノしかないですね...。そんなもんです僕の物欲なんて。
物欲の対象はお店の経費で落ちるものとほぼ一致しているので、自営業を選んで良かったなとつくづく思います。
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革ジャン、、、僕は特にブランド嗜好という訳ではなく、どちらかと言うとロゴの入っているモノは絶対買わないし、ブランドでなくてもモノが良くて安ければそっちじゃんね、と思っています。
でもですよ、ある特定のメーカーの時計とか革ジャンとか、製品が良い上にモノによっては買った時の値段より高く売れるんですよ。ゴミになるより散々着て使って、その上お小遣いまで付いてくるなんて。そっちの方が素敵じゃないですか。
まさか転売目的では買っていないけれど、同じ革ジャンでも飽きてゴミになるのでは余りにも悲しい。太って着られないだけで、別に穴が空いている訳でもないし。
アンティークもそうだけれど、飽きて手放しても尚、需要があるというのは本当に良い事ですね。
そして、売った時の臨時収入は毎度パーっと使うことにしています。回り回ってお店に辿り着くんですけどね(恩着せがましい)
僕個人はたまの食事と、旅行くらいを少し贅沢できたらそれで幸せです。
物理的な買い物はほぼアンティークのもの(ガラクタ)しか買わなくなりました。これには流行もないしですね、もし僕が死んだらガラクタ類は気前よくバーっと人に分けてちゃって、お通夜で「あの人、ゴミが一つも出なかったよね」なんて囁かれるような生き方がしたいなぁって。
、、欲しい人いなかったりして。
少し似ているのに断捨離がありますが、実際にやったとしたら僕は寂しく感じて好きじゃないですね。
そりゃモノがないのが快適な人も少なからずいらっしゃるだろうけれど、僕にとってガラクタやアンティーク、捨てられない古本なんかは大切な知恵だったりおもてなしのツールだと思っているんです。
お茶を出すのでも、同じなら「ずっと撫でていたくなるような飴色の」トレーでお出ししたい。味も違うと思うんだけどな。
少し違、捨てられない古本もそう。夜中に何か閃いて部屋の古本から漁って確かめたりするときに、Googleだけじゃダメなんですよ。つまりは手の内にある豊かさみたいなものの近いなんだと思うのです。
確かに携帯と電子マネーがあれば生きられそうですが、、、。プラカップのお茶飲んで気になる事はGoogle検索でしょ、色気ないよなぁ。(´-`).。oO(
そんな訳で、今回の革ジャンも次の方が受け継いで下さいました。
お顔も知らないどこかの殿方、僕の革ジャンをどうか末長く宜しくお願いします。
- 2023.03.13 Monday
- アンティーク・ボロ道具
- 18:22
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- by シンスケ