静岡旅行記その4 マイノリティのサロン




成人映画館、、。どうしてこんな場所に興味があるのか。


今回の浜松の成人映画館。どのフロアにどんな見た目の人が何をしてた、という細かいリポートはするつもりないのです。

それを期待なさった方には申し訳ないのですが、説明しようもないくらい単なるポルノ映画館なのです。

ググれば沢山の成人映画館のレポートや感想が出てきます。成人映画館といっても多種多様。ポルノ作品上映館として、女性だって観に来れる場所が殆どで、ハッテン行為をしたら即退場、という場所もあります。

逆に上野の傑作劇場のように、ゲイ専用の場所もありますし、僕が今回行った浜松や、かつての京都の映画館などの、オーナーの裁量で黙認、共生しているというパターンもある。

ご興味がある方はお調べの上、実際行ってみられる事をお勧めします。中には女性割引があり、女性チームで見に来る館もあるとか。多種多様です。

興味があれば足を運ぶ。映画館側の収入にとっても、とてもいいことだと思うんだけど(笑)



しかし、実際には多くの成人映画館に、ルールを超えてゲイが集まるという事実。暗い館内に加えて深夜営業という映画館の特性が大きいんだと思います。

そして、ブームが過ぎたコンテンツの跡地利用にゲイがなだれ込む図式は、時代の常。売春防止法施行後の二丁目ゲイタウン化なども同じ構造でした。

そして僕が今回惹かれたのは、浜松のシネマハウス新映。

単なる発展場だけではなく、マイノリティのサロンとして機能していた、という点なのです。


昔からブログをお読みの方はご存知だと思うのですが、僕はマイノリティの集う場所、いわゆる日陰のコミュニティに激しく惹かれます。

飛田新地や遊郭、銀座の夜の女など。二丁目も、漏れなくそうですよね。

自らもゲイで、ある種日陰の住人であります。
自ら水商売を選んだのは、さらにカオスの中心へと身を置きたい、そんな関心からだろうと思います。恐るべし混沌と人情の世界。(笑)


そして、目下の関心事である
年老いた未婚のゲイはどこで何してるの?


という疑問。浜松の夜は期せずして「マイノリティ」「老後」という二つの問題を僕に突きつけてくれました。




二丁目では、比較的ご高齢の方もたまに見かけます。そして、大抵は既婚世代だったりします。高齢ゲイ単身者は何処へ?

というと、東京に於いては上野、浅草とスライドしていくと、これまた年齢に応じたゲイコミュニティがありまして、通りに面したゲイバーが数件あり、夕方からやってたりします。


何度かトライしましたが「兄ちゃん、まだ若すぎるぜ!」とお断りされました(笑)。 嬉しいのか悲しいのか。

東京と、大阪の新世界にもいわゆるフケ専バーの集まる街があります。ただ、全国的に見て特殊な例だと思う。


一方で他府県ってどうなってんだろう。ゲイバー自体がない市町村が圧倒的で、そもそも地方では顔バレが致命傷になり得るのでそうそうは行かないとも聞く。

想像するに、愛媛の山奥のミカン農家さんにも、山形県の村役場を定年退職なさった方も、宍道湖のほとりの釣り具屋さんのお父さんにもゲイがいてもおかしくない。いや、沢山いらっしゃる筈。

その人たちだって、必ず歳を重ねる。

僕は長年、高齢のお客さんがいらっしゃる度に、失礼のないようにそういった方のエピソードをお聞きするんだけど、ほぼ皆さん、「昔の仲間は切れちゃったなぁ〜」と答えられるのです。




僅かな聞いたケース、とある70代後半の東京近郊に住むゲイの先輩。

昔はかなりのイケメンだったんだけど、見た目が災いしてか、ずっと定職につかなかった。加齢とともにゲイコミュニティから遠ざかってしまったらしく、今は連絡しても顔は見せたがらないらしい。

お仕事は住み込みでスーパーの清掃をなさっている。お金が貯まると年に一度か二度、二丁目へ男の子を買いに来る、らしい。

うーん、もしかして、こういう老後を過ごしている方、少なくないんじゃないかな。

そんな問題を踏まえての、成人映画館。もちろんゲイ全体のほんの僅かな層だけど、多くの高齢者が集まっておられる。

よそ者が覗き見するのは大変失礼だけど、僕だってゲイの一人で且つ歳も取ってきた。入場料1,700円をキチンと払ってるので入る権利はある!


そんなわけで今回、お邪魔してきました。




映画館なので、大きく分けてメインの劇場部分とロビー、それにトイレと階上の休憩室(謎)部分からなります。

ロビーは談話室、それ以外は発展場のように住み分けがなされていました。


僕は、覗き見た他人のセックスライフについて書くつもりはないので、僕の関心は主に待合室のサロン部分についてになるのですが、まあ何とも穏やかな空気です。

多くの方はロビーに集まってる訳ですね。

中にはトイレや休憩部など、ウロウロ物色なさる方もいらっしゃるんだけど、多くはソファに座っておられます。

例えば地方のバス停、1時間に2本位のバスを待つ婆さま連中のベンチをご想像下さい(笑)

60代から80代のおじいちゃんゲイと思しき方に加えて、女装の方もチラホラ。

皆、一様に穏やかな世間話をなさっていました。今日は人が少ないね、梅雨はいつ明けるか、みたいな穏やかな会話が繰り広げられておりました。

それも自然発生的なの。すごく自然でした。

良いなぁ。僕にもいつか、こう言う場所があったら良いなぁ、なんて思いました。老後のマイノリティのサロン。

発展映画館、ってのはかなり抵抗あるけど(笑)まあ、機能としては素晴らしいでしょ。






有り余るお金があればロータリークラブ、ライオンズクラブに入ったり、更に華麗な学歴と名誉があれば東京倶楽部、交詢社とかアークヒルズクラブ(審査あり、終身会員の入会費は600万!)

中流層なら街のコミュニティなど。習い事だったり俳句の会、お祭りや町内会もその一つかもしれない。

でも、僕も含めて少なくないゲイは詮索されるのが凄く面倒なのです。「ご家族は?」「お子さんは大きいのですか?」となると、即帰りたくなる。(笑)

悪い人たちじゃないんだけど、ノンケの安定した輪に入って行くのはこの上なく億劫なのです。

だからって、繋がりが欲しくなってバス停や公園のベンチで話すのは雲をつかむような話じゃないですか。


ある程度カテゴライズされている中で、趣向も話題も似ている。無駄が省ける。何とかクラブも、そういう意味では素晴らしいと思うのです。(僕は結構ですけど)


僕のようなマイノリティが歳食って、いつの日かキヌギヌも閉めて、自由な毎日が始まる日が来たとする。

どんなにお金があって、立派な持ち家があっても、それだけでは生きていけない。やはり誰かと繋がって、新たな友達と出逢いたいと常に思うんじゃないか。

もちろんね、そもそも友人が沢山居て、となりゃ素晴らしい事だけど、複数の友達と常に連絡取り合って会うのって中々体力がいるじゃないですか。

今回は誰を誘ったり、誘わなかったりもあって、今でさえ面倒に感じる時があります。


そういう時に、サロン的な場所がある、ってラクチンじゃないですか。

ある程度の思考が似ている人がたむろしてて、中には顔見知りがいて、好きな時に一人で行って嫌なら帰れる自由な場。

今の僕のお店もそういう機能はあるんだけど、老後にそうそうお金を使える人は居ない。老後に今の飲み代は高すぎるのです。



僕の老後、ポルノ映画館に通い詰める勇気は無い代わりに、今キヌギヌをもっと頑張って、いつの日かそういうサロンのような場所を作れたらな、と思っています。

オカズ持ち寄りで、ご飯と味噌汁はこちらが用意。低料金で簡単なお酒があって、喫茶だけでも良いし、サッと来てサッと帰れる。


楽器は売り払った後なので真ん中にピアノくらいでいいや。植物はたっぷり欲しいですね。果樹やら野菜を作って、ねえアンタ、次のトマトを食べるまでは死ねないよ、、、、とお互い励まし合う。


季節の移ろいを感じながら、出逢いもあり、恋愛もして、気の合うみんなでゴソゴソ過ごすの。

何より、僕もそこに居れさえすれば、最後の時まで寂しくないんじゃいかな。

ゲイとして、ゲイコミュニティに何ができるか。20代最後辺りからの僕のライフワークでもあります。

LGBTと書きたいところなんだけど、それは「和、洋、中、エスニック」くらい広いカテゴライズなのです。取り敢えずゲイの等身大の悩みでしか、僕なんかには語れませんので、その辺りは悪しからず。

しかも、僕の許容の無さから閉じた今は会員制を取っている僕の店。いろんな矛盾抱えながらも、何かできないか考えております。


SLに乗って鰻を食い、楽器を見に行ったつもりの浜松の夜。

思いがけず色んな事を感じた成人映画館。誠に良い旅でありました。


ちなみに、国内にはこんなにあるんですよ!!(全てがゲイのサロンではないです)成人映画館に対する愛情溢れるこのサイト。読み物としても素晴らしい知識と考察を踏まえてらっしゃる。


敬意を持ってリンクを貼らせていただきます

リンク切れの場合は「成人映画館」や「ポルノ映画館」で検索してみてください。沢山出てきます。




さてさて、静岡旅行記、この辺りで一巻の終わりとなります。ありがとうございました。


次はどこに行こうかな^_^






静岡旅行その3 DEEP浜松




浜松では最終夜、老舗のゲイバー2件と、何と成人向けポルノ映画館にも行ってきました、、。

ただ、先にここで反省をさせて下さい。



僕はブログとは別にインスタグラムをやっているのですが、浜松のナイトライフの模様をそちらで随時アップしてしまいました。ストーリー、という24時間で消えるほうので、です。

かなり酔ってる中で、ちゃんと居合わせた方の顔などは全て隠しました。が、そんなの言い訳になりませんよね。既に削除しましたが、ごめんなさい。


僕はお店で普段、黙って動画を撮られるのがすごく苦手なんです。
声掛けてもらえさえすれば、かなーり平気なんですが、誰だって断りなくって嫌じゃないですか。お腹引っ込めたり顔も作らなきゃいけないのに。


いわゆるマナーの問題です。

特にノンケさんがいきなり撮影して、その後下を向いて何かにアップしてるだろう様子なんかを目にすると

「ここゲイバーだから、お客さんの映り込みマズイんですよねー^_^」

と、物凄い怖い顔で言葉を添えたりします。

百歩譲って僕だけならともかく、仮にもお客さんを見世物のパンダのように扱って欲しくない。

僕だって動物園でパンダが餌食べたりウンコしたり、はたまた喧嘩なんて始めたら迷わず撮影してアップしちゃう。少し意地悪で面白いキャプションだって付けちゃうだろう。

でも、僕らはパンダではなく、人間なのです。



***


でも、昨日ボクは同じことをやってしまった。浜松の成人映画館のロビーで入れ歯を抜き差ししていたおじいちゃんをパンダ扱いしてしまった。顔を隠したから平気、とかではなく、文章オンリーで伝えるべきだった。

僕にはここで活字にするという素敵なアウトプットがあるじゃないか!!

知らない人に無許可動画をアップされるのは、一種の暴力です。(キヌギヌでたまに思う)

でも、固有名詞は伏字で、感想を交えて再構成した文章は、少なくとも盗み撮り動画よりは愛がこもってると思うのです。そして、匿名性も守られる。

旅先で面白い事があるとつい、「みんな見て!」という、共有したいのと、多少の優越感とが混ざったような感情が常に湧きます。でもね、やっちゃいけないんですよ。それをすると、される事も甘んじて受け入れないといけなくなる。

今までそんな動画上げたことなかったんだけどなぁ。なんせ成人映画館だから張り切っちゃったんだろうな。飛び切り懐かしくて楽しかったから。



後悔先に立たず。愛を込めて浜松の夜をリポートします!




***




楽器博物館の後、駅から遥か遠いホテルにてブログを書く。少しうとうとして腹も減ったので、と時計を見ると夜の9時前!!

浜松のナイトライフは比較的早いという情報で、チンタラしてると全部閉まっちゃうぞ、と慌てて駅に向かって歩く。

はっきり言って「何もない」駅への道。浜松駅の南東側で駅から至近、東京で言う所の神田エリアのような立地なんだけれど、かなり静かなのです。

後で知ったんだけど、駅の北側が繁華街だそうで。なるほど。

僕の働く新宿5丁目も同じなんだけど(笑)

歩くこと15分ほど。浜松の最古参のゲイバー、Sさんに到着しました。(こちらは撮影、掲載許可を頂いとります)

中は、80年代ディスコ風というか、何ともスペーシーな感じ!





四つのテレビをくっつけたマルチ風画面の枠には鏡面加工の縁が付いてて、さらに反射して、宇宙船のような感じ。

開業30数年間という内装は当時のものだそうで、大切に手入れしながら使ってるんですって。

大川栄策さんのようなマスターに浜松に来た目的を尋ねられると、もれなく大井川鐵道の話をする。

マスター、徐に奥の部屋へと移動。そこには、、、





待ってましたっ!!日本唯一の鉄道模型ゲイバー!!!

そこからは雪崩のような鉄道トーク!!NゲージとOゲージの世代間格差とか、ディーゼル車の牽引について日本国内のおススメ絶景鉄道とか、為になるお話。

そして、、バックバーの後ろに窓があり、ジオラマの富士山が見えるのです、、。




七色に輝く富士山の周りを、鉄道がなおも走ります。

まるで将来の僕の姿、、。お使いのLEDリモコンも僕のと同じでしたし(笑)

このですね、第三者に熱中なさってる感じって凄く心地いいんですよ。

お互いのパソーナルエリアを侵さない、両者の前に横たわる関心事を練り上げていく、僕の好きな会話のタイプ。


薄っぺらな話よりも断然、この方が良い。多少ついて行けなかったとしても。

そうして旅の話になり、過去の話になり。その流れを受けて今一緒に暮らしてる人はいるの?なんて話になりました。

初対面ですぐ「浜松には仕事?彼氏いるの?タイプは?」なんて聞かれたら、うんざりですもんね。

うーん、勉強になるなぁ。

僕は大抵ウーロンハイを頂くのですが、まあ全国、味は大体同じですよね。何に触手が伸びるのかいうと、やはり人柄と、店のこだわりにだと思うのです。

6杯も頂いてしまいました。

優しい人柄と、圧倒的オタクな趣味性。ずっと居ても全然疲れないんですよ。なんだか懐かしいくらいの居心地の良い空間でした。

その後、別のお店に移動。前のお店よりは若いマスターのなさっている、バーHさん。

週末は入らないくらいに混むという前情報で挑んだんだけれど、ラッキーなことにこちらも貸切。

マスターの話によるとですね、浜松にはスズキの本社があり、トヨタの関連会社があり、ヤマハ発動機に、、。と世界有数の一大自動車産業地帯だそう。

自動車業従事者は車で少し遠くの勤務地に通い(しかも社販で車が買えちゃう)土地も広くて安いので、みーんな車なんだそう。

なので、平日飲みに来る人は少ないんですって。飲みに来るなら平日、とまあそんな感じらしい。

むしろ、新幹線で1時間の東京に飲みに行っちゃうんだそう。

へー。ほー。新宿なんて車で来る人皆無だし、車を持っている人だって数えるほどしかない。

ならば土曜辺りに飲みに来たいな、と思うところだけれど、 僕は平日しか来られないので、そんな機会も無いしな。

そもそも人が少ない方が楽なので、平日でいいです。(笑)

ここのマスターと浜松のゲイライフの話をしていると、ふと近所の成人映画館の話をされました。

「全国の女装が集まる凄いところなのよー!すぐ近くなんだけどさ、まだあるのよねー。」


これは行くしかない!!






***




そもそも、僕の青春時代である1995年辺りの京都は、まだまだ昭和のままの陰気でカオスなゲイスポットが沢山ありました。

とても今の若い子には耐えられないような、独特の情緒が溢れておりました。

数々の怪しいバーや、中には成人映画館なんてのもあり、その名をシネフレンズ西陣と言いました。




興味本位で数回行ったことがありましたが、それはそれはユニークで、ディズニーランドどころじゃない多様性とめくるめくエンターテイメントの世界でした。

昨今の明るくて薄っぺらなゲイタウンのバーとは違い(失礼)ドロドロした情念と奇怪な人々の愛憎入り混じる、混沌とした空間だったのです。

文字通り「カオス」そのものでした。


またいずれ書きますが、無くなる寸前の場末の映画館を体験出来たのは、凄くラッキーだったと思います。

その後、クラブイベントブームの中、大阪を経て東京に引っ越し、狂ったように遊びまくる青春時代が到来します。
東京のそれはそれは華やかで洗練されたクラブで遊びながらも、常にマウントを取り合う(誰が一番モテるか?友達多いか?的な)人間関係に段々と嫌気がさしていました。

イケメン達と時を過ごしつつ、内心では人情溢れる場末の映画館を懐かしんでいました。数回行っただけなのに。




場末の映画館の世界では、格好を付けたら負け、という何とも清々しい不文律がありました。面白い人、変わってる人、格好をつけない人が良しとされ、イケメンを盾に気取ってるような人は大抵、後ろ指を指されて笑われていました。

「なに見てんのよ、気取った男前、あっち行きや!」みたいな(笑)

(見た目は格好良くはないけど、面白くて真っ直ぐな人ばっかりだったよな。。。)

しかし、僕が東京にいる間に映画館は火災で無くなっていました。

燃えちゃうなんて、、逆立ちしたって行きようがない。いや、仮にまだあったとしても、そう簡単に昔には戻れないのです。幻滅して行かない方が良かった、となるのが大体の相場でして。人生ってそういうもんです。

有名な映画、ニューシネマパラダイスを見たときにすぐさま、京都の燃えた映画館を思い出しました。



そんな事を思い出し、余計に浜松の新映という映画館に行こうと思いました。ここには、確実にまだあるんですもん、ニューシネマパラダイス浜松が。

マスターには、「何かあったら走って戻っておいで」と心強いお言葉まで頂いて。

そうなんですよ。一人旅や一人寿司は全く平気となった43歳において尚、一人成人映画館は有り得ない高いハードルなのです。

今回、思い切って挑戦してきました!










打ち疲れたので、次回に続きます。(笑)






静岡旅行その2 楽器博物館編




まだ陽のあるうちからブログを書く始末。

今日は楽器博物館だけ行って、後はホテルでゴロゴロすると決めたのです。



浜松グランドホテル、、。駅から遠いんですよね。タクシーで1,000円くらいする。




送迎は朝のみで、バス停も遠そうなのでタクシー利用になるんですが、2泊して何度もタクシー乗ったら、、。その料金を加算したら駅前のオークラに余裕で泊まれた。

遠隔ホテルの罠です。しかも僕の期待していた渋い情緒はなく、かつての栄光を諦めた感が漂っております、、。維持に務めるべく近隣の大国のツアー会社とでも連携しているのか、ほぼ聞こえてくるのはその国の方が発する爆音の会話。うむむ。


何より、ユニットバスがオシッコ臭いのです。息を止めてシャワーを浴びる。バスタブには浸かっていません。

なんか、最近息を止めてばっかりだな。。。


次回からは気を付けよう。レビューや旅行記を読み込むしかない。




そんなホテルでの朝食。大国の皆さんは朝早くからお出掛けのご様子で、朝食会場はガランとした様子。





お粥と漬物、小さな鮭の切り身で済ます。あんまりお腹空いてなかったんですよね。


節約のため、徒歩にて浜松駅前の楽器博物館へ。今回の二つ目の目的であります。







今回はオタク度かなり高めで参ります。なんせ、子供の頃に図書館で穴が空くほど見た、歴史的な楽器が沢山!!

僕は三度の飯よりも、重度の楽器オタクなのです。

沢山の楽器に囲まれると安らかな気分になり、肩こりが治ります(笑)好きなものが明確にある人生で良かった。




さてさて、そんな僕にとっての憧れの地。

日本で唯一の、公立の楽器博物館。浜松市が運営しております。


これまた僕の勝手な想像ですが、そもそも浜松拠点のヤマハ、カワイ、ローランドなんかが大昔から研究開発用に相当量の楽器を持ってるんですよ。どのメーカーも同じだと思うのですが、特にヤマハさんなんかピアノに菅も弦も打楽器もだから、恐ろしい量を持っているに違いない。

三社と市とで金出し合って皆さんに見てもらおう、ってなったのではないかと。違うかな?



まあ、そんな話は下衆の勘繰り。心を引き締めて鑑賞させて頂きます。入場料800円。


まず入りますと、アジアの大きな楽器が。



インドネシアのガムランだそうです。この筒みたいなの、この中には鐘だか太鼓だかが円形に配置されていて、中に人が入って演奏するらしい。ほー。



こちらはモンゴルのギャリンというチャルメラ系の楽器。

右のにはKEEが付いております。独自の進化系、素敵です。持って帰りたい。





琵琶族の楽器。中央アジアから見て左右に伝播した様子が実物とともに展示されていました。






もうですね、沢山ありすぎてキリがない。




アジアのをくるっと見て、地下に直行。


降りたところにはデュオのピアノ。一台で向かい合った二台ピアノの機能を有しているんですって。


上で卓球が出来そうなデカさでした。




お次はハープ!!アイリッシュにアントワネット時代のに、エラールのディスク型ダブルアクションまで、、。幾らするんだろか。










滅んだ楽器も沢山ありました。こちらはオフィクレイドというチューバの原型となった低音金管楽器なんだけど、管長をキーの開閉で制御しようと試みたもの。

想像するに、音程によって音色や音量にバラツキが出そうですよね、、。今の金管楽器ではピストンやロータリーにて管長を制御するのが常識となっていますが、、。




コルネット属。ロータリーの位置なんかが定まってなくて、可愛い。

(可愛いという表現ばかりですが、どうにも可愛いんだ)




この、少しズレた感じが可愛いって感覚。なんなんだろう。人間は小さくて不安定なものを守りたい欲求があるそうなのですが、僕にとっては生まれたての仔犬並みに可愛く思えます。





こちらはアドルフサックス(サキソフォーンの発明者)が考えたテナーヴァルブトロンボーン。





キモ可愛い!!!


それぞれのベルから一音ずつ出るんでしょうか。ならば半音階込みで11個必要になるのでは、、。オクターヴの兼ね合いも気になります。

一度演奏を聴いてみたいもんです。


マッドマックスの映画にこんなん出て来ますよね、、。





今度は折りたたみのクラリネット。折りたたんだのを一体化させています。ベルが上向きって煩そう。いつの時代もコンパクト化は人々の夢。





本当に膨大すぎてキリがないんです。


ヨーロッパの管弦楽器、常設だけで230台あるんですって。こりゃ間に合わん。

お次は鍵盤楽器。70台あります。


ガラスで出来た管を叩く鍵盤楽器。これ、酔ってたら思わず持って帰ってました。
きっと可愛い音がするんだろうなぁ。





お隣はチェレスタ。ミュステル社はチェレスタを発明した正真正銘のパリの楽器屋さん。





鉄琴をソフトなマレットで叩いたような音のする鍵盤楽器。ハリーポッターの、あれです。

僕は死ぬまでにこのミュステル社製のチェレスタを手に入れるのが夢です。今は作ってないんだとか。

発明当時、パリのミュステルを通りかかったチャイコフスキーがこの楽器を見つけ、急いでいたのでこの楽器に手付金を払って取り置きしたんです。そして、他の作曲家には内緒にして欲しい、特にグラズノフには、、。とお願いしたそう。

その後、バレエのくるみ割り人形の金平糖の踊りに使われました。


きゃー!前に進めない!!一々思い入れが強すぎる。


すごいスピードでブログ書いでます。旅先なのに、何やってんだか。






どんどん参ります。三角形のスピネット。キヌギヌにもあるんですが、年齢的に大先輩です。





手を触れられないようにしてあるこの鍵盤カバー。実はここの画像を見て、ウチでも真似してアクリル屋さんに作ってもらいました。

斜めは加工が難しいので、直角にしましたが。





オルガン二台まとめて。








大きい楽器には右側にハンドルが付いております。

持ち回りで信者の少年なんかが回したりしてたのかな。つい気持ちよくなって居眠りして曲が止まったりして怒られたり。

想像は尽きません。



見たまんまピアノの歴史。まあ、よくこれだけ集めました。





ジラフピアノ。キリンに似てるのでそういう名前だそうです。





ピアノのフレームをそのまま立てた形状は、見た目も面白いです。




調律はしやすそう。





そして、、今回見に来たメインと言っても過言ではない、奥行き121センチ、世界最短奥行き?のヤマハピアノ。





キヌギヌちゃのピアノ、奥行き142センチなんですね。これだって相当小さいんです。市販で一番小さいレベルなんだけど、まだ大きくて内側からグラスが下げられません。





そこで、一時期この戦前のピアノを探していたんです。大阪のヴィンテージを扱ってるピアノ屋さんのサイトに、一時期掲載されてたのですが試奏するにも距離があり、諦めてました。無理してでも買っておけばよかった。





昭和10年当時で950円。


物価が今は2800から3000倍なのですが、それだと2,600万もする。物価ってモノによって誤差が出るので正確にはわかんないけど、昔の人が言う家一軒買えるくらいの値打ちのピアノ、っていうのは強ち間違いではなさそうですね。


こちらも戦前のオーボエ、ファゴット。日本管楽器、後にヤマハと経営統合しますが、当時これもクソ高かった筈。




今ではヤフーオークションやらebayで、楽器は驚くほど安くなりました。

僕の子供の頃でさえ、楽器なんて超高級品で高くて買ってもらえなかった。クラリネットなんて二年がかりでゴネ倒して買ってもらいました。

今は本当に、いい時代になりましたよ。僕のような楽器狂いには特に。


浜松の楽器博物館。うっかり小学生の頃の自分に戻ってしまいました。この情熱を、自分の職場に向けよう。楽器博物館も素敵だけど、新宿に狂った職場があるじゃないか!

店に戻って楽器を丁寧に磨こっと。

一瞬だけホームシックにかかっていましたが(笑)これぞ、旅の醍醐味。


明日の昼には東京に戻ります。長文失礼致しました。






静岡旅行記その1 大井川鐵道編



さてさて、やって参りました初の静岡西部。

今までは熱海はもちろんのこと沼津、三島ですとか御殿場辺りまでは割とご縁があった静岡なのですが、それより西は素通りするのみ。


この薄紫のエリアです。



今回初めて、お邪魔させて頂きました!


先ずはこだま号にて、一路静岡駅へ。



朝の下り、空いてるはずがありませんわな。僕以外皆さん社会人風の装い(僕も社会人なんだが)


そんなビジネスな空気を切り裂くように、崎陽軒テロ。





これがないと新幹線に乗った気がしないのです。ああ通過儀礼。

パクパク頬張ってビールを飲んでいると、もう新横浜。


うとうとすると、もう小田原。


トイレに行って、携帯をいじって顔を上げるともう静岡駅、という具合です。のぞみしか乗らない僕にとって、こだまって鈍行列車並みのイメージだったけど、これは速い。

また乗ろっと。




静岡から金谷、という駅に向かう。そこから大井川鐵道に乗り換え、新金谷に一駅だけ乗り換える。この辺りのアクセスは最悪で、というか東京のアクセスが良すぎるのでこれが普通なんだろう。

大井川鐵道さん、全国の古い車両を集めて使っていらっしゃる。いわば鉄道車両の宝箱状態。たった一駅なんだけれど、こんな素敵な車両に乗らせていただきました。






昭和40年代の近鉄車両(笑)僕には見慣れたカラーです。この子もかつて大阪や奈良を駆け抜けてたんだろうか。


ボロボロのシートがこれまた可愛い。





そんなこんなで新金谷駅へ。SL車両始発の駅となります。



男はつらいよ、細雪、陽暉楼、悪魔の手毬唄、数々のロケ地ともなったこの路線のSL。




今現在の大井川鐵道のSLは大きく分けて二種類。

いわゆる正しいSL車両と、





こちらの顔の付いたタイプ。(笑)うう、、怖いんだけど。






もちろん僕のお目当は前者の渋いタイプ。顔など要りません。黒いほうがシャープでイケメンじゃないか。








そんな事よりお目当のC-10。群衆より早く駅舎を出て、真っ先にC-10に乗り込む。この車両は昭和3年製、東北本線を始め日本中を走ってたそうな。





お席は全席指定。予約グループ毎に四人席を当てがわれるのか、僕は一人で4人席を占領させていただきました。やった!!




同乗者は団塊の世代70代後半と思しきジジババ様が殆ど。青春のタイムカプセルと化しています。皆さん興奮しすぎて並んでる人を抜かしたり、物凄い大声で喋ったり、発車前に関わらず歌など歌ったりしてます。

かなり、、辛い、、。僕は自分のレトロシアターを再現しにここまで来たのだ。音と匂いと音楽とでタイムスリップしに来たのに。ババァの笑い声じゃレトロワールドが壊れちゃうぜ。




僕は、このノリが凄く苦手で、東京からヘッドホンを持ってきました。

ヘッドホンで孤の空間を作る。プレイリストは割と壮大なクラシックです。

曲を選んでるうちに、尋常じゃないくらいにガクガク揺れたと思いきや、走り出したのでした。

SLってこんなに揺れるのかというほど、ギシギシくる。昔のはこんなもんだったんですよね。凄く楽しい!!

汽笛の音がですね、本物なんですよね。当たり前なんだけど。爆音でボーって鳴るんですよ。こりゃもう最高です。


こんな風に茶畑を駆け抜けて行きます。




床の油の匂い、窓から入ってくる煙と蒸気(昔のドラマみたいに顔が真っ黒にはならなかった)の匂いが、僕の五感を刺激しまくります。

そしてこの床ももれなく「リンレイ」の床油。僕の店と同じ匂いです。



落ち着いたところでお弁当。経木の弁当箱のが絶対良かったので、小さめのつぶ貝の炊き込みご飯のお弁当。





なんでこんな東海地方で北海道のつぶ貝を食わなきゃいけないのかわからないけど、これがまた異常に美味い!






経木の弁当箱の香りと床の油の匂い、石炭の燃える匂い。 ガタゴト揺れる振動に、汽笛の音。


生きたはずがない時代なのに、どうしてこんなに懐かしいのか。


うるさかったはずのジジババグループが、何でか急に愛おしく思えてきた。そりゃ彼らが10代の頃の乗り物、懐しくてウキウキもするでしょ。

安室奈美恵のカラオケで踊り狂う40代に、百恵ちゃんに酔いしれる50代。過ぎ去った時代を懐かしむ彼らを、誰が責められようか。



輸送力をディーゼル化、電化に切り替える為に蒸気機関車が廃止される昭和37年までは全国的にSLがメインだったと思うと、そう遠くない過去に凄く不思議な気がします。

廃止前には東京大阪間を最速8時間くらいかけて走っていたそうです。使用石炭は片道4トン。

燃費良いんだか悪いんだか、、のんびりした話だなぁ。



牽引車も格好いいけど、客席の細部も一々が堪らない。お手洗いのシンクだってこんなに可愛い。

どうしてこの時代のプロダクトはこんなにも可愛くて愛らしいのか。今のは全然ダメ。無機質で愛せないです。





などと、僕のレトロ賛美は延々と続きます。缶チューハイ三本飲んだせいか。





気がつくと行程も終盤に。SL終点の千頭駅は山間の小さな駅と思いきや、とんでもない人混み。





そう、帰りはこのトーマス号に乗らないといけないのです。あわわ。


と、乗ってきたC-20の運転席にちびっ子達が並んでる。僕も、、、並ぼう。


そして、、敬礼して撮ってもらいました!!





キャー!キャー!!嬉しいよぉ。


オカマも見せてもらう。オカマがお釜、、。んな事はいいとして、内側に燃え滾る灼熱の炎を見られたよ。


僕も燃え盛りたい。






しかし、この運転席。計器とレバーとパイプの無秩序な怪物みたいだ。





ここに向かい合って椅子が一つ。運転席と怪物が対峙していて、僕にとっては象徴的な光景でした、、。




レバーやパイプの振動なんかも運転する上で大切なデータなんですって。ふーん、凄く興味あります。



帰りはトーマス号。こちらは行きとは真逆に、乗客はほぼちびっ子と保護者。未就学児童がトーマスを指差し、泣いたり狂喜乱舞しています。

同じ車両に顔をつけて色を塗っただけで、これ程にファンが二分するなんて、ちょっと面白い。





内装もトーマスさん一色でして、、。


乗務員もハンチングに繋ぎで、開拓時代風になさってます。可愛い!





折り返し駅にて待ち時間はあったものの、往復80キロの道のりを4時間、料金は5,000円ちょっと。

動態保存なさってる大井川鐵道の皆さんと、煙の側で暮らす沿線の皆さんのご理解に、ちょっと感激してしまいました。(因みに沿線の皆さん、揃って手を振ってくださるのです)

中々の楽しい旅となりました。






金谷から新金谷、そして東海地方をさらに西へ。

掛川、磐田、天竜川、、聞いたことのある地名が多いです。


一言で言うと何にもない田園地帯(笑)そこに新興住宅が建ちまくっている、そんな景色を40分ほど走ると、、



アクトシティ浜松!!





45階建ての、静岡一の高層ビル。周りに何もなさすぎる中に一本だけ忽然と現れて(失礼)かなり驚いた。絵で見たバベルの塔みたいだ。




やっぱりですね、高層ビルがバンバン立ち並ぶ中では、それは当たり前に見えちゃう。アクトシティはスカイツリーのちょうど1/3の高さなのに、見た目の衝撃は完全にスカイツリー以上。





僕の個人的な感想ですが、やはり東京は異常な街なんですよ。

高層ビルの数もだけど電車の本数、混み具合。家賃の高さ、面積の少なさ。

絶対おかしいでしょ、コンビニが三軒並んでるとか、、。





最近、東京に疑問を持ち始めてます。当たり前だと思ってる事は、実は凄く窮屈で不自然なものなんじゃないか?と。

うっかり騙されてるんじゃないかな、とも。





そんな話は脇に置いておいて。

明日は鰻に楽器博物館など、気ままに散策しようと思いまーす。

火曜日の不規則なお休み、誠に失礼致します。





石垣島のリベンジは静岡にて




先週の沖縄旅行、、。扁桃腺のお陰で、感想としては0点でした。

体調管理の甘さと、扁桃腺の薬(要処方箋)を前もって常備してない自分の弱さにほとほと腹が立ちました。椰子の木も沖縄民謡も、何も見ていない。


こうなりゃリベンジ!というわけで、近々に国内旅行を模索しております。

定休日の月曜に1日だけ火曜日をプラスする、僕のささやかなリフレッシュ国内旅行。どうかお許し下さい。


お客さんで東北出身のTくんに、花巻や三陸あたりの相談をしていて、今朝予約寸前までいったんだけど、流石に東北は広いので二泊三日だと満足に回りきれない。今回は色んなのをギュッと詰めて、政略的に回りたい。

雄大な東北地方は先に長期休みが取れた時に取っておいて、近場の東海地方にお世話になろうという魂胆です。



7/8から二泊三日。今回の旅は東京駅から。


ぷらっとこだま、というプランがあります。新幹線のこだま号だと、のぞみやヒカリより3割ほど安くなるのです。

東京発静岡行き、ひかりなら1時間ジャストで6,150円のところ、ぷらっとこだまなら1時間24分にて4,700円。あんまり変わんないか、、。いや、弁当とビール代は確実に浮く(笑)



東京発8:26の新幹線で、向かうは静岡駅には9:50着。乗り継いで新金谷駅発11:52の、今回のお目当てはこちら!!





大井川鐵道さん、SLを状態保存なさってまして、年間300日走らせておられます。

新緑の茶畑をビュンビュン走り抜けます。ああ、夢のようだ。




客室も当時のまま。駅弁を食べ、ビールなぞ呑んで、目を上げればこの天井に窓枠。そして新緑の景色。





これはたまらない。ブラームス辺りのプレイリストを作って大きなヘッドホン持って行こう。


SLの終着駅は千頭駅という、ど田舎の僻地になります。橋をたくさん渡り谷を越えての68分、1,720円。

本当はここで一泊しようかと思ったんだが、何もなさ過ぎて即折り返します。帰りもSL。

宿は数件有ったんだけど、駅から遠くて高かったの。のんびり篭る旅行も好きなんだけど、今回は沖縄の分まで移動しまくりたい。


乗り過ごすと気味の悪いコイツに乗る羽目になるので、遅刻厳禁です。







SLを降りたら、目指すは浜松市。金谷駅から浜松までは41分、760円。





ぷらっとこだまで浮いたお金を突っ込んで、名物の鰻を頂く。

先ずは辛口のぬる燗を二合ほど頼んでお新香でちびちびやる。酔いが回って来たあたりで鰻丼ではなく、そこそこのお重のを、心静かに1人で食べたいもんです。




宿はですね、浜松グランドホテルさま。

前にも書きましたが高度成長期に地方都市に乱立した、妖怪塗り壁みたいな薄くて四角いホテル、大好きなんです。

地方都市で一番の格式を誇る「**国際観光ホテル」「**グランドホテル」「**ロイヤルホテル」などがその例。

今回も例に漏れず、浜松グランドホテルさまへ。朝食付き2泊、15,000円の激安プラン。うヒヒ。



夜ご飯は駅前の古くてこじんまりした鮨屋に飛び込んで、ささっと済ませる。中瓶ビールとお造り、赤貝のぬた、熱燗から握り八貫くらいで、サッと出ちゃう。長居は無用です。


浜松のナイトライフ、実はこれは慌てて調べた割には旅のメインでもあるのですが、浜松には鉄道模型が走りまくる不思議なゲイバーが有るそうなのです。




しかも、最近富士山オーロラジオラマ、というのが完成したらしく、、。




頭おかしいですよね、絶対(笑)これは見に行って勉強しなきといけない。上には上がいらっしゃるからなぁ、、。

こちらのブログでもレポート致します!!



鉄道まみれの長い1日目が終わり、翌日はのんびりと浜松楽器博物館さま。入館料800円。

ホテルのすぐそばにあるので、朝飯食った後の開館直後を狙います。


僕にとって楽器の大群は、桜並木みたいなものなんです。

満開の桜の下を右にフラフラ、左にフラフラ、、と。


あー、素敵だなぁ。





ギャッ!たまらん!!




ヒー!!お漏らししそう、、。






2日めは完全にこちらだけ。昼はホテルに帰って昼寝して、調子良ければ海辺りでも散歩出来たら良しとしよう。


あまり予定を詰め込むと、また扁桃腺が、、、。(今回は抗生物質のストック持ち込み)あまり遠回りせず、晩御飯も昨日の鮨屋かなんかを再訪してサラッと済ませる。



グランドホテルさんでもう一泊させていただき、水曜の11時台のこだまにて東京へ戻ります。連休明けは店で氷の仕込みしないといけないのです。

今回の二泊三日の予算は食事も交通費も全部込みで38,000円!

うーん、お得です。(笑)





石垣島と小浜島(扁桃炎の脅威)




今年の夏の旅行は、前々から計画していました、石垣島と小浜島。八重山列島の真ん中にあります。





「旅行先でゆっくりすればいいや!それまで予定詰められるだけ詰めちゃう!!」というノリで、出発ギリギリまでスケジュールを詰めるだけ詰めました。

ひどい時には一日2時間睡眠で3日くらい、、。

と、いつもの扁桃腺の痛みが現れます。

いいもん、椰子の木下で眠るし!




ついに出発となりましたが、喉が痛くて痛くて、全然眠れない。機内の乾燥が喉を直撃し、痛み止めが効かなくなってきている。


保険証は東京の自宅に置いてきてしました。こんな時に限って、、。

そんな状況でも、予定通り行動しないといけない。


石垣空港から高速船で小浜島に移動。雨だし揺れるし、地獄行きの船じゃあるまいか、、。




この辺りから喉が痛すぎて、色んなどーでもよくなる。缶ビールをガブガブ飲み、つまみを食う。

酔えば必ず眠れるし、ひょっとして起きたら治ってるかも、と淡い期待を抱く。


そのままちょいセクシーな垢抜けたお姉さんの経営する居酒屋で泡盛とハブ酒をしこたま飲んで、南国の酒に身をまかせる。




豆腐の漬けたやつが好きなのです。お代わりをする。あと島らっきょは美味かったなぁ。





しこたま飲んだ後はホテルに帰って気を失うように眠る。14時間くらい眠って起きると外は雨。


喉は、、かつてないほど腫れており(笑)


何とか海に這い出して、旅行的な写真を撮ろうと思うが、遠浅で泳げない、、。


あ、この手があった!ヨガの戦士のポーズ。






その後、具合が悪くなってまた寝る。4時間昼寝をして、また起き上がりしゃぶしゃぶを食べる。動けなそうってことで、予めホテル内のレストランを予約しておきました。


このしゃぶしゃぶというのが肉が少なくて、どうにもならない。これで2人前。普通の一人前だってこれよりは嵩がある。





仕方ないのでネギを山盛り取ってきて、肉と思い込む。

僕は、どんなに具合が悪くても食欲が減退しない、同情されにくい体質なのです。モリモリ食って、泡盛を飲み、また12時間ほど眠る。




翌日は移動日。石垣島に移動ってんだけど、もう動けないんですよ。

お願いだから小浜島の静かな所に埋めていって下さい、俺に構うな!早く行け!という気分のところを、必死で船に乗る。


港に行く途中、薬局にてリングルアイビーという痛み止めを買えました。これは本当によく効くんです。


これさえあれば、もう何も怖くない!!


ほら、こんなに効くんですよ。





島に来て、お楽しみのインターコンチネンタルホテル。今まで、レトロだとかボロだこかってんで、こんないいところ泊まったことないです。


チェックインまで3時間もあるので、プールと海で日焼けをすることに。

今までずっと雨だったのに、恐ろしく快晴。2時間で真っ黒けになってしまう程の日差しの強さ!




パラソルの下でまた3時間程眠ると、うっかりチェックインのお時間。
お楽しみの何とかコンチネンタル。さてさて、どんな景色なのかと部屋の窓に目をやると、、





ヒー!!盛大に工事中!



カンカン、凄い音がします。こりゃたまらん。




なんか、たくさんお金払ったのに悲しくなってきて、腹が立ってきて。


痛み止めで誤魔化しているだけの僕の扁桃腺はついに爆発。爆発するわけないんだけど、なにかパチンと音がして、風船のように晴れ上がりました。

伴侶には悪いんだけど、もうこの島の何にも興味がない。

とにかく寝させて下さい。

その後は7時間くらい寝て、バーコーナーのお菓子をバリバリ食べて、また12時間くらい寝て、お菓子食べて、また寝て、というのを出発ギリギリまで繰り返す。

こんなに眠れるのか、というくらいに眠くて仕方がない。とうとう、寝ている夢の中で眠くて舟を漕ぐシーンまでみる始末。



結局、4泊5日の間に起きている時間は12時間もなかったかも、、。

まあよくもこれだけ眠れるな、赤ちゃんみたいだな、と思う側からまた眠い。


帰りの飛行機も爆睡しまして、今やっと近所の耳鼻科へ。





こんなになるまで放っておいて、、とかなり叱られました。痛み止めだけじゃ、治らないんですよね。きちんと抗生物質飲んで安静にしないと、それは分かってるんだけど。



皆さん、旅行前こそ、体調を整えましょうね。旅先での体調不良は、お金も時間ももったいないし、罪悪感で疲れが全く取れません。そして何より、同行者を確実に不幸にさせます、、。




またリベンジしたいな、、石垣島。それと、真剣に扁桃を取る手術を検討しないといけない。最近、扁桃炎率が上がってきています。でも取るのかなり痛いんでしょ?それもやだなぁ。





ま、今夜からお仕事です。無理せずゆっくりやりまーす。



松山こぼれ話




いやー、本当に素敵な街だった、松山市。

好きな理由は前のブログにも買いたのですが、コンパクトで情緒のある街。







お城のある勝山を中心に地図左から右に向かって種目別エリアが並んでます。一番左に松山駅があり、官庁街、金融街、飲食店街、歓楽街、そして道後温泉、さらにはその奥に風俗街まで。偶然か、左から見事に綺麗な順に並んでいます(失礼!)

お城をくるくる回る可愛い路面電車。用事があれば好きなところで飛び降りる。ただしスイカ等は使えません。





この構造って、テーマパークそのままですよね。彩りのある街割を丸く貫く電車。サイズ感も熊本や金沢ほど広くなく、京都ほど観光客が多くない。


この、観光客が多くない、というのは今後大切なポイントとなりそうです。インバウンドが増えるのは大変結構なんだけども、仮に静寂を求め遥々東京から京都の苔寺に行って、爆音の中国語しか聞こえなかったら、それは何の癒しでもありません。差別とかではなく、僕がわざわざそこへ出掛ける意味がなくなるのです。


次回はこの線で行くと城下町で歴史の残る街、、。新潟市、広島市、会津若松市、松本市、、、まだまだあるぞ。


あー、月に一度のリフレッシュ火曜日を使って、寅さんみたいに全国くまなく行きたい。




話を戻します。

広い街には比例して観光スポットが沢山あり嬉しい反面、時に疲れます。

僕のような2泊くらいの旅行者にしてみると、見所を取りこぼしたくないという心理から、たいてい詰め込み過ぎて疲れてしまうのです。ローマに行った時も行きたいところが多過ぎて、回れないストレスから心身ともにヘトヘトになりました。

2回目に行った時にリラックスすれば良い、なんて話もあるけど、僕には余裕がなく中々難しい。

1度目の訪問で適度に観光しつつ刺激を貰いながらも、ホッと 休まるサイズ感ってのは大切だと思います。偉大なるコンパクトタウン、松山市。

街の人の南国らしいホンワカした心意気も外せません。関西人ほどサービス精神が旺盛ではなく、九州ほど暑くもない(笑)丁度いい温厚なところに加えて、お遍路さんへの「ご接待」精神が息づいているんだそうです。





お遍路さんをお見かけすると手を合わせ、商家なんかではお米やおミカンなどをお渡しするそうなのです。お遍路さんって沢山いらっしゃるだろうに、米だってバカにならないわな、と思いきや、そうらしいのです。

そして、所によっては宿泊までお世話したりもするそうです。


そーんな、巡礼の街でもある四国。その最大の都市だからか、どこのお店も旅行者に対して優しかったです。笑顔が自然というか、接客ではなく「ご接待」なんでしょうかね。



ある一軒を除いては。




検索引っかかったら嫌なので画像にて参ります。

ここのデパート、




その最上階レストラン。





誰もいないレストランを昨日もアップしました。誤解を解くために補筆させてください。

松山って過疎の街なの??なんて思われた方がいるかもですが、全くそうではないのです。51万の松山市民の名誉にかけて違うと言えます。(僕は誰?)

このレストランに限り、ダメダメなのです。

気の抜けたような案内係、面倒臭そうな配膳、調理場の人が客席で店員と大声で話し出す、、。お客さんを舐めているとしか思えない。物静かな婆さまがあんみつ食べてる横でも、日々繰り返してるに違いない。


僕から見ると、殿様商売の成れの果てのようでした。これではちょっと、、。個人経営なら絶対にこんな事出来ないって。潰れるもの。

大看板のデパートの慢心がもたらす弊害、とは考え過ぎか。いや、残念でした。



僕は平日の百貨店のレストランが好きです。子供の頃に食べたオムライスやクリームソーダ。今では天ぷらと日本酒に取って代わりましたが、レトロで畏まった、しかし緊張しつつもワクワクしたい期待が詰まっています。

特に、地方にお邪魔した時は必ず地元のデパートを覗くことにしております。

地方の方が僕の好きなレトロ畏まり感が濃厚なんですよね。玉屋、鶴屋、浜屋、丸井今井、、、。


それぞれ、多少くたびれてはいても「デパート」としての矜持というか、プライドがありました。ユーミン曰く「日本橋高島屋の特別食堂はデパガ(デパートガールの略)の局のさらにお局様の集まったような所」と形容されるような、特殊な空間。


出来れば、大変だろうけど更なるご努力を持って続けて頂きたいと思います。(偉そうにすみません、、)




話は変わりまして、伊予松山藩。明治には伯爵を叙爵され、東京本邸はイタリア大使館へ。松山のお城の麓にも「萬翠荘」という壮麗な洋館が建っております。

現在重要文化財指定。




これがなかなか素晴らしい。車寄せからの正しいアプローチ。




堂々たる玄関ホール。




一階の広間




二階へ続く大階段




二階、階段ホールの照明器具




東京でも、明治期の洋館で完全保存されているところと言えば上野の三菱さんとことろや駒場の前田さんのところ辺り、それに並ぶ見事さではないでしょうか。

ただ、、ここにもまた文句を。(そればっか)


せっかく美しい建物なのに、ほとんど全ての部屋で安モノのパネルを立てた展示なぞをやってます。別の部屋では子規に因んだ俳句展、過去にロケをしたドラマのパネル展示など。他にもあったかな。




わざわざこゝでやらんでもええぞなー。ちいとも壁が見えんのじゃ、、。わしゃ遥々東京から建物見に来たんぞなもし!


建物フェチの僕としては、もっと建物見たかったです。


文句はこの辺にして。


最終日、ホテルのチェックアウト後はまた電車にて道後温泉に。最後の市電となります。


あー、美しい車内。床油の香り。



運転席もやっと撮影できました。





こんな素敵な乗り物が市民の足だなんて、、。東京に今でも市電あったらなぁ。
「次は、四谷三丁目でござゐます。チーン」

出掛けるの楽しくなりそうなのにな。

東京メトロは便利で結構なんだけど、景色は見えないし混んでて苦痛な時が多いです。

それに引き返し、松山の市電は何とのんびりしたことか。桜が見えて、お山にはお城。お堀には白鳥が遊びます。





あー、やはり住むなら松山か。


初日に見逃した道後温泉本館裏側の皇室専用入口を見学して、思い残すことなし。





もうすぐ両陛下がご退位され、元号も変わる。お札も新しいのが発表され、オリンピックに向けていよいよバタバタしてくる。

長く馴染んだモノがどんどん新しくなっていく毎日。

少し歳を重ねた僕は、そういうのが苦痛で仕方がない。毎度、また慣れなきゃいけないのか、、とため息を吐く始末。

僕はiPhoneなんかはバンバン最新型に買い換える癖に、何となく付いていけてない、疲れている自分がいます。(笑)


そういう中で、こういう古く懐かしいコンパクトな街は僕をチューニングしてくれました。


松山よ、本当にありがとう。

また戻ってきますね!と再び道後温泉本館に誓う、わたくしでありました。





松山や 春より高き 天守閣



本日火曜日はお休みを頂いております。明日から営業再開します。どうぞよろしくお願いします。




今回の一人旅シリーズは初の四国、松山。ずっと来たかったのですが、伸び伸びになっておりました。

特にこの街には春先が似合う気がしていまして、この時期に来られる今回まで取ってありました(笑)


このブログは町を見下ろす松山城の桜の下で書いております。




ふと目をやると、天守閣。桜の香りがして、桜吹雪が頬を撫でます。遠くでチンチン電車のブレーキの音。ヒバリの鳴き声に、風が吹いてまた花吹雪が、、。





こりゃ落ち着いてちいとも書けんぞなもし!


むむ、、集中していつも通りダラダラ書きます。



昨日は14:00松山空港着の飛行機にて到着しました。チェックインまで時間があるので、、と道後温泉に向かう。






14:45にはもうお湯に浸かっていました。そうなのです。松山空港は僕の中で、三大街近空港なのです。

福岡空港と、台湾の松山空港、そして奇しくも愛媛の松山空港。街からすぐそばにある玄関から、イージーアクセス。


道後温泉本館は改装中でして、大広間の休憩室などは完全閉鎖。せまーいお風呂1つだけが営業中でした。


(撮影禁止なので拾い物)




ですがね、これが最高なんですよ。小さな中に、なんとも言えない情緒がありましてずっと居られる落ち着きがある。こんなに重厚なのに、爺さん達は我が家の風呂のようにリラックスなさっている。

僕の周りにはない、入浴施設ですよ。いーな、いーなー。

つい長湯してしまいました。


細かな所も精巧に作られています。時代が下るたびに建て増しを重ねたカオス的レトロ建築。

また戻ってきます!と誓うわたくし。


と、タオル忘れてきて帰りはビショビショ。ダメだこりゃ。




でですね、街をぶらぶらと歩きます。


この街はとても美しくてコンパクトなんですね。お城を中心に素敵な街並みが拡がる。そこを美しいとオレンジのチンチン路面電車がすり抜ける。




そして、車窓からは常にお城の緑やお堀が見えます。





そして、僕の好きな床の油の臭いがする。ああ、もう手に入ったもんね、この香り。




何かが起きて、東京から離れることになったら松山に住みたい!と心に決める(同じこと金沢でも思ったような、、)


そんなこんなで陽も暮れて夜の街へ。

サントリーバー露口、というお店があるのです。いわゆるサントリーの出店したウイスキーバーの四国での走りです。

缶入りの「ハイボール濃いめ」のレシピ監修をなさってるという、、。ふむふむ。

ホテルからタクシー。歩けるけど迷うと間に合わなきゃので高くつく。と言ってる間に着いたっ!




凄い迫力、、これぞ歓楽街のお化け屋敷!





中はやはりレトロ。ご夫婦でしっとりやってらして、とてもいい雰囲気。(撮影許可済み)



今年で60周年のこのお店。僕の店が60周年だと、満90歳か、、。ヒー(汗)


物凄いマイペースな会話なんですよ。「明日雨なのよ」と言ったかと思えば、何気ない強引な取っ掛かりで隣の方と結びつけてくださる。そう、このくらい強引でないと隣の方とはお話しできない。しかも、お店側は無重力で照れや作為は微塵も感じない。

これか、、、。脱力系癒しバー。僕の接客は緊張すると力が入ってて、作り物のように何とも恥ずかしい時があります。





伝説のハイボールのお味は濃いめ。多分濃いめのウチの店よりも更に濃いんではないか。完成時で13度くらいはあるとみました。トロッ、と濃厚で美味しいです。小さなグラスにレモン無しで、ほぼステアなさってない。ちょっと真似して試してみようかな。





どうぞいつまでもお元気で!!




その後ははしご酒。お近くのゲイバーに向かう。20周年を期にクローズされたお店の跡地がまた新しい方によりバーになっている、とのこと。


月曜から混雑した店内は若いお客さんが多い印象。ってか、僕が一番ジジィだった!(笑)偶然にも旧ママと新ママが両方いらっしゃるという状況に。

さー、更にリラックスして飲もう。酒にも、松山の街にも酔いたい、旅先の一泊目であります。

地方ゲイバーにありがちな「お酒ご馳走した時だけ集まって、あとは放置」だけは勘弁して欲しい、、と思いつつお酒を注文すると、僕の存在を凄く周りに振って会話を拡げて下さる。

これはね、何をどうして旅人には暖かいんですよ。僕もたまに旅して客目線の温度感を体に刷り込んで帰ってきます。なんせ、バーに毎日いると常連さんという真綿に包まれるので、良くも悪くもバランス感覚を失うのが怖いんですよね。


そして、3時間ほど経過。会話の中で口が滑ってしまい、自分も新宿でお店をやってる事を話すこととなりました。

そうしたら、たまたま旧ママが僕のブログを10年くらい読んでいらしたそうで(ブックマークに入ってるの見せて下さいました)

アコーディオンを弾いて営業に回っていた事、ソファを出したり引いたり工事してた事、細かな思いまで全部ご存知で。

何でも思った事書いてて凄い、とも感想頂きました(汗)



その後はお店あるあるトーク。自己実現と商売と、どの辺りの中間点で線を引くか。自分が無理なく続けられるラインと、お客さん寄りの奉仕型営業。その狭間で僕ら生きてます。もう話が止まりません。

そして、旧ママは先月、20年の節目で流行ってたお店を閉じられ、別のママに譲って再スタートさられました。

これって、僕にも自分ごとのように分かるんですよね。この商売は辞めるタイミングだけは誰も決めてくれない。65歳の年度末、とか、決まってたら楽なんですけど、どちらかというと病気、とか人気低迷、とかネガティブな要因で閉める方が多い。

もしキヌギヌが時間が経ち、忘れられて化石化したまま、まだ虫の息でやってたとする。ある日閉めます、、でも誰も来てないから辞めても気付かれないよね、、なんてのは悲しすぎるわけで。

僕もこのママのように、山口百恵的に、混んでてもどこかでキリ良く突然閉めたいな(あと20年くらいしたら)なんて思ってたのでかなり驚きました。


自分が愛する店を閉める事を語る日が来るとは。まだオープンしたてのような青臭い気分なのに、やはり年月には勝てません。


ママにはこれからも頑張って欲しいと思います!そして、このややこしいブログも引き続き読んで下さいね。






松山旅行記なのに、別な方向に話が飛んでしまいました。

というのも、松山三越8階に移動してじゃこ天で日本酒を飲んで、ブログを書いてます。えへへ。






つーかここ、2時間くらい誰もいないんです。僕には最高ですが、、。



話が前後しますが、目覚めてからは一路、松山城を目指します。


チンチン電車に揺られ、大街道駅で降りる。そこから徒歩8分。


何と、山頂までモノレールに乗ります。




高所恐怖症なのを忘れてまして、目とか瞑って。でもすぐ慣れるんですよね、不思議なんだけど。



ビビってる間に到着。




そこからは、坂の上の雲の世界。











うーん、いい街だなぁ。真ん中にお城があるってのがシンボリックでまた良い。シンデレラ城みたいだな、と思ったら、東京も大阪も名古屋も、大体そうなってんだよね。


にしても松山は格別です。


僕個人の感覚では、物価も相当安いんじゃないかな。

洋服の類は1割、バーのショット価格やタクシーの運賃も同じく2割ほど、三越の松花堂弁当に至っては日本橋三越より4割ほど安い。



(この松花堂で2,000円なのです)




こっちはデパートの総本山、日本橋三越の和定食。なんでこうも高いのか。







暮らしやすく、歴史があり、押し付けがましくない人々の民度の高さと誇り。レトロなチンチン電車が駆け抜ける城山の緑とコンパクトな街。空港からも車で20分。


住むなら松山がいいな。




松山の皆様、それまでにまた遊びに伺います。




京都は素敵な街だった




新幹線に乗り、京都駅に滑り込む。そこから普段あまり乗らない地下鉄を乗り継いで、宿に向かいました。


例の古い旅館です!


想像通りの素敵な坪庭には2月でも植物が青々。いいなー、いいなー。



そして、さらに奥にも坪庭が。




ここには池もありました。この奥が僕の部屋となります。




新しい畳に、雪見障子。その奥にはまた小さなお庭がありました。まるで料亭の個室のようです。

一泊8000円でいいのか?!いいんだよ!

縁側に出て、冷たい風を浴びる。懐かしい実家のような匂いと優しい設え。

レトロ好き、植物好きの僕にとって究極の宿は京都の町家だと再認識。


僕のお店も実は京町家をイメージしております。細長い店内の奥には坪庭。ドアを開けると風が吹き抜ける。



実際には喫煙コーナーとして使っているので風が吹き抜けると煙たくて困るんだけど、たまーの春先、タバコを吸わない人ばかりの日だと奥のベランダと非常階段までを開け放って営業したりします。

本当に気持ちが良いのです。



そんな坪庭がこの宿には3つもある。単に見た目が美しいだけではなく、クーラーの役割もあります。湿度を纏った坪庭の空気は温度を下げ、それぞれの部屋へ伝わりまして、常に風が流れます。

夏場、また来ないと。






宿に気を良くした僕は、友達が務める日本料理の店に向かいます。糖質制限のコースをわざわざ作って下さって、日本酒が進むわけです。(日本酒の糖質量は一合辺り6グラム程度)






気が付いたら6時間も飲んでしまった !!






酔いすぎて腰が抜け、もうなんだかへべれけになってしまっている。

タクシー呼びますよ、とのご親切も断り、歩いて帰りました。つまり、夜風に当たりたかったのです。

しかし、それがいけなかった。京都の区割りは四角い似たような形で、建物もビルも大体が似ている。大きめの道にしか道路表示が付いていないので、自分がどこにいるのか解らない!


巨大なダンジョンに迷い込んだ私。同じ道を行ったり来たり。

携帯の電源なんてとっくに切れてる。それで、急遽コンビニで電池を買おうとしてコンビニに入ったのですが、それが悪かった。

先に借りたコンビニトイレに、携帯をポチャンと落としてしまう。


画面がみるみる暗くなって、ああ、終わった、という感じ。

最終的に携帯は死んでしまい、半泣きでまた徘徊を始めます。


3時間くらい迷い、たまたま旅館を見つけられたんですが、一体どこを歩いてたのか。翌朝コンビニのレシートを見たら500メートルほど離れたコンビニに行っていたらしい。

教訓として、旅先で飲みに行くときは宿のカードを数枚頂いて財布やポッケに入れておく。速やかにタクシーに乗る。携帯は電池が切れるので信用しない。



翌朝、二日酔いの中で朝ごはんをいただく。正しい、和食の見本のような朝食。なかでも若狭鰈の一夜干しの美味しいこと!






ぺろっと平らげたところで、雨の中ソフトバンクのショップへ。携帯の買い替えをする、、。水に落として買い換えるなんて初めて。


結局iPhoneXrとかいう、思い切り未来的なのを充てがわれる。旅先でデータの入っていない携帯を持つというのはこの上なく不安な事です。

はやく復旧したい気持ちを抑えて母の手料理を頂きに。


僕のレトロ好きはどこから遺伝したのか、というくらい賑やかなキッチンで、カキフライやレンコンのミートボール、白和え、サラダなど。こちらも糖質制限メニュー。本当にすみません、皆さま。




母とキーキー笑いあって、久しぶりに手料理を食べました。


母、前より少し若くなっていた気がする。まだまだお婆ちゃんにはならないでほしい。






もう一人、元東京住まいでお客さんでもある友人とお酒を飲む。洒落たイタリアンで、お洒落で頭の良い彼と語り合う。

とても素敵な会話をする人で、まるで胸の奥底の乾いた砂地に水が染み込むようだった。

昔はよく遊んだ旧友と沢山の話をして、町家の旅館に戻る。不思議なまでに落ち着いた、充実した夜。




いやー、やっぱり京都好きですわ。



ワクワク旅館選び



以前、ワクワクホテル選びという下らないブログを書きましたが、今回は更にくだらない旅館バージョンであります。


2月の18.19の連休は京都市の実家に帰り、両親に逢いに行ってこようと思っております。実家にも泊まれるのですが、気楽な方が良いので毎度ホテルなんかを利用しているんですが、流石に普通のホテルは飽きた。

だいたいどこも同じで、何の代わり映えもない。要するに詰まらんのですわ。

こんなんとか



少し気が利いてててもこんな程度。興味がない上に僕には予算オーバー。




僕は、美しくないホテルで寝るだけの予算なら安けりゃ安いほどいい。繁忙期でも最高に出せて12,000〜13000円。

京都でこのレベルだと駅前の近鉄、東急辺りになる。アパはかろうじてオッケー。新阪急や全日空なんかは値上がりしてて、もう手が出ません。


止まる価値があるなら、頑張って倍でも出すんだけど。 折角だから、レトロでキュンとするような宿に泊まりたい!!


和風旅館も、この予算だと外国人旅行者を騙すようなちゃちい所しかないのです。自ずとネーミングも辛め。「miyako別邸」とか「なごみ庵」とか「京舞妓」だいたい想像がつく。痛い。

ブッキングドットコムで流し読みしつつ、たまに古い外観そのままでいいじゃん!と思っても内装がヤバかったりする。




何で余計な手を加えたがるのか。



こんなところ、、泊まりたくないですよねえ。



もうね、数寄屋造で古くて渋いとこでいいの。老舗の。

地面師の問題で取り上げられてた五反田のボロ旅館みたいなのに泊まりたい。






耳の遠いばあさんが一人でやってて、柱時計がコチコチ鳴ってて、黒電話がジリリリって鳴って、煎茶は薄め、朝ごはんは柔らかめ。塩シャケは辛めがいい。

Wi-Fiなんて以ての外。ホテルサイトに載せてないような静かで古い、小さな坪庭が見えるところ。



あっ、、、、ホテルサイト載せてないか、、、そういう宿は。



なんで今まで気づかなかったんだろう。そこで作戦を変えて検索ワードに「ネット予約不可」と追加してみる。




そうしたら一瞬でまとめてどっさり載ってる某サイトを見つけました。今まで手の届かなかった渋い旅館の数々が雪崩の如く。ヨダレが止まりません。(まだ人に教えたくないです、ゴメンね)















こういう宿は京都中に沢山あり、その前を通り掛かるたび、一見さんお断りで一定の顧客だけが泊まってんだろうな、などと諦めてました。(祇園などには沢山あるんだろうけど)




そんな想いに反してこのサイト。とにかく大抵の宿が安い。二人で朝食付いて12,000円前後というリーズナブルさ。

しかし、部屋数が少ないのと必死で埋めようとしていらっしゃらない所が多いのと、固定のファンがいらっしゃるなどで大抵埋まっているらしい。(その後のネット調べ)

予約方法は全て電話。電話予約のみなので一般の外国人は殆どいないらしい。今時の京都でこんなの珍しいんじゃないかな。


中でも気に入ったのは、四条烏丸から徒歩7分の、100年前の呉服屋を旅館にしたという僕の好きなサイズの「某」旅館。絶対ここにする!!


ホームページは見つけたものの、書いてあるのは電話予約のみ。白地にシンプルなページには住所など最小限のことしか書いてない。


「気安う予約してもらわはってもウチら困りまっさかい」とでも言わんばかりの素っ気ない意匠。考えすぎか。


屋号から検索をかけ、段々と実態が明らかになってくる。内装は想像通り圧巻の、正しい町家建築。こりゃ大好物だ!!




壺庭に面してタイル張りの流し台がある。なんだこれ。琴線にビシビシ来るじゃんかよ。マジ惚れた。






今回もし予約できたら、むしろこの流し台を見に行く旅でも良いくらい。僕の店もベランダに流し台を付けたけど、グリーンと水回りが共存するというする絶対美。

これは好きな人にしか分からない。一方的にご縁を感じてます。












30分くらい悩んで、思い切って電話をしてみる。とても優しい口調の、懐かしい京都弁の男性の方がご対応下さって、あっさり「二泊ですね、はい空いてますよ」との事。

こちらの宿も中々予約が取れないらしく、本当にツイている私。(その後のネット調べ)

何とラッキーなのか。もう浮気しません。


お値段、一人だと割高になるから13,000円ですと。二人だと14,000円でお安いんですけど、、との事。


京都駅前アパと同じ値段!!

全然構いませんよ。クレジット決済出来るそうで、お庭を眺めながらの朝食付き。この満足度、アパに出来るか、、。


僕の部屋はこの写真の部屋だそう。部屋から流しが見える。ううう、、。








難を言えば門限は午後11:00というところから。まあええわ、オカンと会うのは夕方からだし、帰って本でも読もう。


もー、どうしましょう。憧れの老舗旅館の予約方法を手にしてしまった。しかも安い。再来週が楽しみで仕方ない。これからは東急なんとかとか新阪急なんちゃらはやめて、全てこのシリーズで行く。


初夏にお庭眺めながらクラシックをヘッドホンで聴いて本を読んだり、夜には馴染みのお店をご紹介頂いて少し、お酒を頂いたり。


空いていればいつか連泊して長逗留してもいいな。二人で5泊しても一人35,000円。海外行ったらこれじゃ済まない。

今回泊まった時に次の予約しちゃおうかしら。



心から日本人で良かった、そんな旅になりますよう。




追記


その後調べておりましたら全館でたった二部屋しか稼働してないとか、五社英雄監督の定宿だったとか、大女優が出たり入ったりしてたとか、とんでもない情報がワンサカ。

勢いで選んだものの、我ながら鼻が効くと呆気にとられております。





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