ホイアン食い意地編



ベトナムは魅力的な街です。時系列で書くととても追いきれないので、カテゴリー別にしてみます。


とはいえ、食うか買う以外に他に何もしてないので、そもそもそんなに書くこともないんですけどね(笑)



アジアの食堂は昨日堪能したので今夜は屋台と参ります。

このブログにもよく書きますが、とにかく屋台が大好きなんです。小さなキッチンが動くなんて、なんて素敵なんだろうか。夢のようです。


2日目のディナーを丸々賭け、屋台メシ限定で食えるだけ食ってみました。





*ツイスターソーセージ



日本のフランクフルトとは違い、ツイスト状にカットされているのを揚げています。


油のチェックはマストだそう。褐色の古い油を使ってる所も多いそうなのでご注意をとのこと。


カットして揚げる事によりクリスピー感がアップ。150円。




後でリピートしました。(笑)



*生春巻き。上の写真の屋台のを追加オーダー。ナンプラーとチリソースにて、ぺろっと頂きました。こちらも150円くらい。


たいていのフードは一つ150円前後くらいでした。これでも外国人向け観光地価格。かなり高いものと思われます。




*海老とイカのBBQ


チリソースベースの漬けだれに漬けられた魚介。お世辞にも清潔そうとは言えない屋台から、胃がねじれそうなくらいいい匂いがしてくる。





多分バナメイエビ(?)が4尾付け。これを盛大に焼く。焼き過ぎに見えるけど文句は言わない。正直いって気温35度のこの夜、魚介食うにはかなり勇気がいる。


イカは切り刻んで提供。唐辛子を齧り、ライムを絞って口に放り込む。650円くらい。






*牛肉のレモングラス巻きBBQ


今回一番の当たりのメニュー。レモングラスの肉巻き。レモングラスは最近日本でも買えるけどこれは思いつかない。




レモングラスの香り釜肉に移って、大変美味しゅうございました。


こちらは閉店間際だったので、二本で400円くらい。



*カエルのロースト


カエルの姿焼き。初めて食べましたが鶏肉と似た癖のない味。可食部は極めて少ない。




チリソースにて頂きます。





売ってるお 姉さん自体がカエルに似ていて、しかも話しまくる。知ってる全ての日本の情報を好きな順序にジャンプしながら話す様はカエルさながら。


こちらは今回最高額の700円くらい。





多分、もう食べないと思う。



デザート編




*アイスキャンデー


どういう仕組みになってんのか、筒にジュースを入れると冷えるらしい。味はまあまあ。チューペットを甘くしたような素朴な味わい。





いろんな味がありました。僕としては、どうしてこの穴を整列させないのかが疑問です。バラバラに開いていて、これもベトナム風なのか。まあどっちでもいあけど。






*バナナクレープ


クレープにバナナを巻いて焼くというこの上ないシンプルな調理法にして、こんなに美味いのかと言いたくなるような美味しさ。





バナナの青さなのか、何か特別なソースが掛かっているのか、とにかくまた食べたくなる。






*ロールアイスクリーム


冷凍機能のある鉄板にてアイスを練り上げ、薄く凍らせてからヘラで巻き取りシガー型に仕上げるデザート。





味はまあまあ。この手の商品(原宿マリオンクレープなど)に多い、甘い業務用ソース類の印象しか残らないパターン。





*食べてないけど肉類らしき屋台。





想像するに、何らかの干し肉に甘みや醤油のような液体を塗りつけ、さらに干した様子の保存食。


五香粉と腐敗臭の間のような、異様な匂いがしていた。近くにいるのも無理かも(汗)





他にも、ベトナムには水上屋台なんてのもあるんだとか。船の上にコンロがあり、フォーやチャーハン作ってくれるらしい。





いいなぁ、いいなぁ。これ、お店でも出来んじゃね?






別にこんな事長々と書いても得はないんですけど、、、自分の忘備録とですね、プールサイドはやることないんです(笑)


滞在中の古いホテルの系列店のプールが5軒あり、無料で使えるとのこと。

優しいホテルだな、なんて思っていたんだけど実際は、寝かしておくよりはプールサイドでお酒でも飲んでほいしのではないかと。

系列ホテル、どこも空いていて心配になります。ならば微力ながら協力したいと思うのが人情。


ベトナムはお金を使わなくても楽しめる、財布に優しい街です。本気で切り詰めたら一週間1万円かからないと思いす。


インフレが常に進行しているらしく、社会主義国のお国事情はよくわからないけど、観光客にしたらラッキーな話です。





快晴のホイアン、気温は32度となっております。明日から37度だとか、、。
それにひきかえ、東京は雨のようですね。沖縄に台風来ているんだそうですが、皆さんお気をつけ下さいませ。





ベトナム、ホイアン1日目




旅行で週末に店を開けるのは2014年ぶり、かなりの罪悪感に包まれながら、ホテルの二階のベランダよりブログを書いております。





南国でリゾートがあり、独自の文化があって飯が美味くて物価が安い国、ということでベトナムにやって来ました。三年越しくらいの計画となります。

過去にはタイやバリ島などちょこちょことは行ったことのある東南アジアですが、7日も過ごすのは初めて。



ベトナム第二の都市ハノイから飛行機で2時間、ホイアンという古都に参りました。


乗り換えた飛行機は2時間遅れ。東京じゃ考えられないけど、こっちだとこんなもんらしいです。





まずダナンという街に入るんですが、LEDだらけのなんの情緒もない、好き勝手に照明を取り付けてます。言葉が悪くて申し訳ないけど民度の低い歓楽街ってこういう感じだよね。





あーあ、と先が思いやられつつタクシーを30分乗ると、何とも穏やかで懐かしい街並みに入る。

例えるなら懐かしき昭和の繁華街、てなところでしょうか。





18世紀の中国人街ってことで、あらゆる建物が中華風かフランス風にまとめられています。特徴的なのは殆どの建物に見られる黄みの強いクリーム色の外壁。





中には素晴らしい出来のもあれば、








ハリボテみたいな、すごく雑なのもあります。(笑)



でもきっと、街の人が協力し合って保存しようとしてるんでしょうね。一件だけ目立とうなんていう看板やLEDもない。みなさん枠の中で趣向を凝らしている感じ。意識高いな〜って唸ります。


ヴェネツィアやチェコの旧市街、金沢の茶屋街のような高貴で奥ゆかしい精神性、好きです。



僕が泊まったのは、クリーム色の外壁に、更に中国の伝統的な建築がミックスされたのこのホテル。





この辺りの大多数の建築には、贅沢にも中庭があり、常に風が吹き込んでいますがこのホテルは特に贅沢に作られていました。

暑い地域ならではの工夫なんでしょうかね。坪庭だわな。





二階に上がると、中庭を見下ろせるようになってます。





どこの壁もこの貫禄。舐めまわしたくなるようなこっくりとしたツヤ。





ボロくて色んな仕掛けがあり、所々フランス的だったりベトナム的だったりする、磨き込まれたこのホテルについてだけでも、書きたいことが沢山あるくらいなんですが、そうもしてられないのでこの辺りで、、。


街は提灯の洪水。そう、この街はランタンが有名なのだそう。 どこもかしこもランタンだらけです。








ランタンを眺めながら、晩飯の場所を探す。ホテルに紹介されたフランス風の建物に入ります。街一番のオシャレさと味だとのこと。





中には馬蹄型のカウンターがあり、中でも調理をしています。炒めたり盛りつけたり、ライブキッチンみたいになってます。街でも比較的垢抜けたご様子のオバハンが誇り高くテキパキ料理を作っていて、これが格好いいの!





奥に続く廊下。タイルなんか市松模様で、キュンキュンします。





生春巻きから、海老のなんとかに鯛の丸揚げやらなんやかんや食べて飲んで、だったの2000円。呆然とします。





余計なお世話なんですけど、ベトナムの平均給与は、あるサイトによると4〜5万円程だとか。単純に比較はできないけど、少なく見積もって東京で5倍の一人1万円のベトナム料理だとしたらこのクオリティかなぁという感じ。


そりゃなんでも安い訳です。とはいえ、百円ライターが50円だったり、逆にビーチサンダルは180円だったりする。一概に物価指数はあてにならない。


翌日は朝から行動です。レンタル自転車を借りて街をグルグル回る。どこを見ても絵はがきみたいなこの街、情報量が多すぎるので、自転車くらいのスピードがちょうどいいかもです。








チャリであるテーラーに向かいまして、シャツをオーダーしてみました。比較的高級店の雰囲気。






iPadにある候補から欲しい形を選ぶ。モデルは僕と全然違うけど良いのです。着ればこうなるはず。多分。





お姉さん、笑顔で採寸するもかなり雑。笑顔は素敵なんだけど、、。




明日の11時に出来上がります。どんななるかな、、。、



採寸が終わったら腹ごしらえ。観光地の中心から少し離れた市場に行きました。少しですが、地元の方の数が増えたような気がします。


実はこーいうところ、初めて来たのです。今までタイでもインドネシアでも、観光地から出たこと無かったのです。

フルーツに野菜に、魚もある。凄い量の食材が並んでます。オバハンの熱気もすごいし、飛んでるハエも凄い。


これぞアジアのキッチン!!










大興奮でそのまま市場の真ん中にある食堂街に行く。天井が高くて、教会の中みたい。





この中に整然とキッチンが並んでいて、それぞれの料理を各店舗で作って売っているんですが、ここにはやられた。


小さなキッチンに詰め込まれた調理道具で、もの凄いスピードで料理が出てくる。オーダー受けながらバンバンテイクアウトも受ける。

狭い何にもないキッチンから、まるでドラえもんのポケットの道具のように、スルスルと飛び出す料理の数々。


小さなこのキッチン、使い込まれててとにかく可愛いのです。


旅の基本、指差しオーダー。





ショーケースにも食材が並んでます。

使いやすいキッチンとショーケース好きの私。いつかこんな店がしたい。呆然と眺めるしかない。





使いやすそうなブリキの箸立てとか。なんだろか、このポケットみたいなの、小さなスプーンが入ったりするのかな。欲しい!







お料理は抜群に美味しかった。中でも海老の蒸し餃子と、お好み焼き風の料理、最高だったなぁ。

ライスペーパーに巻いて食べるんだけど、野菜がこれでもかと入っています。野菜嫌いの僕、今回はほとんど野菜の献立ばかりです。






そしてハマグリの酒蒸し。ハマグリが60個くらい入ってるよ。





残り汁にフォーを突っ込んでくれるお母さん。昔美人だったんだろうその容姿は、働きづめで少しお母ちゃん感が強くなってるけど、とても美しい。

愛想よくガッツポーズをしてくれる。

美味しい料理にビールをがぶ飲みして、一人500円。

驚きつつもトホホ、、。となる。






この飾り気のないお店は高いものなんて置いていない。質素ながらパワフルでハッピー。

たった500円のお会計なのに笑顔で全力サービスしてくれるお母さん、経済格差もあるし単純に比較はできないけど、僕の店が急にフェイクっぽく見えてしまった。


つい3日前に、トルコ製だかのナッツの容器に7万も払おうとしていた僕。(その後2万で済みましたが、危なかった)


僕はブランドモノとか高級な食事などにこそ興味はないけど、店に置くアイテムとなると人格が変わってしまう。 欲しいものは高くても絶対に手に入れたい、変なモードに入ってしまうのです。

きっと見栄を張ってるんですよね。モノの力に頼ろうとし過ぎてるのです。そりゃね、まだ自信ないんですよ、バーなんて。


それにひきかえ、素っ気ないキッチンスタジアムの飾らないお母さんを見て、なんだか恥ずかしい気持ちになってしまいました、、。










帰り道、金物屋さんを通ると、さっきのカウンターにあった箸立てを発見。



140円、、。これまた質素。

キヌギヌに置くんだけど、もう場所も決まってます。大切に使いますね、お母さん。








旅は良いですね。たまに丸裸にされたような気分になると、特に来てよかったと思います。


そして、思い出すのは遥か新宿の小さなバーの事ばかり。サービスってなんだろう。そもそも、心の豊かさってなんだろうなんて、考えております。(考え過ぎ?)



早く戻って飾らずチャキチャキ働きたい。





明日もちょろっと旅日記、書きます。







魅惑の都市、金沢





少し過ぎてしまいましたが、人生初めて金沢に行って参りました。


この記事は分割していないので割と長めです。ゴメンね。


周年パーティーの翌日は店に一人こもり、掃除をしまくる。これは毎年恒例の行事。気持ち悪いんだけどカウンターを撫でながら「ありかとうね」と何度も問いかけたり、帰り際にはドアにキスして帰ったります(笑)


売上が異常に良かった日も、必ずドアにキスします。誰かに見られてたらヤバいんだけど、店も生き物。おまじない的な儀式と化しております。



その翌日からは自分へのご褒美。少なくともカニを一匹は食べたいと言うわけで金沢へ。



早朝の羽田より、徹夜で降り立った小松空港を経て金沢に入りました。

朝ごはんを抜いて向かったその先は、近江町市場!!





両側にカニやらウニやらがビッシリ!!テンションはマックスでございます。





この近江町市場、アーケード街になっておるのですが、テントの色が他人とは思えない親近感。








まるで我が家に戻った時のような色合いと、市場独特の機能美に包まれたゴチャゴチャ感に既視感を覚える。


あるお店に目が止まる。魚屋さんの店先が屋台風になっていて、そこにはショーケースがあり、カニやらが詰まってます。ここにしよう!





まずは越前蟹のボイル、一杯で2,500円。そこにウニを一舟、こちらは3,000円くらいかな。

そして、ハマグリの浜焼き3個で300円!!




越前カニ。まずは味噌からぺろっと行っちゃいます。ご馳走様。





ウニもスプーンで掬ってぺろぺろ。ビールが止まりません。





隣の親子がジロジロ見てらっしゃるけど、気にしない。こっちは鶯谷の出張バーからゴールデンウィーク、周年までの2ヶ月間に対するご褒美なのだ。真剣に魚介類と向き合う。


下品だけど、カニの殻をカニ汁で洗います。隣の息子さん、気味が悪いのか、落ち着かない様子で何度もチラ見する。ごめんね、少年よ。

カニの前ではマナーなんて吹っ飛びます。しかもこちらは徹夜明けの上に深酒しているのだ。






と言うわけで、いつも通りのクオリティにてカニを平らげる。





お給仕のお母さんが、「こんなに綺麗に食べる人見たことない!みんなすごく残すのよ!!」と、柔らかく明るい金沢言葉で褒めてくださった。


僕は初めて金沢言葉というものを聞いたんだけど、柔らかくて陽気で、歴史が詰まってる感じがしてとても心地よかった。良いなぁ。金沢。初めて来たなぁ金沢。

カナザワ、と何度も呟いてみる。



僕としてはすごく不思議な街なのです。太平洋ベルトの仙台、東京、名古屋、大阪とも違う。札幌、博多はともかく、北陸に気高く鎮座する孤高の加賀百万石。

前田家は外様大名ながら、大名トップの100万石(実際には119万石)の財政を誇ったそうな。

今まで深く考えたことなかったけど、この立地と規模なら、独自の誇りの高さ、メンタリティに包まれてるに違いない。

酔った頭で金沢について考えるも、ここにいると夜まで海鮮を食い尽くしそうなので、お会計してみると、6,500円!!

毎週来たい位のお値段に驚愕。百万石くらい払う覚悟してたんだけど。




街をブラブラ歩きます。とにかく美しい街並み。電柱が少なくゴミが落ちていない。





暗渠も掘り起こされ、適度に美しく整備されてます。





旧赤線と思われる(気のせいか)街を歩いてると銭湯発見。





旅先では、たいてい到着して昼飯にご当地グルメ&飲酒、その後散歩してから銭湯、がセットになっております。


酒を抜くためにも一風呂入らせて頂きましたが、湯船のガラスの向こうに植え込みが広がり、温室のような美しく銭湯でした。写真撮れないのが残念。





お次は金沢兼六園。ここは外せません。





もっと平らな公園状のお庭かと思いきや、かなりの急勾配。坂を上ったり降りたり、中々の高低差でした。


頂上に、有名な池が複数広がります。






古い茶室が点在したこのお庭は、とても居心地が良かったです。ただし観光客が多すぎ。今度は早朝に来ようっと。



兼六園から金沢城を抜け、駅の方向に向かって歩きます。お目当が有りました。

昭和初期の三田商店、という古いビルの中にカフェがあります。全国レトロファンには有名なこの建築、中に入れるケースはカフェでもない限り難しいのです。是非とも見て見たかった。





カワイイ!!



突き出したバルコニーの作りとかたまらん。





煉瓦積みの外壁にテラコッタで装飾された入り口部分。大好物の様式です。


東京の江東区、佐賀にある村林ビルと似ています。





(江東区の方、こうやって見ると電線が気になりますよねぇ)


もしも神様が願いを叶えてくれるなら、この二つとも欲しい。新宿に移築して、一つは予備に(笑)



ドキドキしながら中に入る。






あれ、、、(汗)テレビ付いてて、なんかあんまり、、。新聞や荷物が積んである。横のステンドグラスが可哀想じゃんかよ。


個人的な好みの話ですけど、割と気取った内装のクセに、見えるところにダンボールとか積んである店が凄く苦手です。

多少なりとも夢を見に来ているお客さんに、どんな事情があろうと荷物は見せちゃいけないと思うのです。詰めが甘い。


超レトロな、老夫婦の営む食堂なんかは別ですよ。気取るならしっかり気取る、汚いならとことん汚い(笑)、どっちかにしてよ!




まあいいや、とお店を後にしました。階段なんか素敵なのになぁ、、。





お、人が住んでいる様子。いいな。僕も一部屋貸して欲しい。






道を歩いてると、加賀藩ご用達と思われる商店が軒を連ねる一角に。


きっと、昔は大店だったんでしょうか。どこも黒光りして、見るからにツヤツヤしてます。

中の匂い嗅ぎたい。








なんて思いながらガラス越しに中を覗いていると、奥さんが出てこられた。あら、ご旅行?なんて話しているうちにお茶どうぞ、と。


酒臭さを誤魔化すためにフリスクを17粒位喰らい、お邪魔する。


すごーくダイジェストで身の上話をお話ししているうちに奥にピアノあるのよ、と中に連れていかれ、一曲弾かせていただきました。(笑)




集まる近所の皆様。





なんだか色々ご馳走になってしまいました。


このウルルン滞在記のような展開は何だろうか。早くも金沢、好きです。



そろそろホテルにチェックインしなきゃいけないので後ろ髪を引かれながら素敵なサロンを後にする。このまま居たら翌日の朝ごはんまでご馳走して下さりかねないご親切な旧家の皆様。


寅さんだったら泊まるんだろうなぁ。僕はまだ無理でした。



そして目的のホテルに。今夜は日航金沢さんにお世話になります。





あんまり詳しく言えないのですが、ここのすごく偉い方と懇意にさせて頂いており、ちょっと遊びに来い!との嬉しいお誘いを頂いたのでした。





時間外のバーにてシャンパンを頂きます。向こうには兼六園と金沢城が見える。


と、、、ありゃりゃ、またかよ。





完全にピアノ芸者です。丁寧にミスティを弾かせていただきました。僕は頼まれたらどこでも弾きます。


ピアノ弾く人って二手に分かれると思います。ウォーミングアップしてないから勘弁して!っていう人と、ピアノを見たら触りたくなるタイプと。僕は完全に後者ですね。

車が好きな人と話をしていて、ハンドルやアクセルがどんな反応なのか、エンジン音はどうなのか、と無性に気になり、運転したくなるそう。それと似てますね。


この時点でかなりベロベロなんだけど、部屋に戻り、ホテル内の寿司屋に向かう準備をする。またしても一人です。


ビルの中なのに、向うに庭園があって新緑が清々しい。あー、ガラス越しの緑、なんでこんなに僕を狂わせるのか。




高級な寿司屋なんて数年ぶりです。本当にケチなので、普段はチェーン店のや回転寿司で充分なのです。


先客は老夫婦。大きな声で健康法を話してらっしゃる。千葉からいらした、かなり裕福そうなご夫婦の様子。



カウンターあるあるで、少し釣られて笑いつつも会話に入らない、聞いてますよ感を前面に出した空気感。

とはいえ、お顔を見たりはしない。この感じ、割と好きなんですけど。




黙々と平らげる僕をよそに、ご夫婦が体験された戦前のお話になる。戦前のサイパンで生まれ、奇跡的にバンザイクリフの玉砕を免れて孤児として帰国し、聞くにも涙の東芝の工場勤務を経て会社を起こされ、今の成功に至るんだとか。

サイパンの辺りでちょっともらい泣き。その後はご夫婦と全力で語ってしまいました。謙虚で上品なお年寄り、大好きです。


うーん、いつもよりかなり旅先らしい展開。やっぱ金沢好きかも。


あんまり写真撮るの好きじゃないんだけど、この蒸し寿司は美味しかったです。






その夜、例のお知り合いと飲みに市街に繰り出す。この辺りは割愛しますが、素敵な方が沢山でした。





翌朝は日航金沢名物の朝ごはん。トリップアドバイザー全国2位の実力は素晴らしい。本気で美味しいのです。






しっかり頂いて、飛行機にて金沢を後にしました。



余計な考察を挟む余地もなく、一つ言えるのは金沢は民度の高い市民が誇り高く生活なさってる街だということ。


街並みの美しさ、人の持つ格というか、優しいながらも毅然となさってる感じが、京都出身の僕には不思議と親近感を感じました。


京都ついでに言えば、全国の方が京都に来る理由がやっと分かった気がするのです。

僕は京都はただの実家の土地というイメージでしかないのだけれど、金沢に来て、あまり知らない古い日本の街の空気に包まれる快感を知りました。

懐かしさと、おもてなしと、歴史と、普遍の情緒のようなものがとても心地よかったです。


いやー、深かった、濃かった一泊2日でした。



また行きたい、なんて言ってる一週間後にはベトナムです。

遊んでばっかりで申し訳ないですが、今年はしっかり遊ばせて貰います。すみません。









白馬その3 新緑のあずさ号




ホテル自慢はこのくらいにしておきましょう。フレンチフルコースの写真をアップするのも割愛します。お金出して買えるものをそのままひけらかすのは主義に合いません。

そこに少しでもアイディアや工夫がないと、読んでてつまんないじゃん(´・_・`)


とにかく、普段の安宿貧乏感覚との落差に、滞在中軽いショック状態が抜けませんでした。


そんなホテルともお別れ。お世話になりました。また行きます。ありがとうございました。







少し足を伸ばして、側にある長野オリンピックで使われたジャンプ台を見て来ました。


見渡す限りに新緑が眩しいです。どこもかしこもまだ芽を吹いたばかりの新緑、なんでこんなに美しいんだろうか。




よく見るといろんな色があります。黄緑に深緑、グレーっぽいのやら黄色いの。新緑って言っても様々なんですね。

この白馬村、驚くべきはこの季節、八重桜も梅もフジも水芭蕉もいっぺんに咲いていました。ちょっと独特の気候なんでしょうか、極楽浄土みたいでした。

ジャンプ台は思ったより大きくて、なんか怖かった。ちょっと死刑台っぽいと言うのか(汗)





こんなところから飛ぼうなんて、最初に飛んだ人は根性試しか、そうでなければよっぽど差し迫った状況に追い詰められていたのだろうか。

しかもそれがスポーツ競技に発展し、オリンピック競技にまでなるなんて、どうなってるんだろう。(それを言えばカーリングとかも)とにかく信じられない。


リフトで上まで行けるとのことだったんだけど、辞めておいた。リフト、怖いのです。


途中、道の駅にて何やらかんやら買う。野沢菜にカブの漬物、アスパラに立派なベーコン、わさび漬け、リンゴジュースに野沢菜にナメコに独活、、。とにかく安いのです。



お土産だけで10キロ超え。その他にスピーカーとか充電器とか、めちゃくちゃ重いのです。





帰りはバスをキャンセルしてJR中央東線のスーパーあずさ。どうせなら往復で違う景色を見たくなったのです。


狩人の「8時ちょうどの〜あずさに乗って〜」ってのは知ってたけど。初めて乗りました。


まあ、早く着いたら嬉しいな、位の感じで駅弁を買って乗る。





もーね、この電車が凄いんです。乗るだけでも価値あり!


となりのトトロのネコバスみたいに山の間をビュンビュン駆け抜けるのです!!








湖に池に田んぼに渓谷に高原。南アルプス、富士山をバックに高速で駆け抜けます。

今までは湘南新宿ラインの戸塚辺りでもかなり感動してましたが、こちらは、その35倍くらい見所が多い。


特急系の乗り物が好きで、この季節の新緑が何より大好きな僕としては、至福の3時間でございました。

特にラストの立川から新宿は20分間停車なし!吉祥寺も阿佐ヶ谷も中野もすっ飛ばし、新宿の超高層に吸い込まれていくエンディングは、ちょっとした映画のようでした。


ヘッドホンでお好きな曲を爆音で聴きながらがオススメです。僕はブラームスの1番と3番をランダムに組み合わせて聴いておりました。



お陰で駅弁食べる暇なかった。フタをして、後ほど店で頂きました。






おそるべしあずさ号。乗るだけでも価値ありです。初夏辺りにまた一人で乗りに行くかも(笑)


白馬は二泊以上したいし、一泊なら松本辺りでも充分楽しめるなぁ。どっか安宿泊まって、火曜に帰って来たらお店の定休日だけでまかなえちゃう。下手すれば毎週通える。


レトロな安宿ないかな、、なんて探してたら!!


松本市 まるも旅館さん(一泊5250円)







ギャー!!なんてレトロなんだろう、、。全国レトロファンの憧れの木造三階建て旅館とのこと。往復のあずさ号と合わせても2万円切るんだから、これはお安い。

下手に高い飯食ってグズグズ酒飲んでタクシー乗ったら、それこそ2万じゃ効かないじゃんか。


人生にまだ楽しみが残っておりました、、。これはライフワークになる予感。






楽しみといえば、屋形船。受付初日に32名のご予約を頂きました(汗)


現在、ご入金の先着順にて席の指定を始めております。船内が縦長ですので、どうしても中央と両端に距離が出てしまいます。移動自由ですが、踊りが見やすい中央付近がいい、お友達とご一緒のテーブルが良い方などはお早めのお申し込みをお待ちしております。

無理にお誘いはしませんが、潮の香りの漂う船内で長唄の生演奏の中、お刺身に日本酒、、、前回参加した方に「江戸時代みたいだったよ!」と、興奮気味に言葉を頂きましたが、まさにそんな感じです。よそのカラオケ重視の居酒屋屋形船では絶対に体験出来ません。

そもそも、乗り物乗って食って飲んで、なんて楽しいに決まってますよね。いっそのことあずさで車両貸し切り出来ないかな、、。JAZZバンド乗せて。


検索っ、、、と。
あずさは流石になかったけど、京急電鉄はやってました!



4両編成120名で53万だから、そこまでは高くないですね、、。いつかやりたい。




昨日と今日はお店にて野沢菜をお出ししております。無くなり次第終了となります。どうぞよろしくお願いします。





白馬その2 ホテル編




連休明け、雨の中を働いてる皆さんには申し訳ないのですが、、まるで金持ちの田舎の外人みたいな午後を過ごしております。



ホテルに着いてチェックインを済ませたところ、「連休明けで空いてるので宜しければ、、」とスイートルームにして下さった。ありゃりゃ。


部屋にはベッドが4つに風呂が2つ。あわわ。


一人でどないすんねん。


サブベッドルーム。





こっちがメイン。



この、突き出したカウンターがとても素敵です。いつか僕が家を建てたら、同じの作ろう。

自分のグッズを並べます。いつもの儀式。






窓側には暖炉もあります。頼むと薪を持ってきてくれるらしい。





小さい部屋のベランダにはジャグジーが。こんなの初めて!





まあ、今このジャグジーの中でブログ書いているんですけど、、。色々ヤバイです。

ああ、この手の幸福にはいつも罪悪感が付いて回る。貧乏臭い方がリラックス出来て、なお落ち着くのは何故か。

倉敷の便所みたいなビジネスホテルが無性に懐かしかったりする。





到着ロビーは開放感があり、とてもさりげない。レトロ系に慣れすぎた僕はこの「モダンさ」に少し戸惑う。




ロビー脇にはお水とりんごジュースのコーナー。こういうのって有り難いですよね。

部屋で緑茶入れてもらうのも悪くないけど、オバハンの世間話とか素性チェックとか付いてきちゃうから、ササッと好きな時に飲める感じのこーいうのは素敵だな。






あら、奥にも何かある、と思いきやお酒のコーナー。ワインとかコーヒーなんかがあって









まあ、タダだし飲むよねぇ。





ポップコーンなんかもあります。ちょっとこの辺り変わってます(笑)





玄関にはグリーンカレーとか卵かけ御飯、ちまきに豚汁。やっぱり変わってるわ、ここ。





頂くよねぇ、やっぱり。全種類いったった。





サービス過剰のこのホテル、喫煙所には冷蔵庫入りの缶カフェオレ。飲む人いるのか?!







フリーサービス、極まれりといった感じです。(汗)


でも、東京からバスで5時間。このくらいのサービスでリピートするなら利益の方が大きいのかも。缶コーヒーは保存きくし、行き届いた思い出に対しては安いものかと。

なーるほど、勉強なります。




川が流れるホテルの敷地は、鳥の声と雨の音しか聞こえません。本当に静か。





お風呂は古民家を移築したらしい木造で、小ちゃな法隆寺みたいな迫力満点のドス黒い建物。そこにもアイスやらコーヒー牛乳やら、タオルに何やらかんやら、とにかく何でも飲み放題、取り放題。

各所に隈なく無料でどうぞ!の応酬。

あー、胃袋が持たないよ。全種類食べたくなる。これから晩御飯も、朝のビュッフェもあるのに、、。


貧乏性の僕としては、、逆に疲れます。




とはいえ、アプローチは極めて静かなこの宿。何が何処にあるとか特に込み入った説明もなく、恩着せがましくない。このスタンス、とても好きです。

色めきだって端から全種類食べてるのは僕くらいで、老夫婦は至極穏やかに本を読んだり、夢のように会話を楽しんだりなさってる。そして誰も何も食ってない!(笑)


ここのスノッブなお客さんにしたら、ご用意、ありがとうね。くらいのものなのか。


歴史やコンセプトはおろか、設備の説明も最小限の、ラフな感じのレセプションのお姉さん。こりゃ楽だ。




またお店のことを考えてしまう。



ポップコーン勝手にお取りくださいかぁ、機械もあるじゃん。良いなぁ。お冷やコーナーも復活したいなぁ。

なんか、ゴチャゴチャしてるくせにスッキリまとめつつも押し付けて来ないとか、堪りません。

好きです。





少しゆっくりさせて頂いて、水曜には戻ります〜。ウヒヒ








いざ、白馬へ




本日定休日と明日火曜はお休みとさせて頂きます。水曜はバスの都合で21:00よりオープンとなります。



さて、ゴールデンウイークも終わりました。僕にとっては毎年、歯を食いしばって乗り切るいわば難所なのですが、今回は楽々でした。毎年より忙しかったんだけど、疲れを感じないというか。


なんかですね、突然の変化でした。2週間前にカウンターの内側の棚にガラスケースを置いた辺りから風水が変わったのか、嘘みたいに落ち着いた気分でした。





お店の壁や什器と僕の神経とが沢山繋がったような感じ。

なんにも怖くないの。


今までは「(移転後の広さに)雰囲気が薄まってやり辛いなぁ、、」とか、「ソファの方とお話しできなくて申し訳ない」って後ろめたさが殆どだったんだけど、、。なので褒められても「いやいや、前の店の方が完成度がさ、、」なんて素直でない反応をしてしまう。


風水でも方位取りでもなんでも良いんだけど、嘘のような安心感。軽い万能感に近いものもあります(躁ではありまへん)



子供の頃にヴァイオリンの先生が話してた、難しいフレーズの練習方法を思い出した。

とにかく練習しまくって、5時間くらいやってるとだんだんと朦朧としてくる。それでもロボットのように反復する。

頭が回らなくなり、ついさっき出来てた事もできなくなる。そうしたらキリ良く終了して、ご飯を食べてお風呂に入ってぐっすり寝るのだと。

翌日は敢えて別の曲、それもお気に入りの得意なのを弾き込む。

その後に、問題の箇所を丁寧にやると、空を飛ぶように上手に出来るんだそう。


このプロセスにおいて、食事などで間を空けることと、別の曲を楽しんで弾く事がとても重要らしいのです。

僕も経験ありました。(難易度は遥かには下だが)達成するには練習だけでなく、それを寝かせる時間が必要なのだと。




時間の経過は大切ですね。何もしていないと思いがちだけど、裏で何かが進行している。


煮込み料理や漬物、恋愛やスキーの筋肉痛でさえ、時間経過は必要なプロセスなんだろう。


まあ、そんな訳で、これほど足掻いてきた距離の問題点、適切な熟成期が終わったのかもです。もちろん物理的な工事や修正が大きく下支えしてるんだろうけど。

そうしたら、続いて僕の照れも無くなってしまった。恥ずかしいと思いながらやっていたスポットライトの操作とか音を鳴らしたりも、サーカス小屋の親父の仕事だと思えば当たり前の事なのだ。よっこらしょ、と恥ずかしめの事をやる。任務として。

見ている側は照れながら何かされる事くらい気味悪い事はない。

そして、幸運なことに僕がどっしり構えているとお客さんは実に楽しそうに盛り上がってくださる。移動して好きな人と会話し、ノリもいい。よく飲むしマナーがあって人に優しい。


第一次世界大戦頃の青年将校がたまーにハメを外す古き良きロンドンのパブみたいだなー、なんて誰にもわかって貰えない喜びに浸りながら、僕は背中を丸めてピアノを弾く。




毎回思うのですが、僕の手の内で人が楽しんでるのを見るのが一番幸福ですね。目立つのは他の方でいいので、それは僕の空間の中であって欲しいの(笑)

ピントが合った時には、武者震いさえします。

あー、こういう幸福な日常が長く続きますように。






あ、白馬だった。最近前置きが長めですが、すみません。


旅行はゴールデンウイーク明けの恒例の行事。いつもはレトロ探訪なんですけど、今回はドが付くようなリゾートに行って見たくなり、二泊三日にて予約。


今回もひとりぼっちです、、、。


白馬にあるシェラリゾートというホテル。3万坪の敷地に20年かけてスタッフが作り上げたという、企業的ではない暖かいホテルだそうな。めちゃくちゃ評判が良かったので、レトロを捨てて今回はお邪魔してみることに。


まずは新宿バスタから。朝9時半のバスです。





バスにて、たったの5時間半!!(汗)


巣作りして、5時間半の長丁場に備える。





おっと!隣も巣作り!!

気持ち悪いのはお互い様(笑)

バラバラで一緒の車内なのだ。





後ろには金切り声を上げる男の子と、開き直ったお母様が、、、。

そんな事もあろうかと、色々持ってきて良かった。






今やっと諏訪湖を過ぎた辺りですが、雨の新緑も気持ちが良いですね。春が過ぎて初夏に入る前までくらいの時期は、一番の大好物です。雨もまた良し。







ゴロゴロして温泉入って、一人を満喫して来ます!




続く。





倉敷二日目




二日目は早起きして、散歩しながら策を練る。大原美術館はどこかいなーと、探しながら裏道を歩く。

すると、難なく小道の先にどーんとある。「ランドマーク的な」という言い回しはこの建物にこそ相応しい。




最初は変だなと思ったこの建物、段々可愛く見えてきます。国会議事堂とパルテノン神殿を足して割ったようなこの建物は昭和五年のもの。




中は撮影禁止なので写真はありませんが、この建物より高かったというエルグレコの受胎告知がコレクションの目玉だそうで。


中々迫力のある絵でした。30分くらい凝視してきました。





次はお隣の悪魔の館、、じゃなかった、カフェ、エルグレコさんへ。





僕の好きなレトロ臭が充満してる!!






雰囲気ではなく、匂いの話です。古いカビの匂いと床材の保護用のコールタールの匂い、塗料とか色んなものが劣化してこなれた匂い。


これが大好きなのですが、現在では中々ありません。戦前の公会堂系とか教会、よほど古い喫茶店や古い床屋に僅かにありますが、最近は減る一方です。


この匂いが好きな人、実は多いのではないかと。

僕のお店もこの匂いに早くならないかな。♪( ´▽`)




カウンターでは、おばさま(婆さんでもおばちゃんでもない)がコーヒーを淹れてらっしゃる。何とも優雅な、懐かしくて落ち着いた日常のシーン。


店内は静かな空気に満ちておりました。





ボウルであわ立てて作ってくださるミルクセーキが美味いこと。甘すぎず、何ともクリーミーなんだけどサッパリして。この店にまた来られたら、僕のチョイスは永遠にこれ一種類でいい。これが良い。




この店は窓が多いのですが、春以降はこうなって





外はこうなる訳ですよね





唸るほど素晴らしい場所。静謐で謙虚で懐が深くて何故か新しい。

必ず、もう一度来よう。この目で確かめないと納得できない。蔦に絡まれた屋敷フェチ、昭和のカビ臭フェチ、使い込まれた飲食店の什器フェチと、3つの欲求を叶えてくれる場所はそうそうないのです。



何度再訪してもいいじゃんね。旅先って、つい新しい所行かないと罪悪感を感じるのは何故だろう。


そうならゃ今日もリピートスケジュールと行こう!


昨日の割烹に再訪。メニューを変えてくださって、また9品。





そして、またも大橋家住宅。入り口のお姉さんが、「二日目ですよね!無料でいいですよ!」と仰ってくださったんだけど、そうも行かない。なんせ維持管理が大変なのだ。




僕の好きな坪庭の手前の六畳間。






思わずトローンとなる。(恍惚)





台所の天井の虫籠窓のレンブラント光線。時が止まったようでした。





リピート三連発の後は爆睡。今朝のチェックアウトまで寝てしまいました。良いのいいの。これが一人旅の醍醐味です。好きな事しかしない。




倉敷、好きな街でした。またいつか来よう。神戸から明石に抜けるのもいいし、倉敷から尾道、広島コースもいいなぁ。瀬戸内も必ずいつか。




そうして今日、お店に戻ったら蕾だった百合が咲き、ミモザも半分くらい咲いとりました。今日の気温は20度。








そして、ミモザの先にはミノムシ君が(笑)





もう春ですよー、そろそろ起きなさい!




これからはベランダの成長が楽しみな季節になりました。秋以降の苦労が報われる、恐ろしいくらいのペースで花と新芽が現れます。


今から胸が膨らみます。






春の休暇は倉敷へ



本日と明日火曜日はお休みとさせて頂きます。申し訳ないですが宜しくお願いします。


ここ一年で福岡、長崎、小樽など、レトロを探してウロウロして参りました。かつて繁栄した街の残像。あんまり活気があるよりも少しくたびれた位が僕の好みです。


ふと、岡山県の倉敷に行ってみたい、と思ったのが先週の木曜日。休みは取ったものの、行き先未定でしたの。



徹夜で飛行機に乗り、いつものように窓にへばり付く。眼下には富士山の噴火口なんて見えちゃいました。こんなの初めて!








羽田から岡山空港まではジャスト1時間なのに、倉敷市街まではシャトルバスで45分という地方空港によくあるパターン。



かつては幕府直轄の天領として米の集積地で、そして明治以降は木綿栽培と紡績にて巨万の富を築いた倉敷の街。





そして現在。政治機能は岡山市に移り、今は旧市街として観光の街に移り変わりました。





裏路地を入っても、かなり凝った作りの個人宅が見られます。

相当潤っていたんでしょうか、かつての小樽の開拓景気やニシン漁バブル、そして長崎の開運や炭鉱の隆盛と構図が似ています。

昔のバブルは桁が違うのだ!



特に富の集中した美観地区と大原美術館の辺りを攻めようと思っとります。



美観地区は倉敷紡績の創業者、大原孫三郎が企業メセナの為に建てた日本初の施設西洋美術館を中心に、運河沿いに江戸から明治にかけての街並みが独特の景観を作っている、らしい。




と、期待して来た割には、、、(`_´)ゞ


まだ並木が芽吹いてないのでこんなもんだろうけど、明らかにネットの写真と違うよね、、。どうしてこんなに薄暗いのか。しかも工事中なのか塀に囲まれてるし(涙)





気を取り直して大原美術館隣の老舗カフェ、エルグレコ。





こちらも蔦が散り果てて、まるで呪いの館のような恐ろしさ。しかも休館日っていう。



こちらはネットで見た写真。





モサモサの「こえだちゃん木のおうち」みたいなの見るつもりだったのに、、。あー、しくじった。まだ早かった。





中から見ても、緑に覆われていい感じなのです。異常なまでの緑に乗っ取られた館、大好物です。







近くのアイビースクエアも、この通り。悪魔の城みたいになってます、、。





倉敷は春から秋に来ないとダメですよ!!!







蔦はさっさと諦めて大本命の大原美術館。しかし月曜は休館日。





あー、ガッカリ三連発。明日にかけよう。んで、訪問予定の「えびす湯」さんに行ってひとっ風呂浴びてスッキリしようか。

こんなボロい銭湯なのです。一部マニアには有名らしい、ボロ銭湯。



おー、あったあった。



きゃっ!可愛い電球!!






ん、張り紙が、、、。



閉まってる!長期休暇!!




もー、これはもしや、廃業の予感、、。一人ぼっちの旅先での四連敗は流石に泣きそうになります。倉敷、、嫌いかも。


こうなったらヤケ食いと酒に頼るしかない。


予算度外視で、庭のある割と立派な懐石料理のお店に入る。

普段ならビビる所だけど、こうなったら瀬戸内の肴と地酒でも煽らないと鉾が収まらん。

、、、電話も予約もしてないけど、頑張ってお金使いますから入れてください。僕、ここにフラれたら倉敷の悪口を言いふらしますよ、、、と心の中で呟く。



キャー!大当たり!!






先付けから始まり、写真の八寸、造り、焼き物、煮物に蒸し物、揚げ物に碗、フルーツとシャーベットが付いて3,400円。一体どーなってんのかしら。





日本酒かなり飲んだのでお支払いは6,000円ちょっと。まあええわ。

気分を良くした所で少し先の大橋家住宅。


1796年に建てられた豪商の家で、上記の大原美術館の大原さんと共に倉敷紡績(クラボウ)を創業した方の家です。

1796年ってナポレオンが奥さんと結婚した年らしい。恐るべし日本の木造家屋。



門を入ると、素晴らしい台所があります。その奥に連なる座敷の数々。













いわゆる商家の町家なんですけど、ネットで見たときからここの坪庭が見たかったのです。





僕は坪庭フェチでして、家の真ん中に庭がある様に異常に興奮します。

縁側とか、日本庭園にはそこまで萌えない。坪庭っていう制約とかミニチュア感とな、無理やりな感じが好きなのね、きっと。


京都の坪庭は必ず二箇所、対になります。二個あることで室内に風が通るのですが、こちらも2箇所。同じスタイルですかね。





寛ぐ空間のすぐ側にある、明るい緑。トンネルの先にあるグリーンの明るさは堪りません。

キヌギヌちゃんも、作る際に入り口から見える坪庭的なものを意識しました。前にも書いたかな。






気がつくと2時間も居てしまいました。ずっと貸切(笑)



馴れ馴れしく受付のお姐さんに話しかけ、維持管理の大変さを聞くことが出来ました。

例えば坪庭ひとつ取っても、雨が降るとすぐに雨戸を閉めないと床がびしょ濡れになるらしい。ゲリラ豪雨の時は畳のところまで水浸しになるとか。


個人で維持なさっている広い屋敷は戦後、莫大な相続税で半分になり、御子息は神戸にお引越し。隣にはドーミーインというホテルが建っています。維持管理の為に門の上の部屋にオジさんに住んでもらい、毎日障子や雨戸の開け閉めを何十年もやってもらってたとか。


門の上の部屋とか、何十年も開け閉めだけとか、一々大袈裟でアガる。

なるほど、今日も庭師さんが入ってら黙々と作業していっしゃいました。こりゃ大変だ。何と贅沢な、金のかかる住まいなんだろか。


でも、いつかこんな雰囲気の、もっと小さな家に住みたいです。木造の町家、純和風がいいな。

東京にそんなのあるのかな。




なーんて、景色ゼロの最悪にボロいビジネスホテルでブログを打っています。近年稀に見るボロさ。オバケも近寄らなそう。(ヤバ過ぎて写真は自粛)

あー、大橋家に泊めてくれないかな。僕も雨戸の開け閉め手伝いますから、、。


そういや、大橋家住宅の隣に変な名前の居酒屋があったな。




鬼のくりや、、、あー、怖い怖い。カウンター叩くなとか静かにしろとかネチネチ怒られたりすんのかね。

何だったらここのしんすけと朝まで呑んで語りたいわ。このビジネスホテルよりゃマシかも。






それは置いておいて、考えれば考えるほど僕はレトロでボロくて、鮮やかな緑が溢れた小じんまりした建物が好きで仕方がないんです。寧ろ、それだけでかなり幸せかも。

人生も折り返しの42歳、これからは更に好きなものだけに触れて生きていきたい。特に旅行先なんかは。


明日は大原美術館と隣のカフェにリベンジ!





帰省その後 京都から名古屋へ




今回は殆ど家の用事なので、それ以外はホテルでゴロゴロ。何もしません。


何もしないつもりが母と鉄板焼きを待ち合わせる前に、かなり時間が空いてしまいました。僕は、旅先で髪を切るのが凄く好きなので今回も検索してみる。


そうすると、京都タワーの地下にものすごいレトロな理髪店があるらしい。京都タワー自体がもう既にアンティークの部類に入るので、期待大。





それは地下にあった。あるというよりは埋もれるといったほうが正しいかもしれない。



エレベーターが、既にいい味出してます。何年ぶりだろうか、ここに来たのは。





かなり味のあるサインボールが、僕を優しく誘う。かなり恐いんだけど、えいっ!とばかりに入店する。





中にはリーゼント風な髪型の、大川栄策さんそっくりな兄貴が。眉毛は刺青で三角定規みたいにクッキリしてる。平気かしら(涙)





とにかく座る。まな板の鯉とよく言うけど、まさにここではその言葉がピッタリな気がする(笑)





髪型は?と聞かれて、角刈りとかにされたら困るので(過去に2度ほど経験あり)サイドとかの裾だけ切ってほしい、上は伸ばしてるから、といつもの説明。


大川栄策さんは、黙って取り掛かった。

その鮮やかな手つき!!

まるで代表曲「さざんかの宿」サビの伸ばしすコブシのような、抜く手差す手の鮮やかさ。ハサミが自由に踊っている!!


シャンプーをしてもらい、セットに入る。セットしていらないんだけど、、、。


大川栄策さん、僕の不安を的中させるかのように突然僕の前髪の真ん中あたりを摘み、ねじり出した。


ん??と驚いた顔をしていると


「前髪垂らすの、好みじゃない?」


ギャー!!!


やめてください、それだけは、、、。もう少しで片岡鶴太郎みたいに所だった。それは避けたい。







さて、母と待ち合わせてホテル内の鉄板焼きへ。


店内は、こじんまりしていていい感じです。





NHKの朝ドラの、集団就職で出て来たヒロインの友人役のようなおぼこい娘ッ子が一生懸命焼いてくれた。





ファイヤー!!の後にフフフッと微笑む娘ッ子。見た目は穏やかでも心は燃えているのかも知れない。僕も見習おう。





素朴な娘ッ子の存在感を消す技といったら、もう女忍者並みのレベル。ああ、僕の苦手とする技を、この娘はさらりとやってのけてしまう、、。

それをいい事に、僕ら親子の話しは益々ややこしい方向に。


飲む予定ではなかった、ビールを昼間から三杯も飲んでしまう。




何やかんや予定をこなし、一夜を過ごしてから伊勢に向かおうとしてある事に気が付いた。


去年のお札を店に置いて来てしまったのです!!

こりゃ、どうしたものか。そのままお参りしても良いんだけどさ、何となく今日の僕のテンションも、霊験あらたかなところに1日いる感じもしない。


と、思い切って伊勢を延期して、直接名古屋に向かいました。ホテルの前から長距離バスが出ているのでそれにて。新幹線を京都〜名古屋、名古屋〜東京まで乗るのは勿体無い。

第一、朝から名古屋に入ってもやる事ないし、、。



2時間半、爆睡して到着しました。ふと眼を覚ますと、20年振りの名古屋駅前。

名古屋、すぐに行けるといつも先延ばしなしてしまいます。金沢やなんかもそう。

去年の国内旅行は博多、長崎、そして小樽にお邪魔したので、今年は少しずつズラしてみよう。




行くところは決まってまして、名古屋城、徳川美術館、名古屋観光ホテル。途中にちょいとうなぎを摘んだり出来たらそれでいい。

名古屋城、つまり尾張藩は徳川家康の9男が分家をして、御三家筆頭という立場についたのですが、将軍家のような重圧のない中で、名古屋は独自の文化が花開いたようで、とても気になっていました。

日本の近代都市か形成される中でのメンタリティに大きな影響を与えていた江戸時代の幕藩体制。東京、京都はともかくとして仙台や金沢、名古屋、福岡など大都市には大名家の残した気風が今も生きていると思う僕なのですが、名古屋は特に興味深いと思います。



特に、七代藩主の徳川宗春に関心があります。

かなり省略して書くと、彼が藩主となった同時期に同じ分家の紀伊徳川家から将軍になった吉宗が質素倹約の御触れを出したのに、この宗春はそれに従わず、視察の際に歌舞伎の装束で出掛けたり、メチャクチャな事をしていた。

彼は自由主義経済を推し進めようとしていたそうで、祭りや芝居も奨励していたとか。

経済も安定し、繁栄を見せた名古屋市中の人からも人気があったのだけれど、御触れに反すると将軍家から蟄居を命ぜられ、引退した後も死後75年間に渡り墓石に鎖が巻かれていたとか(汗)

今も残るド派手結婚式とかブランド好きなイメージとか、はたまた名古屋巻きとか(関係ないか)今の名古屋の人のメンタルに少なからず影響を与えている、、かも知れない、と思うのであります。


先ずは名古屋城!初めて来たよ!






太平洋戦争で燃えた後に再建された本丸の中はエレベーターと階段。


階段が何気にカッコいいのであります。




そして、個人的に見てみたかったのはこちら。





爆風で近隣の林に吹っ飛んだシャチホコの黄金の鱗です。(即日、回収されたらしい)

中々見所の多い展示でした。


そして、バスにて徳川園に。こちらには徳川美術館があります。





もう、凄いのです!!国宝の源氏物語絵巻とか(寝そべって琵琶弾いてるあれ)




初音の調度(本家、三代家光の娘、千代姫の嫁入り道具)とか。




この婚礼調度は70ほどのアイテムが一括で国宝指定になってるのですが、そのうちの1つの長持が、9億6千万でオランダに落札されたとか。たった1つだけで。





徳川家の圧倒的な財力を見せつけられました。



すっかり名古屋人気分で街を歩く。ふらっとうなぎ屋に入ってみる。





熱燗を頼んでタコのぶつ切りで一杯やる。お向かいはもう今夜のホテルです。


さて、今夜はやっとフリーになりました。


何をして遊ぼうか。名古屋でこれをお読みのお客さん、行きつけのバーでお逢いするかもです。会ったらゴメンなさい。




と、僕のいない間にお店の改装も進んでおります。


ソファの下に足を乗せるステップと、棚が8箇所付きました!








前より席が高くなり、全席で足が載せられるようになりました。前の箱型の構造だと足が載せられなくてブラブラするしかなかったですが、かなり使いやすく考えました。

荷物も取り出しやすい横向きの収納。お楽しみに。


明日金曜日にはカウンターのささくれをパテ埋めして下さるそうです。




明日の夜から営業致します。



そして、実家へ



12:30発京都行きの新幹線にて。本日から木曜日まではお休みとなります。どうぞよろしくお願いします!


いつもの定番、旅のお供。





隣の奥様には申し訳ないんだけど、崎陽軒のシウマイを食べないと新幹線に乗ってる気がしないので、今回も。


崎陽軒のシウマイと551の豚まんは、テロに等しい臭いを発します。僕が隣なら嫌かも(笑)

案の定、咳払いをする隣の奥さん。いやー、ごめんなさい。



今回の帰省にはあるミッションがありまして、、。

僕の父と母は9年前に離婚しているのですが、今度父が39歳の女性と再婚する事になりまして、、。(汗)


やったぜ、父ちゃん!幸せになりなよ〜。お互い好きに生きようね。


ああ、富士山も応援してるのかね。こんなに綺麗に見えたのは久しぶりです。





そして、父の再婚相手に対してはただ幸せになって欲しいと願うのみです。



反面、僕の実家の部屋が無くなるのはそうとう寂しい。新たに父は新居を用意したそうなのです。


近所の銭湯とか、隠れ家を作った空き地とか、幼馴染の家とか、そういった場所が通りかかるだけの存在になってしまうのがとても寂しい。



明日は母(オカン)と食事です。たまの食事なので、かねてから食べてみたかったホテル内の鉄板焼き。





宿泊先ホテルにある、12席しかない小さな鉄板焼き。母と僕には丁度いいサイズです。

肉を見つめながら、遥か過ぎ去った昔の話に花を咲かせます。





そういえば、ネットで見たアレ、本当にあるのかね。




玉ねぎで作った火山の噴火。鉄板焼って一体何なんだろう。

白人接待のレストランくらいにしか思った事なかったけど、考えてみたら食べた事なかった。そして、胡椒ミルをクルクル回したり、火をつけたりと、一々バカバカしい。

期待は膨らむばかりです。









さて、お店でバカになれない、という問題の続き。

ブログを書いて翌朝朝目覚め、あることを思いつきました。






今まで絶対に避けていた、マイクを使っての営業。

何度もチャレンジしようと思ったけど、流石に恥ずかしいので実践には至らなかったマイク営業。


バカになりたいとしつこく書いた手前、マイクバカもありかな、一度チャレンジしてみようと思い立ち、翌日は僕の立つ位置にマイクを置いて、うっすら通音させつつやってみた。生声60%、アンプから40%というところか。


これが、やはり恥ずかしい(笑)。

DJ赤坂みたいな、張り切ってるダサい感じが前面に出てしまう。そこで、ベロベロに飲んでみる事にした。酔ってしまえばこちらのもの。


うーん、結果的には上手くいきました。百人一首クイズとか(毎年正月にやってる上の句を読んで下の句を当ててもらうやつ)、見え透いた客いじりも平気で言えたし、やたらウケて、狭い店のあの感じが蘇った。


まあ、今後はお席を詰めていただくアナウンスとか、演奏のリクエストとか、ポイントでさし込む程度で使ってみよう。

本当は地声で行きたいんだけどなぁ、、。



椅子も高くなるし、僕の方も諦めずにもう一工してみよっと。空間が広くなるなら僕が大きくなるしかない。

どうにかして新しいスタイルを見つけたいところ。

お店も実家も再構築の時を迎えた2018年であります。だから飽きないんだけど(笑)




遅くなりましたが、今年もどうぞ宜しくお願いします。







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加賀藩前田家令嬢の酒井美意子。マナー講師として厚化粧キャラでメディアに登場した姿をご存じの方もいらっしゃるであろうが、彼女は戦前まで駒場の前田侯爵邸に居住していたことを知る人は少ない。莫大な財産と華麗な人脈を、膨大な写真とコメントで紐解く、いわば現代版歴史絵巻的な写真集。必読。

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極楽商売―聞き書き戦後性相史
極楽商売―聞き書き戦後性相史 (JUGEMレビュー »)
下川 耿史
戦後の性関連産業を裏側の視点から取材した戦後風俗史。進駐軍専門のパンパン宿や性具の販売店、愚連隊、ゲイバー、カストリ情報誌、個室喫茶・・・。戦後の性に携わった人々の汗や息遣いが聞こえそうな一冊。

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京セラ、auの創始者ににして仏門に入った稲森氏が、街の小さな碍子工場を一代にしていかに大企業へと成長させたかを描く。単なるサクセスストーリーに収まらない哲学や思想を散りばめた珠玉の一冊。

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芝桜〈上〉 (新潮文庫)
芝桜〈上〉 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
我らが有吉佐和子先生の長編。戦前の花柳界を舞台に、二人の女が艶やかに力強く生き抜く。温厚で情緒的な梅弥、狡猾で気ままな蔦代。共に授かった類い稀な美貌を武器に、ただひたすら戦前、戦後の花柳界を生きる。花柳界独特のお茶屋の仕組みや旦那制度、一本や水揚げなど、判りにくい独自の世界がこの一冊でよくわかる。ストーリを彩る、旦那からの贈り物の三越謹製三百円の帯や、大粒の翡翠の簪、英国土産の巨大ダイヤモンドなど、随所に登場する豪華絢爛な衣裳拵えと、それを取り巻く年増女将との丁々発止のやりとりの描写は必見。店主のバイブルと同時に、不動の一位たる女流文芸作品。

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書いた記事数:944 最後に更新した日:2018/09/20

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