ヴァイオリン調整
周年パーティーに備えて、ヴァイオリンの調整を。
ヴァイオリンってのは不思議な楽器で、箱に平行に張られた弦が振動して音がなりますが、弦4本の張力は20キロと言われています。
20キロの重さを支えるのは当然、頭とお尻の部分になりますが、チューニングに際して可動式になってるのが、この糸倉と呼ばれる部分。
ペグと呼ばれるツマミ、糸巻きを回してチューニングをします。だがしかし、使っているうちに、擦れる部分が摩擦で磨り減ったりナメったりして、スベスベになる。お互い木でできてますから。
乾燥するとお互いの伸縮率が違うので、よりそれが高まる。
そうすると、「ブルン」と音を立てて弦が緩んでしまうのです。演奏中に解けた事もあります、、。
コントラバスやギターみたいに歯車にしろよ、と昔から思ってたんですが、、、
今回調べてみると、なんせ小さな楽器に機械を付けると重くなってしまい、音に影響が出るらしいのです。
ヴァイオリンは500グラムしかありません。
今までは昔習っていた先生の言いつけ通り、石鹸とチョークの粉を混ぜて塗ったりして騙し騙しやっていたのですが、ネットによるとすごくいいものが出ているらしい、との事。
いい楽器は糸巻きを回すと、何とも言えない粘りの中にスムーズな重みがあります。しっかり止まるのに軽さがある。これは堪りません。
で、今日買ってきたのがこちら。
イギリス製のコンポジット、と呼ばれるもの。1400円でした。
糸巻きを外して、擦れた部分を拭き取る。
こんなに木が削れてたようです。こりゃいかんよ。
例のを口紅みたいにヌリヌリする。
万全を期して、そこに砕いた松ヤニの粉を付けます。これがいい粘りが出る元だと楽器屋さん談。
少し砕いて、粉を作ってリップを塗った上から塗ります。パウダーリップだ。
コマをセットして、糸巻きを巻き取ります。
一気に3台ともやる。面倒なのは今だけだ!!
糸巻きを回してみると、何とも密度の濃い当たり。粘りが効いてる。動かすとしっかり止まってくれるのに、少しでも確実に反応する。
あー、早く出会いたかったよ。
しかし不思議な、このリップスティックのような商品。
眺めていると、思わず唇に塗りたくなる衝動に駆られる。
こんな風になるのかしら。
松ヤニの粉も付けたりして。
これでキスしたら摩擦係数が高まって愛が深まりそう(笑)
- 2017.04.13 Thursday
- パーティー準備室
- 17:58
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- by シンスケ