工事決まりました!
遂に、店のカウンターを前に出す工事が始まります。
今のところ休まず営業出来そうですが、万が一間に合わない場合は当日のブログにてお休み若しくは遅刻をお知らせします。
グランドピアノという、恐ろしくイビツな形のせいで、どうやっても真っ直ぐにセットできないカウンターを相手に、もう2年近くもウジウジやってきました。
くの字に曲がったカウンターは、とにかく死ぬほどやりにくいのです。
言葉では表現出来ないくらいに目線の集まり方がややこしいの。6人掛けのカウンター。仮に皆さんで会話が盛り上がったとしても、意識の方向が放射状に広がるので、何とも拾いにくい。
壁打ちテニスの壁が出っ張ってるような感じでしょうか。球が変な方向に乱れ飛びます。
中に立つ僕は、もうずっと疲れ果てておりました。
これがパラボラアンテナのように僕に向かって球が返って来たら、どんなにやりやすいか。会話の相槌を打ったり、お替りなんかの合図を受け取るようなちょっとしたやり取りの時に、目線がピタッと合う。
もちろん会話も弾むはずですわな。
見られて照れる、などの感情はもはや無い。長年やってます、最近は内緒話が始まると、存在だって消せます。
あら、実際の壁打ちのも湾曲してるではないか。理にかなっとるな。
以前のアイディア、お客さんの視線が中央に集まるような曲線を描いた形のカウンター。通称、カマボコ形カウンター。
カウンターの目線が僕に合い、ソファ席とも絡めて一体感があるにも関わらず、両端やソファの席は死角が生まれる、そんな夢のセッティング。
この夢を叶えてくれる職人さんと、今日はガッツリ打ち合わせをしました。
この若いお二人!
この右側の長瀬智也さん、少し前からやり取りをしてきましたが、恐ろしく理解が早い方なのです。
客席の密着感や、僕が前に出たい事、空間のバランスなんかをポンポンと言い当てる。
そして、2人で候補のレイアウトを出しまくった後、結局上のイラストのアイディアに至りました。
今週末までは現状のレイアウトにて営業をし、来週の定休日を使って第1期工事。1日で終わらせるそうです。スゲーな。
コンパネと呼ばれるベニヤの集成材にて、本物そっくりに形を作ります。
つまりは型紙のようなものですかね。
で、申し訳ないんですが、そのまま10日間くらい営業をします。
ザラザラのベニヤの上で飲んで貰います(笑)
その間、長瀬智也さんには静岡にて、銘木屋さんで僕好みの色と形のウォルナット、若しくはブビンガかローズウッドを探してもらい、型紙に合わせて工房で精密に加工して貰います。
それを搬入して、修正を加えて、本番カウンターをコンパネと取り替えて終了。
10/5辺りには、高級カマボコカウンターが完成、という段取りです。
カマボコカウンターは、僕が今までより60センチ程前に出る予定です。つまり、僕が真ん中に立つ、オーケストラの指揮者のような位置にセッティングしますの。
別に指揮をするつもりはないのですよ。皆さんのお話を等間隔で聴けるようになると、仕事が凄く楽になります。
僕さえやり易ければ、それでいいのだ!!
せっかちな僕の為、そして精密にピアノと組み合うカウンターを作りたいと要求した結果、二段階工法になりました。
やりやすいところで腰を落ち着けて、自分のやるべき仕事ときっちり向き合いたい、ただそれだけです。
旅行に行けなくても、休みが少なくてもぜーんぜん構わない。エヴァンゲリオンに出てくるみたいな反応の良いロボットで、一度全力で戦ってみたい(笑)
上手くいかなかったらこんな顔になったりして、、。
でもまあ、今回は上手くいく気がする。
やっとスタートラインですね。ムフフ(笑)
- 2017.09.21 Thursday
- DIY
- 02:46
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- by シンスケ