昭和レトロ探訪 鉄道博物館
久々の昭和レトロ探訪。今日は満を持して大宮にあります、鉄道博物館へ。
夏が終わる頃から出不精になり、遂にはお休みの日にはよっぽど理由がない限り家から出なくなる始末。
大体は寝過ごして、デリバリーのピザやら釜飯を食らってまた寝る。夜中に起きて寝なきゃいけないと思い、酒を飲んでまた眠る。
月曜から火曜の夕方までに、平均24時間位眠っている計算になります。いいえ、働いてる日も12時間近く寝てますので同じか。ということは、僕の人生半分は睡眠じゃないか。寝るために生まれてきたのか。
休みの度に自分を責める日々。行動を起こしたい。でも、また寝てしまう。
4ヶ月かかって、やっと出掛けられました。実は夏からここ大宮の鉄道博物館に行きたいと思っていたのです。
今日は吸い込まれそうな澄んだ青空の東京地方。
youtubeで見繕った、ヘンデル作曲の王様がどうしたとかって祝祭感この上ない曲を爆音にて景気付け。
こういうバカみたいな曲を聴きながらサラリーマンが多い真面目な路線に乗るのは違和感があるんだけど、ギャップが強調されて、何となく気持ちいい。
埼京線の車窓からは富士山が見えます。写真は撮れなかったけど、こんなに近くに見えるとは。
東京も昔はあちこちから富士山が見えたんですってね。浮世絵で富士山の絵が多かったり、富士の名の付く地名が多いのも頷けます。
しかし、なんて気持ちいいんだろう。日も浴びず、穴熊みたいな生活が長かったから余計に空に吸い込まれそうになります。
そして、到着。初めての大宮、意外と遠かった。
重要文化財の機関車とかあります。かっこええな!
僕のお目当は3つ。1つ目は大正時代から昭和の終わりまで活躍した、オハ31という車両。そして御料車に、食堂車のカレー。
まずはオハ31と参ります。かつてロングヒットといっても過言ではない車体はまだまだ重厚なデザイン。全国で活躍した三等車両です。
多分ですけど、テレビ小説おしんの小林綾子やら大河ドラマ「いのち」の三田佳子先生やら、火垂るの墓の清太さんやら、皆さんこの電車の筈です。(資料なし)
元々、国鉄の更に前の鉄道省時代に出来た車両なんですけど、これ以前は全て木製だったんですって。
大きな事故で多数の死傷者を出した木製車両は危ないという事で、この鋼鉄車両が誕生したという訳。
1980年前半まで使用された、とありますが、どうやら沢山の私鉄に払い下げられての事らしい。そういや大井川鉄道なんかで、似た車両見た事あったな。
鋼鉄車両とはいえ内装はウッドパネルで、三等車両だから狭いながらもかなり優美なもんです。
どうして今の時代はこういうデザインが廃れてしまったのか。僕の乗ってきた埼京線なんて、まるで鉄くずみたいた。
冬はストーブ列車になります。でしょ、そうじゃないと。
窓と網棚のバランスの美しさといったら!!
こんな美しい列車、何時間でも乗りたいわな。しかし、それがここでは叶ってしまう。そう、何時間でも座って良いのです!
それくらいは事前に調べていたので、一番重いヘッドホンを持って来た。
次のBGMはブラームスのインテルメッツォ。
まじでヤバいです。
木のニスの匂いや油の匂い。子連れの家族の叫び声は重いヘッドホンで遮断されて聞こえない。
僕の一番好きな時代、第一次世界大戦の後のほんの一瞬だけ訪れるロマンティックで優雅な時代。
目を閉じると、あの時代に軽く旅立てます。
そして目を開けると、なんとも可愛いグリーンのクロス張りソファー。
側にはボタンもあります。押し放題(キュン死)!!
持って帰りたいけど、いやいや、ダメですよ!
結局、1時間も座っていました(笑)
僕にとってのこの車両は、まるでperfumeファンにとってのオープニングのプロジェクションマッピングであり、バラ愛好家にとっての5月の1週目の晴れた暖かな日曜日であり、初恋の人と初デートの木漏れ日のようでもあり。
今の所、僕にとってこの世で一番癒されるシチュエーションです。
心の片隅にオハ31型を!
気持ち良すぎて泣きそうになっています。
また、必ず来るからね。
この後は皇室専用車両、つまりはお召し列車です。
保存のためか、ガラスケース越しだし暗いし、、。よく見えないよ。
天井のクロス張りは少し見えたけど。
万が一座れたとしても、音楽聴いたり目を瞑ったり出来たとしても。僕にとっては豪華すぎて落ち着かないかもな。三等車両くらいが色んなイメージが沸いてちょうど良い。
皇室専用車両ではなく、こんな車両もありました。外国人観光客に向けた、超豪華な桃山風の車両。
マイテ39型、1912年から始動した一等車両です。
これも、ね、。少し違うよね。落ち着きません。(中には入れません)
そのほかも時代を下ると沢山の車両が。
ひばり、東北本線の特急です。何となく覚えてるかなぁ。
後は新幹線。これも懐かしい。
これも中で座ってみる。もはや今のとあんまり変わらないような。
そんなことをしてると腹が減って来たので、腹ごしらえ。
日本食堂が運営する、食堂車のメニューを出しているレストランが併設されております。そりゃここで決まりでしょう。
車両風のデザイン。
メニュー。大体1500円から2500円位の構成。
僕はこういう場合は必ずカレーにします。レトロに於いて、例えば富士屋ホテルでも三越でも明治村でもホテルオークラでも資生堂パーラーでも、必ずカレーを頼む。
メニューを1つに絞る事で比較がしやすく、体型的に各特徴を捉えられます。(何のために?)
1600円のカレー、期待が高まります。僕はもう発車寸前です!!
あれ、、、まんまレトルトの味!
(´ω`)
いつかの、伊勢のミキモト真珠島のアコヤ貝ピラフ並みの外れでした。
食堂車なら1600円でもいいけど、、考えてみたら埼玉の真ん中でしょ、ちょっと納得いかない。レトルト臭があんまり得意ではないので、残念でした。
どんな高級ホテルのレトルトよりも、鍋で煮た有り合わせのカレーの方が美味しいと思うのは僕だけでしょうか、、。(帝国の缶詰めは別)
気を取り直して二階のパネル展示を拝見する。これだけで一日中掛かりそうなボリューム。
もう一度、オハ31に戻る。やっぱり素敵な車両だな。
僕の店も、いつかご縁があったらこの車両でやってみたい。黒柳徹子さんのトモエ学園みたいに、運転席があって窓から森が見えて、そこでキャアキャア言いながら歌ったり酒飲んだり、、。
コンパクトなサイズもちょうどいいかもね。まだ今の店は広いのです。
うちのお店、実は電車のサロンカーをイメージしてたりします。気付いている人も居るかもですけど、赤いソファーやら網棚やら、少し意識しています。ベランダが最後尾のつもり。
今はガラクタしか載ってないけど網棚もありますよ。
オリエント急行ってのがロンドンからヴェネチアまで走っておりまして、中の一両にはグランドピアノが搭載されております。
料金は意外と高くなくていちばんやすいクラスで35万。って、高いよね(笑)
今日の鉄道博物館が1000円。ちょうど一年間通って同じ値段って事か。
それよりも要らなくなったオハ31、どこかに余ってないかなー。内装だけでもバラして壁に貼り付けてバーにしたい。
鉄道博物館、かなりおすすめです!冬のデートに如何でしょうか。
帰り道、何となく気分が良かったのでまた伊勢丹にてハンドソープを買いました(笑)
これで8本目です。アヴェダのローズマリーのとニールズヤードのシトラス。横並びであと2本はイケるかな。
- 2017.12.13 Wednesday
- 昭和レトロ探訪
- 16:53
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- by シンスケ