レジェンドに逢いに




ASKA。


実は僕にとっての長年のレジェンドであります。


お店的にはクラシックだのジャズだのアンティークって設定になってるので、あまり進んでは話したくなかったのです(笑)

知っている人は少ないかもですが。


ピアノとヴァイオリンを習っていた子供時代から、音楽といえばクラシックしか聴かなかったんです。何かあればクラシック。それは僕の若い心の叫びであり、癒しでした。正にロックンロール!!


ところが高校時代、流行っていたチャゲアスの歌が僕の耳に突き刺さりました。

なにかのCM、多分日立マクセルのカセットテープのだったかな。よく耳にする歌手とは違う、妙に引っかかる特徴溢れたヴォーカルが聞こえてきました。


名をチャゲ&飛鳥という。


絡まり合うコード展開に難解な歌詞、そして、ヴォーカルの一人は納豆ととろろとオクラを練り混ぜたような、何とも粘っこい歌い方。

粘っこい中にも物凄いパンチがある。ビブラートもすごい。声量は半端ない上に高音。何だこの充実感は。


世の中の曲をなんでも歌いこなしそうな盤石のテクニックとガラス細工のような詩的な歌詞が織りなす世界は激しく、同時にとても繊細で情緒的でもあった。

僕はすぐに彼の虜になりました。


カセットテープを何度も聞き、コードをピアノで起こしたりしては、彼の作り出す世界にどっぷりハマりました。お小遣いを貯めてCDも買った。ASKAのソロアルバムであるsceneというアルバムは今でも僕の宝物です。

いわゆる、心の拠り所、だったんですね。どのくらい、歌に悩みや喜びを重ねたか分かりません。

僕の心の中心にあったクラシック音楽とは違い、もっと若くダイレクトに心に響きました。

今まで少しバカにしていたポップスが、こんなに気持ちいいなんて!



その後は嫌なことや嬉しいことがある度に、ASKAの作った曲をヘッドホンで聴きながら、自分の存在を確かめていました。友達との諍いがあった夜、失恋や嬉しい時、何気ない穏やかな昼下がりなんか。


きっと誰しもがそうしたように、繰り返し心に刷り込まれて行きました。




学校ではそのことは誰も知らず、あくまで家に帰って一人でハマっていました。


時間は流れ、仕事を始めるようになり、付き合う友達が変わるとクラシックに加えてジャズを聴くようになりました。1930年代のビッグバンドなんか。そのままコピーバンドなんかをやるようになり、ご縁でラテン音楽にハマり出します。

京都では古株のサルサバンドにピアノとフルートで入れて頂き、仕事をしながらライブをこなす日々が始まりました。

もう、ステージに出す曲を攫う毎日。楽しくて、我ながら格好良くって、文字通り青春の日々です。



ASKAの事はすっかり忘れてしまっていました。





だいぶ大人になり、音楽が体の一部になったような生活を送っている時に、ふと部屋のCDを片付けていると、例のASKAので手が止まりました。

わー、懐かしいな。照れ臭いけど、古いけど聴いてみるかと。




君が愛を語れという曲です。



やば、、、タイムカプセル開けちゃった、、。


高校時代のあの匂いとか手触りとか、ざわざわした感じまで全てが瞬間解凍されてしまいました。チーン。


それからは、また暇があると彼の歌を聴くようになりました。

春先にヘッドホンをつけて電車に乗り、窓から桜並木を眺める。懐かしい、忘れかけたナンバーを出鱈目に流してみる。


若い頃にインプットしまくった音楽は、目の前の景色やなんかをより色濃く際立たせてくれる。これ以上ないくらいの充実感が僕を襲います





そんな中で、ASKAは突然覚醒剤で逮捕。活動を自粛してしまいました。今から四年前でした。






まだ彼の生の歌を聞いたことがなかったんです。コンサートは沢山やっていたし、今後も永遠に定期的にやっていると思っていたのに。

あのハマりまくったネバネバ波動砲を生で受けたことないって、後悔しないだろうか。ヘッドホンであんなに気持ちいいのに、ライブだとどんなモンなのか、と。

今ではお金も多少は自由になるし、昨日までASKAは元気で歌っていた。それなのに、今後一切行けなくなるとは。

それどころか、CDも配信も全て引き上げられてしまいました。YouTubeが頼みの綱です。








さらに時間は流れ、今日の日がやってきました。



今回、四年の執行猶予が終わった彼ご全国ツアーを開始したとの事です。ご縁で東京フォーラムのチケットを取っていただけました。Tくん、ありがとう。


すぐ目の前にあのネバネバ波動砲の主が現れる!!


しかも、東京フィルハーモニー管弦楽団とのシンフォニックコンサートだそう。これは行くしかない。


運良くいいお席。こっちまで緊張してきます。





東京フィルハーモニー、たまたまうちのお客さんも舞台に乗ってました(笑)







かくしてコンサートは始まりましたが、、、。

ASKA、全然声が出てなかったんです。そもそもの声量もだけど、高音なんて三回に一回くらいしかヒットしない。それとなく誤魔化してる感じ。


最初は聴いてて「あちゃー、年取ったなー、コンサート見ない方が美しい思い出のままで良かった、、」なんて思ってたんです。そのくらい良くなかった。

横にいた喉の専門家である伴侶は(ヴォーカリストで年に30回くらい色んな耳鼻科に通っている)「キーが狭くなったの以外に、多分風邪引いてるんじゃないか」と教えてくれました。


でも、後半。あれよあれよと声が出てきました。さすがに高音は出ないんだけど、さらに振り絞って歌うんです。もう、なりふり構わず全身を捻って声を絞り出す。

声というよりは、生きようとする執念みたいなのがたまたま歌声だった、って言うくらいにボロボロになって五線譜に食らいついてました。

まるで、足の骨が折れてなおゴールを目指すマラソンランナーのようでした。

気がついたら、僕はビービー泣いていました。僕の伴侶も、周りの人も。




そして、さらに凄いことが!


相変わらず彼が体をよじって歌っているんだけど、凄いノッてくるとですね、どう言う訳かたまーに数秒間、若い頃みたいな歌声に変わるんです。

もうね、全然違う声なんですよ。ボロいラジオのチャンネルが上手く繋がったみたいに、若々しい声が響き渡ります。思わずハッとする。

霧が晴れると、その合間に若いあの頃のASKAが見え隠れする。それにまたビービー泣くわたし。こりゃ、泣くなっていう方が無理です。


これは、ある種の憑依なのかもしれません。年齢や性別を軽々超えちゃうトランスこそが表現芸術の真髄だと思ってますが、歌手っていうのは本当によくわかりません。多分凄いことになってんだろう。


とにかく、僕にとっては神秘的な体験でした。









若い日に聞いた音楽って、電子レンジみたいなものだと思うのですよ。

自分の青春だの恋だのの思い出を沢山の真空パックにして、普段奥底に仕舞ってある。

懐かしい音楽を聴いたら自動で解凍される。僕は若い頃に執着するつもりはないけど、それはとても心地いい経験だと思います。




ASKAさん、これからも頑張ってください。薬の件は執行猶予を過ぎて、法的にも罪を償われました。

誰だって過ちは犯します。今後どう生きるか、今からはそれだけでいいんじゃないかな。


それにあなたにはまだまだやるべきことがある。


こんな本家を食える化け物みたいなパフォーマンスできる人、今の日本にはあなたと玉置浩二しかいない。



聴き始めた当時、僕は15歳でASKAは32歳。28年過ぎた今、あなたは60歳なのに、まだ同じヒット曲を演奏し、こちらも受け取ってる。
また声が戻って来るかもしれない。チャンスがあるならぜひ聞かせて欲しいです。そして、僕のタイムカプセルをまた開いてください。




最近のどうしようもなく乾いた僕の感性を揺さぶったあなたに、ただありがとうと言いたいです。




長文失礼しました。





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