「掌返し」はなぜ起こる?
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人気絶頂のタレントさんが、あるキッカケを境に出演が減る事例が沢山あります。バッシングに合ってからの顛末を、僕は勝手に「視聴者総掌返し」と命名しています。
古くは山田邦子さん。
NHK好感度8年連続一位、レギュラー14本。キー局全てに専用仮眠室を持つ、盤石な人気の中でのバッシング。
芸能記者の執拗な質問に「お前モテねーだろ」と発言したところ、そのシーンが毎日のように繰り返され、一気に出演が少なくなりました。
田原のトシちゃんも同様。記者会見での「ビッグ」発言の繰り返し報道によるバッシング。
最近ではみのもんた、木村拓哉なんかも手のひら返し感がありました。ガレッジセールのゴリも、「ゴリエ」ブームの後、急に凋落しております。
みのもんたがお昼の番組で「奥さん、ココアですよ」と言うと、全国のスーパーからココアが消えた。キムタクがドラマでロレックスのエクスプローラー何とかを着けると翌週から値段が倍になったり。
視聴者の皆さん、あれだけ支持していたじゃないですか、、、。
そして、、、昨今では無敵のマツコさん。無敵の彼にも明らかに逆風が吹いています。
繰り返す「長期的ヒット後、ドミノ倒しの如く凋落する構図」を見るたび、いつもモヤモヤしてしまいます。
なんでそんなに急なんだろか。そして毎回繰り返すんだろうか。と。
今回、マツコさんに戦いを挑んだのは話題の立花孝志さん。NHKを国民から〜党代表。政党助成金も出ている国政政党の党首であります。
んー、なんと言うのか、、。命を恐れず取り組んでらっしゃるのは僕にもわかる。ただ、やり方として過激で挑発的、全体的に下品な印象。注目を集める為にワザとやってるとしても相当に癖がある。
余計なお世話ですがなにかこう、キレやすそうな面が少し心配です。大きなトラブルにならなければいいけど。
でも、こういう既得権益、タブーに恐れず一人で斬り込んでいく姿勢が好きな人は多いんじゃないかしら。
日本人って大塩平八郎とか、足尾銅山の田中正造とか、忠臣蔵みたいなの好きじゃないですか。
この立花さんは、それに比べてかなりヒステリックで下品ですけど。
そういう心理に訴えてるのか「令和の一揆」なんてキャッチでやってらっしゃいます。
僕を含めた所謂非エリートである「怒れる農民」は少なくないし、まして電通、NHK利権を顔を晒して叫ぶ人は今まで居なかった。
問題提起、反論も全てyoutube。早くて分かりやすく、繰り返しリツイートされて益々追い風に乗る訳ですわな。
立花さん、youtubeの収入が昨日現在で50万円/1日あるそうです。年間二億近いキレイな資金に支えられた、神をも恐れぬ発言者。
うーん、今まで居ないタイプ、、。好きではないけどつい見てしまうのが僕の本音。(笑)
でも僕は、この方、そこまで長くないと見ています。こういうズバズバ系の方って、ブーメランが刺さった時に圧倒的に弱いんですよ。
文春始め、各週刊誌が今頃躍起になって過去を洗いざらい調べてると思います。
そのうち大きなスキャンダルが出たとして、前みたく歯に絹着せぬキャラは維持できないんじゃないか、と。「お前が言うな」と言われれば説得力が無くなってしまう。
山から降りたての仙人ならいざ知らず、誰だって叩けば埃が出るもの。彼だって何もない、という人では無いと思う。内部関係者の告発だってあるかもしれない。
巨大権力に立ち向かう人、それを抹殺しようとする力。昔からこうやって情報戦の泥仕合をしてきた。
即位後33日で暗殺された教皇ヨハネパウロ1世や、ロッキード事件の田中角栄なんかもそう言われてます。
そして、今回のマツコさん、かなり苦戦してると思われます。SMAP発言からの流れの今回。
何度かご来店下さってるのであまり書くのは憚れるんだけど、メディアに出始めは世の中を斬る爽快なキャラで支持が増えたけど、売れるにつれて彼は保守的になってしまった。それは止められない仕方がないことだと思う。
トヨタや花王、資生堂みたいな巨大なスポンサーが付くって事は、そうなるに決まってる。そうなると広告代理店や大手芸能事務所とパイプが太くならざるを得ない。
政界や芸能界は斬れても、その辺りについての歯切れはかなり悪くなる。
僕が思うに、大きなスポンサーがついた時点で政治的なコメンテーターの仕事はフェイドアウトして、ノンポリシーのバラエティに専念すべきだったと思う。
MXテレビに恩義があるから出続けていたという事らしいんだけど、 番組の性格上、今回みたいに名指しで非難された場合、すぐ取り上げて反論しないと「5時に夢中」みたいな番組は矛盾しちゃう。
もう、巨大スポンサーがついた時点から、大きな矛盾は始まっていたんだろうけど、、、。
「言論」と「スポンサー契約」両方を取ると、どうしても矛盾する。立川談志みたいな人は、スポンサーを拒絶して言論に生きた人だけど、かなり稀有な例だと思う。
そして最初の話に戻りますが、多くの日本人は露出過多のタレントが叩かれた時に、マスコミ誘導に簡単に乗ってしまう、ということ。
最初に書いたようなタレントさんが(非犯罪)バッシングを受けた時、「あー、やっぱり裏があったのね」「売れて天狗になったんだよ」と、暇なオバハンなんかは特にすんなり受け入れてしまう(笑)
タモリ、さんま、タケシさんや黒柳徹子さんはその辺りを超えてしまってる殿堂入りとしても(これも不思議だよね)過剰な露出が続くと、多少の反感を買うんじゃないか、と僕は思うのです。
マツコさん、今回の件以降「5時に夢中」に関してはかなり歯切れが悪くなると思う。
僕の予想では、責任を取って早々にこの番組のみ降板するんじゃないかな。そして、熱が冷めた頃合いを見計らって他の番組では元どおりのキャラで出演する戦法。
でも、一度ついたイメージは回復するの中々難しいと思います。
大きな広告代理店に勤める友人に聞いたんだけど、こういう時のリスク回避って、明確に発言しない事、会見に応じないのが一番の対応なんですって。
吉本興業の件でも社長が会見に出ちゃった事によってああなったけど、(あそこまで行くと逃げられない感はあるが)如何に逃げ切れるかが初期段階でのマニュアルらしい。
その話を聞いた時に、へー、と深く頷いてしまった。なるほどね。
確かに、熱が冷めたらまあ元通りになるじゃないですか。寧ろ、古いニュースに嫌悪する人のが多いと思う。
変な例えだけど、今夜にでもテレビ特番で「森友学園問題の徹底解明!!」なんてやってるとする。
申し訳ないんだけど、あれ、まだ追ってんの〜?なんて思ってしまうんですよね。
「吉本興業の裏側を暴く!」でも、少し古いニュースという気がする。
僕を含めた多くの視聴者が、常に新しいニュースを求めてるという精神構造。メディアの皆さんは凄く人の心理を理解していると思って怖くなった(笑)
頭のいい人が心理を巧みに利用して、また新たなニュースが洪水のように僕らを誘導してくる。
バカなりに、なんとか流れに流されないよう、抗ってニュースの裏側を見ようとしています。
というか、その時間に本でも読むか、早く寝ればいいのにね(笑)
- 2019.08.12 Monday
- 妄想系
- 06:40
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- by シンスケ