佐賀〜柳川 2日目
満喫しております、九州北西部。
佐賀での目覚めは有明海苔と共に。
木の箱に炭が入っていて、海苔を乾燥、温めてくれる箱入り。いつかどこかの高級旅館でも見たな。
何と贅沢な、って三枚だけかいな(笑)
卵かけご飯を三杯も頂き、食べ過ぎを堪えつつ、食後のデザートに再びみほちゃんのご実家へ。
レトロ好きとしては、こんなご実家だなんて本当に羨ましい。
正しいショーウィンドウ。
そして、粟ぜんざいとみつ豆を注文!
ついでに、ミルクセーキも!!
トドメに抹茶ソーダ!!
あ、これ二人分です。流石に一人ではこんなに食べられません。
割と東京でも粟(あわ)ぜんざいを頂くのですが、ホカホカの炊きたては始めて。黒柳徹子さんもお取り寄せなさってるという、一平の粟ぜんざい。
いやいや!!
炊きたてホカホカの粟がこんなに美味しいのか!!と驚愕。搗き立てのお餅のような澱粉の香ばしさ、独特の滑らかさに、食べた事ない濃厚な滋味、、。
時代小説なんかで、粟や稗、コウリャンしか食べられない程の貧しさ、、なんてよく書いてるのでどんなに貧しい味かと思いきや、こりゃ旨い。
すごくリッチなクスクスのよう、と言うのか。
粟ファンになってしまいました!粟食いたい。東京帰ったら色々調べて探そうっと。
次なる目的地、福岡県柳川に向かいます。
水郷、の名に恥じない水路だらけの街。11キロ四方に、何と全長960キロの水路が巡らされているとの事。どの家も水路に面していて、交通の手段であり、生活用水までもここから賄っていた、とのこと。
生活に密着しているのはもちろん、晴れの日も水路から嫁ぐ。
しかし昭和中期に環境汚染により悪臭が問題視され埋め立ての意見も出る。凄い臭かったんですって。そんな中、行政と住民の努力により水質改善が成功したんですって。
倉敷や小樽を超える数の水路。ヴェネツィアよりも近い柳川。昔から一度行ってみたかった。
佐賀駅からバスにて50分。柳川市へと入ります。西鉄柳川駅が終着駅。
コインロッカーに荷物を預け、徒歩3分、船着場に向かいます。
川下りは柳川駅からスタートし、柳川藩の立花伯爵家までのコース。およそ一時間です。
今回はその立花伯爵家をリニューアルしたホテルに泊まるので、せっかくなら川下りでホテルに向かうことに。
バブルっぽいコースですけど、ホテル一泊一万円、船代1500円なので、大したことはない。
船頭さんがガイドをしながら、1時間のコース。
途中、子供と挨拶したり、
木漏れ日の揺れる下を進みゆく。
こんな細い橋を通ったりしながら
立花伯爵家に着きました!!
歩いて20秒で、旅館の敷地に到着です。伯爵家に限らず、各家には船着場がちゃんとあります。
柳川市観光、勝手におすすめさせて下さい。舟下りをして、この御花というホテルに泊まるコース、最強です。
ただ、あまり良くなかったのはここの船頭さん。
タメ語で延々とうるさい。観光地でお疲れなのか強気でいたいの知らないけど、年上のご夫婦なんかにも早口のタメ語で無礼な受け答えをする。とても見てられなかった。
「もうウナギ食った?」とか、「なんか質問ある?」とかそんな調子。
それが1時間、自慢げにガイドするもんだから堪らない。ちゃんと教育しましょう。
それに引きかえ、旅館は大人な感じです。戦後の華族廃止令にて莫大な財産税を課せられた華族。立花伯爵家は自宅を料亭にする事を選ぶ。
真ん中のストライプの置物で踊るのは元伯爵夫人。
いやいやー、華族ファンで旅館マニアの僕としては有名すぎる存在でした。
敷地は広大で、しかも日本庭園を中心に和館と洋館、資料館にレストラン棟、宿泊棟と別れている。
まずはお楽しみの洋館見学。
続いて和館。
広すぎてキリがないので、部屋に戻る。最上階の特別室が空いてますとのことで、、なんだか最近アップグレード運が強いらしい。
今回、一泊朝食のみ9900円プランなのに、ごめんなさい、と謝りたくなる。
窓辺にソファがあるので一休み。
うとうとしながら、柳川の歴史に想いを馳せる。有明の恵み、イグサの養殖で栄え、妻夫木くんを生んだ柳川市。
タメ語の船頭は観光客をもてなしたいのか尊敬されたいのか、一体何がしたいのか。
夜のご飯はうなぎのせいろ蒸しが有名なんだけど、なんで一人前が5000円もするのか。
考え事をしていると、腹が減ってきた。
旅館の中にあるうなぎのせいろ蒸しを食らう事に。
一番安くて小さい3000円のせいろ蒸し。うなぎが三枚しか入ってない。これって高くないか?!
当然足りないので「くつぞこ」とかいう名物の舌平目を注文する。
これがまあ、美味しいこと。
瓶ビールを飲みながら、明太子を摘んで。美味少量コースだな。
、、、って、全然足りないよ、、。ただ今朝の六時前、腹が減って目が覚めた!
朝ごはんが待ち遠しい。あと1時間で朝ごはんです。山盛りの卵かけご飯食べたい。