レイアウト変更その後。
また、全然面白くないブログが続きます。すみませんが公開メモ程度に思って頂き、テキトーにお付き合い下さい。
あれから数日。営業前や途中にもメジャーで測りながらシミュレーションした結果、僕の欲しい空間が割り出せました。
それにはもう、小細工な工事ではダメっぽいのです、、。
やはり水回りを動かす事に。
プランその1。せっかくあるソファーはそのまま活かして、カウンターをぐっと前に出す作戦です。ピアノも向きを変えて少し前に。
自分が前へ迫り出すことにしました(笑)
思い切って65センチくらい張り出して、ソファーの曲線に沿った半円形のカウンター。もう、客席フロアと呼べるモノは無くなります。ただの通路。
カウンターは、こんなんとか
こんなんとか出来たらいいなぁ、、。お金かかるなぁ。
現状、フロア中央にガバッと開いた空間。
これが一番腹立つのです。このせいでソファー組とお話しが全く出来ない。混むと注文さえ聞こえない。
何だよこれは。七夕さまの天の川かよ!マリアナ海溝かよ!
かといって稼がせてくれるか?といえば、全然そんな事はない。
強いていえば年に一回の周年パーティーくらい。そんなの通常営業の300日に比べたら僅かなもので、、。
というか、寂しい、、。(本音)
こんな空白、直ぐに埋めてやる!と言う事でカウンター席のお尻とソファー席の膝までの距離は最大40センチもあればいいかと。
カウンターのカーブがソファーのそれとピッタリ沿います。
通るたびにケツや手が触れる位が丁度いいのだ。ゲイバーだし。
これは自信ありますけど、キヌギヌにおいて(よそは知らんけど)客席フロアなんて細い路地みたいにギュウギュウ狭い方が何かと都合いいのです。
椅子を取り外した立ち飲みの瞬間、グラスを誰かの座るカウンターに置かなきゃだったり、毎回通り抜ける時に強制的な接触が生まれる。はるか遠くに面白そうな人が居ても、潮の流れに身を任せると、そのうち近づいて話せるし、盛り上がったら友達にもなれる。
面白いもので週末なんかにカウンター内側から眺めていると、人がまるで潮の流れのようにプカプカとランダムに動き出します。
まるで田舎の嫁探しお見合いパーティーでよくある男女の2つの円みたいな、いや、、それよりも自然な流れ。
瀬戸の鳴門の渦潮にも似た、複数の人の渦が発生、分裂を繰り返しつつ往来する。あれはいつも見ていて感心しました。
まあ、そんな訳で多少シャイでも口下手でも、狭さがアシストしてくれます。狭さは出逢いを産む。
面白い人に出会うと、良いところ見せたくなるのが人情というもの。早くやれ〜とばかりに乗せられて色んな隠し芸も出やすくなります。
出逢いと飛び入り音楽、人の熱に満たされた空間。
簡単にいうとこれが移転前のキヌギヌちゃんのフォーメーションでした。
今は、、広くて、ちょっと自習室みたいでしょ。携帯とお酒を置いた場所に錨を下ろして、、、かなり固定化しちゃってます。
フツーのお店はそれで良いんだけどねぇ。( ´_ゝ`)
広い、固定化された座席の空間が好きな方には心から申し訳ないんだけど、僕は動きがある近い空間のみ自分らしく振る舞えるのです。
これ以上耐えられないので、僕の好きにさせて下さい、、。
とはいえ、あまり人と絡みたくないお客さんが居るのも事実。全て把握しています。その方には、色んなノウハウを持ってピアノの席にスッとお通しします。
孤を守れるよう、カウンター奥の2席とベランダ側のソファーは静かなまま取っておきます。
まあ、どうせここもメンツによってすぐに輪が出来るんだけど(笑)
新たに少し広がったカウンターの空間。飛び入り演奏もここで出来ますね。
プランその2。
ソファーを元の壁の位置まで戻して、思い切りカウンターを迫り出します。
客席が縦長に狭いバージョン。プラン1よりもカウンターを出すので、お店の半分位が厨房スペースになってしまいます。
これだとカウンター小口に一席増やすことが出来るんだけど、既存のチェンバロやベース、植木を撤去しなきゃいけなくなる。シャンデリアも移動か撤去か、、。
自動的に椅子下の荷物入れも無くなります。
負担が少ないのはプラン1かな。
プラン1にしろ2にしろ、カウンターを動かすと水回りが大変なのです。
この通り、カウンターの基礎の中に上下水道と電線がガッツリ埋め込まれており、、。
カウンターの天板も前のは使えません。削りまくっちゃったのと、長さが足りなくなる。新たにカーブしたのを作ってもらわないと、、。
多分、無垢板は予算の都合で無理かな。化粧板に特注カーブをかけて、が精一杯というところ。
あー、お金かかるなぁ、、。キヌギヌは金食い虫ちゃんです(汗)
でもね、もしも好きなセッティングで働かせて貰えるとしたら。目の前で思い通りの温かい空間が拡がるとしたら。
それがこれからの長い毎日において、どんなに健康的な事なんだろうと。
今になったようやく分かったんだけど、三丁目の頃のキヌギヌに求められていたもの、僕にしか出来ない役割りが身に染みました。
繰り返しになるけど、シャイな人でもお友達が出来やすい空間と、上品も下品も渦を巻いてる不便で特異な雰囲気が皆さん好きだったんですよね。
移転の時に似た感じにしっかり狭く作れば良かった、ってのは本音なんだけど、やっぱ広々した席で寛いで貰いたかったのも人情、通るべくして通る道だったのかも知れません。
僕がするべきは、温もりが冷めにくく触れやすいよう計算し尽された、小さめの容れ物を作ること。
今回の改装で、少しでも理想の空間に近づきますように。ならなかったら、、拗ねてまたキャンプに行くかも(笑)
既に施工の方と打ち合わせが始まりました。瀬戸の鳴門の渦潮、見事に発生するでしょうか、、。
カウンター前に出したくるいでそんなに劇的に変わるのかな、なんて思う自分も居るんだけど。
もう少し詰めてみます!
まだ施工時期は未定ですが、お楽しみに!
- 2017.08.08 Tuesday
- DIY
- 12:43
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- by シンスケ