「あちらにあるだけになります」



 昨日、ダイエット中にも関わらず、帰りがけにマックに寄ってしまった。


僕の家は北新宿で、チャリ通なんだけど、どのルートを通ってもマックがある仕組みになっているので本当に困る。(気のせい?)

んで、今日は歌舞伎町の中にあるマックで。いつも通りチャリを漕ぎながら食べる、ちょっとおしゃまなスタイルなので持ちかえりで、と。

すると大学生と思しき店員くん、慣れた様子で対応してくれます。
顔は色白、渥美清を若く可愛くアレンジしたような感じ。
テキトーに二種類、注文すると店員くんが、「あ、売り切れです、それ」と告げる。


で僕、「あ、じゃあこっちのエビフィレオを」というと渥美清は「それもないんスよ」と言う。


腹が減ったライオンみたいな(髪型もだけど)僕は怒りを抑えつつ、


「じゃあ、ど・・どれがあるのかなぁ?ねぇ、ウフフ・・・」と冷静に聞く。


そうしたら、奥にあるあのマックっぽい保温ストック棚みたいなのを顎でしゃくって


「あちらにあるだけになります」っと発した。


ガーン!!!!


おいおい、お前の店のストックとか知るか!!包み紙とか見てもわかんないし・・。



さすがに僕も「そんなの言われたってわかんないじゃん、第一よく見えないし」

と伝えると、全種類を猛スピードで読み上げようとした。ああ、渥美清はものすごく頭の回転が速い人なのだ。

これは完全に行き違ってるな、と、深呼吸。

「あのね、お客さんが全員マックでバイトしてたわけじゃないから、そんなんじゃわかんないでしょ?
君さ、ロッテリア行って包み紙見て中身言えんの?」

と問うと、急に「ハッ!!!」とした顔でこっちを見た後、急に謝られた。

「あっ、そうか。すいません。みんな知ってると思ってた!」




・・・おいおい、渥美くん・・。まあ、頑張ろうよお互いに。なんか、よくある光景かもしれないけど。お客さんを置き去りがちなのは僕も反省すべき点ですね。


***

小さい頃、小学校のクラスで朝食の発表かなにかがあって、メニューを各自が説明するのだけれども、何かのメニューについて先生から産地を聞かれた。

うちのオカンが近所のスーパーの事を「シュイさん行ってきたでぇ」(朱伊さん・オーナーの名前らしい)と連呼していたので、当然のように、しかも誇らしげに「シュイサンです」と言ったら、全員ポカンとして、初めて社会の広さを知った経験があります。

悲しいくらい、今も変わんないんですけど(涙


僕も気をつけよっと。渥美清似の店員くん、ありがとう。君の別れ際の笑顔は130点だったので気分がよかった!!






おしまい

小鼓買いました。(何に使うの?)



我ながらアホですけど、どうしても必要だと思いました。何より、自分で打ってみたかった。
ちょっとボロいんすけど、お客様の専門家に聞いたところ、皮は古いほうがよくって、剥がれたのとかは何にも関係ないらしく。

ついでに蒔絵の胴も、外見はまったく音に影響しないらしい。


ふーん。

と、勢いで買ってしまいました。ヤフオク、やばいっす。


シンミリしたところで、または何かのシーンで店の空気を清浄に切り替えるとき、

「ポン  ポポポポポポポン!」とやりたい。いや、絶対やる。

指揮者のT君は昔謡をやっていたので、何か出来るかもしれない。フルートのDくんも絡んで
激しいのもいいかも。笑


***

まだまだアクセスが少ないので、開店日記をバックアップを兼ねて連載してみようと思います。
こーいう、誰も読んでいないところでコソコソ書きためるの、大好きなんです。

こっそり書きますのでこっそりどーぞ。

初ブログ。

 こんにちは、シンスケです。

ミクシィから逃げてきました(嘘)

いやぁ、便利すぎるのは苦手かも、です。「ログイン〇分以内」とか勘弁してほしい。

そんなことは置いておいて。


思ったことをまとめて書くのはすごく良いことだ、と思いましてブログ始めました。

思ったことをつらつら書いてゆこうと思います。



で、自己紹介。


新宿でちっこい会員制バーを開いておりますシンスケといいます。
ボロビルのちっこいバー。

「心が震えるような美的体験」を探して、はるばる新宿へ辿り着いてしまいました。


僕の城はたった4,5坪。

7席だけの店内には買い集めたアンティーク達、クラゲ型のシャンデリア。ピアノ、ハープ、ヴァイオリン属、木管楽器群を始め、楽器が30数台、店主の執念の化身のようにぶら下がっております。

ただの飲み屋かと思いきや、飲んで騒ぐと誰かが歌い出すとすかさず、カウンターの下に仕込んだアップライトピアノが寄り添う。ミュージカルの出だしみたいだ。

そして楽器を手に、セッションが始まります。

誰かがカウンターの上でタップダンスを踏むと、隣の席の客がトランペットで乱入。フレッドアステアの古い喜劇のようだ。

唖然とするお客を尻目に、舞台は続く。


曲のお礼にと、似顔絵を描く漫画家、踊りだすバレエダンサー、歌舞伎役者、オカマのシャンソン歌手もどき、オペラ歌手。・・あんたたちどこから来たの?


どんなにネットが普及しようが、今の若者も昔と何一つ変わらない姿で楽しんでいるのでした。

嗚呼、素晴らしき新宿の夜!




続きはまた後日・・・。








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