昭和レトロ探訪特別編〜京都某店
京都は僕の生まれ育った街です。さんざん飲んで遊んで、色々勉強させて戴いたお母さんのような街です。
しかし、知らないエリアも沢山あります。いわゆる祇園街、です。「一見さんお断り」システムで、お金があろうが場所に詳しかろうが、絶対に入れてもらえない。
京都の人でもそんなにたくさんの方が利用するわけでもなさそうです。逆に、世界中からいらっしゃるみたいです。変な街ですね。
今回、某店としたのは、店名を書くとそっくりそのまま食べログにリンク張られてしまうようです。そうすると僕の顔が割れているので困ったことになるます。悪く書けないじゃないか!!(笑)
まずは祇園の[GENROKU]さん(本当は漢字ですが検索で見つかってしまうので)
四条通縄手の北側の超繁華街にあります。
明治時代からやってる路面バー・・・。あり得ないです。
ある着物屋さんの旦那さんに連れて行ってもらいました。
ドアを開けるとオペラ座のカーテンと同じ赤の目隠し。それを潜ると!!!
もう明治時代からそのまんまの重厚な造り。深い焦げ茶の木を彫りぬいたバーの酒棚、壁の装飾、ランプ、古いシャンデリア。失礼だけど、うちと雰囲気は似ている。違いと言えば説得力。
そこに!!
大正ロマン、竹下夢二の絵そっくりのマダムが着物着て簪刺して、バーの壁にもたれてにっこり笑ってるんです。。
はっきり言ってキツい。オカルト映画 笑
この絵、激似なんです・・。
その紹介してくれた人、口が悪いから「妖怪油舐めみたいな女がおるんやで」「大正ロマンの頃から生きてんねんで」
僕は腹がよじれそうな笑いをこらえつつも、御挨拶。
そうするとカウンターに愛想の悪いオバアちゃまがいる!!なんと、そのマダムのお母さん86歳!!
悪い虫がつかないように見張ってるんだとか。なんなんだ、この店は・・。
そこからはもうお婆ちゃんのオンステージ!明治から今日までの話をスーパーダイジェストで。これがまた面白い!
「バーカウンター足元の棒は戦中の金属供出で持って行かれたままだ」
「三笠宮殿下がお忍びでいらして、腰が抜けるほどびっくりした」
「GHQが日本に米兵を送り込む際、印象を悪く持たれないために高等教育を受けた美男子だけが
選抜で日本に送り込まれた。その白人将校が接収されていたこの店で満員で飲んでいた時の美しかったこと!」
「宇野首相が紹介もなくいきなり入ってきたので追い出した」
もう、めっちゃくちゃ。
その間、大正ロマン姐さんはうなだれながら、壁にもたれ怪しげなカクテルを召し上がっている。
もー、参りました。コントみたいなんですもの。
僕も得意分野の古い話が目白押しで、さんざん好きで読んでるから、戦後の物資難の話とかスローガンとか、新円切り替えとか売春防止法施行とか、合いの手入れまくってたら婆さんに気にいられちゃった様子で。
最後は握手でお店を後にしました。
「いちげんさんおことわり」
それは常連客を大切にする素晴らしいシステムでした。
だってあの空間に観光客が押し寄せたら、店の火は一瞬で消えてしまいますもの。
そうして花見小路のかさいさん。ここも一見さんお断りですが、うちのお客さんが働いていらっしゃるので入れてもらいました。
なんというか、ここも素晴らしい。まあ、はっきり言って縁のない世界でした。笑
とにかく座ったら一万円です。それでもお安い方だとか・・。
なんか凄い事になっています・・・。
***
今回は12件、バーを巡りましたが、本当にそれぞれカラーがある。自分のお店を作る上でも、今後の人生においても本当に勉強になりました。
帰京後、益々アイディアが湧いてきました。実は二つほど画策していることがあります。またここで発表致しますー!
次回は昭和探訪シリーズ、ゴールデン街94歳戦慄のクソババァスナックの巻きです!!
しかし、知らないエリアも沢山あります。いわゆる祇園街、です。「一見さんお断り」システムで、お金があろうが場所に詳しかろうが、絶対に入れてもらえない。
京都の人でもそんなにたくさんの方が利用するわけでもなさそうです。逆に、世界中からいらっしゃるみたいです。変な街ですね。
今回、某店としたのは、店名を書くとそっくりそのまま食べログにリンク張られてしまうようです。そうすると僕の顔が割れているので困ったことになるます。悪く書けないじゃないか!!(笑)
まずは祇園の[GENROKU]さん(本当は漢字ですが検索で見つかってしまうので)
四条通縄手の北側の超繁華街にあります。
明治時代からやってる路面バー・・・。あり得ないです。
ある着物屋さんの旦那さんに連れて行ってもらいました。
ドアを開けるとオペラ座のカーテンと同じ赤の目隠し。それを潜ると!!!
もう明治時代からそのまんまの重厚な造り。深い焦げ茶の木を彫りぬいたバーの酒棚、壁の装飾、ランプ、古いシャンデリア。失礼だけど、うちと雰囲気は似ている。違いと言えば説得力。
そこに!!
大正ロマン、竹下夢二の絵そっくりのマダムが着物着て簪刺して、バーの壁にもたれてにっこり笑ってるんです。。
はっきり言ってキツい。オカルト映画 笑
この絵、激似なんです・・。
その紹介してくれた人、口が悪いから「妖怪油舐めみたいな女がおるんやで」「大正ロマンの頃から生きてんねんで」
僕は腹がよじれそうな笑いをこらえつつも、御挨拶。
そうするとカウンターに愛想の悪いオバアちゃまがいる!!なんと、そのマダムのお母さん86歳!!
悪い虫がつかないように見張ってるんだとか。なんなんだ、この店は・・。
そこからはもうお婆ちゃんのオンステージ!明治から今日までの話をスーパーダイジェストで。これがまた面白い!
「バーカウンター足元の棒は戦中の金属供出で持って行かれたままだ」
「三笠宮殿下がお忍びでいらして、腰が抜けるほどびっくりした」
「GHQが日本に米兵を送り込む際、印象を悪く持たれないために高等教育を受けた美男子だけが
選抜で日本に送り込まれた。その白人将校が接収されていたこの店で満員で飲んでいた時の美しかったこと!」
「宇野首相が紹介もなくいきなり入ってきたので追い出した」
もう、めっちゃくちゃ。
その間、大正ロマン姐さんはうなだれながら、壁にもたれ怪しげなカクテルを召し上がっている。
もー、参りました。コントみたいなんですもの。
僕も得意分野の古い話が目白押しで、さんざん好きで読んでるから、戦後の物資難の話とかスローガンとか、新円切り替えとか売春防止法施行とか、合いの手入れまくってたら婆さんに気にいられちゃった様子で。
最後は握手でお店を後にしました。
「いちげんさんおことわり」
それは常連客を大切にする素晴らしいシステムでした。
だってあの空間に観光客が押し寄せたら、店の火は一瞬で消えてしまいますもの。
そうして花見小路のかさいさん。ここも一見さんお断りですが、うちのお客さんが働いていらっしゃるので入れてもらいました。
なんというか、ここも素晴らしい。まあ、はっきり言って縁のない世界でした。笑
とにかく座ったら一万円です。それでもお安い方だとか・・。
なんか凄い事になっています・・・。
***
今回は12件、バーを巡りましたが、本当にそれぞれカラーがある。自分のお店を作る上でも、今後の人生においても本当に勉強になりました。
帰京後、益々アイディアが湧いてきました。実は二つほど画策していることがあります。またここで発表致しますー!
次回は昭和探訪シリーズ、ゴールデン街94歳戦慄のクソババァスナックの巻きです!!
- 2011.06.22 Wednesday
- 昭和レトロ探訪
- 22:08
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- by シンスケ