ブログの効率的アップを目論んで・・。

 
さて、もう明日も大晦日ですね。あいにくの雨ですが皆さま、ゆっくりお過ごしでしょうか。

僕はこれから最後の出勤となります。今年の感謝を噛み締めながら、しっとりと営業したいと思います。


さて。

毎度ブログの更新が滞ってしまっておりましたが、これには理由があります。あるんですよ。

そもそもデスクワークではないので、常習的にPCを打つ事があまりなく、そこに加えて「写真の取り込みが面倒くさい」というのがその理由でした。

画像を取り込むだけのためにケーブルでiphoneとPCをつなぐと、画像取り込み以前に、勝手に同期、と呼ばれるデータ交換が始まってしまいます。

その間はなんとなく手出しが出来ないのです。(本当はいい方法があるんでしょうけれど)


サムネイルで見間違って画像の取りこぼしたりもあったり、いいかげん、イライラ。



で前回アップした、ロンドンの兵隊姿の写真。

撮ってくれた彼が一眼レフを使っていたんですけど、説明を聞くうちに羨ましくて欲しくて、即効で同じ機種を衝動買いしました。

SONYのデジタル一眼レフ、NEXというシリーズです。

images.jpg


もー、素晴らしい文明の利器!!

EYE-FIっていう無線搭載のSDカードを入れて設定を済ませると、シャッターを切った傍からリアルタイムでPC上にどんどんアップロードされます。その間10秒くらい。携帯からも見られる。

こんなに楽でいいのかしら。



DSC00207.JPG

周りの友人に聞いたら、半分くらいは知ってたって・・。誰か教えてよ。




肝心の画質もキレイ。


ベランダのカンガルーアイビーと汚いバケツ。北新宿の香ばしいマンションがまるでまるでイタリアのガーデンテラスの様です。


あこがれの背景ボカシ。




DSC00169.JPG



いつも使ってる腕時計も、どっかのカタログの表紙みたいです・・。(こちらも背景ボカシ)


DSC00057.JPG


AUTOモードも勿論、マニュアルで光の具合も露出補正やシャッター速度の調整で、色々撮れるらしい。(当たり前すぎますけど)

僕は、そんなことはプロの人が高いカメラを使って修行の末にやっと出来る事だと思っていたので、本当にビックリ。


当然、プロには叶わないけど、雰囲気でも出れば凄く楽しい。


今までは諦めて夜景とか撮ったことなかったから。これからもっと勉強してみようと思う。




僕の寝室の電気の笠とか


DSC00127.JPG


新宿西口とか。これはイマイチ。


DSC00062.JPG

店内も。

DSC00063.JPG


DSC00070.JPG



難点は画像が重い、バッテリーに限りがある、カメラがそこそこ重い、昭和レトロ探訪など、ほぼ無許可の盗み撮り対応だった店では使えない、、、などなど。


ともあれ、条件の合う状況では、より綺麗な写真と迅速さでブログアップをして参ります!

明日もアップするかもです。一眼レフ、なかなか良いです。



マンハッタン旅行記その3 音楽編

 
やっと更新できました、旅行記。(もうかなり忘れてるんですけど、、汗)

NY音楽、文化編ということで書いて参ります。





お先に音楽編。



***

まずは、今回の旅の最大の目的。同業他社の視察なのです。これを理由に渡航費の5/7が経費で落ちるというこれでも法人経営者。

経費の名に恥じぬよう、しっかり見てこなきゃ。

まず最初に知ったのは、NYCでピアノバーというと、いわゆる「キャバクラ」の意味を指すらしいということ。

向こうで、少し知った人に「まずNYCではどこに行きたいの?シンスケ」と尋ねられた時に、
胸を張って「ピアノバーに行けるだけ行きたいんです。だって、そのために来たんだから!」

と答えて、物凄く困惑された覚えがありますw

日本と違って女性を侍らすお店が少ないこちらのお国、相当な好き物日本人に思われたんでしょうか・・・。


で、お邪魔したのがメリーズクライシス。ここのお噂は僕の店でもよく聞きました。
ブロードウェイで出演終了後のキャストもいらっしゃるとか。

店内にはピアノがあり、みんなでミュージカルやジャズを歌いまくるんだとか。これは見ないといけない。

判りやすい交差点の角の、判りにくいビルの地下にそこはあった。

はい、店内。

だだっ広い店内の壁沿いにコの字型のカウンターがあり、中に僕の店と同じくらいの背の低いピアノが備えられている。

IMG_2054.JPG


周りには「歌自慢」と一目でわかる常連さんが陣取る比較的個性的な人が多いようですw


そして始まった。ピアノのお兄さん(お姐さん?)は物凄い声量でお客さんを巻きこんでグイグイ乗せていく。どっちかって言うと、リーダー兼司会者的な存在で、彼が曲も決めて、ツッコミもする。(当然お酒は作らない)

ミュージカルナンバーが多かったように思います。文化財的に古いフレッドアステアのからジーンケリー、、、最近のまでもう歴史も順番もごちゃ混ぜ。


しかし素晴らしいサウンド。みなさんハモリが上手い上手い!


特にレントのseasons of loveに関してはソロの取り合いが起こる。

このちょっとふっくらしたミミ、隣の女の歌いだしを手で制してのソロ。
張り切り過ぎて高温の伸ばしの所でちょっとムセていた。残念。

IMG_2060.JPG


確かに上手だし面白いんだけれど。。。。何だか。

もう何年も前から型が決まっているような練り上げられた感じ。僕に言わせればそこが面白くない。


なんかこう、もっと偶然が作用しあって生まれる予想できない展開、みたいなものが一切なく、ストーリーが予測できる映画みたいだ。

まあ、逆にいえば安定感が「俺あの曲来週練習してこよう」というのもアリなのか。

飛び入りのグループが自分たちだけで何か一曲、というのもなさそうだ。あくまで専属ピアニストを中心とした世界。だからこそなのか、ここのピアニストはかなりの敬意をもって接せられているようだ。


当たり前だけれどここもチップチップ。ピアノを弾くたびに瓶がチップで埋まる。

***

かたや日本。昨日も、小僧みたいな若いのに「あれもこれも」弾いてと当たり前のように言われたんだけど、弾かなかった。別に弾くのが嫌なんじゃないんですよ。

特に昨日のガキは、僕を試すような事を言いやがったので相手にしませんでしたが。(誰も知らないような若者の曲をリクエストするなど)

一旦店に入ったらあらゆるサービスをタダだと思っている若い人には、僕はリクエストに答えない事にしています。僕はカラオケじゃない、生身の人間なんだから。

喫茶店のお冷一杯、角砂糖ひとつだってタダじゃない。敬意をもってお願いするべきで、けっして軽んじたりおろそかにしてはいけない。

音楽に関しては少なくとも無料の付属サービスなわけで、気が向いたら弾きます、って体にしています。だから、御客さんも僕が弾きたくなるようにちょっと乗せてくれないと、ぼくだって人間だから気分悪いわけです。

・・・「お互い持ち寄りましょ」というわけです。

チップも料金もかからない日本的な難解なシステム。突然怒り出す店主(笑)。アメリカさんにはない文化ですなぁ。



色々考えさせられてしまいました。



***



さて、宿泊先ハーレムの宿主がジャズシンガーなのですが、素敵なご提案を。日曜の教会のミサにゴスペルクワイヤーで参加しませんか?というもの!!

もー。本当に嬉しい。ウルルン滞在記みたいだ。

日曜日朝八時。教会に集合して着替え。

IMG_2224.JPG

これは楽しい。本当に旅の思い出、って感じです。後ろの女性は同じ宿主の友人。

モーガンフリーマンそっくりのお爺さんが歌の先生。この先生、ギャグの応酬が半端ない。もうね、ずっとボケまくりなんです。また、ピアノが上手い上手い!

僕は伴侶と緊張しながら、言われたとおりに讃美歌のページを開く。

かなり判りやすい英語と、耳馴染みの旋律。いつも通り思い切りハモろう!と伴侶と全開で歌うとモーガン爺さんが椅子から落ちる仕草。

「これはドッキリカメラか?!」と激しく反応。エンターテイナーだなぁ・・・。勉強なります。

その後も、ちょっとハモリが上手いと、「モータウンに電話する。コミッションは50%でいいか?」が定番ギャグ。

本番は和気あいあいとしたものでした。黒人のお婆さんがピンクのスーツを着てきていて、鞄からタンバリンを出して叩いたり、とにかく映画「ブルースブラザーズ」や天使にラヴソングを」で見たのと同じ。

人々は日曜の朝に、厳粛に祈りを捧げ、歌い、信者同士が触れ合う。このささやかな営みに触れられたのは凄く意味深い時間となりました。だって、ほとんど観光地を周っているもんですから。

映画のセットに迷い込んだような違和感と、そこで歌うという高揚感。

調子に乗ってパイプオルガン弾かせて貰いました。バッハの「主よ人の望みの喜びよ」

IMG_2227.JPG


ハーレムのみなさん、また是非参加させて下さいね。

***


お次はタイムズスクエア。ここは一度も通らないように調整して、最終日に乗りつけました。
一番マンハッタンっぽい広場なんでしょうか。僕でもテレビでよく見るあの広場。

IMG_2262.JPG

観光客しかいない・・・。まあ、僕らもですけど。



しっかし変な人ばっか。みんな写真撮ってる。僕らもですけど。



打ち合わせ中かしら。深刻そうでした。

IMG_2260.JPG

ちょっと古いけど、「シカゴ」を観てきました。

IMG_2267.JPG

しょうがないじゃん、好きなんだから。

劇場が素晴らしくアンティーク。なんだか有名な演目の初演もここだったとか。(何かは忘れた)
IMG_2269.JPG

舞台上に階段状の演奏席が組まれていて、楽器ごとにそれぞれ部屋があり、通路でつながっています。(立体迷路みたいな感じ)

役者は演奏者の間をすり抜けて演奏します。かなり狭い舞台割りに、色も抑えた演出(全員黒)で、往年のキャバレーの華やかさはなく、がっかり、、、

と思いきや斬新な演出!

制約のある環境が想像力を掻き立て、むしろ広さを感じさせられました。狭い環境で、狭さを感じさせない演出。勉強なります。素晴らしかったです。


***



続いてはリンカーンセンター、メトロポリタン歌劇場。

IMG_2301.JPG

今回はカルメン。これも素晴らしかった!巨大セットが三連の輪っかになっていて、それぞれが独立して上がったり下がったりグルグル周ります。

そこには人がギッシリいたりして半周回ったら満場の闘牛場になったり、軍のキャンプになったり、とにかくテキストでは説明できないんですけど、エライ事になっています。


バカでかい箱なのに、ソリストの音がしっかり聞こえる。近くで鳴っているような感覚。

人海戦術とアイディアでここまでできるのか、という世界一資金豊富なオペラ劇場、圧巻でした。

IMG_2303.JPG


残念なのはお客さんの服装。一張羅にネクタイして行ったのに、周りはダウンジャケット着たままの人や作業着?!みたいな人もいて。

折角だからドレスアップしていい気分でロビーを闊歩したかったなぁ・・。ボソッ



カーネギーホール。残念ながら予定が合わず、中には入りませんでした。外装も工事中。トホホ。


IMG_2300.JPG




***



お次はMOMA。フ〇テレビの現地記者の友人に強引にタダ券を貰って、いざ。
ここって写真とって良いんですよね・・。凄い感覚。

ピカソもマティスもウォーホールもキースヘリングも総ざらえ。

中でもマティスとモディリアーニ、好きなんです。


貴婦人が美しく微笑んでいました。

ここももっとゆっくり来たかったななぁ。
IMG_2292.JPG




***



ETC跡地にも行ってきました。アメリカ同時多発テロ事件は、若いころのボクにとって本当にショックだった。そのお話は長くなるのでまたいずれかの機会に。

かなりのセキュリティー強化、でも、絶対行っておいた方がいいという事で、なんとかチケットを取る。
チケットというよりは予約なんですけど、ネットから。

で、グラウンドゼロ近くのビルで発券っするんだけれど、とにかく凄い人、人、人。

IMG_2072.JPG


一時間くらい並んで入る。深いプールに滝が注がれていまして、その縁に犠牲者の名前が彫られています。

厳粛な気分でありました。心より犠牲者の御冥福をお祈り申し上げます。


IMG_2074.JPG




***



アンティークマーケット。

正直、あんまり良いものはなかった。高くても良くない。たまたまこの場所が良くなかったんだと思うけど・・。イギリスやフランスは安くていいものが沢山あったんだけどな。

今回4か所行ったんだけれど、今度来た時はもっと調べて来よう。

何かの銘木をくりぬいた小箱と、巨大なホッチキス、銀の小皿を5枚買ってきました。

IMG_2207.JPG




***


駆け足で振り返ってみましたが、かなり忘れた部分もあったのでイマイチ筆が進みませんでした。今後加筆という形で書き込みたいと思いますので、また覗いてみてくださいね。



帰りの飛行機の中で見えたマンハッタン全景。

あんなに沢山の事が、この小さな半島の中で起こっていたって、凄いなと。

また来たい、と心から思えた街でした。(次回はイタリア行きたいからもうちょっと待っててね)

ありがとう、マンハッタン!

IMG_2329.JPG



年内、もう一回くらい更新出来るかな。出来なかったらすいません、よいお年を!

クリスマスその後・・・

 
今年はクリスマスにおもちゃ箱をひっくり返したような営業で、、という事で、初めてクリスマス企画営業をしました。

今まで店内で企画するのはなるべく避けていたんですね。手狭だし、何より水回りのオペレーションがよくない。
ちゃんとしたグラスを使って提供しながらのショウ、食べ物も出して洗い物とお会計、、、

洗い場とドリンクを同時に回せないのでちょっと無理があります。


今回は無理を承知でやりました。案の定、ドリンクが回らず崩壊しました(汗)
でも、楽しかったな。

次回はスパークリングワインとボトルもの限定、とかでやろうかなと思います。



さてさて、内装。


カウンター上部にはカーテンレールを付け、開閉式にしました。

IMG_2808.JPG


すこぶる評判が良いのでしばらく残す事にしました。嫌な事が起こったり鬱っぽくなったらすぐさま閉める、そんな使い方もしております。





で、僕。








IMG_2831.JPG

(顔むくんでます)
この衣裳、すっごいよく出来ているんです。次回の日記で写真をアップしますが、袖や背中にも独特の白いビラビラがついていて、白いベルトでウエストを締め上げる。

前回登場の帽子も、そんなに悪くない感じです。やはり、ちょっと毛足長かったかな。

我ながら上機嫌です。

23日はジャズヴォーカル二名をお迎えしてのライヴ。ちょっと古き良き劇場を模したオープニングです。

***

カーテンクローズ、三名定位置に

開演ブザー
会場暗転

THE BELL OF NEWYORKのテーマ(フレッドアステアのド派手な古い米映画のオープニング曲)
ペンライト二本でカーテン内側から光をグルグルグル(サーチライト)

わたくし、拡声機で「レデースエンジェントルメン!!! プリーズウエルカム・・」

照明アップ
カーテンオープン、お客様三方向に最敬礼


ってな感じでライヴを行いました。

画像がないのでここに掲載できないのが残念です。






あ、当日のポスター。予算遣いすぎたので手書きっす。


IMG_2813.JPG


高校の学園祭みたいですよね。まあ、良いとしましょう。
お客さんが88名もいらして下さいました。本当にありがとうございました!

4月4日の本当のオープン日にも同じセッティングでイベントしたいと思います。
クリスマスツリーの代わりに桜の生木を天井に這わせて。


今度はないがいいかな。夜桜の下での弦楽四重奏や(何と!カウンター内に四人収まるのです!)バロックのアンサンブル、オペラアリアもいいし、長唄、小唄や都々逸、雅楽もいいですなぁ。


音楽があったら世界旅行が出来ますね。よしよし。


来年こそは店内花見、流しそうめんをやりたい。



***

年内は30日まで、年始は1月4日から再開致します。どうぞ今後とも弊店を御贔屓頂きますよう、心よりお願い申し上げます。





帽子を作ってみた!

 

なぜだか急に元気になりました!笑

天気の良い温かい日に自転車で東京をぐるっと周ってきたんですけど、その夜から憑き物が落ちたみたいに。

新宿の自宅から池袋、巣鴨、浅草から上野、日本橋、赤坂、四谷・・。

気持ちよかった。風になった。

不思議なんですけど、何気ない事で気分転換出来ましたね。タイミングもあったのだろうけど。



さてさて、帽子。

普段はあんまり針仕事はしない、ってかボタン付け以外は何年も触っていなかったけれど、いつもの「ないものは自分で作る」により、今回も自家製造。

毎回毎回、売っていないものばっかり欲しくなります。

キヌギヌ初の趣向をこらしたクリスマス営業(12/23 祝)というのはしつこく繰り返していますが、赤いカーテンに合うような夢のある恰好をしたい、サンタさんは嫌だけど赤い服で何か!ということで考えていました。

赤いので、古き良き時代ので、また使えて、、、。


あ。

ロンドンの儀仗兵の軍服。これがいい!!


IMG_2556.JPG

これしかないわ。と、前回の坂の上の雲のくだりでお世話になったチチヤス君に発注。

さすがに帽子は、、という事で自分で作る事にしました。針仕事は得意な方ではないんだけれど。


まずは素材について。

本物はクマの毛皮で作るそうで、カナダから英王室に献上されるとか。
一時ニュースで動物虐待だとかニュースになっていましたけど。
ああいう人は先人の知恵や伝統の継承とか、どう考えているんでしょうか。あと、食肉を含む
家畜の動物に対する尊厳とか、と、ツッコミどころが多すぎます。

運動を受けてフェイクファーで造ったところ、どうもシャンとしなかったそうですね、、やっぱクマでないと、とのこと。

さて、僕は勿論フェィクで作るんですが、アマゾンでそこそこ良い感じのファーを買ったものの、作り方や構造が全然判んない。

ネットで3時間くらい検索したものの、海外を含めて作り方を記したサイトはなかった。ので一カ月ほど放置。

もー!!間に合わん!と再び検索して怒っていると、一枚の写真が!!


IMG_2554.JPG

なんだこれは!!うむむ・・。しかし素晴らしいショット。




時間もないのでこの路線で行く事に。早速挑戦。夜中にやる気が起きたもんだからハンズにも行けないので部屋を物色・・。(夜中に冷蔵庫の残り物で何か一品、に似ている)

ベランダで植木の支柱を発見。あとは料理用のタコ糸。二年前にローストポークを作ったっきりだっけ。

IMG_2768.JPG


まずは基本の枠を作る。頭に針金を巻いて直径を測る。


IMG_2769.JPG

頭に巻きつけて、伸びた長い所を上に持ってきて籠の縦軸にすることにしよう。とはいっても目分量でやってるのでよくわかんない。

この上なく情けない恰好。なんだか蝶々の触角みたいだなぁ、と思った束の間、もっと似ているものが頭をよぎる・・・。

696962402.jpg



泡沫候補・・・・。

「スマイル!」という事で作業続行。

(※この記事が書かれた2012年12月19日は東京都知事選挙の直後でした。)


ひたすら骨組みをタコ糸で縛ってゆく。

軽量化には程遠いけど、夜中で買い出しに行けないから仕方ない。朝になったら制作意欲が失われていたら、そちらの方が問題だし。

この写真のは縦が長過ぎたので後に短縮。

IMG_2770.JPG

いらないキャップのツバを切り取って芯にする。多分、直接裏地を取り付けただけだったら安定しないんじゃないか、という不安から。あと、きっちり固定されていないと激しく踊った時にズレると困る。
(いつ踊るの?)


縫い込んで留めてから、これまた被らなくなったGAPのニットキャップを裏地にする。


IMG_2779.JPG

しっかりまつり縫いで骨組み、芯をニットと固定。

IMG_2780.JPG


次はファー。目分量で切ったものを巻きつけて、先程のニットキャップの所にまつり縫い。もう、まつり縫いばっかり。まつり縫い祭りだねこりゃ。


IMG_2782.JPG

さらに上まで。

IMG_2781.JPG

頂上部を茶巾絞りでギューッとやったら完成。意外とあっさり終わってしまってつまんない。

IMG_2783.JPG

愛地球博の薄気味悪いキャラみたい・・。って、金のボタン留めで顎ストラップ付けたら帽子に見えます。見えるはず。


IMG_2784.JPG



いやいや、被ったらちゃんと上手く見えるだろう。多分ね。

IMG_2550.JPG






で、被ってみた!(37歳 飲食店経営)








IMG_2789.JPG





寝グセみたい・・・・。


いや、しかし素晴らしいフィット感。頭を振りまくっても絶対にズレない。
芯をたっぷり入れたのは正解でした。
あとちょっと毛足を短くしたら雰囲気出るかも。



検索で偶然ここに辿り着いた、儀仗兵の帽子の作り方を探していた方。
籠式の芯多めで決まりだと思います。頑張って下さい!

(そんな人いるのかしら)

来年のハロウィンはこれで出かけよう。

***

お店で最近、糠漬け出しています。写真を撮ってきました。エヘン。

漬物専用に重箱も買ってしまいました。

タッパー、どうも好きじゃないのです。同じものでも素敵な容れ物から取り分けてもらうと美味しく感じるのが人情というもの。

といっても安物のプラ製のウレタン塗装ですけど。冷蔵庫入れるんだから丁度いいよね。

経木を重箱にも銘々皿にも敷いてますので良い香りがしますよ。


IMG_2776.JPG



しばらく続けます。よかったらどーぞ。



おしまい。

うーん、調子がよくないのです。

 
最近、慢性的に調子がよくないのです。。。

まず、何にもやる気が起きない。何か理由があるわけではないんですけど、いわゆる冬の時代のようなそれはいつも突然にやってきて、一定時間を過ぎると去ってゆきます。

僕の事を長くご存じの方は「ああ、またか」くらいに思って下さると思うんですけれど。

全体的にぼんやりして、動きがノロノロになります。耳もいつもよりよく聞こえません。

突然ウイルススキャナーが作動して、PCの動作が重くなるような、そんな感じなんです・・・。はぁ。

そんな中、お袋が脳梗塞で倒れてしまって(命に別条なし)京都に帰ったりしてました。
元気そうな姿に安心したのも束の間、その後は完全に体がNOサインを出しているようです。

そんな中、風邪が半月くらい治らず、ずっとグズグズいってます。

風邪のきっかけですが、以前訪れた温泉場でドブに落ちて全身を打ち、しかも右手の小指をひねってしまい、ショックと同時に風邪をひいてしまいました。今でも寒い日やピアノを引いた時にまだ痛みます。

続くときは続きますね・・。


今はなーんにもしていません。ぬか漬けを仕込むくらいかな。

本当は書きたいネタも山盛りあるんですけど(レトロ探訪やらクリスマス、経木の弁当箱について、勘三郎さんの事、糠漬けや子供の頃の懐かしい話など)

今までの経験上、このモヤモヤは最長二カ月くらいで必ず治るので、もうちょっと待って下さいね。

ツイッタに関しては、まず僕自身がうっかりネガティヴな事を書きたくないのと、もうひとつ。最近選挙やその他色々で自分勝手で不愉快な書き込みが垂れ流し傾向にあったので、暫くはあんまり開かない事にしました(笑)

読んでて頭にきたら意味ないですもんね。

従って、ツイッターでの開店時間等の告知もしていません。お手数ですがお店に直接お電話下さいませ。だいたい九時には開いています。
(人間のクズみたいな店ですがしばらくは許して下さい)



***


そんな中、息絶え絶えで始めました・・・。


早い時間、自家製のぬか漬けをご提供しています。

もちろん無料。

溜塗りの銘々皿に二寸四方に切った経木を敷いて、五種ほど盛り合わせています。
同じく溜塗りの茄子の箸置き、輪島の擦り漆の利休箸も近日中に届きます。

盛り付けだけはちょっと懐石料理店みたいですよ。
(ここには写真を挿入予定です)

早い時間、混雑していない時間のみ、無くなり次第終了になります。


***

12/23の天皇誕生日(翌日もお休み)の夜には店内初のクリスマスライブを行います。

ミュージックチャージやライブの時間帯についてはまた追ってご報告しますが、カウンターの上に
深紅のオペラカーテンを設置して、古き良き時代の小屋の雰囲気を出せれたら、と目論んでいます。





僕は全く勤勉でもないし、そもそもムラのある人間ですが、マイペースに楽しい事や、お洒落っぽいことを端から順に試してみようと思っています。

これからもお見捨てなくどうぞ宜しくお願い申し上げます。

クリスマスツリーの下でぬか漬けなんて時代も様式もぐちゃぐちゃですけど、僕の中ではしかっり繋がっています。

文明開化の明治の頃のハイカラな酒場だという設定にしておいて下さいね。w



それでは、また。

1

calendar

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< December 2012 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

recent trackback

recommend

南の島に雪が降る (知恵の森文庫)
南の島に雪が降る (知恵の森文庫) (JUGEMレビュー »)
加東 大介
太平洋戦争末期、赤道直下の戦地ニューギニアで慰問団を結成し、7000人の兵士を楽しませた元歌舞伎役者の実話。ジャングルの中に歌舞伎座を建て、馬の尻尾や棕櫚の繊維で結いあげた鬘、パラシュートの打ち掛けや緞帳、ガーゼの糸を間引いた紗幕、そして紙吹雪を用いての雪景色に、遠い故郷を思い出し、兵隊たちは声を上げて泣く。究極の状況下での知恵と優しさの詰まった人々の心の触れ合いを描いた温かい作品。

recommend

伽羅の香 (中公文庫)
伽羅の香 (中公文庫) (JUGEMレビュー »)
宮尾 登美子
何不自由なく育った主人公は、何気なく始めた香道の奥深さに知らぬ間に溺れてしまう。免許皆伝の暁には、と始めた会合。気がつけば彼女の自宅は時のサロンに変貌し、有力者が訪ねて来るまでになる。しかし少数の仲間はそれをよく思わず、時を同じくして太平洋戦争の足音が忍び寄る、・・・・。
蘭奢待を始めとする平安から連なる奥深くも豪華な数多くのエピソードが、読み人を香りの世界へと誘う。
安いもので構いません、お好みの香木を焚き締めながらの拝読をお勧め致します。グッと気分が出ます。

recommend

グロテスク〈上〉 (文春文庫)
グロテスク〈上〉 (文春文庫) (JUGEMレビュー »)
桐野 夏生
悪気もなく、ただ人の不幸を喜びに生きる「私」と、類い稀な美貌を持ち、出会う人々を皆驚嘆させてしまう実の「妹」、人に勝利する事でしか自分の存在意義を見いだせない、容姿に恵まれない和恵。その三人を中心に描かれるQ女子高(私立慶應女子高校がモデルになっている)の超閉鎖的階級社会を舞台に、途中入学組に対しての、富裕層からなる内部進学者からの壮絶ないじめを軸とした数々のエピソードは圧巻。物語全体は東電OL事件を主軸にして描かれており、後半は生生しい売春婦の日常が詳細に描かれている。店主がここ最近の著書で、久々に気骨を感じた作品。

recommend

一の糸 (新潮文庫)
一の糸 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
何不自由ない造り酒屋の娘茜は幼き日に目を患い、その時連れられて聞いた文楽、露澤清太郎が奏でる三味線の音に恋をしてしまう。大正から太平洋戦争後にかけた女の一大抒情詩。乗馬を好む娘、宝石や宿屋を惜しげもなく買い与えるおおらかな母、その後の茜の命を賭けた壮絶な苛めとの戦い、本物の芸に賭ける壮絶なエンディングと、読みどころが随所に散りばめられた文句なしの女流文芸娯楽作品。

recommend

悪女について (新潮文庫 (あ-5-19))
悪女について (新潮文庫 (あ-5-19)) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
公子という一人の貧しい女が中華屋の仲居からスタートして何百、何千という嘘を重ねて戦後の混乱期にのし上がる様を描いた作品。嘘を重ねると言っても、無論、それだけでは決して成功はしない。夜学に通って簿記の試験をパスし、自らの美貌を磨いて出会う男を翻弄し、汗まみれになり生き抜くさまは寧ろ潔い。とある事件後の週刊誌記者による聞き取り調査と云う一風変わった文体で綴られる全編は、時を忘れ、あっという間に読めてしまう。中でも、登場スr数々の大粒の宝石の描写は秀逸。「取材魔」の異名を取る有吉文学の中でも比較的軽めな現代もの。特に初心者にお勧めの一品。

recommend

女系家族〈上〉 (新潮文庫)
女系家族〈上〉 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
山崎 豊子
船場に続く大商家の物語。入り婿の父が突然亡くなり、残された三姉妹が遺産相続を期に豹変を始める。狡猾な大番頭、突然現れる妾の存在に、三姉妹は関係を結んだ男の入れ知恵や様々な駆け引きを繰り返し、遺産を減らさぬよう奔走する。団結した三姉妹と叔母が妊娠したと思しき妾を抑えつけ、懇意の医師が器具を用いて検査を始める妾宅での描写は、昭和女流文芸史に残る陰惨な情景と云えるだろう。

recommend

 (JUGEMレビュー »)

昭和初期の船場に三代続く女系の老舗足袋屋に生まれた男の半生を描く。女親に反発するかのように愛人を4人も囲いながらも商売に精を出す主人公。迎え入れた新妻の妊娠を探るために肥溜めを棒で掻き回す姑と大姑の陰惨な嫌がらせ、襲名披露の配り物がたった足袋一足だと聞いてケチだと馬鹿にする参加者を尻目に、実は踵の留め金具が純金製で帰宅した一同を仰天させるエピソードなど、船場の粋と意地が詰まった珠玉の作品。

recommend

針女 (新潮文庫)
針女 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
出征した帝大出の弘一が残した青春の遺書を胸に、パンパンや闇成金の持ち込む針仕事に打ち込む孤児の清子。彼女は過去に踏んだ針が体を周り運悪く跛(びっこ)になるというハンディキャップを持つ。復員した夫は戦争のせいで性格が豹変しており・・。パンパンや気違いといった現代では禁止用語の登場人物が行き交い、戦後の混乱期をそのまま原稿用紙の上に広げたような生々しい作品となっている。

recommend

連舞 (集英社文庫)
連舞 (集英社文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
昭和初期の日本舞踏の一大流派、梶川流の栄枯盛衰を描く。先代家元の妾の子に生まれながらも伸び悩む自分の踊りの才能、踊りの天才と謳われる性格の悪い妹、妹しか愛さない母に悩まされる青春時代。しかし、GHQ接収後のアーニーパイル劇場での歌舞伎ショーにてストリップを強要され、大逆転の末成功となり、家元夫人にまで上り詰めてしまう。忌わしい過去と出自に翻弄されつつも、過去をねじ伏せるかのように踊りに邁進し、遂に芸の道に境地を見出す主人公、月の直向な横顔が涙を誘う。

recommend

明治のお嬢さま (角川選書)
明治のお嬢さま (角川選書) (JUGEMレビュー »)
黒岩 比佐子
明治期の令嬢の実態を探る。たしなみ、学力、美醜の葛藤、結婚生活まで多岐にわたる。面白いのは多くの令嬢は今と変わらず贅沢品に執着したらしく、友人の持ち物を嫉む生々しい手紙なども解説入りで紹介されている。その他、当時の流行の髪型や美人術、痩せる薬などの広告資料も収録。

recommend

宮中賢所物語―五十七年間皇居に暮らして
宮中賢所物語―五十七年間皇居に暮らして (JUGEMレビュー »)
高谷 朝子,明石 伸子,太田 さとし
千代田の森の奥深く、宮中賢所に57年お住まいの神職の女性の半生を描いた作品。下界と分断された森の中で祈りを捧げる日々。厳格な穢れの区別(下界のものに触れると潔斎しなければいけない)、四足のものは食べてはならない、毎朝数時間かけて髪おすべらかしに結うなど驚愕の生活と共に、日本古来の自然に寄り添った質素な習慣を紹介する。

recommend

朝香宮家に生まれて
朝香宮家に生まれて (JUGEMレビュー »)
北風 倚子
渋谷・松濤の鍋島公園一帯は戦前、広大な鍋島侯爵邸であり、著者の住まいであった。大空襲で火の海になった屋敷を逃れ、昭和という時代を生き抜いた、旧華族のお姫様の生涯。

recommend

社長 島耕作(8) (モーニングKC)
社長 島耕作(8) (モーニングKC) (JUGEMレビュー »)
弘兼 憲史
言わずと知れた島耕作シリーズ単行本。長い経緯はさておき、弊店が表紙になっております。店主もタキシードでモデルを致しました。
是非お買い求めくださいw

recommend

梨本宮伊都子妃の日記―皇族妃の見た明治・大正・昭和 (小学館文庫)
梨本宮伊都子妃の日記―皇族妃の見た明治・大正・昭和 (小学館文庫) (JUGEMレビュー »)
小田部 雄次
佐賀藩主鍋島家令嬢伊都子。彼女はのちに梨本宮に嫁ぐが、明治から昭和に渡って77年間日記を残していて、その様相は「書き魔」と言わんばかり。初の洋行先のパリで買い物の様子や婚礼、即位式などの華やかな思い出を経て、戦中戦後の倹約の様子や時代に対する落胆ぶりなど。往時の匂いが漂ってくるかのような生々しさ。著者、小田部雄次の解説が当時の世情をわかりやすく補ってくれる。

recommend

写真集 酒井美意子 華族の肖像
写真集 酒井美意子 華族の肖像 (JUGEMレビュー »)
酒井 美意子
加賀藩前田家令嬢の酒井美意子。マナー講師として厚化粧キャラでメディアに登場した姿をご存じの方もいらっしゃるであろうが、彼女は戦前まで駒場の前田侯爵邸に居住していたことを知る人は少ない。莫大な財産と華麗な人脈を、膨大な写真とコメントで紐解く、いわば現代版歴史絵巻的な写真集。必読。

recommend

極楽商売―聞き書き戦後性相史
極楽商売―聞き書き戦後性相史 (JUGEMレビュー »)
下川 耿史
戦後の性関連産業を裏側の視点から取材した戦後風俗史。進駐軍専門のパンパン宿や性具の販売店、愚連隊、ゲイバー、カストリ情報誌、個室喫茶・・・。戦後の性に携わった人々の汗や息遣いが聞こえそうな一冊。

recommend

 (JUGEMレビュー »)

京セラ、auの創始者ににして仏門に入った稲森氏が、街の小さな碍子工場を一代にしていかに大企業へと成長させたかを描く。単なるサクセスストーリーに収まらない哲学や思想を散りばめた珠玉の一冊。

recommend

芝桜〈上〉 (新潮文庫)
芝桜〈上〉 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
我らが有吉佐和子先生の長編。戦前の花柳界を舞台に、二人の女が艶やかに力強く生き抜く。温厚で情緒的な梅弥、狡猾で気ままな蔦代。共に授かった類い稀な美貌を武器に、ただひたすら戦前、戦後の花柳界を生きる。花柳界独特のお茶屋の仕組みや旦那制度、一本や水揚げなど、判りにくい独自の世界がこの一冊でよくわかる。ストーリを彩る、旦那からの贈り物の三越謹製三百円の帯や、大粒の翡翠の簪、英国土産の巨大ダイヤモンドなど、随所に登場する豪華絢爛な衣裳拵えと、それを取り巻く年増女将との丁々発止のやりとりの描写は必見。店主のバイブルと同時に、不動の一位たる女流文芸作品。

links

profile

書いた記事数:1517 最後に更新した日:2024/03/25

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM