安すぎて怖い

 


まずはお知らせ。

母親の手術が2月にございまして、2/19(火曜)から2/21(木曜)まで、お店をお休みします。その間、京都に帰らせていただきます。

(脳梗塞なのですが、比較的軽度なので心配ないという事です。)

2/22日(金曜日)からは営業致しますね。どうぞ宜しくお願いします。


***


さてさて、その帰省に関してなんですけど。

たまの外泊で定宿にしているのが京都全日空ホテルという所。

そんなに旅行者の間でも噂にもならないような、中堅の中型ホテルです。
二条城の向かいにあります。


なんで実家に泊まらないかって、たまには僕だってホテルライフを楽しみたいのです。
プールで泳いで、ルームサービス取って、ビデオ見てバー行って・・

(とはいえ、そんなの実際はしないんだけれど。)

普段、僕には出張なんてあるわけないし、旅行は国内では旅館がほとんど、海外は現地の知人の家が多い。

たまにホテルに泊まりたくて仕方ない時があります。

そういうの、ある人多いと思う。


決して贅沢しないんだけれど、たまのご褒美。


で、京都の色んなホテルに泊まった結果、全日空ホテルに落ち着きました。

条件はプールがある所。

まずお値段の高い所はダメだった。

お金がもったいなくて楽しめない。無理してオークラに泊まっていたけど、オドオドしてしまって落ち着かなかった。(爆)


かといって安いところだとプールはおろか、付帯施設がない。ビジネスホテルはあくまでビジネス。最低プールとルームサービスがないと、ホテルライフとは言えない。

(こんな低レベルなこだわりでいいのかしら、、)

あと、最近の施設もダメ。僕はレトロなのが好きだから最新のとこはダメ。旅情がなくなる。昔のままの流行遅れで良い。

あと、繁華街から遠いとダメですね。飲むと電車なくなるし、宝が池プリンスなんてまずたどり着けない。


文句ばっかり言ってたら、全日空ホテルに辿り着きました。


もー、凄くいい中規模のわりと古めのホテルです事。

二条城の前という絶好の立地。お城の奥です。


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凄い微妙なデザインのロビー(何と巨大な滝まである)、に、

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いつ行っても絶対に貸切なレトロなプール、ジムやサウナ、大浴場もある。


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決してバカにしてないんです。よくぞ、こんな立地の良い中規模な好いているホテルが残っていてくださったとは。それにこのホテル、とっても気さくで、清潔です。東京でいえばオークラの旧館をちっこくした雰囲気ですね。


ちなみに、僕の予算は朝食付きで一泊12000円まで、(可愛いでしょ)ここはもうちょっと高い。

安いプランもあるみたいなんだけど、1室2名以上だったり、結局埋まっていたりであんまり使った事なかった。なので定価では僕にとっては高い。

でも、プールで泳いでバスタオル使いまくってジムで運動して、朝ご飯沢山食べて昼飯を浮かせたら、、と、無理にシュミレーションしてはここ最近の帰省では泊まっていた。




今回も3泊ですので、新幹線で京都往復とホテル3泊で、
合計63000円。

うーん、高いよねぇ。。。毎回の事なんだけれど。


で、ネットでどうにか安くならないか調べていたら、何処かの知恵袋みたいなのに、楽天トラベルっていうのの飛行機プランが安いっていうので観に行ってみたんです。(ステマじゃないですよ念のため)


そうしたら飛行機(ANA)往復と宿泊が3泊で合計37400円!!



何でこんな安いの??

今まで知らなかったのが悔しい・・。普通にホテルはホテルのサイトからm飛行機もそれぞれで予約してた。

でも、どうやったこの値段になるんだろうか。なんで半分近くになるんだろうか。

どう考えたって空を飛んだ方が新幹線より高そうなのに。誰が損してるんだろう。


ちょっと連泊の日程を操作しながら、宿台は幾らに設定されているのか?と調べたら、大体6000円くらいだった。飛行機は片道10000円くらいかな。しかも飛行機、マイルも50%だけど貯まるらしい。

儲かるのかなぁ。。


みんなこういうの知ってるの??よく使うの?

知らなかったの僕だけでしょうか・・・?



これからは宿付き航空券で旅行します。トホホ。




昭和レトロ探訪〜高円寺ルック商店街


お久しぶりの昭和レトロ探訪。今回は商店街です。

僕は商店街が大好きです。


何でもそろう便利な一軒のお店より、鄙びた不便な商店街。


昔から引っ越しの際には「商店街があるエリアが希望です」と付け加えたもの。残念ながら僕の住む街には商店街がありません。なのでちょっと淋しさはありますね。

さて、今回の高円寺ルック商店街。JR中央線、高円寺駅を真南に進むと、徒歩15分くらいで営団地下鉄丸ノ内線新高円寺駅に着きます。

その、高円寺界隈を南北に貫く長大な商店街。僕の大好きな商店街の一つです。

ちなみに、僕は色々なマニアであるのですが、特に

レトロ商店街の中にある

レトロ銭湯
レトロ金物屋
レトロ床屋

が好きで仕方ないです。舐めまわすように眺め、そして盗み撮りをします。

飲食業種でいえば

レトロ豆腐屋
レトロ蕎麦屋(食堂系)
レトロ焼き鳥屋

にも目がありません。歪んでいたり、溶けそうな佇まいだと、我慢できず盗み撮りし、ひどい時には飛び込みで入ったりもします。アワワ。

今回は南側、新高円寺から突入です!

(今日のは2時間前くらいの探訪、取って出しになります。ホヤホヤ。)



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今日は隠し撮りが多いので、携帯カメラでのご案内となります。



この商店街、商店街的な商店街であると言えよう。老若男女、どんな業種も飲み込む寛容なまでの一筋の道。

下北沢商店街ほど若さはなく、代々木上原界隈ほどあか抜けない。浅草雷門近辺のように観光化されていない割には、幡谷水道通り商店街より洒脱。




商店街にありがちな、ナチュラル系女子の好む雑貨屋。たいてい、近隣の天然酵母パン屋、オリーブ系古着屋と仲が良かったりする。

最初、そう思ってナメて入ったら、かなり気合が入っていた。すいませんでした・・。
その後はたまに通わせて貰っています。

そこいらのナチュ系雑貨屋とは違う、気合の入ったお店。

なんとなく、パリの雑多な香りがする。とても心地よい雑貨屋さんです。


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もう少し行くと交差点の角に薬局。

三角屋根の洋館風。可愛い。悔しい。

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店頭にはマトリョーシュカの中身のような御婆さんがお二人。(ご近所さんかな)
楽しそうに話している。ドイツの田舎の街角みたいだ。

買い物をするフリをして近づいてみた。会話の内容が聞こえる。

どうやら、懇親会のカラオケ大会で他所の奥さんが自分の持ち歌を奪ったのが許せないらしい。しかも知っててやったのではないか、、、という内容(汗)



まあまあ、仲良くねー。



帰りにタバコを買う。煙草屋の小売ブース、なぜか愛おしい。


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もう少し先には本屋さんと電気屋さんが並びます。

アマゾン、ブックオフ、何もない時代からやっていらしたんでしょうね。ずっしり落ち着きがあります。


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床屋さん。懐かしいサインランプ。とっても清潔そうなお店。

その横には焼鳥屋さん。


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おっと!また妙なお店が。

ホテルの払い下げ銀食器が売っています。上段左から二つ目の「スープチューリン」を二個、購入。

蓋も付いていました。磨き上げてそのまま自家製ポタージュを入れるもよし、冷やしたサングリア、イチゴを山盛り盛ってもいいな。


オアシスを入れて薔薇を活けても昔風で良い。



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【参考画像】

こうやって使います(大阪綿業会館・グリル)

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カレーパーティーもええな。


そういやお昼ご飯食べてなかったな・・・。っと。


もう、食べてみたいお店がいっぱいある。

時代劇のような蕎麦屋、アンティークな焼鳥屋さん、食堂、ドリフのコントのセットのような中華屋さん・・・。いかりや長さんが入って行きそう。


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バカにしているわけではなく、真剣にどれも愛おしい。

迷うわぁ。




と!!!!そこに、このストリートで一番香ばしいお店が!!

稲荷寿司専門店。

お名前は検索に引っかからないように載せませんが、宝橋のたもとにあります。

やっぱここでしょ。でも怖い。

でも、一生来ないかも。


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えい!!っと飛び込む。



店内。


大将に細巻きを二種、二本づつお願いする。なんだ、優しい。普通のお店じゃん。

(僕は若い頃、貯金をおろしてカウンターの鮨屋に勇気を出して行ったら、シッシッと犬の様に追い出されてから、トラウマになっているのだ)


待っている間に店内を盗撮。

渋すぎ。お酢と経木、木造家屋の匂いがする。テキパキした大将、フォローする奥さん。


当り前さがいちいち素敵。

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しかし、創業60年って!!チャキチャキと、大将と奥さんが用意して下さる。

チェーン店やコンビニのお寿司が悪いわけではない。でも、ちょっとの興味と勇気があったら、こういう老舗に入ってみようと思った。

数年の職歴のパートさんと、60年の職人さん。少し高くともやっぱ後者を取りたい。

お値段は鉄火巻き300円、かっぱ巻き200円。




開店当日のチラシ。フォントが素敵です。

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程なくして完成。

昔ながらの包みに、良い匂いのする包み紙。

まさに、サザエさんの波平さんが子供たちに買って帰る、あのお寿司の形。もっといえば、向田邦子ドラマのお父さん役の杉浦直樹が持って帰る、あの包み。


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そういやうちの親父もこんなの持って帰っていたっけなー。懐かしい。

プラパックに輪ゴムよりはちょっと得した気分ですね。





僕も真似をして、昭和の頃のお父さんのようにお寿司をぶら下げて、ちょっとだけ千鳥足で歩いてみました。

そういやもうそんな歳。

でも、悪くないです。



そんなこんなでJR側に到着!ゴールイン。


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***

そうそう、僕の店内のヴァイオリン、一台増えました。春ごろ、頂いたお仕事で某大使館のプールサイドでアンサンブルで弾く機会がありそうなので、野外用にどーでもいいのを安く譲って頂きました。

(またそのネタはいずれ書きます)

それを合わせて、ヴィオラもまとめて整理して吊りなおしてみました。

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弦楽四重奏の楽譜も5曲ほど、購入しました。

居合わせたメンバーのタイミングが合えば、お店で弦楽四重奏が聴けるかも知れません!(聴けないかもしれません。)

4月の8周年も、弦楽合奏を店内でやってみたいと画策しております。カーテンが開いたらタキシードの男どもがズラリ!みたいなのやりたい。


お楽しみに。



うちの店も活気のあるレトロな商店街みたいになればいいなぁ。




おしまい。


本日水曜ですが店あけます。

インフルエンザ分のあなうめ出勤です。

 宜しかったら顔を見に来てやって下さいね。

大雪なのでお休みさせていただきます・・。

 



最近休んでばっかりですみませんでした。



しかも、さらに輪をかけて、今日もお休みいただきます・・。


付近には人の気配がないそうなので、今日も家で暖を取らせていただきます。


病み上がりなので許して下さいね。


皆さんも足元には気を付けて下さい・・・。




シンスケ

すっかり良くなりました。



お陰さまで、すっかり良くなりました。

何事も嘘のように元気です。色々ご心配をかけましたが、今日から営業致します。

お医者さんの言いつけを久しぶりに守ってみました。5日も経てば感染力は低いとのことなので、
大丈夫だと思います。

様子見の営業なので遅くまでは開けませんが、それでも良かったら覗いてやって下さい。

火曜日まで通常営業、水曜日はいつも通り定休日を頂きます。


どうぞ宜しくお願い申し上げます。



シンスケ

インフルエンザ二日目。

 
昨日は調子こいて料理などしたため、その後、かなり具合が悪くなってしまいました。w

お薬の効果に波があるようで、一時的に凄く回復して(普段より元気じゃないかってくらい)その後、寒気と悪夢に襲われたり、とにかく劇的に変化します。

いままで20時間くらい、伏せっていました。

その間、いろんなバージョンの悪夢が10本立て、お正月ロードショーです。最低。


いつも見る悪い夢とは違って、インフルバージョンはかなりイカれています。

ガラスで手を切る夢とか、そういう他愛もないシーンなんだけれど、切れる所が拡大されて、しかも凄いスローでマクロ映像が再生される。そういうのが延々続く。

音も「ドクドクドク」みたいなの。

起きたら汗びっしょりで、水分補給。


インフルより夢遊病になりそうだよ・・。





そうそう、昨日作ったのは関西風のお雑煮。

白みそに大根、人参、里芋。餅も入りますが今日は入れていません。

それを温めながら、それだけを食べます。これで十分。珍しく食欲がないのです。


ソファーで毛布に包まり、映画なんか見ながら寝たり起きたり。たまに体を起して毛布を巻きつけたまま台所で白い雑煮を啜る。

妖怪「雑煮すすり」です・・・。






んで、今日はかなり具合が良くなりました。でもまだ油断は出来ない。それに、感染させる力が強いので、まだ人前に出てはいけないとの事。

週末にお店を閉めるなんてありえない。信用的にも、売上的にも・・。けど、万が一にもお客様に感染させたら一大事です。取り返しつきませんから。

今週一杯は隔離政策というわけで、すんません。





家ではやっと動き出しました。とはいえ、お布団を干して軽く掃除してから、またNHKオンデマンドでドラマ見たり、youtubeで音楽聴いたり。

割と元気なのにお出かけ出来ないって淋しいですね。

気のせいか伴侶もあんまり家に帰ってこないような・・。当たり前か。


まだ微熱もあるので、頭使わない音楽が一番体に良いですよね。

こういう時にややこしいのとか、メッセージが強いもの聞くと頭がおかしくなります。


youtubeにて。

バッハのフランス組曲が素晴らしく良い。悪夢を消し去る春の息吹か、はたまた神の福音かってくらいに良い。

シフの演奏会より。しかも暗譜だなんて・・。



中でも5番のアルマンドが良い。(50分30秒辺りから。)これは是非チェンバロで聴きたいところ。

と、youtubeでチェンバロバージョンを探していたら、何とも自然な映像を発見!



これは楽器屋さんのお兄さんに弾いてもらっているのか。なんだか音が愛にあふれていて、涙が出そう。熱のせいかもだけど。。。

そういや、小さいころからチェンバロが好きで仕方なかった。最初の出会いはアニメ、キャンディキャンディ。OP曲の前奏がチェンバロなのです。若いのは知らんだろうけど。


店でチェンバロ弾けたらいいなぁ・・。とは前から考えていた事。

例えば、シャンパンが開く前とかに、さっきのアルマンドをさらっと短く弾いたりしたら喜んでもらえそう。(お金目当てとかじゃなく)

オペラのレチタティーヴォも出来るし、チェロのMくんとフルートのDくんと不気味なメヌエットとか出来る。



でも、チェンバロって大きいよね。グランドピアノくらいある。さらに時代をさかのぼれば卓上のヴァージナル、スピネット、クラヴィコード・・・。

あ、その手があった!


っと検索かけてみると・・



ギャー!!!!見つけた!!


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国産のオクターヴスピネット。

お値段、43万ですって、奥さん。高いな、オイ!

全長80センチ、重量7キロ。これならカウンターの上に置けるし、仕舞える。

どーしようかなぁ・・・。

43万って。ジントニックを614杯売ってやっとの金額(しかも仕入れ別)

モヤモヤモヤ・・・。



天井から吊るして、レトロなスイッチ押すと定位置に降りてくるとか楽しそう・・・。





まずは体調直しますね・・・。


週明けにお会いしましょうね。僕は元気です!

インフルエンザでした(涙)

 
あんまりにも具合が悪いので、珍しく病院に行きました(病院嫌い)。そうしたらインフルエンザ認定を受けました!

開業以来も含めて、もう10年はかかんなかったんだけれど。




インフルエンザと判ると、なぜか元気が出てきました。スツールに座って簡単な料理作ったり。

あと2日は感染能力が高いらしく、お客さんに移したら大変。

暫くは家で大人しくしております。


今週いっぱいはお休みとさせて下さい。







最近の薬。これを一度に二個、吸引すると劇的に治るという話。

毎回知らない事ばかり、医療もどんどん発達しているんですね・・。


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皆さんもお気を付け下さいね!



昔はみな、美しかった。

 
そりゃ、若い頃は誰だって美しいもの。

若さは美しいけど、美しさ=若さ、ではないと思っている。


けど、けど・・  若さが美しいのには間違いはない。世の中絶対普遍の真実。



前にこんなブログも書きましたけど、美しい若さは何よりも素晴らしいもののひとつです。


というわけで見ていきましょう。

今回は酔っているのでテキスト少なめ、写真が多めの手抜きです。




***


我らが美輪センセイ。

現在はご存じのとおりイエローヘア。

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昔。ルモンド紙で一面を飾ったという逸話付きの写真。


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素晴らしい美貌。気品と同時に強さがあります。さすが、新聞に「国賊」と書かれても「お好きに仰って」と切り返したという、当時。

今だってお美しいです。


映画界から。



世界の三船敏郎

なかなか強面のシブい親方風ですね。

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若い頃はどうでしょうか・・・。




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はい。降参です。


僕も来世はこんな顔に生まれたいっす。
いいなぁ・・・。


では、もう一人の銀幕のスター、三國連太郎さんはどうでしょうか。いわゆるスーさんですね。


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うーん。恰好いいです。

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こんなのもありました。役者だから当たり前ですけど、全く表情が違いますね。

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所変わってソ連代表選手、スターリン。

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若い頃。


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んー、恰好いいですね。ちょっと屈強そうな中にもナイーヴな感じです。
チェックのストールもイケてますな。





では、続きまして・・日本代表、広田三枝子さま。通称パンチのミコちゃん・・・。


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あれ・・。れ?

昔はどうでしょうか・・。

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わお!!超キレイ。まるで人形のようです、、、。



その昔はどうかなぁ・・。


あれれ!太いっ!パンチのミコちゃん!!
でも、健康そうで素敵ですね。

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えいっ!ついでですから、ちょっと前はどうかな!

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ぎえ!もうちょい前は??

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ぎゃー!何だこの蚊帳みたいな帽子は・・。デヴィ〇人にそっくりだし・・
先生が一緒の人なのかしら・・・。

(画像がどんどん小さくなっているのは偶然です)


若さとは関係ない磁場で変貌を遂げられておられる様子です。




んと・・もう少し、身近な所では・・。


ピース又吉さん。(お笑い芸人)

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昔はこんなだったらしいです。


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売れる前のコンビニアルバイト時代、らしい。


なんか爽やかですねぇ・・。こっちの方がモテそうなのに。

でも彼の事だから狙って気持ち悪い作りにしているんだと思われます。




さて。


何が言いたいかと申しますと。

前回の開店日記にも書いたのですが、開店から半年でかなり太ってしまいまして。ストレスというのもありますし、夜中の愉しみというのもあってか、食い過ぎたんです。


で、年の初めに、僕は誓いを立てました。

今年こそはダイエットします。クドクド実況とかはしません。食ったものもアップしません(ネタ以外)

写真がモノをいう、それで十分じゃないですか。






そしてワタクシ。




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ニヤリ。



はい、僕だって昔は若かったんですよ・・・

それに細かった。



28歳、お店を出す前の年。

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・・・・。




***


昨日からジムでフリーウェイトとランニング開始です。



はい、黙って頑張ってみまーす!


戻れるかしら・・。



おやすみなさい。



不定期連載〜開店日記その6


8か月振りの更新となります、開店日記。

前回はカウンターが仕上がった所まででしたかね・・。(もう忘れたよ・・)



入口右側にヒューズボックスがあって、そこが恰好悪いというので手持ちの棚をくりぬいて付ける事にしました。収納力も上がるし一石二鳥、のはず。


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ここに棚を破壊したものを付けます。僕が22歳の頃に京都のブルーパロットで値切って買ったケヤキの安物の本棚!!


カポッ!

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おお、それらしくなりました。その後、オーディオと缶詰ストックが収納される事になります。


酒棚の左側、窓の部分も塞ぎます。コンパネをカットしたものをはめ込んで、そこにホームセンターで買ってきた換気扇をはめ込みます。

そう、ここは窓だったんですね。今でも外せば窓が開きます。当初は「スイッチを押すと電動で酒の棚がスライドして、窓が開いて魚の水槽か鳥小屋が現れる」というプランを目論んでいたんですけど、予算の都合で即、却下。

仮の配線で換気扇が勢いよく回っています。この頃は配線が整っていなかったので、天井のスポットライトに分配機を付けて電動ドリルを充電したり、換気扇を回したりしてかなり賑やかな光景でした。


まさにタコ足配線。


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あれれ、どこかで見た光景だな・・?

戦後の二股ソケット、下町のお茶の間を彷彿とさせる光景でした・・。

(映画・キューポラのある街 より)
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カウンターはオイルステインを塗って古色を出して、サンドペーパーで磨きました。


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そこに光沢のある油性ニスを塗ります。


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塗るとこんな感じ。

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内側から。

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塗っては乾かし、また塗っては乾かす。


そしてピアノを弾く。

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この頃は嬉しくてピアノ弾いたり、一人シュミレーションしたり、なんせ自分の写真ばっかり撮っていましたね・・。

無邪気ですこと。しかも細くて若い。




もしタイムマシンがあって、この頃の彼に一言掛けられるとしたら

「オマエ、この後ねぇ、ストレスで激太りするからな。ま、せいぜい楽しんでおけよー」

とでも言ってやりたい。





カウンターの中に配線を取ります。

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今は更に増えて、コンセントが18箇所くらいに分かれていますが、ブレーカーが落ちないのはこの頃に電圧計算して、容量をたっぷり取っておいてくれた友人のお陰です。本当に感謝。

冷蔵庫
ビールサーバー保冷機
クレジット端末
オーディオアンプ
蓄音器手元灯り

果汁絞り器
IPHONE充電器
IPAD充電器
カメラ充電器
WI-HI
ブルートゥース
ブザー 
ベル
バンカーズライト×3
クリスマス用イルミネーション×2

カウンターの中でもこれだけあります。
昔は電子レンジやわけのわからない小道具もありました・・。



さてさて。そんなこんなでかなりお店っぽく仕上がりました。




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いや、本当は僕もこのくらいシンプルなのが好きなんですけどね・・。でも有りがちな店とも言える。

脱サラして高円寺あたりで始めました、本棚のBRUTUSを読みながら、エスプレッソもどうぞー、みたいな。

まあ、それもアリだけど。

僕にはもっと毒と猥雑さがないとダメです。あと、子供の頃に憧れた大人の秘め事のような情緒、古き良き含蓄。



因みに昨日の店内。

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・・・。壁が見えない。モノが増えただけじゃん。

含蓄も情緒もそんなにはないような・・・。




まあ、今後に期待、という事でいいでしょう。


次回の連載は未定ですが、食器を買いに行ったり、アンティークを競り落とすような話が続く予定です。
この頃は迷走気味だったので、今振り返るとダサすぎて捨ててしまったものばかりです。あんまり書きたくないんですけど、また忘れた頃に書きます。



そして、今年からツイッターを極力連絡事項くらいに留めて、書きたい事はこちらのブログに書き殴って参ろうと思います。

ツイッターで書くと、ブログを書いた気になるので筆不精に拍車がかかります。遡っても見られないので日記的にもこちらの方が有効ですし。

あと、去年頂いた言葉なんですが、日本中はもとより、世界中にいらっしゃるお客さんがたまに覗いて下さっているそうです。本当に嬉しい限り。

更新する事によって少しでも新宿の香りをお伝えできれば、なんて思っています。

回数が増える事によって、馱ネタや雑記的な事柄が増えます、多少はお許しくださいね。



***


馱ネタはこんな感じです。





昨日はご褒美にたらば蟹を買って来て、例のアルミ鍋で一人しゃぶしゃぶをしました。御供には自作の紅葉おろしも添えて。

たらばは高くて沢山買えなかったんで案の定食べ足りず、また冷蔵庫を探ってたら「かにかま」が出て来ました。

食べ終えた殻に詰めて、義足タラバにして食べてみました。

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まずかった。


多分、一事が万事、こんな調子です。

失礼しました。




あけましておめでとうございます

 
明けましたね、2013年。

どうぞ今年も宜しくお願い致します。





僕はお正月が大好きです。どんなに色んな事があっても、一度パチッと切り替わるような、あの感じが好きです。

この四年くらいは自分を見つめ直す一日、ということでお店も閉めて、自分と見つめ合う事にしています。

とはいえ、食って飲んでテレビ観て、人間のクズみたいな夜を過ごすわけですが。

まずは魚介類を買い込みます。後はスーパーのお刺身パック、かずのこ、棒だら、いくら。

今年はネットでおせちを頼んでみました。三段で8880円、冷凍で宅配、盛り付け済みです。

贅沢なものですが、やっぱりお母さんが作ったのには全然叶わない。一人で食べるものでもないですね、、。来年は却下です。

日本酒に缶ビール、それとメインの鍋の支度。

いつも、卓上コンロで一人鍋をします。一人鍋はいいもんです。好きなタイミングで好きなものを投入して、3時間くらいかけてダラダラ頂きます。

今年はずわい蟹を買って来て、ゆっくり頂きました。カニ大好き。

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見切れています (汗)

このチープな感じの鍋が大切なんです!アルミのレトロなので500円でしたが、これじゃないとダメなんです、僕。


一人用土鍋なんかお洒落な雰囲気が出るに決まってるけど、そうじゃないんで。

何がかっていうと、それはズバリ、「働く大人の夜中のご褒美」。

小学校ぐらいの頃どういう経緯か忘れたけれど、お父さんに「養老の滝」ってチェーンの居酒屋に連れていかれた事があった。

割と猥雑な繁華街の怖くて暗い小路にあった。

タバコは煙たくて、一刻も早く家に帰りたかった。僕はふてくされてジュースかなんか飲んでたんですけど、親父は構う様子無し。

色々つまみながら鍋セットで一杯やっていました。

その鍋セット。すごく美味しそうで、小さなセコいアルミの鍋なんだけど、生意気に肉と魚介にキノコまで付いていた。蛤なんかまで入っていたかもしれない。

たしか、カウンターからガス栓が出ていて、小さな琺瑯のコンロがついてたような記憶がある。

なんだか美味しそうで、しかもそのコンパクトさに一目惚れした。

大人の労働者だけの密かな愉しみ、これこそがアルミ鍋に詰まっていたんじゃないか。大人になって早く食べたいと、心に誓ったものでした。わざわざこの鍋を探して、未だに愛用しています。


年の初めにどーでもい話・・・。


どーでもいい話ついでに・・。

そんなこんなで、鍋を開始したものの、あいにく紅葉おろしを切らした様子。大好物なんですけど、買いに行く気はしない。家にいるのに飲んだら、絶対に動きたくない。


紅葉おろしか、せめて柚子胡椒がないと、なんだか締まりがないように思うのは、年末だからだろうか。


どうしても買いに行きたくない・・・・・と葛藤していると、たまたま刺身のつま(大根)と視線が合った。



「いやいや、それはさすがに、、。いい歳して、まさか、、」


と冷笑しつつ、冷蔵庫に人参の切れ端、納戸に鷹の爪が転がっていた。引き出物でもらったカタログで注文したミルもある。

自分を騙しダマシ、それらを合わせて粉砕する事に・・・。

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恥ずかしいんだけど、素晴らしく美味しい紅葉おろしが出来ました・・・。ちゃんと十分、紅葉おろしの役目を果たしてる。敢えて辛くしてみた。

ツマって、、恥ずかしいけど、、。

スーパーが遠い地方の方、面倒臭い方など、お正月に是非お試しください・・。




***


それはさておき・・。

お風呂に浸かりながら想いをめぐらしておったんですが、結局、僕がやってて楽しいのって、物を作るプロセスそのものなんじゃないか、と。

美味しい出来あいよりも、作る事そのものが楽しい。結果やおもてなし感かどうかも忘れるくらい、作っている時って楽しい。

家にある捨てるようなものを組み合せて再生させられたのなら、更により楽しい。多少粗い出来でも、二回目の挑戦の時には上達してる筈だし。



「制約のなかで、限られた材料から産み出される、割と本格的な雰囲気を持つもの」

まさにコレが大好物。




***


昔、20歳くらいの頃に京都のあるカフェでバイトをしていました。京都では割と有名なお店で、町屋を改装した店内に、レコード屋や自転車屋、英会話教室にデザイン事務所、などなど、青年の夢をそのまま形にしたような温かいお店だった。

恐ろしく芸人揃いのお店だった。今思えばそもそも、そういう人が集まって作ったお店だったんだろうけど。

そこのかくし芸大会が秀逸で(当然僕もいろんな出し物に駆り出されたんだけど)二か月前くらいからみんなでコソコソ練習して出し物をやる。

そこに、ある常連さんが落語をやりたいっていうんで、じゃテーブルを積み上げて高座を作って、そこに座布団を敷く事になった。

それじゃお囃子も付けちまおう!ことになって、そこの社長が若いころに齧ったらしい三味線、僕が吹奏楽でフルートをやっていたので近所の寺町の土産物屋で買ってきた横笛をあてがわれた。自転車屋のジャンべ兄ちゃんはおもちゃの陣太鼓みたいなのと金属の灰皿だか自転車のベルだかを叩いて、チンドン係。

それを落語の方には内緒で練習しておいて、当日ぶっつけで驚かしてやる事になった。いわゆるサプライズ。

曲は童謡の「結んで開いて」でした。何でかといいますと、高座名が「卑猥亭ピンク」さんだったので、お話の内容に合わせてちょっと色っぽい曲にしようという事になって。ちょっと活字では説明が難しいんですけど。汗


さて、営業後に深夜練習。最初は微妙な出来だったんだけれど、慣れるとどんどん提案し合ってアレンジする。入ったばっかりの僕とLOVE&PEACE兄ちゃんと社長の三人が朝までピーヒョロやる。

知らない人が通りかかったら芸者さんのお座敷かかってるのかな?思うような音の厚みと情緒。

毎晩の特訓に加え、どんどんアレンジして、最終的にはかなりスッキリと洒脱な仕上がりになってしまった。

結局、当日、お囃子はバカ受けでした。落語のお話本体より受けてしまって、大変申し訳ない事になってしまったんですけど。

本当に良い思い出です。楽しかったなぁ。

(この手の話は他の職場も含めて200個くらいありますのでまたいずれ)


このブログの中の僕の書籍紹介の中の「南の島に雪が降る」はまさに大先輩のお話です。どうぞ読んでみてくださいね。

・・・思い返せば学生の頃から音楽室で、今のお店でやっているのと全く同じ遊びをしていました。
他のバイトの頃も前職でも同じ。

きっと、このままいけばいいんでしょうかね。

今年はもう少し羞恥心が取り去ればいいんですけど。もうすぐ8年なのに、まだお酒に頼っている自分が居ります。

日常の中にちょっと楽しい事を。お酒なら音楽がピッタリだし、ひと手間かけたら更に楽しい。それでちょっとだけニコッとしてもらいたいのです。それだけでいい、ささやかな望みなんですけど。

さて、それを踏まえて。今年はどんな年にしようか。

まずは2013年も面白おかしく、楽しく、かな。


後は、あんまりプリプリ怒らないようにもします。w   すいません。


今年も宜しくお願いしますね。




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