本日日曜日、お休みします。



急な事で申し訳ありませんが、本日、所要が長引いてしまいまして、お店をお休みさせていただきます。
明日月曜からは通常通り8時からオープンします。

ちょっと先ですが、GWも水曜日以外は毎日営業します。


どうぞ宜しくお願い申し上げます。


店主


はい、切り替えていきます!

 
さてさて。

前回のブログ、ちょと非公開にしました。あんまり不安な内容なのも何かと良くないと思いました。

しっかり眠ったら色々クリアになってきました。コメント頂いたMくん、そのほかの方、またメールしますね。

またまとまったら日記に書きますが、自分で作って進めた船だもの、自分で舵取りするしかないのだ。それでいいと思う。

仮に、船のルールに矛盾があったとしても、それを受け入れて下さる方と今では毎晩、こんなに賑やかにやらせて貰っているんだもの。素直に信じて、身を任せてみようと思います。結果オーライ。


結局は今まで通り、という事でやってみます。


今日から週末ですし、楽しく頑張ります。


寒くなるので皆さま、防寒にはご注意くださいね。



シンスケ


「察しておくれやす」の限界



前回のブログの続き。


ものすごい面倒くさい文章なので、バカバカしいのがお好きな方は飛ばして下さいね。
出勤前とかに携帯で読まれている方も、具合悪くなるかもw


***


京都風にいうのなら「察しておくれやす」。つまり、張り紙を貼ったりいちいち説明したりしていないけれど、どうかこちらの思いをそちらさまで感じて、予想してください、というもの。

悪く言えば、「いちいち言わせんなよ」だろうか。すごく悪い響き。汗


それはお店のお客さまのチョイスにおいても、自分のセクシャリティにおいても共通の認識でした。




いままでブログでも書いていない事がいっぱいありました。今後も書くつもりのなかった内容。


つまりは僕はゲイで、同じくゲイのお客さんが大半を占めているという事。
そして、僕はこのデジタルの世の中に、昔あったような古風なゲイバーをしたいと思っているという事。


ふう、スッキリした。




実はここのブログを読んで下さっている中に、僕の家族も含まれます。伴侶の家族もいます。だから、あえて書かなかったし、書く必要もなかった。


ちょっと、今日の日記はそれを書かないとこんがらがるので、敢えて書いてみた。



今までは文字通り、「察しておくれやす」なのです。

けど、それが混乱を生む場合、やはりはっきり言わないといけない時もあるのかもしれない。


昨日、ブログに書いたような内容の話がたまたま今日、常連さんとのお話に登りました。どういう基準でお客を選んでいるのか、ということ。

その会話の中で、僕はやはり、自分の基準でお客さんを選んでいるという話をした。勿論大半はゲイの方で、少数の女性も含まれる。その基準は僕にしか分からないもので、説明できないし不公平だけれど、察して欲しい、と。

それに対してある方が仰った。「大切な友人を好きなバーに連れて行きたいと思うのはいけないのか、現に女性は来ているのに、僕の友人はだめなのか。判るように数値化してほしい」と問われた。

そのお客さんは、前に女性を連れて着ていらしたんだけれど、僕が少し苦手だったのでその事をお話したときにそういう会話になりました。

これには正直、うまく反論出来なかった。

今までの説明だと、「僕の友人の女性はOK」と一律答えるようにしていた。これはとても正確で、曖昧な、逃げ場のある回答と言える。

ただ、やはり数値化出来ない。「ちょっと友達なら?」とか、「そもそも友達ってなに?」と、どうやっても白と黒の間の部分が生ずる。

この話はちょいと後で。

***


そもそも。どうして女性を限定する動きになったのか、そこから順序立てて説明しないといけない。

元々バーを始めた時は、ゲイバーだなんて思っても見なかった。寧ろ、ゲイバーなんて男子一生の仕事ではない、と勝手にゲイバーとカテゴライズされることを頑なに拒否していた。

当然、お店は男女、老若男女入り乱れての営業。でも、ゲイの人は7割超えていたかな。

ただ、5年ほど過ぎた頃からだろうか。自分の中に使命感というのか、不思議な感覚が芽生えるようになった。「実は味のある、素敵な仕事じゃないんだろうか、ゲイバーって。」というようなもの。

同じくして、インターネットや携帯アプリで男性同士が出会えるようなシステムが、この近所の、ある意味でいう世の中を席巻しだしていた。近所の飲み屋は、そのデジタル化によって失った売上を埋めるために積極的に一見さんや女性、団体を受け入れ始めた。それは当然の流れといえようか。

それどころか、店主のゲイキャラクター、ひどい場合はお客さんを売り物にして、暇な主婦連中や冷やかしのようないわゆる「観光客」から商売をしていた店もあった。

僕の例で判り易く言えば。個人的に飲みに行く店のドアを開けた瞬間、カウンターに女性の団体が居て、店主がすかさず「はい、ゲイの子来たよー、お待たせ!みんな質問どうぞ」といわれた事があった。

僕はどんなに人と放すことに餓えても、こんな状況は御免蒙りたいところだが、背に腹は代えられないのか。

これが理由じゃないにしろ、実際、似たようなことは起こっており、少なくないゲイバーから人が離れて行った。多くのお客さんに惨状を聞いたし、極端ではあるけれど、これは紛れもない事実だと思う。

この一連の流れ、どんなに生活の為だとは言え、僕の目から見れば明らかに、今までのお客さんへの裏切り行為で、育てたものを一瞬で破壊する行為に他ならないと思う。

この辺りから、ちゃんとしたゲイバーが新宿にないと、なんとなくダメなんじゃないかな、と思うようになった。損得や見栄ではなく、ちょっと引き合いに出すのは失礼だけれど伝統工芸や古典演劇継承者に似た想いなのかもしれない。


「こんな素晴らしいものを僕の時代で廃れさせるのはあまりにも忍びない」・・・そんな感じ。

確かに使命感は感じた。


そこで。

次に、ゲイバーの条件とは?という部分にブチ当たる。

まずは僕がゲイであるという事。ゲイが多い客層(というかゲイオンリーまで幅は色々)。
まあこれは基本。別にメニューが何とか、会話がどうとか、そんなのは何でもいい。

次に起こる問題は、女性との兼ね合い。つまり、共存できるのか、させるのか、という問題。

なかなかゲイというのはいろんな人種がいて、女性と仲の良い女性的な男性、女性と仲がいいけれどとても男らしい男性、女性アレルギーさながら女性を嫌う半面、とても女性的な男性(笑)、女性との・・・。もう、数えきれない。

平たく言うと、女性ともワイワイ飲めるゲイもいれば、普段ゲイであることを色んな事情で隠して生きている方が、プライベートくらいはお仲間とだけ打ち解けたい、そういう人もいるという事。

多数決でも決められないし、傷つきやすい人からの意見を採用しても、結局はみんなの幸福には結び付かない。民主主義や多様性ってそういうものだと思う。

では判断は何処にゆだねるか、それは店主であるシンスケの裁量にかかってくる。

話を女性に戻します。

僕にとっては女性との共存がいちばん難題なわけで、実を言うと居ると必ずダメか、というと、決してそうでもない。

特にうちに限って言えば、厳選されたナイスなキャラのいい女が少しの割合で混じっていると、とても流れがスムーズだったりもする。これは経験談。

(スイカに塩をかけたら甘く感じる、のと似てるかも。うう、違うかな・・・。)

あとは、素敵な演奏家やソプラノ、アルト、お友達の芸者さん。これも女性に限られる。皆さん素敵な人達です。だから是非、いらしてほしいとも思う。


僕と気の合う女性が少し、居て下されば嬉しい、そんな所だろうか。

ただそれは明文化できないし、説明つかないので、結局は「察しておくれやす」に辿り着く。


僕が選びますから、そのかわり責任とりますから、ちょっとは女性OKですよ。って感じです。

っていうのが昨日までの話。



でも、なんかね、ちょっと疲れました。

「数値化して掲げないとわからないよ」、というセリフが僕のボディーにかなり効いた。それは全く、正論だったからなんですよ。


この先、さらに矛盾が続くような気がする。矛盾は絶対によくない。

矛盾が許されるとしたら、僕がカリスマ的な何かを手にした時なのかもしれないけど、そんなものは今は皆無なわけで。

「あなたは他の女性と違って嫌合わないと思う」今までは言えたけど、この先、そんな事を言い続ける強さもない。少なくとも今夜に限っては。



あれ、俺って凄く面倒くさいこと書いてるよね・・。もうちょいで切り上げます。すいません。


なんかね、前はモヤモヤした暗黙のルールを割と説明できていたんだけれど、矛盾を突かれて、はっきり言って頑張ってたのが面倒臭くなってきたの。人を断るのも疲れたし、正直もう傷付きたくない。

かといって、僕のこだわりは一生、消えることない。と思う。これが問題なんだけれど。


狭いけどこだわりのある、音楽の溢れる店。

優しいお客さんが集っていて、当然そんな店は女性受けがいい。だけど女性は気に入った人しか入れない。1グループ四人以下しか入れなくて・・・

矛盾だらけのお店。


ようするにフン詰まりです。汚いけど、一番今を表している。


曜日で分けるとか、色々策はあると思う。でも、あんまり無粋なことはしたくない。もしかして土曜日にゲイオンリーにして、そこにレディーガガが来たら喜んで入れてしまうかもしれない。

僕はそういう人間なのです。そういう予測が考えられる以上、無理な約束はしないべきだし。

どーしたらいいんだろうねぇ・・。とまあ、心の襞を吐露するために、順序立てて自分がゲイだって事から書いてみました。読んでて悲しい思いになられた血縁の方がいらしたら、ごめんなさい。

どうしても避けては通れない道なのです。


うー、どーしよ。


とりあえず寝てみます。

今日はウニを食べる気もしない。




おやすみなさい。





収納、まだまだ諦めず・・・


もう完全に収納探しの旅です。

収納を増やすには

1、要らないものを捨てる
2、家に持って帰る
3、棚を増設する

この3つしかないのです。1〜2、は、過去を振り返ってなるべくしたくない。いつ何時、どんな人が来て、「あれがあったからお客さんに喜んでもらえた筈なのに」という思いがあります。

捨ててしまい、持って帰ってしまい、なんど悔しい思いをした事か。


そんなことを思いながら(捨てられないだけなんだけど)見まわしていると、最後の砦、冷蔵庫横のスペースを発見。わずか12センチの隙間。

最近、AMAZONと楽天市場でしかものを買わなくなった。「焦げ茶・棚・12センチ」と入れると該当商品がバンバン出てくる。これは便利すぎ。

今回も楽天。

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こんなもの欲しい人がいるのか?というようなモノも沢山出ているけど、お陰さまで助かります。和歌山県から自宅に直送してもらい、家で組み立て。

タクシーでお店へ運びます。


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縦が180センチもあるのでのこぎりで切断。ごめんね、棚さん。

はい、思い通りスッポリ入りました!左側は三味線ケース、その下は冷蔵庫の排気口なので確保せねばなりません。昔、夏の日に排気口を塞いでしまい、冷蔵庫をオーバーヒートさせて壊してしまいました・・・。

予備のお酒を詰めたりもしたんだけれど、どうもしっくりいかない。隙間もたくさんある。本の方が省スペースには効率が良いようなので元に戻す。

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結局楽譜の本棚に。暫くはこれで落ち着くと思います。

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でも、もうそろそろ省スペースにも限界を感じます。コートや荷物を預かりたいのだけれど、これ以上は無理だと思う。未だに向かいへの移転が悔やまれますなぁ。

まあ、タイミングではなかったのかな。(しつこい)


出来ることをしよう。というわけでまた、お掃除に気合が入ります。


今回はビールサーバー。本体はカウンターの下にあり、冷却水の中に細いパイプがグルグル納められています。パイプを循環する間に生ビールが冷やされる仕組み。そのパイプに酵母がたまりやすい。

今回はバラバラにして、スポンジを4個、6回も通しました!通常は一個で一回なんだけど、念のため。


これが、本当に楽しい。なぜかというと、味見しながらやるから。それが任務なのだ。

いつも、おつまみを用意して挑む。最低5杯は飲むからだ。(よその店は知らんけど)


今日はポテトチップス。梅わさび味。

ビールを飲みながらスポン!と勢いよくスポンジが通り抜け、キレイになる様は飲食店従事者ならではの快感。

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今日は初の4連弾。恐る恐るガスにつないでレバーを下げると、、、


なんと、詰まった!!


もー、面倒くせーよー・・。何事もやり過ぎは禁物。床を泡だらけにしながら、1時間後、通りました。あー、怖かった。今回は10杯近く飲んだので、かなりベロベロ。身を呈してお掃除しているという事を伝えたかったのです。


更に一層、美味しいビールをご賞味ください!



***



そうそう、先週の金、土曜からアルバイトさまに入って頂いております。いつものケンちゃんではなく、レギュラーとして毎週末入って頂くのはショウジくんといいます。

髭面の一瞬渋く見える40歳(僕より年上なのだ)、素敵な方です。どうぞ宜しくお願いします。


入って頂いて思ったのが、今までどうやってお店を回していたのか、思い出せないくらい運営がスムーズだという事。

主だった業務として、お酒の調製、洗い物、お会計、ピアノ弾いて、電話取ってお荷物預かったりと、さらに細々と、色々なのがあります。

当たり前だけれど、2人いるから同時に出来るんですよね。ドリンクだってアシストがあると倍の速さで出せる。
いままでは僕のこだわりで、どうしても一人でやりたかった部分が強すぎて、誰かと入る事をレギュラー化出来ずにいたんだけれど、たった二回入って貰っただけで、もう一人の営業には戻れないくらいの充実感。

お客さんも待たせないのでかなり反応は良いようです。もっと慣れて貰って、良い環境に出来るようにもっと精進致しますねー!



「ウニ」と正面から向き合ってみた

 
折に触れて書いては居りますが僕は魚介類が大好きなのです。

最上級のお肉と魚介、どちらかご馳走してあげる!となると迷わずお魚の方。フレンチの軽めのコース、メインをお肉とお魚どちらかから、ならまたしてもお魚。

魚介以外に選択の余地はありません。

魚介の中でも鯵やイワシも好きなのですが、困ったことに珍味のようなものがさらに好きなのです。

それもオッサンが好みそうな酒の肴。まず、カワハギを一夜干しにして炙ったものが好き。それから、鮑を薄切りにして数の子をまぶして昆布で漬けてあるのなんかも最高です。このわたの酢の物、バチコを炙ったのも(いずれもナマコの卵巣)、白子の天婦羅も、鯛のアラ炊き、カニみそのグラタン、鮭カマを塩漬けにしたのを焼いたのとか、数の子、いくら、サザエの壷焼き、鱧の落とし、鯉の洗い、カサゴの天婦羅、真鱈を昆布締めにして、ポン酢と紅葉おろしで頂く・・・。


最高です。

あと、甲殻類大好きです。

一番好きなのはオマールのビスク。生クリームとエシャロットを入れて、自分でも作ります。ズワイガニでの美味しく出来るんですよ。徹底的に潰してミキサーで壊し、絞り出してバターと生クリームでさらっと仕上げる。(どこがサラッとだか)


でも、ビスクはちょっと面倒なので、どうしても甲殻類を摂取したい時に代用で作るのが甘海老の味噌汁。頭付きのを買ってきて殻ごと潰し、八丁味噌を溶きます。具は葱のみ。へぎ柚子で香りをつけます。


しかし、さらに好きなものがあります・・・。



ウニです。

安くていい、ミョウバン臭いほうが寧ろ食べ応えがある。いい。

好きすぎて、ウニの事を考え過ぎてフラフラする時も多々あります。

もう我慢できん!となったら、仕方なく深夜の鮨屋に掛け込むんだけれど、ウニ刺しだと大体3000円くらいする。それだけじゃ足りないから何やかんや頼むと1万円で足りるか足りないか、の話になってしまう。そんなの払えない。

後、コストパフォーマンスがいいのはウニ丼。築地辺りのランチだけれど、どの店も忙しくて殺気立っている。

まずゆっくりなんて無粋な事は出来ない。

僕はもっとゆっくり酒飲みながらベロベロ舐めたい。愛したい。


しかも最近、ウニの事ばかり考えている日が増えた。ってか、むしろ毎日食べたいと思っている。


このままじゃどんどん出費が重なる。大量に食べて飽きた方が長い目で見て今後、経済的に安上がりなんじゃないか、あと、健康面にも(痛風予防)良いのではないだろうか、と考えた。



そこで、今後の人生の為に、ウニと正面から向き合うことにした。



この際、食べすぎてうっかり嫌いになる作戦。


たまのご褒美に買っている楽天市場のウニ、こちらを1キロ購入。100グラムパック×10個。
これ、中々美味しいの。

値段は、一つでタクシー初乗り運賃くらいだろうか。


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ウニが1キロ、自宅の冷蔵庫に眠る幸せといったら。


まるで、大好きな奥さんが待つ新築のマイホームに、半休を取って帰る天気の良い春の日のような甘酸っぱい気分。




まずはウニ丼。よくあるパターンで、200グラムをまぶして食べてみた。普通のお店の3倍〜4倍の量。


うーん、あれ・・・・ぺロりっと即終了。

ちょっといやな予感が・・・。ぜんぜん嫌いになれない・・・。かも・・。




次はチャーハン。作戦はこうです。

まずはウニペーストを作って、卵黄を投入。濃厚なオレンジの液体に軽く下味を付ける。温かいご飯にウニペーストをまぶして(卵かけご飯状態にして)熱したフライパンで、少量の良質なラードで炒める。要は卵でご飯に膜を作り、ウニ臭をご飯全体にいきわたらせる作戦。

具は白ネギとプレスハム、みじん切りのエリンギ。炒め上がったらトップに大量の生ウニを乗せる。


うお!!すげーウニ臭!!!臭い!

これはパンチがある。お味は、超雲丹。素晴らしい。やっぱ熱すると異常なまでの芳香を放つ。


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しかし、これも、ペロッと食べてしまった。飽きる気配が来ない。

その後、パスタ。こちらはカロリーが気になるので豆乳で仕上げて、サラッと頂く。


ウニご飯も。ウニパックに残った汁をかつお出汁に全部投入した、とことんオレンジ色の不気味なだし汁に、通常の倍の量で、刻み海苔と三つ葉で。


まあ、想像の範疇、いまいちパンチがない。



うちのウニが香りが弱いのかもしれない、と、ちょっと西新宿のウニ丼を偵察。

ちょっと前回より色が悪くなってないかい・・?それに型崩れが。

蝦夷馬糞と紫でも色が違うし、(当然ムラサキの方が色濃い)雄は色が白いのはありますけれど、僕の好みはエルメスの紙袋のような燃えたった黄橙色。

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ちなみに前回。型崩れもそこまで起きていない。たぶん解凍後、時間が過ぎていたんだろうか。冷凍ウニの極意は、まさに解凍技術によると僕は思う。少なくとも、ごく僅かに中央が凍っている程度の状態が、1番ベストだとネットの販売店の記事に書いてあった。この意見にはとても賛成である。

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ちょっと埒が明かなそうなので、食べ方やレシピを工夫するよりも、直接ガッツリ吸収して様子を見ることにした。


大匙山盛り2杯を口に含んで、そのまま家事をこなしてみた。そう、何かをしていたほうが気が紛れて長時間イケるような気がしたのだ。

ウニで口を一杯にしたまま洗濯物を取り込んで畳んでみた。

完全に変態。


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10分後、もうひと匙、お替りしている自分がいた・・・。



意味ないじゃん。



今度は倍の量を口に頬張りながら、ネットでウニの記事を検索する。もう五感全部でウニと向き合う。

北海道、函館はむらかみのウニ丼2500円。ヤバい、完全に負けてる。

品質も色みも盛りも、コスパも、バカバカしさも、凡てにおいて負けている。

悔しい。


行かなきゃ。

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三陸にウニ尽くしの旅館があるそうな。何でもウニ13品のコース料理に海女体験コースもあって、ウニを割る作業、お土産のいちご煮もあるらしい。絶対行く。



もう、ウニのい呪いからは逃れるすべもなさそうです。もっと食ってやる。

ウニガム、ウニのパック、あと湿布とか歯磨き粉、いっそのこと点滴にした方が嫌いになれそう・・・。

ウニの髪型にして・・・。




***





こんなことを1週間もやっていると、体重が気になる所だけれど、やっぱりちょっと増えてる!!!

ウニのせいではなく、チャーハンだのパスタだのが良くなかったんだ。判ってるけど。

携帯アプリで、記録を付けられるものが無料ででているんだけれど、この通り。最後の所が急に増えてる。

一月の終わりからジムのトレーナーさんと二人三脚で「リバウンドしない究極のダイエット」をやっています。1か月1キロから2キロしか落とさない(むしろ、落とせそうな月でも敢えて落としすぎない)、そしてしっかり運動する、ゆるめの食事制限もする、という何の捻りもないダイエット。

正統派が王道、らしいです・・。

しかし、この緩やかなジグザグが良いらしいのです。今のところ2か月で4キロちょっとダウン。夏までに筋量を増やしながらも10キロ減が目標。




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そういや、伴侶に、べルリッツの中吊り広告の人に似てると言われた。翌日、山手線に乗っていたら「もしやこれかな・・」という、ムッチリした兄ちゃんの写真が・・。


確認したらこの人だったらしい。


え、こんなにむっちりしてますか・・・。よね。まあ、そこそこ素敵な人だけれど(上から目線)



そもそも、自分の体形を客観的に認められないのが一番の問題かも・・。


自分では竹野内豊だと思っているんだけれど・・・・。

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やっぱ痩せよう。

もしも「ウニだけダイエット」なんてあったら、絶対成功するんだけどな。


反して、食い意地の張ったネタは、筆が進みます。悲しい。



次回は昭和レトロ探訪、兜町の桃乳舎です。お楽しみに。

【9年目の決意】三味線始めます



まずは引越し騒ぎ、その後のお知らせ。

ガーン!!

 
実は。お向かいさんの引越し計画、延期になりました。今の借主さんから時期未定をいう話を頂いてしまいました・・・。でも。割とこちらに好意的な姿勢でいらっしゃるようです。そこは感じました。うんうん。

一昨日の朝、電話を頂きました。トホホ。

繊細な内容なので経緯について、ここでは差し控えますが、次にその話が持ち上がった時には最優先で御紹介下さる、という内容の返答でした。

まあ、こういうこともあるもんですよね。まだタイミングじゃなかったって、事かな。

ただ、家賃は僕が聞いていたものとは違って破格の安さのようです。むしろ今の物件とほとんど変わらない。これは引き続きウォッチしながら貯金しよう。

みなさま、一人で盛り上がって、大変お騒がせしました、、、。まだ暫くは密着系の営業が続きます。精一杯、努力して楽しませますので・・。



***

ほっ、と一息つく・・・



わけないでしょ。



このパワーを何処かに向けないとエンジンが焼けついてしまう!!!


そう、今、僕はちょっと躁状態なのです。



毎年、新緑の頃になると明らかにおかしくなります。祭囃子が聞こえたら表に飛び出しちゃう江戸っ子の爺さんのようになります。


ただ、新緑が好きなのです。申し訳ないけど満開の桜の20倍くらい嬉しいかも。ヘンですかねぇ。

引越しの期待をよそに反らす作戦に出ました。ああ、小学校の頃から変わらない、この「すり替え」の作業。ふん、いいんだもん。


昨日は11時前に家を出て、てくてく歩きます。途中、大久保にある隠れ家に。

自宅より北側に出向くときは、ここのもりそばを啜ってから向かいます。

長寿庵(蕎麦屋さん)

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ほんと、何でもない、正しい街のお蕎麦屋さん。


ほら、ウィンドウも。

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中はこんな感じです。時間が止まっています。ここで、段取りを練ります。
お向かいではファミリーが早いランチ中。

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はい、来ました!500円。東京に上京して、蕎麦、寿司、鰻はお江戸のもんですなぁ。ほんま、溜りまへんでぇ。


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失礼なんだけど、この「何でもない」が大切なんですよね。奇抜さも、新しい試みも、何も必要ない。
「日常に潜む古典性」がこの店にあります。




そうそう、「御馳走様でした!」と、僕はいつも、ごちそうさまは大きい声で言うことにしている。

ちょっと真剣な話ね、世の中が良い方向に変わればいいな、と思うのだけれど、それは革命や政変だけではないと思うの。

登山の途中に山道ですれ違う時みたいに、行き交う人が「こんにちは」とか、「いいお天気ですね」ってみんなが声を掛けあったら、それだけで半分くらいは既に良い方向に変わっているんじゃないかな、なんて。

日常生活の中で一番言いやすいのはむしろ「ご馳走様です」だと思うの。今の子はゆとりだの・・言われていますが、むしろ牛丼屋さんなんかで今時のナリをした若い子のほうが、大声で「ご馳走さま!」って張りあげてるのを見ます。凄く嬉しくなる。

毎回、「ご馳走様」の発音に変化を付けて研究してます。お、この節回しは良かったな、とか、空間の広さによって声の張りをかえてみたり。中々気に入ることが少ないんだけど。(どーでもいい)




そうそう、何処へ向かうかというとですね、、、



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高田馬場の三味線屋なんですね。皮を張り替えて貰います。「ケン」と「よつ」とあり、それぞれ犬と猫ちゃん。ごめんね。僕は犬にします。猫は倍以上するのね。


そう、三味線を始めたい、と思うのです。

そして、前回の歌舞伎座で一緒に写真を撮った七重姐さんに、三味線の弟子にしてもらえることになりました!!!(たった今メールで決まったんですよ)

もともと、お座敷芸のような粋で洒脱、時に賑やかなのをやりたかったので、芸者さんに習うのはすごくピッタリだとも思います。

一節、唄えるようになったら次の冬には着物を着つけて襷掛け、おでん煮ながら端歌でも歌えればいいなぁ。


またやりたい事リスト増えた。


僕は音楽好きだけれど、どちらかというと机上のウンチクを語る人が好かんのです。(特にクラシックおたくのは顕著。たいてい見た目も気持ちわるかったりする)

楽しんで、しかもそこに空間や味もプラスして愉しみたい。

ピアノ3重奏に英国式アフタヌーンティーとか、ホンキートンクピアノにバーボンのロックとか、端歌、小唄におでんと熱燗、とか。

ステージの上で演奏して拍手を貰う音楽もあるけど、僕は空間も匂いも温度も雰囲気も、それこそ空気ごと作りだしてから楽しみたい、楽しませたいな、と思うのです。

気長に始めますので、ちょっと待ってて下さいね。また報告します。




***



それで、その姐さんが今度、「東おどり」に出られるんですけど、ご興味がある方がいらしたら御一緒しませんか?
(キヌブログ史上、初の営業行為)


はい、正直に言いますと、僕がチケットを手伝って姐さんに協力したい、というのもあります。

でも、何より僕はこういう世界が好きで、同時に「興味はあるけど一人じゃ行けないよ」って方がいらしたら、、

そりゃもう、素敵な話なわけで。




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東おどり、とは新橋の芸者さんの発表会です。普段は見ることの難しい踊りや唄を、ゆっくり堪能する事が出来ます。ロビーではお寿司やお酒が売っていて、客席で頂けます。日本ならではの劇場形エンタメ。和のお楽しみです。

リンクはこちら

5月17日から20日、一日3回公演の全12回です。僕は日曜の最終時間に行こうと思いますが、もし
行かれる方がいましたら良席、お取りします。


***


東おどりツアーのお誘い


(最少催行人数 1名・ガイドなし)

5月19日 午後3時 新橋演舞場前集合

前金でのお支払い、キャンセル不可、現地集合、現地解散と身勝手なツアーになっております。

僕のメールをご存じの方はそちらに、もしくはここのコメント欄にフルネーム、電話番号、希望日程と金額、希望枚数を明記の上、お申込み下さい。

切符の受け渡しはお店で現金と引き換えのみとなります。

受付締切、4月10日(水曜)
店主は6500円の席をお願いするつもりです、まさかお隣で御覧になりたいという奇特な方は必然的にその値段になります。もちろん別の席も取れますし、2500円の席でも音は一緒、十分楽しめると思いますよ。

その他の日程、時間帯の切符も同様に承ります。


服装はキレイ目であればこだわる必要はないと思いますよ。僕は一応、スーツ着ますが・・。


***




なんか宣伝ブログになってしまいました・・・。協力おねがいします・・・。



おしまい。

新たなる歌舞伎座、こけら落とし。


銀座の歌舞伎座新装オープン、初日に早速行って参りました!

約三年振りの歌舞伎座。


サヨナラ公演にもお邪魔させて戴いたんですが、もうあれから三年。
本当に月日のたつのは早いですね。

石の上にも三年、といいますけれど、この三年は本当に早かった。石の上にちょいと腰かけているような感覚の早さ。

高校時代の三年間と比べると倍かそれ以上の感覚。
こんなペースだと、すぐにジイさんになってしまいます。それは非常に困る。


現に、その間に勘三郎さんや團十郎さんが鬼籍に入られた。サヨナラ公演で観たのが奇しくもこのお二人の助六。二人の掛け合いがつい最近の事のようです。

あの時は歌舞伎座なんて遠い将来に完成するくらいにしか思ってなかったし、ましてお亡くなりになるなんて思っても見なかった。

いつも思います。「強く、濃く生きたい」  ・・・トホホ。





勘三郎さん、最後に見た、「籠釣瓶花街酔醒」(かごつるべ さとのえいざめ)

享保年間の吉原、アバタ(顔にブツブツ)の人のよい地方の商人が絶世の美女の花魁に惚れてしまう悲恋の物語なんだけれど、このとき幸運にも一番前の中央で観させて頂いた。


これが、僕にとって一番印象深い観劇体験となります。


勘三郎が話の架橋、叶わぬ恋に泣きながら大立ち回りをする。

泣きながら凄い迫力で大暴れするのだが、本当に泣いていらっしゃる。それも鼻水大洪水の号泣。あまりに激しく、美しいので僕もつられてビービー泣いてしまっていた。

息子の勘太郎は、旦那の若番頭役なんだけれど、これが忠実な役柄で、これまたお父さんよりもっと泣いていた。全く凄い親子。役者ってこういう生き物なんだろうか。





・・・そのとき、舞台の泣いている勘三郎とバッチリ目が合ってしまった。



「目が合った気がした」なんてレベルじゃない。超高性能のライフルで打ち抜かれるように、ガツンと目があった。

動物の勘というのだろう。、人と真っ向から対峙して、まるで広い世の中に二人きりになるような違和感と動揺が、鳥肌と共に襲ってきた瞬間を今も忘れられない。

あの瞬間のあの感じは、何とも説明し難い。

「人たらし」、という言葉が当てはまるとしたらまさに彼だと思う。観客を物語の世界に引きずり込み、モノも云わずして人を酔わせ、惚れさせ、更には泣かせて熱狂させて。


僕が放心状態で硬直していると、数十秒後にまた目があった。今度は長く、さらに強かった。

泣きはらした目で恨みを込めて、睨みつけられたようでもあった。

ただ二人きり、はるか江戸の悲しい物語を共有しているように(少なくとも僕は)感じた。


木の音と共に定幕が閉った頃、腰が抜けてました。




終わった後、お隣の方が

「(勘三郎と)眼があってましたねw」と僕に仰った。


帰り道、また一人で泣いた。



***




普段、どんな芝居も客観視する癖が付いていて、ストーリーに100%入れることは稀だった。

、舞台と同じくらいに照明や演出、他の客の空気感(圧倒されて息を飲む感じ)が気になってしまう。映画、テレビ育ちの性なんだろうか。

良い舞台、といっても、「展開が奇抜で痛快」とか「演出が僕の大好きな雰囲気」程度の感想だった。


しかしこの籠釣瓶の時は100はおろか、一気に3000%くらい集中してしまった。もはや催眠術とか憑依の類い。

「役者と目があった、嬉しい!」ってことが云いたいんじゃない。生まれて初めて、ドップリと芝居に集中できた充実感なのだ。芝居不感症の僕が。

芝居狂いの気持ちが判った気がした。これが芝居の中に入り込む、ということなのか。


この体験が貴重すぎて、しかも初体験だったので、その後勘三郎さんの舞台に一度も行くことが出来なかった。最後の日まで。

なんで?と思われるかもしれないが、僕はそういう性格なのだ。



素敵な内装、大好物の味、全てが僕好みのレトロな洋食屋さんを見つけてしまい、行きたいのは山々、楽しみ過ぎていつかの御褒美に取っておいたんだけれど、不意に廃業のニュースを聞いた、そんな感じだろうか。

訃報を聞いて、後悔とともにこれからは御褒美は最初に頂こう、そんな決意をしました。





前置きはこんな感じにして。






今日に続き荒れ模様のお天気だったのですが、東銀座の駅から直結で、濡れずに入れるようです。
東銀座駅の歌舞伎座出口。

歌舞伎〇〇、といった同じ味の土産物ばっか。見もしなかった。

なんで最近のってこんな無難なデザインばっかりなんだろう。いま、日本中の新しい建造物がこういう味気ないデザインに統一されようとしている。

安くてよく見える典型なんだろう。

これなら歌舞伎座の使い古した御殿のセットでも組んで、販売員に矢絣でも着せた方がよっぽど名所になるのに。


IMG_3599.JPG

入口。ほんと変わってなくてよかった。

IMG_3600.JPG


中の写真はニュースでやっているとおり、天井が高くてとてもきれいです。音が拡散するのか、前より少し小さい気がしました。



画像はブレていたので割愛しますね。


一階席、今日はババさまのお着物の質が違う!それに皆さん薬指には大粒の石がはまっている。流石にいつもの雰囲気とは違った、なんとも華やかな感じです。

僕は、この言葉にならない華やいだ雰囲気が大好きです。




今日は桟敷に芸妓の総見がいらっしゃっていました。

写真右は、お客の新橋芸者、七重姐さんと。お店で三味線弾いて下さっているところを観た方もいるかもしれません。

たまたま昨日も盛り上がって夜中の2時まで喋ってましたw

しかし、後ろのお姐さん方、並んじゃってなんかCGみたいですよね・・。



IMG_3605.JPG

はい、失礼しました・・。



***


さてさて、本編は白波五人男と将門。

白波・・は歌舞伎的要素の詰まったこの上ない馴染みやすいお話。僕でもよく把握でき、笑えますw

今回は腹を切る場面があるんだけれど僕は初めてみました。菊五郎も気合十分、大道具も大転換で文句なしでした。

将門は、玉三郎演じる妖術使いの姫が、父の復讐の為に美しい花魁に化けて仇の元に現れ闘い、最後は本当の姿である蝦蟇に変身する話なんだけれど、格調高く美しい静寂の始まりから最後の屋台崩し(家が一軒壊れる)までまあ、圧巻。

みなさん、杮落しの初日って事もあって、華やいだ雰囲気と緊張感が綯交ぜに伝わってくるような、素晴らしく特別な舞台でした。




・・・すいません、前半に勘三郎の事を書いていたので、どうしても熱が入りません。書く順序が悪かった。

舞台の感想は他に譲りますね。


休憩中、今回僕を連れて行って下さった御仁と館内の喫茶店でコーヒーを御馳走になっていたら、妙齢の着物の女性逹が賑やかに入ってくる。一瞬怖いほどの貫録。


「アタシさぁ、席が悪くてよく舞台が見えないのよぉ、ちょっとぉー、参っちゃうわぁ」



・・・よく見たら波乃久里子さんだった・・・(勘三郎の姉)


imagesCAAK3ANY.jpg


・・・ひたすら華やかな歌舞伎座でした。







そうそう、3階にテナントで入る吉兆でご飯を食べてきました。


ここに椀と、ごく柔らかく焚いて一文字に盛った白飯、蓋つきの椀に盛られた赤飯が付きます。
あとはサッポロの小瓶、〆て6600円。わー、散在です。いや、安いのか・・(汗)



IMG_3607.JPG

薄味で、旨みはしっかり。いい素材ならではの「季節の匂い」がする誠実なお味ですこと。


当たり前だけれど保存料や科学的な調味料の味がしない、なのに十分満足な旨みとコク。



僕の普段の食事、例えば一昨日に食ったミョウバンたっぷりのウニ丼とか、えらい違い。
これでなんと、1300円! @西新宿


IMG_3594.JPG


ミョウバン臭が凄い。それって染物の定着剤じゃんか。

この日、半日くらい、喉がザラザラした。でもまた行こうっとw




今日は東京地方、かなり荒れ模様のお天気ですが、みなさんお仕事頑張ってくださいね。

僕はお休みなんでゴロゴロします。



最近、お陰さまで日曜も平日もとっても混んでいて、狭い店なのに本当にありがとうございます。混むというか、入れるだけ人が入ってひたすらバタバタ、朝の満員電車という感じです。

混んでいるのは商売上、とってもいい事ですけれど、ドリンクの調製も音楽も会話も、全てがほとんど後手になってしまっていて凄いストレス。立ち飲みスタンドならいざ知らず、お話したり、当初思い描いた営業ができません。


なので終わりごろになるとかなりのスタミナ不足(ダイエットの弊害もあり)、眠気と疲労感が凄まじいです。


(ホント贅沢な悩みで殺されそうなんスけどね)



ちょっとこのままいくと倒れてしまう、その位最近忙しい。さらに広い所に移転でもしたら、益々混乱気味の手薄な営業になってしまいます。平日なんて絶対に回りません。

ちょっとその辺りを考えて行かないといけない時期に来ているのかも知れません。



まあ、キリの良い時期ですので色々仕切り直してさらに良い方向に進めたいと思います!


何がキリがいいかと申しますとですね・・

***


謹啓  時下ますますご清栄のこととお喜び申しあげます

平素は格別のお引立に預かり厚く御礼申しあげます

さて 当店におきましては 明日四月四日をもちまして八周年を迎えることとなります。

こうして開店八週年が迎えられましたのは ひとえにお得意様及び皆々様のお陰と深く感謝しております

この機会に 関係者一同心を新たにして 今まで以上に一生懸命努力する覚悟でございますので 何卒 倍旧のご支援 ご協力くださいますよう 心よりお願いして八周年のご挨拶といたします     敬 具



平成二十五年四月吉日   
店主シンスケ



どうぞ、今後ともよろしゅうに。





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