未来予想図
お向かいの引っ越し騒ぎからしばらく経ちました。実はまだ、諦めていなかったりします・・・。
今でもいいじゃん!っていわれるかもしれないですけれど、週末はかなりの人数のお客さんを
お断りしているのが申し訳ないし、もっと凝った営業をするには今のキャパだと限界。
かといって、今の雰囲気は捨てがたい。知らない人同士、肘がぶつかってお話が始まる、なんてのはウチの良いところだと自負しているし。
ほんと、中々難しい。
でもね、物件を見るのはタダだし、イメージを膨らませたり萎ませたりするにはいいな、というわけでここ一か月くらい、不動産屋さんと連絡を取りながら、幾つか物件を見たりもしていますの。
同時に、計画も立てながら、いつでも動けるように準備だけはしておこうとコソコソ動いていたり。
いつものバカ企画書、登場。
ゴソゴソ書き溜めていたりします。半ば趣味なんですけど。
写真、汚くてごめんなさい。スキャナー欲しい。
まずは広さ。今考えられる一番大きなキャパで考えてみた。どうせ削るなら、と最初は強気。
最40大名収容、15から20坪と仮定。
奥にシガールーム(喫煙所)があって、グランドピアノがでーんとある。
奥の喫煙室。ガラス張りになっていて、ちょっと書斎っぽくなってるの。
「タバコは人に迷惑をかけずに楽しみましょう」
電話が設置してあり、喫煙室が混んで来たりドリンクが出来上がったら随時、お知らせ。
平面図はこんな感じ。ちょっとボックス席があったり、フロアで踊れるような広さがあったり。
ピアノが真ん中にあって、そこが第二のカウンターになる、予定。
混み合う週末など、僕やお客さんががグランドピアノを弾く。大きなアンティークのピアノで、蓋の上にもボトルが並んでいて、そこもバーになっている。
メニューはポートやブランデーのストレート、次ぐだけのメニュー。
弾き始めるとピアノの周りに素敵な人が集まってきて、カウンター横並びでは話しにくい人と「粋に」会話が始まるきっかけを作る。(できる筈)
カウンターの中にも今使っているピアノを置くの。んで、二台ピアノでガーシュインのジャズ、とかいいなぁ。
ヴォーカルが手を伸ばすとスルスルスル、とマイクが降りてくる。もちろん、古い骸骨マイクロフォン。
ピアノ上部に埋め込んだLEDがそーっと明るくなる。
壁の一部分には楽器のスペース。何気なく弦楽四重奏とかが始まる。
譜面台も用意。
みんなで歌ったり。
ピアノの周りに人が集まると、おつまみを売って歩いたりもする。
イケメンが昔ながらの駅弁スタイルで売る。売りまくる。
ALL500円。
ドライフルーツ
ミモレットとパルミジャーノ
サラミ
生ハムとイチジク
ソーセージ
一口ピザ
天津甘栗
アーモンドと胡桃
人界戦術、どんどんスタッフを投入。夢のあるアプローチでいろんなお楽しみ企画が代わる代わる登場。めくるめく一夜(落ち着かないだろ)
風船細工
アコーディオン
手品
似顔絵
シンコ細工
ちんどん屋
ジャグリング
従業員が技術を習得して交代で出来たら、人件費が浮いて素敵だろうなぁ・・。
宴もタケナワ、シャンパンが入ると小型手回しオルガンが天井から降りてくる。演奏するのは世にも幸福な音楽をバカみたいに一本調子で。
これを聞けば大抵の悩みが吹き飛ぶ、みたいなバカバカしいのがいい。
次ぎ終わったら、しれっと上に上がってゆく。ダラダラ演奏したりしない。演奏のみも応じない強さ。
雰囲気を替えたいとき。
よくある、お客さんとやり合った後の、僕がモヤモヤ、イライラするあの時です。
天井からミラーボール作戦。
ブザーが鳴り、ミラーボールが降りてくると照明が落ち、店内の照明がブルー調に変わります。
音楽はこれまでのジャズやクラシックの静寂を打ち破り、ハウスミュージックを呆れるほどの爆音でかける。曲に合わせてどの客よりも踊り狂う店員。
一曲踊ったら照明が元に戻る。何食わぬ顔をしていつもの営業に戻る。
「もっと踊らせてよー、ハウス!!」の声にもにべもなく、「後を引くくらいが丁度よくないですか?」と笑顔で答える。
派手なダンスクラブはたくさんあるので、キヌギヌでこれが登場するのは本当に感極まった時だけ。年に数回だろうか。
はい、お土産貰いました!
ってなると、台が回転して、皆さんにお披露目。
これが博多通りもんとか、柚餅子、ままどおるなどご当地土産ならなお、最高です。
カウンターの中にも仕掛けがいっぱい!
店員同士でライムを渡したり、お釣りの受け渡しなんかの時には気球が空を飛びます。
(悲しいことがあって飲みに来た人にこれでハンカチを渡したい。)
ストローのストックが切れた!
そんな時、ストックを取りに行きますが、ストックルームはカウンターの裏側。
スイッチを押すとカウンターの棚が両側に開きます。中には財宝が入っていて、開いた時だけライトが作動して、中の金銀財宝が眩く光る仕組み。
金塊の中からストローの箱を取り出し、お客さんにお渡しします。(面倒臭そう・・)
客席にも仕掛け。
黒いアンティークの電話が5台くらいあります。壁掛けだったり、本棚に仕込まれていたり。
オーダーの電話も出来るんだけど、タイプの奴が来たら電話してくっつけちゃう、という乱暴なもの。
酔っ払いがかけまくると煩いので、元の回線を切断できるような構造にします。
(交換手がいたらさらに素敵)
ちょっと写真が悪いのですが、デザートや果物、チーズ、を備えたショーケースをカウンターに置いて、冬は生牡蠣とか。
話がそれました。
んで、物件見てきたんですよ。今の店から徒歩4分。雑居ビルの2階。
場所は内緒(笑)
まー、理想的な空間です。
ちゃんと木も生えてる・・。
広さは今の店の5倍。絵に描いたことはほぼ出来る。初期費用も何とか用意できそうだし、月々の家賃も想定の範疇。本当に出物の物件だと思った。
けど、なんか違うんですよね・・・。
こんなに広いと、全員でコソコソ話したり、合唱したり、情緒や粋に溢れた時間を仲間だけの安心感の中で親密にシェアすることは出来ない。
どんなに近寄って座っていても、空間の容積によって親密感がなくなったりするもんだと思う。特に見ず知らずの人同士だと、繊細な問題になってくる。
開放感は容積とはまた全然別の物差しで測れたりもするんじゃないかな。借景があるとか色調なんかでも全然違うし。
空間って本当に難しい。
お金が払えるからいい、大は小を兼ねる、という風には考えられない。雰囲気が壊れるというのは、数あるメリットを覆い隠すくらい重要な問題なのだ。
ぎゅうぎゅう詰めの親密感もないだろう。想像しているとなんかさみしい感じ。
僕に修業が足りないのか。
結果的には、今の店と絵にかいた店は別のジャンルの2件だということ。茶室と大広間のように。
両方は無理なのです。だよね。
あー、ならその間くらいのキャパの店をやろう、そう思うのでした。ミラーボールとか手回しオルガンも出来る。ちっこいグランドピアノでもいいよね。シガールームは諦めよう。階段でいいや。
***
てなわけで、
新宿三丁目付近で15坪以内の物件情報がありましたら、店主までお寄せくださいませ。
(↑スマートフォンですと読みにくい場合があります)
条件
10から15坪
飲食営業可
ピアノ設置可
二階以上
窓から木が見える
雰囲気があるビル
階段で喫煙可
家賃は安め
まあ、ないですよね・・。
気長に探します。
- 2013.05.29 Wednesday
- 妄想系
- 11:30
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- by シンスケ