未来予想図

 
お向かいの引っ越し騒ぎからしばらく経ちました。実はまだ、諦めていなかったりします・・・。


今でもいいじゃん!っていわれるかもしれないですけれど、週末はかなりの人数のお客さんを
お断りしているのが申し訳ないし、もっと凝った営業をするには今のキャパだと限界。

かといって、今の雰囲気は捨てがたい。知らない人同士、肘がぶつかってお話が始まる、なんてのはウチの良いところだと自負しているし。


ほんと、中々難しい。


でもね、物件を見るのはタダだし、イメージを膨らませたり萎ませたりするにはいいな、というわけでここ一か月くらい、不動産屋さんと連絡を取りながら、幾つか物件を見たりもしていますの。

同時に、計画も立てながら、いつでも動けるように準備だけはしておこうとコソコソ動いていたり。

いつものバカ企画書、登場。

ゴソゴソ書き溜めていたりします。半ば趣味なんですけど。


写真、汚くてごめんなさい。スキャナー欲しい。


まずは広さ。今考えられる一番大きなキャパで考えてみた。どうせ削るなら、と最初は強気。

最40大名収容、15から20坪と仮定。
奥にシガールーム(喫煙所)があって、グランドピアノがでーんとある。

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奥の喫煙室。ガラス張りになっていて、ちょっと書斎っぽくなってるの。

「タバコは人に迷惑をかけずに楽しみましょう」


電話が設置してあり、喫煙室が混んで来たりドリンクが出来上がったら随時、お知らせ。

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平面図はこんな感じ。ちょっとボックス席があったり、フロアで踊れるような広さがあったり。

ピアノが真ん中にあって、そこが第二のカウンターになる、予定。

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混み合う週末など、僕やお客さんががグランドピアノを弾く。大きなアンティークのピアノで、蓋の上にもボトルが並んでいて、そこもバーになっている。
メニューはポートやブランデーのストレート、次ぐだけのメニュー。

弾き始めるとピアノの周りに素敵な人が集まってきて、カウンター横並びでは話しにくい人と「粋に」会話が始まるきっかけを作る。(できる筈)


カウンターの中にも今使っているピアノを置くの。んで、二台ピアノでガーシュインのジャズ、とかいいなぁ。
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ヴォーカルが手を伸ばすとスルスルスル、とマイクが降りてくる。もちろん、古い骸骨マイクロフォン。

ピアノ上部に埋め込んだLEDがそーっと明るくなる。

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壁の一部分には楽器のスペース。何気なく弦楽四重奏とかが始まる。


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譜面台も用意。


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みんなで歌ったり。


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ピアノの周りに人が集まると、おつまみを売って歩いたりもする。
イケメンが昔ながらの駅弁スタイルで売る。売りまくる。

ALL500円。

ドライフルーツ
ミモレットとパルミジャーノ
サラミ
生ハムとイチジク
ソーセージ
一口ピザ
天津甘栗
アーモンドと胡桃

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人界戦術、どんどんスタッフを投入。夢のあるアプローチでいろんなお楽しみ企画が代わる代わる登場。めくるめく一夜(落ち着かないだろ)


風船細工
アコーディオン
手品
似顔絵
シンコ細工
ちんどん屋
ジャグリング


従業員が技術を習得して交代で出来たら、人件費が浮いて素敵だろうなぁ・・。

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宴もタケナワ、シャンパンが入ると小型手回しオルガンが天井から降りてくる。演奏するのは世にも幸福な音楽をバカみたいに一本調子で。

これを聞けば大抵の悩みが吹き飛ぶ、みたいなバカバカしいのがいい。

次ぎ終わったら、しれっと上に上がってゆく。ダラダラ演奏したりしない。演奏のみも応じない強さ。

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雰囲気を替えたいとき。


よくある、お客さんとやり合った後の、僕がモヤモヤ、イライラするあの時です。

天井からミラーボール作戦。

ブザーが鳴り、ミラーボールが降りてくると照明が落ち、店内の照明がブルー調に変わります。

音楽はこれまでのジャズやクラシックの静寂を打ち破り、ハウスミュージックを呆れるほどの爆音でかける。曲に合わせてどの客よりも踊り狂う店員。

一曲踊ったら照明が元に戻る。何食わぬ顔をしていつもの営業に戻る。
「もっと踊らせてよー、ハウス!!」の声にもにべもなく、「後を引くくらいが丁度よくないですか?」と笑顔で答える。

派手なダンスクラブはたくさんあるので、キヌギヌでこれが登場するのは本当に感極まった時だけ。年に数回だろうか。



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はい、お土産貰いました!

ってなると、台が回転して、皆さんにお披露目。

これが博多通りもんとか、柚餅子、ままどおるなどご当地土産ならなお、最高です。



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カウンターの中にも仕掛けがいっぱい!
店員同士でライムを渡したり、お釣りの受け渡しなんかの時には気球が空を飛びます。

(悲しいことがあって飲みに来た人にこれでハンカチを渡したい。)

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ストローのストックが切れた!

そんな時、ストックを取りに行きますが、ストックルームはカウンターの裏側。

スイッチを押すとカウンターの棚が両側に開きます。中には財宝が入っていて、開いた時だけライトが作動して、中の金銀財宝が眩く光る仕組み。


金塊の中からストローの箱を取り出し、お客さんにお渡しします。(面倒臭そう・・)

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客席にも仕掛け。

黒いアンティークの電話が5台くらいあります。壁掛けだったり、本棚に仕込まれていたり。
オーダーの電話も出来るんだけど、タイプの奴が来たら電話してくっつけちゃう、という乱暴なもの。

酔っ払いがかけまくると煩いので、元の回線を切断できるような構造にします。
(交換手がいたらさらに素敵)

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ちょっと写真が悪いのですが、デザートや果物、チーズ、を備えたショーケースをカウンターに置いて、冬は生牡蠣とか。


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話がそれました。



んで、物件見てきたんですよ。今の店から徒歩4分。雑居ビルの2階。

場所は内緒(笑)

まー、理想的な空間です。


ちゃんと木も生えてる・・。

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広さは今の店の5倍。絵に描いたことはほぼ出来る。初期費用も何とか用意できそうだし、月々の家賃も想定の範疇。本当に出物の物件だと思った。

けど、なんか違うんですよね・・・。


こんなに広いと、全員でコソコソ話したり、合唱したり、情緒や粋に溢れた時間を仲間だけの安心感の中で親密にシェアすることは出来ない。

どんなに近寄って座っていても、空間の容積によって親密感がなくなったりするもんだと思う。特に見ず知らずの人同士だと、繊細な問題になってくる。


開放感は容積とはまた全然別の物差しで測れたりもするんじゃないかな。借景があるとか色調なんかでも全然違うし。

空間って本当に難しい。


お金が払えるからいい、大は小を兼ねる、という風には考えられない。雰囲気が壊れるというのは、数あるメリットを覆い隠すくらい重要な問題なのだ。

ぎゅうぎゅう詰めの親密感もないだろう。想像しているとなんかさみしい感じ。



僕に修業が足りないのか。



結果的には、今の店と絵にかいた店は別のジャンルの2件だということ。茶室と大広間のように。

両方は無理なのです。だよね。

あー、ならその間くらいのキャパの店をやろう、そう思うのでした。ミラーボールとか手回しオルガンも出来る。ちっこいグランドピアノでもいいよね。シガールームは諦めよう。階段でいいや。


***


てなわけで、

新宿三丁目付近で15坪以内の物件情報がありましたら、店主までお寄せくださいませ。
(↑スマートフォンですと読みにくい場合があります)

条件

10から15坪
飲食営業可
ピアノ設置可
二階以上
窓から木が見える
雰囲気があるビル
階段で喫煙可
家賃は安め



まあ、ないですよね・・。



気長に探します。








アートネ〇チャー、からのクーリングオフ

 
先にお知らせ。


モヒート、始めました。例年ながら大人気です。

夏の定番です。1300円。


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未来予想図、まだ書いていますが終わりません。先に小ネタを・・・。



***


そして本題。


薄毛に悩みだしたのは2008年頃。無理なダイエットをして、2か月で18キロを落としたあたりから、後頭部が気になりだした。

ちなみに前髪のM字は生まれつき。お父さん、お母さん、ありがとう。


もうね、後ろに関しては明らかに薄いのですよ。でも、無かったことにしていた。


三日前くらい、近所のスーパーのレジを並んでいたんです。そこの壁は合わせ鏡になっていて、並んでいる人が映って見える。

僕は客を眺めながら「あ、ハゲてるなぁ、あいつ」なんて観察しながらレジの順番を待っていたの。

あれ、似たシャツ着てるな、、



自分だった。



最近、帽子も被っていない。特に週末の麻のジャケット制服が定められてから、被ることが出来なくなった。

これを毎日見られていたのか・・・。

昨日。勢いで夜中じゅうネット検索して、一番近いアートネ〇チャーに行ってしまった。増毛体験。

ポリエチレンで出来た輪っかのついた毛を、地毛に結んで毛を増やす、というもの。だけど、地毛が伸びたらまたやり直さなきゃいけない。要は施術を始めたらずっと通わないといけないシステム。

まあ、月換算で15000だから、と自分を納得させながら体験を受けた。

これは本当に凄い。


結び目なんて見えないんですよ。もう、毛穴くらいしかない。古い、安いタイプのだと結び目が見えるらしいのだけれど、毎年進化しているらしいそうで。

女性のウィッグはOKで、男のハゲの増毛はなんでダメなのか?!そんなもっともらしい説明を受けながら、どんどん自分を見失ってゆく。

この技術に参ってしまい、即決。35万円。


何で高いかって、先に5000本くらいまとめ買いさせるのがこの業界大手のやり方らしい。これにもいろんな理由を聞かされ、ふーん、まあ、そんなもんかな、くらいの感想。


次にシャンプーやヘアケア、櫛までも勧められて。流石に17万とかなのでそれは断ったけど、

まったくもって洗脳された自覚はないんだけれど、月換算とか、飲み代を月に何回我慢、とか、買う方向に自分を誘導している時点で、かなり冷静さを欠いていた事が後になって判る。

某フランスのメーカーのバックを買ったあの日も、謎のロングコートを買ったあの日も、同じだった。

好材料ばかり並べて、冷静さを排除してしまうその癖は本当に気を付けないといけない、です。

かといってこの業者さんが悪徳で、とかそういうお話ではないのですよ。答えは自分にありますから。



***

そんなこんなで家に帰り、またサイトを見てたの。契約に後悔はしていない。
いつもの悪い癖なんだけれど、買った後に熱中のあまり、他の業者のサイトを見まくる。調べまくる。


スヴェンソン、というドイツの会社がありまして。


そこの製品はまあともかく、各会社いろんなタレントさんが宣伝をしていて、大体装着して笑顔、自信が戻りました」みたいな体なんだけれど、この会社の宣伝はとても面白かった。

諸橋なんとかさんという方。増毛施術後。

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プロレスラーに附けさせて、実際に試合をして髪の毛を掴んで引きずりまわす、というもの。レフェリーが髪をチェックして3カウント、ゴングが鳴ると歓声が起こるも、もっと禿げたヒール役のレスラーが出てきて、「俺のがもっと禿げてるぞ」と乱闘、みたいな滅茶苦茶なストーリーなんだけど、ちょっと笑ってしまった。

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コメントに「若返りました。若ハゲの頃は髭を生やして悪役に徹していたのですが、今では完全に好青年」みたいな感じの内容。


気になったので画像検索を。

確かにM字ハゲだな。

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でも、こっちのが恰好いいやんけ!


んー、ってかハゲが恰好悪いんじゃなくて、禿げてて恰好悪いと思っている自信のない雰囲気が、輪をかけて恰好悪くさせてるんじゃないの?と。


堂々としていたら、ハゲよりその堂々とした様に目が行くはず。根拠はないけどなんか、そうだと思った。



朝起きてもう一度よく考え、近所のイタリアンで伴侶と友達とランチしながら、話をしてクーリングオフをすることに決めました。


人生初のクーリングオフ。

定型の書式で書いたものを郵便局から書留で送る。担当さんごめんなさい、という気持ちと35万が還ってくるという喜び。


何よりも、


ハゲをセクシーに見せるような男にならねば



と思うのでした。


でも、また安い所があったら増毛しに行くかもw

その時はそっと見守ってね。(謎)




ここまで何でも書いたら余計に、ハゲが恥ずかしく無くなってしまった。

良いような、それも問題のような。




おしまい

下村一喜というひと。



ベルエポックの巴里(パリ)、紳士淑女の華やかなりし喧騒と狂乱。世紀末、デカダンス。

1920年代、市俄古(シカゴ)、紐育(ニューヨーク)のショービズの熱狂。チャールストン、ジャズエイジ。

はたまた時代は下り、昭和の東京。高度経済成長の陰で花開く文化。創造と破壊、破廉恥。




過ぎ去った宝石のような時代に憧れてはため息をつきつつ、どうにかそれを形にしたいと(不可能なんだけれど)子供のころから思案していました。それは前から折に触れて書いてはいるのですが。

古いものだけじゃない。

とにかく美しいもの、洗練されたもの、美味しい情景、豪華な話、勇敢な人、粋な情景、泣けるエピソード、そんなのを織り交ぜたようなものに囲まれていたい。

もちろん、世間話や下らない話も好きです。が、上に書いたような話を照れて出来ないような設えの店では、人生においてなんの暇つぶしにもならない、と思う。

結構、そういう話になると照れる店の人、多いですよね。勿体ないと思うんだけれど。


そんな中でバーを初めて9年目。だんだんと僕と似た考えの人が集まってきました。

森の樹に毎晩蜜を塗って待っていたところ、虫や蝶が集まってきた、そんな所でしょうか。

「同じような好みの人から、色んなエピソードを聞く」という、楽しみ。もう、それ以上面白い事はない。目下の楽しみです。



いわゆる「藝談」というのでしょうか。高々お話。しかし、あらゆるエピソードをもって、僕をその世界に連れて行って下さる。

皆さん、とてつもなく美しい話を知ってらっしゃる。しかも、僕が興味ありそうな話を、さらりと教えて下さる。文化や芸術にまつわる珠玉のエピソード。


本当は僕の話なんかよりも、そういうお客さんのぶっ飛んだエピソードを書いた方が、よっぽど面白いし、読みたい方も多いんじゃないかな。いつか、カウンター越しに聞いた面白い話をまとめて書いてみようとも思います。

さらに面白いのがお客さんのしている仕事。仕事は生きざまであり、その人そのものだと僕は考えるのですが、やはりそれぞれの人柄が出ていて面白い。

みんなバーでは好きな事を話す。

聞いたこともないような珍しいお仕事だったり、アホ丸出しなのに政府の中枢で働いている人もいる。得体の知れない人もいるし、真顔で「ここだけの話、自分はスパイ」だと真剣に言われたこともあった。

東京駅の向かいの深い森の中で天平以来の伝統を守って働いている人もいれば、真剣な思想をもって「春」を売っている人もいる。

こちらも面白い内容になるんだろうけど、どうしても詳しく書くと本人が特定されてしまう。具体的に写真を交えて書かないと面白くないですし。



人との会話ほど、面白いものはないと思います!



色んな変な人が来るのですが、その中のお一人。

カメラマンで下村さんという男性の方がいらっしゃいます。

この方は僕にとって、僕の殻を破ってくれた人なんです。(まだ存命中です、一応)




僕も人の子です。天井からバレエシューズとか楽器とか吊るして真剣にピアノなんか弾いていると、一部のお客さんの中には指さして「えー、マジで!?ギャグ??信じられない」なんて辛辣な事を言いながら写真を撮る人もいるのですが、凹んだり、やっぱ好きにやり過ぎかな、とか考えてしまう時期もありました。(今は皆無)

しかし彼がやって来た日、不安が吹き飛びました。なんでかって、僕の1000倍くらいぶっ飛んでいたんです。

あなり周りで見たことのないタイプの人。しかも彼の90%くらいが、美意識とその関連するもので出来ている。きっと、そうに違いない。

僕はその後なんとなく、自分らしく生きることが何も恥ずかしくなくなりました。何を我慢して、人と足並みを合わせ様子を見ながら(美意識とか趣味とかでの範囲内で)生きることに意味があるのか。

頭ではわかっていても、中々体が動かないものです。けど、生きた先輩が目の前に現れると、力が湧いてきます。

はっきり言って彼、頭がおかしいのです。こんなヘンな人見たことない。(失礼)

梶芽衣子の写真が、朝五時くらいに突然、大量にメールで届いたりします。きっと芽衣子関連の何か思う事ががあったんでしょう。



その辺はよくわかんないけど、大好きです。



自分の思うまま、好きなように生きるって、どれだけ恰好よくて大変な事か。

こんな人です。かなり今風のイケメン。


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家には、世界で3体しかない山口小夜子マネキンがあるらしいです。見た人の話だと、とても不気味らしい。しかも、四谷シモンの球体関節人形もあるらしい。

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僕は家の玄関先に、こんなもの置こうとは思わない(爆)

けれど、「実はマネキンが好きで、でも人に嫌われたくない為に我慢している」そういう人がいたら、それはとても不幸な事だと思う。世の中そういう人が多いと思う。



彼の話す内容は「自己解放」に裏付けられた強さが溢れている。羨ましいし、そうなりたい。僕も、好きな時にイギリスの兵隊の恰好したりしたい。でもまだ出来ないけど。(汗)


あんまり個人のお客様の事を書くことはなかったんだけれど、先日、お話していてブログに書いていいよ、と仰ったんで、彼の事を書いてみようと思います。


失礼だったらごめんなさいね。



で、何が凄いか。


ありとあらゆる人物の写真を色んな世界観で魔法のように美しく撮っておられる。しかも、その方が持っている奥底の「華」をよりクリアーに引き出して、アレンジして残すという作業。

僕の仕事とは全然違うジャンルだけれど、お話をしていて納得の連続。




徹子ちゃん
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岩下志摩姐さん(2ショット!)

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松坂慶子さま
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もういっちょ。

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カルーセル麻紀さん
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草刈民代さん。竹久夢二みたいです・・・。

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林真理子さんだってこんなに!!!
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山口小夜子さんとセルジュルタンス。(ルタンスは今の資生堂を作ったと言っても過言でない、芸術家です。詳しくはググってちょ)

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山口さん

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土屋アンナ(こっちのほうが断然、いい・・)

ほかにもっとあったんだけど、彼の写真は、あらゆる時代の雰囲気のがあるんです。僕はカメラや撮影技術の事は明るくないんですが、百面相とでもいうのか、とにかくいろんなスタイルを使い分けているんだと思います。


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伊藤美咲さん。中原淳一の世界。

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上戸綾さん。

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竹内結子さん


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幸田來美さん

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岡本夏生さん

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仲間有紀恵さん

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後藤久美子さん。エリザベステイラー風かな?IMG_4024.JPG





そして今話題の宮沢さん。

美智子さまのドレスをお直しして、宮沢さんに着せるという家庭画報の恐ろしい企画。
(いづれも植田いつ子先生作)

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そして、リブ・タイラーさん

(凄いな)


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あと、PVの監督もされています。浜崎あゆみさん、GREEN。
現地ロケで上海租界の歌姫を再現されています・・。凄い。

http://www.youtube.com/watch?v=oHpr6-2oNeo





物事の本質を付く、その事が如何に重要か。


その時に照れや世間体、予定調和は必要ないでしょう。しかも、バカにされても胸を張って好きだと言える強さ、信念。


僕も自分の事をもっと愛して、好きな事を好きといえるよう。そして一流の仕事を出来るようになって、同時に奢らず奔放でいたい。

彼と、彼の写真を見ていてつくづくそう思うのでした。



***


次回はキヌギヌ、未来予想図です。次回も長いです。


オリエント急行、発車します!

 

さてさて、GWも終わりましたね。温泉でリフレッシュしてきましたが、今週末もまだまだバタバタしています。更に気が抜けない。


んで、例の麻のジャケット、届きました。

DSC00791.JPG


色んな感想を頂きました。左は例のしょうじくんです。


ブルックスブラザーズ(兄弟ってことか?)みたい
漫才コンビみたい(関西人)
植民地のホテルみたい(奴隷てことですか)
コロニアルだよね
オリエント急行のBARみたい(店が縦長だからか)
マリアージュフレールの店員みたい(たしかに紅茶はある)
タイタニック号みたい(もうちょいしたら沈むってことか)


・・・オリエント急行が一番嬉しかったので今回のタイトルにしました。このままロンドンまで突っ走ります!


全く、気付いてもらえなかった方もいらっしゃいました。まあ、そんなもんです。


でも、総じて高評価。今まで内装や音楽ばっかり1930年代のヨーロッパにこだわっていましたが、
なんで早くこれ、やんなかったんだろう。
一番パンチがあって、安上がりで、恰好いい。

灯台もと暗し、です。

実は大人買いにより、けんちゃんのもう一着もあるので、三人で着たらもっと恰好いいと思います。
夏に、そういうイベントやります!

日曜の昼間から弦楽四重奏に入って貰って、カウンターにケーキやタルトを山積みにしてポットで紅茶をガンガン淹れて、オリエント急行のティーサロンにします。楽しそう。


ああ、やっぱ昔の文化はいいわ。触れているだけで落ち着く。萌える。頭痛、肩こりが治る。お通じもいい。

勿論、近未来的なものも恰好いいんだけれど。パコラバンヌの宇宙ルックとか(それも古いじゃん)


てな訳で、もっと追究します。してみます。



DSC00786.JPG



ちょっと嬉しい事もありました。


今日も来ていたフランス人、実家がパリのヴァンドーム広場の隣りという、フランス人の極めつけみたいな人に、「パリより巴里だ」と言われました。「ここに来て、故郷のパリを懐かしむ」とも。


嘘でも嬉しい。涙


あと、知らない間にアメリカの「ニューヨークタイムズ」にうちのお店が載っていたらしいです。東京のお勧めの店。誰かが勧めてくれたんでしょうか、テキストだけだったんだけれど、店主がハープを始め、色んな楽器を弾いてくれる、そんな記事・・・。うー、ハープってさ、、、困ったな。

凄く嬉しいけど、

勝手に載せるのは勘弁してよね。


まあ、実家の親はそういうの喜びそうですけど。だから許してあげます。


***


次回はちょっと長編、イラスト満載です。



素敵な週末をお過ごしください!

昭和レトロ探訪〜オランダ大使館

 

眠すぎるので文章が少ないです。明日、感情たっぷりに補筆します。



残りのGWは、休まず営業します。そのかわり5月の7〜8日はお休みします。鬼怒川温泉に行ってきますの。すいません。


***


オランダ大使館。不思議な話なんだけれど、僕にとってちょっとだけ縁のある場所であります。


・・・店をオープンする直前、骨董屋さんで買ったシャンデリア、2個あるうちの入り口側のものなんですけど、親父がいわく「これはオランダ大使公邸にあったものなんですよ」と。

まあ、そんな話はよくあるわけで、話を半分に聞いていたの。でも、いつかチャンスがあったら本当かどうか見てみたいな、と思っておりました。(というか、前過ぎて忘れていたんですけど)



ちなみに、色んな方の御縁で、昔に代官山のフィンランド大使館、松濤のニュージーランド大使館でもピアノを演奏したことがあります。ちなみに大使も過去に数名、いらしたこともあります。全く謎ですけど。



中でも今回のオランダ大使館は一番インパクトのある建物。強烈な洋館の極めつけ。いやいや、参りました。


建物は森の中に佇む、恐ろしく瀟洒な館が今日の舞台です。幕末の開国やオランダの出島の割譲の問題の中で、慶喜公から割譲されたという、虎ノ門の森。


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グルグルグル、、と回ると、屋敷が見えて参ります。写真はお友達でスタッフのSくん。


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荷物が多いのでタクシーで車寄せまで行ってもらいました。

この時点で幸せすぎて仮死状態。



中は、というと、もう大変です。大階段はあこがれのモールディング(板チョコ装飾板)、赤い絨毯。凡てが正しいです。



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向こうにお庭が見えます。

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こちらが今回の仕事場。もー、日本じゃないです。時間が止まっています。

ここでデジャヴ。

昔行ったおばあちゃんの入院する病院のロビーに似ている。お婆ちゃんは脳出血で末期、僕は保育園の小さい学年だったけど、間違いなくこの雰囲気だった。

もっと粗末で荒涼としていたロビーだったけど、漆喰の冷たい感じと初夏の若葉のコントラストが僕を小さい頃に連れて行ってくれる。

ただ、懐かしい。

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今回のパートナー、シヅカ嬢。ヴァイオリン弾きでシズカちゃんなんて、出来過ぎですわな。

彼女の弾くクライスラー、シモネッティー、ヴェートーヴェンは本当にこのお屋敷にピッタリ、完全にタイムスリップしてしまいました。

ヴァイオリンの曲、もともとこういう所で弾かれていただろうに、空間との音響の相性の良さが半端ない。

軍艦でのトランペットとか、お座敷での三味線、空間も楽器なのですね・・・。



僕が一番気持ちよかったかも。なんて。

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私の恰好はこれです。過剰に昭和を意識しました。

小さい頃のデジャヴな記憶を取り戻して、しかもアホみたいな昭和な装い。稀に見る森の中の生きた本物の洋館でクラシックとジャズ。酒も回ってきた。

これは浸りきって弾くしかない。もう、誰にも止められない、僕のノスタルジーワールド。

なんでこんななっちゃったのかもよくわからないけど、ノスタルジーだけで9割生きているような気がする。
しかも最近、加速度的に進行している気がする。

ジジィになったらさらに加速して手の着けようがない、山の仙人みたいな回顧趣味爺さんになってそうで怖い。周りに迷惑かけまくって生きてやるまで。

まあ、それもありか。

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これで控室。この建物が建てられたのは関東大震災の後だそう。二代目なんですって。そりゃ重厚ですわ。


なでなで、なでなで。

触るとまた軽くトリップします。

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もー、廊下の絨毯の留め金とか、鍵穴とか、洗面所のカランとか、いちいち品がよろしい・・・。
人に見つからないようになでまわし、時には匂いを嗅ぐ。

漆喰はかなりキレイに補修されているようです。

これがオリジナルだと、真っ茶色に黒ずんで異様な迫力が出ます。僕はそっちも好きなのだけれど。

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柱時計。うーん、持って帰りたい。ここもそっとなでる。

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ここが第二会場。テラス。ここには電子ピアノを設置しました。

この眼前にはだだっ広い芝生の広場が広がります。撮り損ねる。

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それで、ついに懸案の食堂のシャンデリア。



全然ウチのと格が違うやんけ!!


・・・まあ、そりゃそーだわな。説明用に写真を持っていたんだけれど、恥ずかしくて確認もしなかった。
でもよく見たら、パーツの繋ぎ方とか、デティールが似ている気もする。

なんか関係あるのかしら。やっぱ聞けばよかった・・。

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・・・演奏自体、とても上手く、滞りなく終わりました。

皆さま、ありがとうございました。




***

で、僕のレトロ熱が醒めやらず、また買い物。


どうしたら狭い僕の城でも、ここみたいなレトロで格のある、大人で夢のある空気を作れるのか。


街で見かけた麻のジャケット。これを三枚、取り置きしています。
うちの従業員ケンちゃん、ショウジくんに着せるためです。


モチロン僕も着ます。来週末からは、週末限定で麻のジャケットにネクタイでお迎えしようと思います。

うーん、楽しみ。

まるでどこかの由緒あるコロニアルなホテルに立つビシッと決まったバーテンダー、古いジャズ、でも会話の内容はいつもの下品なままでお送りします。

なんかね、恰好だけ付けているのってつまんない。ギャップこそが美しいのだ、と言い聞かせてみる。


崩した末に今一度、ここぞ、とキメるところは決めさせて頂きます。頑張る!



IMG_3774.JPG



しかし、懐古趣味は金がかかる。



ま、生きがいなんで平気ですけどね。



お楽しみに。





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桐野 夏生
悪気もなく、ただ人の不幸を喜びに生きる「私」と、類い稀な美貌を持ち、出会う人々を皆驚嘆させてしまう実の「妹」、人に勝利する事でしか自分の存在意義を見いだせない、容姿に恵まれない和恵。その三人を中心に描かれるQ女子高(私立慶應女子高校がモデルになっている)の超閉鎖的階級社会を舞台に、途中入学組に対しての、富裕層からなる内部進学者からの壮絶ないじめを軸とした数々のエピソードは圧巻。物語全体は東電OL事件を主軸にして描かれており、後半は生生しい売春婦の日常が詳細に描かれている。店主がここ最近の著書で、久々に気骨を感じた作品。

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一の糸 (新潮文庫)
一の糸 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
何不自由ない造り酒屋の娘茜は幼き日に目を患い、その時連れられて聞いた文楽、露澤清太郎が奏でる三味線の音に恋をしてしまう。大正から太平洋戦争後にかけた女の一大抒情詩。乗馬を好む娘、宝石や宿屋を惜しげもなく買い与えるおおらかな母、その後の茜の命を賭けた壮絶な苛めとの戦い、本物の芸に賭ける壮絶なエンディングと、読みどころが随所に散りばめられた文句なしの女流文芸娯楽作品。

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悪女について (新潮文庫 (あ-5-19))
悪女について (新潮文庫 (あ-5-19)) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
公子という一人の貧しい女が中華屋の仲居からスタートして何百、何千という嘘を重ねて戦後の混乱期にのし上がる様を描いた作品。嘘を重ねると言っても、無論、それだけでは決して成功はしない。夜学に通って簿記の試験をパスし、自らの美貌を磨いて出会う男を翻弄し、汗まみれになり生き抜くさまは寧ろ潔い。とある事件後の週刊誌記者による聞き取り調査と云う一風変わった文体で綴られる全編は、時を忘れ、あっという間に読めてしまう。中でも、登場スr数々の大粒の宝石の描写は秀逸。「取材魔」の異名を取る有吉文学の中でも比較的軽めな現代もの。特に初心者にお勧めの一品。

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女系家族〈上〉 (新潮文庫)
女系家族〈上〉 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
山崎 豊子
船場に続く大商家の物語。入り婿の父が突然亡くなり、残された三姉妹が遺産相続を期に豹変を始める。狡猾な大番頭、突然現れる妾の存在に、三姉妹は関係を結んだ男の入れ知恵や様々な駆け引きを繰り返し、遺産を減らさぬよう奔走する。団結した三姉妹と叔母が妊娠したと思しき妾を抑えつけ、懇意の医師が器具を用いて検査を始める妾宅での描写は、昭和女流文芸史に残る陰惨な情景と云えるだろう。

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昭和初期の船場に三代続く女系の老舗足袋屋に生まれた男の半生を描く。女親に反発するかのように愛人を4人も囲いながらも商売に精を出す主人公。迎え入れた新妻の妊娠を探るために肥溜めを棒で掻き回す姑と大姑の陰惨な嫌がらせ、襲名披露の配り物がたった足袋一足だと聞いてケチだと馬鹿にする参加者を尻目に、実は踵の留め金具が純金製で帰宅した一同を仰天させるエピソードなど、船場の粋と意地が詰まった珠玉の作品。

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針女 (新潮文庫)
針女 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
出征した帝大出の弘一が残した青春の遺書を胸に、パンパンや闇成金の持ち込む針仕事に打ち込む孤児の清子。彼女は過去に踏んだ針が体を周り運悪く跛(びっこ)になるというハンディキャップを持つ。復員した夫は戦争のせいで性格が豹変しており・・。パンパンや気違いといった現代では禁止用語の登場人物が行き交い、戦後の混乱期をそのまま原稿用紙の上に広げたような生々しい作品となっている。

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連舞 (集英社文庫)
連舞 (集英社文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
昭和初期の日本舞踏の一大流派、梶川流の栄枯盛衰を描く。先代家元の妾の子に生まれながらも伸び悩む自分の踊りの才能、踊りの天才と謳われる性格の悪い妹、妹しか愛さない母に悩まされる青春時代。しかし、GHQ接収後のアーニーパイル劇場での歌舞伎ショーにてストリップを強要され、大逆転の末成功となり、家元夫人にまで上り詰めてしまう。忌わしい過去と出自に翻弄されつつも、過去をねじ伏せるかのように踊りに邁進し、遂に芸の道に境地を見出す主人公、月の直向な横顔が涙を誘う。

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明治のお嬢さま (角川選書)
明治のお嬢さま (角川選書) (JUGEMレビュー »)
黒岩 比佐子
明治期の令嬢の実態を探る。たしなみ、学力、美醜の葛藤、結婚生活まで多岐にわたる。面白いのは多くの令嬢は今と変わらず贅沢品に執着したらしく、友人の持ち物を嫉む生々しい手紙なども解説入りで紹介されている。その他、当時の流行の髪型や美人術、痩せる薬などの広告資料も収録。

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宮中賢所物語―五十七年間皇居に暮らして
宮中賢所物語―五十七年間皇居に暮らして (JUGEMレビュー »)
高谷 朝子,明石 伸子,太田 さとし
千代田の森の奥深く、宮中賢所に57年お住まいの神職の女性の半生を描いた作品。下界と分断された森の中で祈りを捧げる日々。厳格な穢れの区別(下界のものに触れると潔斎しなければいけない)、四足のものは食べてはならない、毎朝数時間かけて髪おすべらかしに結うなど驚愕の生活と共に、日本古来の自然に寄り添った質素な習慣を紹介する。

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朝香宮家に生まれて
朝香宮家に生まれて (JUGEMレビュー »)
北風 倚子
渋谷・松濤の鍋島公園一帯は戦前、広大な鍋島侯爵邸であり、著者の住まいであった。大空襲で火の海になった屋敷を逃れ、昭和という時代を生き抜いた、旧華族のお姫様の生涯。

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社長 島耕作(8) (モーニングKC)
社長 島耕作(8) (モーニングKC) (JUGEMレビュー »)
弘兼 憲史
言わずと知れた島耕作シリーズ単行本。長い経緯はさておき、弊店が表紙になっております。店主もタキシードでモデルを致しました。
是非お買い求めくださいw

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梨本宮伊都子妃の日記―皇族妃の見た明治・大正・昭和 (小学館文庫)
梨本宮伊都子妃の日記―皇族妃の見た明治・大正・昭和 (小学館文庫) (JUGEMレビュー »)
小田部 雄次
佐賀藩主鍋島家令嬢伊都子。彼女はのちに梨本宮に嫁ぐが、明治から昭和に渡って77年間日記を残していて、その様相は「書き魔」と言わんばかり。初の洋行先のパリで買い物の様子や婚礼、即位式などの華やかな思い出を経て、戦中戦後の倹約の様子や時代に対する落胆ぶりなど。往時の匂いが漂ってくるかのような生々しさ。著者、小田部雄次の解説が当時の世情をわかりやすく補ってくれる。

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写真集 酒井美意子 華族の肖像
写真集 酒井美意子 華族の肖像 (JUGEMレビュー »)
酒井 美意子
加賀藩前田家令嬢の酒井美意子。マナー講師として厚化粧キャラでメディアに登場した姿をご存じの方もいらっしゃるであろうが、彼女は戦前まで駒場の前田侯爵邸に居住していたことを知る人は少ない。莫大な財産と華麗な人脈を、膨大な写真とコメントで紐解く、いわば現代版歴史絵巻的な写真集。必読。

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極楽商売―聞き書き戦後性相史
極楽商売―聞き書き戦後性相史 (JUGEMレビュー »)
下川 耿史
戦後の性関連産業を裏側の視点から取材した戦後風俗史。進駐軍専門のパンパン宿や性具の販売店、愚連隊、ゲイバー、カストリ情報誌、個室喫茶・・・。戦後の性に携わった人々の汗や息遣いが聞こえそうな一冊。

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 (JUGEMレビュー »)

京セラ、auの創始者ににして仏門に入った稲森氏が、街の小さな碍子工場を一代にしていかに大企業へと成長させたかを描く。単なるサクセスストーリーに収まらない哲学や思想を散りばめた珠玉の一冊。

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芝桜〈上〉 (新潮文庫)
芝桜〈上〉 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
我らが有吉佐和子先生の長編。戦前の花柳界を舞台に、二人の女が艶やかに力強く生き抜く。温厚で情緒的な梅弥、狡猾で気ままな蔦代。共に授かった類い稀な美貌を武器に、ただひたすら戦前、戦後の花柳界を生きる。花柳界独特のお茶屋の仕組みや旦那制度、一本や水揚げなど、判りにくい独自の世界がこの一冊でよくわかる。ストーリを彩る、旦那からの贈り物の三越謹製三百円の帯や、大粒の翡翠の簪、英国土産の巨大ダイヤモンドなど、随所に登場する豪華絢爛な衣裳拵えと、それを取り巻く年増女将との丁々発止のやりとりの描写は必見。店主のバイブルと同時に、不動の一位たる女流文芸作品。

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書いた記事数:1517 最後に更新した日:2024/03/25

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