今まで寝てました(汗)

本日日曜日、いつも通り開けるはずでしたが、うたた寝して起きたらたった今(翌月曜日の午前三時半)でした。

ヒー(汗)

来てくださったお客様、本当にごめんなさい。

ちょっとこのところ重度の睡眠不足で、毎日二時間程で目が覚めてました。それがいきなり八時間も寝過ごすとは!

いやいや、本当にごめんなさい。体調管理も仕事のうち、それはわかっているんですど、不眠だけはなかなか勝てない。どうしたらいいのか。

日曜の営業、なかなか好きなんだけどなぁ。惜しいことをしました。

どうか、懲りずにまた来て下さい。m(__)m

機内食が好きすぎる件。



お知らせ



今週土曜はハロウィンです。アホ丸出しですので覗いてみてください。





カテゴリーリストに「独自研究」という項目を追加しました。

今後、アホな自由研究はここに統一します。





***







引き続き旅行ネタ。



僕は旅行先で食べる料理よりも、むしろ機内食の方が好きなんじゃないかと思う事があります。

もち、エコノミークラスの食事の話です。(だからビジネスは一回しか乗ったことないってば)



もっと若い頃には好き過ぎて搭乗前の二食を抜いたりした事もあります。恥を忍んで、お願いして2個食べさせてもらった事もあります。(汗)









小さめのカトラリー、ずんぐりしたグラス。



ゼリーのカップのような容器に入ったお水。



家に持って帰っても絶対に使ったことのない袋入りの塩コショウ。



あのアルミの蓋を剥がす時の興奮ってば地上の食事には到底、及ばない。



付け合わせとメインのソースがドロドロに溶け合った、味のハーモニー。

よく焼けた、シワシワの長いソーセージ。



完全に伸びたパスタに絡む奇妙な色のチーズ。



なぜかいつも付いてくるクラッカーと謎のメーカーの小さなヨーグルト。



正方形の寝ぼけた味のチョコケーキ。



カットフルーツの中にある、皮の分厚い硬い葡萄。







ああ、機内食万歳!!







個人的に思うのですが、煮込み以外、肉のチョイスはハズレが多いので基本は頼みません。大抵、チキンか魚。



最近乗る場合は、早く機内食を食いたいので、サービスが早く始まるようにエコノミー最前列、つまり一番前の指定をしたりします。恐らく、30分は変わってくると思う。



後ろの人がサーブされる頃には映画を見ていたりする。小さな、セコい優越感。









「機内食ドットコム」なるサイトがあります。



ここをたまに覗くのですが、不思議な航空会社の機内食が沢山掲載されています。



機内食はそのお国柄の文化の縮図、といっても過言ではないのではないでしょうか?!



お気に入りを幾つか無断転載。

僕は意地悪で性格が曲がっているので、豪華で美味しそうなのなんて載せません。

そういうサイトは他所にいっぱいあります。自慢っぽいのをよく読みながらよくイライラしています。



掲載者がガッカリ落胆したメニューにこそ、嬉しくなってしまいます!



そう、飛行機の上なんておいしいものが出るはずないのです!!







それでは見ていきましょう。









ルクスエア




ルクセンブルクの航空会社でしょうか。チューリッヒ行きの機内食。

短距離とはいえ、もうちょっとサラダとか欲しくなるところ。



余計なお世話だけど、パン食ってテーブルや床がパン粉だらけになるでしょ、機内の掃除面倒じゃないのかな。

乾燥気味のチーズが挟まっています。


僕は、オニギリの国に生まれてよかった。















ミャンマー航空





オール菓子パンだったそうです。


ってか、ねぇ・・。料理は彩りも大切。











オマーン航空




オマーンコ、ウクウ、と、息継ぎをを間違えると大変な事になりかねません。

発音する前にはたっぷりブレスを取る必要があります。


その意味では、大変緊張感のある航空会社名と言えます。



激甘な機内食。中央はジュース、右にあるのは水でしょうか。

糖分と炭水化物のみ。



僕は甘いパンのみでの食事は、好きではありません。









タメ航空




エクアドルにあるそうです。ガラパゴス諸島に行く路線が有名だそう。

タメって、なんだか同い年の人しか乗っていなそうですが、そんなことないです。



パンにはさまれたホットドックでしょうか、中にソーセージが見えます。



余計なお世話ですが、ケチャップは要らないんですかね・・・。

それか、もっと奥に入っているのか、ソーセージ自体に下味がついているのか(どーでもいい)











春秋航空




中国の航空会社です。

機内で、この撮影者以外だれも食べていなかったそうです。(笑)



温められる機能付きの弁当箱でしょうか。僕なら食べるけどなぁ。



・・しかし、確かにマズそう。













高麗航空




出た!!北朝鮮のフラッグシップキャリア。



こちらも皆手を付けていなかったそうで。(汗)



残すと将軍様に怒られるぞ。



・・・うーん、これは僕もパス。このパックとか・・。


不味そうというより、もはや怖い。







やっぱ、日本の機内食は格段に美味しいと思います。



おもてなしの国の名に恥じない、彩りも綺麗で気の利いたメニュー。短距離でも新鮮で栄養のあるものをきちんと出してくださる。

とても清潔で勤勉で、美意識を大切にしている国の印象。





サービスも同様、きめ細やかで丁寧。



たまに国外の航空会社を利用すると、そのラフな接客態度にちょっとビビることすらあるんだけれど、日本が慇懃過ぎるだけで、総じてほかの国はそんなもんだと思う。



一度、英国航空に乗った時に、夜中にお腹が減ったので男性CAにベリーハングリーな旨を伝えたところ、ギャレーに連れていかれ、どこかから分厚いステーキを持ってきてくれ、(ビジネス用と思われる)を食わせてもらったことがあります。

僕が頂いている間、CAは口笛を吹いたり、横で他のスタッフと早口で世間話をしていました。

狭いギャレーの中、もはや僕は居ないことになっている。



嬉しいんだか、悲しいんだかw





こんなのは日本の会社にはあり得ないと思います。



僕は、ちょっとラフなんだけれど、要所ではしっかり礼儀正しいのが好きなですなぁ。もちろんステーキご馳走になった事には感謝してますがね。





丁度いいサービスって、どんなだろう。







・・とはいえ、いつかは乗ってみたい国内航空会社のファーストクラス。



ANAの長距離路線では、キャビアから始まるんですってよ、奥さん!

シャンパンもクリュッグ。レストランだと一本5万くらいする筈。











いいなあぁ、いいなぁ。やっぱり機内食って美味しそう。



でも、いつも思うんだけれど、和と洋の2チョイス、で、メインと前菜がさらに2チョイスだったりすると、必ず残ると思うの。



全部捨てているのかなぁ、と疑問に思うのです。



残ったらスタッフが食べるんだろうか、いや、日本の会社は厳しそうだし・・。





そんなこと考えながら検索していたら、JALのクルーミールというのが出てきました。

スタッフはこんなの食べているそうです。



ええもん食うとるやないけ!!!













夢が叶うなら、いつか機内でこれを食べてみたい。









おしまい








(一部書き直し)アルゼンチンその後、、。

一部、書き直しました。飛行機の座席がどうとか、そんな事は旅にとってどうでもいい事なのだ。

熱が冷めたように、ハッと気付いた私。

さっきまでは、なんか嬉しかったんですけど。

きっと自慢したかったんだね(笑)あー、ダサいわ。








、、、そうそう、アルゼンチンはブエノスアイレスに行きたいとチケットを探してみたんだけど、びっくりするほど高い。しかもマイルを使えない。

便数がかなり少なくて、取り合いらしいのです。(汗)ブエノスアイレスまで、格安でも買うと30万。あり得ない。



なので、代わりに今回イタリアへ行くことにしました!


アルゼンチンはまだ無くならない。でも、ベニスは沈むかもしれない(笑)



と考えて居たところ、お客様のTさんから、ふいに届いたメール。他愛もないメッセージの中に、写真付きでお友達に勧めたというベニスの17世紀創業のホテル。(いつも僕が好きそうな駄ネタを送ってくださる)

フロールという古いホテル。中庭が森になっています。アハン、好み。




中庭で飯食えるらしい





部屋もクラシカル。一泊13000円くらいかな。この雰囲気で観光激戦地区にしてはお得だと思う。(写真の部屋はもっと上のクラスだと思われる)



うー、ベニスに行きたい。一人で。


これは行く運命なんだ!と後付けのマイブームが始まり、てきとーにルフトハンザを探したら三月の真ん中にちょうどマイルを使える往復がポコンと見つかった。

他はかなり埋まってますが、そこだけ光が差したように空いてますの。(偶然だって)


そんな事で、ちょっくら10日ほど、一人旅に行かせて貰います!




3/3成田発ミュンヘン経由。
ベネツィア空港からは船で市街に入ろう。

運河の匂いを嗅いだり、フェニーチェ歌劇場でオペラを見たい。コロッセオや美術館にも行きたい。カフェフロールも行きたい。汚い薬局とかレストランも沢山有るらしい。飛び入りの音楽系バーとか、ないかしら。

ジイさんと連弾したり、婆さまと踊ったり、酔って出鱈目なカンツォーネ歌ったり、ピザやジェラート喰いまくってお祈りして、バチカンのミサにも出たい。(一応カトリックなのです)
芝生でゴロゴロしたり、大きな木に登ったり、古い噴水で顔を洗ったり犬にビスコッティの切れ端あげたり、一生使えるようなヌメ皮の小振りのショルダーバッグ買ったり苦いエスプレッソ飲んだりしたい。

石畳で躓いたりビーナスの誕生を見たり初老の売春婦を観察したり真実の口に手を突っ込んだり市場のリンゴを齧りながら歩いたり路地で迷子になったりしたい。

鐘楼の天辺で夕日を眺めながら遥か東の果ての自分の小さな店を振り返ったりしたい。

全部したい!



皆歌って笑って食べて恋愛して、なんかそんなイメージの国だもの。きっと楽しい筈!


欲を言えばローマとフィレンツェにも寄ってみたい。帰りは3/13、またベニスに戻ってフランクフルト経由。



ドアの改装も金かかるし、お金ないけど、、。

責めて二年に一回位は海外行かなきゃな。腐ってしまうもの。勉強も兼ねて。


贅沢はしません。たまのバックパック一人旅、どうかお許し下さい。



おしまい

 

赤・青・それとも黄色?

突然ですが、色の話です。



さっき、ふっと考えておりました。赤、青、黄色、いわゆる色の三原色について。





色にはイメージがありますよね。って、各色の僕の持つイメージとは・・・・



赤は情熱の色。炎や夕陽の色。オペラ座のカーテン、赤絨毯とかスペインの闘牛士の布の色。口紅の赤。



青はクールなイメージ。夜の帳、青空は勿論、海の色は深いブルー。



黄色は、、硫黄、卵の黄身、、と、あんまりないな。カレーの色か・・・。



他の二色と比べて壮大さに欠ける気がする。

月?ちょっと違う。金は金色だし、やっぱカレーかいな。



・・なんか黄色が可哀想。(そうでもないよ?といえばここで終わってしまう)


日本人だけだろうか、殊に赤青黄の三色を一組にして表現するのが好きな国民は。


昔の三人組アイドルは、かなりの割合でこの三色を身につけていたような記憶があるが。


海外を見ても、トリオロスパンチョスとかタンバトリオ、スプリームスは、赤青黄の衣装なんて着ていない。



みんなお揃いの、それはシックな同色のドレスであります。


要は三色一盛りは日本の固有の文化なのだ。(と、強引に仮定)

特に黄色の役割。ちょいガッカリ目な役割ではありませんか。


元来、中国皇帝の色だったり、天皇陛下の蘇芳の束帯も太陽の色(僕にはオレンジに見えるが)と、高貴な筈なのに。

黄色に限ってどうして??



仮に、日本人の作り上げた三人組の三原色のイメージのせいで、日本だけ黄色のネガティブイメージが定着し、一方的に迫害されているのではないか。



ともすれば、僕の中では既に


黄色=変・愚図キャラ



の図式が成り立っている。



もっと言えば、カレー好きなデブ、おっちょこちょい、バカ、呑気、トロい、そんなイメージがあるのではないか。

これは検証する必要性がありそうだ。


黄色に限ってそんな事があっていいのか!?



検索してみました。





***



まずは中3トリオ。



百恵の「赤いシリーズ」のせいで赤な印象を持ちやすいが、この頃は中3、赤いドラマシリーズの収録前なのであろう、と推測する。






へー、黄色っても綺麗じゃん、と思われる方も多いかもしれないが、後日こうなる。

斎藤こずえ、松坂慶子どころの騒ぎではない。








ズッコケ三人組。











画像が切れていますが、そんなに大事ではないのでご容赦ください。



ハチベエはリーダー格の赤。ハカセは知性の青。



やはり黄色はデブである。しかもモーちゃん呼ばわり。





中年を過ぎても各、担当色を纏わされる悲劇。















悲しい事に、飲み物にまでなるという運命。しかもサイダー。不味そう。

いったい彼らに何の因果が・・・。











少年隊


現状では、ニッキとカッちゃんの劣化が拮抗しているので何とも言えないんだけれど、

この時点ではニッキ優勢と見た。赤く彩られ、何だかキリリと頼もしい。ヒガシも今も健在のクールさ。



醤油とソース顔の二人に挟まれた、黄色いマヨネーズの瓶さながらである。















シブがき隊。


フックンは万人が認める、堂々「ザ・黄色キャラ」ではないだろうか。



この三原色を喩える上で、最も顕著な三人組といっても過言ではない。



シブガキ隊、ではなくシブがき隊なのです。「がき」は平仮名で表記するようです。

今まで気にしたことなかったです。っていうか、この単語をタイプすること自体、成人後初めてではないだろうか。



そもそも、ベストな曲があったっけ・・・汗。



ん、寿司食いたくなってきた。









たのきんトリオ。


少しだけれどヨッちゃんに黄色があしらわれている。しかも黄色のポーチ!僕は見逃さない。

これじゃまるで黄色キャラのメダリストではないか。





ヨッちゃんは現在金髪ロンゲなので、間違いなく黄色キャラ確定と思われる。





ついでに少女隊。

よくわからんのでパス。

記憶の奥底に0・02ミリくらい少女隊の記憶があるが、思い出せない。

きっと、PCなんかの破損したディスクの断片に違いない。クリーンナップしても削除できないファイル。



言われてみれば、右の黄色い女は、相応のドジな表情をしている。















キャンディーズ



お客様のコウさんに怒られるので、こちらもコメントは控えさせていただきます。

どんな情報を発信していたのか、少しだけ気になる。

















じゃんけん娘



雪村いずみが青でセンター、江利チエミは赤、お嬢は黄色。

ふむふむ、ちょっと今までの黄色の傾向とは違うような。



しかし、消去法で行くと雪村のクールさ、チエミのパンチ具合からするとお嬢は黄色になるのか。





かなりゴリ押しな考察、結果ありき。決まった結末へと論文を導こうとしている。



まあ、いいじゃん。













平井堅



ここ最近の男性シンガーのPVでも。

赤はリーダー気質のセンター。青は知性、参謀タイプ、抑え役。



やはり、黄色の男性がイロモノ設定になっているじゃないか!!











これはどういうことだろうか。脈々と伝統が受け継がれている。



黄色がそんなにバカで、間抜けでデブでカレー好きで愚図なのか。(そこまで言ってないってば)







・・・最後に熟女三人組


こちらも漏れなくミエがイエローで、なぜかセンターに、、。

ミエに限り、自ら黄色を選んだ臭い、という推測も出来る。



この人なら言いかねない。



きっと自信があるからだ。(なんせセンターだし)



「私、どうせ黄色でしょ。まりとゆかりで好きなほう選びなさいよ」くらい言いそう。



(あたしはドレスの色より中身があるから、さ。)



この黄色を選ぶ、というある種の強さ、責任感は既出の美空ひばりにもあったのではないか、と

今更思えてならない。











んー、深い三原色。混ぜると黒になる、と美術の授業で習ったっけな。



赤や青は、そりゃ格好いいし、モテるだろう。







僕はしかし、赤や青を引き立たせる涙もろくて優しい、黄色キャラでありたい。なんて。







(今日も何とかオチがつきました・・)



おしまい




ブエノスアイレスが俺を呼んでいる





お店をオープンして数年目、世界中で髪を切っているというお客さんが、入店二分後に顔を紅潮させて僕に話しかけた。

「アルゼンチンのブエノスアイレスに国際ホテルというのがあり、その左だか右だかに古いシャンデリアの下がるボロいタンゴバーがある。

間違いなく世界一君の好きな空間だから行かないと人生後悔するよ。老夫婦が営んでるんだけど、時間がないから早く。」


と言われた。


***

暫く忘れてたんだけれど、昨日、偶然、というか必然でか、ブエノスアイレスの夢を見た。


朽ち果てたタンゴバーで、昼間から僕は一張羅でピアノを弾いていた。

カビ臭い店の匂いと老夫婦の笑顔にワインの栓の抜ける音。

洒脱で哀愁の篭った、切ない生演奏のタンゴの調べに踊る訳ありの男女、床のワックスの酸化したコールタールの匂い。

踊る女のドレスがチラリと揺れる。

客席の売春婦の化粧の香り、品定めする老人の安い葉巻の煙越しに見える視線。ヴァイオリンの松ヤニの匂い。





店を出ると高気圧の底抜けに澄んだ青い空。

遠くでパンの焼ける匂いと子供の笑い声。





畜生め。




ブエノスアイレスには古い建物が昔から残っているそう。








行くべきか。

しかも向こうの季節は春らしい。


そりゃ南半球だもの。



どーする?俺!!




TANGO!



先にお知らせ。



10月26日(土曜)はハロウィンです。今年は恥もなく乗っかります。

仮装はご自由に。仮装レベルに見合った何かを、必ず差し上げます。







***





最近ヴァイオリンを練習しております。やっぱ好きなのです。



元々あんまり上手ではないのは自分でもよく分かっているんだけど、やっぱ自分で弾いててもあの楽器を弾く「姿」は最高に格好いいと思う。ヴァイオリンって存在が好きなのかも。





随分ほったらかしにしてきたんだけれど、週末はショウジくんの伴奏もあるので最近タンゴの曲を無理やり伴奏してもらい、夜な夜な練習しておりました。





曲はカルロスガルデルのPorUnaCaveza。タンゴの中では有名な曲で、CMや映画「シンドラーのリスト」や、アルパチーノ主演の「セントオブウーマン」の、盲目の主人公がタンゴを踊るシーンに使われています。

(この映画はとても面白く、タンゴのシーンが絶品なのです。お暇な方TSUTAYAで借りてちょ。)



カルロスガルデルは、僕がぶっ飛んでお庭が見える回に聞いていた音楽の作曲者でもあります。

やっぱ、ご縁を感じます。



アルゼンチンに彼の足跡を訪ねようかとも最近真剣に思っています。



そもそも、あまり尊敬する人や心のアイドルがいないまま大人になってしまったので、

そんな憧れってのもありますけれど。



↓そのタンゴの曲をピアノとヴァイオリンでアレンジして、最近やっているんです。



http://www.youtube.com/watch?v=Py9JcjGtfSg&list=FLD3rNqAbr69yM0Oi3CP0JWw&index=2





まだまだ仕上がっていないのですが、一昨日、某パイプオルガン奏者の髭の兄ちゃんが飛び入りしてくれまして、よりタンゴらしくなりました。



ピアニカで・・・(汗)



img55686104.jpg





しっかし、これが絶品なのです!!









本当に、滅多にこんなことはないのですが、軽くイッてしまいました。(汗)


僕はあまり音楽を演奏していて我を忘れるほど熱演ということが皆無で、それにはちゃんと理由があって、とくにメロディー、主旋律においてなんですけど、(僕は永遠の伴奏体質なのです)きっと僕は人より耳が神経質なのですかね。厳しいというか。
ピアノはまだしも、ヴァイオリンを弾く時、どんなに楽曲が美しくても、

耳元で自分の垂れ流すクソみたいなヴァイオリンの音を聞くと、一気に萎えるんです。



この無間地獄、というか負のスパイラルからはどうしても逃げることが出来ず、小さい子頃からいつも諦めながら練習、演奏しておりました。





どうしてもっと練習しなかったのか、それは上に書いた通り、ヴァイオリン自体が格好良すぎて、楽器を構えた瞬間にその目的の7割くらいが終わっているの。最低でしょ。笑





カラオケもそう。大声出す以外に、あんまり楽しいと思ったことは少ないかも。

自分の音程とか抑揚、技術のアラばかり探してしまう。







しかし、昨夜はちょっと違った。日曜の午前1時頃、それは始まった。





弾いてて、何だかうっすら周りが見えなくなって、音楽に集中できるというか、自分の音に対する嫌悪感が消えてゆくのがわかる。



音が外れててもいいや、それより夢中でグイグイ弾いてる自分が気持ちい。

聴いている人には後で謝っとこうか、みたいな。



こんな気分初めて(アハン)





終わったら、凄い拍手を頂いて、奥に初めていらした女性がビービー泣いていらした。

僕もちょっと貰い泣きしそうになってしまった。





きっと、演奏が良かったんだろう。自画自賛だけれど、自分でもそんな気がしました。







また変な喩えだけれど、その後しばらくの多幸感ってば半端なかった。ちょっとした宗教の教祖さまのような気分でもあった。



こんなに気持ち良いのか。



んー、それならば武道館やアリーナで何万人を前にして演奏し、人を酔わせられる人ってどんな心境なんだろうか。

いやいや、落語家さん、学校の先生、スポーツ選手だって同じかもしれない。



手を触れずして人の五感をくすぐる、この超能力少年清田くんみたいな技術ってば(古い?)



僕はそんな恐ろしいこと、もう今後、、、、、、、   











・・・もう一回くらいやってみたい!と思ってしまった。











***





歳をとって、この数年、自分がどんどん変わりにくなってると思いきや、むしろ最近色んな事が変化してきた気がする。

体の反応が良くなったのか、心が外に向いているのか、とにかく何だか悪くないような。



この際に、ヴァイオリンもう少し練習してみようかな。



僕にはクラシックより、1930年代の古臭いタンゴのほうが合ってるみたい。汗






















ドア改造その後。

ついに図面が来ました!




釣り引き戸にすると問題点が幾つか発生しました。

防音の問題
戸袋(扉の収納部)が新たに発生するということ
有効開口部が20センチ減る
厚みが10センチ増す


でも、内開きのストレスからいって、何ら悩むほどの事はなさそうです。

開口部は元々内開きの分かなり狭かったので、20センチ減は問題ではありません。

60センチもあれば椅子も出し入れできますし、自宅での実験では痩せ型とガチムチのオッサンの男二人なら、まず無理なくすれ違えます。



ん、、、

お相撲さんやゴスペル歌手が来たら、どーしよう、、、。



それはその時考えるとしよう。


ともあれ、ディテールのデザインを詰めて、あと一ヶ月くらいで施工にかかれそうです。ストレス軽減ドア、是非ともお楽しみに!



神戸のオムライス、結局次回に持ち越しました。今度、万全の体制で臨むことにします。


楽しみは先に取っておくタイプです。


それでは、素敵な三連休をお過ごしくださいませ。(そうでない方はお仕事頑張って下さいね。僕もですけれど。)



おしまい

昭和レトロ探訪〜関西編三軒まとめて

今日は気を取り直して早起き、いざ神戸に行ってみることに。


しかし暑い。なんて暑いんだ。


先ずは阪急電車に乗る前に、京都のレトロ喫茶店「ソワレ」にてチューニング。



ここは何とも不気味な雰囲気が漂っている。ソワレ(夜)の名に恥じない、妖艶な夜の空気タップリ。




カウンターも物が多すぎて中が見えない。砦みたいになってるカウンターは、老舗喫茶店に有りがちな傾向と言えます。




中からはオーナーと思われるご婦人のたわいもない文句と、それを聞き流す中森明菜似の細い女性。明菜は痩せており、全身黒づくめ、そして真っ赤な口紅。まさに内装にマッチしている。

ん、マッチ?!




僕はいつものゼリーパンチを注文。万華鏡のように怪しく輝いている。
ゼリー以外にはキウイとさくらんぼ、レモンスライスが添えられている。ジュース自体はレモネードのような味。




ブルーの薄明かりの内装に力なく微笑む明菜、そして煌めくゼリーパンチ。

隣の席は小森のおばちゃまと宇野千代のオバハン二人連れが内緒話をしてケロケロ笑っている。(ゼリーパンチの上に写ってしまった)


完全に時間が止まっている。

昼前なのにどんだけシュールなんだ、この店は。いつ来ても裏切られない個性の強さ。


僕なりに形容すると、美輪明宏氏のシャンソンと同じ香りがする。




誤解を恐れずに言うと、昭和の日本人が創り上げた巴里の多少歪んだ独自のイメージ、とでもいうか。

決して現地にはないような独自の解釈、でもしっかりフランス的退廃の香りがする。日本人のフィルターに漉されて、寧ろいい味付けになっているとも思う。

まあ、僕はそこが好きなのだけれど。(笑)

いかん、ここに居ては根が生えてしまう。足早に外へ。

眩しいっ!今日は31度。





阪急電車に乗って、一路神戸は三宮へ。そこからさらに地下鉄で大倉山という駅へ。


神奈川にも大倉山ってありましたよね。こちらは兵庫ですが。

今から向かうのは、日本一汚いと評判の高いうどん屋、伊◯屋さんへ。

この○勢屋さん、ネットでは見ていたものの、やはり自分のこの目で確かめてみたくて仕方なかった。九州、四国にも相当なパンチの廃屋飯屋が存在するが、ここは間違いなく関西の雄との前評判。


公園を抜けると近いとの情報。緑豊かな公園を抜ける途中、噴水前に高校生が整列している。

グリークラブの練習なのか、男声合唱の世にも美しいコーラスが響く。

ごっつええやん!




港町の名も知らない公園で聴く合唱。イギリスの古い賛美歌のようなメロディ。

うーん、神戸はいいなぁ。

そして歩くこと1・5km。暑い。なんでこんなに暑いんだ。汗だくになって細い路地を入ると、、


ギャー!!見つけたっ!!!



汚い、ってか歪んでる(笑)



「こんにちはー」って、誰も居ない。あれ?


お出掛けかな。よし、盗み撮り。


うーん、年季入っとるなぁ、、、。ちょっと怯んでしまうが、ここまで来ては、もう引き下がれない。


窓側の椅子。これは可愛い。




ってか、小一時間待っても帰って来られない。(自分で作ったほうが早いかも、、、。)


ごめんください!
ごめんやす!

と大声で連呼していると、隣の薬局の奥さんが出てきて、心配そうに覗き込む。

「もう帰ってきはると思うけど、、」と教えてくださるんだけれど、もう待てない(涙)

また今度にしよう、なんせもう一軒行かないといけないから。

あー、汁だけでも飲みたかった。

さようなら、偉大な店よ。





気を取り直して(そればっか)今度は御影へ。こちらは三宮を挟んで逆っ側、丁度大阪寄りにあたる場所。バスと阪神電車を乗り継いで一路御影へ。



映画「火垂るの墓」に出てくるこの御影公会堂は戦前の建築。映画の背景にも登場します。

この右手の焼け残った建物。ちゃんと今も現役であります。




一駅先で降りてしまったので歩くこと20分。あー、腹減った。腹がグーグー鳴りまくる。

まるで手を引いた節子のぐずった声に聞こえる。


「兄ちゃん、ウチお腹すいた」

「待っとり、節子。もうちょっと歩いたら神戸一のオムライス食べさしたるからな。」

「ウチ、オムライス、大好き!」


「節子、公会堂見えてきたで!!格好ええわー。ほんまに宮崎アニメのデッサンそのままやなぁ、、」




周りを観察。はぁ、否応無く期待が高まります。



地下のこの食堂は明かり取りの窓が着いていて、かなりハイカラな作り。これは期待出来る。




夜の営業が17:30からと言うのでそれまでちょっと暇つぶし。川のほとりを少し散歩。っつうか朝からゼリーしか食ってない。

ゼリーって、あんた病人食じゃあるまいし。耐えられない程の空腹。


こうなりゃ覗いてやる。


んん、おかしいぞ。電気が暗い。


「何で暗いんですか?妹は朝から何も食べてないんです!」

表に廻る、と、、


ギェー!!やってない!!!



仮住まい先の西宮のおばさんのような冷酷な看板が僕の前に立ち塞がる。
平日は昼のみ、そんな事食べログには書いてなかったやんけ。





『家でブラブラしてるもんは夜かて雑炊や!』

おばさんにそう言われた気がした。




「兄ちゃん、、、」





失意のうちに御影を後にしたのでありました。


明日新幹線に乗る前にリベンジするか考え中。








堕落の限界、京都ホテルライフ

この度は月曜日から木曜まで四日間のお休みを頂きました。四階まで無駄足を掛けてしまった方、誠に申し訳ないです。

さて、わたくしは現在、京都に帰省しております。

、、、そう、うちは京都の出身なんどすえ。そやかて、そんなん別に鼻にかけてぇしまへんねん。ウチそれ言われんの一番悲しいおす。まあ、あんさん、ちょっと聞いておくれやす。



...



京都には年に一回から二回、決まって帰ります。
こう見えて、両親に会いに帰るのが一番の目的なのです。

軽く計算してみたところ、親の寿命が85としてザックリ後20年。一年に二日会うとしてもざっと40日、、。

子供の頃は何かと「お母さん、今月のお小遣い頂戴」とか、「お母さん、クラリネットのリード割れたからお金」(お父さん、とも)と毎度要求し、依存し、反発し、甘えた、そんな年月を考えて、この後40日というのは余りにも短いと思うのです。


ほんの夏休みくらいの時間しかありません。こんなにお世話になったのに、これでいいのか?!

なので、自分の連休には東京にいるよりもなるべく京都に帰る事を優先しております。

今回は特に、夏からの疲労が溜まってしまい、九月の末には軽い操縦不能に陥りまして、これはヤバイと急遽企画した帰省なのであります。

とはいえ、実家にずっといる訳にはいかない。

親孝行とは別に、ある程度の自分の時間は欲しいもの。さっき書いた文章は無かったことにして、いつもの全日空ホテルに泊まっております。



前にも書きましたけどここはいい具合に清潔で枯れていて、空いてる。親切だしご飯は美味しいしプールは湧き水、立派な作りなのに一泊辺り8900円という安さ。色々泊まり歩いた結果、ここに定まりました。

両親と会う一日以外は一人だけ友人と会い、大いに語らう。そう、彼は真の芸術家なのです。自己表現を追求し、豊かでテレビのない生活、趣味は釣りとスケボー。


彼の無垢な創作意欲や生き方に触れ、感銘しつつも、その後は彼のような人間とは真逆な思い切り堕落した生活をしようと思いました。

だって僕は休養に来てるんだもの。


【堕落の心得】

規則正しくない生活を心掛ける
食べたいものを好きな時に食べる
面倒くさい事はしない、好きなことだけする
多少のお金はケチらない
栄養価を無視する
そんな自分を常に肯定する


そんなポリシーでやってみました。


まず、好きなだけ眠る。行きたかった骨董屋さんとか高校時代の友達の事とかも忘れる。

天気が良くても気にしない。旅先でいくら天気が良くても人生は長いのだ。そもそも休養に来たのだし、気にしない。

夜12時起床。

そこから食料買い込み。コンビニで好きなだけ思いつくものを買う。



全て東京で買えるもの。正直悲しい。でも気にしない。

これを花見さながら床に広げたバスタオルの上に広げ、孤独な宴の始まり。




深夜のテレビは山の映像、ベニスの運河の映像なんかしかやっていない。それでもいい。携帯のYouTubeと二台併用。それを朝まで続ける。

途中、引き出しの聖書を読む。全く意味が解らない。


朝六時、朝ごはんの時間。


一階のレストランビュッフェにて一番乗り。勿論酔ってます(泥酔ではない)

誰も居ない朝食コーナーで、誰も手のつけていないスクランブルエッグのど真ん中から頂く。

そしてコーンポタージュスープ。タップリよそって、コーヒー用の生クリームを80cc程回し入れる。あー、美味しい。

おかずに、スープ用のクルトン、味噌汁用の巻湯葉のみを小皿に取り、バリバリ食べる。

お粥の上澄みを取って、三つ葉と鮭の焼いたのをほぐして入れ、頂く。

ソーセージもサーモンも牛乳で流し込む。

ヨーグルト三つと茹で卵三つ、ベーカリー用のバターと焼きたてのパンを持って部屋へ帰る。


部屋に帰ってまた、宴が始まる。茹で卵を食べながらワンカップの日本酒、ヨーグルト。

この時間帯になると軽く泣いてる。YouTubeで探偵ナイトスクープの親子の再開、とか、泣ける2ちゃんねるなんかを見ながら軽く号泣。


お腹が空いたので軽くパンを食べる。というかお腹なんて空いていない。空いているのは僕の心なのだ。

しかし気づかないフリをする。なぜかって、それは大人だから。


お風呂には常に熱々のお湯が用意してある。しずかちゃん宜しく、一日に15回は入る。バスソルト入りだったり、泡だらけだったり。

お風呂を出て、濡れた体をそのままに寝る。室温を20度に設定して、グルグル巻きになって寝る。僕はこの設定が好きだ。

夕方になると誰も居ないプールに行く。ひたすら泳いで、サウナ→水風呂×12回くらいを繰り返し、朝食コーナーで盗んだヨーグルトをまた二つ食べる。


そして起きる。また繰り返し。


そしてある朝、堕落した生活に完全に飽きたみたい。体がぐったり疲れている。顔も思い切りむくんでる。


一念発起して、太秦、広隆寺へ。何故か急に阿弥陀如来に逢いたくなってしまった。






この仏様は国宝指定第一号。一説には六世紀から1400年あまり、この地に鎮座している。まだ見たことなかった。





お寺の係りの方が、「お若いのにご熱心で、誰もいないのでゆっくりお話下さい」と。

優しい、良い方だ。


しかしそんな、まさか今朝までの生活を話す訳にはいかない。

余りの美しさに心が溶ける。そしてお堂には僕しかいない。



「仏様、僕は何がしたいのでしょうか。」



「...」


「あのぉ、、、阿弥陀さま、、」


「...。」




一人、ホテルに戻りました。





僕のしたい事など、所詮こんなものなのか。


僕は何がしたいのか。何のためにこの世に産まれ、この土地でグズグズしているのか。

とはいえ、まだ職場シックになるほどには至らず。



明日は切り替えて、始発から神戸に行き、歩いてみるとしよう。



何か見つかるかな。


何かありそう、そんな気がします。



曜日別混雑状況について。


みなさん、こんばんは。 

海外のみなさん、こんにちは(おはようございます?)


早いもので10月に入ってしまいました。僕は秋が嫌いです。

なんだか終わってしまうような感じが、正直耐えられません。


クリスマスとお正月があるからまだ耐えられますが、どんどん木の葉が落ちて、なんだかさみしくなります。

お店の前のケヤキも紅葉の準備なのか、緑が色あせてきました。

11月に入るとこのように紅葉します。これはこれで綺麗なんですけれどね。(これは一昨年の模様)

IMG_0100.JPG


紅葉に比べれば、僕はどうしても春の新芽の季節、初夏の新緑、そして真夏の燃えるような時期。一番命が燃えるようで好きです。ワクワクします。


今年も何やら用事をしながら春を待つ、秋がやってきました。


今年から、新たにハロウィンとかやってみようと思います。10月末の土曜日、仮装でお待ちしています。今年は衣装作らないので、過去の使いまわし。

「日英同盟」でお送りします。

その後はクリスマス一色です。今年も「頭上にせり出すツリー」の季節です。


***


さてさて、一部の方からお問い合わせのあった曜日別混雑状況です。

いつ空いてて、いつ混んでいるのか?とお問い合わせがありました。確かに、9坪の狭いお店です。椅子なんて6席しかないのです。

自分でいうのも何なんですが、ずーっと満員なことが多いです。


曜日別で分けたとしても、正直申し上げまして日による、というのが本音なのですが、何となく統計も取れてきましたので、うっかり表にしてみました。


月 比較的暇。終電までで引けます。雨が降ると全然ヒマ。
火 意外と混む日もありますが、基本ヒマ。
水 定休日
木 割と混みますが少人数なら入れなくはない程度。
金 安定して忙しい、3人以上は厳しいです。お電話いただけると助かります
土 忙しいですが混雑回避のためか、11時から1時までなど、ガラガラだったりします
日 激混み。って、なぜ?


全然あてにならない場合も多々ありますが、大体の傾向です。





しかし、最近多いのが金、土曜日の空振り。

毎回、混み過ぎた数か月の時期の後に必ずやってくる谷間。「驕りの谷」もしくは「戒めの谷」と呼んでいます。





何が言いたいかと申しますと、なぜか最近の金、土曜日がヒマなのです(恥)


何ででしょうか。まあ、よく耳にするお話では「週末混むから入れないんじゃないの?」というところでしょうか。ありがたいのですが、意外と思いっきりガラガラだったりします。

ショウジ先輩の伴奏による、ヴァイオリンの新曲とかあります。制服も着て一番見せ場なのにぃ・・・。(その押しつけがいけないのだろうか)

どうぞ、混雑状況については、お手数をおかけしますが一度お電話でご確認くださいませ。








どうぞよろしくお願いします。





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