たまには一人旅を!という事で一人で熱海へやって参りました。今回はけんちゃんにお留守番をお願いして、日曜から一泊。
お宿は今回初めてお世話になります、連月荘という古い旅館。
川端康成も泊まったという、昭和初期の数寄屋造りで四部屋のみ。お正月だろうがお盆時だろうが花火大会の夜だろうが、ずっと一万円、二食付き。今時そんなところあるのだろうか、あるにせよきっとヤバい違いない、とかなり勝手な想像をしていました。
しかし、どのサイトも高評価。そんな宿ならレトロ好きでなくとも泊まりたくなるのが人情。
これは自分の目で確かめなければ。
ロマンスカーにて一路、小田原へ。そこから乗り換えて熱海の一駅先の来宮駅というところにて下車、坂を登ること7分。
途中、芸者のお姐さんを発見!流石の温泉街だと嬉しさに隠し撮り。
かなり急ぎ足なのでお座敷に遅刻なさったのか、と見ていたらお肉屋さんに入り、コロッケを物色なさってました。(笑)
腹が減っては戦は出来ませんものね。
そして、到着っ!
わー、レトロ!!つーか、お庭にお気に入りの植物がランダムに植わっている、典型的な雰囲気(汗)
今回は贅沢にも離れの一軒家を一人占めです。
玄関から次の間、縁側付き。いつか、こんな日本家屋に住みたいなあ。
もう、この時点で一万円の元が取れた気がします。とても清潔で手の入った雰囲気。畳が萎れていませんもの。
お風呂はこじんまりしてるけれども源泉が24時間使い放題。お湯は塩分の効いたミネラル豊富な感じ。ちょっとピリピリするくらいの熱い、僕の好みのお湯でした。
お食事もなかなか。手作りの味。丁寧にして気が利いている。
合鴨ロース、ポテトサラダ、鯛の兜焼き、賀茂茄子の田楽味噌、野菜の煮物、伊勢海老のテルミドール、香の物、渡り蟹の味噌汁、ご飯に蜜柑。
(今回はお刺身だけ事前に2000円分追加しております)
伊勢海老は何ともプリプリ。こりゃいい宿だわ。(半身はどこに消えたんだという疑問はともかく)
業務用食材のオードブル料理や、北極海で獲れたようなお刺身を想像していたので嬉しい誤算。本当に美味しい。
特に米が旨い!自家製のぬか床の香の物と併せて、これだけでも箸が進む。
ご飯の余韻に浸りながらもお風呂、テレビ、キリンレモン、お風呂、キリンレモン、携帯、テレビ、、とひたすらダラダラする。
いいのいいの、これをしに来たんだから。
翌朝の朝ごはんも、昨日の晩御飯と同じくらい気の利いた和食を頂きました。鯵の開きの旨い事。
その後、本館にてお会計。その時本館をご案内頂きましたが、中はエライ事になってる!
池があって橋が架かっているではないか。鯉が優雅に泳いでる。これは次回も来なければ。
二階からは建て増したお部屋が見えます。掃除が行き届いており、どのお部屋も快適そのものです。
夏はこんな感じ。これはたまらん。
童話に出てきそうな白髪の上品な老婦人がお二人で切り盛りなさってるとのことでしたが、さぞ大変だろうと思いますが、こんな素敵な宿はいつまでも続けて欲しいと思います。
よって、わたくしからこの宿は自信を持ってオススメ致します!
熱海来宮 連月荘、でググって下さい。デートにも最適ですね。離れはちょっと二万やそこらじゃ泊まれませんもの。
その後、来宮神社の大楠をお参り。樹齢二千年だとか。イエスキリストがお生まれになった時からあるのか、こりゃすげーや。
そんなこんなの帰り道、どうしてもお風呂に入りたくなって、界隈では一番大きな後楽園ホテルへ。
立派だけれど、さっきの旅館のささやかな温もりの方が僕は好きだな。
入浴後、巨大売店に向かう。浴場にサンプルで置いていた足の裏をこするヤスリのような健康器具が欲しくなったのです。
その売店の隣に、立派な法螺貝が売ってましたの。
法螺貝だって!んー、欲しいけど、、ちょっと吹いてみようかな、、え、いいの?
んー
一万円安くしてくれて45000円って、、、いらんよね、そんなん、、
買ってしまいました(汗)
お姉さん、値引きしてくれてありがとう。新宿でBARをやっていて、店で吹くと話したらゲラゲラ笑っておられました。
そりゃそうだろうな。僕も初めて会う方に店の説明出来ないもの。法螺貝が必要かはともかく。
それより収納の方が大問題。ここまで物が多いと、もはや物欲や好奇心よりも収納力の方が問われる、僕の小さな小さなお城。
お城だけに、合戦が始まる時に高らかに吹こうっと。
パオーン!!