うに祭りその後



さて、うに祭りの続き。

散々、生食で堪能した後は炊き込みご飯。パックの残り汁(意地汚いとか気にしない)と昆布だし、味醂と薄口醤油でさっと炊く。部屋にウニの湯気が充満する幸せ。



米三合にうに200g、どうだ?!




うん、うに臭い。くどい、しつこい。
お焦げもできたし、成功です。


モリモリ頂く。



そして、お替わりはもっと凄いのです。


生うに、練りウニ、ウニ数の子をそれぞれトッピング。名付けて「痛風丼」。




ちょっとウニ飽きたかも。と、これは読み通り。健康の為にもお財布の為にも、うに祭りを終わらせないといけないのだ。


過去には海老祭り、筋子祭り、サザエ祭り、海鮮だけでなく生ノリ祭り、ネギ祭りなんてのもあった。


もっとひじき祭り、とかコンニャク祭り、だと体にもいいし痩せるんだけど、何故か関心が沸かないのでありました。







マルベリージャムに挑戦。


ベランダに、桑の木が一本あります。梅雨前にいつも実がつくんですけど、毎年放置して鳥の餌になっていました。今年は初めて収穫してみた。




これが熟すと青黒くなります。



摘み取りながら、赤とんぼの歌詞を思い出しました。


裏の畑の桑の実を 小籠に摘んだはいつの日か


あれ、トンボって秋じゃなかったっけ?
ウチの桑の実がおかしいのか。んー、謎です。


ともあれ、今年は沢山実ったので、ちょいとググると何とジャムに出来るとの事!


砂糖と蜂蜜で煮てみました。少ねぇ!




15分で完成!




んー、、ちょっとゆるいけど、かなり美味しい。ブルーベリージャムよりも野性味があって、どことなくスッキリしてる。

パンに塗ると染み込むのでソーダと割ってレモンを絞ることにしよう。

ちょっとジン入れたりして。ぐひひ。


いつか、東京のど真ん中で、庭と果樹園と小さい池のある家に住みたい。





ウニ祭りが始まりました。



僕がウニを好きな事は前にもお伝えしましたが今回も突然ウニブームが来てしまいました。


定期的に訪れる突然の鬱のように、ウニブームもやって来ます。

それはまるで春の雷雲が静かに近づくように恐ろしくもあり、避暑地からの洒落た絵葉書のように爽やかでもある。


キッカケはお客様のTさんからお土産で瓶入りの塩うにを頂いた事から。




これが本当に旨い!

原料は塩とウニだけ。下手な生ウニより香り高い気がする。

ウニの水分か微量の塩の作用により抜けて、かなり濃厚な口当たりになっている。
しかし、ウニの粒感は損なわれておらず、しっかりと粒が立っている。

芳香はまるで、夜明け前の海辺に立ち昇る霧のような冴えやかな香り。全く非の打ち所のないバランス。

一口頬張る度に感じる、先人の叡智と大海原からの恩恵を感じずにはいられない。。

あっという間に一瓶食べてしまった。

しまった、、もう何日か楽しむはずたったのに、、。クッ、、、。

僕の口の内部、細胞壁のレセプターはウニを受け入れる為に開ききり、閉じる気配がない。

んん、、

こうなりゃ中野坂上のライフに行き、鮮魚コーナーでウニを探す。もう、ウニの事しか頭にない。

残念ながらちゃんとしたウニは売り切れ、こんなのしかなかった。





これは失敗。劣悪で醜悪そのもの。

バラけた数の子をメインに酒粕と砂糖で伸ばしてあるんだけれど、ウニの嫌な味(エキス?)だけを添加して、オレンジ色に着色。ウニメインであるかのような表記をした詐欺商品。

第一、味が甘過ぎていけない。色は化学的な原色オレンジそのもの。

ど田舎の温泉の潰れそうなオンボロ四流旅館の晩飯の八寸の小鉢に天盛りしていそうな味。


今度パスタに混ぜ込んで処理しよう。


寿司屋や海鮮居酒屋に行けばウニくらい沢山置いているんだけど、それじゃダメなんです。部屋で、一人でマイペースにベロベロやりたい。誰にも見られずに存分にウニと向き合いたい。


そこで、毎度の楽天市場。安くてもいいから量を重視。そうなると冷凍のアルゼンチン産のウニ!!





取り敢えず500gいっとこうか。これだけあれば暫くは持つだろう。


今回のウニはサイズがバラバラ。中に大きなのが入ったパックもある。人間もウニもかなり個体差があるんだなぁ。

7センチ超え。味は、、、ちと大味かな。小粒でしっかりした味のほうが好みかな。




全員がアルゼンチン人だと思うとちと複雑。タンゴの大合唱が聴こえてきそうだ。怖いよ。

冷蔵庫の前を通りがかる度に、パックに刺したスプーンでウニをパクリと行く。その度に口の中が幸せになる。

洗濯物を畳んだり用事をしてから、またそれとなく冷蔵庫の前を通る。もはやウニ目当てで冷蔵庫に擦り寄るザマ。


イルカショーのイルカが芸をした後に貰う小イワシみたいだ。いつから僕はこんな愚かな、、、。まあ、それを言うなら僕はオットセイ体型なんだけれど。


シャボン玉のように浮かんでは消える、小さな幸せ。


幸せは儚く消えるからこそ、いいのだ。たったスプーン一匙の夢くらい、ささやかだ。



もしも願いが叶うなら。


渋谷の名曲喫茶ライオンにて、最高級の国産山盛りウニを舐めながら、カヴァレリアルスティカーナの間奏曲をフルヴォリュームで聞けたら。


一体僕はどうなってしまうんだろう。


狂い死に、という言葉があるけれど、そうなるかもしれない。

幸福の中に意識が遠のき、ウニを持つ手がダラリと下がり、ウニを盛るクリスタルの器がガシャンと砕けると同時に、僕の肉体はライオンの古い床に身を沈める。

遥か高く鳴り響く弦楽は、そのまま鎮魂の曲へとなる。

良いじゃん!それいいわ。悔いもない。


居合わせた客はどう思うのだろう。


ウニ臭いし、、、あんた喫茶店で何やってんの?


そんなのこっちは知ったこっちゃない。




そんな妄想をしながらまたウニをペロリ。

おっと、ゲップをしてしまった。計らずも濃厚なウニの薫り。

また夢のシャボン玉が弾けた。



幸せなんてたまに一つ有るかないかでいいのだ。欲張って重ねるとロクなことがない気がしてきた。



明日は生クリームと合わせてパスタを作ります。具はウニのみ、上からアサツキをパラパラと、、。

明後日は昆布だしでうに飯を炊きます。味付けは塩のみ。底におコゲを作って、混ぜ返して上から刻み海苔をパラパラと、、、。


素朴な幸せはすぐそこのキッチンに。




バットマン襲来


こんばんは。今日の東京地方は豪雨が降ったり止んだりの不安定な天気でした。かなり荒れ模様。

止んだ頃を見計らって洗濯物をベランダに山盛り干していたときにまた大雨。

慌てて室内に取り込む。折角のダウニーちゃんの香りが飛んでしまうではないか。

すると、いきなり手のひら二つ分くらいの物体が部屋に飛び込んできた!!



「ギャーー!!」


大声で叫んでしまった。よく見ると巨大なコウモリ。電気の傘に激突しながら部屋中をバタバタ飛びまくる。

洗濯物を投げ捨てて風呂場に逃げ込む。


コウモリ、着いてきた!!またギャーッと叫ぶ。

コウモリ、何と僕の肩に止まった。

なんとも言えない爪の尖った感じと、雨に濡れたシットリした感じと。気持ち悪過ぎ。で、もう、ずっと叫びまくり。


バスタオルを振り回して撃退。やっと解放されてソファーに倒れこむ。



気が付いたら喉がガラガラで、汗びっしょりになってた。
こんなに無心に心から叫んだこと過去にないかも。


コウモリ嫌いになった。また人生の恐怖が増えた。




昭和レトロ探訪 名曲喫茶ライオン


昭和元年創業、今年で88年。

世の中に、他にここくらい好きな場所があるか。自信を持って「ないですっ!」といえる。

渋谷にある名曲喫茶ライオン。撮影禁止なので拾い物画像です。撮った方、ゴメンなさい。




前は好き過ぎて行けなかった。万が一、嫌いになってしまったら後がないから。


山手線で渋谷を通り過ぎる時も、友人から個展の案内が届いて、その場所が渋谷だったとしても、自動的にライオンの事を思い出します。淡い恋心のようでもあり、故郷の母のようでもある。

「いつも心にライオンを」のスローガンが常に心の片隅にあるのです。



この店の殆どの席が正面のスピーカーに向いていて、誰一人会話をしていない。




店内は薄暗く、珈琲の香りと木に塗られたオイル剤の古い香りがする。


そこでクラシック音楽のみが、やや大きめのボリュームで流れる。決してBGMではなく、ここでは「演奏」と表記される。

どの曲が流れても結果的には大抵満足なのです。行きつけの美味しいご飯屋さんで日替わり定食を頼んで、意中の献立ではなかったけれど、結果的にとても満足だった、というように。

絶対的な信頼があるからだろうか。



毎日定時の演奏会の時間帯以外ではリクエストも受け付けて下さる。

僕はこれまた好き過ぎて、たまにしかリクエストをしないんだけれど、前のブログに書いた歌劇「カヴァレリアルスティカーナの間奏曲」をリクエストする。

リクエストする直前、何故かいつも緊張する。ちゃんと見つかるかな。

みぞおちの少し上がチクチクするこの緊張感が堪らない。

大好きな店で流れる、純金を蜂蜜で溶かしたような甘く強く、美しいメロディー。

5分に満たないこの曲。

イヤホンでは絶対に感じることが出来ない、脱力感と激しい充実感が僕を同時に襲う。



ああ、生きてるわ、ワシ。生きて、今、大好きなライオンの席に座っている!





生きている実感というのはそうそう感じられるものではないと思う。

卒業式の桜の下や山の頂きで見る朝日、デートの待ち合わせで雑踏の向こうに恋人を見付けた瞬間、偶にだからそう思うのであって、しょっちゅうは感じない。

しかしここは、ほぼ毎回「生きている確証」を実感出来る。ハッキリ言えることは、僕の波長とピッタリ合っているということ。

他のレトロな喫茶店はどんなに雰囲気が良くても、お客同士の会話があり、知らず知らず意識がそちらに向かっている。

しかしここには純然たる「調和の中の孤独」がある。名曲喫茶ならではの得難い要素だと思う。

いつかの京都のシェードがぶら下がる洋食屋さんも同じだった。

お客が独特の空気を感じるためにルールを守る、静かな貪欲さが溢れていたし、それが上手く店内の秩序となっていた。残念ながら今は店自体、もうないけれど。


お店の良さというのは測れるものではないけれど、一つ言えることは、お店の空気に対してのお客さんの集中力だと思う。仮にそのお店が騒がしくても静かでも。

バラバラでも同じ一点を向いている事が、調和や安心感、居心地の良さの根源ではないか、などとぼんやり考えてみる。


ともかくとして、自分の店でもお客さんに一度でも、こんな充実感を味わって貰えたらどんなに素敵かな。


そろそろ店を出て、自分の店に向かおうか。


今日は定休日廃止の、例の水曜日です。よかったら覗いてみてちょ。



ASKA逮捕に思うこと。


久しぶりの時事ネタです。あんまり時事ネタは書かないんですが、たまには。

飛鳥さん、逮捕されましたね。アルバムを41枚も発表して、総売上枚数3140万枚、複数のミリオンを記録した彼にとっては余りにもお粗末なニュース。

僕が高校の頃、本当によく聞いていました。特に解散後の飛鳥涼のソロアルバムの一枚目と二枚目は秀逸で、今でもiTunesに入っています。

クラシックしか聞かなかった僕が初めて心を傾けて聞いたJポップが彼だったのです。初めて聞いた時、あの粘りつくような歌声の向こうに、強烈にシンフォニックなものを感じたのを今でも覚えています。

難解な詩と高度なコード進行の変化。特にストリングスの入ったバラードの曲が好きで、ヘッドホンを装着して歌詞カードを見ながら、彼の孤高の世界をお裾分けしてもらい一人で悦に入っていた懐かしい青春時代。



連発ヒットを飛ばすも、最近は昔ほどの話題性もなかったな。



彼は、自分で築いた高い山に、押しつぶされてしまったんじゃないだろうか。



ニュースで見た限りだけれど、まだ日本語の歌が解禁になって間もない韓国でのコンサートを見切り発車で受けてしまい、チケットが殆ど売れずに所属事務所が倒産してしまい、そこから歯車が狂ったんじゃないかという見方をする人もいる。


だからって、していい事と悪い事があるんだけどさ。



僕は覚醒剤はダメだという認識は勿論あるけれど、少し見方が違う。

薬物は究極の自己責任の世界だと思うのです。極論だけれど死にたければやればいいと思う。但し、幻覚症状なんかで人を傷付ける恐れがあるので、どこか檻の中とか無人島に行って籠って楽しめばいいと思うのです。


普通に生活しながら、社会に関わりながら両立して快楽を得ようとするズルさに腹が立つんだよね。快楽を得たいなら、少なくとも命を賭して世の中と隔絶して、本気で死と向き合う覚悟をもって取り組むべきで、そういう人は好きにすればいいと思うんですけど。

まあ、そんな人を受け入れる無人島はないわけですが。

ASKAもバレたら作品ごと抹殺されると解っててやってたんでしょう、しっかり反省して罪を償えばいいんじゃないかな。



にしても残念。人生勿体無くて、僕にはできないなぁ。

それもだけど、全74作品をネット配信及び店頭から全て販売停止、回収するとの事。チャゲが心中に巻き込まれた形になる。

チャゲ、可哀想すぎるだろ。



、、、YouTubeで、僕の好きな映像です。ほんの2分しかないこの曲、台湾の人達の笑顔が印象に残ります。

何日君再来



追記


いい機会だからと、さらにYouTubeを観ておりました。

昔住んでた部屋を思い出すくらい懐かしいのと同時に、これらの楽曲が一夜にして葬られる音楽業界に疑問を感じてきました。

もし僕が何かお薬で捕まったら、今迄の軌跡全てを否定されるんでしょうか。それとこれとは別な気がします。

ジャンコクトーがアヘンを吸ってラリって描いたキツい絵はそのまま画集に載ってるんだけど、、、。




考えさせられます。




いやいや、違うでしょw


昨日は外国の、欧米系のお客さんで賑わいました。

その中の白人さん三人組が窓際にいて、ドリンクをオーダーされたと時の話。

僕のリスニング力の至らなさといいますか、オーダーなさったものを何度か聞き返して間違ってないか確認をしていたのです。

そうするとちょっと聞き取りづらかったのか、逆に何度か聞き返されてしまいました。往復するやり取りにちょっとテンパる私。

その時、カウンターにいた日本の方で、英語の堪能なお客さんがいらしたんだけど、僕を見て鼻でフフンと笑いました。言わせてもらえば、かなり失礼な笑い方だった。

たまに同じケースで、僕がクラリネットをミスしたりすると大袈裟に笑う人がいるけど、「僕は経験者だよ、だから今のミス解るんだ」という、自己表現の一環だったりするのです。その類。

正直言って笑われたのが不愉快だったと彼に真っ直ぐ伝えました。我ながら真っ直ぐと。

そうすると彼が「今度から訳してあげますね」と、言った。


いやいや、違うでしょ!


この人解ってないわ。僕は少しづつだけど英語を勉強中で、でもそれは学問としてではなく、コミュニケーションを取りたい一心であり、訳されるとその命題を奪われる事になる。


喩えると、小さな子供が絵本を朗読しているとする。

たどたどしいながらも心を込めて読んでいる時に、言葉に詰まったからといって大人が絵本を取り上げて、スラッと読んでしまうのは何かおかしくなだろうか。

僕なら、後てそっと読み方のコツやなんかをお教えすると思う。



特に訳して貰わなくても今まで長くやって来ましたからオーダー位はきちんと取れます。全く失礼な話だ。プンスカ。


たどたどしい英語だって一つの伝達の道具じゃないですか。せっかくの素晴らしいコミュニケーションツールを、横から奪うような事はしないで欲しい。


僕はピアノを弾いている人が下手くそでも、笑ったり割って入ったりしない。それが弾き手にとってどれほど傷付く事か。はっきり言って恥をかかせる以上の事だと思う。



とはいえ僕にとって英語は難しいです。単に英語そのものより、どうしても格好をつけてしまう自分の性格や、各国の言語に堪能なお客さんが異常に多い僕の店で、その衆人環視の前で大きな声で話すのはかなり辛い。

けど、間違っていても真っ直ぐトライしたいと思う。それが誠意ってもんだ。間が空いたら音楽もあるしね。


三単現のSも抜けるような僕の英語力ですが、見守ってくらはいね。間違ってたら後でそっと教えて貰えると有難いです。σ(^_^;)



(本人にきちんとお伝えしたことを再構成して書いていますのて陰口ではありまへん。)


昭和レトロ探訪 戦慄の女性実業家 大屋政子



大屋政子、と聞いて何人位の方が覚えているだろうか。

僕の小さい頃、テレビで見た彼女の姿と声、つまり生き様を目の当たりにして僕は静かに深く心に何かが刻みこまれた。




今で言うアパホテルの社長や名古屋の吉川社長(歩く百億円)、美白大臣なんて叶いもしない、彼女こそ生けるカリスマ女社長の代名詞であった。



彼女の存在の根底には父の存在が大きくあった。


父 森田正義氏




元々は弁護士で国会議員の父の元に生まれるが政子19歳の時に父か急逝。

父の威光のなくなった家を助けるために音大を中退して軍の慰問団に参加。歌手活動を始めます。

その後、不倫の末、現役大臣であった大屋晋三氏と略奪婚。(大屋氏は帝人、帝国人造絹糸株式会社の経営者でももあった。いわゆる大手紡績会社)政子は不倫の末かれのもとへと嫁ぐ。


大屋晋三氏




その後オイルショックの影響もあり、会社の負債が600億に上った時も、政子女史は顔色変えずに、着々と返済なさったそうです。

そうして、夫である大屋晋三さんはお亡くなりになります。

後にバレエのコンペディションを開催したり、数々の財団を立ち上げて若手のアーティストを支援なさったり多彩な活動を始めます。


、、、その中に、、政子ちゃん音頭なるレコードも、、(汗)



笑っていいともにもご出演。たこ八郎と並びってどんな、、。




彼女の残したエピソードが幾つかあります。


ゴルフ場でパンツ丸出しのゴルフウェアーに身を包んで、ウェアーを褒められた時

「これ、ジバンシーはんに作ってもろてん!」




フランスはヴェルサイユに旅行に行き、向かったヴェルサイユ宮殿が閉館日だったことを知らされると

「ウチ、ミッテランはんに電話してお城を開けてもろうたんえ!!」




ロッドスチュワートと。


最近、巷に女社長やらセレブやらが溢れていますが、彼女の苦労とぶっ飛んだ露出に比べれは小物、コモノ。



僕は、強くて派手でポリシーがあって、ぶっ飛びつつも芯の強い女性に関心があります。時として、そういう女性は道化師のようにみえることもあります。

逆言えばそれ以外の女性には全く関心がありません。

大屋政子ちゃん、偉大なお父さんに育てられ、略奪婚で大臣を手に入れ、娘を育てながら60億返して、しかもメディアでは道化を演じて。



道化師の衣装はとても派手な反面、メイクは目に涙を流し、口は三日月型で、いつも笑っている。

派手なエピソードは彼女のほんの一面でしかないのではないか?化粧の下では本当は泣いていたんではないだろうか。

でも強く、明るく、笑われても平気。
全く、素敵な女性だ。

僕は貴方のことが今も忘れられません。




彼女が娘に残した言葉。「弱いお母ちゃんでゴメンな」

いやいや、強いでしょ。

愛すべき大屋政子

僕も貴女の数分の一でも、自分らしく生きられたらなぁ。


鏡よカガミよ、、、



鏡が今朝、愛知県から到着しました。メールを見ると請求額がネットで見た時より一万円以上安くなってるけど、どういうことだろうか。ラッキーだけど何だか悪いなぁ。


で、取り付け。落ちると怖いので2点止めにしました。




うーん、良いなぁ!焦げ茶関係でまとまっています。こっちのほうが広く見えるよ。

明治の洋館のようにも、下町の古い銭湯の脱衣場のようにも見えます。

幅もピッタリ。通販の神様、ありがと。



金子先生の絵が少し隠れるけど、許して貰おう。


元の鏡は持ってきたダンボールへ。





こうして、また自宅にモノが増えて息苦しくなるのでした、、、。


真剣にフリーマーケット出ようかな。僕の所だけハリーポッターみたいになるんだろうか。

いや、やっぱり売りたくない、、。いつか役に立つ日が、、。



そういや、移転計画で前に書いた広い物件あったじゃないですか。希望者が居ると断られたにもかかわらず、また連絡があり、更に安い賃料でどうですか?との事、、。(汗)

別れた恋人に振り回される気分。やっと忘れたのに、、、。


でも、当初の金額よりかなり安くなってる。んー、もう一声って所か。


グランドピアノも置きたいけど、なんか今のままでいいんだけとなー。狭い所でコソコソやるほうが性に合ってる気がする今日この頃。






勤務シフトのお知らせ



今日は2度目の水曜日営業なんですけれど、僕が用事がありましてお休み頂きましてショウジくんの出勤となりました。事前にここに書くのを忘れました!ごめんなさい。

来週の僕の休みは月曜と火曜となります。その間はしょうじくんが入ります。

今後は先回りしてアップしますね。




さてさて、DIY熱がいまだ覚めません。ドリルで穴を開けたくてしょうがない。どこか開けるところがないか、壁を物色しているというザマです。変態です。

そして遂に魔の手が店外に。


チェロ奏者のお客さんが数人居るのですが、その方のために壁にアンカーを打ってみました。鍵付き。



これでもうチェロは倒れない。安心して酔えますな。

そして、ヴァイオリンのホルダーをカウンターの内側に移動しました。




何か意味あんの?と聞かれたら、無いです。ああ、紅茶の棚が開けやすくなりました。とはいえ夏場は紅茶はメニューにありません。何してんだっけ。



客席の圧迫感が少しでも減れば、、、と、一見無意味そうな内装工事はまだまだ続きます。

週末には大きな英国製の古い鏡が着きます。(´Д` )






今日は新国立劇場でオペラを観てきました。イタリアの歌劇、カヴァレリアルスティカーナと道化師の二本立てでした。


同一セットで二作品という今回の演出。

セットはというと、ローマ風の石段と一本の木が生えているだけ。





でも、結論から言うと、ちょっとないくらい良かったのです。素晴らしかったです。




広場のようなこのセット、自由自在に印象を変えます。古き良きイタリアの原風景。音楽も勿論いい。ちょろっと泣いてしまいました。


最近観たオペラは比較的説明的な演出が多かったので尚更なんですが、シンプルでいい場合はごくシンプルで充分なんですよね。

関係ないように見えて、ウチの店も学ぶ部分が沢山あります。

僕が何かの事柄を強調したい時、受け手の側はしっかり感じているから、繰り返さないでサラッと流してそれで充分、そんなシーン沢山あると思うのです。上手く言えないけど。

ウチの店はゴチャゴチャだけど、今後は比較的スッキリした感情表現の店にしたいな、なんて考えながら観ていました。

オペラ制作者も、まさか飲み屋の営業にまで影響を与えてるなんて思わないでしょう。ありがとう。(笑)


僕も何にしろ「変わりたい」という気持ちが強い今日この頃です。何かを観ても勝手に感化されてしまいます。


まるで思春期みたいですねぇ。そういや毛も生えて来たし(爆)


つづく


calendar

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< May 2014 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

recent trackback

recommend

南の島に雪が降る (知恵の森文庫)
南の島に雪が降る (知恵の森文庫) (JUGEMレビュー »)
加東 大介
太平洋戦争末期、赤道直下の戦地ニューギニアで慰問団を結成し、7000人の兵士を楽しませた元歌舞伎役者の実話。ジャングルの中に歌舞伎座を建て、馬の尻尾や棕櫚の繊維で結いあげた鬘、パラシュートの打ち掛けや緞帳、ガーゼの糸を間引いた紗幕、そして紙吹雪を用いての雪景色に、遠い故郷を思い出し、兵隊たちは声を上げて泣く。究極の状況下での知恵と優しさの詰まった人々の心の触れ合いを描いた温かい作品。

recommend

伽羅の香 (中公文庫)
伽羅の香 (中公文庫) (JUGEMレビュー »)
宮尾 登美子
何不自由なく育った主人公は、何気なく始めた香道の奥深さに知らぬ間に溺れてしまう。免許皆伝の暁には、と始めた会合。気がつけば彼女の自宅は時のサロンに変貌し、有力者が訪ねて来るまでになる。しかし少数の仲間はそれをよく思わず、時を同じくして太平洋戦争の足音が忍び寄る、・・・・。
蘭奢待を始めとする平安から連なる奥深くも豪華な数多くのエピソードが、読み人を香りの世界へと誘う。
安いもので構いません、お好みの香木を焚き締めながらの拝読をお勧め致します。グッと気分が出ます。

recommend

グロテスク〈上〉 (文春文庫)
グロテスク〈上〉 (文春文庫) (JUGEMレビュー »)
桐野 夏生
悪気もなく、ただ人の不幸を喜びに生きる「私」と、類い稀な美貌を持ち、出会う人々を皆驚嘆させてしまう実の「妹」、人に勝利する事でしか自分の存在意義を見いだせない、容姿に恵まれない和恵。その三人を中心に描かれるQ女子高(私立慶應女子高校がモデルになっている)の超閉鎖的階級社会を舞台に、途中入学組に対しての、富裕層からなる内部進学者からの壮絶ないじめを軸とした数々のエピソードは圧巻。物語全体は東電OL事件を主軸にして描かれており、後半は生生しい売春婦の日常が詳細に描かれている。店主がここ最近の著書で、久々に気骨を感じた作品。

recommend

一の糸 (新潮文庫)
一の糸 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
何不自由ない造り酒屋の娘茜は幼き日に目を患い、その時連れられて聞いた文楽、露澤清太郎が奏でる三味線の音に恋をしてしまう。大正から太平洋戦争後にかけた女の一大抒情詩。乗馬を好む娘、宝石や宿屋を惜しげもなく買い与えるおおらかな母、その後の茜の命を賭けた壮絶な苛めとの戦い、本物の芸に賭ける壮絶なエンディングと、読みどころが随所に散りばめられた文句なしの女流文芸娯楽作品。

recommend

悪女について (新潮文庫 (あ-5-19))
悪女について (新潮文庫 (あ-5-19)) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
公子という一人の貧しい女が中華屋の仲居からスタートして何百、何千という嘘を重ねて戦後の混乱期にのし上がる様を描いた作品。嘘を重ねると言っても、無論、それだけでは決して成功はしない。夜学に通って簿記の試験をパスし、自らの美貌を磨いて出会う男を翻弄し、汗まみれになり生き抜くさまは寧ろ潔い。とある事件後の週刊誌記者による聞き取り調査と云う一風変わった文体で綴られる全編は、時を忘れ、あっという間に読めてしまう。中でも、登場スr数々の大粒の宝石の描写は秀逸。「取材魔」の異名を取る有吉文学の中でも比較的軽めな現代もの。特に初心者にお勧めの一品。

recommend

女系家族〈上〉 (新潮文庫)
女系家族〈上〉 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
山崎 豊子
船場に続く大商家の物語。入り婿の父が突然亡くなり、残された三姉妹が遺産相続を期に豹変を始める。狡猾な大番頭、突然現れる妾の存在に、三姉妹は関係を結んだ男の入れ知恵や様々な駆け引きを繰り返し、遺産を減らさぬよう奔走する。団結した三姉妹と叔母が妊娠したと思しき妾を抑えつけ、懇意の医師が器具を用いて検査を始める妾宅での描写は、昭和女流文芸史に残る陰惨な情景と云えるだろう。

recommend

 (JUGEMレビュー »)

昭和初期の船場に三代続く女系の老舗足袋屋に生まれた男の半生を描く。女親に反発するかのように愛人を4人も囲いながらも商売に精を出す主人公。迎え入れた新妻の妊娠を探るために肥溜めを棒で掻き回す姑と大姑の陰惨な嫌がらせ、襲名披露の配り物がたった足袋一足だと聞いてケチだと馬鹿にする参加者を尻目に、実は踵の留め金具が純金製で帰宅した一同を仰天させるエピソードなど、船場の粋と意地が詰まった珠玉の作品。

recommend

針女 (新潮文庫)
針女 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
出征した帝大出の弘一が残した青春の遺書を胸に、パンパンや闇成金の持ち込む針仕事に打ち込む孤児の清子。彼女は過去に踏んだ針が体を周り運悪く跛(びっこ)になるというハンディキャップを持つ。復員した夫は戦争のせいで性格が豹変しており・・。パンパンや気違いといった現代では禁止用語の登場人物が行き交い、戦後の混乱期をそのまま原稿用紙の上に広げたような生々しい作品となっている。

recommend

連舞 (集英社文庫)
連舞 (集英社文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
昭和初期の日本舞踏の一大流派、梶川流の栄枯盛衰を描く。先代家元の妾の子に生まれながらも伸び悩む自分の踊りの才能、踊りの天才と謳われる性格の悪い妹、妹しか愛さない母に悩まされる青春時代。しかし、GHQ接収後のアーニーパイル劇場での歌舞伎ショーにてストリップを強要され、大逆転の末成功となり、家元夫人にまで上り詰めてしまう。忌わしい過去と出自に翻弄されつつも、過去をねじ伏せるかのように踊りに邁進し、遂に芸の道に境地を見出す主人公、月の直向な横顔が涙を誘う。

recommend

明治のお嬢さま (角川選書)
明治のお嬢さま (角川選書) (JUGEMレビュー »)
黒岩 比佐子
明治期の令嬢の実態を探る。たしなみ、学力、美醜の葛藤、結婚生活まで多岐にわたる。面白いのは多くの令嬢は今と変わらず贅沢品に執着したらしく、友人の持ち物を嫉む生々しい手紙なども解説入りで紹介されている。その他、当時の流行の髪型や美人術、痩せる薬などの広告資料も収録。

recommend

宮中賢所物語―五十七年間皇居に暮らして
宮中賢所物語―五十七年間皇居に暮らして (JUGEMレビュー »)
高谷 朝子,明石 伸子,太田 さとし
千代田の森の奥深く、宮中賢所に57年お住まいの神職の女性の半生を描いた作品。下界と分断された森の中で祈りを捧げる日々。厳格な穢れの区別(下界のものに触れると潔斎しなければいけない)、四足のものは食べてはならない、毎朝数時間かけて髪おすべらかしに結うなど驚愕の生活と共に、日本古来の自然に寄り添った質素な習慣を紹介する。

recommend

朝香宮家に生まれて
朝香宮家に生まれて (JUGEMレビュー »)
北風 倚子
渋谷・松濤の鍋島公園一帯は戦前、広大な鍋島侯爵邸であり、著者の住まいであった。大空襲で火の海になった屋敷を逃れ、昭和という時代を生き抜いた、旧華族のお姫様の生涯。

recommend

社長 島耕作(8) (モーニングKC)
社長 島耕作(8) (モーニングKC) (JUGEMレビュー »)
弘兼 憲史
言わずと知れた島耕作シリーズ単行本。長い経緯はさておき、弊店が表紙になっております。店主もタキシードでモデルを致しました。
是非お買い求めくださいw

recommend

梨本宮伊都子妃の日記―皇族妃の見た明治・大正・昭和 (小学館文庫)
梨本宮伊都子妃の日記―皇族妃の見た明治・大正・昭和 (小学館文庫) (JUGEMレビュー »)
小田部 雄次
佐賀藩主鍋島家令嬢伊都子。彼女はのちに梨本宮に嫁ぐが、明治から昭和に渡って77年間日記を残していて、その様相は「書き魔」と言わんばかり。初の洋行先のパリで買い物の様子や婚礼、即位式などの華やかな思い出を経て、戦中戦後の倹約の様子や時代に対する落胆ぶりなど。往時の匂いが漂ってくるかのような生々しさ。著者、小田部雄次の解説が当時の世情をわかりやすく補ってくれる。

recommend

写真集 酒井美意子 華族の肖像
写真集 酒井美意子 華族の肖像 (JUGEMレビュー »)
酒井 美意子
加賀藩前田家令嬢の酒井美意子。マナー講師として厚化粧キャラでメディアに登場した姿をご存じの方もいらっしゃるであろうが、彼女は戦前まで駒場の前田侯爵邸に居住していたことを知る人は少ない。莫大な財産と華麗な人脈を、膨大な写真とコメントで紐解く、いわば現代版歴史絵巻的な写真集。必読。

recommend

極楽商売―聞き書き戦後性相史
極楽商売―聞き書き戦後性相史 (JUGEMレビュー »)
下川 耿史
戦後の性関連産業を裏側の視点から取材した戦後風俗史。進駐軍専門のパンパン宿や性具の販売店、愚連隊、ゲイバー、カストリ情報誌、個室喫茶・・・。戦後の性に携わった人々の汗や息遣いが聞こえそうな一冊。

recommend

 (JUGEMレビュー »)

京セラ、auの創始者ににして仏門に入った稲森氏が、街の小さな碍子工場を一代にしていかに大企業へと成長させたかを描く。単なるサクセスストーリーに収まらない哲学や思想を散りばめた珠玉の一冊。

recommend

芝桜〈上〉 (新潮文庫)
芝桜〈上〉 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
我らが有吉佐和子先生の長編。戦前の花柳界を舞台に、二人の女が艶やかに力強く生き抜く。温厚で情緒的な梅弥、狡猾で気ままな蔦代。共に授かった類い稀な美貌を武器に、ただひたすら戦前、戦後の花柳界を生きる。花柳界独特のお茶屋の仕組みや旦那制度、一本や水揚げなど、判りにくい独自の世界がこの一冊でよくわかる。ストーリを彩る、旦那からの贈り物の三越謹製三百円の帯や、大粒の翡翠の簪、英国土産の巨大ダイヤモンドなど、随所に登場する豪華絢爛な衣裳拵えと、それを取り巻く年増女将との丁々発止のやりとりの描写は必見。店主のバイブルと同時に、不動の一位たる女流文芸作品。

links

profile

書いた記事数:1517 最後に更新した日:2024/03/25

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM