皆さんは、毎日チェックするホームページやブログってありますか?(キヌブログもその一つだと嬉しい 笑)
僕が間違いなく毎日踏んでいるページに、三橋順子先生のブログというのがあります。三橋先生は性社会、性文化の研究者であられます。
この方のブログがとにかく面白い。面白い上に為になる。しかも僕の趣向と合っているのでしょう。とにかく様々なニュースの切り口や分析に納得する毎回のブログ。
殊に、赤線文化や色街の変遷についての考察は、僕の最も興味のある分野であります。
華やかな時代の日陰に埋れた女達の情念、そして彼女等を取り巻いていた当時の社会環境を資料を元に見事に紐解いていらっしゃいます。
特にご専門である(ご自身も女装にて生活なさっておられます)性的越境者に関しての分野においての緻密な調査と深い考察には、執念すら感じます。
どうして先生はご自身の女装に飽き足らず、こんなに時代の変遷や文化を紐解こうとされるのか。
そんな
三橋先生のブログの中に、少し前なのですが、、、
何とウチの極薄ビルの記事が出ているではありませんか!
驚きました。
早く続きが読みたい。気になっております。
記事が面白いのは元より、この方のページを開くと不思議と落ち着くのです。全く理屈抜きです。
話は変わって。
しょうじくんがある日、携帯端末からヘッドホンで何かを聞いていた。
「何を聞いているの?」と聞くと、三人組女性アイドルPerfumeのラジオ番組だと言う。
正直言って、どうしてそんなもの聞くのか理解できなかった。(笑)
音楽を聞いたり、落語を聞いたりというのは何と無くわかる。でも、大変失礼ながら娘さん方の話し声だけ、ってのは僕にはちと、、、。
話す内容に何かヒントがあるのだろうか、、さらに色々考える。
しょうじくんに良く聞いたところ、彼女達はファンに対して大変真剣に、アイドルであれるよう勤めているのだと言う。それもどんなに辛い時も心から、「有難う」とメッセージを発信しているのだそう。
要は、大変に「ケナゲ」でいらっしゃるということ。
そんな彼女達に纏わる何かに触れていると、しょうじくんは気分が落ち着くんだそうだ、、。
(゚Д゚)!!
んー、なるほど!!やっと理解した。
しかもワシにも同じ経験があるじゃないか。
尊敬している人に触れるだけで落ち着く、そのシンプルな安堵感。
それは他ならない天皇皇后両陛下と、並べて書くのは凄く不敬だけれど赤線や色街のパンパンのお姐さんの記事がそうなのだ。
まずは両陛下。
もちろん、歴史や取り巻く文化にも興味はあるのだか、何より両陛下の頑張ってらっしゃる記事を読むと、元気が貰える私。あんなに無欲に滅私の精神で取り組んで居られる方はそういない。ご高齢での八面六臂のご活躍ぶりは僕が書くまでもない周知のところ。
最初は固有の装束や文化、生活スタイルに惹かれたのが、段々と生き様のような所に関心が移る。
ひいては、関連するものに触れていると落ち着くっていう感情へと至る。
これは彼にとってのPerfumeと同じではないか!!
そして戦後から現在に至るのパンパンのお姐さん達。
こちらも全力で戦って生きていらしたはず。名もない昔のお姐さんに思いを馳せ、勝手に元気を貰ってしまう。
少しだけ、新宿での水商売従事者という僕の職種も重ねて考えたりしてしまう、一方的な親近感など。
これは僕にしか解らないかも知れない。それでいい。
時代や職業、生き方を超えて、自分にとって尊敬出来る人にに触れること、それにより穏やかになれる何かを見出せること。
それこそがアイドル論の根幹であり、各個人の精神的支柱となりえるのではないだろうか。
一般的にアイドルというと、可愛い、格好いい人、そして音楽や演技の才能のある人に対してファンを自認する場合が多いのかもしれません。
しかし僕の場合はもう少し複雑で捻くれているので、結果的に今は両陛下とパンパンの姐さん方というメチャクチャなセレクトになるのでしょうか。
でも、対象なんで何でもいいのだ。誰にも内緒の自分のお守りみたいなものですから。
前出の三橋先生も、過去の大先輩であり、今より遥かに厳しかったであろう女装者に対して、何かそんな熱い感情をお持ちではないか、僕はブログを拝読しつつそんな気持ちになります。
三橋先生の研究も、しょうじくんのラジオも、僕のそれも同じ事なのだという不確かな確信を感じた、月曜の早朝で有りました。
よし、繋がった。寝ます。