今日はお休み。
何だかバタバタしていたので、ついウトウトしてしまい、二時間くらい居眠りしてしまった。
そこで、とてもリアルな夢を見た。
夕暮れ時、懐かしい感じに騒ついた商店街。お豆腐やさんのラッパが聞こえる。
僕は小学校高学年の頃に戻っていて、半ズボンをはいている。そしてなぜか店をやっている。
内装は今と同じ。でもメニューは全てジュース。よく見ると椅子の背が低い。
下手くそなヴァイオリンを練習して、今日もお客さんに楽しんで貰わなきゃ、と、開店前にヴァイオリンを調整していると、弓が二つに折れる。
お母さんに何かあったととっさに気づき、自転車で近くの実家へ戻る。
布団が敷かれ、そこには母が横たわる。ドラマみたいな臨終のシーン。親父は奥の居間にいて顔が見えない。
お医者さんが既に脈を取り、カルテに何か書き込んでいた。
横には大人の今の僕がワンワン泣きながら、「死なないで!」と泣いている。大人の僕はずっと大きくて、髭が生えていた。
僕も駆け寄り、お母さんのそばによる。
大人の僕が半ズボンの僕に怒鳴る。
「遅いやんけ、仕事なんかどうでもいいやろ!みんな待ってたんやで!」
不思議だったけど、ああ、もう一人自分がいるなとすぐに分かった。というより悲し過ぎて、そんなことどうでもよかった。
お母さんは朦朧とした意識の中で、大きな僕と小学生の僕との手を握り、分け隔てなく「あなた達のお陰で最高の人生を送れた。もう少し見守りたかったけどもう時間が無いわ、、」という内容の事を言った。
僕らはもう訳がわからなくて半狂乱になり、涙でぐしゃぐしゃになったオデコをガシガシぶつけ合ったり殴り合ったり、無理やり笑いながら悲しみをやり過ごす。
僕らは妙に同じ動きだった。そりゃ僕が二人居るんだからそうなのか。
お母さんはそれを見ながら余計に安心したように笑うと「ありがとう」とつぶやき、そのまま静かに逝ってしまった。
僕らは(小学生と大人の僕と二人)抱き合いながら、ビービー泣く。
悲しくて、好きなのにもう2度と会えなくて、どうしたらいいんだろうか。
落ち着いてから、色んな話をしながら、お母さんが死んだ悲しみを二人で分かち合った。とても長い時間、声をあげて泣いた。
取り止めもなく始まるお互いの話。お母さんの思い出から始まり、キヌギヌがどうしたとか、飼ってた猫の話やら、英語を習っている話とか、無くしたラジコンの話とか。
本当は悲しくてやりきれないんだけど。
大人の僕が、「よし、酒飲むぞ」といって冷蔵庫へと向かう。僕も飲みたい気分だった。
しばらくして、あれ?戻って来ないなと台所を見ると、大人の僕が、再度冷蔵庫の前で声もなく泣き崩れている。
僕も行ってみると、冷蔵庫の中に焼いた銀ダラの西京焼きが二皿、ラップに包まれている。紛れもなく僕らの大好物だ。
それも大きい方と小さな方があり、それぞれに弱々しい字でメモが貼ってある。
「大きい晋輔、体壊さないようにお仕事頑張ってね。いつもありがとう」
「小さな晋輔、イジメなんか気にしないこと、クラブ頑張りなさいね」
(当時、僕はイジメられて居りました)
また二人、抱き合って泣き崩れる。
、、、さて、ここで目が覚めた。
現実の僕も、もちろん泣いています。(笑)
そして、噛みしめる現実の充実感。おお、まだ母親は生きてる。親孝行も出来るし、そしてまた銀ダラの西京焼き食べられるじゃん。
ていうか、前回帰省した時に友達と約束あるからと西京焼きを突っぱねて出かけてしまった事を思い出す。
バカ!俺のバカ!
というわけで、来週の火曜日と水曜日、実家に帰って参ります。今決めました。
あー、お母さん。あまり会ってないけど今でも大好きですよ。知ってますよ。
西京焼き、大人と子供のと二人分焼いてもらおう。
夢はヤバい。