有楽町阪急メンズ館終わりました



今日は2度目の有楽町阪急メンズ館。


ドドン!





2月にも演奏させて頂きまして、今回2度目の出演となります。

館内全フロアにてファッションショーあり、ライヴあり、しかもお酒を飲みながら服が買えるという、大人のワンダーランド。

前回同様、全フロア練り歩きという、腕の鳴るお仕事です。





先ずは地下のモノクルカフェからスタートして、各階を走り回ります。


デパートの中には色んなシーンがあり、とてもバラエティーに富んでいます。

靴のを磨く方や、ネクタイを並べて検討されている方、洋服を試着する方、ネイルコーナー、アクセサリー売り場、カフェにBAR、、。


各シーンに音をつけると、普通の景色が古い白黒の活動写真みたいに、つまりは少し滑稽に見えてきます。

前回の経験を活かし、溶け込みつつもさらに異次元にトランス出来るよう、大袈裟に動きを付け、練り歩いてみました。


んんん、大成功!


ネイルサロンコーナーでは、ヤスリの動きに合わせてチクタク弾く。

ウィスキーのコーナー、妙齢のオシャレカップルの前では肘をついて色男っぽくキザに。

真剣にアクセサリーを選んでらっしゃる方の横に張り付いて、一緒に品定めしながら弾く。

女性がいらしたら跪まづいたり、クルクル回ってみたり。

ノリノリの美容部員の方に、コットンで汗を拭いてもらいました。お客様もご近所も大笑い。

お見送りは、前回同様店長さん(総支配人)と並んでお見送りをさせて頂きました。

きちんと阪急の社歌、「すみれの花咲く頃」を盛り込んで、内輪受けもしました。(笑)




各フロアでとても喜んで貰えました。大爆笑も拍手も頂きました。もはや恥ずかしくも何ともない。

店でいつも目指すところの、日常の動きに効果音を加えて劇場にする、あれのバリエーションですね。




いやー、楽しかったなぁ。ワクワクしました。また演奏したい。


前にも書きましたが、アコーディオンの持つピエロ性が、日常を古い活動写真さながらに変えてしまうのでしょう。皆さん警戒もせず、暖かく迎え入れて下さる。

喜劇性は勿論、哀愁漂う場面も、物憂げにタップリ弾けば直ぐにそうなる。


お洒落なファッションに身を包んだ大人の前だと、大袈裟な音は特に映えます。

妙齢のご夫婦と思しき、飛び切りお洒落なお二人。音に合わせて写真館みたいに気取ったポーズを取ってくださった。

美しくて格好よくて、涙が出そうでした。かの日劇の跡で、感無量であります。




僕は人より多くの楽器に手を出していますが、中でもアコーディオンはかなり特殊だと思うのです。

似たところで、もしこれがギターなら。

歩きながら同じフレーズは弾けても、お芝居感を出すのは少し時間が掛かると思います。それにワルツでバカみたいにクルクル回っても合わないと思う。



それぞれ一長一短ありますよね。


ともあれ、またアコーディオンが好きになりました。

そして、溶け込み、練り歩きというジャンルに更なる可能性を感じました。


自分の実力以上に場の空気を変える事のできる稀有な楽器。

奥は深いぞ、アコーディオン。



ロマン座、今週はパレスホテルと丸の内のブティックオープン、そして今夜の阪急。

明日も葉山一色海岸で演奏の後、とんぼ返りで御苑前のキッチンスタジオにて出番、その後お店を開けます。

家では移転準備もしてます。毎日お店もきっちりオープン。


我ながらよく働いてます、、、。


( ;´Д`)





















鰻屋の中心で頑張れと叫ぶ。



私、相当酔ってます。



さっき、新宿センタービル地階の鰻屋に行きました。

チェーンの、まあまあ気の利いた品揃えの店。でも、アルバイトさんが大勢いて、空気が緩い。というか、かなり甘い。


50席くらいの客席に少しのお客様。僕たち(伴侶)含めてお客が6人。

まず、何か頼むと遮るように「少々お待ちください!」と叫ぶ。

まあ、それでお客を制したいと思いたいくらいストレス溜まってんのかな、というのが正直な感想。

この「少々お待ちください」についてはしっかり書きたいと思います。非常に良くない言葉だと思っています。



お酒も入れて12品くらいオーダーしたんだけど、うち4回も間違える。


んんん、、、多過ぎないか。


しかも、オーダー訂正したらスタッフ同時が笑いながら茶化す。



刺身を頼んだのだけど、それが通ってなかった。

ホールが調理担当に伝えに行って、

「塩かタレは?」
「刺身にそんなの、ねーし!!」

なんて笑いながらお喋りしてる。


いやいや、フロアに全部聞こえてるし、、、。


意識低すぎないか。


私、そんなにお店で怒らないんですけど、流石に吠えてしまいました。


かなり大きな声で。


「ねえ、空いてるのに間違い多すぎじゃないか。ここ応援してるから、もっと頑張ってよ。具体的にはあーだこーだ、、」


店内は水を打ったように静かになりました。その後、店員さんもキビキビ。


きっと、管理者が居ないんだろうか。なぁなぁの店内は学園祭みたいなノリでした。


安くて美味しいんだから、もうちょい頑張ろうよ。これじゃそのうち従業員が冷蔵庫に入った写真をツイッターにアップするよ。





そして、「少々お待ちください!」と毎度、お客さんの口を封じるアレ。

よく疲れ切ったお店の若い店員に見られますが、アルバイトがお客の奴隷的な扱いに対する、小さな反発だと思っています。習慣化してるのね。

そんな事するより何らかの糸口から仲良くなって、結果的にまた来てもらえる事の方が、どれだけお客さまに征服感が味わえるか。

まだその喜びを知らないのね。(言葉悪いけど)


同じステージに居る我ら、更なる上のステージ目指そうよ。皆んなが幸せになるやつ探さないと。


きっと俺が育てる。(汗)



また行きます。








「ピシッ!!」



先週中頃、営業中に「ピシッ!!」と乾いた音がしました。

よく、空のペットボトルをそのまま置いておくと気圧で音がなるんだけれど、それより圧倒的に嫌な、高い音。

見回したけれど、何もない。そのまま営業を続けます。

ふと金魚鉢を見ると、、


!!

割れて水がドボドボ流れています。ヒャー、この音だったのね。


コメットさんを花瓶に緊急避難させ、閉店後に速攻で楽天市場。

なかなか球体のないんですけど、しょうじくんが良いのを見つけてくれました。
28センチの球体のフラワーベース。


到着したのでセット。何事もなかったように元気なコメットさん。

ああ、よかった。







前のは駄菓子屋さんにあった、せんべいなんかを入れるガラス瓶。地球瓶というそうです。

少し薄いな、と思いながら最初に水を入れた記憶があります。やはり、ダメだったか。



アンティークは難しいなぁ。



※お知らせ


8/25、27、28、29の各日はロマン座の営業が入っております。

なるべく早く戻るように予定しておりまして、、加えて可能な日には守護神けんちゃんにもお願いをしていますが、けんちゃんのシフトも含む予定がまだ確定しておりません。

お手数ですが、10時までにいらっしゃる場合はお電話を下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。

その13 お楽しみコーナー



お店の準備。着々と進んでいます。

楽しいながらもかなり大変。お金使う罪悪感と、今回新たに勉強する事も多く、脳みそが煮えそうな時も多々あります(汗)

というのも、全部のシーンに自分の好きなものを投影しているといっても、やはり優先順位が出て来るのが人情。

地味でつまらん時はどうしても乗らない事もある。(凄い重要なのだけれど)


トドメに、昨日荷物が届きました。



カウンターの材木です。2,200ミリ、60キロ。1人でベランダまで運ぶのに一時間。こだわりがあって自分で選んだんで仕方ないんだけど、、。ねぇ。

( ;´Д`)



とはいえ、素晴らしい木目に、材質も贅沢。早くお目にかけたいんだけれど、こちらばかりはもう少しのお楽しみにしておきますね。皆さんの止まり木に相応しいカウンター材です!


、、、そんな重い夢を乗せたカウンターをベランダまで運んで、汗だくで倒れこむ。


疲れたよ、、パトラッシュ、、、。




って事で、気分転換。優先順位低めの、経営的にはあってもなくてもいいお楽しみアイテム。

仕事で疲れた時は好きな仕事で気分転換するのが一番ですな。



そもそも。

アンティークっぽい内装も、アコーディオンやピアノ、弦楽器も全て、ある一点に繋がります。

夢に出てくる、森の中の古びた遊園地の雰囲気なんですね。


森の中のひっそりした先に突然広がる、大人の為の愉しみの場所。

洒落てて猥雑で懐かしい。




そこには楽団がいたり、風変わりな人がいたり、飛び切りオシャレな人がいたりするの。

ゴチャゴチャした多様性を受け入れる器が、僕にはつまりレトロ遊園地そのものなんだと思います。



で、テーマは良いとして、やはり見た目にわかるサインがないと、メッセージが伝わりにくい時もある。

広くなったら「遊園地っぽい何か」の要素を取り入れたいと思っていたのです。って、目星は付けてあったんだけど。

観覧車、メリーゴーランドは到底無理。電飾も意識して真鍮の透明球を用意したけど、もっと分かりやすいもの。



例えばこういう絵が欲しい。




屋台がないと雰囲気出ないでしょ。イベントの時だけになるかもしれないけど、この紅白の屋根の下で食い物が供される動き、これも遊園地の愉しみの一つ。


綿菓子やソフトクリームもいいけど、仕入れとストックがずっとでは面倒。それに飽きるな。

飽きのこない、プレーンなお酒に合う食べ物、、。



見つけたっ! ( ´ ▽ ` )ノ





「ポップコーンメーカー」

ネットでアメリカ直送、28,000円だったので即買いしました。これで小さな夢が買えるなら安いもの。

しかし便利な時代になったなぁ。何でこんなに安いんだろう。オモチャっぽいのがまた可愛いじゃん。


しょうじくんにアコーディオン弾いてもらって、僕はポップコーン作ろう。弾ける音がアコーディオンと合いそう。





ベランダに機械を置いてやってもいいなぁ。少しは森の中の遊園地になるかね。









でも、片付けが大変なんですと。ケースは洗えるけど、中の釜が電気制御なので中性洗剤を染み込ませた布で拭いて、水拭きしてから乾拭き。

えー、丸洗い出来ないのか。


そして、屋根が無いのは困る。紅白のプラスチック板買ってきて鱗型に切って付けよっと。車輪も変えちゃおうかな。






紅白の屋根でさらに調べていましたら、、。





ホットドッグマシンなんてのもありましたし、、。




欲しい!!(キリがない)








お盆も過ぎて、最近お店がヒマです(笑)
週末でも割と入れますので、よかったら覗いてみてね( ´ ▽ ` )ノ










新シリーズ「ニッポンの至藝」


新シリーズ「ニッポンの至藝」カテゴリーです。こちらも「独自研究」に分類させて頂きます。


さて、このニッポンの至藝コーナー。YouTube頼みで、僕の琴線に触れた藝をご紹介して参ろうと思います。

主に古典的な要素を踏まえたものが多くなると思います。そしてお笑い。漫才やコント、落語なんかも秀逸なものをピックアップしてお届け致します。



通勤電車のお供に、ヘッドホンにて是非どうぞ。

(リンク切れすると、何の意味か分からなくなるのがYouTube頼りの怖いところ。その辺りはご容赦下さいませ。)


第一回は「三人奴」師匠の登場です!


三人奴「壺阪霊験記」



中央は塚本やっこ師匠(1914-1987)
三人奴のリーダー。太棹と呼ばれる義太夫節の三味線を操り、古典から演歌までを操ります。出っ歯がトレードマーク。


右は市松笑顔師匠(1916-2004)
やっこ師匠の奥さまです。三味線、義太夫節、太鼓、操り人形を得意となさっており(気になるわ)戦争中は慰問団を結成して中国なども訪れたという、厚い藝の持ち主です。


左は市松笑美子師匠(1928-1999)
左の笑顔師匠の妹さんです。この方も9歳にして操り人形がデビュー。(益々気になる)



三人は自らの事を「歌舞伎漫才」と銘打ち、義太夫節からムード歌謡までを出し物に織り込んで、お客を笑いの世界に誘います。

悪口や暴力などを多用しない穏やかかつ洗練された藝で(この頃はド突き漫才というジャンルがありました)ちょっとしたお芝居を観に来たような豊かさが溢れています。

型を破るから型破り、と有名な役者が言いましたが正に彼らは、これだけの技量を持っていながら、太棹でムード歌謡を弾き語る余裕は、今の世代の芸人さんにはまずいないと思われます。

笑美子さんが懐からクルクル巻いたミニ裃を組み立て、師匠の首に嬉しそうに掛ける。すると、節が義太夫に変わる。



ジョイントを組み立てる手際とこの大きさ、色も一々素敵じゃないか。

ああ、悔しい、、。クール過ぎる。




後に沢山登場する音楽モノの漫才形態、例えば横山ホットプラザーズ(先代のお父さんの時代)、かしまし娘、ちゃっきり娘、フラワーショー、ジヨーサンズなどの音楽ものの中でも格が違います。

あくまで優雅で謙虚、楽器のテクニックも比較になりません。


なんて豊かな藝なんだろう。見られるものなら生で観たかった、、。


お正月に実家に帰ってこんな祖父母が居たら、さぞ幸せだろうなぁ。

また三味線練習しよっかな。





明日のブログはまた新店舗日記となります。






その12 赤ペン入れ



昨日は初めて現場で設計士さん、施工管理さん、そして施主のわたくしがミーティングをしました。

しかし、設計士の河原さん、いつ寝てるんだろう、、。

物凄い量の仕事をこなしてらっしゃる。僕のわけのわからない装置なんかも数値化、図面化して下さって、、。

きっとこういう方と出会わなければ、僕のお店はかなり素人臭い感じになっていたんだと思います。

やはり男、40歳目前。ここはバシッと決めたい。



図面を睨みながらメジャーで計りつつ、端から順番に潰していく。

5時間ずっと話しっぱなし。

ここを押すとこっちが出っ張り、じゃあこれをこちらに、、てな具合。そこに美意識や素材の知識も入ってきます。



まー、大変。勉強不足ですわ、、。終わってから熱が出ました。すみません、昨日はお休みして。


壁を外したり



天井を覗いたり





その間、ずっと睨んでいた図面がこちら。







こんなのが十数枚あります。電気図面とか、解体図面、天井図面、既存なんとか図面、、。

うちのお客様には設計士さんや建築士さん、インテリアデザイナーや施工管理の方が多いのですが、みんなこれ読めるの?!

尊敬するわ。


凄いなー。五線譜よりも多層になってて難解。

まあ、僕なりに装飾音符を入れていきます。





そして備品の撮影と採寸。これもメールで伝えます。

こちらもまだまだ続きまして、細々とあと50点くらいあります。(汗)











んー、もう少しで楽しい解体、造作に入れます。って今も楽しいんだけど。

んで、僕も図面を書く。このクオリティの低さ、、。








今年の夏休みの宿題は、忘れられない大きな工作となりそうです。
















新宿ロマン座近況



MISIAさんのコンサートが終わったらのんびり、、、なんて話していたんですけど、むしろ前より沢山お仕事を頂いてしまいました。

嬉しい悲鳴です。( ;´Д`)

7月にはウエディングやレストラン、沢山の仕事を頂きました。

そして、野宮真貴さん(元pizzicato five)のお歌の伴奏をさせて頂きました。東京は夜の7時のフレンチボサノヴァバージョンなど三曲。



このユニットはとてもご好評頂き、今後も続けましょうというご提案を頂戴しました。




伊勢丹新宿本館4階でもお仕事を頂きました。




そして、8月後半も丸の内仲通りのブティックのオープン、皇居前パレスホテルのパーティー、有楽町阪急メンズ館にて全フロア練り歩き。

9月にはスコットランド産ジンの発表会や、青山で開催される仏ファッション誌の大きなイベントでもお仕事を頂けそうです。



んー、、神様のイタズラで、何かのピントが合ってしまったのでしょうか。こんな予定ではなかったのに、、。有難くも空恐ろしい。

ただ、風が吹く間は帆をしっかり張ってグングン進みたいと思います。また風が止んだら立ち止まって休憩すればいいし。


お店を少しだけ遅刻する日も出てきますが、都内で演奏の場合は休まずにやらせて頂きます。


キヌギヌが「寄せ鍋」だとしたら、ロマン座のお仕事は〆の雑炊。キヌギヌで得た沢山の経験を濃縮して、アコーディオンを弾かせて頂いてるといっても過言ではありません。

なので、しっかりダシを取るためにも(笑)本業は疎かにすべきではないと考えております。

ここで調子に乗ると、痛い目に合うのが世の常。オッさんバンドはガキ共とは経験値が違います。


そして最近、「出来ること」「したい事」「やるべき事」がどんどん一致してきています。

これは素直に嬉しい。お金儲けや承認欲求の先にある大きなものを片隅に置きながら、取り組んでます。それはお店も同じ。


陳腐だけど「クスッと笑って貰う」とか「素敵な世の中にする」とか、そんな事になるんだけど。

体力あるピチピチの若い子たちに出来ない何か。まだまだ負けられません。




(遺影みたい...)



頑張りますので見守って下さいまし!







その11 パース(完成予想図)が届きました!



パースが2カット、届きました。

河原さん、やりますね(笑)痺れました。まるで魔法使いの仕業です。

これ本当にCGなのか、と思いました。実物にしか見えませんよ。( ;´Д`)



カウンター内側より。グランドピアノが僕に微笑みかけます。

天吊の天袋はスケルトンの予想図になっています。なるほど、気が利いている。



そして、ここにはまだ小物が入っていません。沢山の額縁、古い広告の切り抜きやお酒のラベル、楽器をガチャガチャ飾りつけて、古き良き時代のを出します。

出番を待つ子供達。



ソファーのテーブルも、イギリスのアンティークを3つ揃えました。

こちらは床に足をねじ止めで固定します。イベントの時は取り外せるよう。





河原さんが頑張った分、僕も宿題を終えました。天袋の鳥のやつも試作1号が完成。もっと動きを付けてダイナミックにお辞儀をさせます。



ヤフオクで1,500円で買ったバイクのシフトペダルを改造して作ってみました。





インスタグラムより動画






もう一踏ん張りで解体に入ります。



あー、早く引っ越したい♪(´ε` )








飛田新地のこと。


えー、暫くのあいだ、インスタグラムはお休みにします(笑)

と言いますのも、ずーっと見てしまうのですよ。キャンプの途中も見てしまい、子供達に怒られました。クセって怖いですね。

そして、ブログが疎かになってしまっていました。インスタグラムは反応が早いから小ネタをアップするには楽しいのですが、僕の本来のライフワークである「レトロ探訪」や「独自研究」を書くには文字数が足りない。

断片的にアップしても、変態だと思われてしまいます(もう思われている)

インスタグラムは、また何か大切な情報を告知するときに使わせて頂こうと思います。

そしてこのブログに集中しようと思う次第でありました。


飛田新地、、。この現在も、堂々と売春が行われている、日本最大の街。

かの阿部定も働いたという色街。

おヒマな方は前に書いたブログをお読みください。

最後の色街 飛田

飛田 スピンオフ編

ブログを書いてからというもの、どうしてもこの街に足を踏み入れてみたかった。本当に存在するのかこの目で確かめてみたかった。

どうしてこの街に興味があるのか、と言われると困るのですが、、。

突き詰めて言うと、人情や仇っぽさ、隠花植物の華やさなんかにとても惹かれるのですが、そう言ったものは日常生活の中では見つけにくい。逆にかなり極端な場所にはゴッソリ花開いているとも言えます。

そういう情緒的なものを通して、自分の職場にも何らかの華を咲かせたいと思っています。(本気)

決して興味本位でお姉さん達をバカにしたり、観察したりしているわけではありません。最高のリスペクトを持って文章を書いています。そこだけはご理解下さい。


かなり乱暴な話ですか、水商売も飛田のお姉さん達も似た部分が沢山あると思います。たくさんの人を接近戦でお相手させてもらい、通り過ぎてゆく。その間に少しでも人を幸せにするという目的は共通なので、、。



***



さて、7月の頭に2日間、アコーディオンの仕事で大阪中之島のフェスティバルホールに出演させて頂きました。

最終公演が終わった後、意を決して飛田新地を歩いてみる事にしました。

大阪に来て、夜がフリータイムなんて、、。

こんな機会ないよ、と提案しましたら、しょうじくんも快諾。彼もまた夜の華に興味があるそうです。洗脳しちゃったかな、嬉しい。


その街は、通天閣から少し離れた所にある、かなりガラの悪い地域にあります。漫画「じゃりン子チエ」のモデルになった場所。

難波から15分くらい、南海線の萩之茶屋駅からは薄暗い商店街のアーケード一本道なんですが、ゴミは多いし街灯は暗いし、かなりご年配の迫力のある見た目の男性が闊歩なさっています。

商店街といっても大部分がクローズされてから時間が経つお店が多い。かろうじて、と言っては失礼だけれど、飲食店やパチンコ屋さん、喫茶店も数件開けてらっしゃるご様子。


その中で目を引くのが、中が明るい照明で照らされた居酒屋スタイルのお店。カウンターの内側にはアジアの女性がズラッと並んでおり、飲食店ともカラオケ屋さんとも言えない妖しげな形態で営業なさっている。それが数十件、ポツポツと軒を連ねます。

二匹目のドジョウと周りから一気に参入したんでしょうか、全ての店が同じ作りで、色味から看板のデザインまで同じ。そういう意味で、物凄く不気味です。

廃墟と化したアーケードの中で活気に満ち、かなりの異彩を放っていました。

こちらも、お酒以外のサービスを提供してるのだろうか。そう思うのが自然だと思う。

飛田新地に着く前に、軽いパンチを食わされた気分です。



僕は毎日歌舞伎町を通って通勤しているのですが、そんなもの比じゃない。よく、歌舞伎町怖いよねぇ〜なんて言われますが、何を仰っているの?と問いたくなる。あそこは安全そのものです。

例えますと、歌舞伎町がパチンコ屋さんなら、この街はマジの博打場、鉄火場。「半丁揃いました」の世界。



キョロキョロしないで、あたかも用事があって目的地に急いで向かうような感じで、そそくさと通り抜ける。これ鉄則です。

写真を撮りたいとか、ガヤガヤ指差しながら歩くとかなら、絶対に来ない方が身のためです。

皆さんにとって生活の場、そこをガヤガヤ通られたら「ゴルァ!!ワレ何しとんねん!!」となる。当たり前だ。

道を通らせてもらう為には「成りすます」のが最大のマナーだと思っています。

後、飛田新地もですけど女性は歩いてはダメです。治安とか身の危険とかそういうのじゃなく、働く女性の名誉の為に、ダメなんです。

この辺りは身を売る女性と、買いに来る男性で構成される街。様々な事情により身を売る「姫」が一番傷つくのは同性である女性に見られたり冷やかされる事らしい。どうしても通りたいのなら変装するか、タクシーに乗って見て、との事でした。

当たり前だ。



似た話だけど、二丁目のビデオ屋さんに男女のカップルが入って冷やかす人が増えているらしい。パッケージを手に取り、

「キモーい!!」「キャハハハ!」なんて光景が増えているらしいです。

この「リアルじゃりン子チエ」の街だと、怖いお兄さんが出てきてその後どうなるかって事ですね。


さてさて。飛田新地に到着しました。とにかく、敬意を持ってお邪魔させて頂きました。

写真は全てネットからの拾い物です。撮影すると怖いお兄さんにキツく注意されるそうなので、絶対に撮ってはいけません


さっきの薄暗い商店街からは想像出来ない明るさ。例えるなら神社の屋台、それもかなり盛況な屋台の露天の照度と同じ、それ以上です。



道はゴミ一つなく、どの軒先も打ち水が打ってあり、清潔に保たれている。

僕は先ず、この清潔さに腰を抜かしました。

今まで通って来た道は、失礼ですがスラム街そのもののゴミだらけの街並みで、一歩道を隔てて現れるこの極彩色の清潔な街並みは、妖しさに満ちています。

人の欲望によって作られたセックスの街。人工的なんだけれど古い歴史からか、落ち着きさえ感じる。

なんせ形容出来ない程の不思議さに包まれています。

胸がドキドキしました。だって、こんな不自然な場所は今まで見た事ない。


江戸の吉原もこんな感じだったんだろうか。情緒に溢れている。

もしも全員が日本髪に仇っぽい着物で居並び、三味線でも聞こえてきたら、僕は気絶してしまうかも知れない。

ああ、いつかこの道でそんなパーティーやらせて貰えないかなぁ、、。お囃子が鳴り響く中で花魁道中やったりして。



簡単に説明しておきますと、ここは売春街ではなく、料亭街なんですね。

お客は「料亭」に入り、仲居さんが持ってきた「料理」(お茶とお菓子)を頂く。そこで起きた自由恋愛の末の行為は法律に引っかからないのです。

ただ、管理売春かどうかをチェックするガサ入れも頻繁にあるらしく、完全に安全とは言えない。

この街は警察とヤクザと、料亭組合との絶妙のバランスで成り立っているんだそうです。

売春防止法の骨子は、管理売春を禁じる法律なんですね。つまり、経営者がいたり、タイムカードやシフト表があるとアウトになる。

吉原でも黄金町でも、ソープの施設の一部屋を個人事業主のお姉さんに貸しているという建前なんですって。


さてさて。


一つ一つのお店は長屋のように連なり、それぞれ通りに面しています。

「かわい子ちゃん通り」「青春通り」「年金通り」「妖怪通り」と名前が付いていて、まるでディズニーシーの街並みのようになっています。(汗)



お店の脇にはミラーが付いていて、僕たちが歩くとお姉さんからはそれが丸見え。心を込めて手を振ってくれる、という訳ですね。

本当に可愛い人ばっかり!!

読者モデルとか、キャバでも高級店レベルの可愛いお姉さん達。

悪いけどそこらの居酒屋で固まって飲んでるOLなんて、1人も受かりません(失礼)

彼女らは、美しいという自覚を持ってこの場に座るんだそうです。いやー、驚いた。

しつこいでが拾い物写真です。








お姉さん達が客引きをするとこれまた別の法律に引っかかってしまう。なので登場するのがやり手ババァ、と呼ばれるオバちゃん。

彼女らもかつて、この街で春を鬻いでいたメンバーなのです。この街では終身雇用のシステムも完備された、いわば自治国家の様相を呈しております。


オバちゃんはそれぞれ、決まった文句でお客さんを誘います。

「ここで決めないとダメよ!」
「この通り一の美人だよ!入って!」
「お髭のダンダンダンディーお兄ちゃん二人組っ!!」

もう、凄いです。


ルールがあり、お姉さんは確か7分交代位でしか店先に座れないのです。他のお姉さんの順番もあるんだけど、そういうシステムになっている。

迷って次に来てももう会えないかも知れないのです。オバちゃんはそういう賭博性や猜疑心までも巧みに利用します。




にしても、15分も歩いたらどっと疲れました。りんご飴やヨーヨー、たこ焼きでない生きた人間を売る謎の商店街のパワーに圧倒されました。

あき竹城似の人もいたし、呼び込みのオバちゃんと変わらない「姫」も居た。


この街で働くタフな笑顔の女性達に強い敬意を感じました。犯罪防止や、借金返済や、色んな人の影の部分を一役買っているこの絶妙なシステム。

あるお店では、10年で純利益13億を稼ぎ出したとか。マンションの隣の部屋を借りて札束を積んでいたそうです。(汗)

もちろん、これが強制売春なら許されませんけど。



何れにしろ、僕なら、、、。勤まりませんねぇ。





スラム街に忽然と現れた、文字通りの桃源郷は文章以上の迫力と情緒に満ちていました。



いやはや、勉強になりました。m(__)m




さらにご興味のある方は書籍もございます。

最後の色街 飛田新地






お盆は如何お過ごしでしょうか


皆様、熱い中如何お過ごしでしょうか。

キヌギヌはお盆休みを頂いております。木曜日から営業再開です。



最近、書きたいブログが書けていません。

移転準備とロマン座がかなり忙しくなっておりまして、あまり本など読めていません。

飛田新地の女性達のこと、昭和のスナックの事、旧華族のトンデモ話、戦後間もない愚連隊、そして自分の関心のある美しいものについて、など色々、、。

まだもう少し忙しい日が続きます。一度落ち着きましたらまたマニアックな世界に戻りたいと思います。



最近の僕のブログもそうですけど、何か買い物したとか旅先の「充実してます」日記とか、友人との集合写真とか、それだけの日記なんて読んでもつまらないじゃないですか。ただ消費している経過を追っただけ。

そういうのは自慢野郎のSNSを見れば良い。

キヌブログは生産的で、僕の考察を織り交ぜた極めてクリエイティブなバカ日記であれるよう、目指しております。


そのハートは忘れていませんので、今しばらくお待ちくださいませ。

それが言いたかっただけです。


なーんて、丹沢湖畔から下書きしていましたが。(今は東京に戻りました)





まだまだ熱い日が続きますが、無事に乗り切りましょう!



店主








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悪女について (新潮文庫 (あ-5-19))
悪女について (新潮文庫 (あ-5-19)) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
公子という一人の貧しい女が中華屋の仲居からスタートして何百、何千という嘘を重ねて戦後の混乱期にのし上がる様を描いた作品。嘘を重ねると言っても、無論、それだけでは決して成功はしない。夜学に通って簿記の試験をパスし、自らの美貌を磨いて出会う男を翻弄し、汗まみれになり生き抜くさまは寧ろ潔い。とある事件後の週刊誌記者による聞き取り調査と云う一風変わった文体で綴られる全編は、時を忘れ、あっという間に読めてしまう。中でも、登場スr数々の大粒の宝石の描写は秀逸。「取材魔」の異名を取る有吉文学の中でも比較的軽めな現代もの。特に初心者にお勧めの一品。

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女系家族〈上〉 (新潮文庫)
女系家族〈上〉 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
山崎 豊子
船場に続く大商家の物語。入り婿の父が突然亡くなり、残された三姉妹が遺産相続を期に豹変を始める。狡猾な大番頭、突然現れる妾の存在に、三姉妹は関係を結んだ男の入れ知恵や様々な駆け引きを繰り返し、遺産を減らさぬよう奔走する。団結した三姉妹と叔母が妊娠したと思しき妾を抑えつけ、懇意の医師が器具を用いて検査を始める妾宅での描写は、昭和女流文芸史に残る陰惨な情景と云えるだろう。

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昭和初期の船場に三代続く女系の老舗足袋屋に生まれた男の半生を描く。女親に反発するかのように愛人を4人も囲いながらも商売に精を出す主人公。迎え入れた新妻の妊娠を探るために肥溜めを棒で掻き回す姑と大姑の陰惨な嫌がらせ、襲名披露の配り物がたった足袋一足だと聞いてケチだと馬鹿にする参加者を尻目に、実は踵の留め金具が純金製で帰宅した一同を仰天させるエピソードなど、船場の粋と意地が詰まった珠玉の作品。

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針女 (新潮文庫)
針女 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
出征した帝大出の弘一が残した青春の遺書を胸に、パンパンや闇成金の持ち込む針仕事に打ち込む孤児の清子。彼女は過去に踏んだ針が体を周り運悪く跛(びっこ)になるというハンディキャップを持つ。復員した夫は戦争のせいで性格が豹変しており・・。パンパンや気違いといった現代では禁止用語の登場人物が行き交い、戦後の混乱期をそのまま原稿用紙の上に広げたような生々しい作品となっている。

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連舞 (集英社文庫)
連舞 (集英社文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
昭和初期の日本舞踏の一大流派、梶川流の栄枯盛衰を描く。先代家元の妾の子に生まれながらも伸び悩む自分の踊りの才能、踊りの天才と謳われる性格の悪い妹、妹しか愛さない母に悩まされる青春時代。しかし、GHQ接収後のアーニーパイル劇場での歌舞伎ショーにてストリップを強要され、大逆転の末成功となり、家元夫人にまで上り詰めてしまう。忌わしい過去と出自に翻弄されつつも、過去をねじ伏せるかのように踊りに邁進し、遂に芸の道に境地を見出す主人公、月の直向な横顔が涙を誘う。

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明治のお嬢さま (角川選書)
明治のお嬢さま (角川選書) (JUGEMレビュー »)
黒岩 比佐子
明治期の令嬢の実態を探る。たしなみ、学力、美醜の葛藤、結婚生活まで多岐にわたる。面白いのは多くの令嬢は今と変わらず贅沢品に執着したらしく、友人の持ち物を嫉む生々しい手紙なども解説入りで紹介されている。その他、当時の流行の髪型や美人術、痩せる薬などの広告資料も収録。

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宮中賢所物語―五十七年間皇居に暮らして
宮中賢所物語―五十七年間皇居に暮らして (JUGEMレビュー »)
高谷 朝子,明石 伸子,太田 さとし
千代田の森の奥深く、宮中賢所に57年お住まいの神職の女性の半生を描いた作品。下界と分断された森の中で祈りを捧げる日々。厳格な穢れの区別(下界のものに触れると潔斎しなければいけない)、四足のものは食べてはならない、毎朝数時間かけて髪おすべらかしに結うなど驚愕の生活と共に、日本古来の自然に寄り添った質素な習慣を紹介する。

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朝香宮家に生まれて
朝香宮家に生まれて (JUGEMレビュー »)
北風 倚子
渋谷・松濤の鍋島公園一帯は戦前、広大な鍋島侯爵邸であり、著者の住まいであった。大空襲で火の海になった屋敷を逃れ、昭和という時代を生き抜いた、旧華族のお姫様の生涯。

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社長 島耕作(8) (モーニングKC)
社長 島耕作(8) (モーニングKC) (JUGEMレビュー »)
弘兼 憲史
言わずと知れた島耕作シリーズ単行本。長い経緯はさておき、弊店が表紙になっております。店主もタキシードでモデルを致しました。
是非お買い求めくださいw

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梨本宮伊都子妃の日記―皇族妃の見た明治・大正・昭和 (小学館文庫)
梨本宮伊都子妃の日記―皇族妃の見た明治・大正・昭和 (小学館文庫) (JUGEMレビュー »)
小田部 雄次
佐賀藩主鍋島家令嬢伊都子。彼女はのちに梨本宮に嫁ぐが、明治から昭和に渡って77年間日記を残していて、その様相は「書き魔」と言わんばかり。初の洋行先のパリで買い物の様子や婚礼、即位式などの華やかな思い出を経て、戦中戦後の倹約の様子や時代に対する落胆ぶりなど。往時の匂いが漂ってくるかのような生々しさ。著者、小田部雄次の解説が当時の世情をわかりやすく補ってくれる。

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写真集 酒井美意子 華族の肖像
写真集 酒井美意子 華族の肖像 (JUGEMレビュー »)
酒井 美意子
加賀藩前田家令嬢の酒井美意子。マナー講師として厚化粧キャラでメディアに登場した姿をご存じの方もいらっしゃるであろうが、彼女は戦前まで駒場の前田侯爵邸に居住していたことを知る人は少ない。莫大な財産と華麗な人脈を、膨大な写真とコメントで紐解く、いわば現代版歴史絵巻的な写真集。必読。

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極楽商売―聞き書き戦後性相史
極楽商売―聞き書き戦後性相史 (JUGEMレビュー »)
下川 耿史
戦後の性関連産業を裏側の視点から取材した戦後風俗史。進駐軍専門のパンパン宿や性具の販売店、愚連隊、ゲイバー、カストリ情報誌、個室喫茶・・・。戦後の性に携わった人々の汗や息遣いが聞こえそうな一冊。

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京セラ、auの創始者ににして仏門に入った稲森氏が、街の小さな碍子工場を一代にしていかに大企業へと成長させたかを描く。単なるサクセスストーリーに収まらない哲学や思想を散りばめた珠玉の一冊。

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芝桜〈上〉 (新潮文庫)
芝桜〈上〉 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
我らが有吉佐和子先生の長編。戦前の花柳界を舞台に、二人の女が艶やかに力強く生き抜く。温厚で情緒的な梅弥、狡猾で気ままな蔦代。共に授かった類い稀な美貌を武器に、ただひたすら戦前、戦後の花柳界を生きる。花柳界独特のお茶屋の仕組みや旦那制度、一本や水揚げなど、判りにくい独自の世界がこの一冊でよくわかる。ストーリを彩る、旦那からの贈り物の三越謹製三百円の帯や、大粒の翡翠の簪、英国土産の巨大ダイヤモンドなど、随所に登場する豪華絢爛な衣裳拵えと、それを取り巻く年増女将との丁々発止のやりとりの描写は必見。店主のバイブルと同時に、不動の一位たる女流文芸作品。

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書いた記事数:1517 最後に更新した日:2024/03/25

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