その25 スイッチと吊棚のアヒルの巣



懸念していた吊棚が遂に入りました!

棚はこういうデザインで注文していました。どうなることやら。



そして、3分割で納品。なるほどね。




職人さん11人がかりの作業です。製作者の方と、取り付け大工さん、電気に塗装に、蟻の巣の働き蟻みたい(笑)




フレームはこれから塗装します。


跳ね上げ式扉が二枚ついていまして、その部屋だけは下にスリットが入っています。んー、何に使うの?





アヒルの巣なんですね。

以外と棚が大きかったので、オウムからアヒルにしました。





スライドして迫り出し、きちんとお辞儀をします。レバーはバイクのシフトペダル。廃車になったヤマハのヴィラーゴ400ccのパーツです。


梃子で細工して、動くまでに5時間もかかった(泣)。体の中はビスとネジだらけの、アヒルのサイボーグです。

ここが僕の工房。皆さんガリガリやっている間、ここに閉じこもって制作していました。





レールに乗って前に迫り出します。



背景と足元は造花の草を沢山生やして、子供が喜びそうな感じに仕上げます。(子供来ないけど)
よく見えるように電球も付けてもらいました。



ワラとか偽卵とか買って来なきゃ!




まあ、アヒルが出てきてどうしたんだって話なんですけど、、、。


アヒルとか白鳥が好きなんですよ、僕。小さい頃白鳥のオマルにずっと跨ってたらしいです。そのせいかな。

なんかキュンと来ます。これからは一緒だから何となく嬉しい。お店も上手くいくような気がする。

個人経営なんてそんな気分一つのもの。


さて。別の部屋に参ります。

もう一つの部屋にはミラーボールが入ります。こちらも迫り出して回転します。チークタイムがしたかったのです。ああ、バカみたい。


お楽しみに。


でも、思ったより圧迫感がなくてよかった。収納スペースや、紙吹雪の部屋もあります。三味線やミニピアノ、ピアニカも入れちゃおう。




スイッチパネルもこんな感じです。



パネルの表面は今朝組んだので、後は取り付けるだけ。



どこかで見たな、、と思ったら、子供の玩具だった!



はいはい、子供ですもん。いいですよ、別に。
(´・_・`)

スイッチまだ続きます。

カウンターにも「拍手!」スイッチ付けてもらいました。





ベランダの「お静かに!」スイッチもこの通り。



機械モノはだいたい終わりまして、後は床磨きと壁紙張り、塗装を経て飾り付けです。


ハープが来る位置の掘り込みも終わりまして、




そのすぐ横の壁からはベランダ用のお水も通じました。こちらは新たに配水してもらいました。

ああ、夏にはプール、、、、プール。



そうそう、昨日は練馬のオザキフラワーパークにて、植木鉢と土と植物を沢山買ってきました。

まだすぐにジャングル、とはいかないですけど、次の夏頃にはパリの古いホテルの中庭みたいになる予定。

大きな木5本を中心に、イチゴにキウイ、レモン、アケビ、いちぢくなど。ハープも大量にありますよ。





日曜日から引越し。最初はグランドピアノからです。


何とか間に合いそうです。


( ´ ▽ ` )ノ

















その24 カウンター基礎とタライその後



カウンター基礎が出来上がりました!





基礎にシンクや冷蔵庫、電源やらなんやかんやを装着して、天板取り付けとなります。

客席側にも二つ、携帯充電用コンセントをご用意!何とお客さん側に立った店でしょうか(笑)


天板は探しまくって大阪から届いたグランドピアノと同じ素材のブラックウォルナット一枚板。ピアノには塗装出来ないので、カウンターに色を入れて近づけます。55キロあります。

角は優しくラウンドに削りました。




明日装着予定。


そしてシンク。今までより大きな一槽式。




キッチンにも二槽式と一槽式がそれぞれあるので合計3台。大量の瓶モノやワインを一気に冷やしたり、忙しい時に洗い物を溜め込めます。






まさかのスイカも5個、同時に冷やせます!(そんな事ないと思うけど)


キッチンシンクにはアルカリイオン水整水器を取り付けました。お茶や紅茶もこの水で。





今までの問題点を全てクリアにする新店舗。

ああ、素敵です。


客席側も工事が続きます。ソファ上にブラケットライトを装着。こちらは神戸でオーダーして作ってもらいました。

独立調光なので本も読めます。イチャイチャする人がいたら空気を読んで暗くします。





塗装が終わった後に、最新LEDのエジソンランプを取り付けます。




そしてタライ。このようになりました。





塗装してから、ここにライトを埋め込みます。少し天井が高く見えるといいな。


明日も工事が進みます。床の研磨、水道工事、カウンター組み立てと酒棚の加工。電気工事も勿論。


そしてその頃、旧店舗では水原希子さんの撮影が行われておりました。お店にとっては、最後のプロによる記念撮影となりました。





旧店舗もそのうちキレイに手を入れなければ、、、。



ああ、忙しい。








その23 タライと入り口看板



今日は例のタライ。天井から吊るす為に3つ購入し、現場に持ち込みました。


本気です!


かなり大きい。大き過ぎたかなぁ、、。





現場の兄ちゃんに渡す。後は彼ら次第。

兄ちゃん達も手に取った瞬間、バコバコ頭に叩きつける。やはり皆んな考えることは同じ!





そうそう、滑車で吊るして、、、

キャハハハハハ!!








って、違ーう!!



お客さんの首の骨でも折れたらどーすんの。まさかそんな使い方しません。しかも3つも(汗)




【正しい使い方】


天井を丸く切り取りまして、、、




穴を開けます。そこにはめ込むわけです。





軽量鉄骨の梁なんかもバンバンカットします。






天井が高い三丁目店舗と違い、五丁目は天井をそのまま使用。マッシュルーム型シェードがかなり低くなってしまうのです。

万歳!!なんて事になって、指輪が当たったら割れてしまう。

ので、かさ上げをするのです。


高級な物件なら金物屋さんが凄いのを作るんですけど、ウチにはこれで充分よ。タライからレトロなシェードが顔を出します。




上手くいくか。







そして入り口の看板。コルトンと言いまして、内側から照らすタイプなんです。










( ;´Д`)


ちょっと意地悪過ぎるかなぁ、、。




売り上げ悪かったらフォントをドンドン大きくします(汗)



つづく。













その22 キッチン下準備



本日は塗装工事のためにお休みをいただきました。もしもいらして下さった方がいらしたら、どうもすみませんでした。




さてさて。

お店には独立したキッチンがあります。図面右上、入り口から見てカウンター手前にあります。



シンクや製氷機などがあり、同時にスタッフの支度の場ともなります。スーツを吊るしておいて仕事前に着替えたり、休憩にコーヒー飲んだり、夜食を食べたりするかも知れません。

今回の移転のキッカケの一つに、このスペースを得る事がありました。

かなり大きな変化です。これは居心地よくしなければ、、、。

元々はこんなでした。(汗)











謎の桃色の壁に、床はリノリウム貼りなんだけれど、什器下のほぼ全面が謎の黒い油の層で覆われている。創業30年くらいの中華屋さんみたいな、、掃除してなかったのね、、。(写真はあるけど自粛)

しょうじくんと二人で床に這い蹲り、マジックリンで溶かしてからもんじゃ焼きのヘラみたいなので床をこすり、ジフで磨き上げること3時間。

そして、ステンレス製品をこれまたジフで磨き上げる。その後三度塗りでアイボリーのペンキ。こちらは約6時間。


こんな感じになりました!










言い古された表現だけど、パリの屋根裏部屋みたいな雰囲気。アンティークのランプのせいかな。

早くもキヌギヌらしくなってきました。



やっとスタートライン。これから更に配置換えをします。広くなった用に用意した大型冷蔵庫も入ります。

棚や収納も増やして、最終的には畳を敷いてコタツにみかんとお茶のセットを置きたい。



さてさて、客席側。


今日はフローリングが完成しました。

材料を切りながらバンバン仕上げて行かれます。



阿吽の呼吸で作業なさる、こちらが大工の棟梁、佐々木さん。

昭和8年生まれの84歳!!!




お元気なんてモンじゃないんです。力持ちで機敏で、ダジャレもギャグも飛ばす、恐ろしく闊達な棟梁。

凄いのは図面を見ながら「4尺2寸五厘」なんてやり取りをなさる。図面はメートル法で書かれているんだけど、棟梁の採寸とピッタリ合う。

横でチラ見していただけだから分からないけど、何か瞬間換算機能があるらしい。素晴らしいの一言。


他にも木工職人さん、家具職人さん、水道工事の職人さん、ガラス職人、テント職人、金物、テント屋さん、クロス貼り、もちろん最初の解体屋さんも。友人でお客さんの植木屋さんもそのチームのお一人です。

中でも最近毎日お世話になっているこちらは電気屋さんの兄貴。毎日同時進行です。





電気屋さんの芸術的な配線がこちら。




僕のスイッチ願望を叶えて下さいました。あと二回線プラスして完成です。これらは店中のいろんな所から天井裏を通ってここに垂れ下がっています。

電話を含むこれら電線は一枚のコクピットへと繋がります。

いやはや、プロって凄い。


土曜にはシンク、月曜には仕掛け吊り戸棚とカウンターが搬入されます。

そしてグランドピアノは10/4、最終営業終了後の2時間後にクレーンを使って搬入が決ました。

10/5からは怒涛の引越しです。


いよいよスピードが増してきました。いや、どーしよ。楽しみが終わってしまうじゃないか。


流石に疲れ溜まってますけど(笑)


その21 照明器具



はい、五丁目改装工事。

どんどん照明が設置されております。


トイレ使用中を知らせるサインランプ。飛行機に付いてるようなのを自分なりにレトロにアレンジしてみました。




ベランダ「お静かに!」ランプ。

騒がしいと、ボタン連打でFLASHします。



こちらも一貫して1930年代頃のイメージ。


フランスの病院の解剖室の「出口」サインランプを真似してみました。映画ハンニバルライジングより。







ちょっと文字が太かったかな、、。


そして、ベランダスポットライト!!





物凄く眩しいです。これではお店の中まで明るくなってしまう。ちと、考えないといけません。




その他作り壁もどんどん上がってきています。壁紙もしくは塗装仕上げの上、額縁と楽器が入ります。








そして床。このコンパネの上に新しくフローリングが入り、その上にピアノが来ます。黒い床も研磨して、色目を揃えた上で蜜蝋ワックスを塗ります。



まだ見た目的には劇的変化かないので気持ちは焦りますが、ここはグッと我慢。


そして、直径60センチのタライを3つも注文。


タライ、、、。勘の良い方ならお気づきになるかも知れません(汗)





どうなるかはお楽しみ、という事で。
( ;´Д`)





9/24(木)はペンキ塗りの為、休業とさせて頂きます。





まだまだつづく。









9月のお休みなどお知らせ



今頃になりましたが、9月のお休み予定です。

ご存知の通り今日からシルバーウィークなのと、改装工事や引越しがパズルのように入り組んでおりまして、先が読めません。

急にお伝えすることになる日もあるかも知れません。その場合はなるべく早くここに書きます。

シフトです


9/19シンスケ22:00から
9/20しょうじくん22:00から
9/21しょうじ休み
9/23シンスケ休み
9/24定休日(ペンキ塗り)

9/28以降のシフトはまだ未定です(汗)


3丁目最終日は10/3となります。どうぞよろしくお願いします!




その20 壁紙選び



9/17木曜日はロマン座出演のため、21:30頃のオープンとなります。よろしくお願い申し上げます。




今日は小雨の中、五反田のデザインセンターに行ってきました。

初めて入りましたが、何とも豪華な建物!

エントランスから階段の先には森とオブジェが、、。



ここの生地と壁紙を扱うお店にて、数百枚の壁紙を見せていただきました。

が、グリーンは本当に少ないの。青みが強いのや、薄すぎてモダンなのばかり。

僕の欲しいのはそのままこれ。



やはり、こんな色はありませんでした、、。需要がないみたいです。


ただ、別ですごく可愛い気球の壁紙を発見。これは店には無理だけどトイレの壁なんか最高じゃないかな。




フランス製で一巻き40,000円くらい。んー、また先でもいいかな。(汗)

まだ幾らでもお金を使う先があります。予断を許さない。


失意の中、新宿伊勢丹に行きましたら何と!ドイツのかなり素敵なのがありました。色はグリーンではありませんが、とてもシンプルで素敵です。

壁紙なんて欧米では何度も張り替えて楽しむものらしいから、また見つけたら自分でやろう。

こちらの色とデザインはお楽しみに!


(、、、最近、内装をお楽しみに出来るようになってきました)


そして、家に帰ってネットを見ているとまた変なものが。




アンティークのコンプレッサーですって!歯医者さんは今でも高圧の空気を使って器具の動力にしているらしく、その古いものらしい。


40キロ位あるんですって。でも、こんなの飾ってあったら格好いい。映画のワイルドワイルドブラックみたいだ。

まだ考え中。



内装は今日も大きな変化はなし、です。


重ねて書きますが、明日はロマン座本番がありますので、夜9時半頃オープンとなります。どうぞよろしくお願いします。




その19 テント生地選び



開店日記も19号目となりました。日数を元にとこのペースで行くと、35号ぐらいで完成となると思います。

もうしばらくお付き合い下さいませ。


五丁目新店舗にはベランダがありますが、通常そちらが喫煙スペースとなります。

他にも夏場の浴衣イベントなんかの日には焼き鳥屋や焼きとうもろこし、そしてバーベキューの串焼き肉を売ったりしたいなと、色々考えています。

夏休みには伴侶の親戚の子供を招待してプール付き遊園地など。僕が入ったきり出て来なそうだけれど。


雨の日は、、、と、ご心配なく。きちんと屋根が付いております。




汚い、、、。


もちろん取り替えます。


色は散々迷いましたが、ある、好きな組み合わせに決める事にしました。


右上のライムグリーンと左の上から二番目のクリームイエローのセット。




照明の具合と植物、店内からのバランスを考えて、これ以外にないと思う。

紅白で考えていたんだけど、それだと少し遊びが強すぎる気がしてきたのです。
(さすが40代の感性!)



が、ストライプのデザインは元から決まっているありモノのみ。

今回、ここまでこだわったんだから、、と帝人さんに新たに特注で作ってもらう事になりました(笑)

二枚の生地を圧着で接合して貰い、幅も20センチの広めに指定して、なるべく理想の形に近づけます。

というか、僕も見たことないので理想も何もないんだけど。


少し派手に思いますが、照明も暗いので、きっとスッキリ来ると思います。




古いヨーロッパの田舎町で、これ以上ないくらい幸せな新婚夫婦が新しく始めた洋菓子店の軒先の、春風のような、溌剌としたイメージの色合い。(伝わります? 汗)


自分で作ってみたよ。



数年経って、日に焼けて鄙びた感じに仕上がるといいなぁ。ベランダなので内側からしか見ることないけど。




明日は五反田デザインセンターにて、壁紙の選定をしてきます。


色が入ると、作業がさらに楽しくなりますね。
( ´ ▽ ` )ノ





VOGUE FASHION NIGHT OUT



新宿ロマン座、土曜日はヴォーグファッションナイトアウトに参加させて頂きました。


表参道から青山、原宿にかけて数百店のブティック、レストランなどが開催するファッションのお祭りなんですが、これが凄い。

人人人の大行列。各店ノベルティやお酒を配るもんだから大混雑。

我々は野宮真貴さんの伴奏で、トッズ表参道店にてLIVEをさせて頂きました。


トッズさんから頂戴した靴。エナメルのドライビングシューズです!



この日は全身真っ黒。タイもシャツも黒です。



そして一階の会場へ。




野宮さん自撮りを取らせて頂きました(笑)



LIVEは野宮さんオリジナルとカバーを二曲づつ、そしてお召替えの間にいつものフレンチミュゼット、5曲の演奏でした。

「東京は夜の7時」と、お着替えミュゼット以外の曲は、しょうじくんのアレンジによる打ち込みのど迫力。

自分で言うのもなんですが、我々はきちんと役割分担されていて、色んなジャンルの楽曲に対応できます。



美しい野宮さんへの力一杯の黄色い声に包まれ、変な興奮で汗だくの僕を横目に、汗を全くかいていらっしゃらない涼しげな野宮さんとショウジくん。

多汗症って治る方法ないのかね。(汗)





トッズさんを後にして、昔勤めていたレストランにてサプライズ演奏。

南青山四丁目にカフェエイト、というペジタリアンレストランがありました。完全菜食主義のレストランなんですね。

こちらのオープニングに合わせて上京し、一月後に店長として働いたんですが、もうカルチャーショック。

芸能人やお洒落な方はもちろん、ディオールのデザイナー、エディスリマンが週に6回いらしたり、世界中の方が野菜を求めてごった返した、とんでもない店でした。

飲食店経験は長い僕ですが、さらにこちらで企画書や絵の描き方、LIVEやイベントの仕切り方、全てを叩き込まれました。オーナーは女性2人のグラフィックデザイナーの会社で、飲食店の慣習をぶっ飛ばしたアプローチが逆に良かったんだと思います。

数回目の移転先として、青山学院大学の隣にこの日オープンされました。




涙の再開。




みなさま、是非オススメです。青学隣の本屋さんの二階「エイタブリッシュ」というレストランです。


そして、ケイタマルヤマ青山本店にて。

ブティックを練り歩きしながら弾かせて頂きました。








お店にトンボ帰りしまして、皆さんのサプライズお祝いに涙。(40歳の誕生日でした)


幸せモノです、私。








40代、思ったより悪くない。


本日、お陰さまで40歳になりました。

ロマン座3本を終えてからのお店でバースデーを迎えました。




19歳の年も29歳も。10の位が変わる度に、いつも背筋が凍りました。

歳をとりたくない、って逃げてるんじゃないんですよ。

どちらかといえば、自分のイメージの大人にきちんと到達してるか?と問うのです。

それで胸が苦しくなる。


19歳の時は諸事情により大学に行けず、調理師の専門学校を卒業して超老舗フレンチに就職したものの、余りのブラックさに耐えかねてすぐに止めて、フラフラしていた。

周りはキャンパスライフを謳歌する友人たち。あの頃もしもSNSがあったら死んでたかも。

ゴミのような自分を呪う中での誕生日。

その後上京したりしながら流浪の20代を過ごす。書くと長くなりますのでまたいずれ。


その反省からか、29歳にお店をオープンしました。20代のうちにオーナーになりたかったのです。

そして自分の小さな城で30歳の誕生日を迎えました。


幸せそのものでした。少し取り返せた感じ。(笑)


そして、節目ではないけれど、30代前半のある誕生日。

見栄の張りすぎとルーティーンワークへの怠慢からスランプに陥り、人が離れた中での最悪の誕生日がありました。

あの時は本当に寂しかった。少しはメール頂きましたけど、誰からもおめでとうなんて言ってもらえないし、孤独より孤独を感じました。

身から出たサビですね。



誕生日ってのは学校のテストの答え合わせと同じで、勉強を頑張った分だけいい点を貰える、そんな気がします。


「おめでとう」を言ってくれる人数ではなく、自分の納得度のような点数ですよ。そりゃいい点数欲しいですもの。



今回は、我ながらいい誕生日となりました。自分で言います(笑)



39歳の誕生日直後に始めた新宿ロマン座を続けながら、腰が重い僕にしてはお店の移転も決められた。オープンには間に合わなかったけど。

精神的にも安定してるし、特に大きな悩みもない。ハゲも治ったし、毎日お風呂にも入り、ベランダの植物も枯れていない。


そんな中で、多くの方に囲まれてお祝いして頂きました。なんかこみ上げちゃって泣いてしまいました。言いようのない気持ちがマグマみたいに上がってきて、止められなかった。


とはいえ、頑張ったから誕生日が幸福、だけではありません。

素敵な年上の方に出会っているか、が大きなポイントかもしれません。

幸せな事に僕の周りには年齢とかいう概念を吹き飛ばすくらいユニークで楽しい人が溢れています。彼らを見ていると何にも不安でなくなる。

特に最近、それを強く思います。


(そもそも、若い子集めて自分も同化してキャッキャ騒ぐ、という遊びに全く興味がないのです、、、。)



まあ、そんなこんなでまだまだ頑張らにゃいけないですね。

ブログには年齢に見合わない、相変わらず苦言やら泣き言ばかり書いていますが、すみません。それもそれで自分なので強がらず、このまま行こうと思います。

急に大人ぶったら壊れてしまうかもしれん(笑)




そして、祝われるよりも祝う側でいたい。その方が性に合ってます。


ロマン座も落ち着きましたので、今日も引き続き「巨大お楽しみ装置」を作る事としよう。



今後とも宜しくお願いします!



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