ベランダその6



最近、ベランダに出られる方が少し増えました。先週あたりは少し暖かかったですもんね、、。

今まで通り、テキストの案内はあるのですが、見えにくいのです。もっと分かりやすいのが欲しい。





そこで、ガラスのサッシの上に付いてた目立たないライトをシンクの近くに移動しました。

斜めの柱の左側から配線して、ケーブルケースをネジ止めして床から這わせてます。4メートルも回り道してしまった。




普段はこの通り。照度を下げてオレンジ色にするため、クッキングペーパーを重ねて包み、LEDライトを仕込みました。




騒がしくなりますと、手で回して、、




はい、この通り!アナログ感を大事にしたいと思います。ワザと古い感じに、ムラムラに仕上げました。

ヨーロッパの古い病院の「出口」のイメージ。(映画バットマンより)






ライトの操作スイッチは台の上にありますが水が掛かるのです。何かカバーないかしら、、。っと。



コンビニにあるかも!!





キャハハ(笑)ピッタリでした!



苺大福は二人で分けて食べました。僕がピンク。


今回の工事費は大福含む、〆て2000円。安いのはいいんだけど何より、もう、やる所が無くなってしまった、、。

反対側に噴水でも作ろうかな、、。毎日が退屈です。

次は、と、主役の新芽と花の出番です。やるだけやった。あとは待つのみ。


こんなに春が待ち遠しい冬がかつてあっただろうか。


梅はもうすぐ咲きそうです。





ミモザも咲き始めました。



早くバラ咲かないかな、、。




腹話術の人形が欲しい!


今日は新宿ロマン座、パークハイアットでお仕事でした。

39階のボールルームにて。ピアノも沢山弾かせて頂きました。




何やかんやでお陰様で滞りなくお仕事を終えましたが、春に向けて幾つか仕事が入って来ています。今年はどんな展開になるのか。

楽器の演奏だけでない、色々なバリエーションがあります。お客様をいじったり、キャンディ配ったり。

前にご依頼を頂きました上野の精養軒でのロマン座仕事の時。たくさんのおじい様の前で急遽楽器の説明と講話をして欲しいとのリクエストがあり、死ぬほどビビった経験があります。

バーで話すのは得意なんだけど、楽器を背負って話すのはまた別の話。何となく苦手であります。そう、フリートークは苦手です。

何かモノでもいいし扮装でもいい。役割を与えられたらスルスル話せるのです!

例えばですが芸者の格好とかピエロとか、、

とはいえ顔に白粉塗るのは時間かかるし、そっちはまだ早い上にそんなスキルもない。

なーんて考えていた所、前から気になっていたアイテムが頭を過る!!




キャー!懐かしい!

腹話術の人形です。前から関心ありました。

ベタな笑いは結構好きでして、ブラックなネタとかしても許されます。

技術はなくてもそれなりに面白いかも(アコーディオンあるし)


ほら、こんなに動くんですよ!

眉毛とか、、



お口も開閉可能



目も閉じます!




ギロリ!





ダサい人形しか記憶がないんだけど、彼は比較的愛らしい。そしてなかなか凛々しいお顔立ち。こういう精悍でインテリジェンスを備えたような顔立ちは僕のタイプでもあります。ちょっと若過ぎるけどな(笑)



ほら、



キリッ!





あー、ブログ用に写真を見ていたら段々変な気持ちに、、。


すみません。冗談です。




んー、買おうかなぁ。


寅八さんという作家さんがお作りになっているそうです。

100,000円。

高けぇ!!


ん、、いや、夢への投資を考えたら高くはないなぁ。デタラメでもいいから店でやりたいなぁ。

ベランダもひと段落ついたし、また何かに打ち込みたい。変な技術をまた身につけて、益々気味の悪い器用なジジイになりたい。

昔から興味あったんですよ。一瞬はダサくてバカバカしい腹話術、けど、敢えてブラックなネタとか言ったら受けそう。

裏声の教室とかあるのかな。独学でも行けなくなさそうだな。



1週間考えて欲しかったら買おうかな。

他にもバリエーションあります。

おばあさんとか、



洋装の女の子



和装の女の子



おばあさんもこれまた可愛いな。女の子はイマイチ触手が動かない、、。眉毛が太いから?なんか違和感。



別の作家さんで、川口さんという方の作品も。残念ながら売り切れでしたが、こちらはまた目玉が飛び出そうな値段、150,000円ですって!

いや、飛び出しそうなのは人形の目玉かもしれない!!



ほら、激しく動かしたら眼球が客席に飛んでいきそう(汗)




ううう、、、



やはり寅八さんの凛々しい男の子のが僕とは一番相性が良さそう、、。顔立ちからして、とおるくんという名前が頭を過ぎりました。

とおるくん、、。キヌギヌに来たい?










「イキタクネーヨ!バカ!」








※画像を無断転載致しましたが、真剣に購入を検討しておる者です。問題ありましたら削除いたします、ご連絡下さいませ。








4/9キヌギヌ11周年パーティー企画室



前回の日記とは打って変わって陽気な内容(笑)

自分にとって楽しい事を考えるのが一番。心と体にも宜しい。




さて、早いもので今年の4月でお店は丸11年を迎えます。ご愛顧ありがとうございます。

前回の10周年は旧店舗。ビルの3フロア6件のテナントさんにご協力を得まして立体キヌギヌを開催致しました。







各階にてフードやライブを含む8つのコンテンツを配置し、小さな村の収穫祭のような雰囲気でした。

この路線が店にとって一番合っていると思うのです。今回もこれで行きたい。


この日は10年という節目だから大きくやりましたが、今年は見直してサイズダウンして、また村の祭をやりたいなと。

しかも移転しまして形が変わったのもあり、また考え直さないといけない。

昨夜、4時間のミーティングを経てコンパクトで濃い企画をひねり出しました。


安い料金で夕方から飲んでもらえるシステム、他所のようにシャンパンゴリ押しなど、お金を巻き上げるのではない料金体系。(商売させて貰ってんだから年に一回くらいお客様に感謝するのがフツーだろ)



屋台のような出店が沢山並んでいる雰囲気。アジアのあの感じ。

いつも通り、生の音楽の溢れた店内。気楽な服装でドレスコードは無し。

気楽で楽しい手作り感があるパーティーにしたい。ワイワイしたバザーみたいな方が楽しんで貰えるんじゃないかなと。




4/9土曜日あたり。ベランダ使うので前倒しにして、時間は業界初の17時から26時まで!

料金は1,500円にワンドリンクが付く感じ。


先ずはドリンク。シンプルなのを絞って全て500円にてご提供。感謝の日ですもの、酔っ払って欲しいのです。缶チューハイもやろっと。


見取り図を描いてみました。




緑が繁るベランダでプリプリのフランクフルトとポップコーン。敢えてチープなメニューが好みなのです。

更に桜を活けてお花見。

エレベーターホール奥の開かずの階段ではシンスケ特製のミネストローネと鎌倉キビヤベーカリーの美味しいベーコンパンの販売。まだまだ寒いですしね。
チェンバロの上にパンを積んで弾きながら販売。´д` ;

出し物は弦楽五重奏の生演奏と、ハープ(未定)アコーディオンもクラリネットもいつも通り総動員です。配置考えます。

さらに今回はある絵描きの方をお招きして、似顔絵コーナーを企画しております。出来上がりが動物の似顔絵になるんです。凄く可愛いんですよ!



さて、これからキャスティングとスケジュール抑え。


上手く行くかね、、。


つづく。



会員制って何だ?!



さて、タイから戻りました。



僕がいない間にも沢山のお客様がいらして下さったようで、本当にありがとうございました。

しかし、あまり望まない飲み方をされるお客様も少なくないような話を聞きました。

少し暖かくなると人も増えますし、ここを読んでご興味を持って下さっている方も多いと聞きます。

ここで少しキヌギヌの会員制の仕組みを話させて下さい。



そもそも僕の店は長い間会員制というシステムを取っております。

誰でも彼でも来て貰いたいと思ってやっていません。

ではどんな人に来て頂きたいか?


それは一つだけ。他人をリスペクト出来る方に来て頂きたいのです。それは居合わせたお客様と、そして僕たちに対してもです。

酒場ですので特に「禁止事項」を挙げるつもりはないのですが(そんな事したら貼り紙だらけになるじゃん)あるとしたらその一点だけ。

場の空気を読める方、とも言えるかもしれません。

時代遅れかもだけど、良い人だけが口コミだけで集まる店を目指しています。


しかしどうやら最近、そうではない方が少なからず見受けられます。


自分の欲求を撒き散らすような飲み方。他の席に無理に割り込んだり、ゲイバーなのに女の子をたくさん連れて大声で盛り上がる方。
潰れるまで酔うような飲み方をされる方。
気になった人を尾行して次の店に乗り込む人まで様々。


ウチは他の店とは違うアプローチでやっています。お金を払っている方が必ずしも神様、お客様ではありません。僕の極めて個人的なサロンとして経営しています。


つまり、僕がお招きした方のみ入れます。僕と合わない方はどうやってもお客にはなれません。

一度いらしたからそのお友達は誰でもオッケー、でもありません。

その条件は先ほどのリスペクト。




よく「キヌギヌ怖いから行きづらい」と言われます。

はい、そうしています。


でも、僕のアンテナは想像されているよりも、もっと広くて柔軟ですよ。

うるさい人が断られ、静かで上品風な人が好まれる、そう思う方が多いかも知れませんが、そこはあまり関係ありません。

愛すべき酔っ払いくんもいれば、落ち着いて上品に見せてるけど、どうにも迷惑な人もいる。

もっと言えばイケメンとかも関係ないです。つまりは内面を見ています。そして、僕はすぐにそれを見抜けます。(エヘン)



敷居は高いけど、中は居心地良い、そういう関所がないと生態系がすぐに崩れてザラザラした空気になってしまいます。


僕みたいな人間ですが、バランサーとなってコントロールしています。それは自分の店だから当たり前なんだけど。


いちげんさんお断りの料亭とはレベルも格も違う小さな店ですが、ある種の閉ざされた秘密基地で、良い人だけが集まった奇跡のような店をやりたいと今も頑張っています。

面倒なシステムだけれど、どうかご理解のある方だけお越しください。それで充分やっていけると思っています。

新宿には他にも良いお店が沢山ありますし、、。


今更書きましたが、今迄も「こんな店を待っていた!」という多くの方に支えられて永く続けて来られました。今来ていただいてる方には、これからも何も変わりませんよ、という話なのです。


改めまして何卒、今後とも宜しくお願い申し上げます。


あ、怒ってないですよ。唯一、ここは昔から僕もしょうじくんもブレてませんので(笑)






タイ旅行その2 食べたり切ったり


さて、バンコク3日目です。

2日目は1日プールでゴロゴロして、夜に行ったシーフードの店でボラれたので怒りのあまり日記を書けませんでした(笑)


3日目の今日はかなり具合が良いので食べ歩きをする事に。

先ずはタイの王宮。ホテルから移動は基本的にボートなのですが、ボートを乗り換えて直接行けるのがポイント。まるでヴェネツィアのようです。

昨日感動した朝ごはんをまた頂いて、いつものボート。もう9回目。




僕だって9回ぽっちで飽きるはずです。運転手さんだって寝てるんだもの(汗)




ボートを降りたらあばら屋に屋台の群れ。炭の匂いとドブ、肉の焼ける匂いに果物の腐敗臭。まるで戦後の日本の下町のようです。懐かしいって表現が一番かな。




ここは21年前に来ているのですが、はっきり覚えていました。もっと汚かったイメージがありますが、、。


ここでは海老の串と団子の焼いたのを一本ずつ。一本15バーツ、45円くらいかな。美味しい!!



先ずは王宮隣の涅槃の仏様を拝みに。




おお!お顔が見えました!




かなり大きいです。キヌギヌのビルを倒したよりもまだ大きい!





歩いて王宮に向かいます。ってか、かなり遠くて失敗しました。





中国の方が数千人、大袈裟ではなくいらっしゃるので断念(汗)


今度はシーロムスクエアというバックパッカーの街に向かいます。雰囲気のあるバーが多いと本で読んだので、ここは外せません。

トゥクトゥクという、バイクに客席がくっついたような乗り物です。これが全速力で街中を走る。かなり高いけど、乗りたくなる。




何ちゃらスクエアに到着しました。




並木の緑が気持ちいい通りの両側にバーとお土産やさん、そして安宿がたーくさん。




殆どの路面のバーが植木を育てていて、そこにパーゴラを設えたりランタンを飾っていて、木の下で陽を避けながら飲めるようになってる。それぞれが凄く可愛い。










これはつるバラかな?





裏道に入ってもこの具合。流石熱帯のこの国、植物が育つのが早いのか、どこにでも生えてる。




何となくここが一番可愛いので、入ってみる事に。





また食べます。エビチャーハンとスープ(タイ語覚えられないよ)



やはり、屋根にはグリーンと、そしてランタン。これはキヌギヌにもあります。ベランダのアーチに草が茂ったら、このアイディアは使えそう。



その後は散策。

まあ、さっきの王宮の大陸っぷりとは打って変わって白人の多さ。LAかギリシャにでも来ているみたいです。(行ったことないけど)

所々に小さなカフェがあり、またグリーンの屋根が!そう、、これこれ!この感じ。今回のベストグリーン賞はこちらのカフェに差し上げます。





サイズはウチのベランダと同じくらいかな。早く育って繁りますように。

流石にこれだけ屋外の植栽カフェを見ると、勉強になります。やはりこの時期来て良かった。呼ばれているのか、なんて真剣に思ってしまいます。

裏道を縫うように歩きます。看板が沢山あって、中華系やトルコ、中東にマレー、ユダヤの方も。人種のるつぼのような街。




そしてまたトゥクトゥク。正直いうと皆さんボッタクリです。一駅5分くらいで200バーツ(600円)なので日本のタクシーとさほど変わらない。同じ区間を電車なら45円とか。最初に食べた海老の串も45円。

失礼ですがこちらの平均賃金から言うと、だいたい日本の1/10くらいらしいのです。200バーツで1日の日当くらいの感覚ですって。

だから、金額交渉させないようにすごいスピードで急発進して、走り出してから金額言うのか。

って言うことは、、もう乗らない。

でも、こういうランプが可愛くてついつい乗りたくなる。





その後、また思いつきで髪を切る事に。旅先で髪を切るのが好きなのです。ニューヨークでも、ロンドンでも切った事あります。今回はどうなるか、、。

駅前の美容室。何て事はありません。



トップスタイリスト1500円、並が750円ですって、、。

波一丁!!


まな板の鯉です。



切ってくれたのはこの人。ピースサインって日本人だけじゃないのね、、。



切った髪はまたのお楽しみに、、(笑)



明日はお客さんとお会いして、倉庫街をアーティスト集団が改造したレストランに連れて行って貰います。

アーティスト、、気が引けます。アコーディオンでもあったら良いんだけど、、。


明日も続きます。暇つぶしにお付き合い下さいませ。











ダイ旅行その1 到着編


毎年冬の間恒例の小旅行です。

冬が嫌いとしつこく書いていますが、僅かながらも冬を短くする手段として、毎年暖かい方面へ旅行しています。

昔はフランスやイギリス、NYなんかにほぼ毎年行っていましたが、もう流石に歳のせいか2月にパリ歩きたいなんて思いません。赤道付近が宜しいようです。


去年は大ハズレのサイパン島、一昨年はイタリア3都市、その前はバリ島でしたかね。


羽田から飛行機で7時間。時差は2時間ですって。丁度いい距離。

飛行機が辛かったです。元々シンクやなんかで18日続けて出勤してましたので疲労が溜まってたのか、乾燥した飛行機の中でトドメを刺されてしまいした。

喉が痛くて、全身ダルい。船酔いしてるような感覚。

なので初日、写真は少なめです、、。



まあ何とか空港に着きまして、普通ならホテルまではタクシー移動なのですが、今回は電車で行ってみることに。

空港から3回も乗り換える。最後のサパーンタクシン駅という所から船着場へ歩いて向かう。具合良くないのにもう嫌。

こんなに面倒なのに電車で来たのは、船に乗りたいからなんです。





この船、ホテル専用なんですって。ペニンシュラやハイアット、マンダリン行きの船も横に停まってます。船でホテル入りなんて、何とロマンチックなのだ。


しかしエンジン音が凄い。バタバタ轟音を上げて走り抜けます。



中は広くて、おしぼりのサービスが嬉しい。

ホテルはかなり豪華なところ。安く取りしたが中々雰囲気あります。

エレベーターはこんな感じ



チェックインを済ませて、向こう岸のマーケットに向かう。アジアンティークとかいう場所で、倉庫街を改装したショッピングモールのようなものなんですが、、。

それが、ヨーロッパ風の設えなんですが、はっきり言って安っぽいしつまらない。

なので写真ありません、、。


お客さんは圧倒的に中国、韓国の方ですね。そして欧米の方と続きます。日本人はあまり居ませんね。

どうしてかな、、。


ご飯だけは食べようという事で、フードコートへ。



海老の春巻きと青パパイヤのサラダ、グリーンカレー。

汗だくになって喰らいました。タイ料理だけは毎日でもイケます。ホント大好きなのです。



気温は34度。暑くて仕方ないって程ではないんだけど、いつも南国に来ると不思議な気分になります。



初日はこんな感じですね。ごく、ありきたりのリゾート地レポート、、。つまらないですなぁ。




んー、金曜までに何か楽しいこと起こると良いんだけど。金曜の朝にこちらを出ましてその夜、店に入ります。

その間、お店は休まずやっています。どうぞ宜しくお願いします。

しょうじくん、毎日ありがとう。免税でお土産のタバコ買っといたからね(笑)



続く。

シンクその5(しつこい)



シンクの棚のディスプレイが野暮ったい件。

男の隠れ家、、秘密基地、、。


まずはテーマが決まらないと何を置いてイイのかわからない。

アウトドアのアイテムも可愛いし、いっそのこと骨董を沢山置いたり、古いオモチャを並べたり、とも考えたんだけど、シンクとの整合性がないのは嫌だ。

シンクと関連のあるディスプレイで何かないものか、とない頭を捻る。


あ!


理科の実験の時にあるシンク!





うむむ、ある植物研究の老博士が住む山荘のベランダのシンク、って事にしたら辻褄合うんじゃないか。

バラの庭を眺めながら時間を過ごすんだけど、その間に研究の整理をしたりなんかして。



博士、ハカセ、、。


こんな人かな。








ちょっと近寄りがたいよね。


もっと人の良い、いたずら好きで優しそうな、、






あーいいすね。イメージ通り。







間違ってもこの人ではない。




彼が向かうシンクのイメージ。

僕が元々持ってた薬の瓶やピンセット、ビーカーにフラスコ。これは使える。顕微鏡とか、嘴菅瓶とかいう如何にも研究室っぽいのを調達する。

たまに電話も使うだろうから、家にあるイギリスの古いのを一台持ってく。

タイプライターも論文書く時に使うだろうけど、重いし却下。





そして、試験官立てにはミントとアイビーの挿し芽も。



よしよし、ストーリーが決まってきたぞ。このまま突き進も。



博士は紅茶なんて飲むかな。飲むよね。コーヒーより紅茶のイメージ。お湯を沸かすとなると電源が欲しい。配線し直す。




ヤカン置いてみて、っと。




博士は置いといて、園芸用ホースも付けちゃおう。シンクの下からフレキシブルパイプを伸ばして横に出して壁にガッチリ固定。

んー、面倒だけどマイブームが去る前に。




最後の仕上げに、水ゴケ。家の駐車場に生えてた苔の粉末を水に溶かして染み込ませ、レンガの隙間に詰める。

絞って、奥までカチカチに詰める。





これを10箇所くらい。調子良ければそのうち生えてくるでしょう。

苔と草も生やして、このイメージ。

博士はレンガに生える小さな命も奪うことなく、大切に愛でるのです。







っていうか誰だよ、博士って、、。




´д` ;



この情熱が英語のレッスンや、いやいや、カクテルの習得に向けられたらどんなにいいんだろうか。無理だけど。


というわけで、シンクは今回で完成しました。


まだまだこれから錆びた実験道具や紅茶の缶などを自然に配置していこうと思います。


そして、バラの棚をさらに上に上げました。前の高さだとテントを開いた時にちぎれてしまう可能性があったのですが、もう50センチ上げたので心配なし。というかはるか屋根の上なんだけど、、。

棚に蔓が茂ってもかなり開放的な感じに仕上がりそうです。




春にまたバーベキュー数回、夏には流し素麺もやります!


はー、書きたいこと溜まってるのでまた元のブログに戻ります。


いつも読んで下さってありがとうございます。





















シンクその4(完結編)


しつこいシンク周りもこれで終わります。(笑)


シンクの仕上げも終わり、後は棚を付けなければいけません。キッチンと言えば収納。そして、空き瓶に豆とか詰めて並べるという、僕の一番の楽しみがそこにはあります。


先ずはモルタルの壁に穴を開けてアンカーを打ちます。もう諦めモードでひたすら打つ。20箇所くらい黙々と打つ。




こちらは木工部門。棚板を切ってはひたすら面取り、そして塗装。この二班に分かれてどんどん仕上げます。



あ、金物班もあります。(僕です)

ベランダに空いた三角の穴。





これを金網で塞ぎます。最初は板でも貼って塞いでやろうかとも考えたんだけれど、風がここから吹き込むのも悪くないし、東新宿の何とかビルも見えるので、残すことに。

六角形の織り模様の網を取り付けました。




昔の蝿帳みたいですよね。きっと、キッチンとこういう網は相性が良いはず。



若い子は知らないだろうけど、作ったおかずに蝿がたからないようにしておくケースの事でね。

そして、アンティークの瓶に穀物を詰めて並べる。永遠に食べなくてもいい、ただ並べる。


それらを組み上げるとこうなります。





文章で書くと簡単なのですが、死ぬほど面倒くさい。棚板をつけるのと、金網を張るために細く切った棒を打ち込むのを交互にして隙間なく作る。もうしばらくいいや。




んー、何となくオレンジページ臭がする。オレンジページは素晴らしい雑誌だけれど、僕が作りたいのは男の隠れ家の厨房。秘密基地なのです。

もう少し研究してみますね、、。







室内からはこんな感じ。お店のカウンターが連なって広く見えます。中々の出来かな。




そして、パーゴラと呼ばれる棚を付けました。雨の日の為に、テントより上に付けないといけない。



かなりイラストに近いんではないでしょうか。



絶妙な距離でテントを避け、元々のフェンスと同じ面に合わせています。キウイが実ってる季節に雨が降ってもテントを閉じられる、ギリギリのライン。

ここ2週間の心配が吹き飛びました。何度シュミレートしたことか(平和な人生ですこと)

アーチの角度も完璧っ!









しつこいですが、これがこうなります。
本当に来年頃の夏が待ち遠しい。








ってか、工事終わってしまった、、。明日から何に縋って生きていけばいいの?!

あ、アコーディオンがあったわ。



そう、明日の2/8月曜日はロマン座出演のため、お休みさせて頂きます。どうぞよろしくお願い致します。




春よ来い。




シンクその3



シンクネタ、次で終わります。我慢してくださいね、、。

さて、天板がグラついていたので早速手直し。コンクリートボンドというのがありまして、何でもガチガチに固めるらしい。

こんな感じで塗り込めます。



ピーナツバターと同じ、全く同じ固さ。山形食パンに塗るように、ペタペタ。厚さは1ミリにとありますが、ここは贅沢に5ミリ。横からブチュッとはみ出すくらいでいいかね。

進めるうちに食べたくなる衝動を抑えられないけど、ここは我慢。´д` ;



そして、天板がズレないように壁面にアンカーを打って固定する。



計、5箇所。これは以外とスムーズ。

全てを元の位置に戻して、正面の暖炉っぽい窪みにもレンガを敷きます。っと。

本日ここまで!




シンク上部、三角形の所に塗装した棚板を取り付けて雑貨をならべる。

理想は、焼きたてのパンとかを扉のついたガラスケースに並べたいんだけど。トマトとハムのサンドイッチなんか作ったりして。



ってもはや、何屋なのかわからない。イメージばっかり膨らんで嫌ですねぇ。

後、レンガの窪みにも何か入れないと、、。これじゃ外壁が丸見え君です。



日曜日にはキウイのパーゴラやりまして、タイに行くまでには全部仕上げたいな、、。

後は春を待つのみ。こんなに春を待ち遠しく感じた冬はないかも。植物いじると焦っちゃってダメですね、、。


バラをもう一本増やしました。旧店舗で7年前位に飾っていたミニバラ。ずっと自宅で放ったらかしでした。




スプリットでこんな花が咲きます。ピンクの、砂糖菓子みたいな小さな花。




これものんびり育てるとしましょう。7年も放置していたので成長が止まっています。背丈超える位に伸びるんですって。未だに信じられないんだけど。



この人だけでなく、すべての植物が春に本当に芽がでるのか心配になります。なんかね。


キヌギヌも少しだけバタバタしてきました。まだ正式決定ではありませんが、ある立派な、立派過ぎる都心の商業施設でキヌギヌ1日バー出店のお誘いを頂きました。ハープとか沢山楽器を持って行きたい。

また決まったらお伝えしますね。



そして、キヌギヌを撮影場所として貸すビジネスモデルが動き出しました。その業界の女性がウチのあらゆる窓口になってくださることになったのです。

正直言って昼間のあの場所、完全に死んでますから。もしもご希望に合えばですが、ファッション撮影でもブツ撮りでも対談でも、使っていただけたら嬉しいんですよ。その分収入も増えます。

ただ、先方さんとの打ち合わせや金額交渉、ロケハンの鍵の問題など煩雑過ぎて今までは大掛かりには考えたことありませんでした。(年一回位でした)

その方が代行してくださるなら幾らでも、、。とても素敵な方です。ありがとう。

店のクレジットは載せるつもりありませんのでご安心を。


で、ロマン座も新曲に取り組んでおります。春に向けてそろそろ動き出しましょうかね。



シンクその2

シンクの天板をコンパネにして再挑戦。

写真がありませんが、昨日のグニャグニャは改善され、素敵な組みあがりとなりました。

天板も、しょうじくんがカットし、面取りして、さらにイギリス製ワックスで塗装してくれた逸品。まるでオーダー暖炉のよう!!

雨風に耐えるよう祈るばかりです。



このように、早速稼働しております。




そして、水道の蛇口を変更しました。最初はスワンの水栓に。



しかし距離が短くてシンクに水が行き渡らないので、、



フレキシブルのパイプに変えました。この微妙な曲線がカワイイ!!これで水の方向も自由自在!





いつか、苔むして錆のあるシンクになれば、、、。実は廃屋の暖炉をイメージしています。更に蔦なんて絡んだりして。





明日は更に手直し致します。今後、目線より上に棚をつけてお玉やスパイスを並べる棚をつける予定。カワイイ(・Д・)ノ


使ったレンガ200キロ、コンクリートは25キロ。もう2度とやりたくない(笑)

早くここで摘み取ったキウイを洗いたい。そして春が待ち遠しい。


日曜日はパーゴラの取り付けです。パーゴラとは即ち、緑の屋根であります。

シンクの上を優しくバラとキウイが覆います。そのうちハンモック吊したりなんかして。(イメージ)



こんな感じになれば。




出来んのかな、、。まあ、出来るよね。


おやすみなさい!








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昭和初期の船場に三代続く女系の老舗足袋屋に生まれた男の半生を描く。女親に反発するかのように愛人を4人も囲いながらも商売に精を出す主人公。迎え入れた新妻の妊娠を探るために肥溜めを棒で掻き回す姑と大姑の陰惨な嫌がらせ、襲名披露の配り物がたった足袋一足だと聞いてケチだと馬鹿にする参加者を尻目に、実は踵の留め金具が純金製で帰宅した一同を仰天させるエピソードなど、船場の粋と意地が詰まった珠玉の作品。

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針女 (新潮文庫)
針女 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
出征した帝大出の弘一が残した青春の遺書を胸に、パンパンや闇成金の持ち込む針仕事に打ち込む孤児の清子。彼女は過去に踏んだ針が体を周り運悪く跛(びっこ)になるというハンディキャップを持つ。復員した夫は戦争のせいで性格が豹変しており・・。パンパンや気違いといった現代では禁止用語の登場人物が行き交い、戦後の混乱期をそのまま原稿用紙の上に広げたような生々しい作品となっている。

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連舞 (集英社文庫)
連舞 (集英社文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
昭和初期の日本舞踏の一大流派、梶川流の栄枯盛衰を描く。先代家元の妾の子に生まれながらも伸び悩む自分の踊りの才能、踊りの天才と謳われる性格の悪い妹、妹しか愛さない母に悩まされる青春時代。しかし、GHQ接収後のアーニーパイル劇場での歌舞伎ショーにてストリップを強要され、大逆転の末成功となり、家元夫人にまで上り詰めてしまう。忌わしい過去と出自に翻弄されつつも、過去をねじ伏せるかのように踊りに邁進し、遂に芸の道に境地を見出す主人公、月の直向な横顔が涙を誘う。

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明治のお嬢さま (角川選書)
明治のお嬢さま (角川選書) (JUGEMレビュー »)
黒岩 比佐子
明治期の令嬢の実態を探る。たしなみ、学力、美醜の葛藤、結婚生活まで多岐にわたる。面白いのは多くの令嬢は今と変わらず贅沢品に執着したらしく、友人の持ち物を嫉む生々しい手紙なども解説入りで紹介されている。その他、当時の流行の髪型や美人術、痩せる薬などの広告資料も収録。

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宮中賢所物語―五十七年間皇居に暮らして
宮中賢所物語―五十七年間皇居に暮らして (JUGEMレビュー »)
高谷 朝子,明石 伸子,太田 さとし
千代田の森の奥深く、宮中賢所に57年お住まいの神職の女性の半生を描いた作品。下界と分断された森の中で祈りを捧げる日々。厳格な穢れの区別(下界のものに触れると潔斎しなければいけない)、四足のものは食べてはならない、毎朝数時間かけて髪おすべらかしに結うなど驚愕の生活と共に、日本古来の自然に寄り添った質素な習慣を紹介する。

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朝香宮家に生まれて
朝香宮家に生まれて (JUGEMレビュー »)
北風 倚子
渋谷・松濤の鍋島公園一帯は戦前、広大な鍋島侯爵邸であり、著者の住まいであった。大空襲で火の海になった屋敷を逃れ、昭和という時代を生き抜いた、旧華族のお姫様の生涯。

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社長 島耕作(8) (モーニングKC)
社長 島耕作(8) (モーニングKC) (JUGEMレビュー »)
弘兼 憲史
言わずと知れた島耕作シリーズ単行本。長い経緯はさておき、弊店が表紙になっております。店主もタキシードでモデルを致しました。
是非お買い求めくださいw

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梨本宮伊都子妃の日記―皇族妃の見た明治・大正・昭和 (小学館文庫)
梨本宮伊都子妃の日記―皇族妃の見た明治・大正・昭和 (小学館文庫) (JUGEMレビュー »)
小田部 雄次
佐賀藩主鍋島家令嬢伊都子。彼女はのちに梨本宮に嫁ぐが、明治から昭和に渡って77年間日記を残していて、その様相は「書き魔」と言わんばかり。初の洋行先のパリで買い物の様子や婚礼、即位式などの華やかな思い出を経て、戦中戦後の倹約の様子や時代に対する落胆ぶりなど。往時の匂いが漂ってくるかのような生々しさ。著者、小田部雄次の解説が当時の世情をわかりやすく補ってくれる。

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写真集 酒井美意子 華族の肖像
写真集 酒井美意子 華族の肖像 (JUGEMレビュー »)
酒井 美意子
加賀藩前田家令嬢の酒井美意子。マナー講師として厚化粧キャラでメディアに登場した姿をご存じの方もいらっしゃるであろうが、彼女は戦前まで駒場の前田侯爵邸に居住していたことを知る人は少ない。莫大な財産と華麗な人脈を、膨大な写真とコメントで紐解く、いわば現代版歴史絵巻的な写真集。必読。

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極楽商売―聞き書き戦後性相史
極楽商売―聞き書き戦後性相史 (JUGEMレビュー »)
下川 耿史
戦後の性関連産業を裏側の視点から取材した戦後風俗史。進駐軍専門のパンパン宿や性具の販売店、愚連隊、ゲイバー、カストリ情報誌、個室喫茶・・・。戦後の性に携わった人々の汗や息遣いが聞こえそうな一冊。

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京セラ、auの創始者ににして仏門に入った稲森氏が、街の小さな碍子工場を一代にしていかに大企業へと成長させたかを描く。単なるサクセスストーリーに収まらない哲学や思想を散りばめた珠玉の一冊。

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芝桜〈上〉 (新潮文庫)
芝桜〈上〉 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
我らが有吉佐和子先生の長編。戦前の花柳界を舞台に、二人の女が艶やかに力強く生き抜く。温厚で情緒的な梅弥、狡猾で気ままな蔦代。共に授かった類い稀な美貌を武器に、ただひたすら戦前、戦後の花柳界を生きる。花柳界独特のお茶屋の仕組みや旦那制度、一本や水揚げなど、判りにくい独自の世界がこの一冊でよくわかる。ストーリを彩る、旦那からの贈り物の三越謹製三百円の帯や、大粒の翡翠の簪、英国土産の巨大ダイヤモンドなど、随所に登場する豪華絢爛な衣裳拵えと、それを取り巻く年増女将との丁々発止のやりとりの描写は必見。店主のバイブルと同時に、不動の一位たる女流文芸作品。

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書いた記事数:1517 最後に更新した日:2024/03/25

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