昨日、日曜日は本当にすみませんでした。てっきりアルバイト様をお願いしたつもりが、僕の勘違いでありまして、、。来てくださったかたも少なくいらっしゃったようです。申し訳ないです。
京都への帰省には二つの目的がありました。勿論の事ながら両親に逢いに行くのと、最近ゴソゴソやっておりす、あるミッションの買い付けの為です。
両親に逢うのは2年振り。去年の大阪フェスティバルホールのMISIAさんの前座の時に、8秒くらい目が合いましたが、それは帰省とは言わない。
やはり、一緒に食べて飲んでゆっくり話して、一夜を過ごしてこそ帰省だと考えます。
お待ちかねの新幹線。今日は少し張り込んで、1900円の弁当を。(その分シウマイは我慢ね)
車窓を見ながら、一口酒を飲み、景色を見て、弁当を頬張る。
これこれ。ここで旅は半分終わったと言っても過言では無いのです。
さすがクソ高い駅弁、大きな松茸が入っていました、、。お土産に持って帰ってあげようかな。(汗)
さて、お酒を、、ともう無いじゃんか。
そして、品川を過ぎた時点で弁当も無くなってしまった。サービス業の方はわかると思いますが、早食いが体に染み付いてしまっているのであります。どうやったって掻き込む癖が治らない。
変なワゴンのソーセージを食べながら酎ハイ3本目。いつもの事です。
京都に着いたらまず、いつも喫茶店に飛び込みます。築地、ソワレ、フランソワの三つのどれか。
今回は築地さんに。昭和9年創業。
京都に来て築地に行く、なんて変ですけど、僕は今でも「築地」というと市場の方ではなくて、京都の喫茶店と連想してしまいます。三つ子の魂百まで、恐ろし。
ここはとにかく、ありとあらゆるモノがゴチャゴチャ置かれています。蓄音機から置物から額に鏡、陶器の皿やら、装飾と言う名の物置きです。
やはり、落ち着く。ゴチャ好き。
キヌギヌにもあるロシアンティーの薬罐、サルモワールもあります。
今回、何かが違うなっとよく観察していたら、店員さんが居酒屋みたいに大声で「らっしゃいませー!」「ませー!」と連呼してました。
アホか。
混んでるのは仕方ないとして、この内装に合わないでしょ。特にひどいのはあまり美しいとは言えない表情の、メガネの女性店員。
エレガントのカケラもない。あーあ。
2年間隔で帰省していますが、街は加速度的に移り変わります。定点観測だから尚更よく判るのですが、どんどん安く能率よく、雑になってきている。それは老舗も関係ない。
こうなりゃ街にエレガントを探しに行こう。
寺町通りを北上します。懐かしくて倒れそう。
小学校の頃にシタールを買って欲しいと半狂乱でダダをこねたコイズミ楽器店も
30年前から変わらず、ずっと俊敏なお爺さんがご主人の(多分どこかで息子さんとすり替わってる)素晴らしいセンスの内装のテーラー。
今にもカンカン帽のモダンボーイが入ってきそうでしょ?
テーラーに後ろ髪を引かれながらも、更にブラブラ散策する。色々のぞいたり振り返ったり、まるで子供です。
18時、二条城近くの両親と待ち合わせでいつものボロ寿司屋。
有る事無い事ベラベラ話して、フグのひれ酒をガブガブ飲み干す。
そういやずっと飲んでますって。
酔った勢いで、、、。肩を抱いてしまいましたw
この夜は大人しく帰り、即睡眠。
翌朝は早めに起床して母の手料理を頂きました。
おお、西京漬け。大根の煮物もあるぞ。
あと何回食べられ、、、。やめとこ。
余計なことは考えない。それが中年の実家の過ごし方です。
ここを読んでる若い子達、お母さんのカレーをあと何回食べられるか数えた事あるかな?
親孝行って、するのは中々難しいんだけど、電話だけでもいいし、何かしてあげよう。僕らが子供の頃、たくさんして貰ったように。
なーんて。
翌朝は10時に起きまして岡崎エリアの方へ。京都の北東に位置し、美術館や動物園のある文教地区ですな。方角的にも上野エリアとよく似ています。
紅葉も少しばかり見られました。
電灯の傘ばかりを扱う商店にお邪魔しました。
どこをどう探してもガラスの傘しか置いてありません。何という思い切った商店。
またそのうちアップしますが、選び抜いたものを9点、購入。キヌギヌちゃんにも緑のを一つ、買いました。どこに付けようかね。
そういや、先日こんなのを買いました。衝立なんですけど、イギリスの1890年頃のもの。明治の遊郭みたいでしょ?
これも、上の電灯と合わせます。自分のバー以外にも色々やってるんですよ、、。ご飯食べるのは中々大変でねぇ、。
完成はそのうちに。お楽しみに〜。
そして、一気に京都南部へ移動。
京都駅のさらに南側、東寺です。ゴーン。
毎月21日はマーケットがあり、ここを開いた弘法大師にちなんで「弘法さん」と呼ばれています。
とにかくあらゆるモノが売っています。よくあるのテキ屋の屋台から、
生鮭の切り身とか(平気なのか??)
基本的には骨董市なのですが、干した潤目鰯にお供え用の高野槙の葉っぱ、お寺らしく仏具に、変なデザインのパジャマ、御線香やら古道具、包丁に下着にちりめんじゃこ、ペルシャ絨毯やら古着はもちろん着物。手作りのずっと漬物にあられや煎餅、獲れたての果物。何故かゴミのような車の部品も売っています。
お婆さんが煎餅を売っていました。すっごく元気で、ここだけ人集りが。
この市には小さい頃、よくよく連れてきて貰いました。昔はもっと変な人がたくさんいて、見回りのヤクザ者とか、ハブとマングースを闘わせているおじさんとか、ガマの油を売ってて腕を包丁で切った後に塗ったり、拾い食いしている老婆に追い掛けられたり、そりゃもう大騒ぎ。
怖くて行きたくないと泣いた記憶もあります。今では普通になっちゃったけど。
薬師如来さまにお参りして、またお散歩。
この辺りの街は、エリアは僕を形成したモノで詰まっています。
ふとした洋風の喫茶店にパリの街の面影を見たり、鉄道の引き込み線の高架に登って、大冒険の末の夕日を眺めたり、、、。
今のようにお金も情報も無いけど、とても鮮やかな日々でした。子供の頃ってそんなものかな?
旧図書館。こちらはアール・デコの美しすぎる三階建の建物を用いた図書館なんです。
楕円形を歪めたような贅沢なデザインの螺旋のような階段には大理石と真鍮金具がふんだんに使われており、恐ろしくリッチな作りでした。
他の施設も同じく、地元の成功者が寄付を募って建てたんでしょうか。エレガントな空間でした。
何でか知りませんが、いきなり閉館しました。(汗)
僕はというとですね、ほぼここに居りました。三島由紀夫の仮面の告白を文字通り立ち読みしたのもここだし、楽器の構造や演奏方法、世界の文明を追った毎日かどっかの豪華本の、ウィーンのケーキ屋さんやらパリのカフェの写真を見て、1人悦に入ったりしていました。
当然、今と違いネットなんてありません。ウィキペディアもグーグル画像検索もない。全部手で調べて、コピーなんて取るお金無かったので次回探さなくてもいいよう本の位置を覚え、目に焼き付けてました。
今の子にしたら笑われてしまいますけどね。
そんなこんなでおじさんは今に至ります。現代も中々悪くは無いのですよ。
そして伊勢に向かう電車に乗ります。京都から2時間で伊勢に着く、近鉄特急。誰も乗っていませんので、歌なぞ大声で歌ってみました。
歌うのに飽きて、買っておいたゆで卵を2つ。ゆっくり食べているうちに着きました。(笑)
大正時代創業の古い旅館です、星出館さん。
明るい写真は明日お届けします。
中庭を取り囲むようにロの字型に部屋があります。朱塗りの太鼓橋まであります。
古いけど清潔で、すっごく懐かしい雰囲気。
今、ちょうどその旅館のお風呂でこのブログを書いています。(笑)
明日は早起きしてお伊勢参り。下宮と内宮、猿田彦神社を回ってから、電車で御木本の真珠島に行って、名古屋まで出てひつまぶし、そのままキヌギヌなんだけど祝前日なので朝まで。
体が持つかな、、。持つよね。
まだまだ続きまーす。