看板を乗り越えて!




週末のバタバタが終わった深夜の時間帯のこと。

お見かけしないお二人組が入って来られました。オシャレで大人しそうな雰囲気。好感持てますw



聞くと、もちろんゲイの二人組なんだけど、新たな飲み屋を開拓しようということでキヌギヌまでいらしたんだけれど、入口の「いちげんさんお断り」の看板を見て、3回帰られての4回目のご来店だとか。



いやー、有難いし、申し訳ない。


看板を乗り越えていらして下さった瞬間は感慨深いものがあります。シンプルに嬉しい。



その後にも初来店のお二人組み。同じくオシャレで穏やかな方でした。居合わせた人でマジメに、かつ砕けた雰囲気で、他愛もない馬鹿話をボソボソ繰り広げました。

そう、これこれ。これなのよ。




「いちげんさんお断り」看板は、いきなり初対面の泥酔した騒がしい人が入って来られても困ってしまう時の、僕の為のものなんです。




今まで、色んな理解を超えたお客様がいました。よそのお店の経営者さんは今までそんな人は居ないという方も居ますが、僕のお店に変な雰囲気があるのか、僕が神経質なのか(多分両方だけど 笑)結構な割合でトラブルもありました。



動物園感覚でゲイを見に来るストレートのグループや、騒がしい女性のチームや、品定めしてくるようなプロっぽい方も苦手です。



要は僕はビビリなんです。他の店主さまよりもお客さんが怖い。(笑)









そこに看板があると、僕は「そのような事情により、ゴメンなさいね、、」とお互い傷つかずにお断り出来ます。





矛盾していますが、コンセプトを理解して下さる大人な方は、どうぞ看板を乗り越えていらして下さい。僕はニヤッとお迎えしますw


京都らしい二枚舌な作戦かもしれませんし、解りにくさこの上なく感じも悪いですよね。重々承知の上です。




でも、そういう曖昧なルールが僕の性に合っています。


「はぁ?何様だよ?(´・_・`)」って思う方の方が多いと思います。

せっかく行ってやろうって言ってるのに何だよ、と。


だけれど、僕だって売り上げ捨てて未だに突っ張ってます。

でも、この方法がいちばんしっくりきました。もう長くこの方法を続けてきました。




僕のお店の一番の価値は音楽や内装以前に、素敵な思慮深いお客様が集ってる、という事に担保されていると思います。

それさえ守れれば、後は楽しむだけ。




話をまとめますと、いちげんさんお断りの看板はあるのですが、気が合いそうな方なら入れますよ、というお話でした。

どうぞ、気になる大人のゲイの方、怖がらずに開けて入ってきて下さい。(・Д・)ノ



僕がもっと成長するまで、まだ暫くこの極めて曖昧な方法でやらせて頂きたいと思います。ビビリですみません。











解りにくい京都出身の店主より











ポトフ好評です(^_-)



火曜、水曜、木曜と出すことにしましたポトフ。

上手く残れば日曜日も少し出せるかもしれません。在庫の様子に依るところですね。

金、土曜日も出したいのですが、こちらは完全にアウトでした、、。どうやっても手が足りなそうです。なので、どうぞ平日にお越しくださいませ。



さて、今回はサザザっと20食分をお店のキッチンにて拵えました。





具材は定番の人参、玉ねぎ、じゃがいも、セロリにブロッコリー、ソーセージ。

ハーブはローリエとローズマリーです。

大鍋で一気に仕込んで、6食毎にタッパーに分けておく。それを電気式の機械で保温する、という訳です。後は盛るだけ。


茹でておいたブロッコリーは直前に保温機で温め、ベランダのローズマリーを添えてお出ししています。

何故かお箸を添えていますが、これはこれで気楽で良いでしょw







お客様が撮ってくださった別の盛り付け。玉ねぎ1/4カットも煮崩れずに煮えました。






70〜75度でゆーっくり煮込むと、型崩れしないのですってよ。口の中で溶けます(^_-)



そして、僕の好みでポメリーのマスタードを添えて。骨壷のようなこの仏蘭西のマスタード、一度食べると他のマスタードは霞んでしまいます!




我ながら美味しくできましたよ。野菜ばっかりですが、これで500円ですもの。オススメでーす。

今夜もお出しします。



いやー、寒い日が続きますね。ゼロ度を下回る日なんてザラですし、僕も自転車通勤に辟易しながらも、何とか通っておりますが、温かい食べ物に暖められる暖かさは暖房とは全然違いますね、、。


関西の料理に粕汁というのがあります。酒粕に根菜類と鮭のは身、セリまで入ります。これがね、本当に美味くて温まるんですよ。この冬に必ず一度はやりますね。

拾い物画像ですがこんなんです。




汁もの料理、、。大好物です。ラーメンも汁重視で選んでいます。


豚汁におでん、クリームシチューにビーフシチュー、けんちん汁もミネストローネもクラムチャウダーもやりたいですね、、、。


まだ未定ですが、平日のお料理は暫く続くかもです。作っていて楽しいのです。w

昼前から入ってモーツァルトなんか流しっぱなしでね、ベランダ開け放って。

バーカウンターで切り物してたら小鳥がベランダで鳴いていて。ローズマリーを刈り取りに行くついでに小皿にお米を載せて餌をあげて。

庭の木を観察してるとミモザや梅、バラの新芽がパンパンに膨らんでます。

冬なのに強く春を感じます。



春が待ち遠しいですねー。





ではまた。♪( ´θ`)ノ






ハッピーアワー始めます!



真冬のキヌギヌちゃん、お陰様で忙しく営業させて頂いております。ありがとうございます!



週末は床が抜け落ちそうな位混み合うのですが、平日の早い時間がイマイチ閑散としています。


その差はどう見ても別の店。平日は静かな喫茶店のようで、週末は台湾の混んでるクラブみたいな感じです。


僕としては、平日の早い時間は営業している中でお楽しみの時間帯なんですよ。おひとりさまのお客様が数人集まって世間話をしたり、声を張らずにゆっくりとお話し出来るのは平日の醍醐味。


やっぱり、人と話すの好きなんですよねぇ、、。


そこで、冬のハッピーアワーとして平日火曜、水曜、木曜の夜8:00から10:00までご来店の方は、チャージ500円をフリーとさせて頂きます♪(´ε` )



*近所のお店だとチャージフリーの全品500円!とかありますけど、流石にそこまでは難しいです。ごめんなさいね。



そして、同じ平日のみ、自家製ポトフを販売します。

ベランダで採れたローズマリー、タイムを使っての暖かい一品です。


【調理例】





グランドピアノの上で、グツグツ煮込んじゃいます(汗)


おとなしい感じのおひとり様、大歓迎です。

ポトフ食べながら、声を張らずにボソボソお話ししましょうよ。BGM抑えめのキヌギヌならではの大人の男のバーライフ。

(自分がそーいう店が好みなだけなんだけど。)



冬のハッピーアワーっちゅー事で、3月末まで予定しております。


どうぞよろしくお願いします!




近代華族の美人令嬢を紐解く



久々の華族研究です。暇つぶしにお付き合い下さいませ。


好評頂きました一作目は2012年、「近代日本のイケメンの歴史を紐解く」以来、数本の華族ネタを書いて来ましたが、 今回は初の女性にスポットを当てて考察してみることに致しました。


一口に華族と言っても多岐に渡ります。根っからの公家華族なのか、大名華族なのか、はたまた維新期の勲功華族や軍人華族なのか、それとも三井や住友のような大資産家に構成される新興華族なのか。




細かい分類はさて置き、この「昔のお嬢さま」の中に現代でも通用する美人がどの位いるのか?というだけの軽薄なテーマでお送りします。


年代はバラバラでーす。





***




北白川宮美年子女王 1911-1970 (生家は北白川宮家 成久王第一王女 臣籍降下により立花子爵家に嫁ぐ)






なんと清々しい王女さま。おさげ髪にレエスのワンピース、正しい深窓の令嬢。蓮華畑でパラソルの下、読書が似合いそう。

こんな方が通学路にいらしたら、男子達はメロメロになるに違いない。

残念ながら父君の北白川宮成久王はフランスに於いて自身の運転する事故にて亡くなられています。

女王は蜂須賀公爵と婚約していたが、蜂須賀氏の余りの素行の悪さに破談となり、その後結婚を経て49歳にて死没。





相馬雪香 1912-2008 (生家は第20代司法大臣 尾崎行雄の三女 相馬子爵家に嫁ぐ)






大人しい深窓の令嬢とは打って変わって、政界の麒麟児尾崎行雄のお嬢さま、さぞかし芯のある美人タイプだな、なんて調べていましたら、すごい経歴。



聖心女子学院を出られた後、活動を開始され、ひたすら女性と難民の救済に尽力されたとても有名な方らしいのです。

長年活動を続けられまして、96歳でご逝去。こんな言葉を残されております。

「学んであなたは、何をするの?」




カッコいい!!(´ー`)





前田鞭子 1895-1965 (生家は前田伯爵家、山縣公爵家に嫁ぐ)





こちらも堂々の加賀藩主、前田家の血を引くお嬢さま。(前田家は侯爵家なのですがお父上が富山藩主の家督を継がれていまして伯爵家となります)

ちょっと女優の尾野真千子さんに似てると思いました。



目元スッキリの美人ですな。こんな人と着物着て銀座をお散歩したい。あんみつ食べて、帯締め買って、活動写真観て。頭はこんなに大きくない方が良いなぁ。





松方幸子 (生没年不明 生家は吉川男爵家 松方公爵家に嫁ぐ)







岩国藩主の吉川男爵家に生まれる。最初調べ出した時は、「なんだ、地方藩主でしかも公、候、伯、子、男、で言う最下位の男爵じゃん」なんて思ってたらとんでもなかった。

千代田区駿河台の洋館に47部屋、トイレが8つ。父上始めご家族はハーバードに留学、、。そんな中何不自由なく育った幸子は第3代総理の松方正義公爵家に嫁ぎます。

うーん、本当に美人。美人薄命のタイプの美人ですね。こんなお母さんが着物で授業参観に来てくれたら、、。





白洲正子 1910-1998 (生家は樺山伯爵家)





ご存知白洲次郎の奥様で、伯爵家令嬢。ハッキリ顔の美人であります。

経歴は沢山あるので他に譲るとして、この日本髪のお嬢さんが後年、咥え煙草でこんなにワイルドに。(汗)




迫力ありますな。






住友春子 1913- (生家は西園寺公爵家 住友男爵家に嫁ぐ)








トランプで遊ぶ、些かの悩みもない美少女といった風情のお写真。

筋金入りの弩級のお嬢さまはこの後も全くお金に困らない人生を歩む。

祖父は総理を二度務め、大学を3つ作った公爵西園寺公望。お父さんは更に金持ちの毛利公爵家からの養子。(毛利家は華族一の資産量でした)

春子の嫁ぎ先は戦前の解体前の住友家。

あー、書いてて嫌になるわ。将来を約束された納得の天真爛漫な笑顔。






末広ヒロ子 1893-1963 (生家は福岡県小倉市長 末広直方、後に野津侯爵家に嫁ぐ)




現代風なパッチリとした目元、筋の通った鼻、今の美意識とかなり共通する美しい顔立ちでいらっしゃいます。
美人とはいえ、なんで平民出身の彼女がエントリーされているか。ここにはちょっと面白いお話があります。

1908年(明治41年)時事新報社が日本で初めてのミスコンを開催しました。学習院女子に在籍していたヒロ子の義兄がこのコンクールに応募したところ、7,000人の応募者の中、絶賛の元優勝しました。

学習院女子の院長である陸軍大将乃木希典は、厳しい校風と他の生徒への配慮もありヒロ子を退学にしてしまいます。

しかし、義兄が勝手に応募した事を知った乃木希典は申し訳なさに結婚相手を探し、ヒロ子を侯爵家に嫁がせるというお話です。
田嶋陽子さんが聞いたら暴れ出しそうなエピソードですが、、、。


因みにヒロ子の姉の孫はジャズピアニストの山下洋輔さん。晩年、リウマチで腰の曲がったヒロ子を見て、「怪物」と渾名を付けていたらしい。





柳原白蓮 1885-1967 (生家は柳原伯爵家 大正天皇の従姉妹)





少し前の朝のドラマで出てきました、歌人の白蓮女史。

伯爵家に生まれるも妾の芸者の子と告げられショックを受ける、後に同じく公卿の北小路家に嫁ぎ、愛情のない結婚生活に心を病んで離婚後生家にて幽閉生活を送る。
九州の田舎の炭鉱成金の家に嫁がされ、雑誌「解放」の編集者宮崎龍介と恋に落ち、出奔。



恋に生きた女性歌人、というイメージが強いのですが、皇太子明仁殿下(今の平成天皇)が平民出身である美智子さまと結婚するに際し、香淳皇后や常盤会のメンバーと共に右翼を動かして激しく反対しました。

自分は編集者と駆け落ちしてて、皇后が平民出身なのは許せないのかい、、。白蓮さん、そりゃないよ。



慎ましく老後を過ごす白蓮の写真がこちらになります。








ちょっと似てるかも、、、。






陸奥亮子 1856-1900 (新橋芸者より陸奥宗光伯爵へ嫁ぐ)





没落士族の旗本の娘として生まれるも、新橋より芸者として小鈴の名前でデビュー。伯爵陸奥宗光に見染められ、後年は駐米大使となった宗光とともに渡米。ワシントン社交界の華と呼ばれた。


まー、この方が今までで一番現代風な美貌をお持ちですかね。色んな美人の要素を複数お持ちでいらっしゃる。



他の方は生まれも華族、嫁ぎ先も華族という方が多いけど、この方はかなりの苦労人。ダンナが投獄された時も献身的に支えたとか。その後ワシントンで一花咲かせるあたり、漫画みたいな展開ですな。(英語どの位話せたんだろ?)
僕的には苦労人の陸奥亮子さんに一票を差し上げたい所です。





***





さて、美人の人はいいけど、その他の人ってどんな顔だったの?みたいな話になりますよねぇ。



僕の思う平均的なお公家顔のお写真もエントリーさせて下さい。ご無礼は重々承知です。

久邇宮妃俔子 1879-1956(生家は島津伯爵家)






お顎がかなり発達してらっしゃいます。





公家に特徴的な面長で、お目目がとても細くていらっしゃいます。所謂、引き目鉤鼻と言われる日本古来のお顔立ち。

浮き世の美人画もこんな感じの印象を受けます。


今回華族の方を調べた中で、このタイプのお顔立ちが最も多かったです。何でかな。

実はこの方、昭和天皇の后である香淳皇后のお母様なのですね。誠にやんごとなきお顔立ちのルーツに違いありません。



後年のお写真。







あれれ?


アップしてみよう。







ギャッ!!!



ブツブツかと思いきや、ベールの模様でした。どう見ても変ですよねぇ。何かをお隠しになろうとなさったのか、、。





そして、徳川家より15代将軍慶喜のお嬢さん。



四条糸子 (生没年不明 生家は徳川公爵家 四条侯爵家に嫁ぐ )






カッパ、、、、。




(失礼しました)




いやいや、ともあれ、お家柄とお顔の関係、今後とも調べて参りますね。まだまだ資料をまとめないと。(何のために、、、)


あと、現代版も興味深いです。各国の王族から、とびきりの美人とブスを探してまたアップしまーす。






おしまい






ダークホース的美人、愛子さま




少し前のニュースですが、愛子さま。







愛子さまというと、大変不敬ではありますが、あまり美しくないとか、目つきが宜しくないとか、色々言われて参りました。


しかし、最近の変化はどうでしょう!!
九月から炭水化物をお抜きになり、その後は肉類もお手を付けられないそうです。

凄くお痩せになりました、、。頬のラインなんて昔と全然違います。

まるで別人。







僕的にはちょっと痩せすぎだと思うのです。もう少し間くらいの、この辺りか







うん、この辺りがベストですよねぇ。だって、上のだと痩せすぎてガリガリじゃないですか。


国民を代表して、少し心配しています。


一部のネットには好きな人が出来たのでは?という記載もありました。確かに愛子さまは15歳の青春真っ盛り。多感な時期であります。



僕的には、好きな男に加えて22歳の従姉妹である佳子ねえちゃんの存在というプレッシャーが大きいのではないか、と思ったりしています。7つ上位って微妙に気になる年頃じゃないですか。

だって、とっても綺麗ですもの。




父方のお婆ちゃんも、この通りの美しさ。





個人的憶測ですが、そりゃお顔立ちで言えばどうやっても佳子さまには敵わない。


だけど、この最近の愛ちゃんの変化を見ると、20歳位までにさらに大きな変化があるのではないか、と。

元々からの変化でいうとかなり大きい。(失礼)


佳子さまが姫川亜弓だとしたら、愛子さまは北島マヤのように、骨格よりも表情豊かな女性に見えるのです。


まだまだ化けると読んでいます。女性には度々大変身して貰わないと!



というか、佳子さま美智子さまは元々美し過ぎて、僕的には少し詰まらないのです。どうやったって綺麗なんだもん。



とはいえ、美智子さまもこんなにふくよかな時代がありました。



やっぱり、女性は魔物。先天的美人よりも、大化けした美人に強く惹かれます。

このままバンバン美人になって頂けると、皇室も明るい。皇室の皆さんはメッセージを発信できない分、お写真で投げかけられる部分が大きいのではないでしょうか。



特にこのお写真。






お痩せになった事よりも、目の表情が違って見えます。

目に表情が加わりましたね。前の写真ですと三白眼でしたが、最近の愛子さまには目の筋肉を使うことを覚えられたのか、パッチリしたように見えます。

思春期のアレですかね、、。鏡の前で練習するやつ。






昔と全然違います、よね。



従姉妹の姉ちゃんとは違う美もあります。





愛子さまには本当か嘘か色々な噂があります。偏差値が72あって東大もラクラク受かるとか、大相撲の番付表を一瞬で覚えたとか、そっくりの影武者が2人いるとか、、。(笑)


一つもつまびらかになる事はなく、ましてや反論の機会さえありません。

でも、今回のダイエットを拝見して、とても安心しました。

綺麗になりたい普通の15歳の女の子だったのですね!!



何を言われても、我が道を進んでね。そして、自分なりのペースで美しくなるのですよ。


うん、こりゃ化けるタイプだな。








益々お綺麗になってね、愛子さま!







いいお天気ですこと



年が明けて暫く経ちましたが、今年もよろしくお願いします!


年明け、バタバタしてしまいまして更新が滞ってしまいました。(今朝書いた変な小説モドキは恥ずかしくて耐えきれずに消してしまいました、、。)

ブログもぼちぼち書いて参りたいと思います。また書きたい事が溜まってきました。



神田川の桜も芽を硬くして春を待っております。



四月にはお店の12周年の企画も考えねばなりません。


そろそろ動き出します!


寒い日が続きますがお風邪などひかれませんよう、、、。



シンスケ





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