マキさんその後



改めてマキさんのYouTubeを拝見していて、ふと近況が気になりました。



ご想像通り、今はマキさんジョンさんブームが到来しております。植物の観察記はまた後で。 マキさんご夫婦、現在はどうなさってるのか、仲良く暮らしてらっしゃるのか、資格のその後は、、。など。



夜中に急に肉親の事を思い出し、居ても立っても居られない時のような気分です。
検索すると、あっさりとお二人のホームページが見つかりました。

ここにリンクを貼ると何ですので、マキ ジョンで検索して見てください。



何やら懐かしい色合いのホームページが、、。




沢山のカテゴリーがあります。過去の写真館や、マキさんと文通しようコーナー、ご旅行のお写真や、思いの丈を綴った文章など。


残念ながら文章の更新は2009年ごろで途絶えていましたが、年賀状公開のコーナーにて、2016年に撮影された仲の良いお二人を発見しました。あー、安心したよ。




同じサイト内にジョンさんのページも。

ジョンのレシピ集、ジョンの作文集、ジョンとマキを襲った数年の大悲劇、なんてショッキングなタイトルのカテゴリーもありました。


盗難に遭った指輪の鑑定書と、犯人と思われる方の実家へお送りになった質問状などがそのまま載ってます。ヒー(汗)




そして、ジョンさん。





お得意のお料理写真館。現在は145種類が公開されていました。

どんな感じでしょうか。






おお、これはすごい!こんなに沢山も。

幾つか見てみましょう。




もち入りチーズピザ風




煮物 生ハムのせ





エリンギのスープ





夏向き 海鮮あっさり焼き




スパイシーチキン





紫いものスイーツ







ジョンさんのお料理でした。





しかも、通販もなさってるそうなんです、、。ほら、、。







なるほど、そうなのですね、、。(汗)



マキさんはマキさんで、トップページのテキストをこんな文章で結んでらっしゃいました。



本人にして見れば、コンプレックスだらけで(Aカップの・貧乳。女性ホルモン投与のみで、自然な胸で居たいから。異物を入れた・不自然な・こぶみたいな・グロテスクな、、、
(中略)

四十の声を聞いたら、出始めた、老けて見える、二本の法令線・笑いジワを、消して・若返りたい。二本ある二重まぶたを、大きい方に合わせて・切らずに・糸で止めて・もっとパッチリお目目になりたい。鼻筋・高さは問題無いが、、
(中略)

軍資金が無いから・実現出来ずに・この歳まで来ちゃっただけなのに。

マキは、まだまだ現役の「女」です。 新しい彼氏・恋人の確保を願い、この不景気続きなので、小口でも良いから、パトロン・スポンサー的な殿方が、、、



パトロン、、、

てめーら、黙って聞いてりゃ、、、



って、あー、何でもないですよ、嘘ウソ!

ゴメンね、マキさん。マキさんだって女なんだもん。





まあ、ともあれ。お元気で良かったです。




ジョンさん、マキさん、いつまでもお元気で!












不朽の名作「マキさんの老後」




群馬県前橋市に住む、ニューハーフとオナベの夫婦を描いたドキュメンタリー、マキさんの老後。


こちらにリンクを貼っておきます。リンク切れの際はご容赦下さいませ、、、。

僕は、数ある現代のドキュメンタリー番組の中でも最高峰の完成度といっても過言ではないと思います。




圧倒的なリアリズムと、カメラを意識しない自然さ。圧巻です。


僕は酒を飲みながらこれを何度も観て、セリフを覚えたりしています。

見るたびに新たな教えが詰まっているし、二人を通して今現在の僕も頑張って生きていることを改めて実感したりします。(オーバーですかね 笑)

水商売従事者へのバイブル、と言っても過言ではありません。




旦那様はジョンさん。かつては大繁盛したオナベバーを営まれていたという男装の麗人。

更年期障害と鬱に悩まされた過去がお有りです。




その昔はこんなご尊顔だったとか。






奥様はマキさん。早稲田教育学部卒のエリートだそう。バブルの時代に赤坂プチシャトーなど、有名店で稼いだ経歴の持ち主。




昔はこんな風に凛々しかったそうです。




このお二人がパートナーとなったのは、ジョンさんが営むバーにマキさんが飲みに来たのがキッカケだとか。華やかなオーラに圧倒されたジョンさん。



程なく、二人は夫婦となります。






いつも仲良しのお二人。仲睦まじい姿が印象的です。






しかし、年老いたマキさん。昔のように仕事はなく、たまにニューハーフクラブのヘルプで働くばかり。

マキさんはバブルの頃の優雅な時代が忘れられません。




そんな中、運悪く怪我をしてしまいます。ギプスで固定されている為、ショーはおろか、お給仕すら出来ないのです。

寝たり起きたりを繰り返すマキさん。



見かねたジョンさん、思わず「腕引きずってでも(仕事に)行けば?」の一言がマキさんの癇に障りました。

「こんなんじゃショーもお給仕もお運びも出来ないの!!」と怒鳴り散らします。


そして、水商売ならではの不安定さをジョンさんに強く訴えます。





ジョンさんに「アンタは良いわよね、保証があって!」と罵る。

「あるわけないじゃない!」と切り返すジョンさん。

お前ら夫婦でそんな事も知らなかったのかと突っ込みたくなりますが、彼もまた、介護職のパートなので保証はありません。唖然とするジョンさん。



ジョンさんは、介護福祉士の資格を取るために猛勉強中。現在の介護職から、さらなる飛躍を目指してらっしゃいます。(撮影当時)





不安定な二人生活。もうお金も余裕がありません。

マキさんは一発逆転を狙い、秘策に打って出ます。



それはなんと宝くじ!!

生活費を限界まで切り詰めたお金で宝くじを購入します。






風の中、帰宅するマキさん。外れだったみたい。





こんなに宝くじを外した人にピッタリの表情があるでしょうか。

素晴らし過ぎます。

マキさん、残念です。またもこのショット!!(この番組は終始、こんな美しいマキさんのお姿に溢れています)




ハズレくじを見て、睨みつけるジョンさん。


ジョンさんは奥目だから怒ってるように見えます。






程なくして、マキさんの腕の怪我も治ります。お金もピンチ、そろそろ働かなくてはなりません。


マキさんは先輩のステファニーさんを頼って金町駅前にて待ち合わせ。

ステファニーさん、激しく気になります。(情報求む)





ステファニーさんのお陰で仕事が決まり、いざ出勤。


レギュラーのニューハーフさんではでは無いので、仕方なくトイレの前で着替える可哀想なマキさん。





このドキュメンタリーでは、華麗なショーガールの一面も垣間見ることが出来ます。

トイレ前でも、美しく装うマキさん、バブル時代に負けず劣らずの華やかさが全身から溢れ出ています。






マキさん曰くの「おチップ」を貰う姿。思わず「うれちぃ〜」と声が漏れてしまいます。

何故かお仕事の映像には沢山のモザイクが入っています。かなり露出なさっているのでしょうか。










季節は冬になり、住み込みのマキさんは疲れた体を引きずり、群馬県前橋市に帰ってくることになりました。正月くらいは水入らずで過ごしたいもの。


徹夜を押して電車で帰るマキさん。疲労もピークです。




迎えるマキさんも不安げです、、。怒ってるみたいですが、決してそうではないようです。ジョンさんは常に表情にバリエーションが少なめ。渋くてダンディならでは。




自宅に戻り、年越しの料理を始めるジョンさん。料理が整い、マキさんを起こしに行くと、、


『気絶してた、、』




この番組一番の見どころ。気絶だなんて、マキさん。どこまで素敵な方なんだろうか。


後で起こせと頼んだ癖に、起こされるとキレるマキさん。予想どうり、また喧嘩が始まります。



ここでまたマキさんの名言。

「トイレから戻って来た時に笑顔じゃないと」




「ガーンとやられるよ!!」




トイレから戻ると、笑うように強要するマキさん。歯を出して笑え、と。

ジョンさん、仕方なく作り笑いをします。



マキさん、どうしてそこまで言うんでしょう。お正月から身勝手が過ぎます。余りにも度が過ぎています。これではジョンさんがあんまりにも可哀想です、、。




でも、すぐ仲直りするお二人。


「バカねぇ」と笑顔のマキさん。何と身勝手な人。






伸びたワカメ蕎麦が物凄く不味そうです。








そして、後日。



眠いのを叩き起こされるマキさん。




二人は仏壇に拝みます。





凛々しくネクタイを締めて、、





向かった先はハローワーク!!





マキさんの就職先はどうなるでしょうか。上手くいくと良いですねわマキさん!






そして、ジョンさん。


介護福祉士の合格発表の日です。

緊張して画面を見られないジョンさん。













続きはYouTubeにてお楽しみくださいませ。







ドキュメンタリー番組。YouTube内にも沢山の作品が数限りなくアップされていますが、これ程までに赤裸々に、がむしゃらに、ワガママに、そして力一杯生きている作品は稀です。


この番組の素晴らしさは、ニューハーフとオナベという特異性を遥かに超えていると、僕は考えます。


どこか憎めないマキさん、不器用で真面目なジョンさん。

他に出演者といえるのはわずかに映るステファニーさん、宝くじ売り場のお姉さんくらいで、ほぼこの夫婦だけの45分間。恐ろしい充実感です。


マキさんの珠玉のブス動画に彩られた性的マイノリティ、サービス業従事者の不安や老後の問題を見事に描いております。


って、迫る問題が、全く僕と同じじゃないか!!!


笑えません、が、笑えます。


どうそ、お暇な方は昼休みにイヤホンしてご覧ください。


マキさんとジョンさん、、、いつかお会いしたいような、したくないような、、。(笑)




お時間のない方は、このセリフだけでも。

開始から2:43後のこの一言

「所詮女ねぇ」




僕はこの言い回しに圧倒されました。

何と言うか、素晴らしいの一言。マキさんの、いや、飲食業従事者特有の情緒の全てが詰まっています。












2年目のベランダ観察記





段々と新芽が吹いて参りました。この季節、堪りません。(*´-`)





僕の店のベランダは3層構造になっております。



フェンスには緑のカーテンを敷くべく、

モッコウバラ 黄
蔦バラ 赤
蔦バラ ピンク
大型の蔦バラ ピエールドロンサール


などのバラを中心に


ハゴロモジャスミン
時計草
クレマチス
あけび
アイビー
フユヅタ


の10種類を植えました。冬もそのほかの季節も、ずっとグリーンの壁が維持できるよう計算しました。

伸びすぎたらその都度カットするつもりです。



この子達はみんな蔦性で絡まって伸びてくれるのですが、アイビーやジャスミンなどの生命力の強いのはフェンス外側を這わせていまして、お向かいを隠してくれる予定です。



あけびには早くも蕾が。数十個付いております。






バラ類はフェンス手前にて、目を楽しませて貰います。

なんせ、3.6メートル幅なのでこのくらいの種類を植えないと金網が塞がらない。


植えてまだ一年半、スカスカです。







去年の5月末でこのくらい。少し赤いバラが咲いてますね。





8月だとこのくらい。




今年はもっといけると思います。目指せ、ジャグル。



蔦モノのカーテンを背景に、その手前に背の高い木立として、ミモザやヒイラギ、ローズマリーにいちぢく、梅にレモンにオレンジ。ビバーナムとシマトネリコ、ニンジンボクと、、えー、後はなんだっけ、、。







そして地面には沢山のハーブやイチゴなど。




去年は入院やら、謎のハイテンションな時期が重なり、ベランダの写真をほぼ撮ってなかったのですが、今年は年明けからずっと手入れと観察を続けております。


蔦の関係は勝手に伸びては絡まるので、それを見つけ次第解してフェンスに巻きつける。ひたすらそれの繰り返し。

これをしてあげないと、蔦同士が絡んで団子になり、日当たりや見た目、そして花付きが悪くなります。





ベランダのメインであるモッコウバラや大輪のピエールドロンサールは蔦を水平に曲げてやらないと花数が減るので(花が頂点に咲く修正があるため)常に水平に曲げまくってます。可哀想だけど仕方がない。



ピエールさん、今年はかなり勢いがあります。去年とは伸びるペースが違う気がする。




咲くとこんな感じ。こりゃ文句なしにバラっぽいバラです。

去年は小さいのが20輪ほど咲きました。今年は更に期待大。




いつか、このパーゴラと壁全面にピエールの蔦が絡めば嬉しいんだけど。あと2年はかかるかな、、。





蔦が伸びるその都度、コンクリートにアンカーを打ちまくってツルを固定し、強制的に仕上げます。

こんなイメージ。ワサワサのモリモリに持って行きます。





ネットにて、あるロザリアンの奥様(バラ愛好家をロザリアンと言うらしいw)は、ピエールをたった2年で4メートル伸ばして、見事な壁面仕上げにしたとか。

日当たりや地植えなど、条件は違うけどウチも2年目、奥様には負けてられん。もっと研究しよっと。




今年はそのバラの開花に合わせて、どこかのピークの日曜昼間の営業をしたいと思います。

ベランダを開け放ってバラを見ながら、自宅から「まことちゃん」全巻とガラスの仮面(いずれも漫画)、古い「別冊太陽」を沢山持ってきます。

森の図書館的な感じで参ります。(汗)




僕は男のワイルドガーデンを目指しますので基本的に強剪定は行いません。伸び放題にしてから、適度にフェンスに誘引してまとめます。完全に自己流です。




目標はこんな感じ。文明が植物に飲み込まれたような退廃的な感じが理想です。(伝わるかしら)









植物を始めてから、季節の移ろいをゆっくり感じるようになりました。

新芽が出て、春先から蕾が膨らんで一斉に開花。

梅雨明けには茎や葉が爆発的に成長して、真夏には素敵な日陰を作ってくれます。お待ちかねのベランダプール。

果物はこの頃に実ります。

秋を過ぎると落葉。

落葉したら、もうクリスマスはすぐそこ。冬場の誘引を経て追肥、手入れをしながら春を待ちます。

季節を味わいながら、手を掛けながら来年の予想を練ります。



壁面のバラの事や、パーゴラをグリーンの屋根でワサワサにしたい、果物の収穫を増やしたい、ミモザをぐっと曲げてもっと店内から見やすくしたい、、。などなど。



たった3つのコンテナと少しの鉢植えですが、夢は限りなく拡がります。





園芸関連は今後、週一回位のペースでしつこく更新いたします。どうぞお付き合い下さいませ。







オムライス悲喜交々




1990年頃、京都の実家で両親と姉と暮らしていた高校生の頃。






まだ携帯もパソコンもない時代。今思えば毎晩、帰路で友達と立ち話をしていました。家に帰れば長電話かテレビ、ラジオ、そして読書。

その頃は高校の吹奏楽に熱中しており、練習が終わるとまたそこから部の友達と話しこんで家に帰るのが11時くらい。

その後は飯を掻き込んで風呂に飛び込み、すぐに部屋に篭り、夜中に腹が減ると台所へ出て夜食を作るという、親のスネをかじりながら一人暮らし気分を味わうという世にも生意気な生活を送っていました。



親と接する時間を減らしたかったのか。そりゃもう、思春期真っ盛りですもの。15歳とかですから。


僕の実家は割と都会なんだけど、夜中にコンビニで弁当を買うという習慣なんて全くなく、、、というかコンビニ自体がそう沢山ある訳でもなく、仕方なく夜食を自分で作って食べるのが癖になり、そのうちライフワークと化していました。

若い方には分からないかもだけれど、昔は夜中や正月三が日はお店が閉まるので、みんな家にあるものを食べていたんですよ。



最初は夜食らしいお茶漬けや焼きそばなんかだったのだけど、段々凝り出してキッシュを焼いたり、手捏ねピザとか、終いには土鍋で炊き込みパエリアを作ったりしてました。

その頃よく作っていたのがオムライス。伊丹十三の映画「タンポポ」に出てくるオムレツが乗っている、卵で包まないタイプのオムライスでした。



オムレツ部分にナイフを入れるとパラっと開き、中から半熟卵が流れ落ちます。





その頃僕は思春期真っ盛りで、特に父親と上手くコミュニケーションが取れなくなっておりました。

自分がゲイである事への引け目や、何かと頑固で怒りっぽく口煩い親父に対して距離を置いていました。



とはいえ、家にはテレビが一台しかないので、自ずと皆集まるのはリビング。

静かな部屋に父と二人きりです。



僕は、今思えば本当に恥ずかしいんだけど、親父に対して意地悪をしていました。夜中に豪華に盛り付けた料理を、親父の前でこれ見よがしに食べるっていう(汗)



親父は気にしないような態度で、黙って新聞なんか読んでいました。





そんな事が長く続いたある夜。


オムライスを作って食べようとしたら、親父が「旨そうやな」と声を掛けてきた。


僕はなんだか、とても複雑な気分になった。


料理を褒められて嬉しかったのと、我ながらバカな意地悪をしたもんだっていう恥ずかしさと、親父は親父で随分と長い間話しかけなかったなってのと。


僕は「うん」とだけ答えて、オムライスを掻き込んだ。



次の日の夜、オムライスを2つ作ってラップしておいた。親父の為に。

恥ずかしいので部屋に篭って、夜中に様子を見てみると食べ終えたお皿がキチンと洗って水切りかごにあった。


翌朝、お互いに特にオムライスの事は話題に出ないんだけど、何となく気持ちが楽になった。


それから、3回に1回くらいは二食作るようになった。毎回だと押し付けがましいし、全く作らないのも変だ、という事で。



ラップを掛けて置いておくだけ。



その後の親父との関係は、特に仲良くなるわけでもないし、話が弾む訳でもなきんだけど、メシを作る側、食う側という役割が与えられただけで、途端に気持ちが楽になった。


僕は、人間関係なんてそんなものだと思う。口を利かなくても通じていると思えればそれは立派な信頼関係だし、何も演じてまで会話が弾む必要なんて無いんじゃないかな。


カミングアウトに対しても、そういうスタンスです。言わなくても、通じ合っている何かが本人同士にあれば、言葉にする必要なんてない家庭もあるんじゃないか、と。


僕は20歳の時に全て話しましたけどね(*´-`)







親子や恋人、友人に同僚。一度冷めてしまった関係は中々戻らないと思う。

僕は、そんな風にコミュニケーションを取るのが難しくなったら、食べ物を作って食べてもらう事がたまにあります。

この時のオムライスのように。



「ゴメンね」とか「許すよ」とか、言葉は要らない。ただ食べてくれたらそれでいいのだ。


そんな親父は今日が誕生日。






親父に誕生日おめでとうのメールをして、その後に思い出して自分のためにオムライスを作ってみた。





そして、まだ関係の冷めていない、仲良しの伴侶にそれを食わせる。美味しいと何度も言いながら、バクバク食べてくれました。



当時の親父もまだ大人になりきれなくてモガいていたのかも知れない。僕には高校生の息子なんて居ないから、想像もつかないけど。



夜中に親の買った食材で飯を作り、淡々と食らう。

家の固定電話で毎夜長電話を繰り返す。

親父が大切にしていた8ミリ映写機のレンズが欲しくて、バラバラに分解して取り出したりもした。

駄々をこねてはクラリネットを買ってもらったのに、卒業後にあっさり売り払ったりもした。





今思い返すと、親父はそんな事には何も小言を言わなかった。



そして、僕が高校一年生の時の親父は42歳。


奇しくも今の僕と同じ歳になります。(汗)




色々な思いを巡らせる、春の雨の夜でした。





三連休の営業日程



三連休と言いましても、もう半ばを過ぎてしまいました(汗)

お陰様で忙しくさせて頂いております。

今夜は27時まで営業致します。明日月曜は定休日を返上して24時まで、翌火曜はお休みとさせて頂きます。


連休中は良く晴れて、うららかな春の陽気そのものですね。

お休みの方も、そうでない方もどうぞ素敵な休日となりますよう!



シンスケ




美智子さまに見るファッションの変遷




おはようございます。キヌギヌちゃんの会員制云々のお話はまた次回に。とても良い感じですよ!




さて、お得意の皇室ネタです。


僕のパソコンには皇后陛下(以下、美智子さまと表記)フォルダーがあります。ご丁寧に撮影年月日まで入っている始末。

美智子さま、美智子さま、、、。なんでこんなに好きなんだろか。


今まで、歌手や芸能人に至るまでそこまで心を揺さぶられた事がないんだけど、美智子さまだけは別腹でして。考えるだけで癒されます。それって根っからのファンなんだよね。多分。

AKBファンの子が関連の何かに触れていると楽しいように、僕は宮内庁のサイトや皇室関連の映像を見ていると癒されます。肩こりが治りますし、心が解れて嫌なことを忘れます。


うーん、不思議だ。


今夜、フォルダを整理して改めて思ったのですが、美智子さまとは何なんだろうかと。


ふと見ておりますと、僕は美智子さまのお顔立ちもとても好きなんだと気付きました。


慎ましく嫋やかな生き様も、もちろん好きなのですが、造形としてのお顔の美しさ。

相当な美人ではないですか。



お若い頃は正に深窓の令嬢に相応しい、まるで秘密の園の野菊のような可憐さ。






皇室に入られてからは、そこに強さと華やかさ、少しのクールさが加わり、まるで孤高の百合の花のよう。






若い女優で例えると、吉永小百合さんのように甘い少女っぽさもなければ、若尾文子さんのように少し蓮っ葉な夜の匂いもしない。(お二人も飛び切り美しいとは思いますが)

では、美智子さまとな何なのか。ご活動やお考えは僕の察するに余りありますので他に譲るとしまして、今回は美智子さまをビジュアルから見て参ろうと思います。

ついでに時代のトレンドの変化にもご注目。

通勤電車のお供に、しばしお付き合い下さいませ。


1959年4月




結婚に際しての装い。ミンクのストールをお召しになっております。今では毛皮のお召し物はまず見かけません。時代ですねぇ。



1960年11月





インドご訪問

ちょっと珍しいお写真。こんなお帽子の時代があったのですね、、。モダニズム。可愛い。



1961年10月



東宮御所内のキッチンにて手料理をなさる美智子さま。エプロンが可愛いです。

バナナとリンゴで何を作られるのかなぁ。ミックスジュースなんて事は無いよね、、。透かし彫りの衝立は何だろう、、。疑問が尽きません。


関係ないですけど、雅子さまの料理の図。





ソーセージ3本だし、ごついミトンしてるし、何やら笑ってるし、、。疑問が尽きません、、。



1963年10月




満29歳のお誕生日をお迎えになります。
凛々しいお姿に、コスモスがよくお似合いです。頭の盛り髪が時代ですね、、。この後さらに大きくなります。




1964年





水泳大会をご台覧。


ご成婚5年でかなりお痩せになりました、、。肩幅なんて少ししかありません。ご心配申し上げます。



同1964年12月



学習院幼稚園の運動会

お痩せになった、、とご心配申し上げておったのも束の間、巨大な球をバックに笑顔で走っておられます。記事には「綱引きには髪を振り乱してご活躍」とあります。一安心(^-^)

そりゃ29歳だもの!!



1965年 秋




珍しく眼帯をお付けになってのご公務。美智子さまは滅多な事ではご公務をお休みにならないそうです。女官がお止めしても「だって、きっと皆さんお待ちになっているのでしょう」と仰ったとか。


誰とは言わないけど、若嫁も負けずに頑張りなよ〜♪(´ε` )



1965年 秋





日本赤十字大会ご臨席
いやいや、お美しすぎでしょ。透けてしまうかのような涼やかさ。讃える微笑みは若い薔薇の花のようです。


右より美智子さま、秩父宮妃勢津子さま、高松宮妃喜久子さま、三笠宮妃百合子さま。

きっと美智子さまが中央寄りの上座で、続いて大正天皇の次男の嫁セッちゃん、三男の嫁キクさん、四男の嫁ユリちゃんが外側に向かって並んでいます。

このお姉さま方はそれぞれ松平家、徳川家、高木家から嫁いだバリバリの華族。美智子さまはご存知、日清製粉の民間出身。



服装の色ですが美智子さまは純白、オバはん達、いえ、、、お姉さま方は皆揃って紺色。何かルールがあるのでしょうね、あるにせよ、ですよ。
この一枚の写真から、奥深いドラマを感じずにはいられません。




1967年 7月





32歳の美智子さま、乗鞍岳を登山なさった折のお写真。


汗をかかれたのでしょうか。髪を抑えつける仕草がなんとも可憐です。
これは貴重です。





1967年 10月






秋の園遊会にて。


ミンクのストール、ご成婚の時の同じものかとよく観察してみたら、此方の方が白いのと、剥ぎ合わせが4枚でした。(ご成婚のは5枚)

僕は朝っぱらから何を数えてんだろか。アハハ。

百合の図案のお着物がピッタリ。

1970年3月





新潟県苗場スキー場にてスキーを楽しまれる。

僕の最も好きなショットでございます。アクティブで、優雅で品があり、サングラスがよくお似合いで、、。

しかしテニスはもちろん、乗馬にスキーに登山にピアノにハープに英語に。

文武両道、絵に描いたような闊達な才女であらせられます。



1970年2月


マレーシア王宮にてムアザム副王との晩餐会より





ティアラは皇太子妃第一ティアラですが、注目すべきはその髪型。

逆毛をお立てになり、パンパンに膨らんでおります!



目の前のパイナップルなんて霞んで見えます。




1971年11月


タイのプミポン国王の長男、ワチラロンコン皇太子と共に





この左の殿方、タイの現国王でありますワチラロンコン氏。


このブログでもご紹介しましたが、、、





ま、それは置いておいて



美智子さま、頭が益々巨大化して参りました。前年の縦よりも、奥行きの伸びが凄いことに。

流石、世は高度成長期真っ只中ですもの。膨らんで当然です!






1971年7月





資料には長野県、八ヶ岳農場にてとあります。

長靴穿かされて、こりゃ大変です。ティアラにロープデコルテから和服、十二単そして長靴まで。

このピンクの微妙な服は何なんだろうか、、。




1973年5月 オーストラリアにて





風呂上がり?!と思わんばかりのナチュラルメイクに、宝石の類は控えめな頭の上の髪飾りのみ。アクセサリーはお抑えになった割にはカナリヤイエローの鮮やかなドレス。バッグまでイエローとは、、。


70〜80年代はかなり独特なセンスですよね、皇室に限らず。




1983年3月





パナマ大統領公式晩餐前の家族スナップ
礼宮はお見送りですね。

しかしお父ちゃんとお母ちゃん、兄貴がビジネスディナー行ってくるよーっていうシチュエーション、この絵の破壊力は凄いよ。


もしも、うちのオカンがこの格好したら間違いなく拘束して病院連れて行くよな。

後ろにハープあるし、、。ぶっ飛び一家ですよ、全く。(非の打ち所がない)



1984年 3月





ベルギーご訪問の際のジャケット。


袖は少し大人しくなったのに、今度は肩幅が広くないですか?


どんどん見て参りましょう。



1985年





パフスリーブに肩パット、そしてウエストのベルトが完全なマッチョ逆三角形シルエットを構成しております。

強い女の時代。女が男を選ぶ時代。マッチョで肩の張ったシルエットは皇室にも例外なく。


1986年 晩餐会のご挨拶か?





見事なまでのパフスリーブに、襟元が謎のステンドグラス調になっております。僕にはよくわからない、好景気時代特有の不思議なファッションセンス。


1986年




同じ年、今度は長袖なのですが、袖が完全にバルクアップしてハルクホーガン並みのマッチョになっております。

時は高度成長期からバブル前夜。次はどこが膨らむのでしょうか、、。





1987年10月






美智子さまボストンにて。

もはや肩の幅が広過ぎて、ラベンダー色の冷蔵庫と化しています。美智子さまの本来の肩はこのくらいでした。念のため、、。





時代って凄いですねぇ。次はどこが膨らむのでしょうか。



1993年9月





ドイツ ベルリンにて

ついに植田いつ子先生のケープドレス登場です。肩パットはそのまま、ケープという新アイテムにより、さらにマッチョに。


同年、更に大きなマント型のお衣装も。





美智子さまがどうとかではなく、景気が良くなると女性のアイテムのどこかが膨らむ、というのが僕の仮説です。

盛り髪やパフスリーブにアームホール、肩パットに全体的なシルエットまで、。

僕は洋服の専門家ではないので、詳しい方、また意見をお教えください。


そして現在の両陛下。





あっ、実家のおじいちゃん、おばあちゃんだ。なんかホッとしますね。



皇室が好きとか嫌いとか、人それぞれ好みはあるでしょうが、1つ言えるのはこんなに働いていらっしゃる80代はそうそう居ないですよね。

ただひたすら、心から頭が下がります。僕の心の故郷でありアイドルの両陛下。




おまけ。


1953年、19歳の美智子さま。






ちょっと似てるかなと、、、。







(失礼しました、、、笑)



おしまい





困った時の瓶頼み




例の棚です。まだやっております。

2016年にイタリアに行った時に買って来た、サンタマリアノベッラのリキュールが9本あり、店の棚の奥に突っ込んであったのですが、それを並べて飾ってみることにしました。




どうですかね?中々気に入っております。瓶の上に隙間が空いてしまってるので、薬局というか研究室風にスプーンなど並べてみました。まあこの辺りかと。



見ていて落ち着くな、と思っておりましたら、、。


ああ、これでした。銭湯の冷蔵庫(笑)




間違ってもこちらでは落ち着けない。なんでだろ、同じ瓶なのに。




ネットで調べたところ、サンタマリアノベッラのリキュールは今日本で買うと3種類しか売っていなくて、しかも7000円近くに値上がりしてます。なんでこんなに高いんだろうか。


まあ、そんな事でお得なので9本まとめ買いして、厳かな店内で「いずれライトアップして飾る」とか心に決めたのを思い出しました。


ブログを確認してみると、確かに書いてありました(笑)奇しくも買った日が2014年の3/10、という事は四年前の今日なんですよね。ブログは翌日に空港で書いたのを覚えています。


四年も経ったのかぁ、、。震災から6年でしょ、何て早いんだろう。












子供の頃から瓶が並んでる風景が好きでした。それでバーを始めたといっても過言ではありません。


実家の近所に山下耳鼻科という洋館風建築の病院がありました。レトロなんだけれど清潔そのもので、使い込まれたモダンな佇まいは僕の原風景のひとつです。そこにも瓶が沢山並んでおりました。


耳鼻科の診察台にある、喉に塗る薬の一番最後の甘い液体、あれか楽しみでした(笑)レトロな館で塗られる謎の甘いシロップ。切ない思い出です。

今の病院は、どうも好きになれません。プラスティックで無機質で、愛せない。





それに引き換え、レトロな病院って、どうしてこんなに美しいのだろう。


ここまで行かなくても





せめてステンレスとか





調剤薬局もね、こんな棚は便利でしょうが





こっちの方が断然夢があるじゃないか。






これなら毎日通います。(笑)









話が逸れました。




ああ、何でか僕はレトロに包まれて生きて行く。それだけで元気で安らかになれるのです。なんで古いものがこんなに好きなのか。今となっては細かく紐解く気もありません。

好きなものが見つかって、ただ感謝するのみです。そこにお酒や音楽や、バカな会話も落とし込める、バーという名の便利な装置。


レトロな空間を追う事は間違いなく一生飽きない自信がある。オタクは強し、です。




追い続ける事にこそ意味があり、それが僕に合ったスタイルなんだと思います。楽しくてしょうがない。



これからも素敵なお店であれるよう、のんびりやっていきたいと思いますのでよろしくお願い致しますね。(^_^)







さて、取り付け



さて、昼過ぎにショーケースが届きましたので、慌てて出勤。取り付けは早い方がいい。


最初思ったのはこの位置。入ってすぐ左の壁です。みんなから見えるし、玄関開けてすぐ、少し明るくなればと。




当てがってみる。ここで行きましょう。






アンカーを打ってからドリルでバンバン打ち込む。10分で完了!





次は電源を取ります。ここが厄介で、スイッチパネルから壁の隙間の空間を這わせて持ってくるのですが、、。

まずはパネルの裏側。





揖保の糸の作業工程みたくなっています。生きてるって電源って、どれだ?!



テストをしながら、使われてないのを見つける。奥にありました。次回のために印をつけておきます。


で、LEDライト。箱を開けた底の部分に固定します。



こんな感じかね。




そこで、重要なことに気が付いてしまった。


混み合う時に通ると、ここに確実に肩がぶつかる、、。ガラスに「バン!」なんてなったら、大変なことになる。こりゃダメだな。

もっと上に、、と、ここしかない。黒板のあったところ。(お店に来ていない方には何のことかわからないと思います、すみません。)


時間がないので省略しました。また1からやり直しからの、完成〜





そして、取り外し型の宝石箱を作る。小箱をぶら下げて、必要があれば取り外します。


世界堂にて、グリーンの素材と発泡スチロールの棒、そして深めの額。



クルクル巻いて固定する。なんか抹茶味の金太郎飴を作ってるみたい。食いたくなってきた(汗)






裏で固定して、表を整える。出来た!





箱自体ににも同じクロスを貼ります。この辺りは慣れてるのでささっと。





うむむ、全然可愛くない、、。何でだろう。どうしてかな。

石が密集し過ぎなのか、色味の問題か、とにかく却下。



このくらい全然可愛く見えないのも珍しい。なんでかね。



開店まで1時間を切ったので、取り敢えずあこや貝とか蝶のおもちゃ、フェイクの野菜を突っ込んでみる。百合の花は美輪さんの舞台に落ちていた造花です。





有りがちなのは昆虫とか貝とか、花の種とかルアー、鍵とかボタン、、。まあ、無難ですよね。何かが違う。

こんな自由な箱に何を入れたら素敵か、なんてのは自分の美意識を丸裸にされて問われている気がする。正面から行くか、少し外すか、かなり逸らすか。

なんでこんな悩む事態になってしまったのだろう。大喜利は苦手です。


僕的にはもっとアホなのを真剣に並べたいんだけど。


アホなの、、例えば


大きなスルメを縦に三枚くらいとか、日本各地のアラレとオカキ、とか、、


あー、全然面白くないよ、、。(´・_・`)



今夜一晩考えまーす。いいのあったら教えてくださいね。





カウンターの手元灯を



キヌギヌちゃん、今までカウンターが真っ暗でした。


こんな感じてす。






お顔は照らしたくないんだけど、グラスとか手元に少し灯が欲しかったのです。




カウンターにライトを置くことにしましょう。

一つはこれ。今までカウンター内側の伝票付けるように使っていたもの。




問題はピアノ側。

少し変わっていて、凄く暗くて、温かみのあるライトが欲しいのです。

探しまくったけど、欲しいのは大抵高い(笑)


ふと見回すと、背面を照らすウォールランプがあります。予備で一つ眠ってるはずだ。






オープンの時に神戸の工房に頼んで作ってもらってました。これを倉庫から出してくる。





これじゃ、自立しないよね。自分の足で立ってこそ、スタンドランプなのであります。


「何かない何かない、お母さん!!」



「ペン立てがあるわよ〜」









ペンを立てられるなら、スタンドだって立ててもらいましょう。



ちょっと穴開けますよ〜。失敗してもまた使える程度の小穴を5つ。


はい、飽き性なので原状回復を念頭に置いていつも作業します。







取り付ける。


こんなもんかね。早速置いてみよう。




ええやん!!








カウンターか、仄明るくなりました。こんなもんかな。もう少し明るくても良いかな。何か追加で作ってみよっと。



ロココ趣味が好きだと思われていますが、本当のドンピシャは1920-30年代の、工業的な波が押し寄せる頃の混ざった感じが好きです。

アールデコも僕には可愛すぎますし、インダストリアルな感じは男っぽすぎます。

間の、優雅だけれど質実剛健な時代の、それもお爺さん博士の研究室みたいなオタクな空間が落ち着きます。


そんな空間にいつかなれば良いなぁ。








今まで伝票をつけていた内側は、と言いますと、、。







ナツメ球に百円ショップのオタマをくっつけてみました。




ついでにバックバーに電球を仕込んでみました。これも手持ちのLEDにセロハンを巻いて。引き出しの透し彫りがやっと存在感を出してくれました。













と言うわけで、今回の総工費は600円でございました。





明日には宝石箱が届きます。さて、どうなることやら、、。



しばらくまたDIYネタが続きます。今回のは客席の距離がどうとかって悩みのない、極めて陽気なやつですので終始楽しく参ります。(^_^)








男のくせに。



まずはお知らせです。キヌギヌ12周年パーティー、。4/23日曜に決まりました!!
お昼からゆるっとやりますよ。

ネタとしては

*どこよりも安いエントランスフィー(周年って感謝デーでしょ)
*缶チューハイを中心に、くだけたメニュー構成
*フランクフルトとミネストローネ、鎌倉キビヤベーカリーの特注ベーコンパン
*画伯のライブペインティング(非売品)、たまにチェンバロ付き
*お馴染み、新宿五丁目弦楽四重奏団
*豪華ヴォーカルの皆さんの夢の共演
*昼から酔っ払いの店主がニヤニヤお出迎え



そんな安定のラインナップでお送りします!




さて、今日のテーマ。
僕は男のくせに子供の頃から、どういうわけか指輪とか宝石の類い、つまり色どりがあってキラキラしたものが好きでした。女装願望はないのですが、何となく落ち着くというか、コレクション癖が強いのかもしれませんね。いろんな色やデザインのものがズラリと並ぶ様に、妙に興奮するタチでした。


今は見かけない新聞の折り込みチラシの大粒の昭和っぽい指輪。

こんなもの見て買う人おるんかいな?なんて思いながらも、いつも眺めていました。





昔の広告はもっと大きくて下品だったような。立て爪の取り巻きリングとか、碁石みたいな翡翠とか。美輪さんか細木数子かって位の、ド派手なやつが見応えがあって好きでした。

本当に言い訳ではないのですが、全然身につけたいとは思った事がないんですよ。


色とりどりのモノが整然と並んでる様子を目にすると、心の奥底がチクチク気持ちが良くなり、そして手に入れたくなります。


こーいうのとか





あはん、ダメですって、、、(´∀`*)







ああ、凄いよぉ、、(//∇//)





そのフェティシズムは、彩りと整然とした様子だけであって、決して指輪でなくても良いんです。














手毬寿司!もうダメ!!(*_*)








ああ、やめて、、。(O_O)


(もはや何でもいい)







で、私のコレクション。お店を始めた頃から少しづつ買い集めています。




たまにこれを出して遊んでもらうのですが、たまに心無い人が持って帰ってしまったりします。

こういうものは需要がある訳ではないので、まず同じものが2度と買えません。

そして、結構値段がします。おもちゃといえ、まあまあ高いのも混じってます。


なので普段は頭上の棚の上にしまってあります。フフン。








でも、本当は見えるところに飾りたいのです。「可愛いだろ!」ってこれ見よがしに見せびらかしたいのです!


最近お店の照度を落としているのですが、こういう色のあるものが暗い中にポーっと浮かんでるのはとても美しいと思う。


お客さまにとっても、何かの話のきっかけになればまたそれは楽しい。


昨日の夜、ふと考えたんですけど、クラリネットなんかを入れているショーケースのように照明を当ててディスプレイ出来ないかと。






僕のもう1つのフェティシズムは、ガラスケースに陳列されてるゴチャゴチャしたもの、です。中身はバラバラでも、ガラスケースに収まると何となく頭のいい感じに見えてくるのが堪らない。ケースもアンティークがいい。


松本人志さんのワイドナショーをたまに見るのですが、後ろのアンティークルアーのショーケースが気になって仕方ありません。これはきっと、そっくり古いものに違いない。










何か素敵なケースないかね、とヤフーオークションで探すと、ちょうど良いのがあった!!



9800円だったので即落札。オイルステインで少しペイントして、ビリヤード台のグリーンの生地を貼ろうか。赤でもいいかな。もちろん照明も入れて。
場所は、、、そうですね、キッチン入口ドアの右か左か。少し整理しよう。





どうせだったら指輪だけでなく、怪しげなアンティークな博物館みたいに展示したい。


前に伊勢に行った時に、真珠島でアコヤガイの殻を少し分けて戴いたのです。そういうのをピンで標本風にしたり、





そういえば蝶々のおもちゃもあったぞ。 何かの鉱物とか、そういうのも取り混ぜて上手く飾れないかな。試験管に砂が入ってるのが並んでいたり、そういうのもカッコいいかも。


宝石好きな奥様のアプローチではなく、昔の気質な鉱物学者の研究資料みたいな感じが男らしくていい。


とか考えてると、まだまだ宝物がありました。

勘三郎さんの歌舞伎で降ってきた紙吹雪とか、伴侶と初デートの時に海で拾った貝殻とか、美輪さんの舞台に落ちていた百合の花の造花とか、変なコレクションが続々。

集めてみてさっそく飾ってみよっと。



本業はバーなんだけど、本当は超個人的な秘宝館がやりたいのかも。無駄な収集癖を無理やり飲食に落とし込み、そのディスプレイを考えるのがとても楽しく、性に合ってます。



どーでもいい、おおよそ生活には不必要なモノに囲まれて、僕は更に気持ちよく働け、お客さんにとっても話のネタになれば、それは素晴らしい事だ。



今週末を目処に。







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