都議選終わりましたね。まあ、予想通りの結果でしょうか。
今回の投票率は51.28パーセントだったそうです。まあ、悪くはない数字か。依然、若年層の投票率が低かったのはいつもと同じ。
リアリティがないですもんねー、日本の地方政治。
でも、過去の歴史を紐解くと、都議選は国政選挙前の試金石の意味合いも強いですよね。安倍ちゃんの衆参の選挙はまだ先らしいですけど。
細川連立政権の時も、民主党が政権を取った時も、最近の自民党ねじれ解消の時も都議選では似たような傾向だったなぁ、、。
選挙における逆転劇、割と好きです。
いつもスルメかなんかを齧りながら速報を見る。新人さんをチェックしたり、地域別の投票率なんかも気になるし、、。
民主党(現民進党?)が政権を取った時も、静かに感動した覚えがあります。僕が34歳の頃でした。
これで古い体質の政治が終わり、新しい時代が来るんだ、、なんていうのは束の間で、寄せ集めの新人ばかりでノウハウがなく、政策を実現するまでに至らなかった。そして、鳩山さんも菅さんもボコボコにヤラれて居なくなった。
結局、新参者のベンチャーよりも大店の老舗だよね、って空気に逆戻りしたような、、。
ミドリのおばさん、今後はどうでしょうか。
豊洲にしてもオリンピックの施設にしても、どうも「ノリ重視」な感が否めないのです。
政治って、もっと粘り強くて地味で、シタタカなモノだと思うのです。タネを蒔いて、芽が出るかはその後の根回し次第。「民意に推されて」なんて不確かなものは短期的でしかないんじゃないかな。
昔の政治家、イギリスのサッチャーや、角栄さん。良くも悪くも彼らはプロの政治屋だったと思います。
2人に共通するのは粘り強く、長期的、組織的に物事を進めたという点。沢山の批判もあったけど。
結果、サッチャーはストライキ、ゴミだらけの街を美しく蘇らせ、どん底だったイギリス経済をヨーロッパ上位に入るまでに押し上げ、東西冷戦も終わらせた。中々の手腕だと思う。
角栄さんも放送網や交通網を整備し、地方格差を是正させ、所得を倍増させた。
ミドリのおばさん、国政ではないにしろ、超集中権力を手にしています。1,000万人から直接選挙で選ばれた強みに加え、韓国と同じ規模の12兆円の予算に17,000人の職員。そして都議会には内閣もないのだ。
そして今回の圧勝。二度も選ばれた以上、前のお二人みたいなのではなく、緻密にしっかりやってほしいと思います。
ちなみに僕は入れてませんが (汗)
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少し前の話。
昨日と同じような選挙後の日曜日の営業でした。
そこに比較的弁の立つ若い子がいました。僕はジジィキャラなので「選挙行った?」と聞いたのです。
そうしたら行かないんです、と。
ふうん、何で?って聞いたのです。
そうしたら、国内の政治に関心がない、しかしながら海外の政治にはとても関心がある、との事。
(*_*)?
その後、海外の政治を語る彼でしたが。
僕は「何カッコつけてんだ」と思ってしまった。
自宅の観葉植物が枯れてる真横で、森林保護の大切さを雄弁に語るような説得力の無さ、とでもいいますか、、。
日本の政治に関わるのはダサい、と思ってしまってるんでしょうかね。そりゃおじさんも同感ですよ。
どこに入れても同じだろ、感はすごくある。人気の党でも、どうせまた週刊誌にゴシップを書かれて居なくなる。また次が出てきて、、。同じことの繰り返し。
確かにロマンも創造性も何にも無いですよね、この数年の都知事関連には特に。
政治家時代が色褪せたのもあるけど、政治の話をしなくなったせいも大きいと思うのです。僕は政治の話はマスメディアの中だけの話ではダメだと思うのです。
お客さんが行った旅先のポーランドだかハンガリーのゲイバーでは、選挙前にはみんな政治の話一色だったそうです。
僕はバーでこそ政治の話をするべきだと考えてます。色んな人がいて、良い部分、悪い部分を語り合う。こんな手っ取り早い方法はありません。
飲み屋で政治と宗教の話がタブーなのは、単にうるさい近所のジジィが多い場合に限って、だと思います。出入り自由で若くて柔軟な人の集まる場所には該当しないと思います。
ただ、それには最新の注意を払って、穏やかに取りまとめながらが大前提だけど。
逆に、ホームパーティなんかではするべきではないと思います。狭い参加者の中では大抵、悲惨なことになります。
そして、話す中で、やはり選挙に行くことはとても大切なんだよ、と肌で感じる事が大切だと伝えられたら良いなって思います。
僕は比較的熱苦しいタイプの人間なので、投票率99パーセント、みたいな国に住みたいと思ってます。なんとなく、ワクワクするじゃないですか(笑)
ってのは冗談だけど、投票率がその位の高さなら、議員さんはもっと必死になって仕事をするんじゃないかな。今はお年寄りの投票率がとても高いから、そっちに有利な公約さえ掲げて当選、結果、凡ゆる制度が支持者であるお年寄り向けになってしまう。年金も税制もそう。
そんなの、若い世代に不公平じゃん!
まあ、投票行く行かないは最終的には個人の自由だから仕方ないけど、僕は古いタイプの人間なので、若者が澄まし顔で「国内の政治には関心がない」なんて聞くと、とても変な気持ちになります。まだ、政治全てに興味がないなら分かるんだけど。
極論を言うと、選挙に行かないのは権利放棄したのと同じなので、批判する権利もないんじゃないの?と思ったりもします。
たとえば公園が犬のウンコだらけでも、近所の川が氾濫しても、二丁目に警官隊が押し寄せて毎晩、職務質問が始まっても、、。
入れたい人が居ないから行かないのではなく、とにかく行く。
そこでは白票入れても、ゴミと同じなので無意味なのです。
僕なら「入れたい人が居ません、ゴメンね」って書くかな(笑)
投票率が上がること。それには理想の候補者が当選することと同じくらい、意味があるんだと思ってます。