まずはお知らせ。
この5日ほど、どこにもミントが売っておりません、、。
伊勢丹ですら少しあるかないか、いつま20パックからい並べていた信濃屋さんですら、ゼロです!
モヒートはミントが入荷しだいの再開とさせて頂きます。申し訳ありません。
今日も朝からお役所周りで、遂に銀行1つを残して、手続きが終わりました。
落とした財布の復旧完了まで、後一歩となりました。
一番面倒なマイナンバーカードの証明写真を撮りに、近所の証明写真機コーナーに。
暑い、、、暑いよぉ。今日に限って36度くらいある。汗まみれで機械に入るが、中はもっと暑い。溶鉱炉の如く熱せられた鉄の箱に入り、何やらボタンを押す。
今のは技術が凄く進んでいて、肌モードとかある。美白なんて気味が悪いので、もちろん日焼けモードに。
あー、見慣れた顔だなぁ。いつも見る、どーって事ない普通の顔。年々眉毛が垂れ下がって来ている。昔は10:10を指していたのに。
昨日が進化してるなら、もっとイケメンに加工してくれたら良いのに、、なんて真剣に考えてしまう。大谷何とか君みたいに。
むしろ、この機械から出た瞬間、彼になってたらどうしよう、、。
大谷何とか君みたいな見た目だったら、普通に生きるの大変そうだなぁ、、。電車でもジロジロ見られるだろうし、人の目が気になるだろうし、CoCo壱番屋で福神漬けをバリバリ食べたり、蕎麦屋で蕎麦湯を4回もお替りすることもままならないだろう。
いや、蕎麦湯を4回もお替りするからこそ、今の僕のようなふっくらした写真映りになるんだろうか。卵が先か鶏が先か。それなら鴨の方がいい。鴨南蛮で締めは蕎麦湯で、今日は3杯だけにしようか。
暑くて脳が溶けそうなのか、変な妄想しながらクソ暑い機械を出る。
こうなると、涼しいモノを食いたくなる。
ご褒美に店の途中にある、いきつけの蕎麦屋に!!
某お蕎麦屋さんなんだけれど、ちょい老舗、くらいの古くもなく、気取らないごく普通のお蕎麦屋さん。
もっと雰囲気があったり、凝った数寄屋造みたいな店も沢山あるんだけど、ここは僕の中で数段飛び抜けてるんです。
何がかっというと、信じてもらえないかも知れませんが、店の中に蕎麦屋の酵母?みたいなのが繁殖してるんですよ(笑)
お店に入った時から、各所から独特の香りがします。例えが難しいんだけど、古い木造の家の台所のカビと脂が混ざったような匂い。
古い木製の濡れたまな板で毎日ぬか漬けを切っていて、それを40年くらい繰り返した末の芳香とでも言うか、、。
うちの田舎の婆さんの台所にもこんな匂いがしていましたが、当然こちらはプロの商店。
生醤油や鰹の濃厚な香りと合間って、とにかくその香りが堪らなく懐かしく、美味しそうなのであります。
ひまわりの花をそのまま人間にしたような丸顔の陽気なおばちゃんが出て来て、いつも暑いねー、寒いねー、と声を掛けてくれる。まあ、大抵は暑いか寒いかのどちらかなんだけど。
店内には漫画や雑誌が積んであり、奥には出前用のスーパーカブがどーんと止まっている。
正しい佇まいの鄙びた店内。柴又に帰る途中の寅さんがふらっと入って来てもおかしくないような、、。
暑かったので、鴨南蛮ではなく、ついざる蕎麦を頼むと見せかけ、実は鍋焼きうどん、を注文です。
この見事な裏切り。
実は証明写真機の辺りから、「最終的にはきっと鍋焼きを頼んでしまうだろうな、、」という心の奥の予感が消えなかったんだけど。
僕はいつも、お店の方をお呼びしてから急にメニューをババッと3度ほど変えます。ざる蕎麦を頼むと思いきや、0.3秒位で鍋焼きうどんに変えるのです。
1人でやってて何の意味もないんだけど、意外なものを降って湧いたの如く食べられる喜びを1人で演出する、というか、、、。
虚しい癖です(笑)
と言うわけで、沸騰した鍋焼きうどんを頼みます。
待つ間に瓶ビールと、マグロの山かけを注文。
鍋焼きは15分くらい見ておかねばならない、余裕のある人にしか食べられない選ばれた逸品なのです。しかも、酷暑の日に食べるなんて贅沢を!!
待ちに待った鍋焼きうどん様。
グラグラ沸騰するこの出汁にも、さっきの酵母?の香りが生きております。他所とはコクが違う!
懐かしく落ち着く、気だるい真夏の午後にピッタリなご褒美。
エビ天を中心に、麩に蒲鉾二種、ほうれん草に冬子椎茸、ウズラに鶏卵、ネギも二種。
これに、エクストラで揚げ玉を頼んでおいたのを入れて、ヒタヒタにして食べます。
ああ、何て濃厚なんだろう。こんなに幸せで美味しい950円の食べ物は世の中にそうそう無いんじゃないか。
後半のうどんが無くなった後のお出汁。揚げ玉の油が溶け出して出汁と乳化し、これまた滋味溢れる味となっております。
フランス料理のソースの仕上げにバターを入れて乳化させる、つまりバターモンテと同じではないか。エマルションにより得られる世界共通の幸せ、濃厚な口当たり。
鍋焼きうどんの醍醐味は、この残った濃厚なスープといっても過言ではない。
酵母が生きてるなんて失礼な褒め言葉を書いてしまっているので、ご店主に嫌な思いをさせてはいけないと思い店名を伏せております。
大久保の大きななドンキホーテから見て、南西方向向きの斜め向かいにあります、何でもない街の蕎麦屋さん。
ピンと来た方は是非ともどーぞ。
鍋焼きうどんのご褒美を心に抱いて、明日からも頑張ろう。