久しぶりの独自研究。というかブログ更新がままならず、すみません。
「遅刻します」とか「休みます」ばっかりで、単なる掲示板に成り下がってしまっています。(本来の目的としては正しいのですが)
やはり、好きなことを書き連ねるのも僕のストレス発散の要素の一つ。久しぶりにどーでもいい事にフォーカスして参ります。
僕は密かに、CATVで放送大学を見ているんです。その講座の中で「権力の建築」というプログラムがありました。
どこぞの王宮や資本家の邸宅、迎賓施設なんかを特集しているのですが、これがなかなか面白い。時の実力者が権力を誇示するのに一番最適な方法こそ、建築であるかもしれません。宝石やら絵画では見せるには限界ありますもんね。
そこで、国家レベルで権力をアピールする究極の建築って何だろう、と考えました。世が世ならば王宮となるんだろうけど、民主主義や共和制だとそうはいかない。
ならば、国会ではないのか、と。外観のビジュアルも様々ありますが、これもお国柄により様々。
今回は外観は他に譲るとして、比較しやすいよう、内装のみに着目してみました。そもそも議場とは演壇と傍聴席。シンプルですこと。
先ずは、我らが日本の国会議事堂。
1936年竣工。日本中の最高の材料を集めて作られた鉄筋コンクリート造の議事堂は、当時の金額で2500万円を投じたとの事。
国産にこだわり、とことんこだわった国産の材料で揃えたものの当時の日本のこと、ドアノブ、ステンドグラス、ポストはクオリティが及ばすアメリカからの輸入なんだとか。
なんて可愛いポスト。今でも現役だそう。欲しい!
いやいや、中々素晴らしい建築ではないですか。華美でもなく、重厚ながら落ち着く、飽きの来ない仕上がりですよね。
お次は海外より。個人的に好きなのはイタリアの下院議員。ローマにあるモンテチトーリオ宮殿がその場所で、1870年より使用、とある。
流石はイタリア国会。このままオペラ座になりそうな華やかさ。議場の上のバルコニーとか、堪らないじゃないですか。
やっぱり赤も良いなぁ。
お次はハンガリー国会。1904年完成。およそ1000人が従事し、4000万個のレンガ、50万の宝石と40kgの金が使われたとあるけど、、、。
金や宝石って必要なの?と思ったら、ハンガリー帝国時代の議事堂だそうで、なるほど納得。
キンキラですなぁ。落ち着かないかも。
お次はイギリスのビッグベン。火災にて消失した遺構を基に1840年頃に再建される。世界遺産に指定されているそうです。
うーん、格好いいなぁ。イタリアよりシックで他所よりかなりコンパクト。好みです。真ん中で卓球の試合出来そうな見事なすり鉢型。
なんで向かい合ってるんだろう。他の国は圧倒的に円形が多いのに、わざわざなんで。今度調べておきます。
海外の、と言いつつも日本の県議会議事堂も気になったので寄り道。
余りにもデザインが酷いのです!夢がないわ。政治は夢を語る場、合理的なのも良いけど少しはロマンティックじゃないと。
神奈川県議事堂。1966年竣工の新庁舎内部にある。グレーを基調としたモダンな印象。
なーんかね、無機質ですよね。僕は木目や布や暖色系の照明が好きなので、真逆のこーいうのはちっともテンション上がらない。アスクルで頼んだコクヨの机と椅子、って感じでどうも好きじゃないです。
グレーの色調なんか、東京フォーラムのAホールかと思ってしまう。
うん、似てるわ。
以下、スピードを上げて、南からお届けします。
沖縄県議会
福岡県議会
山口県議会
兵庫県議会
滋賀県議会
大阪府議会
愛知県議会
長野県議会
東京都議会
栃木県議会
埼玉県議会
飛ばして、、、北海道議会
疲れたので、暇な時に加筆します。(汗)
滋賀県議会、大阪府議会は好みなんだけど、後は同じかな、、。滋賀県議会のこじんまりした感じとか、中々落ち着くんだけど。ってそもそも滋賀の定数が44で、東京都議会の定数が127。3倍も開きがあるのも知らなかった。
まあ、どこもだいたい似たような無難なデザインで、全然面白くない。
ユニークな議場はないかな、、と調べたら、名古屋市議会の丸い議場、これは議場マニア(いるらしいです)の中でも人気なんだとか。
調べた中で、たいていの議場は扇型、対面長方形型、馬蹄U字型、円形の四種に分類されるようです。
まあ、どうでもいい事ですけど。
あとは新潟の長岡市議会議場もとてもユニーク。短冊みたいなのがぶら下がってます。
一時期、洒落たタワーマンションのモデルルームにやたら付いてた、ポールヘニングセンの特注バージョンかと思った。なんだこれは。
まあ、これはこれで面白いじゃないか。もっと好きなデザインにすればいいのに!!
沖縄だったら柱の一部にゴーヤと海ぶどうが交互にデザインされてるとか、、って、バカにしているわけではなく。
コリント式列柱には、アカンサスとかって葉っぱがピラピラデザインされたりして、歴史があるからそんなもんかと思うだけであって、素直に考えるといい加減なもんだと思う。
アカンサスが食えるのか、そもそも何なのかは知らないけど、ここにゴーヤだろうが海ぶどうだろうが、飾られてたって何もおかしくない。
デザインって、もっと楽しくて有機的でもいいと思うのです。
僕的な好みの議場といえば、レトロ好きなのでこじんまりした懐かしい、京都府議会の旧議場のようなのが良いなぁ。出身地贔屓とかではなく。
お顔がすぐ近くに見えます。何だかアットホームでいいぞ。色んな意見が出そう。
今度広いバーやるならこういう階段席も面白そうかも。
おまけ
コソボの国会議事堂内。抵抗勢力が痺れを切らして何やら飛ばした模様です。
バルサンじゃあるまいし、外でやれよな、と言いたくなる。
おしまい