また低糖質ネタが続きます。かなりハマっておりますが、興味のない方にはあまり面白くない話なので、読み飛ばしてくださって構いませんよ。(とは言え裁縫箱が面白いとも思えないんだけど。)
ハマっていることを書くほうが筆が乗るのと、なるべく押し付けや否定はしないよう書いていますので、その辺りはお許しくださいませ。
温泉宿にて。夜中に何故かカレーパンが食べたくなりました。それも低糖質のやつ。
普段はカレーパン、そんなに食べないんです。ベタベタしてて、ならカレー食べるし。サンドイッチやハンバーガーなんかはささっと食べるにはよく利用しますが、カレーパンをわざわざ買いに行く、ってのはそんなになかったかなぁ。
制限を始めて10日。今までにない、もう、食べたくて食べたくて仕方なくないヒステリー状態。一口でいい、匂いだけでもいい(笑)低糖質食の最中、栃木の山奥の温泉宿の食事の炭水化物全てを抜いている僕にとって、それはどうしようもない。
今日都内へ帰ってきて浅草で降りた瞬間に、駅前の柵に腰掛けて低糖質のカレーパンを調べる。
いやー、しかし東武浅草駅。なんて素敵な駅なんだろうか。縦型で、東京で一番好きな形の駅舎。
レトロな外観にデパートまで入っていて、昔は遊園地にロープウェイがあったとか。
昔読ませてもらった童話に出てきそうな、素敵な構造物。西武新宿とか始発駅なんだからこんな風にすればいいのに、、。なんて、無理だわな。
それは置いておいてカレーパン。
ナチュラルローソンにも低糖質カレーパンが置いてあるらしいとの情報。しかし、浅草駅近くにはナチュラルローソンがない。
ネットを検索してみると、新宿線の菊川駅前に夫婦で低糖質パンを作ってる店があるそうなのです。
こうなったら、カロリー消費も兼ねて、菊川駅前まで歩くことにしてみた。そして、そこにたどり着くまでに仮にナチュラルローソンがあっても入らない事にした。
合理的でないこだわり、何がしたいのかよくわからない制約なのですが、大体の場合、こうやって生きてきました。
ナチュラルローソンではいつでも買えるけど(自宅の側にある)菊川はそうそう行く場所ではないし。
何より、このナチュラルなご夫婦にお会いしたくなってきた!!
浅草から一路、くねくね好きな道を歩く。あっ、バナナ?細長いカレーパン?!
何でも標的に見える。ヤバイ。
こんな大都会の真ん中でカレーパンなんて、10分もあれば5種類くらい揃いそうなのに、僕が今食べたいカレーパンは墨田区菊川にしかない。
昔からなんですけど、ある制約下、限られたもので何かを再現した料理というものに強く惹かれます。
精進料理なのに山芋で作ったうなぎの蒲焼とか、ベジタリアンで大豆のカツ丼作ったり、豆乳で濃厚なパフェ作ったり、凄いと思います。普通の作り方ですごく美味しい!よりは、制約のある中でなんとリアル!しかもそこそこ美味しい、の方が僕の胸には響きます。
パンなんて殆ど小麦粉だから糖質カットはどうやっても難しいらしいのです。しかも中のカレーも実は糖質過多。因みに市販のカレーパン、平均的な糖質量は29グラムの所を菊川のは5グラムですって。
小麦の胚乳を使わず、ふすま(ブラン)と、複数の材料でオリジナルのレシピでお作りになってるそう。
正にサバイバル、です。
あった!!
中は思ったよりコンパクト。パンは低糖質だけではなく、普通のも作っていらっしゃいました。
さー、ジャンジャン買います。生まれてこんなにパン買ったの初めて。(ご飯派ですので)
「優しさ」と「謙虚さ」を絵に描いたような素敵な奥様。色々ご相談に乗っていただき、オススメのを買わせて頂く。またいらして下さいね、との事。僕も「また是非寄らせてください!」と大きな声で返事をした。
いつ以来だろうか、こんなに大切に食べ物を買ったのって。すぐに持ち帰って冷凍して、毎日のサラダにプラスして頂きます。
市販品の1/6の糖質量の貴重なカレーパン、どんな味なのか。待ちきれないので失礼して新宿線の車内喰いをする。サイテーです。
キャハハ!!確かにカレーパンです!!うわー、素晴らしい。
お味は、、そりゃ制約だらけだから無条件に美味しいとは言えません。それを求める方が酷というもの。頑張ってる味、とでも言うのか、、。素直な味で、好きです。大袈裟だけど味とかコスパじゃなく、命のバトンを頂いてるような、そんな妙な感動がありました。(恥ずかしい)
続いてのトンデモパンは大豆で出来た地味な丸パン。
こちらの糖質量はですね、驚愕の0.6グラム。普通のコッペパンが25グラム位なので、1/40という恐ろしい低糖質。これがどのくらい大変なパンかは、糖質サバイバーにしか分からないかも。
僕の1日の許容糖質量は厳しめの上限60グラム。軽めのご飯一杯と同じです。
外食においてハンバーグやグラタンのような食品に繋ぎのパン粉や隠れペンネが入ってる事を予想すると、いきなりご飯やパンを制限一杯に食べるわけには行かない。
しかしこのパンなら1日で100個食べても範囲内。(そんな事しないけど)
大豆やグルテンのオリジナルレシピで作られてるそうです。素晴らしい。
お味は、、
いやいや、驚きました。ちゃんとパンです。パンしてますよ。
口でチギろうとしても硬く、少し引っ張られる。食べた後に少しふすまの匂い?があるんだけど、僕は気になりません。サンドイッチなんかにしちゃったら全然分からないレベル。
なんかね、、全体的に有難いんですよ。頭が下がるというか、貴重というか。
自分で植えた桃の木に、やっと実がなった、そんな感じの有難さでした。甘くないとか丸くないとか、そんなウワベなんてどーでもええねん。
また行きます!
「みんなのパン」
東京都墨田区菊川3-17-2 アドン菊川ビル 1F
交通手段: 都営新宿線 菊川駅 A3出口から徒歩1分
営業時間AM 9:00〜PM 7:00
定休日: 水曜日・日曜日
何でここまでやるかと言うとですね、、今後、もう二度と太りたくないんですよ。
太った人にしか分からない、人に会った時ほぼ全員に「太りましたね」と返される悲しさや、自分をコントロール出来ない気恥ずかしさ。そして、段々と人前に出ることが億劫になる。
何よりいつもドカドカと食べてる自分に疲れました。長い人生、食べることとは付き合わなきゃいけないし、食べることは変わらず大好きなんですけど、今までは「何食べようか」が生活の8割を占めていました。ご褒美にはまた美味しいものをたっぷり食らう。嫌なことがあったらヤケ食いで夜中に大盛りラーメン、チャーハン、カレー。
胃もたれしながら、明日はざるそばか、お茶漬けか、中華粥も良いなぁ、、なんて考えながらポテチを食う。
新宿辺りに住んでいると悲しいほど簡単に24時間好きな食事が摂れます。それに深く依存していた僕。これって中期の過食症なんですってね。
そして、太りたくないのと同じくらい強く思う事があります。
もうね、食べ物に支配されるの、ほとほと疲れたんですよ。
ご馳走へのプライオリティを「旅行」とか「コンサートに行く」とか、「洋服を買う」くらいのところに下げたいのです。最近じゃ食べることにさえ感動しなくなってました。飲み込んだらもう終わりですもの。噛みながら次に何を食うかを考え始めます。
そろそろヤバイな、と思いながら2年くらい過ぎておりました。
糖質制限は最初の二ヶ月が肝心だそう。ケトン体を燃やせる体に切り替え、カロリー計算は3,000キロカロリー以下ならまあ肥満は気にしなくていいらしい。
もう少しサバイバルして、燃えやすい体になったら毎日の糖質量を緩めて、運動を増やして、ご褒美の日も作っていこう、と。当然、今の生活で一生は無理です。あくまで癖付け期間としてトライしております。
最終的には末永く、人より粗食な生活を送りたいと思ってます。うちの婆さん、102歳で亡くなったけど菜っ葉と油揚げの炊いたのと漬物と、ご飯くらいでした。
例えば生前の婆さんに、かつての僕のように1日のうちに大盛りカレーと豚骨ラーメンと天津飯と餃子とからあげクンを食べさせたらどうなってただろうか。
まずは低糖質のおかずは大体頭に入った。次は主食を工夫しよう。コメはどうしても再現不可能なので、制約下でも食えるパスタやパンをしっかり研究する。
楽しみながら運動して、食い意地の奴隷から解放されますよう。