伊勢丹イベントも終わり、通常運転に移行します。あー、長い1週間でした。
さて、大先輩のレズピアンバー、老舗某店さんのトランス女性排除問題。
事のあらましはというと、いわゆるレズビアンイベントにですね、オッさんが女装をして入り込み、ちょっかいをかける事例に苦慮していたオーナーさんの対応に関してです。
苦情を受けてトランス女性(MtoF)をお断りする張り紙を掲げて、海外などから叩かれてしまったのです。
「会員制で女性来店はゲイ同伴」という欧米LGBTから攻撃間違いなしのスタンスを掲げるキヌギヌにとってはかなり近い問題であります。なんたって、ある西欧の国の発展場には女性がいる事すらあるとか無いとか、、。
そんなの振りかざされると面倒なのでオリンピック期間も全部閉めちゃうつもりです。
そしてこのレズビアン問題。前から書こうと思ってたのですが、何となくまとまりませんでした。
さっき、ふとしたきっかけでストンと閃いたので、忘備録として書いておきます。自分の店のスタンスとしても大切な事ですし。
某オーナーさんは仲もいい先輩なので、あんまり書くのは憚られるんですが、、、。
まずは某レズビアンバーに掲げているレインボーフラッグ。あれは泣く子も黙る「ゲイ、レズビアン、トランスセクシャル、バイセクシャル」4部門連帯の象徴。つまりバイセクシャルの主婦もレズビアンカップルも、トランスあべこべ夫婦も全員ウェルカム、という意思表示になる。
レインボーフラッグを掲げると、顧客層が一気に広がるのは想像に難くないです。売り上げアップにも大きな効果だと思います。
当然、掲げたなりのリスクも取らないといけない。なんせ、見た目で分からないのが性自認や性思考、性趣向。
仮に、4人のスケベ親父が女欲しさに一計を案じて女装をし、二丁目に繰り出す。
入り口で「私たちトランスのバイなのよ。たまに女欲しくなるの」なんて言われても、店としては確かめようがない。なんせその頭上には例のフラッグがハタめいているのだから。
とはいえ、痴女が短髪につけ髭を装着してゲイナイトに乗り込んで、ゲイの下半身触ってたら、何となくワクワクしてしまう自分がいますけど(失礼)
キヌギヌちゃんは、ジェンダー選別だと判断基準が曖昧すぎて面倒臭いのでフラッグとは真逆の「会員制」をモットーとしています。
そうすると、お断りした方が仮に「ジェンダー差別された!」と息巻いても回避できます。いやいや、ゲイでもストレートでもおなべホモでもトランスセックスワーカーでも、気が合う人なら断りませんよ、とお伝えすれば良い。
そうしないと、経営なんてとても続きません。僕は激しく神経質でして、ノリが合わない方に頭を下げて来てもらうような営業が出来ないのです。
たまに、誰にでも入れる権利があると思ってドアを突破しようとしてくる方がいますが、僕は自分の好きな人しかお招きしたくないのです。
どちらかというと自宅でのホームパーティに近いスタンスでやってます。狭いマーケット、それはリスク以外の何者でもありません。
という訳で、僕的には大きなリスクを取ってる自負があるので、トラブルが起きても「何か?」という強さは持ってます。
レインボーフラッグの横にジェンダーを一括りにした断り書きを貼って一網打尽にお断り、こりゃダメな手ですよ。矛盾してるもの。
だけど、店を経営している側は思わず掲示したくなる、よく効く魔除けのお札なんですよ。
「あなたダメなのよ、だって入り口に書いてあるじゃん」で、済むんだもの。
今回の問題、正当に対処するなら張り紙ではなく、個別対応がベスト。
例えばクラブなら、監視員を置いて苦情を受け付ける。レズビアン客が女装のオッさんに言い寄られて困ってるなら、オッさんを一本釣りで聞き取りして常識を軸に判断、場合によりお帰り頂く。
ジェンダーを持ち出さずに解決する、これが一番スマートですよね。。
いや、、警備員なんて居なくとも強権的に「オーナーと合わない人はウチはお断りなの」でアリかと。
まあ、断る方も精神的にすり減る訳で、何にせよリスクは伴いますけどねぇ、、。
ウチは、唯でさえ狭いゲイに対しても「会員制」という、針の穴のような狭いマーケットでやっとりますが、大抵顧客が似たレベルの方を連れて来るので素敵な方ばかり。ここを読む方は大体ご存知の通りだと思います。
最初さえ乗り切って安定経営にさえすれば、後は夢の日々です。
もしも経営不安な日々が来たら、バイトに行くか、お店廃業すりゃいいんです。
そなくらい、顧客さまの選別は大切。お店の良し悪しの9割はそこで決まるくらい大切だと僕は見てます。
大昔の僕の経験談ですが、会社帰りに疲れたのでご褒美に遠回りして、何となくホッとしたいと二丁目に来て一杯飲もうと店のドアを開けたら先客でオバハンが4人座っており、1時間くらいゲイについて質問された、という経験。
そういう店だとわかって入るのなら否定などしないですが、知らずにそうだと僕は次は行かない。僕にとってゲイで居られるオアシス、せめてお店の方が気を遣ってくれてたら違う印象だったろうけど。
オバハンからしっかり儲けて、そして僕にホステスさせて二重に儲けよう、なんざ下衆の極みですわな。
そんな思い出から、あくまで「気の合うゲイと一部のレズビアン、トランス」と、その少数のノリを理解した非ゲイの友人がゴソゴソ楽しむ秘密基地でありたいのです。
ちなみに僕の経験値で言うと「非ゲイ」の顧客比率は3から4パーセントがベストです。25〜33人にお一人の計算。
それ以上だと隠花植物の育つ湿った空気が乾くし、少ないとスパイス不足で退屈してしまいます。
因みにどんなスパイス(ストレート女性)が好きかと言うとですね、、。もちろんゲイ会員と同伴前提ですが。
*めちゃ美人なんだけど話すと天然ボケで汚れキャラ
*声が低い、夏木マリさんや桃井かおりさんタイプのお姉さん。そもそもゲイに関心がないタイプ
のような、独立した、二丁目依存度の低いいい女に限ります。
嫌いなタイプはですね、ゲイ理解を過剰にアピールする、特徴に欠けるBL好き主婦タイプ。
「ゲイってイケメンで素敵な人多いよね、私は認めるけどなぁ」みたいな浅いヨイショで共感を求めてくる。一度、クソみたいなゲイを沢山並べて見せてやりたい(笑)
非日常を求めるなら浦安のテーマパークに行って下さい。
後は、入り口で「私もオカマだから」とアピールをするおコゲ女。
勝手にオカマを名乗らないで下さい。しかもそういうタイプに限って、立場が窮すると女を出したりします。突然泣いたりもする。
まあ、素敵な方が連続で当たったとしても決して3〜4パーセントを超える事は無いので、本当に一握りですが、、。
ノリが合う方のみ、僕からこそっと「良かったらまたいらして」とお伝えします。リスクとって経営してんだから、好き勝手して何が悪い。
先のレズビアンバーの先輩。顧客間のトラブルなど、お気持ちは痛いほどよくわかります。ここはひとつ堪えて、しっかり頑張ってください。
失礼しました。(汗)