その7 ネオンの街に降る雪は


クソ暑いのに雪だなんて、正気です。

例の大太鼓、やっと修理に出せました。


心から気持ちのいい太鼓屋さんで、商品の太鼓にはバチが添えられ「ご自由にどうぞ」とあります。(斜め向かいの太鼓店には「お手を触れないで下さい」とある)

プロの技、予約書を太鼓の上で書く(笑)全然オッケーです。こういうの好きかも。ラフに行きましょうよ。



2週間後に出来上がります。専用の長バチも買いました。


そして、ネットで能管も買いました。教育用の樹脂製品ですが、BARなのでこれで丁度いい。今のは余りにも鳴らないのです。



この3つで、まずは「四谷怪談」が出来ます。ヒュー、ドロドロドロ、、。




そして、雪。歌舞伎ではこの雪のシーン、大太鼓を柔らかいマレットで叩くと雪の効果音になります。


そして、昔お友達に誘われて新橋の金田中さんにお邪魔した時に、大広間の鴨居に僕の心を打ち砕く凄いモノがぶら下がっていた。




「雪だぁ、、雪だよ母ちゃん、、、。」

四年前の正月のブログです。僕もまだ若い(笑)


雪籠という大道具らしいのです。アハン。これは移転したら絶対にやりたかったネタの一つ。ヒモを引くと雪がこぼれ落ちます。強く引くと吹雪になるんだとか。

八百屋お七でも、三人吉三でも鷺娘でも越路吹雪の「雪は降る」でもアナと雪の女王でも使える。絶対使う。


1人が雪籠のヒモを引いて揺らしながら大太鼓を打つ。1人がピアノ伴奏と照明。

ヒモを足で引くことも出来るかも。それなら更に出し物の幅が広がる。

ラ・ボエームの4幕なんて良いかも。

つーか籠、中々売ってないんですよね、、。無かったら作るかな。

お金自体はそんなに掛からないウチらしい素敵な企画だと思われます。

「はいはい、ちょっとすんませんねぇ」ってカウンターの床に掃除機かける所までがショー。外人さんなんて楽しんでくれるんじゃないかな。(笑)


いつか、年末辺りに、こんな事もやれたりして、、。




(カウンターに47人も入れるかね 汗)



そして、春は桜です。本物の桜を活けて、その後ろで桜吹雪が舞う。

お囃子に鼓と笛が入って、人肌の燗酒にビール。美味しい肴は数々の重箱に納めて。テラスに七輪置いて、珍味を軽く炙ったり。

時間が来たらカウンターでショータイム。酔いがまわって、飛び入りで舞う人あり、歌う人あり。

良いですなぁ。


想像しただけで堪りません。早く移転したい。待ちきれない。



今後は、、、

設計編
解体工事編
天井照明編
ミラーボール仕掛け編
エレベーター前カメラ取り付け編
キッチンレイアウト編
床塗装編
カウンター造作編
ベランダ植栽編
楽器ディスプレー編
許認可編
メニュー絞り込み編

など、延々と続きます。


( ;´Д`)




その6 コインロッカー太鼓と世良譲


タイトルの訳が分かりませんが、忘備録ですので気にしないで下さいね。


今日は朝9時に家を出て、五丁目の現場へ。荷物の引き取りと大掃除です。

前にアップしましたこの状態。増作譲渡という罠です。こんなにあるとは思わなかった。要らないし、、。




3時間後、こうなりました。イスも全て売り払いました。( ´ ▽ ` )ノ




カウンターもからっぽ。向かって左側にグランドピアノが入り、その上でお酒を飲んで頂きます。



更に左手にはライトアップされたジャングル。ベランダに向かってサッシが4枚もあるのに勿体ないので、思い切って壁は抜いちゃいます。

一人になってから思わず、小躍りしてしまいました。

写真では広く見えますが、本当に「あ、こんなもんなのね」と言われると思います。いい狭さなんです。夢が広がる。


そして明日から実測です。ついに動き出しました。この後は設計、解体、施工、引っ越しへと流れます。





そして、楽器周りのお話。

大太鼓がですね、折角届いたのに、皮に張りが足りないのです。

カンカン照りだとドーン!と鳴るんだけど、雨でも降ると段ボールを叩くみたいに音が鳴らない。

浅草の雷門近くの太鼓屋さんに電話をして聞いてみると、皮が伸びきってしまっているらしいのです。

30年は持つのだけれど、それ以上のモノなのか、よほど過酷な環境にあったのかと仰る。

早速トートバッグに入れて銀座線で浅草へ。




地上に出ると、まあいい天気ですこと!!



太鼓を担いだまま、ちょいとお散歩。鰻なんて食べたりして。


お参りもしておきましょうね。



少し歩いただけで汗だく。今日の東京は31℃ほどありました。

まあ、太鼓屋さんで涼めるもんねー、とタカをくくっていざ向かうと、、。


お休みだったm(__)m


んー、どうしよう。持って帰るの面倒臭いし、というよりもこんな暑い中持って歩くときっと良くないにに違いない!(そういう事にしておこう)


えいっ!



裸でコインロッカーに突っ込んで帰りました、、。が、なんか嫌な気分、、。

赤ちゃんのそれと重なるのですよ。今頃苦しいかな、とか。

なんか分かんないけど嫌ですね。明日また朝一で向かいます。









昔、TBSにサウンドインSという30分番組がありました。

1974〜81年までやっていました。服部SEIKOの一社提供で、毎週放送する割にやたらと凝った番組だったようです。

僕も最後の方は少し覚えているのですが、、。

YouTubeを見ていて、これは!と思いました。

サウンドインS

ほんの3分間なのでヘッドホンお持ちでしたら是非見てみて下さいね。


司会のロイ・ジェームズ(知らん)ピアノは世良譲、女性はマーサ三宅さん(大橋巨泉の前の奥さん)


相当胡散臭くて大人っぽいメンバーが、飲みながら何やら贅沢な遊びをしてますな。



まあ弾きながらよく喋る世良譲、ロイとかいうオッさんはキッチリ3分でまとめ上げる。この日はあまり上手ではないマーサさんはご愛嬌。コーラスが仕込まれて不自然にハモる、ベースにドラムまで居たりして。


大好物!!!


この仕込み感が堪らん。大人の嗜みで全てが許されます。

これがやりたいんです、僕。しかも毎晩。邦楽もいいし、流行りの歌でもいい。この空気が好きなんです。

ジジィがピアノ弾きながら「今夜は歌ってよ」「おいおい、勘弁してよ」って、散々リハしてるのに言う、そういうショーなのですね。

ダチョウ倶楽部の押すなよ!と同じあれ。大人っていいな。



こういう番組、どうして今は無いんだろうか、、。




まあ、こうやって僕はオッさんになる準備を初めています。9月に40歳になるんだけど、逆らって若作りするよりは(出来ないし)、オッさんステージにサッサと入って、その中では若い方ってのが自分には合ってるのかも。


この2日は連休頂きました。また週末頑張ります!

土曜日は葉山の一色海岸にて、15時からピアノ弾いております。世良譲みたいにしゃべりながら弾く練習しよっと。



お休みなさい。



その5 先ずは大きいものから


今日は朝からコントラバスを五丁目に運びます。

※今後現店舗を「3丁目」、新店舗を「5丁目」と表記します。どうぞよろしく。


電車と徒歩で運べるのだけど、タクシーを使います。背中がツルと怖いので念のため。


僕のサイズは少し小さいので、タクシーの小型にスッポリ入るのですよ。あまり使いませんけど。





【コントラバスの積み方】

1.助手席を倒してベッドクッションを取り去る

2.お尻を先に入れ、縦に起こす

3.頭を入れて元に戻す


これだけなんですけど、運転手さんによったら乗車拒否されたりします。汚れると思われるもんね、、。

今回の方はジャズの元バンドマンだと言うことで楽勝。むしろ、エレキベースとの違いを熱く語られてしんどい(汗)

タクシー会社の中でバンドを組んでいて、元オーケストラのパーカッションをクビになったかたとかいらして、かなり上手なんですって(汗)

相槌打ちづらい話が続きます、、。


そして、五丁目に設置。




なぜ解体も終わらない先に運ぶかと言いますとですね、明日から設計用の採寸が始まりますが、楽器も大型なのはキチンと採寸をして、どこにはめ込むかを先に僕が目安を付けてスムーズに運ぶようにと思うのです。

設計士さんにサイズを元に盛り込んだセッティングを伝えて、隙間のないお店にしようと考えています。

大太鼓、シロフォンも同様。壁や棚の中に収納して、或いは壁に埋め込まれていて、必要な時にサッと弾けるようにする。




大きい順にはハープ、チェンバロ、そして吊るしもの関係。こちら有りきでお店を組んで行こうと思います。



ここからが楽しい、本当に楽しい作業。今まで使いにくかった部分を洗い出し、最低限の移動で済む動線を徹底的に洗い出します。

電気関係のスイッチも同じく。今回は少しカウンターの幅が広くなるので、主要スイッチを両端に2系統セットしてもらい、僕としょうじくんの手が空いている方が照明操作を出来るように考えています。


最終的にこんな風になれば、毎日出勤が楽しいのになぁ、、。




劇場の舞台の袖なんかにある、ああいう操作盤。それが手元にあったら何て楽しいんだろう。


だって、酒場は劇場なんですから!!


( ;´Д`)



最近、インスタグラムにハマっていましたが、ブログに集中する事にしました。読み返してみて、文字数に制約があるのでもしかして誤解を招いているかも、と。

僕の中で長年の夢やストーリーがあり、結果的に買い物をバンバンしているのですが、写真でそれを上げるとただの自慢に見えてしまうかもしれない。

今までどれだけ節約してこの日の為にお金を貯めてきたかなんて、無論、書くつもりも無いんだけど。

つまりは客商売として、誤解されると非常にやり辛くなるので、インスタグラムには軽めの小ネタを、ブログには粘っこい心の叫びを書きたいと思うのです。

ブログはご自身の意思で読みにいらしてる訳だから、多少自己顕示欲が強くてもいいかなと。(笑)

この調子で2ヶ月間、続きます。どうぞよろしくお付き合い下さいませ。

忘備録兼、皆さんの通勤電車の中の暇つぶしにでもなれればと思っております。




その4 マイクといえばコレなのだ!



今後、移転系のブログカテゴリーを「開店日記」としました。ご興味のある奇特な方は遡ってお読みください。(笑)

今度のお店は少しだけ広くなるのと、グランドピアノを入れるので、やはりマイクが必要になると思うのです。

オペラだと生声でいけますけど、ジャズバラードやポップスはどうしてもマイクで採らないと、歌う方が喉を痛めてしまいます。

というわけで、マイクを選定する事に。


僕の思うマイクは、カラオケボックスのアレでもなく、かといってレトロなガイコツマイク(ロカビリーなんかの)でもありません。


SONYのC38-B、通称サンパチマイクというコンデンサーマイクです。

NHKとSONYが共同開発し、45年間モデルチェンジ無し、今でも全国の放送局や劇場で使われる、文字通り日本歌謡史を支えるこのマイク。


古くはザ・ピーナッツ様から



お嬢はもちろん




橋幸夫、吉永小百合さまも




そして漫才にも最適。指向性が広いので3人くらい並んでもしっかり取れるのです。別名「漫才マイク」。

やすきよ師匠はもちろん




人生幸朗、生恵幸子師匠、、





みーんな、このマイクです!!


紅白歌合戦ものど自慢も、レコード大賞も落語も朗読も。邦楽の録音は、特に三味線はこのマイクがベストなんだそうです。


これは欲しい!!


ヤフオクで見つけたんですが、あっさり負けてしまいました。忙しい時期だったので、ロクにチェックも出来ない中、入札できなかった。

悔しくて、新品を買う事に(汗)




でも、新品で良かったみたいです。中古のマイクは数十年分の唾とホコリにまみれ、使い物にならないそう。精密機械はオークションだと不安ですしね、、。

値段を言うのは下品だけれど、これから皆さんに大切に使って欲しいので言いますと、19万くらいしました。ネット情報よると、年間200本しか作ってないそうです。納入先の殆どは放送局か劇場だそう。そりゃそうだ。

まあ、夢が買えると思えば高くはないよな。


スタンドも今のチャチいのではバランス取れません。当時のオリジナルを見つけたので取り寄せました。高砂製作所という所の昇降マイクです。サビててかなりレトロ。(笑)逆にいいじゃん。



片手で高さが調節出来るタイプ。よく昔の歌番組で、歌手がマイクの高さを変えるシーンがありましたけど、あれが好きなんです!

例えば石原裕次郎の後の美空ひばりとか。

高いマイク位置をお嬢は慣れた手つきでスッと下げる。
正面を見据えて空気を切り替え、屹と発生なさいます。あれこそ歌番組。


本当はエレベーターマイク、というのが良かったんだけど、、。


エレベーターマイクの動画



コンピューター制御で、6秒間で立ち上がるそう。設置に2メートル掘り下げてお値段300万だそうです(汗)


いつか下の階が空いたら、、、。いやいや。




のど自慢なんかもこのマイクでした。ああ、生伴奏でのど自慢大会やりたいなぁ。

審査員席はカウンターの中、講評とかあったりして、、。


のど自慢、、。アレも欲しくなってきた。




チューブラベル、49万。100キロもあるの。こりゃ無しですね、、。

とはいえ、バラ売りのチューブが一本25,000円でYAMAHAから出てるんですよ。
壁に埋め込んであったら格好いいなぁ。


はぁ。


また、改装プランを練る時に組み込めたら入れます。


僕の飛び出す絵本の新店舗、中々分厚く重たい絵本になりそうです。イメージばっかり膨らんで始末が悪い。

明日はコントラバス引き取りと太鼓の皮を張り替えに浅草へ行ってきます。


しばしお付き合い下さいませ。









インドの夢を見る



たまーに、仕事が終わった後、帰り道にあるカレーや屋さんに寄ります。

よくあるチェーンの「シディーク」さん。小滝橋通りと税務署通りの角にあります。

普通のチェーン店なら腹を膨らませて終了、となるのですが、ここは一味違う(味は同じ)



ここのインド人?らしき兄ちゃん、サービスの一環なのか毎回作りながら歌を歌うのです。毎回決まって。

それも、どことなく悲しげな旋律。そして妙に上手い。

こちらは半分寝かかっていて、酔ってる上に空腹なのも手伝ってボーっとしている。

♪アー ラシュデ〜 コンデリ〜 サリー

みたいな歌詞。




んー、ムニャムニャ。


鬱蒼と茂るジャングルの向こうから白いアルビノのラクダに乗った麻耶夫人(ブニンとよむらしい)が、風のように柔らかい衣を纏い、胸を露わにしてこちらに微笑みかける。

すると茂みの中から孔雀が飛び立ち、地面に明るい光が漏れる。玉虫色の羽が数枚、花びらのように踊り翻る。


麻耶夫人はこちらに手を伸ばしながら

「カレー、もう出来るわよ...」








「オマチドオサマデェ〜」





ギャッ!!!!









さぁ、雨も上がったし、食べたら日本に帰ろう。



ナマステ〜( ´ ▽ ` )ノ





遅ればせながらMISIAコンサートの事。



MISIAさんのファンの共同ブログにこのブログが貼り付けられており、アクセスが急増してビビっておりました。

やはり、新宿の怪しげなBARはひっそりとしていなければいけません。岩場の高山植物は植え替えたら枯れますもの。




※検索などてこのブログをご覧の皆さま。

大変恐れ入りますがキヌギヌは会員制BARとなっております。現在お通いになっている方とご同伴でないとご入店頂けません。

MISIAのコンサートの依頼を頂く遥か昔の2007年依頼、このシステムでやらせて貰っております。どうかご理解下さいませ。




さて、大阪の二日間が終わり、翌週の同じ火曜、水曜で東京フォーラムに戻って参りました。



席数はおよそ倍の5,000席。もはや五千でも一万でも同じような感覚に陥っています。寧ろ、狭いほうが僕たちの小さな動きが見やすくて良いのでは、とも思いますが。


この日はMISIAさんのバースデーでした。そりゃ何かしたくなる。

キャンディ練り歩きの後に舞台袖でバースデーソングを弾こうと言うことに勝手に決め(笑)ボスに提案。

すると、快諾とのこと。

しかもその日は清水ミチコさんがゲストに。なんか華やかな話になっています。

当日のリハに向かうと、ボスに呼ばれ、「どうせならステージで弾きなよ」と、恐ろしいご提案。

しかも清水ミチコさんと一緒に!!


そりゃ受けますとも。


なんだかんだありまして、バースデーケーキを運び込む時に、着いて歩いて弾くことになりました。ドンドン出番が増えるぞ。


翌日のテレビで沢山流れたみたいです。
めざましテレビより。


バースデーのニュース。



ミッちゃんご紹介




何故か我々オッさんがヒョコヒョコと、、。




撫子の澤穂希さんからのケーキとメロンタワーでした!!



スーパーの隙間でゴリラがアコーディオン弾いてます。
ウォホウォホ!




てな流れで、帰りにメロンまで頂きました。お店でお客さんに全てお出ししましたよ、太っ腹!




さてさて、翌日。


この日も清水ミチコさんがゲスト。バースデーソングは流石に二日間やらないので、ミチコさんとMISIAがデュエットをしたらどうか、という話に。

何故か僕たちにミチコさんから指名が来て、一緒にどうかと。


( ;´Д`)!!!


夢のようですよ。

神様がもし一つだけ夢が叶うなら、場合によってはこの状況を提案してたかも。

MISIAと清水ミチコさんとロマン座だけで大ホールで一曲やるだなんて、、。



でもね、一応僕らもプロの端くれなんですよ。素晴らしいミュージシャンがずっとツアーを回られてるなかで、僕らのような雰囲気重視のユニットなんぞが、高いチケットを購入しているお客さんの前で弾くわけには行かない、と。

誇りを持ってお断りをしました。



でも、「そーいうほっこりしたコーナーだから笑」と言われまして。

もしかして、フィレステーキの後の一口シャーベットみたいなものかも知れない。

んー、それなら、、。とやっぱチャレンジする事に。(早いな)


そりゃ流石に緊張しましたよ。歳のせいかあんまり緊張しないんだけど。

あっという間にリハです。僕はクラリネットで参戦。いつもの音響のお姉さんにワイヤレスマイクをセットしてもらいます。





曲はWHAT A WONDERFUL WORLD 。
正にこの瞬間の気持ちですな。





その後、リハを聴かれたミュージシャンの方からアドバイス。ブルースで多用する「ブルーノート」(ベースから見て上の3度と7度を半音下げてちょっと悩ましいコードにするやつ)が、ヴォーカルとぶつかってるから整理したほうがいい、と。

全くおっしゃる通りでした。それらしく聴こえるんだけど、多用するとぶつかる。ヴォーカルがどの音で来るか瞬時に予測しなくちゃいけない。そしてぶつかって音を変えると、違和感がある。

ならば最初から避けたほうが賢明な訳です。

思いっきりアドバイス通りに。

そして本番、大成功でした!!

MISIAのお客様はみなさん音楽好きで暖かいので、助けられました。他所の歌姫のコンサートならこうは行かないのかも。

いつも客席から観ていたアレにも参加しました。いやはや、、。





その後、ミチコさんとお話し。色々お話し出来ました。


ヤーッ!!




コンサート終了後40分、ほら、もう店でモヒート作ってます。当たり前ですけど。




まあ、短い夢を見させて貰いました。僕らの経験となって、少しでもお店に還元出来ればと思います。

今後はお店の営業と、そして移転に打ち込ませて頂きますので、どうぞよろしくお願いします!


とはいえ、ロマン座の出番、今月あと5本あります、、。


どうぞよろしくお願いします。



主催屋形船その後



えー、日曜日はキヌギヌ主催の屋形船でした。今年で2回目になります。

何と119名の申し込みを頂きまして、船も大型船に変更、、。の筈が、実際乗ってみたらキツキツでしたよね、、。

船側が提案なさっていた割とゆったり座れる(というようなニュアンスを繰り返されていた)のとは違っていました、、。


この場を借りて、狭い中でお過ごし頂くことになり、誠に申し訳ありませんでした。

来年は同じ船で、2テーブルくらい潰して荷物置きにするのがちょうどいいかも。(赤字覚悟)



でも、ネタは更に充実の今年の屋形船!

ご乗船時にお三味線4挺による演奏でお出迎え。これでグッとハートを掴みます。



今年からは座席表を刷りまして、スピーディーにご着席出来るようにしました。これは去年の教訓を生かした僕らのアイディアでした。どうでしたでしょうか。


バカより乾杯のご挨拶。新宿三丁目邦楽研究会はこの日で解散のニュースを伝え、悲鳴が上がる中、代わりに新宿五丁目邦楽研究会結成のニュース。(詰まらない)



乾杯の後に、かっぽれ、伽羅の香、連獅子などを演奏。こちらも三味線と唄に締太鼓、小鼓など。

連獅子の映像を少しだけ。

この後、お二人の舞踊による将門。

自分で言うのも何ですがここまでやるか、と思いました。白熱した踊りに台詞回しも付いて、遥か江戸の芝居小屋そのもの。

大歓声の中、一人で感動していました。

僕はこの場面、ツケ打ちを担当。まな板に拍子木をバタバタやって、立ち回りの効果音を出します。

これです。




白熱し過ぎて持ってきたまな板が割れました(笑)

そこからはご歓談タイム。デッキからはレインボーブリッジが見えます。




そこから再び戻り隅田川を登り、スカイツリーを目指します。


その辺りでロマン座チンドン屋が登場。この日は3人、チャンチキ鉦も入ってご機嫌に。

船はスカイツリーの脇に到着。




ここからは地獄のカラオケ大会。


聖子ちゃんから渡辺真知子、オペラ二人組によるサラブライトマンのあの曲や、同じくバリトン兄貴によるからたち日記の下ネタの替え歌(汗)

夜桜お七には小鼓と舞踏が入りまして、定番の紙折敷を千切って桜吹雪にして撒かれます。

片付けまでの協力体制も完璧。

そして、圧巻はM姐さんの「後ろから前からどうぞ」。

今年は大量のピンポン玉をラケットでお客に打ち込みながらの一曲でした。





バカじゃないの。


程なく、船は晴海の乗船場へと戻りました。沈まなくて良かった(笑)





今年は僕は大人しくしていたのですが、実は乗船場に向かうタクシーの中でギックリ背中になってしまい、動けなくなってしまいました。

しょうじくんにロキソニンを買ってきて貰い、何とか乗船中は痛みが治まっていましたが、帰りはまたひどくなり、月曜日はお休みを頂いていました。


今も湿布を沢山貼りながらソファーに寝転んでブログを書いています。

この一週間がまさにピークでした。リハーサルが一つあり、フォーラム二日で濃いめの出番を含むコンサート、翌日には不動産契約と融資契約、そして伊勢丹盆踊り、その間休まず営業して、働きすぎた感はあります。

もう年ですかねぇ、、、。( ;´Д`)


いやいや、そんな事ない!


来年も屋形船、懲りずにやろうと思います。またのご参加、どうぞよろしくお願いします。



この提灯、格好いいですよね。作ろうかな。

「きぬぎぬ」と入れて、上のピンクを抹茶色にボカした意匠にしようっと。



そうなると丸に朝の字のはっぴも作らなきゃ(正式にはキヌギヌ、後朝と書きます)



それではまた来年!



伊勢丹屋上盆踊り大会



さてさて、雨も上がり気温が高くなって参りましたが、皆さん如何お過ごしでしょうか?

僕は最近忙しかく、疲労が脱げずに困っておりましたら、遂に昨日のタクシーの中で、ギックリ背中になってしまいました。

ロキソニンを飲んでいると平気なのですが、痛くて眠れないし、寝返りも打てません。クシャミをしたんですけど死ぬかと思いました。その後悪化して、トイレは15分くらいかかります、、。

ブログくらいは書けるんですけどねぇ、、。

ちょっとお店、今日は閉めさせて下さい。休みますね。

( ;´Д`)




***



この土日はいつになく、日本の夏を感じさせる展開となりました。

軽くご報告まで。

7/11 土曜日

伊勢丹新宿の屋上にて、丸山敬太さんプロデュースの「オシャレ盆踊り」の音源製作及び編曲、演奏全てをキヌギヌの我々がさせて頂きました。

野宮真貴さんの「東京は夜の7時音頭」に関してはゼロからしょうじくんが音源と楽譜を作ってくれました。コンピューターに打ち込むんですって。凄い才能です、、。ロマン座デジタル部長です。


リハーサルなどやりまして、、(あの狭い中に10人位います)



そして当日!



当たり前だけれど、マイクやモニター、譜面台に椅子の数やセッティングも指定してあります。綿密な打ち合わせをする。

そして衣装に着替え。ケイタさんが過去に手掛けた阿波踊りの衣装を10着取り寄せてもらい、伊勢丹ハッピを全員で着ます。




私はカンカン帽にステテコ、お尻をからげてヤクザ風です。これ、定番にしたいんです。




で、演奏開始です。こんな風になります。


どんどん引いていくと、、





お客さんは一千人超えてましたかね、とにかく凄い人がグルグル踊っています。




こんな都会ど真ん中のビルの屋上で盆踊りだなんて、乙な企画ですこと。

和の音楽で、老若男女を輪になってグルグル踊らせてしまうなんて、何と素晴らしいんだ、盆踊りってば!!


すっかり虜になってしまいました。


僕らは炭坑節と東京音頭、東京は夜の7時音頭の三曲をループで演奏しましたが、お三味線二挺と和の打楽器をベースにクラリネット、アコーディオン、ヴァイオリン、チェロをミックス。

チンドン屋の音を参考に考えましたが、さすが先人達が一ジャンルを築いたように、本当に上手く溶け合って和洋折衷なサウンドになります。さすが。



盆踊りバンド、としてレパートリーを増やし、何か音源を作るのもアリかも知れません。その位完成度が高い仕上がりになりました。本当にいい機会を与えて下さいました伊勢丹さんと丸山敬太さん、他の皆様に感謝致します。


その後、プロデューサーと歌姫と、お店で打ち上げ乾杯。




お疲れ様でした。


次は日曜日の屋形船。もう、和風が2連続です。普段お店がかなり洋風なので、新鮮で楽しすぎる。



一旦お休みします。後ほど。


7/12屋形船ご案内



この度は大勢の皆様に屋形船のご参加を頂きまして、誠にありがとうございます。

お陰様で118名のご参加となりました。118/120というありがたい結果に。腕が鳴ります(笑)

当日の集合場所ですが、大江戸線勝どき駅徒歩5分の晴海埠頭となります。

屋形船の入り口は混雑いたしますので、少しづつ入船頂きます。出来ましたら余裕を持ってお越し頂けると助かります。17:45には必ずお越しください。

船着場でのアトラクションも考えております(笑)

遅れられますと皆さんの乾杯を待たせてしまいます。お気をつけて!

(住所は東京都中央区晴海3-6-1地先)

地図のリンクを貼っておきます!



さてさて。




移転先の不動産契約が完了しました。ここからがお楽しみです。

ああ、夢の内装プラン!!


契約書にある「ピアノ演奏可」という当たり前で見慣れない文字に静かに感動しております(笑)




そして、契約後にチラッと覗きに来てみたんです。棚とか開けた事無かったので、、。


そうしたら、、

( ;´Д`)!!!






ジャンジャン出てくる食器の数々。グラス、お皿はもちろんのことワインセラーに鍋からお銚子からあらゆるモノが詰まっている。呆れる程ある。

気持ちが折れる前にとりあえず出してみる。



月曜に業者さんを呼んで、ある程度片付けないといけません、、、。やはり、ねぇ。

逆を返せばこの収納力。あんなものやこんな物まで、夢が膨らみます。

出来なかったことが可能になる!!


また順を追ってアップ致します。





明日は伊勢丹屋上にて盆踊り大会です。どなた様でもご参加くださいませ!

7/11(土曜日)伊勢丹本館屋上にて

料金:2000円 18:30〜21:30まで。


なんやかんや宜しくお願いします。





その3 新宿お遍路の旅



あー、役所と金融機関って、イマイチ好きになれない。


夢が無いんですもの、雰囲気が。(お勤めの方ゴメンなさい)

これが例えば、歌舞伎座で芝居観て、上野の公園に散歩に行って、銀座の骨董屋さんを覗いて、神田のレトロな喫茶店でお茶して楽器屋さんを覗いて、、、とかなら何時間でも平気なんだけど。


そうも言ってられない。



今日は雨の中、ひたすら駆けずり回っておりました。銀行が3時に閉まるまでにメインとサブの2行に。法務局と区役所で必要な書類を集めて併せて提出、ハンコもらって印紙貼っては郵送。んで、また銀行に戻って、、。

お遍路さんかい、ワシは、、。




しかも、こんなモノを持ち歩きながら。





(みんな大好物の食パンが一斤入っています 汗)


昨日までの夢のような日々はなんだったんだろう、なんてボンヤリ考えながら。


「♪What a wonderful world...」


!!!



淡い妄想を切り裂くように、電話が鳴る。聞きなれないオジさんからの電話。誰?




エアコンの修理だった!!忘れてた。


何が悲しくて引っ越す前に古い店のエアコンが壊れるのか。これはきっと、エアコン君の最後の悲鳴に違いない。


エアコン君:
「どうして僕を置いていくの?みんなで新しいお家に引っ越すんでしょ?淋しいな、、、(ノ_<)」


あー、書いてて泣けてくる、、。


シンスケ:
「平気だよ、エアコン君。ここはみんなの楽しいレンタルバーになるからね。頭のおかしいお友達が更に沢山増えるよ!」


エアコン君:
「本当?!わぁ僕、なんだか楽しくなって来ちゃった!!(≧∇≦)頑張って冷やすぞぉー!」



わー、、エアコン君も喜んでるといいな。


博士、後は頼みましたよ、、、。




まあ、そんなこんなで明日の契約は無事済みそうです。

大安吉日です。



また報告します。


今夜はメロンのプレゼント、お裾分けです。先着20名さまくらいまで。8時からでーす!







お楽しみに!







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桐野 夏生
悪気もなく、ただ人の不幸を喜びに生きる「私」と、類い稀な美貌を持ち、出会う人々を皆驚嘆させてしまう実の「妹」、人に勝利する事でしか自分の存在意義を見いだせない、容姿に恵まれない和恵。その三人を中心に描かれるQ女子高(私立慶應女子高校がモデルになっている)の超閉鎖的階級社会を舞台に、途中入学組に対しての、富裕層からなる内部進学者からの壮絶ないじめを軸とした数々のエピソードは圧巻。物語全体は東電OL事件を主軸にして描かれており、後半は生生しい売春婦の日常が詳細に描かれている。店主がここ最近の著書で、久々に気骨を感じた作品。

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一の糸 (新潮文庫)
一の糸 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
何不自由ない造り酒屋の娘茜は幼き日に目を患い、その時連れられて聞いた文楽、露澤清太郎が奏でる三味線の音に恋をしてしまう。大正から太平洋戦争後にかけた女の一大抒情詩。乗馬を好む娘、宝石や宿屋を惜しげもなく買い与えるおおらかな母、その後の茜の命を賭けた壮絶な苛めとの戦い、本物の芸に賭ける壮絶なエンディングと、読みどころが随所に散りばめられた文句なしの女流文芸娯楽作品。

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悪女について (新潮文庫 (あ-5-19))
悪女について (新潮文庫 (あ-5-19)) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
公子という一人の貧しい女が中華屋の仲居からスタートして何百、何千という嘘を重ねて戦後の混乱期にのし上がる様を描いた作品。嘘を重ねると言っても、無論、それだけでは決して成功はしない。夜学に通って簿記の試験をパスし、自らの美貌を磨いて出会う男を翻弄し、汗まみれになり生き抜くさまは寧ろ潔い。とある事件後の週刊誌記者による聞き取り調査と云う一風変わった文体で綴られる全編は、時を忘れ、あっという間に読めてしまう。中でも、登場スr数々の大粒の宝石の描写は秀逸。「取材魔」の異名を取る有吉文学の中でも比較的軽めな現代もの。特に初心者にお勧めの一品。

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女系家族〈上〉 (新潮文庫)
女系家族〈上〉 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
山崎 豊子
船場に続く大商家の物語。入り婿の父が突然亡くなり、残された三姉妹が遺産相続を期に豹変を始める。狡猾な大番頭、突然現れる妾の存在に、三姉妹は関係を結んだ男の入れ知恵や様々な駆け引きを繰り返し、遺産を減らさぬよう奔走する。団結した三姉妹と叔母が妊娠したと思しき妾を抑えつけ、懇意の医師が器具を用いて検査を始める妾宅での描写は、昭和女流文芸史に残る陰惨な情景と云えるだろう。

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昭和初期の船場に三代続く女系の老舗足袋屋に生まれた男の半生を描く。女親に反発するかのように愛人を4人も囲いながらも商売に精を出す主人公。迎え入れた新妻の妊娠を探るために肥溜めを棒で掻き回す姑と大姑の陰惨な嫌がらせ、襲名披露の配り物がたった足袋一足だと聞いてケチだと馬鹿にする参加者を尻目に、実は踵の留め金具が純金製で帰宅した一同を仰天させるエピソードなど、船場の粋と意地が詰まった珠玉の作品。

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針女 (新潮文庫)
針女 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
出征した帝大出の弘一が残した青春の遺書を胸に、パンパンや闇成金の持ち込む針仕事に打ち込む孤児の清子。彼女は過去に踏んだ針が体を周り運悪く跛(びっこ)になるというハンディキャップを持つ。復員した夫は戦争のせいで性格が豹変しており・・。パンパンや気違いといった現代では禁止用語の登場人物が行き交い、戦後の混乱期をそのまま原稿用紙の上に広げたような生々しい作品となっている。

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連舞 (集英社文庫)
連舞 (集英社文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
昭和初期の日本舞踏の一大流派、梶川流の栄枯盛衰を描く。先代家元の妾の子に生まれながらも伸び悩む自分の踊りの才能、踊りの天才と謳われる性格の悪い妹、妹しか愛さない母に悩まされる青春時代。しかし、GHQ接収後のアーニーパイル劇場での歌舞伎ショーにてストリップを強要され、大逆転の末成功となり、家元夫人にまで上り詰めてしまう。忌わしい過去と出自に翻弄されつつも、過去をねじ伏せるかのように踊りに邁進し、遂に芸の道に境地を見出す主人公、月の直向な横顔が涙を誘う。

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明治のお嬢さま (角川選書)
明治のお嬢さま (角川選書) (JUGEMレビュー »)
黒岩 比佐子
明治期の令嬢の実態を探る。たしなみ、学力、美醜の葛藤、結婚生活まで多岐にわたる。面白いのは多くの令嬢は今と変わらず贅沢品に執着したらしく、友人の持ち物を嫉む生々しい手紙なども解説入りで紹介されている。その他、当時の流行の髪型や美人術、痩せる薬などの広告資料も収録。

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宮中賢所物語―五十七年間皇居に暮らして
宮中賢所物語―五十七年間皇居に暮らして (JUGEMレビュー »)
高谷 朝子,明石 伸子,太田 さとし
千代田の森の奥深く、宮中賢所に57年お住まいの神職の女性の半生を描いた作品。下界と分断された森の中で祈りを捧げる日々。厳格な穢れの区別(下界のものに触れると潔斎しなければいけない)、四足のものは食べてはならない、毎朝数時間かけて髪おすべらかしに結うなど驚愕の生活と共に、日本古来の自然に寄り添った質素な習慣を紹介する。

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朝香宮家に生まれて
朝香宮家に生まれて (JUGEMレビュー »)
北風 倚子
渋谷・松濤の鍋島公園一帯は戦前、広大な鍋島侯爵邸であり、著者の住まいであった。大空襲で火の海になった屋敷を逃れ、昭和という時代を生き抜いた、旧華族のお姫様の生涯。

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社長 島耕作(8) (モーニングKC)
社長 島耕作(8) (モーニングKC) (JUGEMレビュー »)
弘兼 憲史
言わずと知れた島耕作シリーズ単行本。長い経緯はさておき、弊店が表紙になっております。店主もタキシードでモデルを致しました。
是非お買い求めくださいw

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梨本宮伊都子妃の日記―皇族妃の見た明治・大正・昭和 (小学館文庫)
梨本宮伊都子妃の日記―皇族妃の見た明治・大正・昭和 (小学館文庫) (JUGEMレビュー »)
小田部 雄次
佐賀藩主鍋島家令嬢伊都子。彼女はのちに梨本宮に嫁ぐが、明治から昭和に渡って77年間日記を残していて、その様相は「書き魔」と言わんばかり。初の洋行先のパリで買い物の様子や婚礼、即位式などの華やかな思い出を経て、戦中戦後の倹約の様子や時代に対する落胆ぶりなど。往時の匂いが漂ってくるかのような生々しさ。著者、小田部雄次の解説が当時の世情をわかりやすく補ってくれる。

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写真集 酒井美意子 華族の肖像
写真集 酒井美意子 華族の肖像 (JUGEMレビュー »)
酒井 美意子
加賀藩前田家令嬢の酒井美意子。マナー講師として厚化粧キャラでメディアに登場した姿をご存じの方もいらっしゃるであろうが、彼女は戦前まで駒場の前田侯爵邸に居住していたことを知る人は少ない。莫大な財産と華麗な人脈を、膨大な写真とコメントで紐解く、いわば現代版歴史絵巻的な写真集。必読。

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極楽商売―聞き書き戦後性相史
極楽商売―聞き書き戦後性相史 (JUGEMレビュー »)
下川 耿史
戦後の性関連産業を裏側の視点から取材した戦後風俗史。進駐軍専門のパンパン宿や性具の販売店、愚連隊、ゲイバー、カストリ情報誌、個室喫茶・・・。戦後の性に携わった人々の汗や息遣いが聞こえそうな一冊。

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 (JUGEMレビュー »)

京セラ、auの創始者ににして仏門に入った稲森氏が、街の小さな碍子工場を一代にしていかに大企業へと成長させたかを描く。単なるサクセスストーリーに収まらない哲学や思想を散りばめた珠玉の一冊。

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芝桜〈上〉 (新潮文庫)
芝桜〈上〉 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
我らが有吉佐和子先生の長編。戦前の花柳界を舞台に、二人の女が艶やかに力強く生き抜く。温厚で情緒的な梅弥、狡猾で気ままな蔦代。共に授かった類い稀な美貌を武器に、ただひたすら戦前、戦後の花柳界を生きる。花柳界独特のお茶屋の仕組みや旦那制度、一本や水揚げなど、判りにくい独自の世界がこの一冊でよくわかる。ストーリを彩る、旦那からの贈り物の三越謹製三百円の帯や、大粒の翡翠の簪、英国土産の巨大ダイヤモンドなど、随所に登場する豪華絢爛な衣裳拵えと、それを取り巻く年増女将との丁々発止のやりとりの描写は必見。店主のバイブルと同時に、不動の一位たる女流文芸作品。

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書いた記事数:1517 最後に更新した日:2024/03/25

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