ミント栽培記6+七夕準備

 
最近涼しいのでモヒートの出が悪くて、一週間くらい放置気味だったミントさま。
夜中に水やりするもんだから、異変に気付きませんでした。

あんなに元気だったミントが・・・


うどん粉病になってしまいました。原因は乾燥によるハダニらしい。


仲良く、ほぼ全部の大きな葉っぱが斑模様になってしまいました・・・。
葉も白っぽいし、茎も黄ばんでいます。


畜生!


IMG_1311.JPG

おわかりでしょうか、白い点々。葉の表面が乾燥するとハダニというのが飛んできて、葉を食べちゃう。
このハダニという虫は本当に小さいので(黒ゴマよりも芥子粒よりも小さい)水が掛ると窒息して死んでしまうそう。

毎日水をやれば治るそうです。あと、乾燥させないようにとのこと。風邪のようなものですぐ直るらしいです。


なのでお店のミントは改善するまでしばらく買い物のミント、となります。やれやれ。

これを出し続けたら船場吉兆の女将みたいに謝罪しないといけなくなる。



何でもタダというわけにはいきませんでした。

【教訓】世の中思った通りに上手くはいかない。



***


お知らせ


七夕の来週末、天井から笹を活けて、みんなで願い事を書くという古典的な営業をします。
それに合わせて自分用の浴衣を買おうかとも。

ドッシリ重めの藍染の紺無地の生地で、献上柄の海老茶の帯が自分のイメージ。もちろん桐下駄。

〈妄想開始〉

戰前の凛とした、同時にちょっとバンカラな雰囲気なのがいい。

喩へば横須賀の予科練に通う彼。無精髭に日焼けした精悍な横顔、廣い背中。暑さのせいか、浴衣の袷は少しばかり開いてはいるが、凛とした表情と眼の強さが決して彼をだらしなく見せない。

休暇で山陰のとある郷里へと帰省し、梅雨の晴れ間の街を夕涼みがてら散歩していた。仕立てたばかりの糊の効いた濃紺の浴衣の感触が風呂上がりの肌に心地よい。

とそこへ駆け寄る一人の浴衣姿の孃。

「まあゝ、もしや、匡一郎さまではありませんか?淑子です」

「はて、誰であつたか。前に何処かでお會ひしたかな?」

「まあ、ひどい。塩見縄手の淑子でございます。江田島では父がお世話になりました」

「おゝ、君であつたか。何年経つのだらう。變はりすぎて気が附かなたつたよ。惡かつたね。にしてもご婦人の變はりやうはまるで妖怪變化の類だ。あははは」

「嫌な事言ふわね。相變はらず御挨拶ですこと。眦女學挍では北堀町の嘉子さまともクラスメエトでしたのよ。お忘れなきやう」

「いや、ほんたうに綺麗になつて。気付かないのも無理ないぜ」

「また御世辞ばつかり。匡一郎さまつてばもう横須賀の言葉を御遣いになるのね。まるで向かふの人みたいで。なんだか寂しひわ」

「君だつて東京辯ぢやないか。㒒逹まるであべこべだ」

「父が宮城に赴任してから家の中が万事東京風なのよ。きつと凝性なの、あの人」

「いや、父上とて必死の御覚悟なのだ。ここだけの話、今に戰争が始まる」

「え・・・?何とおつしやいました?戰争だなんて・・?噓よ、淑子そんなの嫌」

哭きそうになりながら匡一郎の浴衣の袪を握り締める。


「・・・少し步かうか。かき氷でも奢つてやるよ。御覧、天の川が見えるぜ」



・・・この後、終戦を迎え、紆余曲折を経てヒロポン中毒になった匡一郎を助けるために淑子は手を尽くし、万策尽きて自らの春を売って助けるが、匡一郎が助かったと同時に淑子が記憶喪失になってしまうといういつもの僕の好きな展開。記憶が戻らない淑子が固く握り締めていたのは、出会った七夕の夜に匡一郎が着ていた紺の浴衣の切れ端という設定。


続く(きりがないので)





七夕の夜、よかったらどうぞ。

***


追加情報・・・

埼玉の業者さんからポリエステルの笹を取り寄せました。明日の夕方着です。
明日の夜から、天井からワサッと笹が垂れ下がります(予定)

生が良いに決まってんですけど、上から斜めに活ける場合、日が経つとピンと張らず、垂れ下がるようになります。葉も抜けて飲み物に入ります。なので却下です。

180センチを今回は3本。写真では悪くなさそうだけれど、モノ見てないからどうなんだろうか。
atto-surprise_akindonatu4501.jpg

短冊は明日中に準備出来るかまだわかりませんが、頑張ります。

クリスマスの圧迫感、再びです。どうぞお楽しみに。




ミント栽培記5 

 

さてさて、ミント。

かなりモジャモジャになってきました。

IMG_1001.JPG


既にお店のモヒート用には買い物のものとを交互に使っています。まだ、完全自家栽培とはいかないですね。

もう少し上に伸ばして、脇芽を増やせば収穫量は増えるんですけど、あと二週間くらいでその状態に持っていこうとしています。

手前と右のは新しく増やしたんですけど、もう一息ってところ。

後ろのスダレはツッコミなしでお願いします(笑


やはり、自家栽培の良い所は香りが強い。少しでかなりパンチあります。秋になったらミントティーなんかもやりますね。

***

そういえば、伴侶の妹さんの旦那さんから山菜を沢山頂きました。この三倍くらいあったんだけれど、養殖ではない、本当に山から取って来て下さったもの。

こちらも香りが違う。山を分け行った時の、あの濃厚な匂いがします。

IMG_0953.JPG

シンプルにパスタにしてみました。バジル、松の実、アーモンド、パルミジャーノ、オリーヴオイルでペストを作って、絡めます。オクラとミョウガはトッピング。(ミョウガは要らんかった 汗)


IMG_0954.JPG

タラの芽を食べて思ったんですけど、付け根の肉質の部分がアーティチョークとそっくり。
アーティチョーク大好きなんですけど日本じゃフレッシュはほとんど売っていない。
瓶詰では風味が弱いし・・。

これからはタラの芽で代用しよう!って春しか売ってないですけどね。


春は美味しいもの食べて、梅雨に備えましょう!!


ミント栽培記4

 
親は無くとも子は育つ。

これで株分けから数えてジャスト一か月、もうモシャモシャです。お水は2日か3日に一回しかあげません。


こうなると切っても切っても出てきます。葉が育つと加速度的に生育が早まるようですね。


とはいえ、週末はモヒートが30杯以上出るので自家生産だけだと間に合わない。
この子たちの収穫可能部分を全部刈り取っても、約20杯あるかどうか。

もう2鉢増やしてみようと思いまーす。今育てている差し芽30本弱でちょうどいけるかな。


では、土を買いにさっそく中野の島忠へGO!中野のディズニーリゾートです。

赤玉土3:腐葉土2: バーミキュライト1くらいの感じですね。あんまり水吐けがいいと夏場乾燥するので、あくまでしっとり粘り気多の仕上がりが良いみたい。


IMG_0919.JPG



***

なんとなくツイッターを復活してみました。考えてみたら、ツイッターでしか連絡取れない人が
かなりいらして・・・。一か月遠ざかっていただけで(部分的に)ものすごく不便で、また戻ってしまいました。

ツイッターのリンクからお越しになった方も多いと思いますが、ツイッターは告知とメール使用くらいで、色んな事は引き続きこちらのブログにて撒き散らして参りたいと思います。引き続きお付き合いくださいませ。

(もはやこっちの方が手軽で好き勝手書けるのでラクチンです。あと、あの文字数制限も苦手みたい。笑)






・・・それとですね、ちょっとしたらお休みを頂こうかと思っております。最近全力疾走気味な日々が続いております。暑くなる前に一度小休止を入れて夏本番に備えようという魂胆。


三泊四日くらい、誰もいない安ボロ旅館でも行きたいな、と思ってたらこんなのありました。熱海の連月荘。二食付いて、どの部屋でも年中一万円均一。




昭和のおばあちゃんの家みたいなんだそうで・・。泊まりたい。リアル婆ちゃんが細々切り盛りしてて、なんか松坂慶子の唄みたい・・・。


緑の見える南向きの部屋で飯食って酒飲んで、海辺で本読んで温泉入って映画見まくって・・・。最高・・。

そして近所にこんなフレンチもあり。海を見ながら、いいですね。


あとはwi-fiとPC持って行って、げんなりするような恋愛小説書いたりしたいなぁ。不条理なSF短編小説もいいな。




ああ、行きたい!どうしよう!


もうちょい考えます。


去年はなぜか梅雨時期が爆発的に忙しかったのでその頃までには行くとは思いますが、時期は決まり次第告知しますね。

水曜定休またぎの火曜から木曜にかけて、三日位だと思います。




それではこの辺りで。



ミント栽培記3

 こんにちは。GW初日は絶好のお天気でございます。

僕も自転車で出かけたいけれど、うっかり張り切ると夜眠くなってしまうので敢えてお昼練します。
それで。

その後、うちのミントも元気です。

差し芽→植え付け→先端の芽を欠く(収穫)→差し芽の繰り返し。いわばクローンでどんどん増やしました。あんまり繰り返すと先細りするのでほどほどに。

IMG_0898.JPG

これで、一応安定期に入りました。あとはさらに芽を増やしてひたすら収穫量アップを目指します。
とにかく、脇芽を増やすことがポイントのようです。

一株の先端を欠いていると、だいたい芽が5つ近く出てきます。収穫量は五倍とまでは行かなくとも、株自体も骨太でどっしりと茎も太く、かなり丈夫で枯れにくくなるようです。

手前のヒョロヒョロのは植え付け二日目。根が張った頃合いを見てバッサリ切って横に伸ばします。
それまでの我慢。(早く切りたい)

あと2鉢ほど増やして合計6鉢、差し芽は終わる予定です。

自家製ではないんですけれど、お店でもモヒート始めました。自家製リーフ投入はは5月中ごろから。


***

お店の窓の芽もかなり出そろいました。
しなやかで、色が淡くてほんとうに気持ちいいです。窓を開けているのですが、新芽の香りが店の中まで入ってきます。

IMG_0892.JPG

毎年の事なんですけどね、ビル外壁の看板の照明が樹に当たって、毎年ライトアップ。電気代払ったことないのに有り難いです。

自分で言うのは「手前味噌」なんですけど、窓を全開にしてモヒート飲みながら、居合わせたお客さんにより、なんとなく始まる生演奏。

幸福そのものです(笑)

しかも、GW中は車の往来が少ないので静かで、より一層心地よいです。


***


緑繋がりで、オリジナルの紙ナプキン出来ました!


IMG_0886.JPG

レトロな喫茶店の雰囲気が出ていれば幸いです。ちょっと水に弱いのが難点。10000枚を使い切ったら業者替えよっと。これじゃ涙も拭けんわ。

なんだかんだの連休ですが、お休みの方もそうでない方も、良い一日を!


では、昼僕は寝するとします。


今日はこのあたりで・・・。




ミント栽培記その2

 すっかりブログ更新癖がついております。単純ですので、はい。

単純と言えばミントさん。どんどん増殖しております。単純なんて言ったら怒られますね、素直。

若い芽はいつでも素直です。

切って差し芽して植えて延びたら切って、を延々と繰り返して随分増えました。

IMG_0865.JPG

今の彼らたちは、芽が出たら切り取られ、上にも横にも行けず、暗中模索な事でしょう。

もうちょっと頑張れ!!

俺も昔そうだった。

IMG_0862.JPG

ご覧のように成長点を摘んでしまうと脇芽が出てきます。根っこに二か所と双葉の付け根に二か所の計四か所。

残念ながらこの大きな双葉はいつか枯れ落ちます。でも脇の四本が文字通り四方に伸びて、収穫量が四倍になります。

これを全部の株に要求してます。ほんとうに可哀そうなんだけれど。


あとひと月で2鉢増やして、モジャモジャにして、毎日収穫できるように持っていきます。



続きはまた今度。


ps

記事をカテゴリーで分けてみました。内容に加えてカテゴリー名もくだらないことになっています。


ミント栽培記その1

 ジムに行くのを中止して早速ブログ更新。本日二発目。

初夏からミントを使ったメニュー、モヒートが始まりますが、毎年の仕込みはちょうど桜の終わるころから始まっております。

一杯につき市販のミントを二分の一パック使うのですが、足りないのと、どうしても香りが弱い。水耕栽培なので仕方がないのですが、土と日光を浴びたミントを触ると、手にミントの香りがいつまでも残るものです。

それなら少しでも十分、ミントの香りがしますし、この上ない爽やかさなのです。

毎年最後のを摘み取ると株が小さくなっているので縮小して一鉢か二鉢くらいにまとめておくのですが、春は挿し芽をします。


自己流挿し芽の仕方(長い一本から本数を稼ぐ方式)


伸ばし放題にしておいた茎を図1のようにカットします。

IMG_0778.JPG

それを水につけておきます。水は毎日替えます。漬けておくと、面白いほど白いひげのようなのがモジャモジャ出てきます。

図2のようなのが沢山出来ると、土に挿します。


日当たりのいい窓辺に置いておきます。一週間でモジャモジャになります。

IMG_0776.JPG


これ全部が土に付くとプランター五個くらいがアフロヘアーさながら、凄い状態になります。それでも足りないのでスーパーもと混ぜて使います。


しかも、この方法を繰り返すとどんどん増えます。コツがあって、二股になるように脇目の先をつまんでしまうのです。

要は枝毛の先がアフロヘアーになる感じ。もう、ねずみ講もビックリ!!!

プランターを足しながら今年は10鉢くらいまで増やして、さらなる自家製ミント増量に挑戦してみようと思います。

今は四鉢だけです。




本格的なやり方には目を摘んでいきなり土に挿すようなのもあるのですが、一本から沢山取りたいので、いささか向きません。初期段階の水やり忘れで全滅するのもこの方法です。

僕の方法はズボラで、失敗が少ないので是非お試しください。



この栽培日記は連載致します。因みにモヒートはGW明けからご用意いたします。


お楽しみに!



そうそう、桜が終わるとキヌギヌの窓のケヤキが一斉に芽吹きます。探偵犬「クロ」のお陰で今年も無料ライトアップ。

新緑はまだモヤシみたいなのしか出ていないのですが、4/20ごろには写真の状態までなります。そのはず。




こちらもお楽しみに!


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