ガラスケースを戻す



4月のスケジュールでお伝えしました通り、明日火曜はお休みとさせて頂きます。久しぶりに伴侶のライブに行って参ります。




大昔、2006年頃に数年使っていたガラスケース。香川県のタバコ屋さんが廃業なさって出て来たものだとか。





狭い店のカウンターに置いて、ナッツやら入れて売っていたような気がします。

まあまあ大きいのですぐ飽きて、家に下げてからはCDを置く棚として10年以上使ってました。使うというより、忘れてた感じ。


今回、なんとなく思い出して、復活させることに。


ガラス戸が入っているのですが、何故か片方だけ模様のやつで、、。気に入らないので今回変えちゃおうかと。





ネットで見たサイトに電話して、その場で切り出してやってくれるとの事で、せっかちな僕にぴったり。早速マンションの駐車場でカット&セッティング。





素敵になったのはいいけど、、、、


スゲー高いよ!


奥さん、この手のサイトはよっぽどな場合、例えば冬場に窓ガラス割れたとか、そんなじゃないとオススメしません。


で、店に持って来てみたものの、まあ大きいのです。





つべこべ言わずに置いてみる。昭和レトロのテイストが強めだけど、まあ有りかな。





シャンパングラスやらを入れて、そうすると電気も欲しくなって、配線してみた。





ええやん!(´-`)


そんなことしてると横の壁面の空白が気になる。ショーケースの棚板のガラスが余ってるのでそれで棚を作る。


もー、仕方ないけど工事モード。またお休みが潰れるのか、、、。



出来た!





なんやかんやでバックバー1箇所にグラス類を100個ほど固めて置けるようになりました。前はキッチンに取りに行ってたので、これは助かる。




ゴチャゴチャの中に静寂が見えて参りました。







ついでにレジを底上げして、キャッシュトレー入れを作り、





こっちは写真撮影禁止看板。





ちょっと前に作ったドリンクを冷やす装置と合わせて、内側もほぼ完成です。


協力保冷剤を入れてセットすると、、





恐ろしく省スペース。最新の保冷剤は超強力で、水に漬けると氷が張ります。






基本のジントニックなどカクテルは、必ずキンキンに冷えたトニックウォーターを使わないといけないのです。ぬるいと氷が溶けて、どんどん不味くなりますが、意外と多くの店で冷えてなかったり、最悪は常温のを使ってたりする。飲めたもんじゃありません。




次の手直し。天井にへばりついてた謎の木を1/6くらいに減らして、鳥かごも付け直す。


今までのは全然気に入ってなかった。





枝一本にしてみた。





余ったやつは入り口ドアの上に、、、。





こちらもかなり修正が必要そう。森の小屋の入り口みたいにしたいんだけど、お金使いたくないし、何か吊るして雰囲気出たらいいな。




今回の工事はゼロ円!と言いたい所なんだけど、ガラス戸の交換がありましたので、そちらのみ有償でした。

あー、お金掛けずにワクワクするような造作をしたい。



温室は少し脇に置いておき、、、




後はこちら、天井なんだけど。










穴を開けてナッツの入ったバスケットが降りてくるようにしたいのです。


バスケットには紐と滑車をつけて、開店前にナッツを仕込んで置く。ホコリがかからないように趣味のいいナプキン被せて、効果音と共にスルスルっと降りてくるような。

それを外して客席にて、セルフサービスで取ってもらう。バスケットにはお皿とかレードルとか入ってて、可愛い!みたいな。


実はもうバスケット、用意してあるんです。ナプキンもナッツ入れるのも。(汗)







蓋を取ると





ホラッ!素敵!


と言いたい所なんだけど、メチャクチャ重い。頭の上でひっくり返ったらインスタ映えどころじゃなくなる。

もうちょっと検討しようかなぁ、、。


ナッツのセルフお代わりシステムは早速水曜からやってみます。


平日1人の時にナッツのお代わりをサーヴするまで中々手が回らないのですが、食べたいだけ食べられた方がいいですよね?


(週末は更に回らないので早い時間しか出してません)


胸が切なくなるくらい、使いやすい店を目指して。




アイディアを頂きに舞浜へ




ディズニーリゾート、言わずと知れたエンタメ界の巨人です。割と好きなのですが、ディズニーシーをメインに4回くらいしか行ったことないのです。


今回、伴侶と共に5回目のお邪魔をさせていただく事にしました。ランドは15年ぶりとなります。



初めてお邪魔したのが中学生の頃の修学旅行。まだシーなどある筈もなく、このランドだけでしたが入り口からして圧倒されたのを覚えています。

ガラスのアーケードに可愛らしい建物に、初めてヨーロッパの夢を見ました。






この大先生とキヌギヌとを比較するのは格が違い過ぎて悲しくなりますが、勝手に憧れを抱き、共感などしております。(笑)


*古き良き欧米をベースに

*特定の言語や文化に偏らない

*音や照明を多用したエンタメ

*短期的な流行に左右されない世界観



あー、巨人よ。今日も学ばせて頂きます。しかも生意気にキヌギヌ目線でお届けします。



入ってすぐ、ピアノを乗せた台車を漕いでるオッさん登場。ピアノ弾きながら漕いで移動なんて、、、。誕生日の子供に近寄り、軽くバースデーメドレーなど。ピアノが動いて客に近づくなんて、ズルい。





移動の難しさを1番のウィークポイントに抱えるピアノの欠点を易々と乗り越える、ディズニーリゾートの強大なパワー。





温室ガラス壁のリサーチも兼ねて参りましたが、呆気なく素敵なガラス壁を発見。





そうそう、こーいうヴィクトリアンなさりげないやつ。輸入建材なんだろうな。帰宅後調べたところ、たった一面だけで軽く100万超えます。ああ、恐ろしい。


小さなスナックの店舗一つとっても可愛い。電球に縞のテント、ウッドの支柱。





ショーケースには蒸気機関を模したポップコーン。どんだけお金掛けてるのか。





こちらは移動型店舗。これも可愛いなぁ。





ジャングルクルーズというのを初体験。緑のテントが新緑によく映えておりました。というか、本当に海外に来たみたいな開放感と雄大さに驚く。








鹿もいます。うちのよりかなり大きい。





今度は魅惑のチキルーム。内容は鳥が合唱するという子供向けなものなんだけど、嘴が動いてシンクロしてます。






またサンルーム風なガラス壁を発見。こちらの方が少し優雅な感じ。




お次はスモールワールド。こちらも子供向けのアトラクション。荒唐無稽な平和で包まれた世界を船で進むというものなんだけど、月や星や気球がワイヤーで動いてて、めくるめくワンダーランドが繰り広げられます。








こんな風に書いているとまるで僕がディズニーを参考にお店を作ったみたいになるけど、違うのですよ!!


結局、言語や文化を超えてハッピーなものを、と考えると、鳥とか動物、月や星や気球、ピアノなんかの普遍ネタに辿り着く。


エンタメ界の巨人に向かって失礼だけど、、ほうじ茶でも飲みながら「お互いネタ似るよねぇ」と語り合いたいところ。


アーリーアメリカンのエリアでは、ポップコーンの屋台もそれ風。この緑のペンキの雰囲気、好きだな。それに乾燥トウモロコシをぶら下げるのはパクらせてもらおう。





少しスペーシーなエリアも。床が動いて画面が飛び出すやつ(名前忘れた)にギャーギャー叫ぶ。僕はこの手の怖くて苦手です。というか、ジェットコースター系は10年くらい前から完全にアウト。





こういう、何気ない建物とか堪りません。誰も見てないかも知れないけど、しっかりストーリーを盛り込んで作る。素晴らしいです。








ハウス食品が出してるカレー屋さん。食事をする広場の中に水飲み場風の小屋がありますが、、、





お冷やが樽の蛇口から出ました!うーん、こういう組み合わせも好きです。もはや唸るしかない。そして、いつかこういうの考える仕事したい。





近くにお土産屋さんがあり、その中に今まで思いつかなかった被り物が売っていた。


僕は被り物が好きで、今までも古代ローマの兜とかボルサリーノとかシルクハット、文金高島田とか、変な被り物をちょこちょこ買い集めていたんだけど、これは本当に思いつかなかった。





ヒー!!欲しいっ!!


この人のように勇敢になりたい、、。




ということで試着。まあ、アジア人でも似合う気がする。





まあまあのお値段だけど、今後何かに使えるかも、ということで、店の経費にて計上。




いやいや、それにしてもこの遊園地は大したものです。最初は羞恥心があるんだけど、段々とどーでもよくなってしまう。


僕らのような男二人連れの肩身の狭さですら忘れてしまう。つまりは建物やアトラクションに必死で、みんな自分のことをどう見られてるかの辺りが希薄になるのではないか。

それを証拠に、相当な馬鹿っぽいペアルックの夫婦とか、巨大なハットを被ったオジさまとか、普段なら気になるはずの彼らに、どんどん見慣れてしまう自分がいる。

耳を付けた小娘に至っては、当たり前すぎて無い方が不自然に思えてくる。



というわけで、夢と魔法の王国に飛び込んでみました。





思いの外、平気な自分と、そもそもこの遊園地のハイテンションさに改めて呆れる。こんな羽根が付いてるのに、誰も気にしてないのだ。

会釈や、すれ違い様に「お、スゲー」位は言われたかもだけも、凝視する人など皆無。



これは気持ちいいかも、、、。(汗)






ずっと歩いて腹が減ったので明治乳業がスポンサーのクリスタルパレスと言う名の温室レストランへ。1人3,000円のビュッフェレストランです。





40分位は並んだかな。今回1番の混雑だったかもです。


中を覗くネイティヴアメリカン。





この羽根のキャスケットは、後ろがかなり間抜けな事になっています。

夢と魔法のお陰で気にならないけど、冷めてから写真で見るとかなり恥ずかしい。


中は素晴らしい英国風温室になっていまして、柱と鉄骨、ガラスで組み上げられています。








ああ、やはり温室って素敵だなぁ。この遊園地には素敵なものが山のようにあります。


僕の店でも、この数万分の一でも夢を見てもらえると嬉しいんだけどな、、。


飯を食っているとエレクトリカルパレードが始まった。





初めて見たけど、こちらは映像なんかで見た昔の方が好きかも。LEDは色がキツくて好きじゃないです。


電球だけの、大昔のラスベガスみたいな情緒がある方が良いと思うんだけどなぁ、、。ここは好みかな。







35周年の直後だったので混んでるかと思いきや、行列は長くて20分とか。スペース何とかは5分待ち、ホーンテッドマンションも10分以内でした。ニュースを見て敬遠した人もいるのか、割と狙い目かもです。



ともあれ、色々勉強させて頂きました!新宿ディズニーランドに戻ったらまた色々ネタを仕込もうと思います。


薄汚いネズミがご来店をお待ちしております。



芳しき薫りに酔いし春の宵




三度の飯よりレトロな建物。


レトロな建物に共通する、床の油の匂いは特に僕の五感を擽ります。


古くなった油とホコリと、木の匂いに少しのカビ、それらがねっとりと飴色に変色して芳香を放ちます。





古い建物特有のあの匂い。あれは何なんだろう。


ベニスで泊まったホテルの廊下も渋谷の名曲喫茶ライオンも、箱根の富士屋ホテルも、倉敷のカフェエルグレコも明治村にある建物も、ほとんどの洋館建築にこの匂いがあります。


逆に、社寺仏閣では匂った事がないです。あくまで西洋風、土足用の床の保護剤なんでしょうか。


このオイルの匂いに出逢うと、必ずお店の方に質問させてもらっていました。どんなメーカーのなのか、どこで買えるのか。

しかし、たいていがアルバイトの方だったり、大きな建物だと業者さんが入ってたりしてで「さあ、、ちょっと分かりません、、」という回答がほとんどでした。まあ、そりゃそうだわな。


そんな訳でもう10年以上、探していたのですが。







東中野の少し外れにある、年季の入った金物屋さん。ちょくちょくお邪魔しては色々買わせて貰っています。





昨日もまた、分厚いガラスの醤油差しとか、仕入れて30年は経ってそうなガラスケースの奥の重箱など眺めては悦に入っておりました。ここは時間が止まっているのです。





ふと、床から立ち込める油の匂いに気づきました。


これ、探してたヤツやんけ!!


最近引いたっぽい油。まだ乾ききっていない。

割とクールなオバさまにすかさず聞く。ここはバイトさんでもパートさんでもなく、個人経営丸出しの店舗なのできっとご存知の筈!


オバさま、「ああ、床の油ね、これよ」と奥から出して来て下さったのが、18リットル入りの巨大な油の缶。





へぇー、こんなのあるの知らなかった。リンレイは床のオイル界のトップブランドだけど、また何ともシンプルな、、しかも大きな缶だこと。


僕としては、お店の床面積が広くないのでこんなに要らない。昔勤めていた店舗でも油をひいていたけど(そこのは現代的な乳化したワックスだった)今の僕の店ならコップ半分もあれば充分足りる。

その後の重ね塗りになるとほんの少しで足りちゃう。ケアも一年おきくらいなのだ。


一回で90mlとして、それが一年毎だと、18リットル缶なら200年分もある(笑)



うーん、ここはモジモジ作戦でいこう、、。


とりあえず、欲しかったレトロな茶托をまとめ買いし(今度昼間営業のカフェで使います)それとなく聞き出す。


こんなに大きいの、随分持つでしょう、、こんなに要らないしなぁ、、いい匂いだなぁ、、。


オバさま、ついに痺れを切らしたのか「少し分けてあげるわよ」と。


「えー、でも悪いですよ!そんなの!!」(笑顔が止まらない)



慌てて向かいのコンビニに行き、ペットボトルのお水を買い、中身を植木にあげて差し出す。2リットルのボトルって所が我ながら図々しい。


いやー、助かりました。デカい缶を200年も置く場所ないし、小分けしてくれるところなんて皆無です。少し多めにお金を置いて、一目散に家に帰って匂いを嗅ぐ。

うん、石油系の溶剤の奥に、かすかにあの好きな匂いがする。










日曜日らしい、温かで密な営業で少し酔ってしまったのですが閉店後、憧れの作業に取り掛かる。





引っ越しの前に蜜蝋を塗り込んだのがもう三年近く前の9月。流石にほとんど擦れて木の表面がむき出しになっていたので、よく吸うこと。


残念ながらまだまだコクのない爽やかな香り。あの芳香には程遠い。



あくまで予想ですけど、このオイルが少しずつ酸化して、重なり、ホコリやらと混ぜ合わされてやっと例の匂いになるのではないかな。

ミシンとか工作機械、例えば旋盤なんかの機械油の匂いも、似た系統の好きな匂いがしますが、あれも最初はサラサラで無臭に近いのがだんだん酸化したのではないか。

レトロ臭は1日にしてる成らず、か。


三回重ね塗りをして、定休日を利用した乾燥タイム。しっかり揮発させないと喉が痛くなります。僕も少し喉やられています。


いつかの大宮の鉄道博物館の古い車両もこの匂いだった。

要するに、高度成長期まで位はフローリングワックスって、ほとんどこの石油系のだったんですよね。








こうやって細かくお店に手を入れて、自分の納得のいく空間を作る。前の店も5年目くらいからやっと手に馴染んできたし、そのくらい経るとまたやり易く感じるのかもしれない。


時間をかけて成熟させる。馴染むよう細かく手を掛ける。楽しみが増えました。


あー、早く熟成していい香りになって、誰かお客さんに「あれ、何だか懐かしい匂いがする」なんて言われたら嬉しいなぁ。






歳を重ねるということ



曇りの日曜日。昼前に起きて片付けなどしながら、再放送のドラマを見てました。

玉木宏と中谷美紀が夫婦役で、かなり冷めた関係という、あまりハッピーではない展開のドラマで。






ドラマの中で、中谷美紀は偶然再会した昔の職場の仲間から復職の誘いを受ける。中谷美紀は輝かしい10年前の若い日々、その職場でバリバリやっていたのだ。


働けばきっと昔の自分を取り戻せる、そう確信した彼女は職場復帰をする。

けれど、何故か昔のようにはいかず、調子が出ない。仕事のシステムも違えばスタッフも若い人だらけ。質問ばかりする中谷美紀を、若い社員は疎ましく思う。

そんな中、彼女はさらに致命的なミスを犯してしまう、、、、




落ち込む中谷美紀に、復職を誘った元同僚が告げる。


「あなた、復帰したらすぐにバリバリやれるとでも思った?あれから10年も経ってるし、もう若くもないのよ。あの頃は可愛がられて、ただ許されてただけ。」


(確かこんな内容だったと思う)




観ていて、全身の鳥肌が立った。ガーンという感じ(笑)


なんとなく避けていた一つの思いが、ドラマの中で(しかも脇役に)さらっと言ってのけられたのです。


キヌギヌちゃん、ガラスで温室を作るとか、狭くするとか、多少の効果はあるかもしれないけど、そんな事じゃない気がした。

僕が取り組まなきゃいけないのはもっと本質的な事なのだ。そもそもの自分のスタンスについて。





お店を始めた13年前、僕は29歳で、若くて興味に溢れて活発で(独立する誰もがそうであるように)きっと、毎晩許されて相当甘やかされてた。お店のスタイルも新しかったと思う。

たっぷり歳を重ねた今、まだその気分が抜けないのです。そりゃ居心地のいい甘い思い出だから当たり前か。



店を狭くして若き日の環境に近づけることは、若い頃の洋服を引っ張り出して街を歩く事と似ている気がする。


たまに、バブル期のスタイルのままのオバさんが街を歩いてたりするけど、きっと自分の一番輝いていた時代に自分を留めたいんだと思う。


そんな事をしてもみっともないと思う人の方が多いし、個性と年齢に合ったファッションこそが、洒落者でありセルフプロデュースだと思う。


昔は僕も酔っ払って服脱いだり、怒鳴り散らしたりしても、みんな笑って楽しんでくれていた(はず)。もし今やったらかなり痛いだろうな。


気づかない間に、僕はしっかりオヤジなのですから。

僕はずっと変わらないと思い込んでるのをよそに、皆さんから求められるものが変化した、きっとそういう事なんだろうと思うのです。

昔に縋るより、今ある知恵や経験を使って、今の自分にしか出来ない事を考える方が有効なんだろうな、、と。




まあ、それが一番難しいんだけど。


大昔の第二次成長の頃、周りより先にヒゲが生えてきて、周りの子とのギャップに苦しんだ思い出が蘇ってきた。

僕の周りには比較的若く見える人が多いので、オヤジになる準備を始めるのは割と早いほうかもしれない。





自分らしく、ってどんなだろうか。



皆さんお店で僕に「好きなように」「自然体で」とアドバイスくださる。うんうん。

でも、最近の僕の中での好きなように、は「若い頃ウケた感じ」というバイアスが強めにかかるので、そろそろスタイルを変えないといけないのかもです。


つまりは、昔みたいに思い付きでアホな事を言っても、今では全然ウケなくなってるのです(笑)


考えすぎかもと言われればそれまでだけれど、根本的な悩みはその一つで、「昔のようにやっても前ほどウケない」事に尽きます。

長年立っている僕よりも真新しいスタッフに目がいくお客さん。それも同じことで、僕がそういう時期に来ているのだと。原因は店の内装でも距離感でもない気がするのです。


とはいえ、それを解ってなお温室作りたいなら、それはいいと思うんだけど。


売り上げは若い頃の当時より上がっているのに、内容的にイマイチ乗れない自分がいます。



まあ、贅沢な悩みなんですけど、、。これがまあまあデカかったりする。


ここを越えれば、しばらく安定期が続くと思うのだけれど、、中々しんどい。

こういうのって、皆さんもプライベートやお仕事上でたーくさんある話なんだと思いますけど、みんなどうしてるんだろう。年数が解決してくれる問題なのかしら。


僕は過去こうしたよ、なんてお話があればまた聞かせて下さい。







すっかり葉桜になりましたね。自分はさておき、儚い桜より落ち着いた葉桜の方が好きです。って、僕は葉桜でも後半の方かな。紅葉にゃまだ早いけど(笑)






長ったらしい文章、失礼しました。






温室BARという最終形



2日もお休み頂いたので頭も体もスッキリ!昨日は焼肉と、家で甘いものをだらだらと頂きました。



休まるとつい、妄想が膨らみます。元気になった証拠です。


室内にいて温室みたいなガラス窓越しに植物が見えるBAR、僕の最終理想です。

ベランダのグリーンも良いのだけれど、元々ガラスのショーケースに異常に執着がある僕にとって、温室は最高、最大のガラスケースであります。






いつかこんな家に住みたい。


あと、しつこいんですけど、、。まだお店が広く感じます。濃密な、ギュッと狭い店で働きたい。しかも収容人数はそのままで。






今回のは床面積、座席数、作って頂いたソファ収納をそのままで、店内の密度を上げる作戦です!



今のお店、距離感はとても良いです。



この背もたれ後ろのスペース。お客さんが入る訳でもなし、さっさと塞いでしまいたい。密着感は空気の容積量、会話の反響などで決まると読んだ。


そこで。






ドリンクホルダー付きの衝立を同じ形で二枚、作ります。下はくり抜かれたような形になっています。天井からと壁面、床から三点で固定。





上にはガラスがはまります。大きい一枚ガラスとかだと重そうなので格子のがベターですかね。アンティークのをそのままはめ込む。

フランスのアンティークの建材がそのままネットで売ってます。これ良いな。





今後、ゴールドのシールや落書き風のメニューを書き込んで、汚したりして、このくらい男らしい雰囲気もアリかと。






ガラス部分の下にはドリンクの置けるポケット、というか浅い箱型のスペースが来ます。手前面に充電のコンセント付けたり。


思い切ってソファの背もたれをカットしまして、衝立の真ん中にくっつけます。背もたれが曲線なので、パーテーションも曲線になるのか、、。大変だなこりゃ。




背もたれクッションはなくてもいいかも。ウッド仕上げならこちら。





衝立の下にて、自由にソファが前後移動出来るようにします。床に鬼目ナットかな。営業中にズレない強度で。



欲を言うと三段階に動かせると嬉しい。




左の通常モード(リラックスモード)では、ソファは現状の位置に来ます。


週末、比較的混み合った時のみ、半立ちモード。お尻を引っ掛ける程度の幅となります。

深く座る時よりもラフな雰囲気が作れそうです。


激混み週末やパーティーの時には立ち飲みモード。こちらは年に数回程度。


カウンターから見たガラス面のイメージです。中には観葉植物を入れて、既存のソケットにてダウンライトで照らします。シャンデリアもチェンバロもこの中。






周年パーティー、ここの窓を開けてパンとかスープ売れたら最高なんだけど。



上手くいけば、こんな感じになるかと、、、、。








(旧出雲大社前駅の切符売り場です)




衝立のメリットですが、いくつかあります。


*もちろん見た目

*ソファのお客さんがドリンクを置けるテーブルが出来る

*店の容積を減らして、密度の高い空間にする(前回の工事で位置はとても納得いってますが、まだ容積が多いです)

*僕の声が通るための反響版的な効果を狙ってます。今は混むと後ろに吸われて声が通りません。



イケメン大工さんにプランを送ってしまいました。こんなんじゃいつまでたってもお金が貯まらないけど、それでも幸せな気分(笑)




今夜で14年目!





キヌギヌは丸13年、今夜から14年目に入ります。

こんなに長くお店をさせて頂き、ありがとうございます。こういう時って月並みな言葉しか思い浮かびません。本当に感謝してます(笑)


14歳って人間で例えたら中学三年生。スゲーな。


僕か14歳の頃。ピアノと吹奏楽のクラリネットに夢中で、真っ黒に日焼けして一日中楽器を吹き続け、図書館に通っては楽器に関連する情報を片っ端から調べ上げる、薄気味悪い少年でした。


奇しくも僕がお店をオープンしたのが29歳、母が僕を産んだのも29歳。

つまり、母と息子の年齢と、僕にとってのお店の年齢は同じという事になる。


人間とお店とを簡単には例えられないけど、なるほど少し感慨深いものがあります。母はどんな気持ちで爆音で楽器を吹きまくる少年を見守っていたんだろうか。


とはいえ、自分の生み出した子供(店)は可愛いもの。すくすくと育ってくれて、少しでも人を楽しませる機構として役に立てているのならば、父はとても嬉しいぞ。

(長ったらしいので後日カット 笑)


またさらに楽しい時間を紡ぎ出せるように考えてますので、どうぞいらして下さいませ。







4月のシフト




早いもので、4月のシフトでございます。




4月は定休日の月曜以外に6日(金曜 イベント出演のため)、24日(火曜)がお休みとなります。どうぞよろしくお願いします。

7 土 ケンジ
13 金 あも
14 土 タケ
20 金 いの
21 土 ケンイチ(新人)
23 月 お休み
24 火 お休み
27 金 あも
28 土 あも
29 日 あも
30 月 タケ (24時までとなります)


5月

1 火 振替休日
2 水 ケンジ
3 木 タケ
4 金 ケンジ
5 土 タケ
6 日 シンスケ1人、24時までとなります
7 月 お休み
8 火 お休み
9 水 これより通常営業



ゴールデンウィークまで掲載しておきます。どうぞよろしくお願いします。




4/6(金曜)は東京春音楽祭、鶯谷のキネマ倶楽部にて出張バー。


キヌギヌにも若干チケットがございますので、遊びに来たい方がいらしたら大歓迎です。第1部は完売となりましたが第2部は24:00スタートの朝まで、4,500円となります。
お問い合わせは直接僕まで。












そして、少し先ではありますが、6月には1週間、四年越しのベトナム旅行に行こうと思います。


2年ぶりの海外。飛行機乗りたい。機内食食べたい。知らない街に行きたい。怪しいもの食いたい。のんびりしたい。


勉強のつもりで、たまには出かけないとですね!



今回はランタン祭りで有名なベトナムの古都ホイアンと、リゾート地であるダナンの二都市に行ってきます。










パスポートもないのに、先に宿だけ取ってしまいました、、。


世界遺産の古都ホイアンでは築200年のスイート6部屋のみのオールドホテルに(スイートなのに一泊9000円w)










ダナンではアホ丸出しの五つ星リゾートホテルに(こっちは高め)









それぞれ三泊づつして来ます。




フランス、中国の文化が混ざったベトナム文化。昔から大好物だったので、色んなことを吸収して、ガラクタも沢山買って来たいと思います。






ドッペルゲンガー?!




お友達のM氏からメッセージ。これは晋輔さんですか?とのご質問でした。






わー、似てる!!まだ僕ギンザシックス行った事ないのに(笑)




太って首の後ろの肉が割れてるのとか、そっくりです!!




少し調べたらこのそっくりさんのお名前と経歴が分かりました。検索が怖いのでお名前は控えますが、東京カレンダーの編集長さんらしいです。趣味はゴルフだそうで。


この写真とか、さらに似ています。






これは自分のインスタにアップしてもバレないレベル。ピンクのニットのむっちり感が全く同じです(笑)








とはいえ編集長さま、正面からだとそんなに似ていません。横顔だけ似ている方なのかな。





編集長さまにはすごく失礼なんだけど、これだと本当に蘇民祭じゃん。(´・_・`)




自分のイメージは常にキリッと、より細く補正されているので(笑)たまに気を抜いた状態で鏡を見ると驚いたりします。バカですけど仕方ない。やー、困ったものです。

せめて去年の今頃のマイナス4キロか、、





一昨年のマイナス12キロくらいまで絞りたいのです。








30歳まで、何をどんなに食べても太らなかったのに、、、。3日くらい、毎日ケーキを10個とか食べても体重減ってたりもした。

年取るのは構わないんだけど、この点だけは昔に戻りたい。


ちょっとお散歩して来ますー。





8年越しのイボ治療





汚いネタですみません。


今日のブログには人によって不快な(おおよそ飲食店のブログとは思えない)写真が出て来ます。この後は自己責任でご覧ください。


僕の首にはおよそ8年くらい前からイボがあります。その名も老人性イボ。


数と位置は、ちょうど牡牛座位になります。首の上の方から鎖骨にかけて。




治療法は知っていたものの、いまいち気が乗らなかったのです。とはいえ、ネックレスが引っかかったりもするし、たまにお話ししていて視線がイボに合ってる人がいらっしゃると、「ああ、イボねぇ、、」と少し落ち込む。


重い腰をやっと上げて、新宿の某クリニックへ。


ここは主に花粉症とか性病とか、命に関わらない類の病気を扱うクリニックで、とにかく処理が早い。60人くらい並んで、ゲートが開くと一気に受付開始、「1番の方、3号室にお入りください」的なアナウンスにて、どんどん捌かれる。

まるで養鶏場に来たような気分になるクリニック。


僕は並んだ甲斐あっての2番目だったんだけど、とにかくスピード感が凄い。

「イボねー、ハイ見せてー、液体窒素でやりますー、はい出して、少しチクっとす」と言うより早く、僕のイボに液体窒素が塗られていた。


なんて早いんだ!!


胃がおかしくて大学病院に5時間並んだ時と、全く違う。並んでいる間に余計に胃が痛くなったアレは、果たして治療なんだろうか。


僕的にはこっちの方が好みかも(笑)


OLがお茶を飲む時のようなスリムな水筒に入った液体窒素、これを綿棒に付けてイボに塗り、組織を殺す。中から新しい皮膚が出来て、古い組織が押し出されるそうです。


まだ2日目だけど、見た感じ黒くはなったものの、まだ死んでないよ。組織が死ぬまで週一回毎に来てくださいとの事。


閲覧注意!!
























汚い画像失礼しました。いつかのクレームで話題になった蘇民祭のポスターみたいですよね、しかもイボって。









ネットで調べた限りでは、ドライアイスを買って自分でやる方法があるんだそうな。マイナス64度とかなので、確かに出来そうだけど。

首だしあんまりねぇ。(´・_・`)


お口直しに綺麗な写真を。家の横の道から撮りました。





フジの番組「トリビアの泉」で昔やってたんですけど、桜の木一本に花びらが何枚あるかという質問。

網に落ちたやつを拾い上げて乾燥させ、台紙にセロハンテープでくっ付けるというもの。


59万枚くらいあるらしいです。(汗)いつも思うんだけどこの花びら、一体どこに消えるんだろう。









花が散る頃には僕のイボも美しく散ってほしい。お願いします。








知らない間に大物に、、、




僕のiPadには、誠に失礼なフォルダがあります。名付けて「お客さんから貰った自作CD集」。


要するに、お客さんに「僕が歌ってるCD、聴いてね!」とご自分の演奏のCDを頂くことが多いのですが、不精な僕の事なので中々ゆっくり聴けない。なのでとりあえずパソコンに入れて、それをiPadにブチ込んで、たまーに聴いたり、聴かなかったりも(汗)


だってね、かなりの方が普段から持ち歩いてたりするんですよ。それを名刺がわりにどーぞとやる。そうなるとこちらとしてもかなりの枚数になります。今まで貰ったの、200枚は超えるんじゃないかな。







JAZZのスタンダードで「Someone to watch over me」という曲があります。ふと練習したくなって、iPadで曲の検索をかけたら、件の貰った曲がヒットした。



聴いたかどうかの記憶もないトラックで、何だこれ?と詳しく見てみると、10年以上前によく来ていた白人の青年がくれたアルバムだった。

彼は浦安のネズミの国の出稼ぎシンガーで、よく仕事が終わってから歌いに来ていた。仕事では朝から晩までドブネズミさながら同じ曲を繰り返し歌わされ、こき使われ、辛いとよく話していた。



そしてよくお酒を飲んで、店が看板になっても粘って中々帰ろうとしなかった。(笑)

お金を貯めてワシントンだかの故郷に家を建てるなんて話もしてくれた。

ネズミの国の劇場にも見に行った記憶があります。タキシード来てビッグバンドで歌ってる彼は、格好良いんだけど、ちょっと疲労が溜まっている感じに見えた。



彼はどちらかと言うと少し垢抜けないタイプの米国人で、背は高くて顔立ちも良いんだけれど、アメリカの学園ドラマに出て来そうな不器用な2.5枚目、という感じで、僕の記憶からいうとそこまでモテる感じでも無かったような(ごめんね)


でも、本当に歌うのが好きで、夜中に2人になるとそこからまた練習し始めて朝までとか、それはそれは音楽の好きな素朴な男だった。



ふと思って名前を検索してみた。もしかしてFacebookにいるかな。故郷に家は建ったかな。まだ歌ってるのかな、、。なんて考えながら。







ギャッ!!!






めちゃくちゃ垢抜けとるやんけ!!絶対にこんなイケメンじゃなかったと自信を持って断言できる。





カミングアウトして子供まで。





そして、写真の感じから、すっかり有名人になっている様子。


シャイアンジャクソンというのが本名なのか。

盛大にカムアウトしてる様子なので、貼ってもいいよね。

彼は初対面の自己紹介の時に、「動物のサイです。サイくんと呼んでね」と職場の先輩に仕込まれたような自己紹介をしていた。いろいろ思い出してきた。


ネット上には、今後映画に専念するためハリウッドに移住とか、アワードがどうしたとか派手な記事ばかり。あの垢抜けない歌好きの、疲れたイモ兄ちゃんの姿は、もはやどこにもない。


毎日変な人ばっかり来ているウチの店、こういう事はあるかもしれないとは思っていたけれど、、。

少し自慢になってしまうけど、混んでて断った婆さんがアニエス・ベーのアニエスさんだったり、太ったお客さんでドアが開かないから誰も出られないよね、なんてイジってたらスッピンのマツコさんだったり、芸能人系の話はどちら様にもよくあるメガシティー東京だからそんなに驚かない。


でも、歌を練習したサイくんは本当に良く覚えていて、僕としては心から嬉しいのです。



本当に良かったね!すっかり垢抜けて立派になって。別人かと思いました。

携帯の連絡先を見たら彼のがあった。080って、、、まさか繋がったらウケるな。(笑)

ま、今となっては別の世界の住人だろうし、電話する事もないだろうけど、、。




サイくん、さらに空高く高く羽ばたけ。僕は東京から応援してますよ!!




彼の歌声を貼っておきます。 日曜の昼下がりにぴったりな曲ですよん。



Someone to watch over me










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