フラッシュにはフラッシュを(ハンムラビ法典より)



稀に、、お客様の、、特に外国からの観光のお客様にとって、狭いバーで楽器を弾くなんてのはシャッターチャンスなんでしょうか。

とにかく、バシバシ撮影なさる。元々、写真を撮られるのは得意でない上に、フラッシュを焚かれるとかなり萎えます。
僕らも不愉快なのは勿論、他のお客さんに迷惑この上ない。

「No Flash!please!」なんて叫んだりするんだけど、クラリネット吹いてたらそれも出来ないし、スマートじゃない。

ボードを掲げるような作戦も考えたんだけど、いまいちダサい気がする。

これは僕にとって長年の課題でありました。



***



先週、「ハンニバル ライジング」という映画を観ておりました。貴族出身の若き天才博士が人間を料理して喰うという、薄気味悪く、とても恐ろしい映画です。

あ、別にお客さんを取って喰おうってんじゃないんですよ(笑)

彼が解剖学を専攻している病院のシーンの、ホルマリンプールにある照明のサインがとても気になりました。




SORTIE、即ち仏語で出口の意味なのですが、メッチャ可愛いやんけ!!



この後、ハンニバル博士は追っ手をホルマリンプールに突き落とし、懲らしめます。オエ。





、、そういやウチにも同じ照明あったぞ。去年の移転ブームの時に買いまくった中に、トイレ用にと買ったやつ。




さっそく取り付けようと思案する。ドアの上に出口、と書いて付けようと思ったけど、そんなの面白くないし、何かもっと別のメッセージは、、。と、また別のイメージが浮かぶ。





アメリカ辺りのTV局の観覧席にある、お客に拍手を促すサイン。

僕達の演奏に拍手はもったいないけど、お客さんが歌ったりした後には、そりゃ多少の拍手は促したい所。

これ、いいじゃん!と英語の先生に確認して書き込む文句を決める。

APPLAUSE、アプローズ。喝采とか賞賛、声援の意味なんですと。CLAPになると手拍子の意味が強いそう。

すかさずグラフィックのタケちんにロゴを作ってもらう。



、、、この筒は丸いのでクルッと回転させれば、裏側にもう一つメッセージが入るので、何がいいかね?と頭をひねった所、冒頭の悩みを思い出す。


もう、これしかない!





うふふ、完璧。Flash焚かれたらカウンターのボタンを連打してフラッシュ返し。目には目を。(笑)



ボタンはこれ。Panasonicの丸型プッシュスイッチ。これが今まで押した中で一番軽く、連打向き。



木曜に10メートルのコードで配線工事して、週末にはカットシールが届くので貼り付けたら完成です。場所はトランペットの右側あたり。




また飽きたら文字を変えればいい。

電球は照度の高いものを選びたい。ピカピカっと明るくフラッシュして貰わないとね。

そして、何事も笑ってスマートに切り替えしたい。



あー、早く押したい。押しまくりたい。



つづく。

湯沸かし器、壊れる。



店の湯沸かし器。買って5年弱。





火は点くんだけれど、お湯になる前に消えてしまう。

ガスは怖い。本当に怖い。爆発でもしたら一大事だ。お客さまの丸焼けなんてシャレにもならない。そこでパロマに修理依頼。



修理だと2万、その代わり耐用年数が5年なので、そろそろ他が壊れるかも知れないとのこと。新品購入で4〜5万。


んー、時限装置でも付いてるのかね。ピッタリ5年とは恐れ入ります。

買い換える事にしました。


ダッサい。こんなの嫌だ。漏れなくシール貼ってやるけど。



昔は良かったなー。こんなのとか、




いっそ、この位の渋いの欲しい。(ビルごと吹っ飛びそうw)




自分でシール貼ったの、かなり小汚いけとなぜか愛着あるんですよね。悲しいね。






夏支度その1



屋形船、沢山のお問い合わせを頂戴いたしております。参加希望が既に30名を超えて参りました。船は最大80名程乗れるそうなので、当初50名の所を今回60名さま程度に枠を広げて募集する事にしました。

そして、屋形船という性質上、乗船前にお代金を頂戴する形を取らせて頂いております。出来ましたら7/10辺りまでに現金でお支払いを頂けると助かります。

来られそうにない方には振り込み先をメールさせて頂きます。

尚、お料理の発注など有るため、キャンセルが出来ませんので、そちらも合わせてお願い申し上げます。

面倒ですがご協力の程、宜しくお願いします。



さてさて。



キヌギヌの夏は暑い。本当に暑いのです。

9畳ほどの所に我々を含めて18名程が詰め込まれるのです。そこへ冷蔵庫など、熱を発するモノが4台もあります。

そりゃどんなにエアコンつけても涼しくなる筈もないわけで。

その中で、エアコンを中心に何とか風を回そうと毎年工夫しております。


エアコン前に扇風機を一台、これで客席に向かって風をおくり、その後一番奥の扇風機で僕たち側に風を送る。

その奥の扇風機のパワーがここ数年弱いので、大きいものに替えてみました。





んー、メチャクチャ涼しいんだけど、、、、。にしても勢いで買った白。思い切り周りと合わない。二日過ぎても気持ち悪いので、思い立って買い直し。

白は自宅に下げます。


えっと、何色がいいか。ブラウンか黒あたりか。





かなりイマイチ。アンティークのカッコイイのが良かったんだけど、バカ高い癖に昔使ってて火を吹いたのでこれは却下。





しかも、こーいうのって最低六万くらいするの。もっと現行でいいデザインの、無いかね。


無い物は作る主義。というわけで自分で塗装してみよう!!


世界堂に「メッキ調スプレー 真鍮カラー」というのが売っておりました。




台所でスプレーしてみました。ガス凄いんだけど。オエ。




おお、良いじゃん?


店とも調和します。



去年よりは少し涼しくなると思われます。どうぞご贔屓に!


7/14は店内メンテナンスの為、お休みとさせて頂きます。どうぞよろしくお願い申し上げます。


鏡よカガミよ、、、



鏡が今朝、愛知県から到着しました。メールを見ると請求額がネットで見た時より一万円以上安くなってるけど、どういうことだろうか。ラッキーだけど何だか悪いなぁ。


で、取り付け。落ちると怖いので2点止めにしました。




うーん、良いなぁ!焦げ茶関係でまとまっています。こっちのほうが広く見えるよ。

明治の洋館のようにも、下町の古い銭湯の脱衣場のようにも見えます。

幅もピッタリ。通販の神様、ありがと。



金子先生の絵が少し隠れるけど、許して貰おう。


元の鏡は持ってきたダンボールへ。





こうして、また自宅にモノが増えて息苦しくなるのでした、、、。


真剣にフリーマーケット出ようかな。僕の所だけハリーポッターみたいになるんだろうか。

いや、やっぱり売りたくない、、。いつか役に立つ日が、、。



そういや、移転計画で前に書いた広い物件あったじゃないですか。希望者が居ると断られたにもかかわらず、また連絡があり、更に安い賃料でどうですか?との事、、。(汗)

別れた恋人に振り回される気分。やっと忘れたのに、、、。


でも、当初の金額よりかなり安くなってる。んー、もう一声って所か。


グランドピアノも置きたいけど、なんか今のままでいいんだけとなー。狭い所でコソコソやるほうが性に合ってる気がする今日この頃。






広く、1センチでも広く!



第二希望の物件ですが、調整がうまく行かず、話は無くなりました!

他の候補がいらしたとか、、。ホンマかいな。

でも、一連の話を終えて何だかスッキリしました。やはり万全の気持ちを持って移転しないと後々公開する。しかも家賃が関わってくるからノリで決められない話であって。


そうなりゃ今のお店を更に、少しでも居心地のいいものにしたい。

ふと、紅茶の棚に目が止まりました。これ、邪魔かも。通るときに肩が当たるのです。





そうなると移転先を探さないといけません。

おっ、とハープの奥。僕の距離センサーが作動します。この奥に棚を動かしてもヴァイオリンとハープを上手く除けて収まるに違いない。

取り敢えずハープをどけます。(今日は主にしょうじくんの出演です)





ヴァイオリン外します。こんなにあったっけ。






鏡を取り外して棚を外します。中身も出してね。
インパクトドリルで穴を開けて、アンカーを打ってネジで締める。いつもの手順です。




棚を慎重に外します。ゴリラです。よいしょっ!





空いた壁に鏡を取り付け。





こうなりました。棚の底板を絶妙な距離でハープのカーブがすり抜けます。これぞ狭小BARの醍醐味。その差2センチ!


ヴァイオリンちゃんもギリギリ元の位置へ。うーん、逃げ切った感じというか。




鏡はトイレのと入れ替えました。(ちゃんと綺麗に拭きましたよ)

少し店内も広く見えます。





んー、しかし、鏡が気に入らない。

金銀キラキラのは既に僕のマイブームではないのだ。第一、ここには直線のモノが入るべきだと思う。華奢な鏡の意匠がこの壁の近所を不安定に見せているではないか。

理想は、ガッシリしたオークかマホガニーで、さりげなく飾り彫りが入ってて枯れた感じの、フォルムは長四角なんだけど角は緩やかに丸くなってて、何と言っても重厚なの。色は焦げ茶以上の焦げ茶以下。

戦前の男所帯の汚い探偵事務所なんかにありそうな、、、、

まあ、ねーだろーな。






と、二時間検索かけて、何と楽天でイメージ通りのがあった!即買い!!




高いけど、1920年代英国製なのでまあ許す。



幅は60くらいなら測ってないけどギリギリ入るかな。まあ、こういうのは勢いが肝心。(笑)来週頭には届きます!



てなわけで今日の作業は一時間半。開店に間に合いました。二人で棚を見ながら吉野家の頭の大盛りを喰らう。

少しだけ店が新しくなって、何故か新鮮な気分になります。

今日も頑張るぞ!


まあ、そんなこんなで今のお店で腰を据えてやって行くことになりました。狭い、窮屈、モノが置けないのは当たり前ですけれど、今まで以上に上手く居心地のいい空間を作れればと思います。


とはいえ物件は探し中です。欲を張らずに気長に探すとします!



おしまい!

このクソ寒い中、スムージーマシンが届いたよ



みぞれの降るこの寒い中、スムージーブレンダーが届きました。

店までタクシーで運んで開封。デカイ、ブス!

グラスの入った扉が開かないじゃないか!




寒い中、氷を入れてブンブンやる。ひたすら何度もやる。マシンの癖を知るための二人きりの対話。「初めまして、宜しくです。体力に自信はありますか?趣味は何ですか?」


想像よりはパワフルで、連続オーダーにも耐えられそうな気配。そして思ったほどではないにしろ、音がうるさい。やっぱ仕方ないのかな?と観察しているうちに理由がわかった。

防音カバーを下ろした時確実に閉まっていない。本体とカバーの間に2ミリ程の隙間があるのだ。



んー、何かない何かない、お母さん!

二分後に工具箱から金魚鉢のエアポンプのホースを発見!これで行こう。




鰻をおろす要領で縦に割いて、問題の箇所にくっつける。




なんと!ノイズが半減したではないか。早速ボンドで貼り付ける。凄まじい密閉感。天才やな、ワシ。



しかし、そうは上手くは行かなかった。ボンドとホースの相性が悪いらしく、溶けてベトベトになってる。凄い気持ち悪い。どうしていつも上手くいかないんだろう。


、、、面倒くさくなってきた。明日様子を見よう。



、、、しっかし、味気のないアクリルケース。こんなの雰囲気出ないよ、、。
もっと、産業革命の頃の発明品みたいなデザインにしたらいいのに。


取っ手を真鍮にして、アクリルケースには金の文字を入れて、ボディは木目調にしてみようかな。




そーそー、こーいうテイスト。間違いない。



追記


材料を買ってきて試作をしました。遠い昔によく作っておりました、フローズンバナナダイキリ。

材料

ホワイトラム
ホワイトキュラソー
レモンジュース
ガムシロップ
バナナシロップをごく微量
バナナ2/3本
クラッシュアイス





混ぜてブレンダーへ。バビビビビ!!!



そして盛り付け。僕の習ったのではジェラートのように高く盛ります。固さはとろろ芋より固く、大根おろしより柔らかい位。



カットバナナとストローを添えます。


寒くて頭痛がするけど、これは美味しい。カリブ海の波の音が聞こえます。この夏、モヒートと二本柱となるか?!



また試作したらUPします。





ドア完結編(最終編)


今日の工事をもってドアが完成しました!



なんとか古き良き雰囲気が出たでしょうか。やはり、木のドアの質感には叶わないけれど。こればかりは消防法の壁があるので仕方がない。

Y氏のレースのカーテンも付きました。理想どうり。ヤバい。




あとはモスグリーンの別珍のカーテンを内側に付けます。これで終わり。


クリスマス中は風邪でグズグズのまま、営業する羽目になってしまいました。17時間寝ても、滋養のあるもん食べてもどうやっても治らなかった。

歳ですねぇ。

今年もあと少し、仲良く参りたいと思います。



年内は29日まで、宜しくお願いします。

初雪

【ロイター発共同通信】

12月14日から15日の未明にかけて新宿区新宿三丁目の一部の地域で初雪が観測されました。



積雪は8cm、気象庁関係者によりますと雪質は綿雪という、繊維状の雪ということです。

非常に稀な現象で、26日未明には溶けて無くなるとの事です。




降雪が確認された場所の四階にて飲食店を営む38歳の男性は、「店内にだって雪は降ります。夢は願えば叶うもの。皆さんにクリスマス気分を満喫して頂けると嬉しい」などと訳の判らない事を語っていた模様。

隣の世界堂の従業員(42歳 女性)は、「近所に雪が降ったなんて聞いたことがない。飲んだくれの妄想ではないか」と、本誌記者に怪訝な表情で応えました。


「キヌギヌ」キーワードに関連したニュース一覧

※キヌギヌの金魚の転覆病を心配したローマ教皇が異例のスピーチに米オバマ大統領が賛同のコメント「金魚は今や世界市民の精神的支柱。アメリカ国民を代表して回復を祈る」

※中国が設定した防空識別圏に対し、キヌギヌの空中ツリーが領空侵犯の可能性があると防衛相が懸念を表明。店主が反論「その昔、大陸と日本とは陸続きであった、、」


※産地偽装が疑われるキヌギヌの仏産赤ワインに対し店主がコメントを発表。「あたかも仏様が作ったワインであるような誤解を一部のお客様に与えたことを申し訳なく思う。今後はフランス産とカタカナにて正確に表記するよう社内チェック体制を強化し」、、、


...ニュースの続きはこちらをクリック

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ドア完結編 中編



中編、とあるのはまだ後編があるからです(汗)





今日はドアの木目の仕上げ。


夕方頃までかかるとのこと。その間にユザワヤに行ってカーテンの生地を買う事に。

ジョーゼットとシルクのシフォンを1mづつ。



そして、ハンズでカーテンの取り付け金具を加工してもらう。こんなのを二本切り出して穴を開けてもらう。



そして合鍵を作り、大家さんに新しい鍵を渡したりして時間を潰す。


潰れない、、。


コーヒー飲んだりして、やっとの事で約束の時間に。


おっと、シール貼りの真っ最中。



エエ感じやんけ!!




内側もいい感じ。




仕上げとお掃除をなさってる間にやることないのでまた時間を潰す。本当はレースのカーテンの仮縫い(実験版)を縫いたいけど、気が引けるので待つ。

ぬー、まだ終わらないのか。

仕方ない、とレースを盛大に拡げて針仕事を始める。

限りなく繊細なジョーゼットに埋れてお姫状態のヒゲのおっさんがチクチク縫い物を始めると、店内が明らかに異様な雰囲気に。

気持ち悪いでしょうけど、時間ないんすよ!!


チラ見しないで下さい(笑)




あー、見られてると思うと(誰も見てないし)緊張して上手くいかん。糸が抜ける。

えーい、荒技、ホッチキス作戦!!


スゲー早いっ!さらにスピードアップ!!





荒技その二、テープ止め作戦!





何とか完成しました。これぞ男の仕事。フフン。


カーテンバーの固定は金曜までお預けなのです。余りにも中が丸見えなので一刻も早くと、テープ留め。

明日はテープとホッチキスのカーテンのままでオーブンしやす。

いいすね、ヨーロッパの老舗のチョコレート屋さんみたいじゃん。合格点です。





夏はフルオープンにもできるよ。素敵。




来週頭には真紅のロールカーテンがさらに手前に下がり(閉店用)足元に真鍮製のプレートが鋲止めにて付きます。こんな感じ。







つづく

ドア完結編 前編




さてさて、今朝は九時から取り付け工事。背中がつっても行かなきゃいけない。(汗)

しかも真鍮のグリップのサイズが前もって用意したブラケット(軸受け)と合わず、東急ハンズに買いに行く始末。今回、部品は施主支給品ということで見積もり下げてもらってるのです。

最終的な取り付け打ち合わせ。あーだこーだ、もうオッさん五人がかりでエラい事になってます。




もう、金庫のドアみたいになっています。鋼鉄の塊、こんな大袈裟になるなんて、、。

見た目に反して開閉は軽いんです。しかも自動で閉まる機能付き。


明日には木目調になります。





追記

そして夕方、こんななりました。グリップもいい感じ!




枠が敷地外に迫り出す事で、店内が20cm広くなりました(汗)わーい!




古いドアよ、さようなら。欲しい人がいらしたら今日中なら差し上げます。

いらんわな。



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