クリスマスと映画「アマデウス」

 またまた更新が遅くなってしまいました。すみません。

こんなに更新しないと誰も見てくれないかな、なんて思ってしまいますが、マイペースでやっていきたいと思うのです。

「更新さえしてたら閲覧者増えるよ」とよく言われますが、、、

***

皆さんお元気ですか??

今日はしゃぶしゃぶです☆

「おいし〜〜〜〜っ」

お替りしちゃいました(*^_^*)

明日も頑張るぞっ!!!  

ワイワイ



***



てなブログは苦手です。否定はしません。あくまで個人的な見解ですが。



関西人の性(サガ)なのか、枕とオチがないと許せないんです。
言いわけはこの辺にして。



さてさて、もう12月ですね。キヌギヌも七年目にして初めてクリスマスのデコレーションを始めました。
今までは中途半端が嫌なのでやらなかった。ツリー一本飾ってクリスマスキャロル流してサンタの帽子被るくらいなら、やんない方がオシャレかなーって。
でも、今年はちょっとひらめいたのでやってみることにした。

***

材料はこちら。モミの木は足りないのでこの後、新宿、渋谷、池袋の全店の素材を買占めて倍にしました。w




蜀79AF~1.JPG

今回はこの籠を芯にして、1,2mの人工枝を巻きつけて巨大なパラソル状態にしています。

蜀咏悄~4.JPG

ぶら下げるとこんな感じ。キモい。

蜀咏悄~2.JPG


これを天井から吊るします。これで全体の半分。

蜀咏悄~1.JPG

テグス30本くらいで四方八方から引っ張ります。丁度、冬の兼六園の松の枝みたいな感じ。
(参考画像)



24ZumMljtqeVU-0.JPG


で、電飾とオーナメントをぶら下げる。見にくいけれど赤い麻ひもで吊るしているのはチーズ、サラミ、チョコレート、クッキーです。大人版お菓子の家にしたかったの。酒池肉林ともいう。

蜀7DAF~1.JPG

インコの小次郎もお引越し。最初に軸にした籠の鎖と赤いストローであり合わせの止まり木を。
敢えてセコい感じがよろしいかと思い、汚く仕上げました。

蜀71BF~1.JPG


今はこの横に金時計とか色とりどりの小箱をリボンで結んで吊るしています。


イメージはハロッズの一階のクリスマスコーナーのディスプレイ、あとくるみ割り人形の舞台装置。
あと5日くらい、10万円くらいかけたら凄いの出来る自信あるのになぁ。


20081215nutcracker.jpg



天井に滑車を付けて、サンタが橇に乗って頭上を横切ったり、紙吹雪が降って雪が積もったりしたい。

きりがない・・・・。



誰か、ディスプレイの仕事下さい。

***


閑話休題。


1984年公開のアマデウスを親父に連れて行ってもらって、京都の祇園会館って映画館に観に行った。


tom_hulce_amadeus_002-4549e.jpg



もう圧巻。見た後、2ヶ月くらいおかしくなってしまった。あの世界から抜け出せなくなってしまった。

衣装もストーリーも音楽も、オールプラハロケも、時代考証も、出てくる建物も全てがおとぎ話のようだった。

でも一番記憶に残ったのは特に、雪の積もる中、森の小屋で蝋燭の灯りの下、ピアノを弾きながら娼婦?や歌手とともに酔っぱらって仲間と合唱するというシーン。

確か、クリスマス頃の設定だったと思うのですが・・・。

文化的で音楽性も高くて(何しろモーツァルトが弾くんだから)猥雑で下品。僕の中の神様のようなモーツァルト像が壊れ、同時に何かが生まれた。

映画で気に入った曲がどのカセット(当時は黄色いグラモフォンのカセットテープしかありませんでした。)収録されているかもわからないから、ピアノの先生に聞く。だけど口ずさむメロディーがうろ覚えなので伝わらない。だからラジオ欄でモーツァルトの文字を見るたびにラジオの前に正座して録音しまくった。今みたいにYOUTUBEがあったら二分で解決しただろうに。

視覚的にも、「アマデウス」のたった一枚のチラシを穴があくほど眺めて暮らした。1780年代当時の風俗も図書館に行って片っぱしから調べて、肖像画や宮殿の写真を眺めてはため息をつく。

熱病のように暮らした二ヶ月間。他の事はなにも手に付かなかった。

もしかしたら当時の集中力と情熱の貯金で今でもやっていけているのかもしれない。


あの日から紆余曲折の20年を経て、ようやく店を始めた。さらに店を始めて7年。あのシーンと同じような大きさの店で森を見降ろす窓の傍、蝋燭の下でピアノを弾きながら毎晩同じような事をやっている。

「ありがとう」ってミロス・フォアマンに手紙でも書こうかな(笑)


仲間も随分と増えた。劇場のプロデューサーやプロオケで活躍するチェリストやフルーティスト、オルガニストやハーピスト。ピアニスト、あらゆるジャンルの歌手を始め指揮者の卵。もちろん音楽家だけじゃなく、絵描きの友人やカメラマン、スタイリストにヘアメイク、サラリーマンに公務員、魚屋の息子から学生、経営者、料理人、バリスタ、教師、役者・・・。素晴らしい笑顔とセンスの友人達。

自慢になってしまうけど、その中でも今年になってダンという友人が出来た。

彼はウイーン国立歌劇場やパリオペラ、英国ロイヤルで仕事をしている、これ以上ないキャリアの指揮者で現役ピアニストで元バリトン歌手。

今は東京フィルハーモニーの常任指揮者で、今月は新国立劇場でも振っている。

彼はマンハイムに住んでいる雲の上の人なんだけれど、僕と同じような事を感じてくれているんだろう、ゲラゲラ笑いながら陽気に皆と歌う。ピアノもガシガシ弾く。

ここは世界一のバーだと一晩に三回言われた。

嬉しいけど。だって「アマデウス」の映画の真似だもの。


200年前のウィーンの水商売と同じシステムで営業してるここは、こんな極東の地だけれど、もしかして白人の原風景かもしれない。

左の彼女は今回の新国立のオルロフスキー公役のエドナ嬢。彼女もゲラゲラ笑いながら強いマティーニを召し上がる。シュトラウスの書いた役と同じだ。

蜀咏悄~3.JPG

僕は音楽大学はおろか大学も出ていないけれど、音楽に国境も学歴も関係ないと思う。大事なのは五線譜のゲージの向こうに見え隠れする絶対普遍の美を感じることが出来る心と、それを具現化できる技術の両方なんじゃないかな、と思う。

技術と言えば、英語も習い出したんです。今後絶対に必要になるし、今のブロークンではすでに限界に達しています。

またいずれ書くけど素晴らしい先生に出会いました。芸術に造詣が深い、あり得ないエレガントな英国で学んだ、謙虚なジャマイカ人。話すと長いのですが・・・。毎回大笑いしながら、感動して泣きそうになりながらレッスンしています。


最近、世界中に散らばる、僕と同じコミュニティーの人が紹介し合って来店して下さっています。今までとちょっと店の雰囲気が変わるかもしれませんが、僕は国際化しようが鎖国しようが、実はさして気にしていません。良い人であれば何の問題もないです。成金が威張るわけでもなし、無論、ヘンな人が来ないように皆さんには御紹介の際には注意深くお願いしていますし。

決して怖がらないでくださいね。

英語が出来ない僕でも、ジェスチャーとハイタッチと酒と音楽があったら、2時間は持ちますので(笑)
しばらく温かく見守って下さいませ。



僕もそろそろ役者になります。一人でやってきて随分迷いもあったけど、今後するべき事が見えてきました。ピエロと言われようが、自己満足と言われようが楽しんで仕事にいそしみます。


それがこれ。被れるようになるまでに7年もかかりました。

蜀咏悄~31s.jpg




今年のクリスマスはどうなる事やら。


よかったらまた覗いてやって下さい。


※検索等でこのブログをご覧になった皆様へ。

お問い合わせを頂く事がありますが、当店は会員制となっており、大人の事情で特定の方およびその御友人を対象としております。(察してね)

大変申し訳ありませんが、御紹介者同伴でない突然のご来店は御容赦頂きますよう失礼ながらお願い申し上げます。

昭和レトロ探訪 箱根宮下「富士屋ホテル」

 全然更新しなくてすみません・・。

忙しいっ、ってわけでもないですし(まあまあ忙しいんですけど)ツイッターもミクシィもやってないので、やっぱり筆無精ってことでしょうか。

書きたいことは一杯あるんですけどねぇ、トホホ。

で、夏休みを頂きました。伴侶の妹さんの結婚式に出席のついでに二泊してきました。僕が連泊するってことはもれなく古いホテルです。何と明治11年創業(ウイキペディアより)。

あの、お正月の箱根駅伝でチラッと映る何とも言えない古い成金館みたいなの、御存じないですか?

あれ、中は凄い事になってます。ちっこい明治村なんです。

でも、お客様が従業員でいらっしゃるので今回は悪いことは一つも書きませんwそもそもあんまり悪いところも無いんですけど。


まずは式。今回結ばれるのはJリーガーのような今時顔のしかし育ちがよくって落ち着いた、ソムリエ目指しているとにかくイケメンの旦那Kくん(なかなか形容しがたい)と、伴侶の妹は激美人のIちゃん。僕は彼女は松下奈緒を美人にしたようなお顔。

やっぱ結婚式っていいですね。今回は特に、素晴らしくアンティークなバーを貸し切って、ジャズバンドは入って、お料理も豪華、ワインは20種類あって。

映画のフィルムみたいな式でした。


しかし、奥様になるIちゃんとは二人でよく御実家のテラスでたばこ吸って話したなぁ。もう出会って9年か。旦那や子供、どんどん家族が増えていくのには時間の流れを感じずには居られません。

そんなこと考えながら感慨深く、伴侶の歌に合わせてピアノとヴァイオリン弾きました。古き良きバーで、美人の妹を見送る粋な兄という設定にはいつの時代の人もホロッとくんじゃないでしょうか。

沢山の婚前の婦女子がここで家族との別れを惜しんだのだろうか。そう思うと不思議な気分になる。

完全にお得意の時代錯誤&自己陶酔。



あゝ、モダンガアルの婦人逹の躍るチヤールストン、翡翠色のドレスが任僕匹譴董
あたくし、お母様のにお藉りしたダイアモンドのイヤリングを無くさぬやうに愾を附けねばなりませぬ。

なれど、バアテンの拵えるシャンペヰンの水蜜割りのかほりがまるで仏蘭西コチィの香水のやうに・・・。


・・・嗚呼、大正ロマン。んなわけないか。


***


で、外観。(拾いもの)
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これは花御殿という建物。フロントから見て奥に有ります。昭和の建物ですが、ここに泊めていただきました。



ロビー前の階段。本館から入って、温室みたいなのがあって、で、この大階段。温室からのアプローチは正直いって好きな趣味ではなかった。日光東照宮をモデルにした、と言われているらしい。フムフム。

大階段は僕の好きな板チョコ繋ぎのパネル装飾で埋め尽くされたたぶんチーク材。これが大理石の次にお金がかかる手法なので、大抵の資本家の建てた西洋建築で、まずは入口ファザード正面の大階段に作りたがるんですよ。権威の象徴というか、見せどころと言うか。


ちなみに国宝の迎賓館は階段の威圧感、攻撃度も最強。暇な方はどうぞ。http://www8.cao.go.jp/geihinkan/akasaka/photo.html

僕の店だってパネルにしたい。でも、布張りの何百倍も値段が高い。こうなったら自分でやってやろうかな。毎晩ちょっとづつ削ってw

僕がいつかレストラン経営して、こんな大階段があったら(僕だったらが多いですけど)、ここに15人位のオーケストラ並べて古いウインナワルツでも演奏したいなぁ。

お客さんに「今日は何かのイベントなの?」って聞かれたら「いや、天気が良かったから・・」って、照れながら答えたい。笑


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凄い長い廊下。毎回ここを通らないとどこにも行けない。
右側は山とお庭と鯉のいる池。気持ちいい。

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三階の角部屋。元外国人専用と言うことで、天井高いです。ここに一人で好き放題!
お風呂入って、ホテル飯食べて、ルームサービス頼んで、本読んでプール行って。
なんだったらドア開けてお風呂入ろうっと!

クローゼットが一つの部屋みたいに大きい。タンスモキャビネットも三面鏡もデスクもある!しかもアンティーク!!!天井は漆喰!

もうこの時点で元とれました。明治村には泊まれませんから。


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窓からの景色。隣は明治時代のの建築で、おとぎ話の世界。ディ○ニーとは年季が違う。

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鍵がデカイ。因みに僕の部屋はあやめの間でした。


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朝ご飯はダイニングで。典型的かつ重厚なイングリッシュブレックファースト。


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なんだか写真ばっかりですいません・・・。


山の湧水を貯めたプール!!!ここは最高です。人いない、山のすぐ前、ひぐらし鳴いてる、やたら深い、水キレイ、静か、タダ。

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結局プールにずっといました。僕は貧乏性なので、ルームサービス一回とサブダイニングでハンバーグ一回食べただけだった。

まだ早いのかも・・・。

毎回、「もっと大人になったらお金バンバン使って、しかも白い麻のスーツに身を包んで、、いつか」とは思うんだけれど、いざ行くとお金が勿体ないなんて思ってしまう。貯金していってもそう思う。

いきなり「グレイト・ギャツビー」みたいになれる資質もないし・・・。こういうのって子供の頃からホテルを利用していた人ならではなんでしょうかねぇ。ホテル探訪はもうちょっと大人になってから。

本当は漁村の民宿好きです。

そんな僕でも負けない自信があるのはレトロ探訪でありまして。全く動じないし、落ち着く、快適、感動的。

今後も探索を続けたいと思います。


レトロといえば、僕も一つ年をとりました!!これで36歳になります。うさぎさんも三週目、かけ足は疲れたのでゆっくり行きます。今年は亀年にしよう。

薔薇の花をたくさんいただきました。紫の薔薇を30本近く下さった方も!(涙)

暑い日が続きましたが一週間持たせましたよ。





あと、またもや誕生日前後からDIYブームが到来しております。中規模といえる枠の予算を組んで改装をしています。お客さんに関係ある部分も、無い部分(自己満足)も沢山ありますので、一つお楽しみに。

〈お客様還元〉
冷蔵庫リニューアル
換気扇リニューアル
エアコン内部パーツの全交換
椅子の入れ替え(物色中)
窓の落下防止パイプの強化

〈自己満足〉
ブザーデザインリニューアル
24本置きワインラック導入
冷凍庫木目シール貼り
冷蔵ショーケース木目シール貼り
クラリネットetcオーバーホール
フルート購入
楽器ケース導入(LED付き)



などなど。


楽器ケースというのは、僕の立っている背後の部分の楽器を入れるシェルフを購入して手を加えました。イギリスのヨットハーバーにあった鍵を管理するケースを購入して、中にLED照明を入れたり、羅紗を張ったりと改造しました。

このシェルフ、代々木上原のブザーのボタンを買った所で見つけたんですけど、一目惚れ&即買い。
この隙間に入ることが瞬間に判ってしまった自分が怖いです。はめ込んだら案の定ピッタリ!

これで銀もすぐには錆びません。よかったよかった。






夜は光ります・・。笑

布地は「風と共に去りぬ」でスカーレットがドレスを作るカーテンと同じ緑色ですっ!!





飽きたら色んなもの入れますので、それもお楽しみに!


禁煙も順調に、元気にやっております。気が向かれましたら、またどうぞ。



夏本番でございます!

 皆様、お元気でしょうか?

僕は本当に充実した毎日を過ごしております。

ダイエットもその後順調でして、85キロ位あった体重も、一年を待たずに60キロ代に入ろうとしております。筋力トレーニングも順調で、週三回ジムに行ってはシコシコ頑張っております。

そこへ加えまして。禁煙も始めました!三週間になりましたが、全く未練はないようです。
友人からある秘訣を聞いてしまいまして・・・。

それは、「ない、と思え!」というものでした。そんなの、わかってるよと言いたい所でしたが、何かを止めるときは「無いと思いこむ」に尽きると思いました。


だって、ないんだもの!


たまに夢でたばこをふかす夢を見ますが、それもどっちかっていうと「禁を破る焦り」系の夢でして、驚いて飛び起きるパターンが多いようですね。

まあ、この分ですとあと一か月ほどで完全に忘れられる気がしてきました。頑張ります。


***


頑張る、といえば日曜日は二足のわらじを履かせて戴いております。葉山で海の家(正確に言えば海に近い家)をお手伝いしております。

場所は葉山の御用邸のお向かい、カラフルカフェという場所なんですが、無理にピアノを置いて頂いて、毎週日曜に弾いております。で、キヌギヌはというとKくんにアルバイトをお願いしまして、僕は大体10時ごろに重役出勤。

※この店は土曜、日曜しか営業しておりません上に、僕はランダムに出勤となります。ご興味のある場合はあらかじめキヌギヌまで電話等で御確認下さいませ。

50秒くらい歩くとこんな景色です。



海の傍のクーラーの効いた店で気ままにピアノを弾いた後は新宿にて営業をバトンタッチ、という中々乙な生活が二ヶ月間続きます。水着でナメた営業しています。

って、夏くらい良いじゃん!どうぞ許して下さいね。



葉山は僕にとって特別な海です。大正、昭和一ケタの頃の懐かしい匂いがまだ残っています。

整備されすぎておらず、ケバケバしい店もなく、松林が整然と手入れされており、本当に典雅で鄙びた風情があります。

と、ここで連想ゲーム。

葉山 
一色海岸
海水浴
童心に還る
原風景
セピアの色の昭和
昭和一ケタから戦前までの切ない感じ
白い日傘、絽の白い着物の御婦人
青く茂る松林
トンビの鳴き声
よく冷えたカルピス
老舗の店のさくらんぼの入った冷たいそうめん
冷たい煎茶と頂き物の水羊羹
鱧の落とし
鮎の踊り串

食べることばっかり・・・。

というか、僕の琴線に触れるコンテンツは、食べることと美しいモノ全般、そして過去(明治から昭和の開戦までケタ)の幻影の3つしかないんです。どうしてかはともかく、最近認めています。


昭和レトロ探訪のネタが溜ってまいりました。一気に書き上げますのでお楽しみに。






昭和レトロ探訪特別編〜京都某店

 京都は僕の生まれ育った街です。さんざん飲んで遊んで、色々勉強させて戴いたお母さんのような街です。

しかし、知らないエリアも沢山あります。いわゆる祇園街、です。「一見さんお断り」システムで、お金があろうが場所に詳しかろうが、絶対に入れてもらえない。

京都の人でもそんなにたくさんの方が利用するわけでもなさそうです。逆に、世界中からいらっしゃるみたいです。変な街ですね。


今回、某店としたのは、店名を書くとそっくりそのまま食べログにリンク張られてしまうようです。そうすると僕の顔が割れているので困ったことになるます。悪く書けないじゃないか!!(笑)

まずは祇園の[GENROKU]さん(本当は漢字ですが検索で見つかってしまうので)
四条通縄手の北側の超繁華街にあります。





明治時代からやってる路面バー・・・。あり得ないです。
ある着物屋さんの旦那さんに連れて行ってもらいました。


ドアを開けるとオペラ座のカーテンと同じ赤の目隠し。それを潜ると!!!

もう明治時代からそのまんまの重厚な造り。深い焦げ茶の木を彫りぬいたバーの酒棚、壁の装飾、ランプ、古いシャンデリア。失礼だけど、うちと雰囲気は似ている。違いと言えば説得力。

そこに!!


大正ロマン、竹下夢二の絵そっくりのマダムが着物着て簪刺して、バーの壁にもたれてにっこり笑ってるんです。。


はっきり言ってキツい。オカルト映画 笑



この絵、激似なんです・・。


その紹介してくれた人、口が悪いから「妖怪油舐めみたいな女がおるんやで」「大正ロマンの頃から生きてんねんで」
僕は腹がよじれそうな笑いをこらえつつも、御挨拶。


そうするとカウンターに愛想の悪いオバアちゃまがいる!!なんと、そのマダムのお母さん86歳!!
悪い虫がつかないように見張ってるんだとか。なんなんだ、この店は・・。

そこからはもうお婆ちゃんのオンステージ!明治から今日までの話をスーパーダイジェストで。これがまた面白い!

「バーカウンター足元の棒は戦中の金属供出で持って行かれたままだ」
「三笠宮殿下がお忍びでいらして、腰が抜けるほどびっくりした」
「GHQが日本に米兵を送り込む際、印象を悪く持たれないために高等教育を受けた美男子だけが
選抜で日本に送り込まれた。その白人将校が接収されていたこの店で満員で飲んでいた時の美しかったこと!」
「宇野首相が紹介もなくいきなり入ってきたので追い出した」

もう、めっちゃくちゃ。

その間、大正ロマン姐さんはうなだれながら、壁にもたれ怪しげなカクテルを召し上がっている。

もー、参りました。コントみたいなんですもの。

僕も得意分野の古い話が目白押しで、さんざん好きで読んでるから、戦後の物資難の話とかスローガンとか、新円切り替えとか売春防止法施行とか、合いの手入れまくってたら婆さんに気にいられちゃった様子で。

最後は握手でお店を後にしました。

「いちげんさんおことわり」

それは常連客を大切にする素晴らしいシステムでした。
だってあの空間に観光客が押し寄せたら、店の火は一瞬で消えてしまいますもの。


そうして花見小路のかさいさん。ここも一見さんお断りですが、うちのお客さんが働いていらっしゃるので入れてもらいました。



なんというか、ここも素晴らしい。まあ、はっきり言って縁のない世界でした。笑

とにかく座ったら一万円です。それでもお安い方だとか・・。






なんか凄い事になっています・・・。

***

今回は12件、バーを巡りましたが、本当にそれぞれカラーがある。自分のお店を作る上でも、今後の人生においても本当に勉強になりました。

帰京後、益々アイディアが湧いてきました。実は二つほど画策していることがあります。またここで発表致しますー!



次回は昭和探訪シリーズ、ゴールデン街94歳戦慄のクソババァスナックの巻きです!!

不定期連載〜開店日記その4



またも御無沙汰してしまいました。



と、その前にお知らせ!!

6月6日(月)から9日(木)まで、実家の京都に帰ります。四日間の休業ということになります。どうぞよろしくお願い申し上げます。


***


気がつけば開店日記も去年の八月以来です・・。すいません。


前回はクレーン車をチャーターして、ピアノを四階まで釣り上げた所まででしたね。

で、無事ピアノは搬入されました。この頃は嬉しくって弾きまくっていました。店内にモノが無いのでやたら響いていたのを覚えています。

外はまだ新緑には程遠いです。三月の一週目か。




で、ピアノを入って左側に寄せたまま、工事再開です。





もとからあった水回りを撤去。配管もいちからやり直しです。ジョイフル本田で塩ビパイプとジョイントを大量に買って来て、一メートル離れた場所へとバイパス工事。間にガスの線や上水道があるので傷つけないように・・。まるで外科手術みたいです。めんどくさかった記憶が。





外したらセメントで塗り固めます。塗り塗り。





こうしながら二手に分かれて、西側の窓を塞ぐ形でバー棚を作りつけます。これはもう取れないようになっています。右の部分は換気扇を付ける場所として取っておきます。

シマシマのニットキャップ糸井先生の後ろにある水色の塊はピアノです。





カウンターの木材です。京都で良い松の一本の材料があったのですが、車がバンだった為に乗らず、涙の切断。本当はケヤキやオーク、せめてブビンガがよかったのですが、ゼロが一個違いました。。。


っと、今回はここまで!!!


今度はもっと早く書きますね。お楽しみに。

PC修理おわりました。ので、バー論について。

 長い間御無沙汰してしまい、ごめんなさい。店主でございます。

PCが爆発して、結局七万円の修理費と一週間の期間をもって完全復活しました。
今までは最悪な環境の中でPCを開いていたので(重い、電源落ちる、異常な機械音 等)今後は
快適に更新出来ると思います。

昭和レトロ探訪、開店日記などもピッチを上げて更新して参りますのでよろしくどうぞ。


***


GWは本当に忙しく、楽しかった。色んな人が洪水のように押し寄せて好きな事を話して色んな歌を歌い、踊り、楽器を演奏して帰って行った。

これだけ書くと乱暴だけれど、みなさん思い思いに表現して楽しみ、何より春を謳歌しているように見えて、俯瞰しながらなんだかグッと来てしまった。やっと僕のやりたかったお店の片鱗が見えた気がしてならなかった。それも毎晩。

お酒を飲む=単なる消費、という概念がどうも好きになれなくて、というか僕が昔に連れて行ってもらったバーは一晩に何度も勉強になったりあっと言わされたり、ともかくお昼から待ちきれないような甘い幻想を秘めていた。

けど、いつしかそんなお店は少なくなり、儲け主義一辺倒の質の悪い飲み屋が増えた気がする。

お酒をおしっこと二日酔いの頭痛の種にするだけじゃあまりにお酒が浮かばれないと思う。バーこそ最高の生産の場でないといけない。そうでないと飲酒の罪悪感も僕の夜の生活のストレスも吹き飛ばないし。 笑



***


昭和20年代の新宿にはうちのような10席未満の小さいバーがたちどころに並んでいて、学生やサラリーマン、お金持ちやホームレス、お女郎さんやそのた色々な人が肩を並べて朝まで語り合っていたそうな。

そこには許容や一体感や、美や、色々なものが巨大な洗濯機にょうにぐるぐる渦巻いていたんだと想像する。その渦こそが美であり、時には悪の匂いがして、全てのスリルの元となる。

水曜日のうちの店もそんな感じだったのか。

まだ若いオペラの男女がアリアを歌うとR&Bのごっついお姐さんがスイッチ入ってしまってジャズを歌う。その友達のピアニスト先生と僕がピアノを連弾。そうすると最近来出した21歳がトランペットを吹くと告白、無茶ぶりで拭いてもらうと、あまりにも軍歌っぽいので全員が敬礼を始める。あまりにバカバカしいので爆笑しているとレズの大姐さんが鞄から取り出したサンバホイッスルを吹く。僕は悔しいから爆音でサルサをかけるとみんな踊り出す、、、みたいな。

これが20分くらいの間に起こった。一応の目標達成だと思う。僕もずっと飲んで叫んで疲れるけど、こんなバカバカしくも宝石箱のようなお店がしたかったのだ。この10日間、そんな日が多かったように思う。

クラブも個人的には大好きだしいいんだけど、あちらは僕にとっては多様性がなさすぎるし、ちょと作られ過ぎている感もある。第一に、メインフロアで三人以上の会話が成立しない時点でコミュニケーションの可能性に限界があると思う。だからバーなのか、バーであってほしい。

バーの良いのはもう一つ、しっとり語り合うような時間も持ってるところ。もちろん語らなくても個々に本を読んだり、まさに七変化。

バー=得体の知れない渦のようなエネルギーの集合体、でありたいと僕は思う。



さ、連休最終日です。今日はしっとりコースでしょうか。頑張ります。

お花見その後とお詫び

 
まずはお花見当日、一時半ごろに携帯電話が故障してしまいました。全く反応しなくなりました。

結果、僕の取った場所までたどり着けないお客様がたくさん出てしまいました。

無駄足を運ばせてしまったお客さまには心より謝罪申し上げます。本当にごめんなさい。

場所の確認を当日の携帯でのやり取りでしか出来ない状況は僕の完全な落ち度でありました。
今後開催する場合は、前日までに場所の目星をつけてメールで送信する、ブログ等でそのつどアップできる体制を整える、などが必要な対策として挙げられます。

今後への反省材料として活かして参ります。どうかよろしくお願い申し上げます。


***

普段から気付かないうちに携帯に頼り切っていたのです。新宿御苑は三万人以上人が来ていたらしいのですが、そんな中で逢えるのは偶然に等しく、もう携帯をブン投げたかったです。

それでも三十人ほどの方が来て下さったように思います。みなさん出たり入ったりですが、中々楽しかったです。

数万人が公園を歩くと土ぼこりが巻きあがり、風が吹くとお料理に降りかかります。これには参った。
対策が必要です。

それと、お酒の持ち込みチェックは評判より大変だった。僕は八時半ごろに場所取りに行ったんだけれど、かばんを中までチェックされて、結局追い返されてしまった。厳しい。。。

来年は自宅開催もありかな、と思ってしまいました。そう、うちの家は桜並木の傍に有るのです。20人も入れませんが・・・。




要検討ですね。


皆さんはお花見なさいましたか?僕はやはり、桜が好きみたいです。圧倒的に春を感じさせてくれる代物だと思います。ため息が出ますねぇ。


おっと、雨が降ってきました。




こんな時期ではありますが・・・

 

様々御意見はある中ですが、折角お店の近くで桜は咲いていますし、、、ということで
来る4月10日(日)、新宿御苑でお店主催の観桜会をいたします。

場所・新宿御苑にて。
時間・開演から閉園までだらだらやります。
場所・真ん中の広場の辺りです。

費用・無料です

しっかりしたお花見会、というよりは、通りががりでこんにちは、どうぞ一杯いかがですか?
といった軽いモノです。お好きな時にいらして、好きな時にお帰り下さい。笑

通りがかった方は是非ご参加ください!その際にはおつまみとお飲み物を御自分の分だけ
お持ちいただけるとありがたいです。

(こういった提案で御気分を害された方がいらしたら、誠に申し訳ないです)



因みに、明日4月4日でキヌギヌは丸6年、七年目に入ります!

いつも支えて下さったお陰さまの賜物だと感謝の気持ちでいっぱいです。これからも
変わらず続けてまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。



しばらく更新が途絶えてしまいましたが、今後ともまたくだらないことを書いていこうと思います。
こちらの方も併せて宜しくお願いいたします。



店主敬白

本日より営業再開いたします

 
お客様各位

一部のお客様におかれましては様々な御苦労がおありだったと聞いております。改めてお見舞い申し上げます。

交通機関の乱れもある中、どれほどのお役にたてるかは判りませんが、本日八時より、営業を再開いたします。

節電の為、空調を制限しての営業となりますので、皆様、素敵なアウターでお越しください(笑)

なお、お客様の安全面を最優先に考えておりますので、余震や原発等の情報により、営業を中断することがあるますのであらかじめ御容赦くださいませ。

災害時において、さまざまな意見があるのは承知の上ですが、常連さんとの情報交換や息抜きの場所として、店として出来ることを模索して参りたいと思います。

どうぞよろしくお願い申し上げます。


店主敬白

地震による今後の営業について

 

ご覧の皆様、特に被害のあった方にはお見舞い申し上げます。

テレビ等で節電などの呼びかけがありますが、それに加えて、ビルの構造に余震の不安がありますので、万が一の事故に備えまして日曜日までは休業とさせていただきます。

(個人的心情として、歌舞音曲もしばらく控えたほうがよろしいかとの思いもあります)

その後の情報につきましては随時、こちらでアップして参りたいと思います。

勝手ながら宜しく御理解賜りますよう、お願い申し上げます。


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南の島に雪が降る (知恵の森文庫) (JUGEMレビュー »)
加東 大介
太平洋戦争末期、赤道直下の戦地ニューギニアで慰問団を結成し、7000人の兵士を楽しませた元歌舞伎役者の実話。ジャングルの中に歌舞伎座を建て、馬の尻尾や棕櫚の繊維で結いあげた鬘、パラシュートの打ち掛けや緞帳、ガーゼの糸を間引いた紗幕、そして紙吹雪を用いての雪景色に、遠い故郷を思い出し、兵隊たちは声を上げて泣く。究極の状況下での知恵と優しさの詰まった人々の心の触れ合いを描いた温かい作品。

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伽羅の香 (中公文庫)
伽羅の香 (中公文庫) (JUGEMレビュー »)
宮尾 登美子
何不自由なく育った主人公は、何気なく始めた香道の奥深さに知らぬ間に溺れてしまう。免許皆伝の暁には、と始めた会合。気がつけば彼女の自宅は時のサロンに変貌し、有力者が訪ねて来るまでになる。しかし少数の仲間はそれをよく思わず、時を同じくして太平洋戦争の足音が忍び寄る、・・・・。
蘭奢待を始めとする平安から連なる奥深くも豪華な数多くのエピソードが、読み人を香りの世界へと誘う。
安いもので構いません、お好みの香木を焚き締めながらの拝読をお勧め致します。グッと気分が出ます。

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グロテスク〈上〉 (文春文庫)
グロテスク〈上〉 (文春文庫) (JUGEMレビュー »)
桐野 夏生
悪気もなく、ただ人の不幸を喜びに生きる「私」と、類い稀な美貌を持ち、出会う人々を皆驚嘆させてしまう実の「妹」、人に勝利する事でしか自分の存在意義を見いだせない、容姿に恵まれない和恵。その三人を中心に描かれるQ女子高(私立慶應女子高校がモデルになっている)の超閉鎖的階級社会を舞台に、途中入学組に対しての、富裕層からなる内部進学者からの壮絶ないじめを軸とした数々のエピソードは圧巻。物語全体は東電OL事件を主軸にして描かれており、後半は生生しい売春婦の日常が詳細に描かれている。店主がここ最近の著書で、久々に気骨を感じた作品。

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一の糸 (新潮文庫)
一の糸 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
何不自由ない造り酒屋の娘茜は幼き日に目を患い、その時連れられて聞いた文楽、露澤清太郎が奏でる三味線の音に恋をしてしまう。大正から太平洋戦争後にかけた女の一大抒情詩。乗馬を好む娘、宝石や宿屋を惜しげもなく買い与えるおおらかな母、その後の茜の命を賭けた壮絶な苛めとの戦い、本物の芸に賭ける壮絶なエンディングと、読みどころが随所に散りばめられた文句なしの女流文芸娯楽作品。

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悪女について (新潮文庫 (あ-5-19))
悪女について (新潮文庫 (あ-5-19)) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
公子という一人の貧しい女が中華屋の仲居からスタートして何百、何千という嘘を重ねて戦後の混乱期にのし上がる様を描いた作品。嘘を重ねると言っても、無論、それだけでは決して成功はしない。夜学に通って簿記の試験をパスし、自らの美貌を磨いて出会う男を翻弄し、汗まみれになり生き抜くさまは寧ろ潔い。とある事件後の週刊誌記者による聞き取り調査と云う一風変わった文体で綴られる全編は、時を忘れ、あっという間に読めてしまう。中でも、登場スr数々の大粒の宝石の描写は秀逸。「取材魔」の異名を取る有吉文学の中でも比較的軽めな現代もの。特に初心者にお勧めの一品。

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女系家族〈上〉 (新潮文庫)
女系家族〈上〉 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
山崎 豊子
船場に続く大商家の物語。入り婿の父が突然亡くなり、残された三姉妹が遺産相続を期に豹変を始める。狡猾な大番頭、突然現れる妾の存在に、三姉妹は関係を結んだ男の入れ知恵や様々な駆け引きを繰り返し、遺産を減らさぬよう奔走する。団結した三姉妹と叔母が妊娠したと思しき妾を抑えつけ、懇意の医師が器具を用いて検査を始める妾宅での描写は、昭和女流文芸史に残る陰惨な情景と云えるだろう。

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昭和初期の船場に三代続く女系の老舗足袋屋に生まれた男の半生を描く。女親に反発するかのように愛人を4人も囲いながらも商売に精を出す主人公。迎え入れた新妻の妊娠を探るために肥溜めを棒で掻き回す姑と大姑の陰惨な嫌がらせ、襲名披露の配り物がたった足袋一足だと聞いてケチだと馬鹿にする参加者を尻目に、実は踵の留め金具が純金製で帰宅した一同を仰天させるエピソードなど、船場の粋と意地が詰まった珠玉の作品。

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針女 (新潮文庫)
針女 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
出征した帝大出の弘一が残した青春の遺書を胸に、パンパンや闇成金の持ち込む針仕事に打ち込む孤児の清子。彼女は過去に踏んだ針が体を周り運悪く跛(びっこ)になるというハンディキャップを持つ。復員した夫は戦争のせいで性格が豹変しており・・。パンパンや気違いといった現代では禁止用語の登場人物が行き交い、戦後の混乱期をそのまま原稿用紙の上に広げたような生々しい作品となっている。

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連舞 (集英社文庫)
連舞 (集英社文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
昭和初期の日本舞踏の一大流派、梶川流の栄枯盛衰を描く。先代家元の妾の子に生まれながらも伸び悩む自分の踊りの才能、踊りの天才と謳われる性格の悪い妹、妹しか愛さない母に悩まされる青春時代。しかし、GHQ接収後のアーニーパイル劇場での歌舞伎ショーにてストリップを強要され、大逆転の末成功となり、家元夫人にまで上り詰めてしまう。忌わしい過去と出自に翻弄されつつも、過去をねじ伏せるかのように踊りに邁進し、遂に芸の道に境地を見出す主人公、月の直向な横顔が涙を誘う。

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明治のお嬢さま (角川選書)
明治のお嬢さま (角川選書) (JUGEMレビュー »)
黒岩 比佐子
明治期の令嬢の実態を探る。たしなみ、学力、美醜の葛藤、結婚生活まで多岐にわたる。面白いのは多くの令嬢は今と変わらず贅沢品に執着したらしく、友人の持ち物を嫉む生々しい手紙なども解説入りで紹介されている。その他、当時の流行の髪型や美人術、痩せる薬などの広告資料も収録。

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宮中賢所物語―五十七年間皇居に暮らして
宮中賢所物語―五十七年間皇居に暮らして (JUGEMレビュー »)
高谷 朝子,明石 伸子,太田 さとし
千代田の森の奥深く、宮中賢所に57年お住まいの神職の女性の半生を描いた作品。下界と分断された森の中で祈りを捧げる日々。厳格な穢れの区別(下界のものに触れると潔斎しなければいけない)、四足のものは食べてはならない、毎朝数時間かけて髪おすべらかしに結うなど驚愕の生活と共に、日本古来の自然に寄り添った質素な習慣を紹介する。

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朝香宮家に生まれて
朝香宮家に生まれて (JUGEMレビュー »)
北風 倚子
渋谷・松濤の鍋島公園一帯は戦前、広大な鍋島侯爵邸であり、著者の住まいであった。大空襲で火の海になった屋敷を逃れ、昭和という時代を生き抜いた、旧華族のお姫様の生涯。

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社長 島耕作(8) (モーニングKC)
社長 島耕作(8) (モーニングKC) (JUGEMレビュー »)
弘兼 憲史
言わずと知れた島耕作シリーズ単行本。長い経緯はさておき、弊店が表紙になっております。店主もタキシードでモデルを致しました。
是非お買い求めくださいw

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梨本宮伊都子妃の日記―皇族妃の見た明治・大正・昭和 (小学館文庫)
梨本宮伊都子妃の日記―皇族妃の見た明治・大正・昭和 (小学館文庫) (JUGEMレビュー »)
小田部 雄次
佐賀藩主鍋島家令嬢伊都子。彼女はのちに梨本宮に嫁ぐが、明治から昭和に渡って77年間日記を残していて、その様相は「書き魔」と言わんばかり。初の洋行先のパリで買い物の様子や婚礼、即位式などの華やかな思い出を経て、戦中戦後の倹約の様子や時代に対する落胆ぶりなど。往時の匂いが漂ってくるかのような生々しさ。著者、小田部雄次の解説が当時の世情をわかりやすく補ってくれる。

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写真集 酒井美意子 華族の肖像
写真集 酒井美意子 華族の肖像 (JUGEMレビュー »)
酒井 美意子
加賀藩前田家令嬢の酒井美意子。マナー講師として厚化粧キャラでメディアに登場した姿をご存じの方もいらっしゃるであろうが、彼女は戦前まで駒場の前田侯爵邸に居住していたことを知る人は少ない。莫大な財産と華麗な人脈を、膨大な写真とコメントで紐解く、いわば現代版歴史絵巻的な写真集。必読。

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極楽商売―聞き書き戦後性相史
極楽商売―聞き書き戦後性相史 (JUGEMレビュー »)
下川 耿史
戦後の性関連産業を裏側の視点から取材した戦後風俗史。進駐軍専門のパンパン宿や性具の販売店、愚連隊、ゲイバー、カストリ情報誌、個室喫茶・・・。戦後の性に携わった人々の汗や息遣いが聞こえそうな一冊。

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 (JUGEMレビュー »)

京セラ、auの創始者ににして仏門に入った稲森氏が、街の小さな碍子工場を一代にしていかに大企業へと成長させたかを描く。単なるサクセスストーリーに収まらない哲学や思想を散りばめた珠玉の一冊。

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芝桜〈上〉 (新潮文庫)
芝桜〈上〉 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
我らが有吉佐和子先生の長編。戦前の花柳界を舞台に、二人の女が艶やかに力強く生き抜く。温厚で情緒的な梅弥、狡猾で気ままな蔦代。共に授かった類い稀な美貌を武器に、ただひたすら戦前、戦後の花柳界を生きる。花柳界独特のお茶屋の仕組みや旦那制度、一本や水揚げなど、判りにくい独自の世界がこの一冊でよくわかる。ストーリを彩る、旦那からの贈り物の三越謹製三百円の帯や、大粒の翡翠の簪、英国土産の巨大ダイヤモンドなど、随所に登場する豪華絢爛な衣裳拵えと、それを取り巻く年増女将との丁々発止のやりとりの描写は必見。店主のバイブルと同時に、不動の一位たる女流文芸作品。

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書いた記事数:824 最後に更新した日:2017/08/22

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