喉やられました

うむむ。 


このところ一週間くらい喉が痛いので重い腰を上げてやっと耳鼻科に行ったら、「アンタ、こんなになるまで痛かったでしょ。過労だね」と。

扁桃腺って今までご縁なかったんですけど。はじめまして、どうぞひとつ、よろしく。

今までは疲れたらバンバンお休みしていたので、こういうことはなかったんですけど。この二カ月、忙しいまま突っ走ってきたので負担が喉に出たのかしら。しかし痛い。痛すぎ。



熱はないんですけど、夜になると更に死ぬほど痛いです。今も朝の六時半ですけど、うなされて起きました。

お昼にまた病院いきます。ちょっと悔しいけどお店休むかも、です。その時はまたお知らせしますので。

もうちょい様子見ます。つらいー。


関係ないけど、耳鼻科にあるお薬の入った小瓶の乗った可動式のスタンド、凄く気になります。なんかアイディアになりそう。

あした、どこで売ってるのか聞いてみよっと。




もうちょっと寝ます。


不定期連載〜開店日記その2

その2です。

まず、天井を一気に抜きました。こういうのは人生であんまり何度も経験するものではないと思うのですが、僕は2回も抜く機会に恵まれてしまいました.

真ん中に穴をあけてL字型の工具を突っ込んで思い切り引き抜きますと、バリバリっといきます。口で説明するのが難しいのだけれど、何とも言えない爽快感があります。

抜いたらひたすらお掃除。細かいゴミが大量に出ますので、掃除機かけまくりです。電線、ガス管なんかが出てきました。お、キレイキレイ。このまま使えそう。





キッチンの撤去。もう、無理やり外します。外れないのはグラインダでカット。おっと、水道管だけは慎重に、です。

水道はこの後、壁の右側に沿って延長して新たに置いたシンクと連結させて、上部に湯沸かし器もつないで、しかも排水も延長して元の場所に戻す、という大工事を控えていました。

女性器を男性器に作り替えるような途方もない計画に、僕は当初、「このまんまでいいじゃん?」と諦め気味だったのですが、保健所の許認可がシンク2個でないと通らないというお役所の世知辛い通達を知って、あっさり断念。二個の根拠がいまだにわからない。

ちなみに、写真の二人は京都時代の友人。週休1日の一カ月拘束で契約して、工事を頼みました。絵描きとグラフィックデザイナーという本業を持つ、やたらイケメンで多彩な友人です。

なんだか彼らとは短い青春を過ごした旅の仲間のような気分です。僕のめちゃくちゃな理想をきちんと形にしてくれ、さらに開業後もたくさんの機能が追加できるように、店のあらゆるポイントにコンセントの差し込み口や、ケーブルのホルダー、フックなどいろいろなものを造作してくれました。

あとで知った時には涙が出ました。なんて素敵なお土産なんでしょうかね。職人ならではの粋な心配りを感じました、畜生。

しかし、彼らは毎晩よく食ってよく飲みました。他で節約しても、そっちで完全に予算オーバーでした。

ザ・職人。








要らないものがなくなったら、次は塗装です。

色も作りました。オフホワイトのマットと光沢のを7:3だったかに混ぜて、そこにベージュを混ぜます。
こうすると売っているのにはない、光沢とマットな間で、しかもくすんだ色になります。それをひたすら4回は塗り重ねました。






不思議なもので、白に塗ると明るくなるのと同時に、急にお店っぽくなります。もう、それだけでうれしくて、二人が帰った後も缶ビール飲みながら、ここに何を置くとか、ああだこうだやっていました。図面もプランもなにもないまま工事したのですから、考えなくちゃいけないのはあたりまえなんだけれど。

その場の話し合いと、機材のサイズによってモノの配置が毎日変わります。今考えると安直だったけど、よく完成したなと。世の中全ては結果オーライです。


そう、この頃が一番楽しいのです。気分はおままごとを始めた少女のような。

「はい、ここがカウンターですよー!   ちょっとお客さん、起きて。飲み過ぎですよぉ、しっかりしてよもう。そんなんじゃモテないからね!」



空っぽの店で朝までそんなことばっかやってました。(今は毎日やってんのに、トホホ・・・。)



てなわけで、次回はピアノ搬入編です。先にクレーン車で搬入、カウンターを造作してから、そこにスッポリはめ込むというなんとも乱暴な作戦でございます。


***


結構読んでくださってる人が多いのにびっくりです。コメントは0の大行進なんだけれど、毎日200カウントくらい回っています。密かに、開店日記まとめてアップしてよ、みたいなせっかちなご意見も頂きますが、ここはひとつ、のんびりと。


開店日記が20号くらいで終わりそうなので、その次は僕が今までに見た、ユニーク(変態)な大人たちを日々の日記の合間に連載します。



おたのしみに。


鎌倉にて

 昨日は僕の伴侶のご実家にお邪魔しました。しつこくお邪魔し続けてはや7年。


もう、行くといつも僕の好きなものが用意されています。有り難いというか、過剰に大喜びする僕が図々しいのか。

ここんちが強烈な、まるで理想を絵にしたようなご一家。

鎌倉の材木座海岸から少し入ったところにある大きな屋敷で、200坪はあります。

お庭には梅や桜や、紅葉やら色んな植物が鬱蒼と茂って、井戸もあります。まるでトトロの家みたい。
春は桜の下でお花見、そのあとは梅の実をもいで梅酒と梅干作り、秋には隣の森から栗が落っこってきたので栗ご飯。冬は雪だるま作ったり、たき火したり、まあそんな家です。(リビングには暖炉があったりする)

昨日頂いた蕗の佃煮や、サラダのパセリやレモンも庭から収穫します。あわわ。

昨日はハンモックでお昼寝していると、ウグイスとヒバリが鳴いている中で、横のブランコにリスが木のぼりしていました。あわわわ。


木漏れ日の中で、風のようにゆらゆら揺れる。

もー、新宿に帰りたくないよ。ネオン嫌い。






僕はこのささやかなお庭が世界一大好きです。この世の全ての幸せが凝縮されたような空間。


まだ太陽が柔らかな、五月の二週目の晴れ間の正午前。うーん、結婚式の挨拶でなくても、「本日はお日柄もよく」って言っちゃうな、こりゃ。

縁側に面した部屋にピアノがあるのですが、また焦げ茶の素敵なピアノなんですよ。

これで古いワルツを弾くと、子供のかけ足とはしゃぐ声が聞こえてきます。そう、長女3歳、二女0歳。また、これが絵本の挿絵みたく可愛いの!ピアノに合わせて踊り出す娘っ子。

とすると、お肉がやける匂いがしてきました。

(おお、今日はバーべキューかっ!)

焼くのはお父様、勝新太郎似のロマンスグレー。タイミングよく、黒木瞳似のお母さんが、よく冷えたシャンパンをテラスに運びます。奴と姉貴の旦那さん(元ラガーマン)は庭でフリスビー。


続々と兄弟にお祖母ちゃん、ひ孫たちもテラスに揃う。笑い声に合わせて日差しが強くなってきた。

旨そうな肉に添えられた自家製のお野菜と、古い琺瑯引きのオレンジ色の器に盛られた、これまた自家製の天然酵母パン。チーズ、レバーのパテ、ドライソーセージ。


「では、いっただきまーす!!」


(しばし、静寂が訪れる)


***


これ、本当の話なんですよ。

通う僕でさえ、まだうらやましいです。たまに腹が立ちます。w

さらに、夜は暖炉のあるリビングでピアノ、親父さんのベースと奴の歌でスタンダードJAZZなんかセッションしたりします。腹が立つw


新宿から一時間、来週も行こうかなぁ。ここでバー開きたいなぁ。



おしまい

不定期連載〜開店日記その1

お陰さまで うちはもう6年目を迎えますが、最近になってしばしば最初を懐かしむことが多くなりました。

あれは、2005年3月頭、寒い時期でした。20代最後のボクが出会った4,5坪の雑居ビル。

引き渡された物件、工事前の状態で床に座って松屋のテイクアウトのカレーなんかを食べながら、どこに何を置こうかなんて床にチョークで線を引いていた頃が昨日のようです。

楽しくもあり、はっきりいって絶望的でもありました。周りは家買うとかNYがどうだったとか言っちゃっててさー。こちとら食っていけなかったらどうしよう、首括んなきゃなんて真剣に思っていました。

今となってはいい思い出です。と言い切っていいのかな?いいよね。


写真は本当に全部残ってるので、不定期ながらアップしていきます。(むかしミクシィにはタイムリーで連載していたのですが、そのお陰でお客さんがたくさん来てくれました。しかし酔った勢い+何だか面倒になっちゃって、やめてしまってその時消えたのです)


さてさて、鍵を貰った初日。松本不動産鑑定事務所とあります。一回でいいから松本さんを招待してグラスを傾けたいなぁ。どんな人なんだろう。


まず、ドアはこんな感じでした。色気も何にもない、アルミのドアです。撮影日は2005/3/3となっていました。6年前のひな祭り、うむむ。

皆さんはこの年の雛祭り、何をしていましたか??




入口から奥に向かって。そうです。カウンターの奥は窓になっています。



工事の機材を搬入する前に、サッカーした覚えがあります。そのぐらい広かったのです。この状態に戻したらお客さんなんて言うかな 笑







ちょうどカウンター奥の席から入口のある方向に。ヒューズはもちろんハンだの螺旋止め、昭和全開です。しかも、ヘボいキッチンがあったんで取り外し&上下水道の配管工事を余儀なくされ・・。

さて、あと一月ちょっとしかない。すぐに工事が入ります!床を剥がして下水とキッチンの移動、壁のペンキ塗り・・・

どんな内装にしようかな!(と20代に戻ってみる)




不定期に連載しますので、乞うご期待!


夢と現実の境目



今日も大盛況でした。みなさん狭いのに我慢してくれてありがとう。楽しかったなぁー。

中でも、ずっと昔からお会いしたかった方が、わざわざ訪ねて来て下さいました。スープストックトウキョウの遠山さんという社長さんなんですけど。

感性と行動力の塊のような型で、僕みたいな怠惰で夢想家の人間にはぴったりの、刺激的な方でした。

実は、まだ模索中なんですけど、これから一緒にとあるプロジェクトを始めることになりそうです。
社長さんと合うきっかけを作ってくれて、プロジェクトの言いだしっぺである武くんにも感謝!(見てないと思うけど)

もう、すんごい好感触で、自分の方向性が間違っていなかった事と再確認するのと同時に、人を楽しませる事が本当にスキだな、と納得。

昔、店を始める直前まで青山のIDEEという会社にいたんですね。業界ではわりと有名な会社で。その看板を捨ててはや五年。当時、仕事をしたかった人と、やっと自分の名前で仕事が取れるようになりました。再会に五年もかかっちゃった。

思えば、お店を始めた最初の頃は当たり前だけど無名で、イコール無能な気がした。寄りかかっている時の安心感は例えようがない。

そんな不安な毎日だったけど住めば都、今じゃ会社員は無理な様子です。人って薄情で、強いね。


そう、強かったんですよね、僕。

会社員時代に憧れた人との再会に5年、今回仕事が叶ったならば、夢の掛け橋は意外と気長に僕を待っていてくれていたような気がします。

夢と現実の境目は、実はそんなに決まったモノじゃないのかも。ということは・・・


***


とりあえず、僕の現実はお店。きちんと八時から開けるといい事が起こるっておまじないをしています。現実問題として僕の軸足は完全にお店、それは事実ですし、今は人が変ったように、もう二カ月くらい皆勤&無遅刻です。(当たり前だってば)


毎日が本当に楽しいのだ!!



何が起こるか見守っていてくださいね。んで、また調子乗ったら張り倒して下さい。


で、話が前後しますが、明日はけんちゃんがキヌギヌを勤めます。僕は連休を頂いて鎌倉に逃亡します。よっこらしょ。


明日は僕とは違う親身できめ細やかな飲食店のサービスが、あなたを夜の帳の向こう側へと誘います。

八時半ごろオープン予定です。どうぞよろしく。





開演ブザー入りました

 昨日は店のカウンターにブザーを取り付けました。

きっかけは代々木上原の素晴らしい雑貨屋さん。義足とか義眼、布の禿げたソファとかいっぱいあって、毒々しくて優雅。なかなかここまでのキッチュな雑貨屋さんはありません。

そこで、ヨーロッパの集合住宅によく付いている呼び鈴のスイッチをゲット。これは何かに使いたいな、と思い立ち、秋葉原に急行しました。もちろんチャリでございます。


元来、狭いお店を古き良き劇場みたいにしたかったんですけど、最初はピアノとスポットライトくらいのもんでした。

後は追加で「チーン」のベルとか、スポットの赤いセロハンが追加されただけでした。

劇場と言えば開演ベル。調べたところ、大昔は「ジリリリリ・・」ってベルだったみたいです。今はブザーだったり、ないところも多いですよね。

僕の好きな感じでブザーを探しました。けど、ブザーなんて普段見たことも触ったこともないから、よくわかんない。

んで、秋葉原のお店で数珠繋ぎに聞いて回ったところ、ブザーの試聴もできるパーツやさんを発見。なんでもあります、恐るべし秋葉原。

即効店に返って、マキタの電動インパクトドリルの8ミリで穴をあけて、例のボタンに電気コードを配線して装着。





中々収まりがよろしいようです。


カウンター右の棚の側面にブザー本体を取り付け。





なんか、30分くらいで終わっちゃいました。拍子抜けですけど。逆にもっといっぱいつけて、色んなところが光ったり面白い音が鳴ったりできたらいいな。



「スチームパンク」というSFのカテゴリーがあります。19世紀の初頭に、もしも現代のテクノロジーが開発されていたら、という設定のもんですけど、まさのその世界。気木と真鍮とガラスとで、見た目はレトロなんだけど機械的な設えが僕のどストライクな世界観です。


ちなみに、スチームパンクビルダーが作った(そんなのいるのね)プレステ本体。




お次はノートパソコン。USBとか全部ついてて使えるらしい。Enter打つとチーンって言うらしい。

スゲー欲しい!!





もっと凄いの。






それにしたらささやかなもんですけどね、うちの店。




今日は装着初日で調子こいてブーブー鳴らしまくってたんですけど、最後に来たカボシャールのママ(初老)がちあきなおみを歌うってんで開幕ベルみたいに長押ししたら、「ちょっと、火事よっ!火事」
って騒がれてしまいました。



ちょっと失敗かも・・・。



若い人なら大丈夫かな。今後試してみますけど、いちいちボヤだと思われたらやだな。本気で火事専用警報ボタンになっちゃう。そんなのは困る。


なにか、お店に合う音あったら、教えて下さいませ。







昭和レトロ探訪シリーズ隼町〜虎ノ門

なんだか、今後の日記がほぼ昭和レトロ関連になってしまいそうです。
平気かしら・・。

なんでかって、そういう所にしか行かないから。涙   最新デザイナーのガラスとステンレスの・・・みたいのは、目的があればいきますけど、やっぱ興味ないみたいです。


さて、昨日は友人のsくんが地唄舞の会で国立劇場でした。スーツでチャリ立ち漕ぎ、ぎええ。

(地唄舞→江戸時代中期以降に大阪で発祥した舞踊の形式。着流しに屏風を設えた座敷で舞う素踊りを基本とする・by ウィキペディア)

なんだか、名取りになるっていうので、行ってまいりました。いつの間に・・・。

このSくんって人、普段はうちの店で変態シャンソンショーとかやっちゃってるんですけど、(実は二人いますが、若いほう)ちゃんと手習があって、御曹司だったりします。でも、男なんだけど見た目は女性の作り、髪も長いので一見、骨ばった普通の女に見えます。

僕はこういうふざけてるのに、実は真のある人が好きです。ギャップ專というのかな、いちいちグッときます。周りに端歌や地唄の三味線、お琴やいろんなのを習っている人が最近増えだしたのには嬉しいし、僕もなんか真剣にやりたいなって毎度思います。

さて、Sくんの話。演目は「正月」という誠に季節はずれな舞踊でしたがw素晴らしかったです。鳥になったり、風が吹いたり、いじらしい女の色香がでていましたよ。(そんな気がします)

地唄って結構好きです。やっぱ関西人の血でしょうか、いいすね。


んで、二階の大食堂「十八番」。




蛍光灯のウィンドウ、はい、満点です。こうでないといけません。垂れ下がった鯉のぼりも、もうすぐお別れでしょうか。






はい、貸切です。昼の三時くらいだったのに・・・。大丈夫かいな。

ヤッホー!!ってな感じです。




お好み弁当を注文。

うーん、何だか、何かが・・・。全部甘辛いんですよ。甘醤油の味。ある意味正しい味付けだと思いますが。

観光地の瓶詰珍味の味というか、嫌いじゃないんだけど・・・誰もいないし・・・淋しい。クスン・・

昭和は満喫しましたけどさっさと後にしました。とか言いながらまた来たら食べますけど。本当にこういう大施設の大味な和食を文句言いながら食べるのが好きという、困ったちゃんです。ちゃんちゃん。


このブログをご覧になっている方から、レトロで溶けそうな東京のお店をメールで教えていただきました。行き次第、また書きますね。


***



全然関係ないんだけど折角だからホテルホークラに行きたくなりました.お金もったいないので冷やかしですけど。当然チャリで行ってきました。文句あっか!

ここは勝手に占領時代の空気が残っていると思います。なんだか古き良きアメリカと和の融合なんでしょうか。(融合していない気もするけど)




この看板が好きです。恰好いい!



バー、「オーキッド」で一杯だけマティーニ。意外と高くないんですよ、ここ。

しかし・・

変なBGMで微妙な客ばっかりだった。短パンTシャツで巨人軍の話をバーテンにしてるオッサン、絶対にコールガールと思えるギャルが時間調整してたり、近隣の国から来たウルッさい団体。

ちょっとだけ前の(これが微妙)USヒットチャートが壁掛けの液晶テレビから。謎。

ここってこんなんだっけ?

はっきり言ってうちのお客さんのが圧倒的にずーっと上品です。GWだからかなぁ。なんか残念です。


さっさと切り上げて代々木上原のバーで飲み直し。ピアノ弾いたらマスターが自家製シードルを二本も下さいました。おー、毎日弾きたい。

その後は仕事。そのまま家で寝床に倒れこみました。


かといって今日は朝十時起床、朝からチャリで秋葉原と代々木上原で材料調達。実はまた工事をしてきました。

カウンターにドリルで穴をあけて埋め込んで配線した新兵器です。もちろん音が鳴るのですが、楽器ではないのです。


古き良き時代のそのまんまの音がします。


さて、何でしょうか?答えは明日!!



昭和レトロ探訪シリーズ‘本橋特別食堂

 GW,なんとか遅刻もサボりもせずに無事乗り切れそうなので、ちと早いけれど自分にご褒美をあげることにしまして、今日行ってまいりました。

もう、いつも場所は決まっています。日本橋高島屋四階、特別食堂!


デパートの食堂は本当に上手く出来ています。今日は、勝手に良さを説明します。

松任谷ユーミン曰く、日本橋高島屋特別食堂は

「お客に70歳以下はいない」
「従業員はデパガの局の局の局って感じ」
「大正時代の応接間みたいな内装」

と相変わらずの毒交じりでラジオでお褒めになっていて、一年に一回は行かれるそう。



僕は、どうしても子供のころに連れて行ってもらった京都のデパートの大食堂が忘れられません。お子様ランチに緑のクリームソーダ。
今や、お子様ランチは懐石料理、ソーダは麒麟ラガーの小瓶になり変っていますが、童心はそのままというわけで。

はい、僕は「ちょっと古い施設のお食事処の定食フェチ」なのです。もう、胸がキュンキュンします。

ここは本当に時間が止まっています。もう、その道〇十年みたいな給仕係の男性や、塔のたったお局様がハキハキと給仕なさっています。


そして高島屋。


まずは、人を威圧する為だけに作られたエントランス。あまりの荘厳さに僕は毎回、お漏らししそうです。アワワ。



帝国ホテル、野田岩、大和屋の三軒が一つの店に同居しています。全部を組み合わせて一人で食べるも、僕は洋食、あなたは和食!なんて事も出来る優れもの食堂なんです。

クローク、喫煙室を抜けてテーブルへ。本当にオバハン以上しかいない・・。高級老人ホームみたいだ。

写真が悪くてすいません。本当は飯食う前に写真撮るの大嫌いなんです。今回はどうしても日記に書きたかったので慌てて撮りました。




僕はいつもの懐石定職をお願い。なんだかいっぱいゾロゾロ出てくる。すぐ出てくる。
お茶を三回変えてくれて、お冷と、ビールのお酌。おしぼりの交換。うーん、いつもなら慇懃すぎて苦手だけどな。ご褒美ですから。






ああ、旨いっす!至福の時。嗚呼、素晴らしき百貨店の食堂!

味は老舗そのままで美味しいのに、適当なカジュアルさもあり、特筆すべきはテーブル同士の距離が十分すぎるぐらいにとってあります。長時間粘っても一切怒られない百貨店ならではのおおらかさ。(僕は早食いなので粘りませんけど)

お値段はビールと合わせて5000円いかないくらいだったかな。まあまあ、昼間のご褒美にしてはいい値段だと思います。結局、一人だし、普通のレストランなんかに行っても落ち着かないわけで、殊更すし屋のカウンターだったりだと、お話しなきゃいけない気がする(というか自然と頑張ってしまう)ので、ここの距離とお値段はベストチョイスなのです。

日本橋三越の七階にも、知っててか偶然か、「日本橋三越 特別食堂」というのがあります。こっちは内装がグリーンで、大理石の柱までグリーン。厨房はホテルオークラが入っています。

僕の印象だと、三越グリーン食堂のほうがレトロ感たっぷりです。もっというと重たくってあか抜けない感じ。三越独特のプライド感満載の重厚な雰囲気でした。

本音のところは、僕的には三越のほうに軍配なのです。三越のほうが断然「昭和」なのです。高島屋は味も内装も洗練されすぎかもしれません。

僕が百貨店食堂を選ぶ基準はただ一つ、「昭和の情緒」です。

キレイなだけとか、メニューが多いとか、僕にとって話にならない。ヘタしたらまずくってもいいんですよ。笑その代わり、以上に清潔感のある完璧なお局様と、白いテーブルクロスに使い込まれすぎたカトラリー、古臭いメニュー、何といっても「昭和のデパート」らしさがないといけない。

百貨店食堂じゃないけど、僕の歴代一位は大阪の中之島中央公会堂の地下食堂。今は改装されてつまんないただのレストランになってしまったけれど、昔の食堂は「THE 食堂」といった感じで情緒満載。メニューのラインナップもイカれててヤバいし、なんたって天井が落ちてきそうでしたから。

よう一人で行ってましたわ。やっぱ好っきやねん、ここ。






あーあ、どこもかしこも新しくなんかしないでほしい。





明日は友人の名取りの出演があるので、国立劇場なのです。お食事処「校倉」でまた懐石弁当食ってきます。ここも微妙な昭和の匂いのする雰囲気なんですの。ドキドキ。

微妙で古い施設の定食フェチとしては、ここは残された貴重な砦の一つかもしれません。コマ劇場に続いて歌舞伎座も閉場、僕が難民になるのは時間の問題でしょうか。そんなのやだ。

もっと他に開拓しないといけないですねぇ。


というわけで、それを踏まえて、どこかいいところあったら教えて下さい。お願いします!(本気)


***

今後の「食」シリーズ

東京欧風カリー探訪
街の汚いうどん屋探訪
レトロ喫茶店探訪



適当に忘れた頃に書きますのでお楽しみに。


充実のGWスタート

 GW、毎年戦争です。アニバーサリーが四月の初め、御苑のお花見シーズンを挟んでそのまんまGW。法人にしてからこの頃に決算が重なるのでだいたいお休みを取らずに一月以上一人で乗り切ります。

今月は店外の演奏が何本か入っていたので、お店は二日しか閉めなかったのだけれど、本当に元気にやっています。

お陰さまで今日も本当に忙しかったです。入りきれなかったお客様、すいません。

今日は初めてのお客さんが多くて、お一人ははるばるパリからファッションデザイナーの方が来てくださいました。初めて来たこれまた伊勢丹のディレクターさんとお話しているとこへやはりモデル事務所の社長さんと、これまた初来店、スキンヘッドの名物ファッションデザイナーさん。

何と!みんな知り合いで、「ちょっとここで何してんのよ?」な状況。

みんな初めて来たのにがっつりお話してる。なんか世界って狭いなぁ、って思いながらも、そんな再開を自分のお店で果たして下さったことをありがたく思う。

僕は自分が中心でいるのが好きと思われることが多いのだけれど、本当は逆。仕掛け人になって、何か幸せなことが起こっている状況を、洗い物をしながら背中越しに感じるのが好きでたまらない。

いつか、この暖かい輪をもっと広げて、素敵な世の中になればいいな、なんて大きいことを小さいシンクの前でいつも考えています。

そのあとはジャズの無間地獄。ピアニストもおなべのイケメンもホストの社長も先生も風俗嬢もお役人も学生も、みんなよく話して笑ってました。(ここだけ読むと本当に変な店みたいだ)


今夜もそうだけれど、知らない人同士でぱっと会話の弾む空間でありたいといつも思う。
話の花が咲く、っていうけれど、本当にお花が咲いたみたいだと思う。キレイで、すぐ散ってなくなるけど残り香や余韻があったり。

それには内輪話や悪口、愚痴やあまりにマニアックな話題が制限されてしまうけど、そんな話は特に大切ではないと僕は思うのです。もっと人と語るべき素敵な話が世の中にはたくさんあって、それは大抵美しく、知的で為になる内容だったりする。

お天気の話だっていいし、来ている洋服が素敵ですねとか、少し人の目線にたってお話すればすぐに共通の会話の糸口が見つかると思うのです。気のきいた下ネタだって素敵だと思う。僕はバーに来たなら、楽しそうな人だったら色んな人と話したいけど。

(もちろん、一人が好きそうな人には、僕は最善の努力をしますが)

もし、お客さんに対してハードルを上げてしまっていたとしても、たまにはそういう店があっていいんじゃないか。そう思います。

お陰さまで、その点では凄く順調です。もっと僕も努力して、負けないように頑張らなくちゃ。



そんなこんなで、充実したGWのスタートです。自分の幸福とお客さんの幸福が一致した、素晴らしい夜でした。

明日からも頑張るぞ!




おしまい

「あちらにあるだけになります」



 昨日、ダイエット中にも関わらず、帰りがけにマックに寄ってしまった。


僕の家は北新宿で、チャリ通なんだけど、どのルートを通ってもマックがある仕組みになっているので本当に困る。(気のせい?)

んで、今日は歌舞伎町の中にあるマックで。いつも通りチャリを漕ぎながら食べる、ちょっとおしゃまなスタイルなので持ちかえりで、と。

すると大学生と思しき店員くん、慣れた様子で対応してくれます。
顔は色白、渥美清を若く可愛くアレンジしたような感じ。
テキトーに二種類、注文すると店員くんが、「あ、売り切れです、それ」と告げる。


で僕、「あ、じゃあこっちのエビフィレオを」というと渥美清は「それもないんスよ」と言う。


腹が減ったライオンみたいな(髪型もだけど)僕は怒りを抑えつつ、


「じゃあ、ど・・どれがあるのかなぁ?ねぇ、ウフフ・・・」と冷静に聞く。


そうしたら、奥にあるあのマックっぽい保温ストック棚みたいなのを顎でしゃくって


「あちらにあるだけになります」っと発した。


ガーン!!!!


おいおい、お前の店のストックとか知るか!!包み紙とか見てもわかんないし・・。



さすがに僕も「そんなの言われたってわかんないじゃん、第一よく見えないし」

と伝えると、全種類を猛スピードで読み上げようとした。ああ、渥美清はものすごく頭の回転が速い人なのだ。

これは完全に行き違ってるな、と、深呼吸。

「あのね、お客さんが全員マックでバイトしてたわけじゃないから、そんなんじゃわかんないでしょ?
君さ、ロッテリア行って包み紙見て中身言えんの?」

と問うと、急に「ハッ!!!」とした顔でこっちを見た後、急に謝られた。

「あっ、そうか。すいません。みんな知ってると思ってた!」




・・・おいおい、渥美くん・・。まあ、頑張ろうよお互いに。なんか、よくある光景かもしれないけど。お客さんを置き去りがちなのは僕も反省すべき点ですね。


***

小さい頃、小学校のクラスで朝食の発表かなにかがあって、メニューを各自が説明するのだけれども、何かのメニューについて先生から産地を聞かれた。

うちのオカンが近所のスーパーの事を「シュイさん行ってきたでぇ」(朱伊さん・オーナーの名前らしい)と連呼していたので、当然のように、しかも誇らしげに「シュイサンです」と言ったら、全員ポカンとして、初めて社会の広さを知った経験があります。

悲しいくらい、今も変わんないんですけど(涙


僕も気をつけよっと。渥美清似の店員くん、ありがとう。君の別れ際の笑顔は130点だったので気分がよかった!!






おしまい


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公子という一人の貧しい女が中華屋の仲居からスタートして何百、何千という嘘を重ねて戦後の混乱期にのし上がる様を描いた作品。嘘を重ねると言っても、無論、それだけでは決して成功はしない。夜学に通って簿記の試験をパスし、自らの美貌を磨いて出会う男を翻弄し、汗まみれになり生き抜くさまは寧ろ潔い。とある事件後の週刊誌記者による聞き取り調査と云う一風変わった文体で綴られる全編は、時を忘れ、あっという間に読めてしまう。中でも、登場スr数々の大粒の宝石の描写は秀逸。「取材魔」の異名を取る有吉文学の中でも比較的軽めな現代もの。特に初心者にお勧めの一品。

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女系家族〈上〉 (新潮文庫)
女系家族〈上〉 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
山崎 豊子
船場に続く大商家の物語。入り婿の父が突然亡くなり、残された三姉妹が遺産相続を期に豹変を始める。狡猾な大番頭、突然現れる妾の存在に、三姉妹は関係を結んだ男の入れ知恵や様々な駆け引きを繰り返し、遺産を減らさぬよう奔走する。団結した三姉妹と叔母が妊娠したと思しき妾を抑えつけ、懇意の医師が器具を用いて検査を始める妾宅での描写は、昭和女流文芸史に残る陰惨な情景と云えるだろう。

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昭和初期の船場に三代続く女系の老舗足袋屋に生まれた男の半生を描く。女親に反発するかのように愛人を4人も囲いながらも商売に精を出す主人公。迎え入れた新妻の妊娠を探るために肥溜めを棒で掻き回す姑と大姑の陰惨な嫌がらせ、襲名披露の配り物がたった足袋一足だと聞いてケチだと馬鹿にする参加者を尻目に、実は踵の留め金具が純金製で帰宅した一同を仰天させるエピソードなど、船場の粋と意地が詰まった珠玉の作品。

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針女 (新潮文庫)
針女 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
出征した帝大出の弘一が残した青春の遺書を胸に、パンパンや闇成金の持ち込む針仕事に打ち込む孤児の清子。彼女は過去に踏んだ針が体を周り運悪く跛(びっこ)になるというハンディキャップを持つ。復員した夫は戦争のせいで性格が豹変しており・・。パンパンや気違いといった現代では禁止用語の登場人物が行き交い、戦後の混乱期をそのまま原稿用紙の上に広げたような生々しい作品となっている。

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連舞 (集英社文庫)
連舞 (集英社文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
昭和初期の日本舞踏の一大流派、梶川流の栄枯盛衰を描く。先代家元の妾の子に生まれながらも伸び悩む自分の踊りの才能、踊りの天才と謳われる性格の悪い妹、妹しか愛さない母に悩まされる青春時代。しかし、GHQ接収後のアーニーパイル劇場での歌舞伎ショーにてストリップを強要され、大逆転の末成功となり、家元夫人にまで上り詰めてしまう。忌わしい過去と出自に翻弄されつつも、過去をねじ伏せるかのように踊りに邁進し、遂に芸の道に境地を見出す主人公、月の直向な横顔が涙を誘う。

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明治のお嬢さま (角川選書)
明治のお嬢さま (角川選書) (JUGEMレビュー »)
黒岩 比佐子
明治期の令嬢の実態を探る。たしなみ、学力、美醜の葛藤、結婚生活まで多岐にわたる。面白いのは多くの令嬢は今と変わらず贅沢品に執着したらしく、友人の持ち物を嫉む生々しい手紙なども解説入りで紹介されている。その他、当時の流行の髪型や美人術、痩せる薬などの広告資料も収録。

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宮中賢所物語―五十七年間皇居に暮らして
宮中賢所物語―五十七年間皇居に暮らして (JUGEMレビュー »)
高谷 朝子,明石 伸子,太田 さとし
千代田の森の奥深く、宮中賢所に57年お住まいの神職の女性の半生を描いた作品。下界と分断された森の中で祈りを捧げる日々。厳格な穢れの区別(下界のものに触れると潔斎しなければいけない)、四足のものは食べてはならない、毎朝数時間かけて髪おすべらかしに結うなど驚愕の生活と共に、日本古来の自然に寄り添った質素な習慣を紹介する。

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朝香宮家に生まれて
朝香宮家に生まれて (JUGEMレビュー »)
北風 倚子
渋谷・松濤の鍋島公園一帯は戦前、広大な鍋島侯爵邸であり、著者の住まいであった。大空襲で火の海になった屋敷を逃れ、昭和という時代を生き抜いた、旧華族のお姫様の生涯。

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社長 島耕作(8) (モーニングKC)
社長 島耕作(8) (モーニングKC) (JUGEMレビュー »)
弘兼 憲史
言わずと知れた島耕作シリーズ単行本。長い経緯はさておき、弊店が表紙になっております。店主もタキシードでモデルを致しました。
是非お買い求めくださいw

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梨本宮伊都子妃の日記―皇族妃の見た明治・大正・昭和 (小学館文庫)
梨本宮伊都子妃の日記―皇族妃の見た明治・大正・昭和 (小学館文庫) (JUGEMレビュー »)
小田部 雄次
佐賀藩主鍋島家令嬢伊都子。彼女はのちに梨本宮に嫁ぐが、明治から昭和に渡って77年間日記を残していて、その様相は「書き魔」と言わんばかり。初の洋行先のパリで買い物の様子や婚礼、即位式などの華やかな思い出を経て、戦中戦後の倹約の様子や時代に対する落胆ぶりなど。往時の匂いが漂ってくるかのような生々しさ。著者、小田部雄次の解説が当時の世情をわかりやすく補ってくれる。

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写真集 酒井美意子 華族の肖像
写真集 酒井美意子 華族の肖像 (JUGEMレビュー »)
酒井 美意子
加賀藩前田家令嬢の酒井美意子。マナー講師として厚化粧キャラでメディアに登場した姿をご存じの方もいらっしゃるであろうが、彼女は戦前まで駒場の前田侯爵邸に居住していたことを知る人は少ない。莫大な財産と華麗な人脈を、膨大な写真とコメントで紐解く、いわば現代版歴史絵巻的な写真集。必読。

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極楽商売―聞き書き戦後性相史
極楽商売―聞き書き戦後性相史 (JUGEMレビュー »)
下川 耿史
戦後の性関連産業を裏側の視点から取材した戦後風俗史。進駐軍専門のパンパン宿や性具の販売店、愚連隊、ゲイバー、カストリ情報誌、個室喫茶・・・。戦後の性に携わった人々の汗や息遣いが聞こえそうな一冊。

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京セラ、auの創始者ににして仏門に入った稲森氏が、街の小さな碍子工場を一代にしていかに大企業へと成長させたかを描く。単なるサクセスストーリーに収まらない哲学や思想を散りばめた珠玉の一冊。

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芝桜〈上〉 (新潮文庫)
芝桜〈上〉 (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
有吉 佐和子
我らが有吉佐和子先生の長編。戦前の花柳界を舞台に、二人の女が艶やかに力強く生き抜く。温厚で情緒的な梅弥、狡猾で気ままな蔦代。共に授かった類い稀な美貌を武器に、ただひたすら戦前、戦後の花柳界を生きる。花柳界独特のお茶屋の仕組みや旦那制度、一本や水揚げなど、判りにくい独自の世界がこの一冊でよくわかる。ストーリを彩る、旦那からの贈り物の三越謹製三百円の帯や、大粒の翡翠の簪、英国土産の巨大ダイヤモンドなど、随所に登場する豪華絢爛な衣裳拵えと、それを取り巻く年増女将との丁々発止のやりとりの描写は必見。店主のバイブルと同時に、不動の一位たる女流文芸作品。

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書いた記事数:822 最後に更新した日:2017/08/20

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