夢は夢のままで・・・。



多感な若い頃の記憶はいわば宝物のようです。

特に、辛い中で自分の支えになった思い出はより美しく縁取られ、心にの奥底に大事に保存されます。
時折、懐かしんで思い出す度にその印象は良いほうへとデフォルメされ、どんどん膨らみます。


今回、膨らみきって耐えられなくなったので確かめに行くことにしましたw

***

高校を卒業して調理師専門学校に進学し、卒業後、京都のMというフランス料理のレストランに就職しました。(検索で引っかかってしまうのでイニシャルにしておきます)

宮内庁御用達のそのレストランは明治37年創業。昭和3年以来、京都御所に皇族が訪れる度に店ごと引っ越して御用を務める、というかなり重厚なレストランでした。
ミーハーの僕は、そこの仕事を見てみたかったので迷わずMへ就職することにしましたw

お客様も皇族や政治家、お家元、会社の社長さんや学者が多かったな。ほとんどオッサン。

女性は女性で多数の芸舞子さんや瀬戸内寂聴さん、シャンソンの石井好子さん、一力茶屋のおかみさんなんてのもいらしてました。かなりパンチあのある客層。



その店は京都の四条通にあり、三角屋根の洋館のような作り。

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どっしりとした、宮沢賢治の童話に出てきそうな重厚なレストラン。フランス料理ではなく仏蘭西料理と表記させる、まさに「晴れの日の食事はこうでなくっちゃ!」といった伝統と格式の塊のような場所。

なんせ、給仕長は毎晩燕尾服を着ているのだ。白髪の紳士。この人に銀食器の磨き方や、テーブルマナーを一通り教わりました。(マナーは忘れたけど)

メニューも濃厚そのもの。前菜も今時は流行らないような重めのモノやパイ詰め、テリーヌ。飾り切りのお野菜。
ソースはほぼ全部にバターが入っているし、サラダのお皿は氷の塊、お肉も魚もワゴンで温めて出す。ギャルソンはソースも作る。デザートはクレープシュゼットやベイクドアラスカなんて、ブランデーをかけて火をつけちゃう、大げさなものばかり。

とにかく、給仕が活躍する仰々しいレストランでもあったのです。


その昔は更に古く、蔦が絡まっていました。洋館&蔦好きの僕には堪りません。
何でも、京都市に最初の救急車を寄付した時の写真とか。


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廊下には色んな画家や作家の作品がズラリと並ぶ。中には手塚治虫さんがこのレストランを描いた作品なんかの生原稿もあって。副社長さんがロッテンマイヤー先生にそっくりだったのを描いたと思われます。(レストランM創業記念本より無断転載)

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内装も、とにかく豪華で仰々しい感じでした。写真は、ネット上を探しまくってこの一枚しか出てきませんでしたが、実際はさらに重々しい感じ。

本物の中まで純銀の銀食器とクリスタルガラス。英国マッピン&ウェッブの銀器は先代がイギリスに行った際に博打で有り金全部を賭けて勝って持って帰ってきたとか、凄いエピソードだらけ。

各テーブルには赤いバラが山のように活けられておりました。

僕はこの内装が大好きで、ボーッっと眺めていた記憶があります。

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ここから本題。

こんなレストランです。予想通り先輩たちも厳しい方が多く、実際には理不尽な経験に悩んでおりました。僕は今と違ってあまり主張のないタイプだったので、色々とイラつかせることも多かったと思います。特に入社後間もない間は、手も足も飛んでくることもありました。

怒鳴られた後、決まって過ごす場所がありました。

このサロンの奥に「花の間」というサーモンピンクのこちらはアールデコ一色のお部屋がありまして(そこがまた信じられないくらいセンスが良い)、そこの奥に窓がありました。そこを開けると、目を疑うような平和な景色が広がっていました。

ちょっとした四角い形のお庭があるのですが、季節はちょうど新緑の今頃。樹が一本生えていて、青く葉を広げております。日が差して木漏れ日が揺れて、嫌な事なんてなかったかのような優しさ。

煉瓦作りの壁には前の建物の頃の蔦がまだ残っていて、鳥が飛んできたり。
時間が止まったような雰囲気。まさに鄙びたヨーロッパの午後。

本当に美しい絵のような、壁を切り取ったような景色。静寂以上の静けさ。

僕は昼間から白のタキシード。薄暗い部屋で何かクラシックをウォークマンを聴きながら窓を眺めてはため息をついておりました。


自分に酔ってたのは言うまでもありません。


イメージ画像(拾いもの)

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***


いつも見る夢が何パターンかあるのですが、このお庭も夢に出てくるのです。現実に見た景色を夢に見るのは珍しいケース。

二月のある夜、三日間くらいに渡ってまたこの夢を見ました。18年も経つのに。

いてもたってもいられず、グーグルマップで調べたら何とそこは、ブルックスブラザーズ京都店に!!

うーん、どうしても観たい・・・。でもブルックスかぁ・・・・。

そこで、グーグルの航空写真で確認しよう。頭いいなぁ、俺。

レストランのお庭だったであろう場所はビルの谷間に確認は出来た。でも暗いのでよくわからん。裏手に背の高いビルがあるから登って見てみようか。でも住所を検索しても、住居使用っぽいし・・。トラブルになったら面倒だし・・。



京都に帰った先々週、意を決して行ってきました!!


行きの新幹線の中で作戦を立てたのですが、お昼の暇な時間帯にスーツでも作って、採寸しながらお話して、仲良くなれたら見せて下さるかな?と。かなり正攻法なんですけどこの作戦が一番スマートな気がしたので、正面から切り込みました。

新幹線下りてそのままタクシーでブルックスさんに。

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おお、階段も当時そのまま。しかし面影が全くない。全然違う。これは、窓どころの騒ぎではない。

早速二階に上がって、スーツを物色。た、高いっ!!


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作戦中止。僕の好きなコットンのボタンダウンシャツを試着。それでも2万もする。(汗)

「あのー、実は」と店員さんに話しかける。この御仁は40代くらいの物腰の上品な易しそうなお方。
18年前にこのビルで働いていて、1階奥の窓の景色が忘れられない件をわかりやすく手短にお話する。

その方。本当に良い方で、色んな改装のお話なんかも教えて下さる。肝心の窓の場所は、残念ながらストックルームの奥の壁になっており、お見せできない、との事で・・・・。



んー、残念・・。鳥が歌い、木漏れ日が揺れるあの尊い中庭。

・・・えー、本当に駄目ですか・・。壁壊してまた元通りに・・。無理か。

店員さん、思い出したように突然、

「あー、2階の窓から見えるかもしれませんね」


!!!!何でもします。絶対見たい。

シャツのお会計を済ませ、更に奥へ向かいます。当時宴会場の控えの間だった部分に、確かに窓があった。

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二重窓になっており、固い。全く開けられていない様子。

僕の興奮は最高潮。どうしよう、まだ時間が止まってるのかな。懐かしいやら、照れ臭いような・・。

窓が開く。煉瓦の外壁が見える。蔦が絡まっている。そうそう、一階もこんな感じだった。



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そうそう、

そして・・・・。










ギエエ!!!!



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(涙)


なんだ、この汚い空き地は・・。    ・・・・。


見なきゃよかった。樹もないし、煉瓦じゃなくってトタン板だし・・。
昔は確かに煉瓦の壁に蔦が絡まって、樹が生えてて、だったんだけど。
勘違いかなぁ、それとも壊したのか、上からトタンで覆ったのか。




しつこいけどこんなイメージだったのに・・。あれ?





意気消沈、お店を後にします・・。


初恋の人に久々に逢うも、加齢で誰かわからないような、夢が砕かれたそんな気分。


兎にも角にも店員さん、ありがとうございました。



***


高島屋のレストラン街に出店されている、との情報をもとに行ってみました。パリソワーズというスープがありまして、ビシソワーズにコンソメのジュレをかけたものなんですが、この味も忘れられなかった。

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こっちはあっさりと味わう事が出来ました。ちゃんとお皿も当時のもの(大倉陶園製だったと思う)で、ちゃんと蔦が繁ってる。

お庭は変わり果てていても、ここに残っていればそれで良しとしよう。なんて。

でも、淋しいなぁ。やっぱ夢は夢のままでそっとしておいた方がよかったんだろうか。


夢は夢のままで・・・。が一番ですね。


家に帰って当時のメニューを見る。きちんと取ってあるのだ。

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クラシックが好きな事や楽器を弾く事、お料理やお酒、インテリアにカトラリー、グラフィックを組み合わせて、最終的には童話に出てくるような幸せなレストランを経営したいんですよね。それはこの19の時から変わりませんけれ。

西洋好きなだけの少年に、食の文化を通して、往年の華やかな時代にタイムスリップ出来ることを教えてくれたこのレストランに感謝をしないといけないですね。


***



・・・そういえば、キヌギヌの紙ナプキン作りました。自分でデザインしてTくんに清書してもらいました。

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白地にモスグリーンでプリントされます。25日から登場なのでGWには間に合いそうです。完成品は見てのお楽しみ!ということで。


これからも自分なりの美意識を積み重ねて、あの日見た窓の景色のような心休まるお店を作れるよう、精進します。

今日のブログは綺麗にまとまった気がします。w


おしまい



昭和レトロ探訪 京都「東華菜館」

 
京都にお住まいの方なら何度となく目にする、四条大橋の袂にある、あの建物。

川沿いに鎮座する中華風とも大正ロマンともなんとも云えない趣味の建物。
僕も恥ずかしながらこの年まで入ったことがありませんでした。


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この建物はウィリアム・メレル・ウォーリーズという建築家が手掛けた1926年竣工のスパニッシュバロック様式の建物。関西では心斎橋大丸や関西学院大学の校舎、神戸居留地38番館など、東京では山の上ホテルも手掛けた、馴染みの方も多いであろう建築家です。

様式は多種多様で、材質も木造から鉄筋、大理石やテラコッタや煉瓦などを使い分けており、同時代の建築家に比べると比較的柔軟にオーダーを受けていたような印象があります。

今回、京都に戻った折には今までいかなかった所に全部行ってやる!ということで、潤沢な軍資金を手に(汗)いざ東華菜館へと向かいました・・・。

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おお、テラコッタタイル。よく見るとタコや魚、貝のモチーフ。装飾過剰でいささか僕の趣味ではない。

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人を寄せ付けない、荘厳なファザード。無垢の木材に真鍮建具、歪みガラスはオリジナルか。この建物の主たる入口にふさわしい、正しいドアです。素晴らしい。

白髪交じりの上品な奥様がお出迎え下さる。一応きちんとした恰好をしていったのだが、極めてラフで好意的な対応。

食堂は4階なのでエレベーターで昇る。

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オーチス製エレベータは日本最古。これに乗りたかったの!!!!!

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二面開閉式になっており、左から入って右から出る。なんでこうなのかは解らないが、ともかく二つドアがある

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床にはフットスイッチ。これで蛇腹ドアにロックが掛る仕組み。僕が夢のお店を建てたら、絶対にエレベーターをこれにしたい。許認可とか、大変だろうけれど。
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手慣れた様子でご案内くださるんだけれど・・・。もっとゆっくり見たかったです。このために京都来たのに・・・。

もう一回乗りたい、とはいくら僕でも言えんかった。さすがに申し訳ない。


のでyoutubeにてお楽しみくださいませ。
http://www.youtube.com/watch?v=iPIp3HPjPEI



まず、匂いがいい。古い機械油と枯れたホコリの匂い。かすかに中華料理の仕込みの匂い。
床を保護するコールタールの匂いもする。

音もいい。ガラガラとか、ガッチャンの機械同士がぶつかる音が柔らかい。数十年もメンテナンスされた結果だろうか、油がよく馴染んだ上に角が取れて丸く、動きも小慣れている証拠。

これに似たものは僕のお店のレジのマシン部分の蓋を開けた時。たまらん。アンティークは目と鼻と耳で味わうもの。

機械式アンティークの最もファンの多いジャンルはやはりクラシックカーでしょうか。さらに、蒸気機関マニアもいるそうな。しかし僕はモーター関連にはそこまで興味がない。

1920年代から1950年代前後のエレベーター、レジスター、昔の玄関の呼び鈴、電話交換手のいる交換台、飛行艇の操作盤、船舶のモールス信号発信器など。メカニックなんだけど銘木と真鍮の優雅なボディーで包まれている武骨で使い込まれた感じのアイテムが好きなんです。

経年変化と用の美、洗練された装飾。

もちろん楽器もその一部です。

ああ、アンティークに関しては何時間でも語れる。どうしよ。。。


***

そして四階に到着。さすがの眺め。鴨川の水面に柳の青を添えて、桜の花びらが舞い散ります。
南座、蹴上から大文字、遠くは東山連峰を望みます。

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僕の席。

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ここには昼夜共通のコースメニューもしくは単品しかない。強気かつ古風な経営なんだろう。一品1400円前後するのですが、ここは僕も強気に。豊富な軍資金をバックに(汗)バンバン頼む。

お料理のお写真は沢山アップされているので他に譲るとします。

僕は温かいお料理が運ばれてきたのにカシャカシャ撮影するのにとても嫌悪感があります。

第一に、許可を取らずに黙って撮影するのは凄く無礼だと思う。
第二に、熱い料理や冷たい料理を放置してずっと撮っているのはお料理を作って下さった方に失礼。第三に、居合わせたお客の気分を損なう。

特にオバハンになりかけのお姉さん。奴らは容赦ない。上品で気取っている風に見せても集まると喧しいし、図々しい。(失礼)

むしろ完全にマナーを放棄したオバハンの図々しさのほうが清々しい時さえある。

(かく言う僕は毎度、お店の方に絶対聞いてから撮影させて貰いますのでご安心くださいませ。)



***

お味はとってもクラシック。鳥ガラのお出汁と塩味、ラード、ごま油の効いた重めの味。間違っても現代的な調理法の料理はない。それどころか、健康志向とか低カロリーという発想は皆無。

けど、それでいいんです!!!

何でもかんでも油控え目、新素材、新しい感覚の盛り付けはもう結構。建物同様、ガッツリ伝統的でやっていってほしいものです。

東京會舘のフレンチ、神田まつやの天婦羅や蕎麦、瓣松の煮〆弁当、資生堂パーラーのカレー、イノダコーヒーのコーヒー等々。

今風に替えないで下さい。絶対行きますから・・・。


そして、食事を早々に終えて館内を巡ります。

四階エレベーターホール
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エレベーター前
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エレーベーター階数表示
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エレベーター呼び台ボタン
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四階〜三階階段
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三階待合室
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三階個室前
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三階廊下
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三階紳士トイレ
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三階宴会場
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二階廊下
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二階北側個室(南座向き)
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二階階段ホール
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二階消火栓(消火栓にわざわざこの木の扉とは・・)
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二階〜一階階段
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ああ、ここでお店やれたらいいなぁ、、。


(いつもの妄想タイム、スタート!)


イメージは1920年上海租界。

平日はジャズ、タンゴ。月に一回はオーケストラを入れてヨハンシュトラウスでダンスパーティー。


僕は日替わりのスーツを着て、ピアノを弾く。イケメンのギャルソン達。みんなノリと育ちが良い、遊び盛りの青年達。

葉巻とスコッチと薔薇の匂い。シャンパーニュのグラスの重なる音。美人だけど厚化粧の売春婦の麝香の香水の香り。

秘密クラブ、というか内緒のサロンにしよう。

一階はレストラン、二階と三階はホテル、四階はサロン。受付にはイケメン用心棒。中華系の少し憂いある顔がいいですね。金城武さんのような。

傍らには語学に堪能な美人に、黒のチャイナドレスを着せよう。ちょっと混血の方がイメージ。往年の鰐淵晴子さん辺りか。

アクセサリーは翡翠と真珠だけ、髪はフィンガーウェーブ。



***


こーんな建物で、しかも貸切パーティーは随時予約受付中だとか。東京にあったら間違いなくバンド入れて仮装シノワズリパーティーやるんだけれど。

(売春婦とか書いてごめんなさい、東華菜館さん)


皆さんも京都にお寄りの際は是非!行ってみてください。



さ、妄想はこの辺にして、自分のお店の掃除でもしますか・・・・。トホホ。


ミント栽培記その1

 ジムに行くのを中止して早速ブログ更新。本日二発目。

初夏からミントを使ったメニュー、モヒートが始まりますが、毎年の仕込みはちょうど桜の終わるころから始まっております。

一杯につき市販のミントを二分の一パック使うのですが、足りないのと、どうしても香りが弱い。水耕栽培なので仕方がないのですが、土と日光を浴びたミントを触ると、手にミントの香りがいつまでも残るものです。

それなら少しでも十分、ミントの香りがしますし、この上ない爽やかさなのです。

毎年最後のを摘み取ると株が小さくなっているので縮小して一鉢か二鉢くらいにまとめておくのですが、春は挿し芽をします。


自己流挿し芽の仕方(長い一本から本数を稼ぐ方式)


伸ばし放題にしておいた茎を図1のようにカットします。

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それを水につけておきます。水は毎日替えます。漬けておくと、面白いほど白いひげのようなのがモジャモジャ出てきます。

図2のようなのが沢山出来ると、土に挿します。


日当たりのいい窓辺に置いておきます。一週間でモジャモジャになります。

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これ全部が土に付くとプランター五個くらいがアフロヘアーさながら、凄い状態になります。それでも足りないのでスーパーもと混ぜて使います。


しかも、この方法を繰り返すとどんどん増えます。コツがあって、二股になるように脇目の先をつまんでしまうのです。

要は枝毛の先がアフロヘアーになる感じ。もう、ねずみ講もビックリ!!!

プランターを足しながら今年は10鉢くらいまで増やして、さらなる自家製ミント増量に挑戦してみようと思います。

今は四鉢だけです。




本格的なやり方には目を摘んでいきなり土に挿すようなのもあるのですが、一本から沢山取りたいので、いささか向きません。初期段階の水やり忘れで全滅するのもこの方法です。

僕の方法はズボラで、失敗が少ないので是非お試しください。



この栽培日記は連載致します。因みにモヒートはGW明けからご用意いたします。


お楽しみに!



そうそう、桜が終わるとキヌギヌの窓のケヤキが一斉に芽吹きます。探偵犬「クロ」のお陰で今年も無料ライトアップ。

新緑はまだモヤシみたいなのしか出ていないのですが、4/20ごろには写真の状態までなります。そのはず。




こちらもお楽しみに!

心機一転、キヌブログを宜しくお願い致します。

 二か月も更新が滞ってしまい、申し訳ありませんでした・・・。


言いわけを何点か・・。


実は使用しているPCが、云えないくらい重くて酷い状態だったのです。

今回、すべて直してほぼ健全な状態に戻りましたのでこれからは常に更新出来ると思われます。個人的にはツイッターも思い切って退会しました。

便利さと軽さが売りとはいえ、あまりに責任感もオチも必要のないツイッターの文章。文字数が少ないからという言いわけが支えているのだと思います。

事実、僕も毎日夢中で更新しておりました。

**


「お昼はおうなにいたしましょう」

「鰻屋到着。鯉の荒いなう☆」

「肝吸いわず 今日も頑張るぜ!」

**

こんな調子です。大抵写真をのっける。軽薄でいいんです。

誰も返事しなくても気にならないし、「美味しそう〜」とレスがあれば尚更嬉しい。


こっちの更新は年に4000回程度。ブログは12回程度でした。

僕が極端な性格なので両方使い分けるということが出来無さそうなのです。

僕の趣味でもある「きちんと文章を書く、オチをつける」ということと向き合ってやっていきたいと思います。


これからは週に1から2回、更新を予定しております。約束しますので読んでくださいね。



当面の掲載予定



【開店日記その5以降の連載】

店内の造作編・什器買い付け編へ

電機工事、カウンター造作など地味な作業が続きます。

【昭和レトロ探訪】

京都にて大正15年創業のあこがれの中華料理「東華菜館」にて、食事ついでに勝手に全館の個室を盗み撮りしたアルバムを掲載。

その他、ネタが貯まってきておりますのでこちらは定期的に。

【京都の思い出の仏蘭西料理店】
店主が20歳の頃に勤務していた宮内庁御用達を務める仏レストランの思い出と味を訪ねる旅。
勤務当時、毎日休憩中に眺めた緑深く美しい中庭をある夜、夢に見る。
決死の思いで訪ねるも移転しており、跡地は何とブルックスブラザーズ京都店に!

知恵を絞って作戦を立て、ブルックスさんにて買い物をし、陽気に事情を話してむりやり仲良くなり、挙句に図々しく閉じられた奥の二重窓を開けてもらうようお願いするも・・・・。

【ミント倍増計画】
ベランダで育てるスペアミント。冬の間に2鉢まで絞ったところから差し芽をして5鉢まで増やします。
やっと伸びた新芽を一気にむしり取る鬼の勇気があれば誰にでもできます・・。


【美しきトラウマの世界】

自分の琴線に触れる美しいものを一方的にご紹介します。脈略がないようであるのが不思議。

【将来の夢】

今後のキヌギヌのビジョンについて熱く語ってみます。膨らみきった夢と現実の狭間。



どうぞよろしくお願いいたします。

酒と「肴」




お酒が飲めるお店で、何かをつまみたくなりますか?何が食べたいですか?


僕もお酒以上におつまみにはこだわる方なのですが、何せ店が狭いのと楽器が多すぎるので、今はほとんど出すのを止めてしまいました。

(今あるのはレバーパテとクラッカー、オリーブ、スナック、チョコレートが数種類程度、となります。)

未だに悩みはあります。袋入りの御煎餅とかいまいちダサい。御通しも冷蔵庫一杯で難しいし、ピーナッツや柿の種なんかも食べない人にとっては無意味で、なんせ大量のロスが出る。


今でも試行錯誤は続けています。良いローテーションで、季節感があって、どこか懐かしくって、でも美味しくて、ロスが少なくて原価もほどほどなもの。


・・・・・。


というわけで、過去の紆余曲折を振り返ってみました。




そもそも、お店を始めた七年前、「フレッシュチーズとフルーツを楽しめる店」を掲げて(自分でもド忘れしていたが)お店をオープンしました。


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内装としては本音はこのくらいのが好みなんだけど。自信の無さからモノがどんどん増えていきました。

カウンターのほぼ全体をお鮨屋さんのネタケースが覆っていて、そこにフルーツやチーズ、牛肉の塊を入れていました。これは発想としては中々良かったの。

注文が入ったら肉を切りだしてステーキ焼いてたんです。肉を落ち着かせる間に真顔でピアノ弾いていました(笑)

フルーツはその都度剥いて出していたような気がします。なんせ仕入れが伊勢丹だから、出るほど赤字。


ザクロとか一個千円位したのに、出すときはハーフで400円とか。全く良心的な店ですね。

写真にはタルトも載っていますね。確か、右手の苔玉のミントをトップにあしらって出していたような気がします。

どんだけ自由な店やねん。オエ。


飽きてきて、フルーツに指輪刺したりネックレスとかを巻きつけるようになりましたが、その後しばらくして撤廃・・・。






この頃は壁がまだ真っ白でした。ちなみに現在の同アングル。モノがどんどん増えていきます。




この冷蔵庫、多少の水漏れがあって、カウンター伝いにピアノへ流れ込む始末。これはいけません。




その後、買ったのが今あるケース。四国の明治時代からある某煙草屋さんが廃業なさる、ということで出てきました。


ここに藁を敷いて、チーズを並べて切り売りしよう、と画策。冷蔵設備を横にくっつけて、ファンを使って常に冷風を送れるように改造して、、と思いつつも断念。

この夢は今でも捨てていません。いつか、チーズバー再開に乞うご期待!






そこからは迷走時代。

アフタヌーンティをやったこともありました。


チェロのMくんにお願いして、ワルツを演奏しながら紅茶入れてたような・・。

でも、スコーンとマドレーヌを伊勢丹の某紅茶ショップでそろえたのと、チェリストのギャラで大赤字。

ジャケットは似たのがなかったので大昔に買ったコムデギャルソン。
(ああそうか、だからギャルソンなのかね。)




顔が疲れています。不眠症がひどかったあの頃。



その後はこれ。




ホットサンド。チェダーチーズとハムを挟んでサンドメーカーで焼いただだけなんですけれど、耳がカリカリになって本当においしかった。これはよく出ましたし、長く続きました。

そして夏はフランクフルト。



こんなこと書いちゃなんですけど、一本300円で正直ボロ儲けでした。w

ああ、新緑がまぶしい・・・。



夏はクリームソーダも。

これもよく出ました。今もご提供は可能ですのでお申し付けくださいませ。サントリーの「ミドリ」で御調整が可能でございます。




冬はおでん。今年は冷蔵庫を買い換えて、スペース的にNGなので中止しましたが、来年は再検討したいと思います。

写真は六人前。

電熱式おでん鍋を850円だかで購入、その都度よそってお出ししています。

具材は七種類で600円だったかな。

これも人気の商品。




そして、初代チョコレートパフェ。一週間で止めましたw

流し台がクリームだらけになった記憶が・・・。


1077216395_52.jpgオーソドックスなチョコパフェ。さくらんぼとみかんの缶詰に植物性生クリーム、ああ昭和の味。




そして!!!


進化系!!「パンダパフェ」

現在、好評ご提供中でございます!



(結局は宣伝なんですけど)
三月中まで、1000円にてご提供中でございます。


この可哀そうな顔のはウサギパフェ。
いまいち人気がありません。

なんでだろう・・・。



これからもヘンなメニューを開発して参ります。テーマはノスタルジーと「ソコソコ美味しい料理」。


ご意見、ご要望はコメントくださいませ。




それでは、また。

クリスマスと映画「アマデウス」

 またまた更新が遅くなってしまいました。すみません。

こんなに更新しないと誰も見てくれないかな、なんて思ってしまいますが、マイペースでやっていきたいと思うのです。

「更新さえしてたら閲覧者増えるよ」とよく言われますが、、、

***

皆さんお元気ですか??

今日はしゃぶしゃぶです☆

「おいし〜〜〜〜っ」

お替りしちゃいました(*^_^*)

明日も頑張るぞっ!!!  

ワイワイ



***



てなブログは苦手です。否定はしません。あくまで個人的な見解ですが。



関西人の性(サガ)なのか、枕とオチがないと許せないんです。
言いわけはこの辺にして。



さてさて、もう12月ですね。キヌギヌも七年目にして初めてクリスマスのデコレーションを始めました。
今までは中途半端が嫌なのでやらなかった。ツリー一本飾ってクリスマスキャロル流してサンタの帽子被るくらいなら、やんない方がオシャレかなーって。
でも、今年はちょっとひらめいたのでやってみることにした。

***

材料はこちら。モミの木は足りないのでこの後、新宿、渋谷、池袋の全店の素材を買占めて倍にしました。w




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今回はこの籠を芯にして、1,2mの人工枝を巻きつけて巨大なパラソル状態にしています。

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ぶら下げるとこんな感じ。キモい。

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これを天井から吊るします。これで全体の半分。

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テグス30本くらいで四方八方から引っ張ります。丁度、冬の兼六園の松の枝みたいな感じ。
(参考画像)



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で、電飾とオーナメントをぶら下げる。見にくいけれど赤い麻ひもで吊るしているのはチーズ、サラミ、チョコレート、クッキーです。大人版お菓子の家にしたかったの。酒池肉林ともいう。

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インコの小次郎もお引越し。最初に軸にした籠の鎖と赤いストローであり合わせの止まり木を。
敢えてセコい感じがよろしいかと思い、汚く仕上げました。

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今はこの横に金時計とか色とりどりの小箱をリボンで結んで吊るしています。


イメージはハロッズの一階のクリスマスコーナーのディスプレイ、あとくるみ割り人形の舞台装置。
あと5日くらい、10万円くらいかけたら凄いの出来る自信あるのになぁ。


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天井に滑車を付けて、サンタが橇に乗って頭上を横切ったり、紙吹雪が降って雪が積もったりしたい。

きりがない・・・・。



誰か、ディスプレイの仕事下さい。

***


閑話休題。


1984年公開のアマデウスを親父に連れて行ってもらって、京都の祇園会館って映画館に観に行った。


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もう圧巻。見た後、2ヶ月くらいおかしくなってしまった。あの世界から抜け出せなくなってしまった。

衣装もストーリーも音楽も、オールプラハロケも、時代考証も、出てくる建物も全てがおとぎ話のようだった。

でも一番記憶に残ったのは特に、雪の積もる中、森の小屋で蝋燭の灯りの下、ピアノを弾きながら娼婦?や歌手とともに酔っぱらって仲間と合唱するというシーン。

確か、クリスマス頃の設定だったと思うのですが・・・。

文化的で音楽性も高くて(何しろモーツァルトが弾くんだから)猥雑で下品。僕の中の神様のようなモーツァルト像が壊れ、同時に何かが生まれた。

映画で気に入った曲がどのカセット(当時は黄色いグラモフォンのカセットテープしかありませんでした。)収録されているかもわからないから、ピアノの先生に聞く。だけど口ずさむメロディーがうろ覚えなので伝わらない。だからラジオ欄でモーツァルトの文字を見るたびにラジオの前に正座して録音しまくった。今みたいにYOUTUBEがあったら二分で解決しただろうに。

視覚的にも、「アマデウス」のたった一枚のチラシを穴があくほど眺めて暮らした。1780年代当時の風俗も図書館に行って片っぱしから調べて、肖像画や宮殿の写真を眺めてはため息をつく。

熱病のように暮らした二ヶ月間。他の事はなにも手に付かなかった。

もしかしたら当時の集中力と情熱の貯金で今でもやっていけているのかもしれない。


あの日から紆余曲折の20年を経て、ようやく店を始めた。さらに店を始めて7年。あのシーンと同じような大きさの店で森を見降ろす窓の傍、蝋燭の下でピアノを弾きながら毎晩同じような事をやっている。

「ありがとう」ってミロス・フォアマンに手紙でも書こうかな(笑)


仲間も随分と増えた。劇場のプロデューサーやプロオケで活躍するチェリストやフルーティスト、オルガニストやハーピスト。ピアニスト、あらゆるジャンルの歌手を始め指揮者の卵。もちろん音楽家だけじゃなく、絵描きの友人やカメラマン、スタイリストにヘアメイク、サラリーマンに公務員、魚屋の息子から学生、経営者、料理人、バリスタ、教師、役者・・・。素晴らしい笑顔とセンスの友人達。

自慢になってしまうけど、その中でも今年になってダンという友人が出来た。

彼はウイーン国立歌劇場やパリオペラ、英国ロイヤルで仕事をしている、これ以上ないキャリアの指揮者で現役ピアニストで元バリトン歌手。

今は東京フィルハーモニーの常任指揮者で、今月は新国立劇場でも振っている。

彼はマンハイムに住んでいる雲の上の人なんだけれど、僕と同じような事を感じてくれているんだろう、ゲラゲラ笑いながら陽気に皆と歌う。ピアノもガシガシ弾く。

ここは世界一のバーだと一晩に三回言われた。

嬉しいけど。だって「アマデウス」の映画の真似だもの。


200年前のウィーンの水商売と同じシステムで営業してるここは、こんな極東の地だけれど、もしかして白人の原風景かもしれない。

左の彼女は今回の新国立のオルロフスキー公役のエドナ嬢。彼女もゲラゲラ笑いながら強いマティーニを召し上がる。シュトラウスの書いた役と同じだ。

蜀咏悄~3.JPG

僕は音楽大学はおろか大学も出ていないけれど、音楽に国境も学歴も関係ないと思う。大事なのは五線譜のゲージの向こうに見え隠れする絶対普遍の美を感じることが出来る心と、それを具現化できる技術の両方なんじゃないかな、と思う。

技術と言えば、英語も習い出したんです。今後絶対に必要になるし、今のブロークンではすでに限界に達しています。

またいずれ書くけど素晴らしい先生に出会いました。芸術に造詣が深い、あり得ないエレガントな英国で学んだ、謙虚なジャマイカ人。話すと長いのですが・・・。毎回大笑いしながら、感動して泣きそうになりながらレッスンしています。


最近、世界中に散らばる、僕と同じコミュニティーの人が紹介し合って来店して下さっています。今までとちょっと店の雰囲気が変わるかもしれませんが、僕は国際化しようが鎖国しようが、実はさして気にしていません。良い人であれば何の問題もないです。成金が威張るわけでもなし、無論、ヘンな人が来ないように皆さんには御紹介の際には注意深くお願いしていますし。

決して怖がらないでくださいね。

英語が出来ない僕でも、ジェスチャーとハイタッチと酒と音楽があったら、2時間は持ちますので(笑)
しばらく温かく見守って下さいませ。



僕もそろそろ役者になります。一人でやってきて随分迷いもあったけど、今後するべき事が見えてきました。ピエロと言われようが、自己満足と言われようが楽しんで仕事にいそしみます。


それがこれ。被れるようになるまでに7年もかかりました。

蜀咏悄~31s.jpg




今年のクリスマスはどうなる事やら。


よかったらまた覗いてやって下さい。


※検索等でこのブログをご覧になった皆様へ。

お問い合わせを頂く事がありますが、当店は会員制となっており、大人の事情で特定の方およびその御友人を対象としております。(察してね)

大変申し訳ありませんが、御紹介者同伴でない突然のご来店は御容赦頂きますよう失礼ながらお願い申し上げます。

昭和レトロ探訪 箱根宮下「富士屋ホテル」

 全然更新しなくてすみません・・。

忙しいっ、ってわけでもないですし(まあまあ忙しいんですけど)ツイッターもミクシィもやってないので、やっぱり筆無精ってことでしょうか。

書きたいことは一杯あるんですけどねぇ、トホホ。

で、夏休みを頂きました。伴侶の妹さんの結婚式に出席のついでに二泊してきました。僕が連泊するってことはもれなく古いホテルです。何と明治11年創業(ウイキペディアより)。

あの、お正月の箱根駅伝でチラッと映る何とも言えない古い成金館みたいなの、御存じないですか?

あれ、中は凄い事になってます。ちっこい明治村なんです。

でも、お客様が従業員でいらっしゃるので今回は悪いことは一つも書きませんwそもそもあんまり悪いところも無いんですけど。


まずは式。今回結ばれるのはJリーガーのような今時顔のしかし育ちがよくって落ち着いた、ソムリエ目指しているとにかくイケメンの旦那Kくん(なかなか形容しがたい)と、伴侶の妹は激美人のIちゃん。僕は彼女は松下奈緒を美人にしたようなお顔。

やっぱ結婚式っていいですね。今回は特に、素晴らしくアンティークなバーを貸し切って、ジャズバンドは入って、お料理も豪華、ワインは20種類あって。

映画のフィルムみたいな式でした。


しかし、奥様になるIちゃんとは二人でよく御実家のテラスでたばこ吸って話したなぁ。もう出会って9年か。旦那や子供、どんどん家族が増えていくのには時間の流れを感じずには居られません。

そんなこと考えながら感慨深く、伴侶の歌に合わせてピアノとヴァイオリン弾きました。古き良きバーで、美人の妹を見送る粋な兄という設定にはいつの時代の人もホロッとくんじゃないでしょうか。

沢山の婚前の婦女子がここで家族との別れを惜しんだのだろうか。そう思うと不思議な気分になる。

完全にお得意の時代錯誤&自己陶酔。



あゝ、モダンガアルの婦人逹の躍るチヤールストン、翡翠色のドレスが任僕匹譴董
あたくし、お母様のにお藉りしたダイアモンドのイヤリングを無くさぬやうに愾を附けねばなりませぬ。

なれど、バアテンの拵えるシャンペヰンの水蜜割りのかほりがまるで仏蘭西コチィの香水のやうに・・・。


・・・嗚呼、大正ロマン。んなわけないか。


***


で、外観。(拾いもの)
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これは花御殿という建物。フロントから見て奥に有ります。昭和の建物ですが、ここに泊めていただきました。



ロビー前の階段。本館から入って、温室みたいなのがあって、で、この大階段。温室からのアプローチは正直いって好きな趣味ではなかった。日光東照宮をモデルにした、と言われているらしい。フムフム。

大階段は僕の好きな板チョコ繋ぎのパネル装飾で埋め尽くされたたぶんチーク材。これが大理石の次にお金がかかる手法なので、大抵の資本家の建てた西洋建築で、まずは入口ファザード正面の大階段に作りたがるんですよ。権威の象徴というか、見せどころと言うか。


ちなみに国宝の迎賓館は階段の威圧感、攻撃度も最強。暇な方はどうぞ。http://www8.cao.go.jp/geihinkan/akasaka/photo.html

僕の店だってパネルにしたい。でも、布張りの何百倍も値段が高い。こうなったら自分でやってやろうかな。毎晩ちょっとづつ削ってw

僕がいつかレストラン経営して、こんな大階段があったら(僕だったらが多いですけど)、ここに15人位のオーケストラ並べて古いウインナワルツでも演奏したいなぁ。

お客さんに「今日は何かのイベントなの?」って聞かれたら「いや、天気が良かったから・・」って、照れながら答えたい。笑


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凄い長い廊下。毎回ここを通らないとどこにも行けない。
右側は山とお庭と鯉のいる池。気持ちいい。

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三階の角部屋。元外国人専用と言うことで、天井高いです。ここに一人で好き放題!
お風呂入って、ホテル飯食べて、ルームサービス頼んで、本読んでプール行って。
なんだったらドア開けてお風呂入ろうっと!

クローゼットが一つの部屋みたいに大きい。タンスモキャビネットも三面鏡もデスクもある!しかもアンティーク!!!天井は漆喰!

もうこの時点で元とれました。明治村には泊まれませんから。


sfgs.JPG



窓からの景色。隣は明治時代のの建築で、おとぎ話の世界。ディ○ニーとは年季が違う。

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鍵がデカイ。因みに僕の部屋はあやめの間でした。


__xcvbdhm.JPG



朝ご飯はダイニングで。典型的かつ重厚なイングリッシュブレックファースト。


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なんだか写真ばっかりですいません・・・。


山の湧水を貯めたプール!!!ここは最高です。人いない、山のすぐ前、ひぐらし鳴いてる、やたら深い、水キレイ、静か、タダ。

__egergfg.JPG

結局プールにずっといました。僕は貧乏性なので、ルームサービス一回とサブダイニングでハンバーグ一回食べただけだった。

まだ早いのかも・・・。

毎回、「もっと大人になったらお金バンバン使って、しかも白い麻のスーツに身を包んで、、いつか」とは思うんだけれど、いざ行くとお金が勿体ないなんて思ってしまう。貯金していってもそう思う。

いきなり「グレイト・ギャツビー」みたいになれる資質もないし・・・。こういうのって子供の頃からホテルを利用していた人ならではなんでしょうかねぇ。ホテル探訪はもうちょっと大人になってから。

本当は漁村の民宿好きです。

そんな僕でも負けない自信があるのはレトロ探訪でありまして。全く動じないし、落ち着く、快適、感動的。

今後も探索を続けたいと思います。


レトロといえば、僕も一つ年をとりました!!これで36歳になります。うさぎさんも三週目、かけ足は疲れたのでゆっくり行きます。今年は亀年にしよう。

薔薇の花をたくさんいただきました。紫の薔薇を30本近く下さった方も!(涙)

暑い日が続きましたが一週間持たせましたよ。





あと、またもや誕生日前後からDIYブームが到来しております。中規模といえる枠の予算を組んで改装をしています。お客さんに関係ある部分も、無い部分(自己満足)も沢山ありますので、一つお楽しみに。

〈お客様還元〉
冷蔵庫リニューアル
換気扇リニューアル
エアコン内部パーツの全交換
椅子の入れ替え(物色中)
窓の落下防止パイプの強化

〈自己満足〉
ブザーデザインリニューアル
24本置きワインラック導入
冷凍庫木目シール貼り
冷蔵ショーケース木目シール貼り
クラリネットetcオーバーホール
フルート購入
楽器ケース導入(LED付き)



などなど。


楽器ケースというのは、僕の立っている背後の部分の楽器を入れるシェルフを購入して手を加えました。イギリスのヨットハーバーにあった鍵を管理するケースを購入して、中にLED照明を入れたり、羅紗を張ったりと改造しました。

このシェルフ、代々木上原のブザーのボタンを買った所で見つけたんですけど、一目惚れ&即買い。
この隙間に入ることが瞬間に判ってしまった自分が怖いです。はめ込んだら案の定ピッタリ!

これで銀もすぐには錆びません。よかったよかった。






夜は光ります・・。笑

布地は「風と共に去りぬ」でスカーレットがドレスを作るカーテンと同じ緑色ですっ!!





飽きたら色んなもの入れますので、それもお楽しみに!


禁煙も順調に、元気にやっております。気が向かれましたら、またどうぞ。



夏本番でございます!

 皆様、お元気でしょうか?

僕は本当に充実した毎日を過ごしております。

ダイエットもその後順調でして、85キロ位あった体重も、一年を待たずに60キロ代に入ろうとしております。筋力トレーニングも順調で、週三回ジムに行ってはシコシコ頑張っております。

そこへ加えまして。禁煙も始めました!三週間になりましたが、全く未練はないようです。
友人からある秘訣を聞いてしまいまして・・・。

それは、「ない、と思え!」というものでした。そんなの、わかってるよと言いたい所でしたが、何かを止めるときは「無いと思いこむ」に尽きると思いました。


だって、ないんだもの!


たまに夢でたばこをふかす夢を見ますが、それもどっちかっていうと「禁を破る焦り」系の夢でして、驚いて飛び起きるパターンが多いようですね。

まあ、この分ですとあと一か月ほどで完全に忘れられる気がしてきました。頑張ります。


***


頑張る、といえば日曜日は二足のわらじを履かせて戴いております。葉山で海の家(正確に言えば海に近い家)をお手伝いしております。

場所は葉山の御用邸のお向かい、カラフルカフェという場所なんですが、無理にピアノを置いて頂いて、毎週日曜に弾いております。で、キヌギヌはというとKくんにアルバイトをお願いしまして、僕は大体10時ごろに重役出勤。

※この店は土曜、日曜しか営業しておりません上に、僕はランダムに出勤となります。ご興味のある場合はあらかじめキヌギヌまで電話等で御確認下さいませ。

50秒くらい歩くとこんな景色です。



海の傍のクーラーの効いた店で気ままにピアノを弾いた後は新宿にて営業をバトンタッチ、という中々乙な生活が二ヶ月間続きます。水着でナメた営業しています。

って、夏くらい良いじゃん!どうぞ許して下さいね。



葉山は僕にとって特別な海です。大正、昭和一ケタの頃の懐かしい匂いがまだ残っています。

整備されすぎておらず、ケバケバしい店もなく、松林が整然と手入れされており、本当に典雅で鄙びた風情があります。

と、ここで連想ゲーム。

葉山 
一色海岸
海水浴
童心に還る
原風景
セピアの色の昭和
昭和一ケタから戦前までの切ない感じ
白い日傘、絽の白い着物の御婦人
青く茂る松林
トンビの鳴き声
よく冷えたカルピス
老舗の店のさくらんぼの入った冷たいそうめん
冷たい煎茶と頂き物の水羊羹
鱧の落とし
鮎の踊り串

食べることばっかり・・・。

というか、僕の琴線に触れるコンテンツは、食べることと美しいモノ全般、そして過去(明治から昭和の開戦までケタ)の幻影の3つしかないんです。どうしてかはともかく、最近認めています。


昭和レトロ探訪のネタが溜ってまいりました。一気に書き上げますのでお楽しみに。






昭和レトロ探訪特別編〜京都某店

 京都は僕の生まれ育った街です。さんざん飲んで遊んで、色々勉強させて戴いたお母さんのような街です。

しかし、知らないエリアも沢山あります。いわゆる祇園街、です。「一見さんお断り」システムで、お金があろうが場所に詳しかろうが、絶対に入れてもらえない。

京都の人でもそんなにたくさんの方が利用するわけでもなさそうです。逆に、世界中からいらっしゃるみたいです。変な街ですね。


今回、某店としたのは、店名を書くとそっくりそのまま食べログにリンク張られてしまうようです。そうすると僕の顔が割れているので困ったことになるます。悪く書けないじゃないか!!(笑)

まずは祇園の[GENROKU]さん(本当は漢字ですが検索で見つかってしまうので)
四条通縄手の北側の超繁華街にあります。





明治時代からやってる路面バー・・・。あり得ないです。
ある着物屋さんの旦那さんに連れて行ってもらいました。


ドアを開けるとオペラ座のカーテンと同じ赤の目隠し。それを潜ると!!!

もう明治時代からそのまんまの重厚な造り。深い焦げ茶の木を彫りぬいたバーの酒棚、壁の装飾、ランプ、古いシャンデリア。失礼だけど、うちと雰囲気は似ている。違いと言えば説得力。

そこに!!


大正ロマン、竹下夢二の絵そっくりのマダムが着物着て簪刺して、バーの壁にもたれてにっこり笑ってるんです。。


はっきり言ってキツい。オカルト映画 笑



この絵、激似なんです・・。


その紹介してくれた人、口が悪いから「妖怪油舐めみたいな女がおるんやで」「大正ロマンの頃から生きてんねんで」
僕は腹がよじれそうな笑いをこらえつつも、御挨拶。


そうするとカウンターに愛想の悪いオバアちゃまがいる!!なんと、そのマダムのお母さん86歳!!
悪い虫がつかないように見張ってるんだとか。なんなんだ、この店は・・。

そこからはもうお婆ちゃんのオンステージ!明治から今日までの話をスーパーダイジェストで。これがまた面白い!

「バーカウンター足元の棒は戦中の金属供出で持って行かれたままだ」
「三笠宮殿下がお忍びでいらして、腰が抜けるほどびっくりした」
「GHQが日本に米兵を送り込む際、印象を悪く持たれないために高等教育を受けた美男子だけが
選抜で日本に送り込まれた。その白人将校が接収されていたこの店で満員で飲んでいた時の美しかったこと!」
「宇野首相が紹介もなくいきなり入ってきたので追い出した」

もう、めっちゃくちゃ。

その間、大正ロマン姐さんはうなだれながら、壁にもたれ怪しげなカクテルを召し上がっている。

もー、参りました。コントみたいなんですもの。

僕も得意分野の古い話が目白押しで、さんざん好きで読んでるから、戦後の物資難の話とかスローガンとか、新円切り替えとか売春防止法施行とか、合いの手入れまくってたら婆さんに気にいられちゃった様子で。

最後は握手でお店を後にしました。

「いちげんさんおことわり」

それは常連客を大切にする素晴らしいシステムでした。
だってあの空間に観光客が押し寄せたら、店の火は一瞬で消えてしまいますもの。


そうして花見小路のかさいさん。ここも一見さんお断りですが、うちのお客さんが働いていらっしゃるので入れてもらいました。



なんというか、ここも素晴らしい。まあ、はっきり言って縁のない世界でした。笑

とにかく座ったら一万円です。それでもお安い方だとか・・。






なんか凄い事になっています・・・。

***

今回は12件、バーを巡りましたが、本当にそれぞれカラーがある。自分のお店を作る上でも、今後の人生においても本当に勉強になりました。

帰京後、益々アイディアが湧いてきました。実は二つほど画策していることがあります。またここで発表致しますー!



次回は昭和探訪シリーズ、ゴールデン街94歳戦慄のクソババァスナックの巻きです!!

不定期連載〜開店日記その4



またも御無沙汰してしまいました。



と、その前にお知らせ!!

6月6日(月)から9日(木)まで、実家の京都に帰ります。四日間の休業ということになります。どうぞよろしくお願い申し上げます。


***


気がつけば開店日記も去年の八月以来です・・。すいません。


前回はクレーン車をチャーターして、ピアノを四階まで釣り上げた所まででしたね。

で、無事ピアノは搬入されました。この頃は嬉しくって弾きまくっていました。店内にモノが無いのでやたら響いていたのを覚えています。

外はまだ新緑には程遠いです。三月の一週目か。




で、ピアノを入って左側に寄せたまま、工事再開です。





もとからあった水回りを撤去。配管もいちからやり直しです。ジョイフル本田で塩ビパイプとジョイントを大量に買って来て、一メートル離れた場所へとバイパス工事。間にガスの線や上水道があるので傷つけないように・・。まるで外科手術みたいです。めんどくさかった記憶が。





外したらセメントで塗り固めます。塗り塗り。





こうしながら二手に分かれて、西側の窓を塞ぐ形でバー棚を作りつけます。これはもう取れないようになっています。右の部分は換気扇を付ける場所として取っておきます。

シマシマのニットキャップ糸井先生の後ろにある水色の塊はピアノです。





カウンターの木材です。京都で良い松の一本の材料があったのですが、車がバンだった為に乗らず、涙の切断。本当はケヤキやオーク、せめてブビンガがよかったのですが、ゼロが一個違いました。。。


っと、今回はここまで!!!


今度はもっと早く書きますね。お楽しみに。


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